- 1二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:16:37
カワカミプリンセスがいつもより勢いよくトレーナー室の扉を開けて入って来た。
「トレーナーさんっ!私と、こちらの……プリファイのOVAを一緒に見てください!」
いつもよりも興奮している様子だが無理もないだろう。何か月も前から待ち望んでいた様子だったから。
彼女が語るには、プリンセスと王子様こと伝説のトレーナーの関係が更にめちゃすこのバクシンする予定という話だ
「…ほらっ、トレーナーさん!…その、こちらにお座りくださいな…」
待ちきれないのか座っているソファーの隣を優しくポンポンと手で叩いて促してくる。
…よく見ると、勝負服を着ている。いつもは制服を着ているはずだが、余程気合が入っているようだ。
彼女の隣に座ってOVAの観賞会をはじめるとしよう。
…OVAの内容は彼女の言っていた通りだった。いや、思っていたよりも、愛の言葉がやたらと多く…。
ふと隣に目を落とすと、
「……あっ」
カワカミプリンセスが顔を赤らめてこちらを見つめていた。そういえばOVAを見ている間の彼女は不自然なほど静かだった。
いつもならばお気に入りのシーンの時などは「きゃあああ、トレーナーさん!このシーンですわっ!」と声をあげてこぶしを振り回しながら観賞するのだが…
しばらく目が合っても彼女は何も言わずにじっとこっちを見つめている。これは、こちらから声をかけるべきだろう
『…プリンセス』「ひゃいっ!?」
『僕は今までいつも近くで君のことを見てきた。君の可憐さも、優雅さも、そして儚さもいつも一番近くで。』「…はい」
『そして、これから先も君のことをもっと知りたい。ぼくの…ぼくだけのプリンセスで一緒にいてくれるかい?』…というセリフが良かっt「もちろんですわああああああああああああああ!!!!!!!」
突然大きな声で賛同してきたと思うと「……トレーナーさん!い、今から走ってきますわ!!」勢いよく立ち上がり勢いよくトレーナー室の扉を開け、静かに扉を閉めて行ってしまった。
その時の表情は、OVAに出てきたプリンセスよりも嬉しそうで耳まで真っ赤になっているようだった。
さて、走るというからには一緒に行かなければならないだろう。テレビの電源を切り立ち上がる。
…やはりまだ、彼女の望む伝説のトレーナーにはなれないな。さっきのセリフも最後に濁してしまった。
今はまだ、プリンセスと普通のトレーナーの関係でいよう。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:19:35
俺にはハートを押す事しかできない……
- 3二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:20:18
恋する乙女なプリンセスは可愛いね……幸せになるんだぞ……
- 4二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:20:48
やはりカワカミプリンセスの時代が来たか!
- 5二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:31:59
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- 6二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:34:39
素晴らしい...
- 7二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:51:22
- 8二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:55:55
- 9二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:57:03
いいわぁ
- 10二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 00:59:18
真っ赤になって走り去る様はまさしくキングの娘
- 11二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 01:03:29
文も書けりゃ絵も描けるとか最強じゃん…
- 12二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 01:04:46
- 13二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 01:18:49
一応
>>1と>>7は同一人物です。ありがとうございます。
- 14二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 01:20:26
大谷くんやん!
- 15二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 01:22:46
ドアくらい開けていけ…かと思ったら真っ当に甘々だった。すき
- 16二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 01:25:16
俺はお前を拝み倒す
良ければまたお前の脳内を覗かせてくれ…… - 17二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 01:27:20
勇者現る