- 1二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 22:24:19
意味はわかるが理解するまで少し時間がかかった。
なぜ俺がという気持ちに応えるように、スーツの男は、283プロのアイドルの活躍を交えながら理由を述べた。
聞いているうちに、確かにスカウトしたくなるような敏腕プロデューサーが頭に浮かんだ。とても自分の事とは思えなかったが。
彼女達の活躍は目覚ましい。あらゆる媒体で姿を見ない日はない。
スケジュール管理は大変だが、彼女達は頼もしく仕事をこなしてくれる。
忙しくする彼女達を見送り、俺は事務所で仕事をすることが多くなった。
断ろう。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 22:24:35
スーツの男を見る。
かつては業界の中心で活躍するアイドルが多数所属し、アイドルを志す少女達の憧れだった。
今は主力だったアイドルの結婚や独立を皮切りに、業界での黒い噂やスキャンダルなどで徐々にその権威は失われつつある。
だが、メディアでの露出は少ないものの、その歴史に恥じない魅力的なアイドルも所属している。
「あなたもご存知でしょう、我が事務所の現状を」
あなたの力が必要なんですと男は言った。
俺なんかが何を変えられるのか。
俺の今は、社長や、はづきさんや、アイドル達がいたからあるのだ。
俺を変えてくれた社長、情けない俺を支えてくれたはづきさん、頼りない俺を信じて一緒に進んでくれたアイドル。
ありがたい話ではあるが、俺にはやることがまだあるはずだ。
事務所に帰って、そして彼女達を見送って。
断ろう。
「……少し、考えさせて下さい」
口からでたのは、そんな歯切れの悪い言葉だった。 - 3二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 22:45:03
黒井社長「担当するアイドルは3人。君の下に複数のマネージャーと付き人が配属される。また専属の事務員がサポートに付くが無論業務を円滑に進める為ほかに複数いる事務員も協力するぞ」
- 4二次元好きの匿名さん21/10/14(木) 22:50:42
🐞許可してない