- 1二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 14:55:13
- 2二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 14:56:09
山ふかみなかなか友となりにけりさよふけ方のふくろふの声 伊達政宗
- 3二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 14:59:22
- 4二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 14:59:24
くらきより くらき道へぞ いりぬべき はるかにてらせ 山の端の月 和泉式部
恋歌の多い和泉式部ですが、恋に限らぬ人生の迷いと救いを求める慟哭に心揺さぶられます。
何より、音読したときの響きが良い。和歌が歌であることがよく分かります。 - 5二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:00:02
どらやき食べたくなるよね
- 6二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:03:20
吹くからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を 嵐といふらむ by文屋康秀
なるほど山風で嵐!という、ぶっちゃけダジャレなんだが結構好き
複雑な解釈とかいらないし、肩の力が抜けているというか、言葉で楽しく遊んでいる感じが伝わってくる - 7二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:04:27
馬を洗はば 馬のたましひさゆるまで
人恋はば 人をあやむるこころ 塚本邦雄
怖すぎて好き - 8二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:05:13
泣きながら あなたを洗う夢を見た 触覚のない蝶に追われて 東直子
- 9二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:05:36
観覧車回れよ回れ想ひ出は 君には一日我には一生
春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やは隠るる - 10二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:10:44
作者、唐の玄宗皇帝に気に入られるくらい優秀な人だったけど、故郷をずっと忘れられないまま、でも結局帰れなかったもんな…
- 11二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:14:53
防人に行くは誰が背と問ふ人を見るが羨しさ物思ひもせず
- 12二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:15:51
とどめおきて だれをあはれと 思ふらむ 子はまさるらむ 子はまさりけり 和泉式部
娘を亡くした時の歌で、「亡くなったあの子は今、誰を思っているだろうか。あの子の子どもでしょうね。私だってあの子のことばかり思っているもの。」という意。 - 13二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 15:17:19
ぼくゴリラ ウホホイウッホ ウホホホホ ウッホホウッホ ウホホホホーイ
最初ふざけてんのかと思ったら本当に入賞してた - 14二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 16:34:17
君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
- 15二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 16:37:37
抜きとった指輪孔雀に投げ打って「お食べそいつがお前のえさよ」
By 穂村弘
理由はない、ただ気持抉られてすき - 16二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 17:07:28
不倫の歌じゃないですか〜いいよね…
- 17二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 17:09:51
恋衣袖をかえばや蔵回り たへず涙の流れものとて
(恋して涙に濡れた私の衣を着替えたいと思うのだが、私の身分は旅する蔵回りだし、この着物もまた質流れした品だ)
かえばや(替えたい、買いたい)
蔵回り、流れもの(質流れ品を買う行商人、転じて蔵蔵を回ること)
たへず(途絶えることなく、堪えきれず)
とまあ掛詞がすごい
31文字しかないぶん色んな意味を持たせる工夫なだろうなと - 18二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 17:14:34
- 19二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 17:18:15
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな(藤原義孝)
- 20二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 17:20:03
あな醜賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似む (大伴旅人)
- 21二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 17:21:24
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる
まさに昨日今日の朝方、この歌を口ずさむわ - 22二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 17:24:14
極楽も地獄も先は有明の 月の心にかかるくも(雲・苦も)無し
上杉謙信 辞世の句 - 23二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 18:21:49
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな(紫式部)
友達を想った歌っていうのがいいよね - 24二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 19:16:37
梅の花 一輪咲いても 梅は梅 土方歳三
- 25二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 19:38:52
おのずからもれ出る嘘のかなしみがすべてでもあるお許しあれよ
山崎方代の短歌 人間臭くて好き - 26二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 20:06:04
- 27二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 20:24:58
ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟(コクリコ)
与謝野晶子 - 28二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 20:26:10
都々逸もダメ?
三千世界〜のやつ好きなんだけど - 29二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 20:29:19
なさけありし昔のみなほしのばれて長らへま憂き世にもあるかな(西行)
- 30二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 20:41:03
この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日
- 31二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 20:47:25
ひら仮名は凄まじきかなはははははははははははは母死んだ
(仙波龍英) - 32二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 20:48:50
父母が 頭かきなで 幸くあれて 言ひし言葉ぜ 忘れかねつる
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし
くちなしに ちしほやちしほ 染めてけり こはえも言えぬ 花の色かな
着るとても 今は甲斐なき 唐衣 綾も錦も 君ありてこそ
泣く涙 雨と降らなむ 渡り川 水まさりせば かへりくるがに
好きなの多すぎて困る - 33二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:23:38
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし
孤独な物悲しさも感じるけど何故か一種の清々しさも感じてしまう - 34二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:27:11
#(ハッシュタグ)あと2時間後には世界消えるし走馬灯さらそうぜ
発想が好き - 35二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:28:46
いにしえの しづのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな
- 36二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:29:27
幼稚園児のころ好きだった歌(今でも好き)といえばこれ
これやこの往くも帰るも分かれては知るも知らぬも大阪の関(蝉丸)
リズムが好きだったけど内容もまたいいと思う - 37二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:35:36
- 38二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:43:37
ひとり来て海を眺めて寂しさに寂しさなりの充実を知る
だったかな…もううろ覚えだけど昔見た新聞の投書の句でなんとなく好きなやつ - 39二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:49:26
- 40二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:51:24
ぬばたまのクロパトキンに私淑せし伯父がをとつひ牡蠣中毒死
黒にかかる枕詞を「クロ」パトキンに適用してるの好き
短歌に限らないけどおどけて諧謔的な文章が大好きなんだ - 41二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:55:13
花瓶だけうんとあげたい絶え間なくあなたが花を受けとれるように
笠木拓 - 42二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 22:10:58
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を - 43二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 22:39:22
じいちゃんももっと年取ると気がついたカルビにビールかけてた夜に
作者は覚えてないが何かの短歌コーナーに投稿されたやつだった覚えがある - 44二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 01:19:07
A penがthe penになる瞬間に
愛が生まれる さういふことさ - 45二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 04:00:05
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
寺山修司
映画のワンシーンみたいにバシッと決まってる - 46二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 04:09:00
君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巖となりて 苔のむすまで
やっぱこれよ - 47二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 04:10:05
手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が
歌人の河野裕子が死の前日に詠んだ絶歌
「息が足りないこの世の息が」という生々しい表現に胸を突かれた - 48二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 04:35:08
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ
- 49二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 04:37:58
- 50二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 07:13:44
- 51二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 07:26:05
よしあしと 人をばいひて たれもみな わが心をや 知らぬなるらむ
(良いとか悪いとかみんな色々言うけど私の本当の気持ちは誰も分かってくれないんだ)
足利尊氏
良い和歌だけど貴方の考えが分かる人なんて当時も今も誰もいないよ…… - 52二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 07:31:20
「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」
豊臣秀吉
「嬉しやと 二度さめて 一眠り うき世の夢は 暁の空」
徳川家康
対照的な天下人たちの辞世の句 - 53二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 07:44:15
- 54二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 08:00:26
一度でも 我に頭を 下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと
これがまだ出てないだなんて君達には失望したよ - 55二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 08:06:28
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで
恋してるのって分かりやすい人は分かりやすいよね - 56二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 09:31:05
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- 57二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 09:32:27
足もとへ絡む鎖の鎌鼬 砂を飛ばする風の目つぶし(狂歌百物語)
- 58二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 09:39:32
- 59二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 09:40:06
本人的には黒歴史
- 60二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 10:18:08
しらしらと氷かがやき
千鳥なく
釧路の海の冬の月かな
(石川啄木、「一握の砂>忘れがたき人々」より)
黒い海には光を受けて真っ白に照り映える流氷、夜空には優しくも冷たく輝く月
聞こえるのは千鳥の鳴く声と氷が軋む音だけ……そんな感じの情景が目に浮かぶ
短歌の才能だけは掛け値無しに素晴らしいんだよなこの人
- 61二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 10:30:42
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする
式子内親王
個人的に恋の歌の中で一番萌える - 62二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 11:48:44
こんなにも馬鹿げた今日がある以上
どんな明日でもありうるだろう - 63二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 12:08:36
ちはやぶる 神代も聞かず竜田川 唐紅に水くくるとは
このたびは 幣もとりあへず手向山 紅葉の錦 神のまにまに
紅葉が好きなので覚えた
あと神のまにまにって言葉が好き - 64二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 13:34:34
とても私。きましたここへ。 とてもここへ。白い帽子を胸にふせ立つ「たんぽるぽる」/雪舟えま
- 65二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 15:12:49
あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月
明恵上人
ふざけてるようで、煌々たる月がはっきり見えてくるのがすごいなと - 66二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 15:45:54
この歌詠んで返歌を求めたら、周りみんな「こんなに素晴らしいお歌に返歌などできませぬ。みなで唱和しましょう」ってお追従したの、独裁者の凋落一歩手前感あって好き
- 67二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 21:51:03
いろはにおへと
ちりるぬをわか
よたれそつねな
らむういのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
これ - 68二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 21:59:08
吉野山 風に乱るる もみじ葉は
我が打つ太刀の 血煙と見よ
吉村寅太郎
ひたすらかっこいい - 69二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 22:15:58
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに
私をさらって行ってはくれぬか(河野裕子)
椿咲く たびに逢いたくなっちゃだめ(池田澄子)
目が合った あなたは去った
軽蔑に致死量があることがわかった(工藤吉生)
冗談はさておきという一言で
気づきましたよ 冗談ですか(枡野浩一)
殺したいやつがいるのでしばらくは
目標のある人生である(枡野浩一) - 70二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 22:20:53
- 71二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 23:21:34
白鳥はかなしからずや 空の青海のあをにも 染まずただよふ
- 72二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 23:25:48
大海の磯もとどろに寄する波
割れて砕けて裂けて散るかも - 73二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 23:41:42
逢坂は ひと越えやすき関なれば 鶏鳴かぬにもあけてまつとか
枕草子に書かれてるの草なんだわ - 74二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 08:04:54
穂村弘さん好きがいて嬉しい
穂村さんの怖さってなんなんだろうね
悪意じゃなく無邪気です言葉を紡いでるのが素でこわい感じか
ほんのりホラーっぽいのも好き
はしゃいでもかまわないけどまたがった木馬の顔を見てはいけない
- 75二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 08:57:16
大江山いく野の道も遠ければまだふみも見ず天橋立
スーパー技巧 - 76二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 09:06:34
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 月光の町
おじゃる丸の百人一首の人達が出てくる回の蝉丸 - 77二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 09:08:18
いにしへの 奈良の都の 八重桜
けふ九重に にほひぬるかな - 78二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 09:10:05
- 79二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 09:19:58
こちふかば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ(菅原道真)
あちこちの天満宮に書かれているので覚えてしまった - 80二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 09:26:37
花の色は うつりにけりな いたづらに
我が身世にふる ながめせしまに by小野小町
美しい桜が長雨ですっかり色褪せてしまった様子に、自分の容貌の衰えを重ね合わせた歌
時の流れに抗えず滅びゆく美を、絶世の美女とうたわれた才女が詠むからこその説得力 - 81二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 09:30:53
玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ
- 82二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 12:47:21
奥山に もみじ踏み分け 鳴く鹿の
声聞く時ぞ 秋は悲しき - 83二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 12:51:22
特定の歌ではないが万能下の句みたいなの好き
それにつけても金のほしさよ、とか、根岸の里のわび住まい、とか
思い付くのに感心する - 84二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 13:06:23
後の世も また後の世もめぐりあへ 染む紫の雲の上まで
六道の 道の巷に待てよ君 遅れ先立つ習ひありとも
昨今では判官贔屓のその逆みたいに扱われることも多いけど、やっぱり義経と弁慶の主従合わせは良いよね…
「死の順序が前後したとしても輪廻の前に待っていてくれ」「生まれ変わってもその次もまた巡り会おう」
まぁ義経記の創作とは言われてるけども和歌として好きだ - 85二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 14:54:57
これ、山と風で嵐のもありますが、草木を荒らしていくからこそ山風と書いて「あらし」と読ませるんだなぁって解釈してる
言葉のセンスが光って好き
カルタでは一字決まりだからすぐ取れるのも嬉しい
ちはやふるではそんな話もあるのだ
- 86二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 16:19:28
草づたふ 朝の蛍よ みじかかる われのいのちを
死なしむなゆめ 斎藤茂吉 - 87二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 17:10:06
黒髪の 乱れもしらず うち伏せば まずかきやりし 人の恋しき 和泉式部
こいつらセ○クスしたんだ!!!!!!
……恋人死んだんだ - 88二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 18:28:44
散りぬべき 時知りてこそ 世の中の
花も花なれ 人も人なれ
細川ガラシャ
辞世の句として出来すぎなくらい美しいと思う。
事件と付随してるからちょっと反則かもしれないけど、この死を契機に戦が起こるというごちゃごちゃした余韻まで含めて好き。 - 89二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 20:20:06
年年に 我が悲しみは深くして いよよ華やぐ 命なりけり 岡本かの子
岡本太郎の母、かの子の小説中の一首。実に面白い人なので、ぜひ一度調べて作品に接してみてほしい。 - 90二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 20:39:21
憶良らは今は罷らむ子泣くらむ それその母も我を待つらむそ
訳:憶良(作者)はもう(宴から)おいとまいたしましょう。(家で)子が泣いているでしょうし、それにほら、その母(私の妻)も私を待っているでしょう
これ中学で習ったときに先生が「家族のために宴会から抜けるようなマイホームパパに見えるでしょう?これ実は歌ってるの60のおじいさんで「いやお前の子供大人やないかーい!!」ってツッコミ待ちの歌なんですよ」って教えてくれたのが面白くて印象に残ってる - 91二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 20:49:39
「負けました」深く礼する十五歳 その胸襟をあかすことなし
将棋の藤井さんのお祖母さんの作。なんだか切なくて好き。 - 92二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:19:36
君が行く道の長手(ながて)を繰り畳(たた)ね焼き滅ぼさむ天の火もがも
あなたが(流刑で行く)長い道のりを、手繰り寄せて折りたたんで焼き払ってしまえるような、そんな天の神の火がほしい。
詠んだ人の恋人が流刑になった為の別れの辛さから詠まれたもの
現代と意味合いが違うかもしれないけれど滅ぼすという強い言葉を選んでしまう程の激しい思いがあったんだな…って - 93二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 01:11:08
春月のとろんと高しさようなら(池田澄子)
池田澄子さんの句はどれも好きだけど1番好き - 94二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 07:24:22
春の鳥 な鳴きそ鳴きそ あかあかと 外の面の草に 日の入る夕 北原白秋
長生きして 欲しいと誰彼数えつつ つひにはあなた ひとりを数ふ 河野裕子 - 95二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 07:35:29
我が庵は 都のたつみ しかぞ住む
世をうぢ山と 人は言うなり 喜撰法師
皮肉っぽい詩だけど嫌味ったらしさは感じさせないスマートさが好き - 96二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 14:16:01
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらん 紀友則
桜が散っているところを見るたびに思い出す - 97二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 14:44:49
牡丹花は 咲き定まりて しずかなり 花の占めたる 位置のたしかさ 木下利玄
- 98二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 15:04:58
これがありなら
鳥啼歌 (明治36年7月15日 新聞萬朝報掲載 埼玉県児玉郡青柳村在住 坂本百次郎)
とりなくこゑす ゆめさませ
みよあけわたる ひんかしを
そらいろはえて おきつへに
ほふねむれゐぬ もやのうち
(鳥啼く聲す 夢覚ませ
見よ明け渡る 東を
空色映えて 沖つ辺に
帆船群れゐぬ 靄の中)
- 99二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 16:01:38
すいゑんの あまつをとめが ころもでの ひまにもすめる あきのそらかな
- 100二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 16:15:04
あにまん百人一首完全やな
- 101二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 21:36:57
ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし
寺山修司 - 102二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 08:51:05
保守
- 103二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 10:40:02
をみなにて 又も来む世ぞ 生まれまし 花もなつかし 月もなつかし
後世は猶 今生だにも 願はざる わがふところに さくら来て散る
山川登美子
明治に女で生まれて親が決めた結婚してその相手から結核が移って隔離されながら詠んだってのを思うと何とも - 104二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 19:06:42