- 1GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 00:42:28
ここは「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」の番外編みたいなスレです。
本スレ+設定スレ+前スレ
※GMの負担軽減のため省略。
※「ダンジョン」と現行スレを検索すれば関連するスレがすべて表示されますので、セルフサービスでお願いします。
※本イベントは攻略スレ 第206層 から続いております。火を吹く赤いドラゴンが目印。
攻略イベント
『焔の終焉』
《あらすじ》
伝説の赤竜「古き焔」が目覚めない ─── 彼が抱えるコボルドの召使いによってもたらされた一報は瞬く間に世界へ知れ渡った。
伝説の最後を望む者、永遠の眠りを望む者、覚醒による世界の維持を望む者、………様々な思惑が交錯する中、古き焔の監視に当たっていた監視基地総司令はセントラリアの冒険者ギルドへある依頼を持ち掛ける。
『古き焔の精神世界へ潜り込み、奴が目覚めない理由を探れ』────────。
前代未聞の「冒険」。
未知の領域に挑む冒険者たちが目にするのは歴史の深淵か、それとも─────────。
《開催予定》
2022.9.10 20:00 (イベントスレの設置は同日12:00を予定)~
書き込みの方針は以下でお願いします
何もなし or ※付き →メタ会話
「」→セリフ
()→心情
【】→状況描写
《》 →固有名詞
途中参加希望者は《竜血喰らい》《召使い》 のどちらか好きな方を選んで、どちらかがいる場所に召喚されます。
もし希望される場合は気軽にお申し付けください。 - 2ハードワイヤード◆.UIszdl3fc22/09/12(月) 00:45:06
立て乙ですー
- 3内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 00:45:10
立て乙です!
- 4マジキチ主従22/09/12(月) 00:45:19
立て乙です
- 5〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 00:45:45
スレ立てお疲れ様です
- 6魔刀剣士22/09/12(月) 00:45:52
スレ立てお疲れ様です!
- 7白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 00:46:02
※立て乙です。
アッハッハ……見事に乗り遅れました。
……その、出す筈だった描写を今載せてもいいでしょうか? - 8輪廻竜の祖◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 00:46:05
スレ立てお疲れ様です
【古き焔の元へ行こうとしたが悪魔の分霊に止められて拗ねている】 - 9鋼鉄人!22/09/12(月) 00:46:08
【両腕と、右脚】
【四肢のうち三つが砕け、辛うじて繋がっているだけの少年は、ソレを静かに見ていた】
【機は──来たのだ】 - 10護国の白竜22/09/12(月) 00:46:27
立て乙です
- 11重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 00:47:02
立て乙です!
「全て…全てが熱…」
【周りが凄いことになっているので思わず熱源感知を行うも視界一杯太陽の熱を見てしまい思わず怯む】 - 12GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 00:47:03
- 13霊地の巫女姫22/09/12(月) 00:47:25
スレ立てお疲れ様です!
- 14楽園追放者◆5mPjjtUcoc22/09/12(月) 00:47:31
立て乙です
早々に離脱したこいつはただ眺めてるだけなの
元々観戦勢だったしね - 15美食宝石竜22/09/12(月) 00:48:18
たておつです
『これ、俺たち必要だったかなあ?古き焔様だけで十分じゃね?』
【圧倒的すぎる力に惨めに阻まれている「副官」を嘲笑う】 - 16白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 00:48:35
※ありがとうございます……。
【少年は再び、真っ直ぐに《副官》を見据える。】
「前にも言いましたよね。
あなたの夢だろうと、あなたが自由に出来るわけでは無いって。
だから僕達は、あなたの意思や予定なんかに囚われずに好きにさせて貰います!!」
【少年はずっと背負っていた─リリに託された─《魔剣》を抜き放つ。】
「……使うよ、リリ」
【優しく呟き、魔剣を脇に構えると同時に、純白の光と青い燐光の粒が少年の身体を包み込んだ。】
(今、目の前で戦っているのは巨悪に立ち向かう『現代の英雄』。彼らの背中を見ているだけで、どれだけ辛く苦しくとも「頑張ろう」って、「こうなりたい」って思えるんだ。
だから、僕は怖くても、痛くても、死にそうでも……あの人たちに並び立てるようになりたいって思えるんだ!!)
【《英雄の一撃》……能動的行動に対するチャージ効果に強い憧憬が加わり、爆発的な力が少年を包み込んだ。
少年から発せられる音はもはや鈴の音などではない。大きく、大きく、大きく───この精神世界に響くその音は《大鐘楼》。その音を聞けば失くしてしまった戦意に火が灯り、どれだけ心が折れようと高揚感が湧き上がる。
少年は《副官》へ力強く駆け出した。】
「……───勝負だ!!!」
【雷霆の如く駆け、《副官》の数歩前まで肉薄した少年は《魔剣》を下から大きく振り上げた。その『銘《名》』は───。】
「────《 大 紅 蓮 》!!!!!」
【八寒地獄の最奥、摩訶鉢特摩地獄の別名の名を冠するその《魔剣》から、触手群を含めた《副官》全体を包み込む大規模な氷山が発生し、殺到する。
同時に身じろぎひとつで肌が裂け、全身を血で紅蓮に染める程の強烈な凍気が《副官》に降り注いだ。】
※リリ→リリアナ=ヴルカナーン→赤髪鍛冶師
- 17美食宝石竜22/09/12(月) 00:49:02
あ、最初からお前土俵にも上がれてないじゃん的煽りです
- 18ネバーモア22/09/12(月) 00:50:02
【自分が来る必要あったかなこれ……と思うが、それはそれとしてあの影のことは殴りたかったからまあいいか……焔の御方格好いいな……という心境】
- 19柔和な老紳士◆FZj6svE9vc22/09/12(月) 00:50:32
立て乙です
やばい、RPが思いつかない
ので霊圧を消しておきます - 20嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 00:51:00
たておつですわー!
「太陽の中にいるようですわね……しかしこれを一瞬……1人でとは……」
【周囲で焼かれる触手を見ながら想像以上の強さに武者震い】 - 21GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 00:51:09
副官(これは、危険だ。)
【即座にその場から撤退しようとする。】
【これではまるで。】
【副官の捻じくれた身体が天を貫く火柱に包まれ、脂すら残さず消し飛んだ。】
█の█「どうした?またお得意の逃げ回り作戦か?」
【再生した副官が、尻もちをついたような体勢で接近者を見上げる。】
【副官は、《無限の想像者》は悟る。遅すぎた。】
【目の前に立つ者は、老いてなどいない。】
【ただそう見えているだけだ。】
【ここは《精神世界》。望む姿、己の規定する像が、時を超えて実現する世界。】
【これではまるで。】
赤の王「趨勢は決した。滅びを受け入れよ。」
【全盛期の姿ではないか。】 - 22【払暁の放蕩旅団】22/09/12(月) 00:51:15
立て乙でござるよー
女性神官「これは……」
初老魔導師「ワシらを纏めて包み込んでおる……」
団長少女「……取りあえず寝起きの機嫌で即死は回避されたねぇ」
大剣使い「いやいや難しく考えんなって。どう考えても悪い流れじゃねぇ」
弧空剣士「諸々含めて清算の刻……というわけか」 - 23キャー22/09/12(月) 00:51:21
たておつです
- 24護国の白竜22/09/12(月) 00:51:48
- 25〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 00:52:29
- 26祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 00:52:29
- 27マジキチ主従22/09/12(月) 00:52:36
『『…………!?』』
『若返っているだと……!!? そうか、ここは奴の内的宇宙……!!』 - 28内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 00:52:51
(あぁ…何て鮮烈な焔…これこそが…この日輪が…!)
【目を何時にない程見開き輝かせ見つめている】 - 29重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 00:53:04
- 30鋼鉄人!22/09/12(月) 00:53:18
赤き王! 赤き王! 赤き王!
ウオオオオオオ!!! - 31白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 00:53:53
- 32〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 00:55:33
実際恒星クラスの炎を操れるとか吸血鬼特効ってレベルじゃない
それにしても見てて気持ちいい……古き焔無双……
伝説のジジイは今は癌に効かないが、いずれ効くようになる - 33魔刀剣士22/09/12(月) 00:55:58
「ああ…すごいな、この力…あはは、こんな力に直接触れられるなんて…!」
【魔刀剣士が片手をぐっぐと握っている】
『よっと。うん、凄い…ああ、本当に…太陽に包まれてるみたいだ!』
『…おい待て主、まさか今、刀化試してないか?』
「え、うん…すごいね、全然捉えられないよ。極限まで力が満たされてて全く通じない…!」
『……そういう話ではないんだが、そういう話ではないんだが!?』 - 34霊地の巫女姫22/09/12(月) 00:56:17
「あれは……赤き火輪、全盛期の…焔……」
【音に聞く神話、その全盛を前に感動すら超えた歓喜が胸底から湧き出る】
「ふふ、赤の王、コテュス(万歳)」 - 35GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 00:56:41
- 36ハードワイヤード◆.UIszdl3fc22/09/12(月) 00:57:11
- 37柔和な老紳士◆FZj6svE9vc22/09/12(月) 00:58:20
もしかしたら既にちょっと効いているかもしれない
- 38楽園追放者◆5mPjjtUcoc22/09/12(月) 00:58:40
「完全に掌の上で転がされちゃってるね、『生ける太陽』は伊達じゃないね」
「え?若返ってる?」
「それは敵わないね、全盛期の力を解き放つ精神力も桁違いってことだよ」
「赤の王万歳!これに尽きるね」
【早々に焼かれて精神世界から弾き出されたので、安全地帯から観戦している様子】 - 39魔刀剣士22/09/12(月) 00:59:11
「…あははっ、そうか。あの姿は…いや、あの心は…」
『……すごい。あんな…あれでは聞いていた逸話よりもずっと、ずっと凄まじいではないか!』
「ああ…あんな力があるなんて…あはは、凄いなぁ…! こんなに間近で、こんな景色を見れるなんて…!」
- 40美食宝石竜22/09/12(月) 01:00:35
この際こいつにサンストーンブレスでも追加しようか
- 41〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:01:14
- 42嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 01:01:30
- 43仮面の小天使?◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:02:59
- 44GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:03:44
【―――――――――――――――────超大質量の恒星の最後を知っているだろうか。】
【一生を終える時に極超新星となって爆発し、これによってブラックホールが形成され、とある現象が発生する。】
【赤の王の杖が赤熱する。】
【極限の圧力と熱量に晒された原始は分裂の段階を超えて完全な無秩序に陥る。】
【それらは最初こそ重力にしたがって一つの方向に収縮するが─────】
【杖を前に翳し、手を添える。】
【一定の閾値を超えると、原始は一点に向かって真っすぐ放射される。】
【これは現在確認されている光度の高い物理現象だ。】
【同時に、もっとも破壊的な物理現象でもある。】
【杖が瞬く。】
【その現象の名を、『ガンマ線バースト』という。】 - 45ハードワイヤード◆.UIszdl3fc22/09/12(月) 01:04:16
- 46鋼鉄人!22/09/12(月) 01:04:44
- 47二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 01:04:53
原始が分裂ってなんのこっちゃと思ったがガンマ線バーストでわかった、原子か!
- 48白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:05:27
- 49キャー22/09/12(月) 01:05:47
「…見てますか、見てますね。ロカ、あれが…本物です」
『うん、うん…! すごい、すごいよ…!』
「嬉しそうですね…」【お互いに話しながら、古き焔から目を離さない】
「あ、あはは…いやー……凄まじいですね。あれが最強…なるほど、真実です」
『あ、ダメ…マスターの笑顔が、最強…でしょ』
「…そうですね、やっぱりキャーに弱気な笑顔は似合いません! キャーの笑顔が…最強です!」
【すっくと立ちあがり赤の王に指を向け、不敵に笑うような真顔で宣言した】
- 50白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:06:24
映るな、移れよ
- 51護国の白竜22/09/12(月) 01:06:27
- 52祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:07:10
- 53〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:07:30
- 54鋼鉄人!22/09/12(月) 01:07:36
駄目だ! 皆誤字の悪魔にやられてしまっている!!
- 55楽園追放者◆5mPjjtUcoc22/09/12(月) 01:07:44
普段はかませ犬だから頭がオーバーヒートしてるぜ!
とんでもねぇ規模の攻撃だ - 56内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:07:54
- 57祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:08:07
眠気の悪魔も来てるよ!
- 58白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:08:24
- 59霊地の巫女姫22/09/12(月) 01:08:46
【そっと手を組み、静かに敬服の姿勢をとる】
【今がどんな状況か、己は何をするべきかなんて───そんな些事、なにもかもがどうでもいい】
【これほどの威を前に、敬意を表さずして何をしようか】
やっばーい(技のあまりの規模に脳みそ焼け付く音)
- 60重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 01:09:39
- 61GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:10:00
- 62嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 01:10:10
- 63〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:10:20
- 64仮面の小天使?◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:10:56
- 65仮面の小天使?◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:11:51
……精神世界を壊すってことは
- 66内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:11:53
- 67白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:12:27
- 68護国の白竜22/09/12(月) 01:12:41
汚染部分だけかもしれない
- 69鋼鉄人!22/09/12(月) 01:12:58
バクハツ=オチ!?
- 70美食宝石竜22/09/12(月) 01:13:22
恒星の最期って上で言ってるからてっきりこのまま逝くと思ってた
- 71〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:14:17
- 72マジキチ主従22/09/12(月) 01:14:29
『…やれやれ、これだからあの赤き龍は手に負えん……!!』
『…これ、最悪アタシらの分霊も消し飛びません…?』
『別に何の問題も無いだろう? 分霊や化身がいくら死のうが本体に何ら影響も害も無い──それに』
『それに?』
『この内的宇宙が壊れる以上、この世界に我等は存在できぬ。』
『ですよねー(諦めの境地&呆れ顔)』
- 73魔刀剣士22/09/12(月) 01:14:49
- 74仮面の小天使?◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:15:40
- 75内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:15:40
「えっ、あっ…ぁ…【今更腕と指に気づいた】…ありがとうございます…!」
- 76白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:16:12
- 77GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:16:45
竜血「………………。」
赤の王「何を突っ立っている小僧。他の者を集めよ。」
【閃光の照射は終わった。】
【最早腐った精神世界の深層は完全に薙ぎ払われ、虚無すら存在を許されず、紅蓮に燃えさかる背景を縦横無尽に覗かせていた。】
【副官の身体がどこで消えたのかすら判別がつかない。】
【赤の王の姿が焔に包まれる。】
【現れたのは真紅の姿。鉄の鎧すら燃えていた。】
【600mもの巨体で地面を揺らし、遥か高くから声が轟く。】
赤の王「ここから脱出するぞ。我が背に乗れ。」
「斯様なことは今後一切無いと思えよ。」
【背には燃えていない一部に豪著な鉄の座席が人数分できていた。】 - 78内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:18:07
- 79嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 01:18:43
- 80美食宝石竜22/09/12(月) 01:19:31
- 81白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:19:41
- 82キャー22/09/12(月) 01:19:41
『…――ららら、laaaaaarrrr…』【白黒の精霊がたまらずという風に歌いだす】
「ロカ…ふふ、わかりますよ…これは、この気持ちを歌にしなければ…!」
「――Laaaaaaeerrrr――――…あは、気持ちがこぼれちゃい、ます…」
【…鳥人の少女の眦から、一筋の光が落ちたように見えたが…全て何もかもを覆す光に流されて消えていった】
- 83鋼鉄人!22/09/12(月) 01:20:46
- 84祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:21:06
- 85〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:21:27
- 86内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:22:00
- 87巫女姫&墓守22/09/12(月) 01:22:07
【一瞬えっいいの?という顔をするが、さすがに不敬ではと思ったのか翼を生やして飛ぼうとし───たところで地面が揺れたので、そのままの勢いで乗り込んでしまう】
- 88重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 01:22:33
- 89祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:22:57
- 90楽園追放者◆5mPjjtUcoc22/09/12(月) 01:23:09
「おいおいおい、壁越しの興奮だけで至高に達しちまうよ!」
「赤き竜王の背に乗って脱出とは豪華すぎじゃないか……今から乗るためだけに行くのもあ【やはり燃やされた】
……うん、今日のジョークはダメだね」
【ジョークとかの問題ではないのである】
- 91魔刀剣士22/09/12(月) 01:23:42
「かたじけない…それでは古き焔よ、この栄誉に預かります」
【人化した神剣の手を引いて背に上がり、席についた】
「…あはは、凄いな…相棒、こんなことってあるんだね」
『…あ、ああ…失礼する、古き焔殿』
【呆然としたまま魔刀剣士の上に乗った】
- 92GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:23:44
- 93護国の白竜22/09/12(月) 01:23:56
【竜の形の光が翼を広げて飛び立つ】
【今後一切ないということは、そういうことなのだろう】
【共にあり、共に翔ぶ喜びを知っている】
【だから、最後なら残らず譲ろう】
【自分は帰ればあの人たちと再び翔べるのだから】 - 94祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:24:15
「……きゅぅ」
- 95白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:25:18
- 96マジキチ主従22/09/12(月) 01:25:45
- 97内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:25:50
- 98キャー22/09/12(月) 01:27:59
- 99〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:28:04
- 100【払暁の放蕩旅団】+弧空剣士22/09/12(月) 01:28:05
- 101美食宝石竜22/09/12(月) 01:28:56
- 102安息地の竜◆FZj6svE9vc22/09/12(月) 01:28:56
【気づけば、老紳士の姿は消えていた】
【代わりに】
『──其方を前にして。翼を晒さずにおるのは、無礼だな』
【体長60mほど。二対の翼を持つ漆黒の竜が、翼を広げる】
『おお。やはりこの場においては……眼のみも与えた分け身であっても、翼を広げることが叶うか』
『では──我も共をさせてもらうとしよう』
『偉大なる竜。赤の王よ』
- 103護国の白竜22/09/12(月) 01:29:40
ドラゴン祭りである
- 104安息地の竜◆FZj6svE9vc22/09/12(月) 01:30:13
ここはもう飛ばなきゃダメだなって
- 105マジキチ主従22/09/12(月) 01:30:14
※ あっ、皆々様大変お疲れ様でした。 ご迷惑をおかけしましたが、大変楽しかったです。では
- 106GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:30:18
【――――――――――――念のために記しておくが、冒険者たちが振り落とされることはない。】
【先ほどの太陽の護りと似たような術が、コックピットのようにかけられているからだ。】
【中は至って快適、それぞれが思うそれぞれの適温を感じられるように設定され、風圧が届くことなど勿論なく、周囲の風景は全天候式に一望できる。】
【礼節には口うるさいドラゴンだ、もてなしにも一家言あるのだろう。】
【だがその飛行スタイルは全くと言っていい程、乱暴で粗雑だった。】
【飛翔と共にあらゆる方向から生き残った触手たちが大挙して押し寄せてくる。】
【おぞましさすら覚える数だ。】
竜血「!?」
「おい!!不味いぞ!!」
赤の王「煩い。静かにしておれ。」
【火炎の尾を引いて、無造作に音速へと達した。】 - 107嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 01:31:38
- 108内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:31:50
【煌めく偉大なる竜たちを、その飛翔を見て彼はその光景を深く、深く、心に刻み込む。斬り込むように。深く、深く───】
- 109重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 01:31:55
- 110白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:32:04
- 111祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:33:02
- 112魔刀剣士22/09/12(月) 01:33:24
「ああ…! 夢だけど、それでもまだ夢みたいだよ! 貴方の背で飛べるなんて…」
【ただ、明るく言う。その最後の飛行に、とは口にしなかった】
『…うん、貴方が許すなら…付き合おう、この瞬間に』
【哀しさを滲ませながらも、それでもその最後の姿に正面から向き合う様に前を見据えて言った】
- 113内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:34:00
「えっ…?あっ…えっとお達者でー…!?」
- 114巫女姫&墓守22/09/12(月) 01:34:10
【わあはっやい……】
- 115鋼鉄人!22/09/12(月) 01:35:02
【────】
【──空を、誰かの"翼"で飛ぶのは──】
【──違う】
【誰かの翼で飛ぶのは、多分二度目だ】
【いつ、飛んだのかも】
【誰と、飛んでいたのかも】
【少年にはもう、わからないが……】
【最初では、無いのだ】
【それだけは、覚えている】 - 116二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 01:35:28
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- 117護国の白竜22/09/12(月) 01:35:38
【白い光となった竜が翔ぶ】
【共に在るのが彼の役目だから】
【相手が誰であっても、共に飛べるのだ】
※共にあるという性質により、仲間関係なら相手と同速で飛べる - 118キャー22/09/12(月) 01:35:53
- 119美食宝石竜22/09/12(月) 01:35:53
【火炎の尾の横で羽ばたく竜は、当然炎を浴びることになる】
【だが避けることはしない。本来ありえない速度で、肩を並べて。何度も何度も炎を浴びるうちに】
【―――――いつしか数枚の鱗にその炎が焼き付いて、吸い込まれていく。鱗が変質していく】
- 120GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:37:23
【一行は瞬く間に世界を駆け上って行った。】
【途中で降りなかった階層もいくつかあったが、どれも触手に覆われ、無残に面影を残すのみだった。】
赤の王「――――――――――――。」
【今まで見てきた景色だった。】
【もう戻ることのできない日々だった。】
【けれど、そんな感傷は捨て去り、翔ける。】
【速く。疾く。かつて故郷でそう飛んだように。】
竜血「おいおい!!前が――――――――───!!」
【砂漠のあたりの階層だろうか、既に完全に汚染されて生まれた肉の大地が天蓋となって立ちふさがる。】
【一部の隙もない。】
赤の王「前がどうした?」
竜血「だから障害が――――――――────。」
赤の王「あれを障害とは言わん。」
【まったく気にせず加速する。】 - 121〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:38:23
【『煉鉄山の暴君』の背に揺られながら、外の景色を見つめる。比翼の鳥ならぬ、比翼の竜達。きっと彼らは、分かっているのだろう。これが、『王』と並んで空を征ける、最後の機会であると】
- 122魔刀剣士22/09/12(月) 01:38:49
「…腕が焼かれてもまだ手を突っ込むとは、無知無能って言うのは真実らしいね…」
『ああ、呆れ果てた寝ぼけ具合だ…副官が副官なら、主人も主人か』
「せいぜい、楽しいフライトにスリルとカタルシスを添えてもらおう! いけー! 紅き焔!」
- 123内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:39:40
- 124祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:40:00
- 125白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:40:38
- 126〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:41:43
- 127重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 01:41:45
【古き焔さんが言うなら大丈夫だろうと確信しただ肉の壁を見据える】
- 128GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:42:48
- 129魔刀剣士22/09/12(月) 01:42:57
- 130嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 01:42:57
「うわぁしつこいですわね、油みたいにギトギトしてるのは目の当たりにしましたが精神性まで油……あぁそういえば精神世界でしたわね!」
【勝手に納得した】
「しかしあれに突っ込んで大丈夫なんでしょうか?……いや大丈夫なんでしょうね!大丈夫だと思いますわ!」
【防御姿勢くらい取ろうかとも考えたが高笑いして座席に優雅に座り直した。『傲慢』である私が同じく『傲慢不遜』と呼ばれし古き焔の『傲慢』を、『自信』を疑うのもおかしな話である】
- 131白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:44:22
「別、れ……」
- 132キャー22/09/12(月) 01:44:39
- 133重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 01:45:31
「抜け殻に別れ……」
- 134内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:45:58
【見守る。その訣別を。見据える。その焔の翼を。見つめる。その神話を。】
- 135〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:47:52
- 136安息地の竜◆FZj6svE9vc22/09/12(月) 01:48:36
- 137魔刀剣士22/09/12(月) 01:48:53
- 138祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:49:05
「……焔の方」
- 139GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:50:19
【依然、《古き焔》が翼を羽ばたかせて灼熱の風を起こしたことがあった。】
【あれは相当に衰えてしまったがための現象だ。】
【自身の衰えを知り、当時のドラゴンは内心酷く落胆したものである。】
【だが、これが本来の羽ばたきである。】
【極高温に晒された大気中の原子が翼の一振りで数億個、無造作にばら撒かれる。】
【原子は強大なエネルギーに晒されると熱運動によって通常の形態を維持できなくなる。】
【これが核分裂反応の簡単な理論だ。】
【つまり、結論もまた単純。】
【今しがた放たれた原子たちは極熱を纏いながら放射され―――────更なる原子へ衝突しながら鼠算式に分裂を繰り返し、更に拡散する。】
【分裂の末端、赤熱するレーザーのような軌道を描いて飛翔する無数の粒子は――――――――────】
【――――――――――理論上、最小最高効率の核ミサイルなのだ。】 - 140鋼鉄人!22/09/12(月) 01:51:54
【うわー綺麗だなぁ〜なんて思ってる場合じゃないぞ少年】
【それ君の思う数千倍はヤバい光だぞソレ】 - 141白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 01:53:13
- 142重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 01:54:10
- 143GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:54:27
- 144内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:54:34
- 145〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:54:48
- 146キャー22/09/12(月) 01:55:08
「…――Laaaaaeeeerrrr―…」
『…laar, laar, leaaaarr…』
【世界が終わる音に耳を傾け、その音に乗せて唄を歌う】
【…それは確かに、まさにこの世界に向けた…この世界のためだけの鎮魂歌だった】
- 147嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 01:55:44
- 148GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:56:59
- 149内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:57:15
(…まさしく、日輪そのものの輝きで。どのような花火よりも美しく。どのような武力よりも力強かった)
- 150祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 01:58:14
【すってんころりん】
- 151鋼鉄人!22/09/12(月) 01:58:27
- 152内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 01:58:29
- 153〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 01:59:32
- 154GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 01:59:39
- 155魔刀剣士22/09/12(月) 01:59:52
- 156白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 02:00:00
- 157白城のドラゴン22/09/12(月) 02:00:46
【竜の姿をした巨大な影が、別れの咆哮を響かせて飛び去っていく】
「さようなら、赤のお方」
「僕は帰る、貴方は逝く」
「最後まで正反対だったけど」
「でも、たまには共に在るのもよかったよね?」
【一つの別れを後に、その竜は今日も人と飛ぶ】 - 158重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 02:00:58
- 159内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 02:01:19
【共に突入した者たちの無事を確認したのち静かにそちらを見つめる】
- 160お嬢様カラー◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 02:01:46
- 161白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 02:02:18
- 162祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 02:02:26
- 163〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 02:02:57
- 164安息地の竜◆FZj6svE9vc22/09/12(月) 02:03:11
【二対の翼を持つ、漆黒の竜】
【その───朧げな影が地に立つ】
【双眸のうち一つはただ影のみが渦巻き】
【一方の眼だけが、紅く輝いている】
『……うむ。やはり現世においては……このような、無様な姿となるか』
【ただ一つの眼で、静かに見つめている】
- 165重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 02:03:21
- 166GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:04:58
- 167美食宝石竜22/09/12(月) 02:05:33
【長い長い雄叫びをあげる。精神世界ではなくなったからその意味を理解できるものはこの場にいないかもしれないが、それが竜の別れの挨拶であることは皆にわかっただろう】
【そしてきらめく翼を広げて去っていく。その体には今までにない色が――無数のサンストーンの鱗が――出現していた。魂で直接「太陽」に触れたことで、本質にまでそれが沁みとおり、変質を起こしたのだ】
【別れは済ませた。土産ももらった。竜に葬式は必要ない――人間は別だが】 - 168魔刀剣士/神剣22/09/12(月) 02:06:11
- 169GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:07:41
- 170悪魔の分霊◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 02:07:42
(……本体で来れなかったのが残念だな)
- 171キャー22/09/12(月) 02:09:34
【鳥人の少女がぱたぱたと羽ばたき、地に降りる】
「…逝くのか、じいさん。だけど…大往生です。…かっこよかったじゃないですか」
『古き焔…。…っ、ばいばい』【白黒の精霊が、じっと涙をこらえて手を振った】
- 172美食宝石竜22/09/12(月) 02:10:38
というわけで眠気限界なのでお先に失礼します……
森導師君はメンタルデバフ入っちゃうので次点のこいつで参加させていただきありがとうございました - 173内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 02:10:42
- 174〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 02:10:43
「……泣いてなど、いませんとも」
【凛然とした表情を作り、微笑みを湛える】
【この王は、未練を残すまいとしているのだ。ならば、笑顔でなければ】
【彼が穏やかに最期を迎えるというのに、自分達が泣くわけにはいかない。〈紅輝の姫〉は、そう考えた】 - 175お嬢様カラー◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 02:11:29
- 176内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 02:12:35
- 177GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:13:00
- 178魔刀剣士22/09/12(月) 02:13:24
「…泣きませんよ。貴方の光の前に、涙も燃えてしまったようだ」
『私は…すまない、嬉しいのだ。貴方の最後が…強くあったこと、終わりに負けないものであったことが…』
『悲しむなど。…ありえないとも。この気高い最期に、私の涙は場違いだ』
- 179鋼鉄人!22/09/12(月) 02:13:27
【命とは、限りあるものだ】
【それが生きとし生けるもの全てに課せられたルールであり】
【──同時に、それは、祝福でもあるのだろう】
【いつか来る終わり】
【そこに向けて走り続けたものに対する報酬、それが死なのだから】 - 180重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 02:15:15
- 181白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 02:16:13
- 182【払暁の放蕩旅団】+弧空剣士22/09/12(月) 02:17:45
- 183キャー22/09/12(月) 02:19:08
会話終ったらすぐ飛んで行っちゃいそうなので挟んでいいですか…?
【召使と古き焔の会話が終わったタイミングで声をかけた】
「…おい、古き焔! ちょっと待て、です!」
「これを…これを、持って行ってくれませんか」
【《スマイリーフラワー》…笑顔を浮かべる花を差し出した】
「貴方の最期に、花を…キャーの信じる最強の笑顔を、連れて行ってはくれませんか」
【強気に笑うような真顔で、目の端に涙を浮かべながら】
「さようなら、古き焔」
【最後に手を振った】 - 184GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:20:57
召使「………!!」
「………ッ!」
「……わかったよ。」
「ご主人様が出かけるなら、山の手入れをするのは召使いの務めだもんね。」
古き焔「……つくづく、おまえは我に過ぎた従者であったよ。」
【巨竜が首を上げた。】
【雄々しく、朽ちかけてなお、誇りに満ち。】
古き焔「だが、貴様はもう我が従者ではない。」
【伝説は続ける。】
赤の王「ここにいる勇者たちへ我が失われし、そしてたった今取り戻した我が真名を捧ぐ。」
「我が名がはヴォルカーン。」
「ヴォルカーン・ナフシュ=イル・ヤーガ。」
「それが我のこれまでの名だった。」
「そして、これからおまえが継ぐ名だ。」
【大いなる赤竜が、小さなコボルドに微笑む。】
【それが生涯、はじめて浮かべた微笑みだった。】 - 185白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 02:25:39
【歯を食いしばり、溢れ出そうになる涙を堪える。
そして、野暮かもしれないが少年は呟いた。】
「さよなら……ヴォルカーン」
【大いなる赤き龍に「さよなら」を】
「よろしく……ヴォルカーン」
【彼の名を継ぐ狼に「よろしく」を】
- 186GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:26:33
- 187嵐のお嬢様◆7jePnIkBiI22/09/12(月) 02:26:54
「……はい。しかと聞きましたし見届けましたわ、先代さん。
そして、先代に恥じぬよう、負けぬよう頑張ってくださいまし!当代さん!」
【先代当代と呼ぶこと。それがこの継承を見届け認めた何よりの証左となるだろう。そう考え、あえてこう呼ぶことにした。】
- 188内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 02:28:22
- 189魔刀剣士22/09/12(月) 02:29:37
- 190重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.22/09/12(月) 02:29:59
【瞑目を中断し見届ける】
- 191〈紅輝姫〉プレドスラヴァ22/09/12(月) 02:30:44
【初めて笑顔を見せた《古き焔》と、小さな、しかし何処に出しても不足のない従者。二人を見つめる〈紅輝姫〉。しかしその時、〈紅輝姫〉の体から、深紅の燐光が立ち昇ってきた】
「……ああ。なんて間の悪い……もう少し、あと少しくらい待ってくれてもいいじゃない……」
【心底無念そうに、光となっていく自身の手を見つめている。既に死した身。いつまでも現世にはいられない。『時間切れだ』、ということだろう】
(………けれど、けれど。せめて、最後に………)
【改めて、《古き焔》に向き直る。笑顔で別れの挨拶を告げた】
「どうか安らかに。熱く、激しく、猛々しく──」
「──そして、心優しき御方」
「最後に、お会いできて良かった」
【続けて、召使いのコボルドに──新たなる、ヴォルカーン・ナフシュ=イル・ヤーガに】
「自分の足で立ち、自分の翼で飛ぶ──」
「ええ、ええ!貴方ならできます!」
「──だからどうか、胸を張ってください!」
【そう言って、遥かな空に煌めく星のような笑顔を浮かべながら、光となって消失した】
【後には、無銘の赤い魔剣だけが残された】
※すみません、そろそろ刻限です
ここまで来たら最後までご一緒したかった……
- 192祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 02:34:27
「……おやすみヴォルカーン・ナフシュ=イル・ヤーガ。偉大な先達」
「初めましてヴォルカーン・ナフシュ=イル・ヤーガ」 - 193キャー22/09/12(月) 02:36:43
「…ああ、お前の火を…継ぐ者がいたのですね。古き焔」
『ヴォルカーン…コボルドのヴォルカーン、覚えた』
「よかったです、では…その魂の翼に、よい風のあるように」
『その魂の火に…よい風のあるように』
「いいですね、ロカ。上手いですよ」
『…そんなに、上手くない…』
- 194GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:38:27
【灰の翼を大気へと打ち付ける。】
【何度も、何度も、何度も。】
【もう原子は踊らない。熱波も吹き荒れない。】
【灰ばかりが嘲笑うように舞った。】
█き焔「―――――――――――!!」
【くすんだ目を険しくさせ、ムキになって羽ばたく。まるで巣立ち前の子竜のようだ。】
【漸くやせ細った身体が持ちあがった。】
【なんどか不安定にふらつきながら、少しずつ高度を上げていく。】
██焔(なんだ、まだ行けるではないか。)
【空が青かった。初めて見た空を思い出す。】
【黄金はいくらでも手に入れたが、あの大空だけはどうやっても掌には収まらなかった。】
█焔(まだやるべきことはあるというのに。まったく役に立たない身体め。)
【まだすべきことはあった。】
【だが、それは《焔》さえ運べればいい。後少し持ちさえすれば。】
【あの巨大な虚空に浮かぶ肉塊が、己の腐った次元で怯えている様子が手に取るようにわかった。】
焔(待っておれ。) - 195GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:39:56
- 196海嶺竜22/09/12(月) 02:41:21
【錬鉄山より遥か遠くの海原】
【祭りの準備で賑わう背の上の民達を想う竜は、1つの終わりを感じていた】
【自身がこの世界に来た時から感じていた、真逆の気配を持つ焔の王】
【新しく名を継いだ者と、名を託して行った者がそこには居る】
『──────』
【臆病な竜は、終わりを迎える王に、最初で最後の挨拶をする事にした】
【背に乗る皆を驚かせないよう、息を吸う】
【エノシガイオスの地表が数百メートル単位で上昇したが、それに気が付くものは彼と彼の血を引く者以外居ない】
【遠く、火の山まで届くように、けれどあんまり大き過ぎない声で、竜は吼えた】
「──────。」
【空間が、歪む】
【ブレスではなく、ただ声をあげただけで、海が揺らぐ】
【湾曲した空間が弛み、重く、何処か優しい”音色”を響かせながら、その歪みを広げてゆき】
【──きっと、遥か遠くの王の元に届くよう】
【鎮魂歌のように、世界を鳴らした】 - 197内気な極東出身冒険者22/09/12(月) 02:42:39
- 198白髪少年◆LXse3il6fw22/09/12(月) 02:42:44
- 199祖龍の雛◆vcruzRdAsM22/09/12(月) 02:46:04
「──♪」
【ゼスタシアは歌う】
【それは彼女の種族に伝わる歌】
【仲間が死んだ時に歌う歌だった】 - 200GM 焔の終焉◆uPjPcgD1TZK322/09/12(月) 02:49:01
召使「…………。」
竜血「…………これからどうする?」
召使「…わかんない。こんなの初めてだから。」
「………けど、けれど、何をしなくちゃいけないのかはわかる。これから忙しくなるよ。」
「召使は…ううん、ヴォルカーンは託されたの。だから、山を守っていかないといけないの。」
竜血「…世界が相手になるぞ。」
煉鉄山の主「わかってる。望むところだよ。」
「もがいて、あがいて、どんなことになっても生き延びて見せる。ここを守って見せる。」
竜血「………そうか。」
【青空を見上げた。もう何もない。】
竜血「困ったら呼べ。必ず助ける。」
煉鉄山の主「けど、ご主人様は………。」
竜血「誰が俺に寄り掛かれと言った?必要な時にお前の尻を蹴っ飛ばしてやると言ったんだよ。」
【にやっと笑った。元召使いも涙目で笑った。】