SS『彼女は、男が嫌いなのか……』

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:32:00

    「メジロドーベル!俺と天下を取らないか!?」
    「すいません、男性は苦手で……」
    「メジロドーベル、貴方と私ならどこまでだって……」
    「すいません、お断りさせていただきます……」

    このやりとりを、もう何度も繰り返してきた。一向に、私はトレーナーを取ることができない。
    男性嫌いは兎も角、女性のトレーナーであってもなんだか反りが合わない。贅沢なものだと、毎度思う。


    そんなある日、いつものように模擬レースを一着で終え、まだまだいなくならないトレーナーたちのスカウトを蹴り続けていると……

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:32:55

    >>1

    「メジロドーベルさん、少しよろしいですか?」

    座って休憩している私に、ドリンクが差し出された。

    出どころのわからない違和感を感じながらも、振り返って受け取ろうとして……






    私は、とんでもないものを見た。






    「どうぞ」


    それは、長めの黒髪にウェーブをかけていた。


    女性のようだった。


    それは、細く長いながらも少しゴツゴツとした手をしていた。


    男性のようだった。


    そして、何より、チグハグな身体ももっととんでもない特徴があった。

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:33:33

    >>2

    「どうしましたか?」


    男性とも女性とも言えない、機械を通した様な無機質な声を発する顔には鋭いクチバシを持った鳥のようなデザインの仮面が被さっていた。後で知るのだが、ペストマスクというものらしい。


    「ぇ……あ……?」


    「ああ、驚かせてしまいましたか。申し訳ありません。私は烏間。ここでトレーナーをやっています」


    「ト…トレーナー」


    貴方が?そんなわけのわからない仮面を被る職業だったろうか、トレーナーというのは……?


    「ええ、以後よろしく」


    「あ、は、はい。どうぞ、よろしく……」

  • 4二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:33:58

    >>3

    あまりの衝撃に、脳がバグる。この人は、男性なのか?女性なのか?


    体型も、細くてすらりとしているから、女性かと思いきや、手は男性のもの。


    長い足にはヒールを履いていて、けれど女性の足というには少し大きいような気がして、最早人間かどうかすら疑わしい。


    貰ったドリンクを飲みながら、そう考えていると、その人が口を開いた(口を開いているのは見えないけれど)


    「仮面、気になりますか?」


    「……はい」


    それはもう気になる。むしろ気にならない方がおかしいんじゃないか?


    「この仮面は、要約しますと、貴女のためです。貴女のために、被っています」


    わけがわからない。私とこの人は初対面で、いくらトレーナーはウマ娘に尽くす存在といえど、こんな奇行をされる義理はない。

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:35:08

    >>4

    「私はトレーナーです。そして、貴女をスカウトしようと思った」


    「そ、そうなんですか?」


    「ええ、貴女の走りは素晴らしい。私は完全に魅せられてしまいました」


    「しかしこう思ったのは私だけではありませんでした。多くのトレーナーが……男女問わずに、貴女の元を訪れた」


    「卑怯者のよう……というか卑怯そのものなんですが、私は彼らがいなくなるのを待っていました」


    「そこで、スカウトを断り続ける貴女を観察していて、ふと気づいたのです……男性、嫌いなんですね」


    クチバシがこちらに向く。それがまるで指を刺されているみたいで、少しバツが悪くなる。


    「ええ、そうですが……」


    「事前に言っておきますと、私は男性です」


    「そう、なんですね」


    「どちらだと思いました?」


    「……正直に言っても?」


    「人間なのかと、疑いました」


    「……ふむ」


    「……気に障りましたか?」

  • 6二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:35:29

    >>5

    「いいえ。それに、貴女は女性と話す時の話し方をしている。私を男性と知ってもなお、です」


    「つまり、私の計画は成功したのです」


    言われて、気がついた。確かに私は、男性であるはずの彼に、普通の男性と相対した時に感じる嫌悪感を感じていない。


    「『人外』のイメージが、貴女の判断を狂わせた」


    「つまりそれが、私の計画です。顔を隠し、声を変え、性別の想起に繋がるものを極力隠しました」


    「お陰でこうしてスムーズに会話できている」


    そう言いながら、彼はポケットから黒いレザーの手袋を取り出して着けた。これで彼の性別を判断する方法は完全に失われた

  • 7二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:35:47

    >>6

    「あの…」


    「はい?」


    「どうしてここまでしてくれるんですか?」


    「貴女の走りに魅せられたからです。というわけで」


    「私と組んでくれませんか?私に、貴女の走りをもっとみせて欲しい」


    レザー手袋で包まれた手が、差し出された。


    こうして、私とトレーナーは出会ったのだ。



    続き誰か書いて

  • 8二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:36:59

    自分はできればあんたの書いたやつが読みたい

  • 9二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:38:12

    >>8

    ありがとう。けど俺エアプなんだ。これ以上続けると何か間違えそうで……

  • 10二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:44:24

    >>9

    育成未実装なので既プレイでも言うほど情報が無いことをお前に伝える

  • 11二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:49:29

    一応ドーベルは男性嫌いじゃなくて苦手……だけどサポカイベとか見てると大差ない気がしたわ
    お前の好きに書いてくれー

  • 12二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 21:58:53

    >>3 で流れ変わるのめっちゃ好き

  • 13二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 23:01:23

    お前が書き始めた物語だろ

  • 14二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 23:03:51

    アルダンあたりにカラスのトレーナーさんとか呼ばれてなんやかんやメジロに馴染めばいい

オススメ

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