- 1二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:04:40
- 2二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:06:58
ジャリィの教育に悪すぎる!!!
- 3二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:07:29
セフ…?
- 4二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:10:24
配役が酷すぎる
- 5二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:11:57
ンンン拙僧は舅役を希望しますぞ
- 6二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:15:10
- 7二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:17:15
やめろやめろ!
- 8二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:20:13
レフフフフ!
素晴らしい発想だとも! - 9二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:21:45
夫婦の運用がちょっと大変だぞ!
- 10二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:23:45
全員やってくれそうなのがなんとも⋯
- 11二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:27:49
ナーサリー総受け!?
- 12二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:54:00
でも攻めのナーサリーは良い概念だと思うぞ。
- 13二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 00:58:39
え、リリィはレズ逆NTRされるってこと?
「夫は愛人とよろしくやってるから貴方は私と夜を共にするんだわ。いけないわ、いけないわ! ちゅー」
「んんーーー?!」 - 14二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:02:27
?「我が手に家の合鍵あり。
虚無より顕れこの指先で触れたもう。
百合の花弁を散らせ、クリ
フォッ
ライゾォム」 - 15二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:22:05
ぷはっ、だ、ナーサリー!
これ以上はおままごとの論理的ではありませっふぁ?!
え、ジャック? あ、アドバイス駄目です!!
トナカイさーん! トナカイさーん!! - 16二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:25:14
おかあさん、解体するんだよね?
え、まだお母さんじゃない?
スパムはやくー! - 17二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:26:50
ええと
「良かったねぇリリィ。
今回も君の至らなさが悲劇を起こした訳だ」
本当にこれで合ってる?
座長さんに聞きに行きたいわ……。 - 18二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:30:37
ぐだ
この有様はどういう事? - 19二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:35:32
スパムリリィ勉強してないのー?
もう、ナーサリー一回代わって。
こうして。
こうして。
こうして。
こうして。
……
……
……
できた!! - 20二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:37:16
そんな不健全なおままごといけません!
せめてげんじものがたりごっこにしておきなさい!
ね! 香子さん! - 21二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:41:18
わぁジャックよく知っているのね。
私も本でいっぱいいっぱい読んだのだけど。
じゃあ私ももう一回。
楽しいわ!
嬉しいわ!
うふふふ!
……
……
うん、これで攻略完了ね!
はい、誓いのちゅー。 - 22二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:46:20
- 23二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 01:49:48
- 24二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 02:07:07
お口の中は甘い甘いはちみつの味!
とってもとっても美味しいわ。
ごっくんしてー?
はい、ごちそうさま! - 25二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 02:29:03
奥さんが先に眠っちゃった……。
うーん、じゃあ次はバニヤンが入ってきて、ジャックと絡む場面かしら。
人目につかないよう、しっかり隠れていくの!
素敵だわ素敵だわ。
内緒の逢瀬は甘くて苦いカラメルのよう! - 26二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 02:43:59
ラヴィニアに逢いたい……
- 27二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 11:20:59
年少組の和み系イベントはどんどん供給してほしい。
なんならそれで特異点をだネ。 - 28二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 13:10:29
知識と主導のナーサリー、
実技のジャック、
フロンティアなバニヤン、
純潔のスパム、
悪い子アビー。
順当な配役だったのか。 - 29二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 15:45:30
続……かないのか?
リリィ×ナーサリーだけで終わるのか? - 30二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 17:49:34
リリィの受け適性が高すぎる
- 31二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 18:51:35
- 32二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 22:51:49
調子に乗ってエスカレートしていったナーサリーが他4人にめちゃくちゃされるシチュが見たい
- 33二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:01:16
「ナーサリー!」
「あら、リリィ、おはよう。
すてきな朝ね。すてきな目覚めね!」
「あ、はい、おはようございます……ではなく!」
駄目なことを説明しなければいけません。
精神的な年長者として正しき道を示さねば!
「ええと、サンタに、その、え、えっちな、ことをしてはいけません!」
渾身のロジカルを投げ込みます。 - 34二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:05:40
「えぇ、困ったわ。困ったわ。
私は決められた役割を演じただけなのに……」
「…スはその、駄目です契約違反です!」
そう、ここで言うべきは契約の話。
お仕事をする者として契約はとても大切です。
それを過ぎたのならば、負わなければいけないのです。
「せ、責任を取ってください!」 - 35二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:07:53
責任、そう、
仕事に生きるものにとって命よりも大切なもの。
それがなければ、信用があってこそ。
それはきっとナーサリーにも伝わるはず。
見るとほら、ナーサリーは自身の行動を顧みて、
……目を輝かし?
「責任…責任を取って……?」
あれ? - 36二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:13:34
「なんて素敵なことかしら!
あたしは今、とてもとても、素敵な言葉を受け取ったわ!
うふふふふ!」
宝石のように輝きながら(実際に星が出ている。なぜ。)
彼女は踊りながら言葉を重ねる。
「ちょっと聞きたいのだけど、早く確かめたいのだけど。
責任ってどういうもの?」
「えっと……
──淑女との責任となれば、やはり結婚が論理的」
なのですか? - 37二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:18:03
そう、それは論理的です。
やはり口づけ以上を交わしたならそれは婚姻と同義ですし、
責任ある行動となれば、それしか。
(本当に?)
「なんてこと、なんてこと!
本当に素敵なかわいいリリィ! あたしはあなたが大好きよ!
あなたのお願い、夢のすべてを叶えるわ!」
反省を、求めたはずなのですが。
責任を取る方向で既に舵を振り切られたようです。 - 38二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:23:47
「だ、ダメです、全然ダメです!
この流れから将来性を全然感じません!
これでは成長した私のように破滅まっしぐらです!」
「あら、あたしは成長したあなたも大好きよ?
すてきなお話、たくさん綴ってくれるもの。
それに」
それに。
「サンタと本が恋に落ちるなんて、それはなんて幻想的。
きっと誰もが夢見るような
あたしとあなたは最高の夫婦だわ!」 - 39二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:29:38
「さぁみんな祝福して!
おままごとからそのままに、ここはあたしとリリィの結婚式!
ジャックとバニヤンは参列席に。
アビーは牧師さん。
夫はあたし、ナーサリーライムに、
かわいい花嫁は、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ!」
「海の見える教会で、
内緒の内緒の結婚式。
サンタと本の結婚式。
きっときっと、あたしたちは永遠よ」 - 40二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:42:38
「じゃあ、お願いアビー!」
「えぇ……じゃあうろ覚えだけれど。」
「健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、……悲しみのときも、
富めるときも、貧しいときも、
──これを愛し、敬い、慰め、助け、
その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい、誓います」
夢見るような声はそのままに、
でも口調だけは、とても真面目で紳士的。
きっと彼女は本気で今誓いに頷いたのでしょう。
彼女の視線が私を捉えてる。
きっとここで断っても、それはそれで許してくれるかも。
でも、言い出した手前、私も責任を取らなければ。
だから仕方ないのです。
一番の理由は、私は彼女が大好きで、
真摯な気持ちには応えたくて。
「──はい、誓います」
誓いを増やしていこう。
きっと大変だけど、きっと楽しいと思うのです。
きっと頑張れると思うのです。 - 41二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:54:17
「うん、なんだか取っても楽しそう」
シャッシャッシャーン♪ シャッシャッシャーン♪ シャッシャッシャーン♪ シャッシャッシャーン♪
ジャックがナイフを頭上で鳴らしてる。
どことなく聞き覚えのあるメロディーです。
「ええと、クラッカーでいいのかな?
大事な友達がもっと仲良くなって嬉しいよ。
ルメルシエ・デュー!」
バニヤンも、とても素直な良い子です。
よく聞き取れませんでしたが、
表情からきっと祝福なのでしょう。 - 42二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:59:34
光景を目にしていたアビーから恍惚の声が漏れる。
「ああ……神様」
きっと役割に没入して、
本心から祝福してくれているのでしょう。
「二人の誓い、聞き届けました。
我が父なる神のもと、祝福します。
happy wedding day to friend,
happy wedding day to friend」 - 43二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:05:28
ナーサリーと視線が合わさる。
「おままごと」として始めながら
彼女はどこまでもどこまでも
私の幸せを願ってくれている。
作ってくれたこの舞台。
夏の海、聖夜の結婚式。
とても大切な輝きをくれた。
ありがとう、とこちらが言葉にする前に。
「──あたし、とても美しい宝物をもらったわ。」 - 44二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:10:58
「おままごとから始まった夢だけど、
この話を、みんなが祝福してくれる。
この話で、みんなが幸せになってくれる。
ハッピーエンド。
それはあたしの願いのひとつ。
それをあなたは叶えてくれた。」
彼女の言葉に嘘はないけれど。
感謝のほかに言うべきロジカルできました!
ちょっとお行儀が悪いのですが、
彼女の口を指でチャックして
私の論理を聞いてください。 - 45二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:15:54
「ナーサリーライム、それは残念ながら色々違うのです。
サンタが良い?子にプレゼントを届けるのは当然ですが、
今を生きるサンタは聖夜以外も忍ばず働かねばいけないのです。」
「それに結婚はハッピーエンドではなく始まりです。
だいたい、責任を取る、という話から始まって
式でハッピーエンドはあんまりですよ!
私は──」
「あなたがくれたこの幸せを、これからも持って生きたいのですから」 - 46二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:21:49
我ながら素敵なサンタ論理だったのですが、
やはりもっとサンタ語録でメリーした方が良かったのでしょうか。
それでも。
一瞬儚げに見えたナーサリーは普段通りに戻っていて。
でもその視線は言葉が、気持ちが通じたことを肯定していて。
言葉足らずでも。
自身で達成したことは、我ながらなかなかのものでしょう! - 47二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:26:25
夏の聖夜の海に、祝福の鐘が鳴り渡る。
それから。
世界が霞み、晴れていく。
夢が終わる。 - 48二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:32:34
「ええと。」
カルデアの一室。
ここは先ほどまでのただの部屋。
夢の残滓はどこにもなく。
「ナーサリー?」
「?」
呼ぶ声に、色んな感情が入っていたのですが。
あの、思い出とか無いんですかーとか。
もしかして、私一人だけ見ていた夢なんですか?!とか。
でもそれを言うと。
自分だけ誓いを立てた感じになってしまって
それはとても不平等だと思うのですが!
「む……」
でもそれも良しとしましょう。
そう許せるくらい、あの思い出は綺麗なものだったから。 - 49二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:38:51
「リリィ、じゃなくて……かわいい奥様?」
奥様、という言葉にドキッとするが。
あぁ、そういえばそういうおままごとでしたね!
私はナーサリーじゃなくてジャックの奥さんで
「忘れていたのだけど。
たぶん本来の手順と別だから外れてたのかもだけど。
──誓いのキス、しないの?」
- - -
「わぉ。情熱的」
「はやくおかあさんになるといいね」
「いけないわいけないわ」 - 50二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:43:40
宗派によって誓いのキスってオプションなのね。
悩んだけど、式場外の日常内で。代わりに存分にどうぞ。
さすがにリリィ受けオンリーだと楽し……もったいないので投稿でした。
拙文読んでくれた方、ありがとうございました。 - 51二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 00:49:09
でたな、あにまん名物いきなりでてくる文豪
- 52二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 02:14:24
ちょっと誓いを立てる神様が怖いかなってw
- 53二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 03:56:51
不健全すぎる遊びから百合婚姻になって良かったね。
- 54二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 08:25:32
年少組の百合CPいいぞ。
健全な成長だ(序盤から目を背けながら) - 55二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 09:41:51
> 本当に素敵なかわいいリリィ!
> あたしはあなたが大好きよ!
ただの一文だけどビビットくる。
ストレートな告白いい……。
- 56二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 11:31:03
人を選ぶが。
自己改造とかいう百合CPで便利な…… - 57二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 12:10:41
こっちのナーサリーはハーレム志望もあるから、ありすの件も問題無しと……
いや、ありすはアリスだから、むしろリリィをシェアしあうような考えを……
邪悪な夢が拡がる。 - 58二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 14:40:02
仲良しで御母事か。いいね。
お前とママになるんだよ。 - 59二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 17:06:45
(内緒だけどいい感じに増やしてるよね……セフ……)
- 60二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 17:24:08
リリィもナーサリーも古参だし、どこかに具現化されたこの想念は無いものか。
- 61二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 18:04:42
はやすな
- 62二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 18:10:53
イリヤ系も好きだけど、こっちの無垢系年少組からしか取れない栄養素もある。
- 63二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 20:40:22
ジャックも含めればチームでいろいろありそうだけど。
「ほらもっと くっつかなきゃ!」
「わかったからひっぱらないでくださいぃ〜」
「ふふふたのしいわ!」
的なかんじでキャッキャしてくれてたら幸せ…
<a href="https://twitter.com/hashtag/FateGO" target="_blank">#FateGO</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/FGO" target="_blank">#FGO</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/ジャックザリッパー" target="_blank">#ジャックザリッパー</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/ナーサリーライム" target="_blank">#ナーサリーライム</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/サンタリリィ" target="_blank">#サンタリリィ</a> — よっち (yoyochichichi) 2018年03月17日 - 64二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 21:25:16
このレスはアタランテによって削除されています
- 65二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 21:36:17
このレスは削除されています
- 66二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 22:09:36
保護者が皆迷って閉口してるの草。
- 67二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 22:57:40
それから。幾日が過ぎて。
「おままごとをしましょう」
いつものように、ナーサリーが提案する。
ただ「あの時」と同じ言葉から始まると、
それを思い出してしまい。
成長した私のように真っ赤になってしまうのです。
「はい、じゃあ」
「ジャックは夫役。リリィは妻役。バニヤンは愛──」
「駄目です! それは駄目です!」
本当にあの時のままナーサリーが読み上げていくので
思わず全力でのストップコールです。
「駄目です。その……
やはり年長である私とナーサリーがその役をするのが倫理的です!
それに、愛…セフ……
清楚、しとやか、可憐から外れるものは役割ではありません!」
断固としてロジカルです。
それ以外にありえません!
ナーサリーは、でもその発言をもちろん知っていたと
煌めく微笑み、踊るように。
「まぁリリィ、かわいいリリィ!
あたしと夫婦になりたいのね?
あたしと夫婦をしたいのね!」 - 68二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 23:17:15
「えぇもちろん! あなたの願いは必ず叶うわ!
あたしが夫、あなたが奥様。
指に揃いの輝く指輪。
きらきらまたたく星のよう!」
そう言うと、本当に小さな指輪を取り出しました。
「マスターとお話ししてね?
これは今日のためのもの!
あなたと分け合う宝物!
さぁリリィ、指につけてちょうだいな」
あまりにも。
本当に心から幸せそうに歌うので。
私はただぼんやりと
受け取ったきれいなお星様を眺めて
彼女と同じように
「あ……」
左手に。薬指に。
自然とはめたのは夢のよう。
自然となんて嘘のよう。
そのモノに。その行いに。
無垢の光が見えたのです。 - 69二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 23:24:58
「うふふ……もう一度祝福したほうが良いかしら?」
アビーの笑うような声。
──ボッと、
我に返った矢先顔から炎が噴き出ます。
これは、とても冷静では……。
「祝福はとてもとてもうれしいけれど、
もっともっとしたいけど、
ふふっ、なくなっちゃうのは困るもの。
結婚式はもうおしまい」
「今日はおままごとは『素敵な平日』。
素敵な一日を楽しみましょう」 - 70二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 23:32:23
「ジャックは家の庭師さん、
バニヤンはリリィのお仕事仲間、
アビーは向かいに住まいの牧師さん」
この役なら、どうかしら?」
「はい……ロジカルです……」
私の役が大問題なのです。
降りることはできませんが。
今、冷静さを、欠いている気がするのです。
顔を直視できません! - 71二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 23:38:41
「それじゃあまずはあたしとリリィの場面から」
- - -
目覚めると、夫である彼女が面前で微笑んでいます。
どうやら私よりも一足先に起きたよう。
「おはよう、リリィ」
今日も歌うように。私の名前を呼んでくれる。
「おはようございます、ナーサリー」
この一日の最初の儀式はまだ慣れなくて。
そこは慣れたはずなのに、
名前を呼ばれるだけで、名前を呼ぶだけで照れてしまいます。
そんな私に彼女はなおも微笑みを向けて
「今日も一日の始まりよ。
幸せな目覚めね。
あぁ、楽しいわ楽しいわ楽しいわ!」 - 72二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 23:44:43
「ごきげんよう。
うふふ、朝から楽しそうな人たちね」
向かいの家からアビーが顔を声をかけてきます。
人の営みが好きだそうですけど、
ナーサリーなら確かにみんなを笑顔にします。
庭ではジャックがナイフを高らかに掲げて
飛び跳ねながら枝を……
これは日常的な風景と呼べるのでしょうか?
「あぶないよー! たおれるぞー!」
そうしているとまた別の声。
仕事仲間のバニヤンさんです。 - 73二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 23:51:40
というか妻の私が働くのですね。
とても先進的です。
あ、でもトナカイさんの時代では
そういうことも一般的だとか。
- - -
「仕事の時間です。ナーサリー」
「えぇあなた。
今日もはたらいてあそんで楽しくすごして
最後の1ページまで愛してね」
彼女の独特の言い回しを、
それをちゃんと受け止めてにこやかに笑顔を返します。
今日はバニヤンさんと開拓のおしごと。
馬車馬? トナカイさんみたいなものでしょうか?
そのように一日を戦うのです。 - 74二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 23:56:03
さぁ出発、のその前に。
あれ、家の敷地から出られません。
まるでガラスの壁に覆われたよう。
向かいにいるアビーは平気。
ジャックはもちろん平気。
門の外で待っているバニヤンさんも不思議そうな顔。
後ろの気配に振りかえると、
先ほど見送ったはずの旦那様。 - 75二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:03:09
「うふふふふ」
「いけないわ旦那様、まだ役割が残っているの」
役割?
「私たちの役割はそう、
新婚したて、最高の夫婦なの!」
「はい、どうぞ」
そう言うと、外目にもわくわくを抑えぬまま、
彼女は瞳を閉じて私に顔を寄せて。
う、駄目です、ダメなんです。
この空気には抗えないんです。
ナーサリーはとても楽しそうだけど、
みんなが注視してるのわかるのです。 - 76二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:05:25
「わかりました、行きます」
覚悟を決めました。
私もサンタです。相手が望むものをプレゼントしてみせます!
目をつむったままのナーサリーの。
えーと、鼻の頭あたりで良いですよね? - 77二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:11:48
キラリと、視界の隅を星が流れていって。
先ほどもらったプレゼント。
星のように輝く指輪。
薬指にそれをはめた左手が
私のほおを優しく支えて
ツンっと。
柔らかな感触。花の香り。
唇が一瞬重なり、その弾力で離れるように終わり。
「うっふふふっ!
今日もお口が甘いのね!
優しく甘い蜜の味!」 - 78二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:15:57
おしまいです。
「スパムリリィ。何回目でも顔真っ赤」
「開拓してるけどねぇー。周回してこうか」
「甘い夢よ来たれ……。あっ、はしたないかも……」 - 79二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:17:05
- 80二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:18:26
リリィは「自分だけ覚えてる」
「みんなが怪しいのは偶然」
と思ってる。
全員覚えてる。 - 81二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:20:11
指輪忘れてたので追記でした。
どこかにあってほしいリリィ×ナーサリー概念。 - 82二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:24:29
これなら姐さんも文句はあるm
- 83二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 00:58:42
百合CPキスさせたいという意志を感じる。
一応おままごとで終わって良い話、ナノカナー? - 84二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 06:34:09
絵で欲しい……。
- 85二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 06:50:34
ぐだの介入し得ないカルデアちびっ子社会
- 86二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 10:47:45
聖晶石で作った指輪なのかな。
マスターが貢いだ結果、二人の指に渡ってちょっと周囲の勘違いを引き起こしそう。 - 87二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 19:05:19
保守
- 88二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 19:14:35
読んで良かったけど、主導してるあたり全然ハーレム諦めてないな?
- 89二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:21:36
- 90二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:34:49
草。
- 91二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:42:54
- 92二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 23:27:45
まあなんやかんや祝福はしてくれるでしょう。多分
- 93二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 23:39:20
ある意味一番きれいな〆だw
- 94二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 10:36:49
保守
- 95二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 20:23:45
愛……愛です……全ては愛……ハァァ……
- 96二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 20:30:03
- 97二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 20:52:33
ナーサリーが義妹になることによりさらに妹が増えるね。
なるほど、妹を使って妹を増やす…… - 98二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 21:25:58
- 99二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 00:17:28
誰でもなく成長した私のせいで姉の話に至るの草。
- 100二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 00:25:11
既婚ジャンヌリリィ×ナーサリー概念は、
やがて埋もれて消えるこのスレに。 - 101二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 00:46:54
この流れで昼ドラみたいなss投稿したら怒られるだろうか...
- 102二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 00:49:51
- 103二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 00:56:22
一応キャラ崩壊注意
うふふ。ジャックもバニヤンもあんなに夢中になって、もう私たちの事なんて見えてないわね。...もう!リリィったら、どうしてそんな顔をしているの?
『浮気だなんて論理的ではありません』? あら、人を愛するのに難しい論理なんて必要ないわ。重要なのはお互いに愛を感じることができるかだけだもの
そうね。ええ、ええ。そういう事ならジャックとリリィは本当の愛を知らなかったのかもしれないわ!
でも安心して。ジャックはもう愛を知ることができたのだし、リリィのことも私が愛してあげるわ。
だから、そんなに泣かないで。私と一緒に幸せな物語を紡いでいきましょう?
あら、アビー。顔が怖いわ。もっと可愛い顔を─
私が悪い子?...ふふ。それは勘違いよアビー。私はハッピーエンドにしたいだけだもの。だってそうよ、恋人が盗られたまま終わりだなんて可哀想だわ。
だから私が愛してあげるの。リリィも、ジャックも、バニヤンも、そしてアビーも。皆、私と一緒になるのよ。うふふ。楽しい、楽しいわ! - 104二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 00:58:35
仕事が早い?!!
そして、あれ、不穏だけど好き??? - 105二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 01:03:53
不健全おままごと→ふわっと百合婚姻→???
なんだろう、すごいドキドキする……
出だしだけでダークなエロスがある。
そんな……ハッピー「エンド」は否定したはずなのに…… - 106二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 01:39:55
- 107二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 12:03:02
保守
- 108二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 19:02:35
こんなドロドロなおままごと見たら大人組倒れるんじゃないの
- 109二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 00:10:23
このスレのリリィは天国と地獄を経験してるな⋯
- 110二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:05:51
便乗してSS投稿してみよう。
イベントで盛り上がってるこの間隙を突けば怒られたくない。 - 111二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:14:28
──というお話。
ナーサリーライムが丁寧に本を閉じました。
倫理的と言える内容ではなかったけれど。
彼女の語り口には心の抑揚が感じられて。
私は……今の物語に悩むのです。
「うーん、やっぱりこのお話は苦手かしら?
昼に明るい恋話。夜は哀しい愛憎を。
猫の目のようにくるくるまわり、
終わりへ辿る物語……」
きっと、彼女はその話をも愛しているのでしょう。
彼女から生まれた物語なら、それなら自身はその既知(バッドエンド)にこりごりしているだろうけれど、
読んでほしい、知ってほしい。
できることならば「素敵ね」と、
──あたしを好きになってほしい。
私はそのように、彼女の心を想うのです。 - 112二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:20:34
「えぇとですね、まず、その、
とっても、オトナだと思います」
恋し愛を誓うところで終わりじゃないですか!
キ…、舌……唾……、そういうのはもっとこう、大きな人たちのすることなのです。
浮気とか「本当の愛」とか、メリーからほど遠いんです!
だいたい裸でそういうことして、その、
もし続くのならわたしが「授かった」りしたのでしょうか?
ナーサリーからの「本当の愛」とか。
……邪念を捨てます。違うのです。
悪いことを考えてると成長した私のようになるのです。
「話はその、まだちょっと。勉強不足ですみません。」
「ただ、」
ただ。彼女がとても楽しそうに語ったので。
「それでも、これは愛の話だというのはわかりました。
物語の彼女は、みんなを幸せにしたかった。
そこに嘘はなかった。
彼女たちが、みんなが許してくれるなら、きっと」
語るべき言葉を探すよりも、
心に浮かんだ本への言葉をそのままにプレゼントです。
「方法に問題が多分にありあすが」
と言う説教まで届いていると良いのですが。 - 113二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:28:44
余談。
「ところでリリィ」
「はい」
ナーサリーは、悲しげな表情を作り
「いけないわ、いけないわ!
本をちゃんとわかってもらえないのは哀しいの!」
「だから」
つん、と。
先ほどの本の序章のような口づけを。
完全に不意をつかれて力の抜けた私には
小さな体を受け止めることも、できなくて、
重なり落ちて。 - 114二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:29:24
覆いかぶさった彼女は、キスを続けます。
幾度も、幾度も、何度でもと。
温もりを忘れないように。
思ったことを、感じたことを忘れないでと。
「──ぅ─ぁ─」
唇が少しだけ離れる。
語りかければ触れてしまうその距離で彼女は。
「ありがとう、あたしの白の騎士様。
あたしを思ってのラブレターは
とってもとっても嬉しくて
きっとあたしは素敵なプレゼントをもらったのね。」
騎士でなく、サンタです!
抗議したいのですが。
彼女がやはり楽し気に語るのと、
語る先から唇が触れて動けません……!
「うふふふふっ、もう少ししたら、きっとみんな来るわ。
さっきの本のようになったらどうしましょう?
それもきっと愉しいわ!」 - 115二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:32:21
- 116二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:38:24
邪ンヌへのフォローが足りずごめんなさい。
この流れで「勉強熱心」とかフォロー入れると別の意味にもなりそうで。
フランスでも贋作でも新宿でも好きだったよ……。 - 117二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 07:45:58
うんうん。おままごとは何処へ?
- 118二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 17:08:20
- 119二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 22:50:17
SSに外れがねぇ...!いや、外れっていうのもアレだけども、とにかく全部良い
- 120二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 23:00:25
どこでも盛り始める人外の鑑
- 121二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 23:02:21
extraやった身としてはちょっと怖いナーサリーライムも好きよ。
ヒミツでジワジワ増えていって。 - 122二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 01:32:16
このレスは削除されています
- 123二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 01:33:42
便乗して、おままごと。劇。
──何かが弾ける音がして明滅。
酷い気分の朝でした。
きっちり5時起床の生活習慣。そのはずが、
起きた気も、眠ったままの気もしません。
悪寒が走り、眩暈がして、口の中は自分のものでないかのよう……。
早々に身支度を整え、日の昇らない中を足早に歩きます。
一歩進むごとに気分は落ち込むばかり。
我ながら、起床のことがそんなにショックだったのでしょうか?
「小さなサンタさん、ごきげんよう」
考えだしたところで背後から声がかかります。
彼女は友だち、友だちの。そう。アビゲイル、アビー。
先に気づき一礼のうえ、ととと、と走り寄ってきます。
少女らしさと大人びた振る舞いが似合うかわいい少女です。
「おはようございます、アビー。
早起き素晴らしいですね!」 - 124二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 01:36:44
「ありがとう、サンタさん。
でも……あなたは少し眠そうかしら?」
彼女はカバンから水筒を取り出し、
その赤い(果実水でしょうか?)液体を水筒のコップに注ぎ私に差し出します。
「いけないわ、リリィ。
あなたはもう少しだけ気を抜かないと。
張り詰めたままでは、きっと苦しんでしまうもの」
私を心配する声に嘘はなく、
それはとても申し訳なく思うのですが。
今は飲む気にならず(飲んではならず?)、
いや、それより論理的に。光の無い場所での飲食ははしたない印象があるので固辞します。
アビーは残念そうに、でも大きく態度は変えず「そう」と一言。
赤い液体を自身で飲み干します。
その液体がアビーの唇から口内へ、吸い込まれていくのを黙って見ました。
とても、とても珍しい色、きっと美味しそう。
次の機会があればぜひ飲みたい。
何があろうとその魅力にきっと抵抗はできない。
……私の心は未だ晴れず。
この世界のように、光を失う一方です。 - 125二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 01:45:09
「違和感」
不意に、ひとつの腑に落ちる言葉が浮かびました。
そう、違和感を覚えるのです。
私には今日目覚めてからの世界に違和感しかなくて。
でも、「どれ」が「それ」かわからないのです。
その理由を見出すこともできないのです。
だから自身で抜け出すことができないのです。
私はそれら総てを探さなければなりません。
それを語る誰かに会わなければ。
それを知る何かに逢わなければ、
私は、本(ダレカ)を探すのです。
「そう。少しだけ、元気が戻ったみたいで嬉しいわ。
うふふ……探せばきっと見つかるわ。
あなたなら。あなたのその、黄金の瞳なら」 - 126二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 10:35:42
ナーサリー攻めと、ジャンタに色々することを諦めないで
- 127二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 12:24:15
おままごとから逃げないで
- 128二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:55:15
この流れでジャック×ナーサリーとかバニヤン×ナーサリーとかも見たいっていったらKYかな?誰か書いてくれないかな()
- 129二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 23:51:47
>>125の続き。
- - -
違和感は止まりません。
太陽は昇らないのに、建物には巨体の影が写ります。
その建物の脇には人が列をなしていて、
順番に入り、順番に(赤い液体に塗れて)出てきます。
一葉に顔はなく。それなのに私が横を歩き抜ければ
背中越しにこちらをじっと見る視線を感じます。
気にしなければどうともないいつものこと。
そのはずなのに。
──此処に在ってはいけない。
私はぼんやりと、でも歩みを止めずに。
本に、彼女に会わなければ。
- 130二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 23:55:34
小さな図書室へ辿り着きました。
誰もいないようです。居ないことに安堵を覚えます。
私はゆっくりと、部屋の奥の机へと向かいます。
机の上に無造作に置かれた旧い一冊の本。
この本を私は探していたのです。
幻のような世界から抜け出す絵物語。
右手で本に触れて、開き──
瞬間、本は紐解けて無数のページが宙を舞い、そこから
海棲生物を覆わせるぬめりのある手が、手が!
私は短い悲鳴をあげるともに、
身を翻し出口へ向かおうと、する間もなく、
手足を繋ぎ止められてしまうのです。
それでも、逃げ場を求めて視線を向けた先に
アビー……? いや、彼女によく似た姿なのに、違う。
「うふふふふ……あはははははは……!」
私の知るものではない、狂気を含んだ表情で
魔女の嗤い声が響く。 - 131二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:02:17
このレスは削除されています
- 132二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:05:59
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:08:29
- 134二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:09:16
読みたいからぜひ書いて♡
- 135二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:13:18
ナーサリーの変身特性とかすっごい相手に寄り添うイケメンムーブできそうだし、ジャックやバニアンといった側に愛を差し伸べてほしいというのはある。
- 136二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:32:45
The Carol of the Old Ones - 旧支配者のキャロル -
もう思考がまとまらない。
手足を繋ぎ止めたまま、触手はガードを一枚ずつ剝がしていく。
魔女は動けない私に語りかける。
「あぁ麗しの聖女様……あなたはわるい子の私にも愛を示してくれるのかしら?」
一歩近付き、右手で私の胸、左腕と指を撫でるように這わせ、その先で指を絡ませる。
「どうされても、愛を喪わず、気にかけてくださるかしら?」
互いの肢体が合わさっていく。
身をよじろうとするも、それはより深くなるだけ。
まるで鍵を開けるかのように。
未知の悦楽の奔流がとめどなくわきあがる。
いつのまにか、左手にもったグラス。
それに注がれた赤い、赤い液体。(あれは、さっきの……!)
彼女は一口含み、唇を湿らせて、
ゆっくりと顔を寄せ、交わしてしまった。
もはや避けようのない口づけを。
唇が爛れるほど、強く長く擦り付けられる。
隙間からねじこまれた舌が、マグマのような粘度と熱で口内を蹂躙する。
流れ込んだ赤い液体。芳醇で濃厚な香りは、だが一切の優しさなく喉を焼く。
「もう抑えきれないわ、受け止めて。
そして、来て、染まって、私の世界へ。」
- 137二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:34:09
唇を塞いだまま声が出せない。
はずなのに。
頭へ直接声が響く。狂喜に満ちた彼女の声が。
「いあ、いあ……ふふふふふっ!」
意識が遠くなる。
私は、最後に。
> この狂気に縋って生きる
> それでも、自分が在ることを諦めない
- 138二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 00:35:16
誤植があんまりだったから修正。
お口の中に粘土は無いわ。
もしくはこれがおままごとなのか。 - 139二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 03:05:50
デ○べを履修した俺ならわかる。
クラインの壺やりたいんやろw - 140二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 12:08:55
- 141二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 13:41:38
- 142二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 22:05:32
保守
- 143二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 03:26:27
まさか保守してくれる人がいるとは……。
感謝です。ありがとうございます。 - 144二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 03:26:58
どういうことなの、エロ川柳……
- 145二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 03:28:02
──幾度目かの目覚め。
酷い気分の朝でした。
悪寒が走り、眩暈がして、口の中は妙な感触まで……。
曖昧ながら、良くない結末を見た気がします。
夢の断片は、今日確実に起きる恐怖・狂気・挫折を記していて
私は不安を覚え……。
──不安? 私の?
瞬間、脳裏によぎったのは
灰色がかった夢見の場面でなく、
極彩色の海の景色。そして。
私は、私を取り戻します。
サンタクロースとして戦いを決意します。
頭はすでに冴えわたり高速のロジカル。
口内の感触は、きっと夢の中での敗北の味なのでしょう。
勉強する私は「砂をかむ」という言葉を知ってます。
あえて噛みしめこの現実での勝利を誓います。
サンタに必要なのは鋼の克己心と悪魔の蛮勇。
いつかの先輩の言葉を胸に行動を始めましょう。
私のサンタとしての、サンタサーヴァントとしての資質が訴えます。
私のやるべきこと。そして──。
- 146二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 03:28:52
早々に駆け出し町へ。
「こんにちは、ジャンヌさん。
あら、お急ぎかしら。」
と、背後から声がかかります。
彼女は友だち、友だちのアビゲイル。アビー。
「おはようございます、アビー。
えぇ、『善(サンタ)は急げ』ですから!」
ただ、それだけでないことを私は朧気ですが覚えています。
夢の結末。そこで出会う彼女によく似た魔女。
狂気の滲んだ表情で何かをしようとしていて。
「アビー、別れる前に質問させてください!」
「えぇ、サンタさん。何でも仰って?」
「あなたに近しい人間で、そうですね、姉とか妹とか義妹…は違くて、それで、
こう、魔女っぽいというか、見た目でそういう感じの方いませんか?」 - 147二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 03:29:58
「えぇと?」
彼女の表情は困惑。どうやら他人の空似のようです。
この世に3人は同じ顔ということなので、そういうこともあるでしょう。
私のように3人全員集うことは稀です。
「あぁでも。旧い友だちでは居たような。今はもう遠く、会えないけれど」
「そう、ですか……」
質問は終わりですが。
彼女が普段見せないような寂しげな顔をしていたので。
「友だち」という言葉を寂しげな音で聞いたので。
「ならきっと、また逢えるいつかの未来もあるでしょう。
お互いが想いあっている限り。それはきっと消えないのです。」
そうあって欲しいという願いを、祈りを込めて告げました。 - 148二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 03:46:52
建物には巨体の影、列をなす怪しい血濡れの大人たち。
一葉に顔はなく。それなのに私が横を歩き抜ければ
背中越しにこちらをじっと視線を送ってきます。
見てくるだけなのが面倒です。
気にせず走って駆け抜けて、駆け抜けて。
「……道に迷いましたね」
迷宮ならぬ町で迷うとは。
ノリでクリアできると思った私の見込みが甘かったようです。
人っ子一人いない。
襲い掛かってくる様子もない。
つまり完全に舞台外。
おかしい。
夢ではうろんなままで目的地にたどり着けたのに。
当たり前ですが、やっぱり夢は夢なんですかね?
「おーい」
「?」
「こっちこっち。 ファンタ・スパム・ダルク」
「違います」
路地裏に小さい影。
顔がよくみえませんが、親愛を含んだ声が私を呼び止めました。 - 149二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 04:00:50
「え、もしかして迷子なの?」
そうです、と。
言ってしまえば心が楽になりそうですが。
「ぐっ……違います!」
そう、道は自身で拓くもの。
前に進む限り私は決して迷子では……!
「はい、ついてきて!」
でも彼女はそんな私の性分をよく知っていて
私の手を取って駆け出します。
いつかの誰かのように。
私の原風景。 - 150二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 04:43:37
「はい、とうちゃく、ここだよ」
人混みを避けて建物の隙間をすいすいと。
元来た道をだいぶ戻ったのはショックですが、
結果的に正解という最大の成果を得られたので論破的に良しとします。
ある建物の前。
ここに入り、中にある図書室から本を得ることが私のすべきこと。
……あと一歩、あと一息。
足が震えます、記憶は曖昧だけれども、夢の中で為すすべなく敗北した事実だけはあります。
逡巡する私に、先導してくれた影が話しかけてきました。 - 151二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 04:45:00
「わたしたちはカルデアであなたにあいたいの。
わたしたちはカルデアであなたと遊びたいの」
彼女は、言葉を贈り応援してくれて
「うん、こうしてるとわたしたちがおかあさんみたい」
「ねぇねぇリリィ、がんばってね」
母が子を祝福するように、労わるように、
頭をゆっくり撫でるっと、今度は両手で引き寄せて
「──ん」
「んッ?!」
ちゅ、ちゅと、啄むような口づけ。
止まることなく熱が入っていく。
漏らす吐息も逃がさないと、
唇を、舌が指し入れられ、吸い出される。
それが何度も繰り返されて。
──
─
「頑張ってねサンタさん。
……またたっくさん遊ぼうね?」
にこやかにそう言うと、
座り込み見上げる私に光の粒子の名残を残して
彼女は帰っていきした。 - 152二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 04:47:22
このレスは削除されています
- 153二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 04:58:58
どんどん冗長になる……。
友情出演してくれたジャックが応援ついでに気軽に上手なちゅーしてくのがおままごとなのに……。 - 154二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 13:32:35
ナーサリーとアビゲイルの別物語体系おままごと対戦ss無いかな。
ナーサリーはクトゥルフもいけるっぽいが。 - 155二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 15:36:12
エロ川柳全員分作って
- 156二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 21:45:39
- 157二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 22:23:22
- 158二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 22:27:27
真偽はわからないけど、アビゲイルがヨグ=ソトース信奉でナーサリーの呪文の原型がシュブ=ニグラスで夫婦関係とか?
おままごとが捗りますね。 - 159二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:39:44
>>151のつづき。
- 160二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:42:46
私はこの世界から逃げ出すために鍵となる本を探して
結果、罠にかかり、誰かに会い、何かをされ……
もや、というよりモザイク?がかかって
そこから先は映せません。
ただ今回は冷静です。これ以上なく冷静なのです。
私は、私には言うべきこと、やるべきことがあるのだから。
私にはこの夢に負けない思い出があるのだから。
記憶にある建物の中へ入り、歩みを進め小さな図書室へ。
周囲を見渡します。
安心してはいけません。油断をしてはいけません。
ここは夢の終わりの場所。
ここで私は負けて……。
私はゆっくりと、部屋の奥の机へと向かいます。
探していたのは、
子どもの夢をまもるもの、
子どもの夜をまもるもの、
ナーサリーライム。
夢の記憶そのままに机の上に無造作に置かれた旧い一冊の本。
ただそれは、私が探していた本では無かったのです。
自分の不明を恥じます。
こんな本、断じて彼女では無かったのです。
躊躇うことなく粉砕(バスター)。
そもそも何か動物の皮で作られた表紙の本など、今の時代に合わないのです! - 161二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:43:52
「酷いことをするのね、リリィ」
背後からの声を聞き振り返ると、
そこには居たのはアビゲイル。
よく似た姿、というのはやや誤りです。
寂しげに笑うその表情は、私の知っている彼女です。
「あの本があれば、あなたともっと触れ合えたのに。
素直になれば、ここでずっと遊んでいられるのに。
それを壊そうとするなんて。」
「アビゲイル……」
その表情に狂気の色が滲みだし。
「我慢してくださいな、リリィ。
今回は、きもちよくとはいかないの。
どうか怖がらないでね?」 - 162二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:46:37
そんな彼女に私は、伝えるべき言葉があるのです。
「──アビゲイルッ!!」
「っ?!」
「私はサンタです! あなたのリクエストを叶えるものです!」
そう、私の役目はサンタクロース。
子どもの抱いた願いを叶えるもの。
「私の願いは既に伝えたのだけど?
あなたがここで、私と共に在ること。
うふふふ、今から受け入れても良いのよ」
「うっ……い、いいえ! 違います!」
唇をペロリとなめるオトナな仕草に、何か揺さぶられましたが
違います。それもどれも違います。
何もわかっていないアビゲイル。
あなたに説きましょう、サンタを!
「サンタのプレゼントはそもそも
『今』に必要なものではないのです。
プレゼントは夜に届くもの。
それは明日のお楽しみなのです。」
そう、サンタとは明日への希望を届けるもの。
プレゼントはそのためのものでなければならないと思うのです。 - 163二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:47:19
「そしてひとつ、謝ります」
「偉そうなことを言いましたが、私は落ちこぼれなんです」
「子どもの私は、本来の私のように公平にはできません。
あなただけの願いを叶えることもできないんです」
「だから」
「だからこそ、あなたに贈れるものは」
「それは、約束です。未来の約束です。」
心には私の原風景。私の夢。いつかの海。
繋いで導いてくれた優しい手。
「私と、海を見に行きましょう」
私にとっての思い入れのある提案だったのですが、
アビゲイルは、……どうやら困ってしまったようです。
ただ、一瞬立ち込めた不穏な空気は既にありません。
「ええと、これは……」
「はい、約束です。
私たちは成長するのだから、今日より明日がきっと楽しいんです。
同じ今日を繰り返すより、きっと楽しいんです!」
「それなら、明日なら捕まえても良いのかしら……」
「いえ。それなら明日の明日がもっと楽しいことを提案します。論理的です」
「……今は別に12月ではないのだけど?」
「ここをクリスマスとしますっ!!!!!」 - 164二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 03:02:42
ところで。
実は夢から起きる方法は実は気付いているのです。
「リリィ、どうするの?」
「はい、本当は嘘は駄目なのですが、
ここを無かったことにします。」
きょとんとした顔をするアビゲイル。
既に毒気はきれいに抜けたようです。
私は薬指の指輪を見せて説明します。
「以前にナーサリーから受け取ったこの指輪ですが、
もとになった材料は多分……聖杯……」
「どれくらいの力が残っているからはわかりませんが、
二人分くらいの修正であればいけるかもしれません」
そう言ってから、
私は私の願いを想います。指輪に伝わるように
胸の前で手を組み祈りを込めます。
さっき思い出していた自身の原点の景色。
そこへ私の願いを叶えるために、引っ張ってくれた小さな手。
「ナーサリー、あなたに明日また逢いたい」
自然と口をついて出た言葉に合わせて
指輪が燐光を発して、そして。 - 165二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 03:24:19
──というお話。
「私の脚本、どうかしら?」
アビゲイルが作ってくれた脚本ですが、
ところどころに問題があって。
……こういったものは、その、オトナになってすることでは。
「いいえ、修正はいけないわ。
昨日よりももっと良く、でしょう?
せっかくなら、とびきり背伸びもしたくなっちゃうわ」
全然引く気がありません。
昨日よりももっと、は私が近いことを言った気もするので
厳しく注意することもできず、
言いくるめには時間がかかりそうです。
溜息をひとつつく私に「そういえば」とアビゲイルが続け。
ふがっ?
口の両端に両親指を差し込まれ閉じれなくなります。
な、何をするんですか!という訴えは、しかし目で制されます。
「今回は私の順番、なのに最後のアドリブでナーサリーの名前を呼ぶのは……ふふ、うふふふ」
後ずさりするも、すぐに壁。
口に指を入れられては逃げ出すこともできず。
「えぇサンタさん、昨日よりももっともっと、楽しませるわ」 - 166二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 03:47:15
口に指突っ込まれた上でキスされて、
閉じること叶わず縦横無尽にねぶられて、
刺激されて分泌された唾液が
口から溢れるほどまぜまぜされて
それを最終的には飲まされる。
結果的に触手なく>>136みたいなことをする。
そういうおままごとが見たかった。
途中でナーサリーが混じり
3人で手を絡めるような仲直りも。
- 167二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 09:49:50
長く書かれたssの最後の〆が、入れきれなかった性癖の吐露ってなんなのw
- 168二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 11:26:44
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- 169二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 11:28:03
- 170二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 11:59:09
- 171二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 12:12:11
- 172二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 20:18:19
ナーサリー達には純粋な関係(いってもキスまで?)くらいでいてほしいな
- 173二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 21:23:58
やはり総てが赦されるおままごとは大事よね。
やめるなんてもったいない!
無理なものなんてなにもない!
ずーっとずーっとあそびましょ! - 174二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 00:40:40
- 175二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 00:42:35
──というお話があった夜。12時をすぎて。
本来サーヴァントには睡眠は必要ありません。
それでも、厚意により、緊急時以外では睡眠を許可、いえ、
年少組は睡眠を取ることを義務付けられています、
トナカイさん曰く、
「大人はこの時間の仕事がある」とのことです、
ふふん、私もクリスマスには夜に働く身、
論理的に大人なので、大人しく引き下がります。
その時期に向けて、生活習慣をつくることも大事な義務です。
既にとてもとても眠いのです。
ベッドに向かおうとしたところで。
──コンコン、と。
ドアを叩く音がして、開いた扉の前には
「ナーサリー?」
「こんばんは、リリィ。
こんばんは、よるのはやいサンタさん。
すこしだけ、よるのおはなし一緒にしましょう?」 - 176二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 00:47:17
「駄目です!
今日は駄目です、駄目なんです。
そう、夜は眠る時間です。
ほら、もうこのエリアは消灯ですよ?」
「うーん、おはなしできないのは寂しいわ。
今日は貴女とおしゃべりできなかったもの。」
ナーサリー、部屋をてくてく回ってから
こちらに振り向くとパッと笑顔になり、
「そうだわ。ならお泊りしましょう。
一緒の毛布にくるまって、
みんなに内緒のおしゃべりしましょう?」 - 177二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 00:53:19
それも駄目です、と断ろうとも思いましたが、
私とナーサリーはブラックリスト(?)でもないので、
断るのも論理的ではない気がします。
ナーサリーは。
話す前に既にベッドにダイブしていて、
私に入るよう促します。
私はしぶしぶと
「会話は駄目です。眠るだけなら、
まぁ問題無いでしょう。」
「まぁ残念。
それじゃあお泊り会で決定ね。」
彼女は微笑んでそう語ります。
その笑顔で見詰められるのが気恥ずかしくて。
私は、寝ます、と一言だけ話して瞳を閉じました。 - 178二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 01:02:21
頬を撫でる手の感触。
瞳を閉じていてもわかります。
無機質の見た目とは裏腹に、柔らかさを感じさせる温かな手。
「青のラベンダー、緑のラベンダー、
あたしが王様、なら貴女は王妃様」
「誰が決めたの? あたしが決めたの。
さぁベッドをあたためましょう?」
その手が優しく頬をさすり、
瞳を閉じたままの私を自分の方へと向かせます。 - 179二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 01:09:54
「赤いバラと青いスミレの花束振って。
あたしが貴女を好きなのは、
きっと貴女もあたしが好きだから」
小声で謳う彼女の楽し気な声。
童謡でしょうか。
この声を聞きながら、
彼女のことだけ想い続けて眠りにつけば
夢の中でも逢えそうです。
そして明日、目覚めた時にも彼女に逢える。
それは、気恥ずかしいですが、
叶ったら嬉しいなと、そう願えたのです。
「小鳥たちは歌っていてね、
羊たちも遊んでいてね、
今はあたしたちの秘密の時間。
……みんなで内緒にしていてね」
ちゅ、と
親愛のこもった優しい口づけを……
…………………………………………
…………………………………………
えっ
「ナーサリー!!!」
「うふふふ、リリィ、夜に話し声を出してはだめよ?
おやすみなさーい♪」 - 180二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 12:28:45
リアルでも12時過ぎで笑ったわ
- 181二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 15:15:25
(たぶん同じ投稿主なんだろうけど)時間管理ボロボロで草。
ノープランすぎるでしょ。 - 182二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 16:16:32
リリィ&ナーサリーいいなぁ。
繋がりあるし増えてほしいCP。 - 183二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 16:38:15
遡っていったらリリィ総受けか。
リリアビ? ジャンアビ? それとも聖(サン)アビか。
儀式めいた健全おままごといいぞ。 - 184二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 18:21:31
ラベンダーズブルーだろうけど、意訳で数寄に誘導されてそう
- 185二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 00:45:31
保守
- 186二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 06:32:05
渋とか見てもここまで百合ってるのも少ないんだよな、トリオで描かれてることは多いけど
- 187二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:32:10
ハーレム主人公ナーサリーによるサンタ・リリィルートとかマイナーCPだけど、幸せの栄養素を感じる。
- 188二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:45:06
一応保守
- 189二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:23:18
保守してくれたあなたのために。
読んでくれてるあなたのために。
ラスト投稿はじめます。
勝手独自解釈+ありきたりになっちゃったらごめんね。 - 190二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:26:16
おー楽しみ
- 191二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:37:53
──夜を重ねて。
クリスマスほどではありませんが、
今日も一日大変よくがんばりました。
明日の準備もすっかり終えて、……。
髪が跳ねていないか確認します。
お風呂は遅めに入ったので、汗の匂いも大丈夫です。くんくん。
そうだ、トナカイさんから貰ったハーブティーを薄めに作りましょう。
部屋の匂いも良くなっていっせきにちょうです。
やがて。
コンコン、と。部屋の扉をノックする音。
「どうぞ。」
「こんばんは、リリィ。
あら? 何かいつもと違う匂い。
不思議だけど、気持ちが落ち着く良い香り。」
「ふふん、そうでしょう。私はいつも寝る前に……
!! 違います、私じゃないです! 嗅いじゃ駄目です!!」
首筋を顔を近づけるナーサリーをなんとか押しのけて
ベッドに座ってもらいます。
脇のテーブルにティーポットとティーカップ。
夜のおしゃべりにハーブティーでおもてなし。
「二人っきりのティーパーティーね。」
今夜もナーサリーは上機嫌。 - 192二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:45:41
「みんなに秘密のお茶会ね。
いけないわいけないわ、いけない子だわ♪」
「いけない子ではなく大人の対応、準備です。
あと、夜なのでお菓子はいけません。ありません。
歯磨き後なのでお茶も薄目で砂糖も無しです。
火傷しないよう温度もぬるめでバッチリです。
理論的に完璧です!」
えへん、と胸を張る私ですが。
ナーサリーとしてはお菓子が無いのは片手落ちのようです。
「うーん、相変わらずなのねリリィ。
甘いものが無いのは少し寂しいかしら……。」
む、明日は夜でも食べられる甘いものが無いかトナカイさんに相談しましょう。
考え込む私を見た彼女は、さっきまでの表情を嘘のようにコロッと変えてクスクスと笑ってます。
ティーカップを両手で持ち口元に運びながら
「そうだわ、いっそここに歯ブラシ持ってこようかしら?
そうしたらそうね、何の遠慮も要らなくなるわ。」
「! 盲点でした。 確かにその通りです!」
「……本当に『リリィ』なのね。
ちょっぴり減点? むしろ良いの?
ふふっ、そんな渋い顔したらダメよ、『リリィ』。
もう。『お誕生日じゃない日の歌』でも歌って誤魔化そうかしら」
「やめてください」
その歌は私とナーサリーにとてもシビアなものなので。
とりとめのない話をしました。 - 193二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:52:57
とりとめのない話をしました。
昼の外でのお話や、カルデア内での噂話。
お勉強の時間にナーサリーとジャックが居眠りしていた話をとうとうとして嫌々されたり。
逆にアビーとのあれこれを聞かれたりしてしどろもどろになる私をいじったり。
いや、本当におままごとなんです!
空になったカップに水を継ぎ足しながら楽しく楽しく。
時間はあっという間に過ぎてしまいます。
気が付けばもう、明日が目の前です。
最後に。大切な話をしたいとナーサリーが告げました。
「あらためまして挨拶を。
あたしはナーサリー・ライム。
誰かのための物語、あなたのための物語。今のあなたへの物語」
「成長していくリリィ。変わっていくリリィ。
変わらないあたしを、あなたはいつかは忘れるけれど。」
自身と私の胸に手をあてて、
──ここで生まれた、想ってくれた、やさしい気持ちはいつまでもあなたのものよ。
そんなことを言うのです。
「もし永遠がほしいなら、手がないこともないけれど。」
と、途端に悪い子の顔もするのですが。
駄目です、ナーサリー。もうその前の悲しそうな顔を見ちゃいました。
でも大丈夫。私にはもうその答えがあるのです。
それは貴女が導いてくれた答えなんです。 - 194二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:01:23
「いいえ、いいえ。
成長するのは私の強く望むところではありますが、それは捨てて行くことじゃないのです。」
私は。まだまだ全然知らないことが多くて。
でも前に進むことでこそ、知ることのできる希望があったのだと。
あの迷宮で手を差し伸べてくれた。あの海で手を繋いでくれた。救ってくれたあなたに伝えたい。
「いろんなことがあって、いろいろ変わっていったとしても。
はじまりをくれたあなたを忘れることは無いのです。」
「あ、それに。本来の私や成長した私には何か創作の才能があると聞きました!
もしかしたら、大人になった私は新しい『寓話(ナーサリー・ライム)』を紡いでいけるかもしれないじゃないですか!」
きっといつまでも一緒だと。
トナカイさんの前を向く姿勢を見習って、胸を張って意気揚々と宣言しました。 - 195二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:07:45
と、その張った胸に飛びついてくるナーサリー。
きゃー!と声を発しながら、キャスターにあるまじきチャージ……!
もつれながらベッドに二人して倒れこみます。
「ありがとう、リリィ。」
「……」
「そうね、あたしも変わっていけるのね。
そう、どうしてあたしこそ忘れていたのかしら。この体だって……」
彼女は楽しそうに小声で秘密を打ち明けます。
「あのね、リリィ。この部屋で、この二人の時間で、この姿の時は『アリス』って呼んで。」
「あ、ありす……?」
「──『アリス』よ? とてもとても大事で大切なの。
『ありす』は特別だけど、言い間違いは許さないわ。」
いい話をしていたと思ってたのですが、怒気も本物です!
「名前を呼んで?」
「……アリス。」
そう呼ばれた彼女が、嬉しそうに、哀しそうに、寂しそうに、楽しそうに。
……これも、私のまだ知らないことの一つなのでしょうね。
それでも、そんな彼女をやさしく抱きしめ──
急にぐるんと態勢が変わり、彼女は私のうえにのしかかり。 あれ? え、何故なのですか!?
「駄目ですナ……アリス! こういうのはそういうのは大人になってからのことをしようとしてませんか?!」
「えぇ、おままごとはこれにておしまい。あたしはあなたと明日を目指すの。
──さぁ約束よ。一緒に大人になりましょう」 - 196二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:13:06
これにて完結です!
結果的にリリィとナーサリーしか書いてなくてすみません。
長く保守してくれた方、
日々投稿にハートぽちってくれた方、
イラスト投稿してくれた方、本当にありがとうございます。
どこかでリリィ×ナーサリーが出てくれるといいな。 - 197二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 01:47:29
スレ立てた方が良かったのでは。
SSは初婚が一番。
手探り感あるが好意はストレートが良い。 - 198二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 06:25:19
おつ。良いssスレだった