- 1二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:04
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- 2二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:22
ksk
- 3二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:27
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- 4二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:33
ksk
- 5二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:43
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- 6二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:46
ksk
- 7二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:50
性欲
- 8二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:53
不意
- 9二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:54
感情
- 10二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:58
加速
- 11二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:30:59
性癖
- 12二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:31:07
NTR
- 13二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:31:10
富
- 14二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:31:50
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- 15二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:32:56
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- 16二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:33:13
ksk
- 17二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:33:43
亦又
- 18二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:33:44
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- 19二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:34:05
ksk
- 20二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:34:24
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- 21二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:34:49
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- 22二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:35:15
加速だと思ってたわ
- 23二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:35:19
『名前がkskになっちまった』くんか……
- 24二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:35:20
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- 25二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:36:28
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- 26二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:36:49
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- 27二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:37:03
ksk
- 28二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:37:13
やらかした、すまねぇ…
- 29二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:37:15
ksk
- 30二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:37:29
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- 31二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:37:43
パティ
- 32二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:38:37
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- 33二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:39:05
他対象
- 34二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:39:11
自対象
- 35二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:39:12
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- 36二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:39:21
自対象
- 37二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:39:24
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- 38二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:39:33
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- 39二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:40:31
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- 40二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:42:06
性欲というのは生存本能に由来する
生存本能すら否定して萎えさせてカップルの仲違いすら誘発しそう - 41二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:42:36
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- 42二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:42:41
恋愛感情の無効化……?(解釈を広げて)
あと不運の弱体化とか - 43二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:44:47
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- 44二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:45:56
天才か?
- 45二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:46:14
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- 46二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:48:52
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- 47二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:49:48
片想いの男の子がいるのにその子から見てもらえないのか…
- 48二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:50:20
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- 49二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:50:50
同姓愛者はどうなんだろ?
例えばパティが女の子ならレズからは見えなくなりそう
逆にホモは見えそう - 50二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:51:21
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- 51二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:51:55
お父さんが自分のことを性的な目で見ていたことが否定能力発動時にわかる
- 52二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:53:19
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- 53二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:55:13
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- 54二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:56:17
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- 55二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:58:04
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- 56二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:58:46
ksk
- 57二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:58:58
ksk
- 58二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:59:26
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- 59二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 21:59:47
在野
- 60二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:01:26
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- 61二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:02:40
公的に属さない民間って意味らしいけど無所属ってこと?
- 62二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:03:55
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- 63二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:04:05
安野雲先生みたいな枠じゃね?
- 64二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:04:29
10
- 65二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:04:50
18
- 66二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:08:32
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- 67二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:09:59
ksk
- 68二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:13:51
ksk
- 69二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:14:04
Ksk
- 70二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:15:34
持ってる
- 71二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:15:39
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- 72二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:18:32
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- 73二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:20:04
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- 74二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:20:47
やっぱアーティファクト名は映画から取りたいよね、プリティウーマンなんてどうだろう。
- 75二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:21:04
惚れ薬
- 76二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:24:01
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- 77二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:24:30
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- 78二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:25:45
ksk
- 79二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:25:57
ksk
- 80二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:26:48
ミザリー
- 81二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:27:39
君の瞳に恋してる
- 82二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:28:05
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- 83二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:32:42
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- 84二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:34:12
変態読者からの人気が爆発しそう
- 85二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:34:38
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- 86二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:35:03
ユニオンやアンダー、その他の組織から逃げるのに特化しているように感じる。
- 87二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:37:24
名前にアンハッピーと付いてんだから何かデメリット付けようぜ
- 88二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:38:01
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- 89二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:40:10
ksk
- 90二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:40:13
惚れ薬にした分の血を失う
- 91二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:42:41
ksk
- 92二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:43:52
使った側も相手を好きになる
- 93二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:43:57
12時間後に惚れた分の殺意に感情が反転する
- 94二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:45:18
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- 95二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:45:31
永遠に追われ続けるやつじゃん。
- 96二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:47:05
ksk
- 97二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:47:07
ksk
- 98二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:47:19
CQC
- 99二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:48:44
誰に教わったかも考えようぜ。
- 100二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:51:09
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- 101二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:51:37
こんな能力持たされてんだからめちゃくちゃ美人なんだろうな
- 102二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:51:49
惚れ薬で惚れさせた相手。
- 103二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:52:35
- 104二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:53:31
- 105二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:54:22
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- 106二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:54:40
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- 107二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:54:56
謎のオカマ
- 108二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:55:03
父親
- 109二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:56:21
謎のオカマも否定者やろなぁ...
- 110二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:56:28
- 111二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:56:35
なるほど、男でも女性が性対象でない人からは認識されると。
- 112二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:57:31
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- 113二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:59:38
- 114二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 22:59:45
認識ができないなら久能明みたいにすり抜けるんじゃね?
- 115二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:00:31
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- 116二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:00:39
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- 117二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:02:04
風子がちょっとした会話でパティを好きになっててCQCで風子に触れたから風子達に拘束されるんですね。
- 118二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:03:46
好きと性欲は違うんだよね……!
- 119二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:03:52
- 120二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:04:08
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- 121二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:05:03
惚れ薬って飲み薬?香水?ポーションって名前だから瓶に入ってるとは思うけど。
- 122二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:06:02
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- 123二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:06:10
銃は太ももに下げておこう。。
- 124二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:07:12
飲み薬なら逃走には使いにくいな。
- 125二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:07:52
正直凄い好き
- 126二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:08:42
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- 127二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:09:59
しゅきぃ。
- 128二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:11:12
アーティファクトの入手経路と触った時に流れ込んでくる記憶決めようぜ。
- 129二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:11:17
本来飲み薬だけど霧吹や水鉄砲に入れてるみたいな?
- 130二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:12:26
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- 131二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:13:57
道で拾った
- 132二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:14:17
CQCの先生のオカマ。
- 133二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:14:40
母親
- 134二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:14:54
CQCのオカマのバーに置いてあった
- 135二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:16:23
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- 136二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:18:00
空気に一定期間触れると効果を失うとかしないと大変なことになりそうだな。
- 137二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:18:26
ksk
- 138二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:18:46
ksk
- 139二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:19:04
地球壊れたら壊れそうだから今回のループの記憶かな?
- 140二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:19:29
全世界の情事の記録とか?
- 141二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:20:11
CQCの先生の青春とかどうだろう。
- 142二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:20:59
誰かこれでss書いてくれ
- 143二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:21:03
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- 144二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:22:33
少なくとも神がアーティファクトの記憶見せるならその記憶で動揺する性格の人間を狙いそうだなと
- 145二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:23:30
- 146二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:23:57
全てに達観の姿勢になった
- 147二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:24:12
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- 148二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:24:51
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- 149二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:27:52
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- 150二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:28:46
UMAインフォメーションの捕獲の報酬で「現存するアーティファクトのどれかに過去未来の情報を一度だけ付与」
一度だけって書いてあるから久能明みたいなのはないんじゃないかと思ったんだ、伝わり辛かったらごめん。
- 151二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:29:56
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- 152二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:32:00
- 153二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:32:27
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- 154二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:33:13
強く生きてみようと思った
- 155二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:34:29
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- 156二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:35:26
悲しい過去とかどうだ?
- 157二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:40:37
店主が男なのを見たパティは盗み食いをする為にバーに入り勝手に棚の酒をヤケになって飲もうと思った、まだ成人していないパティには酒の良し悪しなどわからないけど、なんとなく棚の瓶をあさっていてそのアーティファクトを手に取った、そしてパティは強く生きていこうと決意した。
そして店長にCQCで拘束され、男なのにどうしてと思ったが、オカマだからと納得して自分の能力とCQCについて知る為に店長に図太くもお世話になる事にした。
みたいな妄想をした。 - 158二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:41:46
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- 159二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:42:03
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- 160二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:42:58
上にあった親父から性的な目で見られてたことに気付くがすごく性癖に来た
- 161二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:43:18
先生が死ぬ
- 162二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:46:36
父親に性的な目で見られてたってのは美人設定活きるし家を出るキッカケにもなるし良いかもね
- 163二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:47:18
おっと、これは中々…
- 164二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:47:59
- 165二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:49:57
- 166二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:51:00
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- 167二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:52:08
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- 168二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:55:05
ksk
- 169二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:55:22
ksk
- 170二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:55:34
ksk
- 171二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:58:13
ファン
- 172二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:58:16
ksk
- 173二次元好きの匿名さん21/08/19(木) 23:58:31
アンディ
- 174二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 00:00:43
まあわかる、けどそれじゃ能力無くても不幸になりそうだからさ。
能力の根本を自分を性的に見た人が自分を認識出来なくなると勘違いして(厳密には恋愛対象、つまり異性として見ること)勝手に父親に軽蔑して家出して、能力の本質を知って家に帰ったら父親はもう居なくなってたみたいな。
- 175二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 00:02:48
- 176二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 00:03:37
関係ないけど結構前に感想欄で見たUNHAPPY(不幸)はこいつら頭神かよってなって引いた思い出
- 177二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 00:06:33
- 178二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 00:15:04
肌の色はどうだろう、金髪は決まっているがあの世界には髪色が緑の子供や青の髪の人がいるわけだ、おそらくペナルティで足された人種(レイス)がこの世界とは違うのだと思う、だから金髪だからと言っても白人だとは限らないのでは?
- 179二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 00:25:31
- 180二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 04:15:24
- 181二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 08:11:46
乙です、後でまた見にきます。
- 182二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:25:00
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- 183二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:33:10
ksk
- 184二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:38:31
拘束
- 185二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:39:47
加速
- 186二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:39:56
ksk
- 187二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:40:04
結合の否定でUnchain
- 188二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:44:06
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- 189二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:44:57
ksk
- 190二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:45:37
ksk
- 191二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:47:12
ksk
- 192二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:47:26
定結 合否
- 193二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:47:50
ジョイン
- 194二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:50:46
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- 195二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 13:56:50
ksk
- 196二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 14:11:38
ksk
- 197二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 14:14:42
ksk
- 198二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 14:15:26
ksk
- 199二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 14:40:23
今度は自対象で
- 200二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 14:41:05
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- 201二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 14:44:04
- 202二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 14:45:00
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- 203二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:03:48
強制か任意も決めないと
- 204二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:04:48
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- 205二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:08:01
- 206二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:08:34
他対象なら触ったものを解体する能力とか出来たんだろうけどな
禁書の偽海原みたいな - 207二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:13:47
強すぎない?否定者がそんな便利そうな能力持つか?
- 208二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:14:25
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- 209二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:20:12
いや自対象でも便利でしょ、せめて分解した後筋肉は動かせるけど小さく分解しすぎると自分で戻れなくなるとか。
- 210二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:37:20
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- 211二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 16:38:20
うーん、脳のリミッター(結合)を外してフルパワーで闘えるとか?
誰かが止めるまで記憶がなくなるとか - 212二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 17:15:38
- 213二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 17:21:47
言葉が繋がらなくなるってことか。
- 214二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 17:42:18
他対象UNTITLEDの否定者が何出来るか考えよう
(アイマスの樋口円香イメージ) - 215二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 18:56:20
- 216二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 19:17:22
本人以外からはコミュ障にしか見えないってことにすれば良いのでは、これなら組織にも見つかりにくいと思うし。
- 217二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 19:40:17
あとふと思ったんだが『初動』と『結果』が繋がらなくなるってのもどうだろう?
キング・クリムゾンやん!ってのは禁句で…… - 218二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 19:41:54
自分一人で何かをしようとしたらその瞬間に『結果』だけでてくるみたいな。
例)ゲームを起動する→エンドロールが流れる - 219二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 19:48:02
- 220二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 19:53:04
- 221二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 19:53:36
ちょっと難しすぎるな、無かったことにしてくれ……
- 222二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 20:01:15
いや、良いと思うよ。
本人からしたら記憶が飛んでいるけど実際はさっきと今の結合が否定されているんだ
つまり「お腹が空いたからご飯を食べた」が「お腹がすいた」「ご飯を食べた」になって
何度もご飯を食べてゲロを吐くみたいな。
- 223二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 20:01:27
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- 224二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 20:52:35
もうこれ以上案を出すには戸塚先生を集英社からドナドナする以外無さそうだし番号割り振って安価で決めようぜ。
- 225二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 21:11:28
やっぱ男キャラじゃスレは伸びんな。
- 226二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 21:28:13
俺らは皆かわいそうな女の子が好きなんだ……、男装女子にしようぜ(唐突)
- 227二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 21:41:44
- 228二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 21:45:29
いいね、最高だ
- 229二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:00:13
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- 230二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:02:41
kskst
- 231二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:08:20
ksk
- 232二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:13:49
の案がいいと思う。
- 233二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:21:41
- 234二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:23:30
- 235二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:36:37
否定能力は否定者の心を映す
つまり彼にとって自分の体はパーツが組み合わさって出来ている物なんだ
さらに言えば彼は自分のモノを取り外せる。
という妄想をしました。 - 236二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 23:41:59
うひゃ〜強能力きたな
- 237二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 00:22:47
だがこれが強制発動なら?
- 238二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 01:28:14
いきなり体がバラバラになるのはちょっと生きにくすぎるな……。かわいいね
- 239二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 01:31:42
ぴっちりとした服を着て体の形を保ってるんだ…。かわいいね。
- 240二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:02:42
ユニオンに入ったらニコおじがいい感じのスーツ作ってくれそうだ
しかし自対象強制発動の不結合って、脳までバラバラにした時点で思考までブツ切りになって詰みそうだし
どれだけバラバラになっても全てのパーツが己の物だと認識出来てないと、ボロボロ欠けて自滅しそう
クソ強いけどクソ面倒くさそうな否定能力… - 241二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:05:37
ふむ
- 242二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:07:25
受け身な能力だしヴィクトルは欲しがらないだろうな。
- 243二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 11:41:05
趣味はパズルだったけど
能力に目覚めてから嫌いになったとかだったら好き。 - 244二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 21:11:12
ここもう人いない?
つまり自分の妄想を語っても良いって事だね。
彼はジョイン、自対象強制型の不結合UNCHAINの否定者、ジョインがこの能力を与えられたのは10歳の頃、彼には内臓の疾患があり生まれてからずっと病院に入院していた、彼の趣味はパズルを組み立てる事だった、パズルはいい自分のペースで進められるし達成感がある、彼はそう思っていた、だから彼は人との関係を知らず知らずのうちに断ち孤立した、ある時、彼は両親の買ってきたパズルを全て組み立て、いつもの様にもう一回パズルをバラバラにしてやり直そうと思った、そして一番前に組み立てたパズルに手を伸ばした、彼は体に違和感を感じた、ほとんど寝たきりの生活を送っていて体が衰えていたのだ、彼はその違和感の原因を見つけようと自分の体に意識を集中させた、胸に手を当て心臓の形を思い出して心臓を認識した、気が付けば彼は自分の心臓の結合を解いて分解していく妄想をしていた、彼は自分の体という巨大で精巧なパズルを手に入れたのだ、彼は興奮し次々に自分の体を頭の中で分解していった、まずは心臓と繋がり同じく脈動する血管を、次に筋肉を内臓を組織を、最後に皮を、そして彼は自分の体の違和感の意味を理解した、ピースが足りない、彼はそう思った、それが何を意味するか分からなかった、それから彼は身の回りの物を空想の中でパズルにしていった、そんな空虚だが達成感のある日常、彼はその日常が崩れる事を恐れてますます孤立していった、ある日、彼は同室の最近入院した少女に話しかけられた、少女は彼の手を掴んで言った。
「遊びましょ、人と繋がらないと寂しくなるよ」
ジョインにとって少女は鬱陶しい存在だった、だが、少女に手を引かれ走り回っているうちに、彼の体のパズルは完全に近くなっていった、いつしか少女に手を引かれるのではなく少女の手を引く様になった、自分は寂しかったんだ、そう思った、だから少女の手を取り繋がりを持った、だが彼の体のパズルは完成しなかった、生まれつきの内臓の疾患、それがパズルの完成を阻害していた。
「遊ぼ!」
食事を済ませ少女の手を掴み引っ張った、少女は手を引かれ立ち上がろうとして倒れた、少女が手を引かれる側になったのは少女の体が弱っていたからだった、ジョインはナースコールに手を伸ばそうとした、その時、彼に能力が与えられた、彼の体は彼の想像通りバラバラになった。 - 245二次元好きの匿名さん21/08/22(日) 03:30:44
「あが………あ…………ぁ」
ジョインは意味が分からず硬直した、だがすぐに少女の声で正気に戻った、助けないと、そう思って体を動かそうとした、体を、動かそうとした、彼は自身の体のパーツが芋虫の様に動いているのを理解した、それが自分の体だとバラバラになったピースだと理解した、助けないとまず元の体に戻らないと、最初に手が組み合わさり作られた、少女が手を握ったからピースが集まっていた、そして少女は今も強く手を握っている、苦しみながら、胸を押さえて、全身を痙攣させ、強く強く手を握っている、目はグラグラと震え、唇から小さい声とも言えない鳴き声の様なものが漏れる、放り出された髪が地面を撫でる、立とうとしているのか足が地面を弱々しく蹴る、手から心臓の音を感じれる、普通じゃない脈動だった、体を元に戻してナースコールを押さないと、胴体以外が元の形に戻った、だが胴体が繋がらない、胴体が繋がらないと立てない、なんで繋がらないかわかっているピースが合わないから無理矢理くっつけとしているが気を抜けば全身がまた崩れてしまいそうだ、指が崩れ落ちた、彼の体は元に戻ったのではなく、例えるなら手と手を繋ぐようにピースごとに力を入れて体を保っているのだ、少しでも集中の糸が切れたらまたピースに戻ってしまう、少女の手の力が少しづつ弱くなっていく、胸を押さえていた手は力なくその小さな体の下敷きなり、痙攣が小さくなり目はジョインの方を虚ろに見つめ、口からは苦しげな息を吐き、髪の毛先はエアコンの風でサラサラと揺れて、足は膝を擦りむいて血を流す、手の脈動が不規則にだけど弱くなる、胴体が繋がる、違和感がいつもよりも強かった、けど体ができたから、腕を曲げ足を曲げ、手足が崩れる、焦り全身が再び崩れる、彼は時間制限というのが苦手だった、落ち着けばもっと早く体を作ることができた、けどこの時の彼にはそれができなかった、少女の手に力がなくなり、目はいつもよりも白く見え、呼吸音さえ聞こえない、脈動がなくなり、冷たくなっていく、死んだ、彼はそれを理解するのにそれほどの時間いらなかった、それからはパズルになった、やるべき事を一つづつやって、ナースコールを押した、そのパズルに達成感は無かった。 - 246二次元好きの匿名さん21/08/22(日) 14:57:38
ジョインは寝ていたという事になり、誰にも責められなかった、そしてそれからそこまで時間が経たないうちにドナーが見つかって彼は退院した、彼の肉体は完成した、だが彼は達成感を感じなかった、パズルが嫌いになった、彼は淡白にやるべき事を一つ一つする用になった、そうすれば集中が途切れない、体がバラバラにならない、パズルの様に全ての事をする様になった、実際にそれで全てうまくいった、出された宿題は全てやって、やるべきだと言われた予習を全部して、こうすべきだという生活習慣をして、あの少女の真似をして多くの人と繋がりを持って、あの少女の真似をして体を動かして、あの少女の真似をして食事は多めに食べて、あの少女は成長したらどうなるだろうと考え、あの少女の考え方に少しでも近づく為に、彼は少女の家を訪問した、体をバラバラにしてこっそり忍び込んだ、やるべき事を、一つ一つ、少女の家族構成を、家族の性格を、少女が生きていたらどんな人になっていたかをより正確にしていく、少女の家を這い回り、そして知った移植した内臓のドナーがあの少女であると、それから彼は家に帰った、彼は人の形を長期間取れなくなった、夏でも分厚い服を着る様になった、着替えをする時は一人でトイレでする様になった、あまり肌を見せなくなった、皮膚病で汚いからと言って、あまり人と関わらなくなって、孤立した、だがある時から彼は変わった、女性的な格好をする様になり胸が少しづつ大きくなってた、筋肉が落ちて身長が少し縮んだ。
- 247二次元好きの匿名さん21/08/22(日) 21:42:41
ジョインは人の形を保てなくなったら筋トレをした、体をバラバラにする事によって全身を効率よく鍛えれた、筋肉が付いたらその分だけバラけさせるまたピースごとに鍛える、きっとちゃんとした形を取ればボディビルダーの様な肉体だっただろう、筋肉を胸と太ももに集め股間のモノを体内にしまい女性らしい体つきを作る、身長は高いが彼の本来の身長と比べたら縮んでいる、体を支える為に骨のパーツをギチギチに固めて腰のくびれを作っている、ぴっちりとした服、コルセット、レザーのガーター、肘まである手袋、を着て体の形を保つ、顔はあの少女の骨格を想像して肉付けして体で一番綺麗な皮膚を使って変わりのない目はサングラスで隠す、顔を形作るという行為があの少女の真似をする時のルーティーンになった、そして自分の顔を忘れた、ピースをピッタリ合う場所に繋げていけば本来の姿に成るとは思う、だが彼にとってもう自分は必要のない存在だった、必要なのはあの時に死んだ少女、それだけになった、世界がどれだけ変わろうと気にしなくなった。
これにて妄想を終了します。 - 248二次元好きの匿名さん21/08/23(月) 07:40:09
思いついてしまったから続きを書く。
そんなある日、最近英語を話す人が増えてたから就職のジョインは役に立つと思い勉強しておいて良かったと、そう思考して歩いていて、車に撥ねられた、思わず母国語が出た、全身をバラバラにして衝撃を逃したがピースが足りない、どこにあるかは分からないがどれだけ離れているかとどの方向にあるかは分かる、彼は立ち上がり、そのピースを回収しようとした、思っていたよりも吹き飛ばされた様で遠い、流石に火で焼かれたりタイヤで轢かれたりしたら元には戻らないから運が良かった、近くにあるピースをできるだけ集め無くなった部位からもこちらに芋虫の様に向かわせる、それがよくなかった、子供に拾われたのだ、その子供は親に手を引かれ離れていった、理由は分からないがどんどん離れていくピースにいつものジョインなら諦めて削れた部位を移植しようと思考していたはずだ、だが今回はいつものジョインじゃなかった、無くなった部位が内臓なのだ、あの少女の、彼女から託された内臓、その事実はジョインの心に久方ぶりの焦りと恐怖を飛来させた、取り戻さないと、、それだけを思考した。
「大丈夫ですか?」
車に撥ねられ立ち上がったと思ったら少し歩いて立ちすくむご婦人に親切な若者が声をかけた、服の一部が破けていた、ジョインはそれに気が付けないほど焦っていた、若者はその破けた隙間から服の中を見てしまった、肉が内臓が骨がミキサーされたモノを無理矢理に詰めた様な、人じゃない、若者は恐怖して逃げ出した。 - 249二次元好きの匿名さん21/08/23(月) 08:00:35
これしゅごぃぃ
- 250二次元好きの匿名さん21/08/23(月) 19:08:04
なんだ人いたのか、恥ずかしいな、まあ思い付いた分だけ書くけど。
- 251二次元好きの匿名さん21/08/23(月) 21:29:29
あの少女なら人を助ける為に医学を学ぶだろうと、あの少女なら体を動かすのに物理学も学ぶだろうと、あの少女なら動物が好きそうだったし生物学も学ぶだろうと、ジョインは思った、あの少女なら、それはジョインにとって何よりも凄まじい向上心になっていた、それが実を結ばずとも花を咲かせた、思考があの少女との繋がりを、結合を、あの少女の内臓を、再び取り戻すことだけになった、その為にやるべき事を一つ一つ、パズルみたいに、今度は絶対に失敗しない、それは無意識の思考、だがその思考は罅割れた心の隙間を埋め、結合させた。
「キャアアアア」
絹を裂くような声。
一人の若者が走り去った時、その場にいた人は初めてその異様さを理解した、ある者は腰を抜かし、ある者は叫んだ。
ジョインは服が破き中から腸のパーツを取り出し内容物をぶちまけた、完全に消化できてない物も栄養を吸収し切ってない物も、体を軽くする為だ、両腕の形をしていたモノを地面に付けクラウチングスタートの様な、走り始める寸前の獣の様な姿勢になる、そして自身の体の組み替えを始める、脳や内臓を胸に移動させ骨を走るためだけの形に変える、脳や内臓を胸部に移動させたのは守るためではない、全身を効率よく動かす為だ、ジョインはピース一つ一つが芋虫の様に動かせる、それは全身の全てのピースを筋肉の様に動かせるという事、腕が前足と呼べるモノに変質する、前足で地面を抉る背骨が大きく曲がり後ろ足が地面を蹴り上げる、全身がバネの様に跳ねる、チーターを元に考えた肉体である、走りながら、再び体を組み替える、前足が太く長くなり歩道橋を掴み高く跳ぶ、元にした動物はテナガザル、ビルを登り方角を見極める、怪物だ、ビルの上を草原を走る様に駆ける、普通ならピースは簡単に見つかっただろう、だが不運な事に、とても短い時間であの少女の内臓はある組織に渡った、その組織はどこの国にもある反社会団体、子供が奇妙なモノを自慢してるのを見て金を渡して奪い取った、不運な事にその組織はある船で行われるオークションの主催組織の一つで、不運な事に船が近くに来ていた、そして不運な事に商品としてジョインとあの少女との唯一の繋がりが、あの少女のピースが、出品される事になった、既にその船には六人の否定者が乗っていた、アンディ、風子、リップ、ラトラ、タチアナ、力、この六人が物語は結合する、だが交わることはない。 - 252二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 07:45:49
見つけたこの船だ、深い夜の闇の中で船の壁にへばりつく、ジョインだ、イルカの様な形になり港の船の下を通り上にピースがあるか一つ一つ確認した、脳天にあった呼吸孔を埋め背中に複数の口を作りそれらで呼吸をする呼吸音を限界まで小さくする、船窓から侵入してダクトに入る、全身をバラバラにしてネズミの様な肉体を複数作る、船の中に散らばり、方角を見定める。
「この前落とした珍獣!いかがでした?」
それはたまたま聞こえてしまった会話。
「安いのは知能が低くて困る」
この船がどんな場所かジョインは知った。
「今度調理しようと思うのですがどうです?」
どこの部屋かわかったのと、その会話を聞き終わったのは同時だった、ジョインの全ての体がバラバラになる、あの少女を、彼女を失う明確なビジョンをしたジョインは、あの時の事を思い出してしまった、それはジョインに能力が与えられた時であり、ジョインの心がバラバラになった時、冷たくなっていく手の感触が、今一度この手に、あの時は失敗した、今回も失敗するのか?ダメだ、今度は、思考すればするほど集中できなくなる、体がまとまらない、また失敗するのか、さっきまでの自分はどうした、さっきまでは感情に任せれば良かった、パズルみたいに、何も考えず、ピースの合う場所に入れていけば、記憶を思い出す、こんな大切な時に必要のない事ばかり、彼が彼女の真似をしている時は彼女なら、それしか考えていなかった、、それだけを考える様にした、なんで?また思い出す、まだ彼が自分の顔を覚えていた頃の記憶、料理をしていた、そしてふと彼女のことを考えた、自分の事が気持ち悪くて、自分とジョインが結びつかなくて、自分ならジョインを気持ち悪がるけど彼女は絶対にしなくて、あの少女を彼女と呼ぶ自分(ジョイン)が気持ち悪くて、気が付いたら手首を包丁で切っていた、ぼとり、手が落ちる、ただピースが取れただけの事なのに、体がまとまらなくなった、それから彼女の真似をすることだけを考えた、彼女の真似をするのに必要なことだけをした、彼女の姿は絶対にバラバラにならなかった、なんで?また思い出す。 - 253二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 18:46:07
「ええっ!壊しちゃうの!」
それはまだ彼女のことを鬱陶しがっていた頃の記憶、ジョインはその記憶を思い出した。
「うるさいな、僕が組み立てたんだ、僕の勝手だろ」
周囲の物を頭の中でパズルにしながら手でパズルを組み立てる、何度も組み立てた、だから手でどこをどうすれば完成するかわかっていた。
「じゃあ、わたしも一緒にやる、だから壊さないで」
少女は横から手を入れてピースをいじりだした、いつもみたいにいかない。
「邪魔しないでよ」
少女はパズルをあまりした事がなかった。
「邪魔じゃないよ、手伝ってるんじゃない」
何も考えずパズルをしていたのに少女の手が入ってパズルを考えながらするようになった。
「それここじゃない?」
「え?」
「これはここでしょ」
「そこは違うよ」
「じゃあここ?」
「あ、うーん、多分そこだった気がする」
そしてパズルが完成した、少女はそれにノリをベタベタ塗って固めた、不恰好な出来だ、けどそのパズルはもう二度と壊れなかった。
「パズル全部完成したね、外で遊ぼ!」
ムカっときた、だからジョインは言った。
「次は誰も解けないぐらい難しいの買ってもらうから!」
パズルをやっていなかったら手を引かれ外に連れ出される、だから君と一生は遊ばないぞ、そういう意味だった。
「そしたらまたいっぱい遊べるね」
君はそう言った、それから僕の部屋には壊れないパズルが増えていった、あの日までは。
なんで?なんて、聞かないで、それが君との結合だから、ああ、ごめん、忘れてた、ジョインの心は、彼女を失ってバラバラになった心は、結合した、それはあまりに不恰好な結合だった、そう例えるなら子供がノリで固めたような。
君の体を取り戻すんじゃなくて、僕達の体を取り戻すんだったね、僕らの結合を、繋がりを、結び付きを、否定する事は、断ち切る事は、神であろうとできない、また遊ぼうねジョイン。 - 254二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 22:07:02
場所はわかった、まずは体を集める。
(どうするの?船については何も学んでないよ)
彼は今まで彼女ならどうするかで考えていた、だがこれからは違う。
(大丈夫いい考えがあるんだ、それに君に機械は似合わない)
彼はこれから自分と彼女とで思考する、自分の妄想の中の彼女と。
(確かに僕は工学も科学も学んでないよ、けどこの厨房に繋がるパイプに何が入っているかはわかる、ガスだ)
爆発して崩落する、通り道ができた階を跨いだ移動が簡単にできる様になった。
「わたしたちはモノじゃない」
声が聞こえた、いいこと言うな、まだ人目に着くわけにはいけないので、出来るだけ離れる、思ったより爆発が小さい、声の主を追って足音が消えるのを待ち、集めたピースで少女を形作る、それは精神が結合してから始めて組み上がったパズル、達成感に打ち震える、これで完全に完成したらどうなるのだろう、そう思ったら体がバラバラに崩れた。
(さっきの言葉、君が言いそうな言葉だったね)
(もう、遊んでないで早く行こ)
顔を赤らめ怒る彼女を妄想しながらジョインは体を組み替える、ピースを集めて彼女を取り戻す、その為にやるべき事を一つ一つ、これが終わったら達成感はどれほどのものだろう、そう考えた感情の揺れで体が崩れる。
(もう何も考えないで、メッ)
彼は考えるのをやめた、彼の中の彼女は前からこうだった、心が壊れていた時、彼は彼女ならどうするかで思考し彼女ならどうするかで意思決定していた、壊れた心が結合した結果、彼は自分の中に彼女を作った、彼の中の彼女が思考し意思決定する様になった、感情は彼が思考は彼女が司る、二人で一人の、いや、一人で二人の人間になった。 - 255二次元好きの匿名さん21/08/25(水) 07:38:27
運の良い事に警備員などがいない、先程の爆発の時もそうだった、何か緊急事態なのだろう、早く彼女(私)の体を助け出さないと、現在のジョインの体を動かしているのは彼の中の彼、どの様に動かすのか命令しているのは彼の中の彼女だ、彼はあの少女が死んだ事を理解してないわけじゃない、彼は自分の中にあの少女がいないのを理解している、彼の中の彼女が彼(ジョイン)の妄想であるのも理解している、だが彼にとってそれらはどうでも良い事だった、一番大事なのは、寂しくない、という事だ、それが彼にとっての結び付き、ジョインは寂しくない限り彼女が自分と繋がっていると確信する、彼女が自分と繋がっている限りジョインは寂しくない、この結合は本当に気持ち悪い、彼の中の彼女は冷静に考える、彼女は自身の存在があの少女への冒涜であると理解している、だが彼女の意思決定を司るのはジョインの感情、つまり彼なのだ、彼女は常識的で博識で理知的だ、その彼女の考えを決めるのは彼で、彼女が考えから出した結論を実行するのが彼だ、彼女は彼に冷静に支持を出しながら、彼を、自分自身を、本当に気持ちが悪いと思った。
- 256二次元好きの匿名さん21/08/25(水) 19:20:01
ここだ、この部屋だ、もういいか。
(もう考えてもいいよ)
「えっ?ほんと!」
(あっ、喋るのは…)
「誰かいるのか!」
ジョインは扉を蹴り壊し押し入る。
(焦っちゃ、ダメよ)
「ごめん、けど早く君と繋がりたくて、あっ」
ジョインの体が崩れる。
(ほら、だから言ったじゃない)
「ごめんごめん」
「なんなんだこいつ、誰か、誰か」
女性がいた、その女性は僕達のピースを持っていた、だから殺した、その女性の頭にピースを集めて頭を握り潰した。
「ねえ、この人君に似てない?」
(そうね目元のあたりが私に似ていたわね)
ジョインにとって「美しい」は「彼女に似ている」で「可愛い」も「彼女に似ている」で女性を褒める言葉は「彼女に似ている」なのだ、ジョインは自分の中の彼女を自分好みの存在に変換していた、これまでは無意識で、これからはジョインの中のもう一つの意識(彼女)で、彼女は本当にキモいと思った、服を着せ替え、肉を着せ替え、骨を着せ替え、心を着せ替え、冒涜だ、あの少女への冒涜だと、そう思った。
(そんなことより早く一つになろうよ)
「うん、そうだね」
ジョインはピースを体に取り込んで、達成感で、幸福感が絶頂に達する。
「あっ…ああっ…あっ」
(もう、早く逃げないとダメでしょ、緊急事態なんだから)
「大丈夫だよ」
「指一本だって
触れさせない‼︎」
「そう指一本だって…えっ?」
ジョインは壁に押し潰された。 - 257二次元好きの匿名さん21/08/25(水) 21:41:16
何が起こった?ジョインは思考を完全に彼女に切り替える、目的は生存と安全の確保、そしてその為の状況判断、さっきの衝撃で体がバラバラになった、海にピースが落ちていくらか魚に食われてしまった、幸いな事に主要臓器のピースは失っていない、咄嗟に骨のボールを作って守ったのだ、車に撥ねられた経験が生きた。
「腹括れ‼︎
こっからは否定能力の撃ち合いだ‼︎」
三半規管が揺らされて聞こえにくい耳で聞き取れた言葉、空を見上げると何かが飛んでいるのが見えた、そして気が付く、それが人だと、そして空飛ぶ人の一人が指を発射した、その発想は無かった、きっと私の体でも同じことができる、私は自分の体を集めるのも忘れて、その戦いに魅入る、彼はアンディっていうのか、その戦いは素晴らしかった、いつの間にか表には彼が出てきて、船にしがみついていた体は崩れた、けど決して目を離さず見ていた、隕石が落ちてきて、遠くに流されるまで。
「大丈夫か?お嬢ちゃん」
たまたま近くに来ていた漁船に助けられた、ああなりたい、アンディみたいになりたい、自分の体を組み立て終えた達成感、それにともなう高揚感、彼はそう考えた、彼の精神年齢はあの日から変わっていなかった、これからも変わらないだろう、彼の中の彼女が代わりに成長している、精神も肉体も、それは彼女は理解していた、だから、彼の精神的成長をさせる為に、彼の自主性に任せている、だから危険がない場合や彼が望まない限り彼女は表に出てこない。
「大丈夫でーす、助けてくれてありがとうございます♪」
(君は男だからね?わかってる?ねえ?) - 258二次元好きの匿名さん21/08/26(木) 07:45:42
レスのほとんどが削除されてるのに気が付いたんだけど、これはパティにも妄想を付け足していいって事だね。
- 259二次元好きの匿名さん21/08/26(木) 17:36:26
俺はある男を探している、その男の名はアンディ、俺はその男を見つけねぇといけねぇ。
「あんた、情報屋なんだってな」
ここはゴロツキどもが入り浸る酒場(バー)、懐かしい、あの日々が遠い昔みてぇに感じるぜ。
「ああん?何だ坊主、ここはガキの遊び場じゃねぇぜ」
別に俺の身長は低くねぇ、平均より少し高いぞ、頭に銃を突きつける。
「情報を売るか売らないかだ」
フードを被って、ぶかぶかの服を着ているから勘違いしたんだろうな、俺がガキだって。
「わかったわかった、その物騒なモノはおろせ、ちっせえモノの横に下げとくんだな、何を知りたい?」
汚ねぇ、言葉だ、俺も人のこと言えねぇけどよ。
「アンディって男を知ってるか?」
俺の名はある男を探してる。
「ああ、知ってるぜ、あのイカれたヒーロー気取りだろ、敵討ちか?」
アンディ、最近ここらを騒がしてる殺人鬼、そいつに師匠を殺された、悪人のみを殺す殺人鬼、私は師匠の事についてあまりに知らなかった、私は師匠を殺した奴に何で師匠を殺したか聞く、それをしないと私は前に進めない。
「何を知ってる?」
「知らねぇよ、俺も仲間を奴にやられた」
「殺された場所は?地図にかけ!」
「へいへい」
男は地図に丸を付けながら机の裏のボタンを押す、いざという時の為の連絡手段、一目散に暴力組織が駆けてくる。
「そうか、もう用済みだ」
「へ?」
男に拳銃を向け、フードを外す、フードを被っていて蒸れた手入れのされていない髪の毛を掻きながら、その女は店を出た。
「じゃあな」
「何だ!?消えやがった!」
彼女の名はパトリシア、他対象強制発動型の不性欲UN LIBIDOの否定者、みんなからはパティと呼ばれていた、彼女が能力を与えられたのは5歳の頃。 - 260二次元好きの匿名さん21/08/26(木) 22:05:16
彼女の母は彼女が2歳の頃に死んだ、母について覚えてるのは硝煙の匂いと優しい温もり、発砲音と血のぬめり、ギラギラした衣装と指輪を何個もつけて硬かった手、それだけだ、母は娼婦だった、借金を貯めその時の彼氏(パティの父)と駆け落ちした、そして3年して性病を患った(浮気相手から感染)、自分の死期を悟った母は借金を背負わせた奴らの事務所に殴り込みをかけ借金をチャラにして、ついでに浮気相手と無理心中した、そんな母の血を継いでいて男手一つで育てられた、グレた、もう4歳でグレた、父は神経質だが筋肉質な人で子供を絹を扱うように腫れ物に触るように扱った、それがグレを加速させた、そして事件が起きる。
「パトリシア!これよりコウセイに出る!」
パティはガキ大将になって、増長していた、母の気性の荒さと父の恵まれた肉体を受け継いだのだ、彼女はテレビで見た戦争映画の真似をして銃を発砲した、父が寝ている時に盗んできたものだ、明日はなんと誕生日、銃があんなとこに置いてあったのはきっと誕生日プレゼント、当たり前だがそんなわけない、銃声、反社会団体の構成員に命中。
「ガキが!腕一本は安くねぇぜ!」
顔面を殴られ意識朦朧、お米様抱っこで風俗に誘拐、ケジメを付けさせられる、パティ、心が折れる、だが母から受け継いだ気性は変わらない、そういう性癖(タチ)なのだ、飢えた獣は冷静に周囲を分析する、鉄の扉、打ちっぱなしのコンクリート、窓のない部屋、詰みである。
「ゲヘヘ、可愛いねぇ」
入室する変質者、下半身のモノは会もうドクドクだ、両者四足になって距離を取る、どちらか獣かわからない、どちらも獣だ。
「お客様、壊した場合は…」
「わかっとるわかっとる、挿れたら壊れる、世の常だ」
「あんたむっちゃキモいな!ぶっこるぅしてやる!」
先に動いたのは小さな獣パトリシア、どう見ても弱点の股間のモノに手を伸ばし、腹を蹴られ壁に激突、骨が折れたろう、肉が離れたろう、髪が掴まれ無理矢理立たされる、それはまさしくマリオネット、脈打つ蛇が牙を剥く、激痛、激痛、激痛。
「おい、さっきのガキはどこだ!」
頰が裂け歯が折れた時、彼女に能力は与えられた、誕生日プレゼントだ、ハッピーバーズデイ、否定者のパティ。 - 261二次元好きの匿名さん21/08/27(金) 08:18:36
「あんた寝ぼけてんのかい?そこにいるじゃないか」
UN LIBIDO 不性欲、自分を認識できなくさせる能力、発動条件は相手が自分を恋愛対象として見ること、もしくは自分を恋愛対象と見る者、強制発動型。
「何を言って…アガアァァ」
パティは目の前の汚物を握り潰した、UN LIBIDOは認識されなくなる能力、その痛みを感じても透明な何かが居るとは認識できないし触れても触れたと認識できない、九能明のUN KNOWN 不明と違い他対象、UN KNOWN 不明の場合は自対象であるから自分ができない、だがUN LIBIDOは相手ができない。
「ちょっ!大事なお客様に何をしてんだテメェ!」
女の足元をスライディングで通り抜け、脱走する、全裸だが不思議と寒くない、口いっぱいに広がる痛みと血の味とクソの感触のせいだろう、血を吐きなが逃げる、この店に来る者達は皆パティを認識できていないようだった、パティは熱い肉体と反比例する様に冷える思考の中で自分の状態を考える、男に見られない?いや、さっきすれ違った女も見えてねぇみてぇだった、じゃあ、何だ?出入り口を抜けようとした時目の前に壁が現れた、勢い余ってそれに衝突、折れる歯はもう無いが痛い。
「おいおい、ガキが脱走しようとしてんゼェ」
壁じゃない、人だ、その目は弱者を見る目、相手を舐め腐った目、パティがよくやる目だ、パティは理解する、俺が見えるやつは俺をそういう目で見ねぇやつだ、絶体絶命、どうする!?パティ! - 262二次元好きの匿名さん21/08/27(金) 17:36:27
「大事な商品だからなぁ、大切に扱うゼェ」
首を掴まれる、息が。
「おっとぉ、いけねぇいけねぇ」
無造作に担がれる、嫌だ、あの部屋には戻りたくない、パティはそう思うが、大人と子供の力の差は歴然、今更になって歯茎と頬の傷が痛みだす、ゲロを吐く、ボトボトと地面に落ちるそれらを見て、パティは父を思い出した。
「パティいいいいいいい!」
頭蓋の砕ける音、パティを担いでいた男が吹っ飛ぶ、パティは空に投げ出される、大砲か?投石か?否!鉄拳だ!あまりに太い腕、重機と見まごうほどの巨体、親父!その言葉を発そうとして血が気管に入りむせるパティ、父に抱かれ地面に着地するパティ。
「大丈夫!?すぐ片付けるから!もう救急車は呼んだから!」
父の声、優しくて細かくて繊細な父の声、こんな大きな声は久しぶりだ。
「おいおいこっちは銃持ってんだぜ!」
「どうとでもなるはずさ!」
「やって見せろよ、おっさん!」
「集中砲火だ!まだ撃つなよ」
「今すぐぶっ放せ!そっちの方が楽しいぜ」
発砲音、耳をつん裂き響く音、だが弾丸は一発たりとも命を奪わなかった、パティは父の走る姿を初めて見た、まるで砲弾、猛獣と呼ぶには屈強すぎる、怪物と呼ぶには獰猛すぎる、怪獣、計16発の弾丸が肉に食い込み、計6発の弾丸が骨まで達し、計2発の弾丸が骨を砕いた、だが、全員倒した、殴り倒した、パティは父に手を伸ばす、声が出ない、這うような形で父に近づく、安心して腰が抜けたのだ、父は店から出てきて言った。
「パティ!パティ!どこにいる!」
パティの父はパティの事を娘である前に女性として扱っている、だから、彼には今、パティが見えていない、パティは父の服の裾を摘んで引っ張った、父はパティに気が付き泣きながら抱きしめた、パティは今まで父に抱きしめられたことなどなかった。
「パティごめん!気付かなかったのもだけど危険に合わせてごめん、俺が不甲斐ないばっかりに、ごびぇん」
強く抱きしめられて苦しい、けど今までで一番あったかい、今までこの父子は触れあってことがなかった、父は女性と接した経験が少なすぎた、娘は人と接した経験が少なすぎた、だから娘も泣いて父を抱きしめた。 - 263二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 03:50:12
「苦しいよ、おやじぃ、誕生日プレゼントは?」
照れ隠し、娘は初めての心地よさに気恥ずかしさを感じたのだ。
「ああ、あっ、ほらこれ」
父はおもちゃのステッキを取り出した。
「パティ、テレビ見てたろ、これ人気らしいから好きかなって」
パティはテレビを見るのが趣味だ、父はそれを知っている、パティぐらいの年頃の子は何を見るのだろうと宝石店に行き、服屋に行き、おもちゃ屋に行って買ってきた。
「もう俺は子供じゃねぇぜ、ったくよ、ありがと」
父は寝る前に預金通帳を見る事と寝る事が趣味だ、パティはそれを知っている、パティがテレビを見てる時間には父はもう眠っていた、遊んでくれるけど指をプルプルと振るわせあまり肌に触れないようにしていた父、父は買ってと言えば何でも買ってくれる、けれど大きな物を買ったその日は寝る前に預金通帳を見るのを躊躇する、それを知っている、だから遠慮して、いや、違うな、他の子供と遊ぶのが楽しくて父と距離ができたんだ。
「ごめんなあぁ、こんな誕生日になってえぇ、ゔぇっぐ」
パティは愛を向けられて愛で返した。
「俺からもごめん、こんなバカ娘で」
二人は手を繋いで帰った、パティは父が一瞬ではあったが自分を認識できていなかった事を忘れる事にした、だが彼女の心に疑念の種が撒かれた、父はパティを一人の女性として扱っていた、だから認識できなかった、ハッピーバースデイ疑惑の心、それは絶対に消えはしない、記憶を忘れても感情は残る、感情は心に根付き、いずれ心を穿つだろう、穿たれた心はその感情さえ取り込んで大きな心になるか、ヒビ割れてバラバラになるか、それはその時までわからない、パティは最悪のタイミングで能力を与えられた、それに気がつくのは、もう少し後のお話。 - 264二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 13:30:13
それから時が経ち、パティは恋に恋する乙女になった、テレビで見た大恋愛に憧れを持った、パティだって一人の女の子だ、そういう時期もある。
「お前、俺のもんにならねぇか?」
気に入った男子に壁ドンして顎クイをする、この男子が選ばれた理由それは、足が早かったから、パティの頬の縫い目で親御さん達は怖がって近付けたがらないが子供達には無関係なのだ。
「いやだよ、独裁者かよ、そんな事よかよ、別の遊びやろーよ」
パティ、撃沈、振られてみたが思っていたより苦しゅうない、これはあれだほんとの恋じゃなかったのだ、ほんとの恋は冷めない、つまり。
「鬼ごっこにしよ、パティよ、お前鬼だよ」
よく弄んでくれたな俺の恋心ぉ、ゆ!る!さ!ん!
「オラァ!待てゴラァ!」
むっちゃ熱中した、俺も子供だな、パティはそう思った。
「ただいまあ〜」
「おかえり、パティ、おやすみ」
パティの父はパティが帰ってきたらすぐに寝る、パティの顔と預金通帳を見てから寝るのが趣味の父、今日も父の用意したご飯を食べながらテレビを見て、風呂入って、寝る、朝、起きた、、あっ親父今日休みじゃん、まだ半目で寝てる、親父はドアの開く出る音を聞いたらすぐに起きてくる、親父と目が合った気がした。
「おやじィ」
つい言葉が出た。
「何!?どうしたの!?」
起きてたのかよ、たく、何でおはようも言わないかねぇ。
「おはよ」
「うん、おはようって!パティ!服きな!風邪ひくよ!」
風呂出てすぐ寝たからな。
「女の子なんだからそんな格好しちゃダメ!」
一瞬、パトリシアは自分の能力が発動したのかと思った、疑惑の種が芽を出した、ゆっくり、ゆっくり、育てていきましょう。 - 265二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 00:15:37
それからまた少し時が経ち、彼女はまた成長する、彼女は恋をした、足の早い子だった、初恋だった、告白した。
「好きだ!お前のことがどうしようもなく好きだ」
壁ドンして抱きしめ、愛を囁いた。
「俺はお前を俺のモンにする、俺は…」
「誰かよ!助けてくれよ!」
パティは、気が付く。
「体が動かねぇんだよ、金縛りってやつだよ!」
この男は、俺をそういう目で見たのか、そう考えた時、恋は冷めた、パティは理解している、それが一方的で身勝手だって事を、パティはあの日から性的なモノが嫌いになった、だから純粋な恋に憧れた。
「ごめん、俺やっぱお前の事嫌いになったわ、ほんと悪いな」
パティは足の早い子を突き離した。
「えっ!あっ!はっ?パティ?なんか言ったかよ?」
悪人じゃないのは理解している、けど一瞬の嫌悪は、永遠の楔だ、また、友達になれるだろうか。
「何でもねぇよ、遊ぼうぜ」
腕を掴んで二人でみんなのところに行く、彼女の能力の発動条件は彼女を恋愛対象として見る事、パティは知らない、パティはこの能力の発動条件を自分を性的な目で見る事、そう思っている、だから、彼女は恋愛なんてできないのだ。 - 266二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 08:59:22
パティはスポーツにのめり込むようになった、それは怒りの矛先だ、父に悪いからまたグレるわけにはいかなかった、その代わり、いろんなスポーツに手を出した。
「金はかかるけど心配かけるよりマシだろ」
そう父に言った、父は
「お金の心配はしなくていいよ、パティはもっと自由にしててもいいよ」
パティにとって父はかけがえのないモノだと再確認した、それは心の底から父を信用する為に必要だった、パティは無意識にやったのだろうが、それはパティの疑念の成長を遅らせた。
「親父、俺さ好きな人がいたんだ」
パティにとってそれくだらない世間話、だが、信頼してないとできない話だった。
「へー、………えっ!クラスの子!?それとも俳優さん!?パパさぁパティが女の子らしいこと言って安心したよぉ」
スポーツ用品の棚の前で頭を撫でられて、恥ずかしくなるパティ。
「やめろって親父さぁ、俺だって女だぜ、恋の一つや二つするってんだよ、それよか俺はこいつがいい、こいつが一番格好いい」
親子は手を繋いで帰る。
「パティはさ、もっとお淑やかに話そう、そしたらその人にも好かれるかもよ」
「うっせー、ありんまんまの俺を受け入れられないやつぁ、こっちから願い下げだ」
「そっかぁ」
「俺は着せ替え人形じゃねぇんだぜ、俺は俺が生きたいように生きる」
その言葉はその言葉を発したパティ自身の心に深く刺さった。
「それでぇ、その人ってどんな人なの?」
パティは自分の思うように喋ることにした。
「俺さ、勝手に好きになって勝手に幻滅したんだ、そいつがいい奴だってのはわかってんだ、けどよ、俺はある一点だけでそいつを嫌いになったんだ、また好きになりたいって思うんだ、けどその一点だけで俺はもう無理なんだ、どうしたらいいと思う?親父」
「えっ!?好きになりたいなら好きになればいいと思うよ」
「親父に聞いた俺が馬鹿だったよ」
二人は笑いながら家に帰った。 - 267二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 16:28:16
パティはいつものように、鬼ごっこをしていた、そして、気が付く、自分の手が最初は当たるが後半から当たりにくくなる事に、とは言っても。
「おいおい、手加減してたのか?」
休憩に入ったからパティは聞く。
「いや、お前が見えなくなるんだ、時々」
それはパティの肉体の成長の証左であり、パティにとっての終末時計の秒針音、周囲の人も成長している、最近は先生が手をあげても前より当ててくれなくなった気がする、気のせいかもしれない、気のせいじゃないかもしれない、パティはスポーツをやめた。
「本を読む!」
パティは体のラインを見せない為にぶかぶかの服を着て、目深い帽子を被ってマスクをして生活する、スポーツ用品は近所のガキに配って未練を断ち切る。
「パティ、これとか面白いよ」
パティは本に熱中していたから聞いてなかった。
「あれ?パティ〜どこ〜?」
パティは絵本を読み終え、父が何か言ってるな、と気が付く。
「親父ぃ何やってんのぉ?」
パティは父に聞く。
「えっ!あっ!良かった、どこ行ってたのぉ」
すぐ近くにいたのに、それはパティにとって、とても不快なことだった。
「ずっといたよ、なんだよ親父」
父は不機嫌そうなパティを見て、反抗期かな?と思いながら、あんまり刺激しないように話す。
「えっと、パティは最近本読んでるから、どうかなって」
パティは本をぶっきらぼうに奪い取って、読む、父は思春期の娘と楽しく話す方法がわからなかった、それから、二人には少しだけ距離ができた、あの誕生日の前みたいに、その距離はパティの心をゆっくりとゆっくりと蝕んでいく、父を突き放したいという衝動が芽生える。 - 268二次元好きの匿名さん21/08/30(月) 03:50:55
パティは家では部屋に引き篭もるようになった、父との距離ができた、家に帰るのを友達と遊んで遅らせた、家に帰ると父は玄関で眠ってた、その父を無視して部屋に戻る、部屋に入るとドアの音で父が起きてきた。
「おかえりパティ、おやすみ」
パティは返事をしないで、本を読み始めた、父が買ってきた本だ、漫画ばっかり、子供じゃないんだから、最近は字しかない本も読むようになったのだ、一応読むが、どうせ、………面白かった、けど感想は言わなくてもいいかな、寝てるし、気まずいし、また明日学校だし。
「おはよー」
いつもみたいに、登校してロッカーを開く、手紙が入っていた、あの足の速い子だ、彼をパティは避けていた、その手紙は、避けられてることに気が付いている、なんか悪い事をしたなら謝る、そういう内容、仁義は通さないと、そう思ってパティは足の速い子のとこに行く。
「お前、ついに告ったって?」
いつも通り暑いからって開けっぱになってる男子更衣室に前みたいに入ろうとして足を止める。
「誰が言ったんだよ?ただの謝罪だよ」
「あの子可愛いもんなぁ、狙ってねぇの」
「ねぇよ、俺はただよ、また仲良くなりたいだけなんだよ」
「おいおい、うぶだねぇ、あんなボンキュッボンの体になんも思わんの?」
「あいつをよ、そういう目でよ、見んなよ」
目の前でそんな会話をする、私の目の前でそんな会話をする、最近は図書室にばっかり行ってた、人は会わなければ変わる、当たり前だ、静かに膝を落とす、ぶん殴ってやりたい衝動を抑える、その衝動は性癖だ、天性ののものだ、父に迷惑をかけてはいけないと思い、自身の衝動を否定する、欲望に蓋をしてその場を離れる。 - 269二次元好きの匿名さん21/08/30(月) 13:19:32
室内で帽子を被るわけにわいなないから髪を伸ばして顔を隠した、頬の傷を除けば美人だから、ボサボサの髪なら誰も性欲なんて抱かないだろうと思って。
「よっ!お前らよ、パティ知んないかよ」
教室でパティは、あの子が入って来たのを見て、走って逃げようとした、嫌いだから、自分が嫌だから、とっさに、肩を掴まれた。
「パティ、よっ、いんじゃんかよ」
彼に自分が見えてる、その事実はパティにとって。
「俺はよ、パティ、お前とよ、また友達によ」
最後の言葉を口走らせるのに十分だった。
「俺な、お前の事が好きなんだ」
一瞬、肩から手が離れる、パティは、その事実だけで諦められた、再び肩を掴まれる。
「もう一回言ってくれよ、俺のことがなんなんだよ」
クラスの女子がキャーキャーと鳴き、一部の男子が囃し立てる、パティは、もうどうでも良かった。
「なんでもねぇ、俺はお前が嫌いだ、悪りぃ」
彼女はそのまま家に帰って、寝た。
「おかえり、パティ」
無視してベッドに入った。
「おはよう、パティ」
「うん」
ご飯を食べてたら、ドクンドクンと心臓が脈打つのが聞こえる、心臓の音が自分の内側から自分の物でないと主張するみたいに、体調が悪い、気分が悪い、ご飯を口に詰め込んで、父が出勤するのを見て、ベッドに潜り込む、目を瞑って、静かに、静かに、する、心臓の音が、うるさい、喉の奥が焼ける感覚、本を手に取った、本はひどく退屈な物のように見えた、読める、理解できる、楽しくない、天井があやふやなモノなように見え、自分の場所じゃないような気がして、声が出た。
「うるさい」
心臓が鳴る、パティは不登校になった。 - 270二次元好きの匿名さん21/08/30(月) 23:36:41
パティは本を読んだ、何かをしていると落ち着く気がした、何も考えなくて良い気がした、死、それが脳裏をよぎる、そのたびに、殺す、という言葉が浮かぶ。
「殺してやるよ」
殺してやる、何を?分からない。
「死んじまえ」
分からない、けど、自殺、言葉が溢れ出る。
「死にたくねぇ」
父が本を買ってきた、また、漫画だ、父らしい。
「パティ、大丈夫?」
いつもなら無視する。
「ああ、大丈夫だ」
なんで答えた?分からない、自分さえ、自分がもう、分からない、死んでくれ、誰に、わからなかった。
「一緒に遊びに行く?」
父は何も責めない、それが、辛くて、辛いのか?じゃあ学校行けば良いじゃん、死ねよ、殺してやるよ、思考が巡る、うるさい、うるさい。
「うるさい」
「ごめんね、パティ、行ってきます」
静かに心臓の音が、もう、嫌だ、どうすりゃ良いんだよ、死ねよ、殺してやるよ、お前もお前もお前も、全部殺してやる。
「殺してやるよ、死んじまえ」
布団を地面に叩きつけ、本を破り、叫ぶ。
「しねぇ!しねぇ!死ねぇ!」
なんで?なんで涙が出るんだろう、死ねと言ってるのは俺なのに、殺すと言ってるには俺なのに。 - 271二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:45:04
汚い部屋だ、本当に、汚い部屋だ、掃除を、しないと、今は何時だろう、疲れた、何に?なんで?どうして?ワカンねぇ。
「パティ、遊びに行かない?」
本を読むのが苦痛になってきた、そもそもあんま好きじゃなかった気がする、けどそれ以外なんもする気が起きなくて。
「行かない」
布団を布団の中で体を丸めて、呻くように言う。
「えっ?もう一回言って、ごめん聞こえなかった」
長い髪が邪魔で布団の中が蒸し暑くて、汗をかく、声を発するのが嫌だ、呼吸が苦しいのは暑いからだ。
「行く、いくって言ったんだ!」
ベッドから飛び出て服を着る、一人の時は裸の方が楽だから、ずっと風呂も入ってなかったから。
「親父ぃ、その前に風呂入るわ」
ドアを開けて、父と久しぶりに顔を合わせる。
「もう、パティ臭いよ」
「わーってるって」
腰まで届きそうなぐらい伸びた髪、手入れがされてなくて痛んでる、筋肉が落ちた気がする、ずっと部屋で籠って動かなかったからだろう、ずっと気にしていなかっだが胸が昔より大くなった気もする、女性的な肉体、性的な熱情を抱かせる体、パティの目には風呂の鏡に映る自分の姿がひどく醜く見えた。 - 272二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 13:23:25
風呂を出たパティは、服を着て髪を結んで、父と一緒に家を出た、父と会話は弾まなかった、二人で並んで歩いて、二人ともどこに向かっているかわからない。
「面白い本とかあった?」
「うん」
「そう」
無言が続き、また会話が始まり、無言が続く、ずっと歩いてパティは疲れてきた、父は汗をかき始めたパティを見て。
「どっかでご飯食べる?」
「うん」
二人で人の少ない店に入って、ご飯を食べる。
「あんまり美味しくないね」
「ああ、そうだな」
そのゆっくりとした時間が救いになる、パティにとってとても大事な時間だ、パティがこの時間をもっと過ごしていれば、またパティは学校に行けてただろう、だがそうはならない、そのあと家に帰って、寝た。
「おはよう」
朝起きて父に挨拶をする、父は料理を作っている、返事が無い、パティはその事実を、受け入れてしまった、父も私をそういう目で見ると、受け入れて、パティは家を出た、この家には居たくない、そう思って。
「パティ、これどうかな、女性ってこういう可愛いのが好きって聞いたんだけど、パティ?」
パティはその後二度と父と会うことは無かった。 - 273二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 21:50:05
もう、どうでもいい、グレてやる、冷静な思考、獣のような心、パティは衝動に任せた、運転手が男のバスに乗って、街を出る、流れていく街並みが自分が生きてきた場所じゃなくなっていく感覚、きっともう戻らない、遠い遠い場所に行く、それなりに都会、大都会ではない、そんな街で降りる、俺は生きていくことはできるだろうか、できるだろうな人から物を盗んで、そんな、そんな生き方をするべきだろうか、俺は、俺は、ふと目に入った店に入る、酒を飲もう、もう何も考えたくねぇ、店に入ると5人ぐらいの男が話してた、反社会団体だろう、店主も男のようだ、棚の酒を物色する、どれがいい酒だとかどれが悪い酒だとかはわからない、父は酒を飲まなかった、だから、棚の中で一つだけ箱に入っている装飾の多い小瓶を掴んだ、それは古代遺物No.9(アンハッピー)ラブ・ポーション、その記憶が流れ込んでくる。
「お願い、私を愛して」
女性がワインに瓶から一滴の液体を入れる。
「今日の君は、いつもより魅力的に見える、どうしてだろう、どうか結婚してくれ」
そのワインを飲んだ男性が目の前の女性に指輪を取り出し告白をする。
「好きよ、あなたが」
その二人がベッドで乱れる。
「僕もだ、君の事を」
男の言葉が止まる。
「殺したい」
女の首を男が左手で締める、右手で顔を殴り腹に膝を落とす。
「ひでぇ事件っすねぇ」
警察らしき男が瓶を手に取る。
「うおっ」
無数の映像を見せられる、今度はオークション。
「本日の商品は一夜の関係を持てるアーティファクトォオオオ!飲ませて始めて見た相手に惚れてしまう惚れ薬!ですが12時間で好意が殺意に変わりますのでご注意ください!」
太った男が殺される、瓶を覆面の男達が盗んでいく。
「なるほどね♡このアーティファクトはあたしには必要ないわね♡」
オカマが瓶を放り投げる。
「いくらで売れるかしら♡」 - 274二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 07:35:18
「あら♡いらっしゃい♡」
この店だ、客が入店する。
「おっ店長、今日は一段と綺麗だね」
確かに、さっきの映像よりも化粧が上手くなった気がする。
「お上手ね♡そんなに褒めたって何も出ないわよ♡」
そう言って、グラスを用意しようとして落とす。
「おいおい、大丈夫か?」
オカマの視線の先には、指輪、客の左手の薬指に指輪がはまっていた。
また場面が変わる。
「あの人はあたしには振り向かない、だからと言ってこれに手を出したら」
瓶を拾ってオカマが自分の股間に手を伸ばす。
「あたしはもう、あたしじゃねぇ!」
オカマが自分のモノを引きちぎる。
「ちょっと♡何してるの♡お嬢さん♡」
パティには男の苦しみがわからない、自分のモノをちぎる痛みはわからない、だが、覚悟は伝わる、賞賛に値する負けられぬ覚悟、強い生き様、俺もこんな風に、強く、強かに、生きてやる、そう決意して、店長に首を絞められ、意識を落とした。 - 275二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 18:05:19
「俺をこの店で働かせてください!」
目が覚めてすぐに頭を下げる。
「なあほんとにその否定者がいるのか俺には何も見えねぇぞ」
オカマの店主とガラの悪い男がいる、体が思うように動かない、縛られてる!
「ええ、いるわ♡おそらく自己対象強制発動型ね♡」
なるほどな、さっきのやつで見たがこいつらは結構なワル!俺だってワルだぜ!
「なあ!俺をあんたらの仲間にしてくれよ!」
ガラの悪い男の目の色が変わる。
「それはうちに入りたいって事かい?お嬢ちゃん」
男が銃を取り出して発砲する、弾丸がパティの頬に線を残す、パティはしっかり目を見開いて男を睨んでいた、男は笑みを浮かべ言う。
「合格だ、玉無し、こいつ教育しとけよ」
男が銃をオカマに渡して部屋を出る。
「もう、オヤジは若い子に甘いんだから♡」
オカマが手を差し伸べてくる。
「俺はパトリシア、パティって呼んでくれ」
パティはその手を掴む。
「この組織内じゃみんな本名は言わないわ♡玉無しよ、師匠って呼べばいいわよ♡」
師匠が腕を引き、そのまま投げる、地面に叩きつけられる、ナイフが目の前にかざして師匠は言う。
「あたしは手加減しないわよ♡」
かざされたナイフに噛みつき、腕を掴み立ち上がり足をかけて転ばせようとして、逆に転ばされた。
「狂犬♡将来が楽しみね♡」
パティは前に進む、その衝動のままに、その性癖のままに、生来の欲望のままに、彼女は強く生きる。 - 276二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 20:59:26
「能力を把握しなさい♡貴女は否定者でしょう強みを生かしなさい♡」
投げられ、転がされ、叩かれ、殴られる。
「俺の力はそんな便利なもんじゃねぇ、ウゴッ」
絞められ、キメられ、避けられ、弾かれる。
「じゃあCQC(これ)を学びなさい♡そして考えなさい♡自分の力を♡」
捻られ、引かれ、突かれ、止められる。
「はっ!やってやんよ!俺は強いぜ!」
ポーンポーンポーン。
開店の時間、今日も一撃も食らわせれなかった。
「はい、じゃあこれ着て、準備をしなさい♡」
ヒラヒラとして体のラインを強調する服、やっぱ慣れねぇな。
「たっく、やってやんよ、負けたからしゃあねぇ」
大変で疲れてめんどい日々、けど楽しくて充実してて面白い。
「スタイルが良くって羨ましいわあ♡あたしは男だからおっぱいが貴女みたいにならないのよねぇ♡」
師匠はオカマだが、男だ、口調さえ普通ならモテるだろう、化粧をあまりしない、健康には気を使うから肌はピッチピチだ。
「師匠ぉ、やっぱこれ動きにくいぜぇ」
スカートの横を掴んでバサバサと動かす。
「はぁ、もうわかったわ♡これにしなさい♡」
横が腰のあたりまで裂けたスカート、これは前かけとどう違うんだろう?
「ありがと!師匠!」
カランカラン。
お客さ……客じゃねぇ!うちの組の若い衆!
「邪魔するぜぇ」
「あんたらほんと暇ねぇ♡」
師匠が入ってきた奴らの顔面を殴る、殴られた奴らがバク転をして威力を殺す。
「いやあ、パティちゃんに会いたくて」
下卑た笑みを浮かべて男達が近づいてくる、こいつらは俺とおんなじ、闘争本能の獣だ。
「パティちゃあん、俺達と裏で楽しもうぜぇ」 - 277二次元好きの匿名さん21/09/02(木) 07:43:27
「ひゃあ我慢できねぇ!」
拳が胸に飛んでくる。
「どこ殴ってんだバカ!」
だけどこいつらは俺を偶に見失う、まだ性欲が残ってるみたいだ。
「グヘヘ、さっさと裏に行って戦(ヤ)ろうぜぇ」
こう言う奴は叩き潰してやんねぇとなぁ!
「いいz……」
「仕事よ♡」
師匠に頭をぶっ叩かれる。
「タマナシさぁん、そりゃないっすよぉ」
ガヤガヤとうるさく騒ぎながら店の奥に入っていく奴ら。
「まったくもう♡油断も隙も無いんだから♡」
そう言って師匠は俺に接客をやらせる。
「けどよぉ師匠、俺まだ弱いぜ、もっと鍛えとかねぇといざって時になんもできねぇよ」
「貴女は戦わないのよ♡前も言ったでしょ♡」
「わかってっけどよぉ〜、暗殺ってのはキッツイぜ、相手が俺をそういう目で見る余裕がなかったら、俺は俺はただただ隙を晒す事になっちまう」
「だから言ってるでしょ♡貴女はあたしじゃ警戒させてしまうお客様の接客で♡それはいざという時の備えだって♡」
あくびをして話を聞く。
「つまんねぇんだもん」
「いいじゃない♡もうすぐ大きな仕事があるわ♡」
「大きな仕事?俺聞いてねぇぜ」
「あたしもよ♡」
「はぁ!?」
「けどそろそろかなって思うのよ♡女の勘ってやつね♡」
「師匠オカマじゃん」
「いいじゃない♡オカマでも勘がいいならどっちでも♡」
カランカラン
店のドアが開くオヤっさんだ、俺はオヤジって呼ぶのになんか慣れねぇからこう呼んでる。
「お前ら、仕事だ、黒競売(ブラックオークション)だ」 - 278二次元好きの匿名さん21/09/02(木) 19:35:57
closeの板を戸にかける、タマナシは不貞腐れながら、グラスに飲み物を注いでいく。
「あたしはね♡荒事には向いてないのよ♡パティちゃん♡」
目の前に注がれたミルクを飲みながらパティは笑う。
「嘘だあ、師匠マジ強えじゃん」
タマナシはパティの横の男にもミルクを注ぐ。
「チョコミルク♡あんたはどう思う♡」
黒い肌、白い髪、白いスーツを着て真っ黒な杖を右手に持った老人、コードネームはチョコミルク。
「グヘヘ、タマナシは確かに強えがよぉ、サシでやんなら最弱だ、パティちゃんを抜いてな、グヘヘ」
チョコミルクは懐からチョコレートを取り出して齧る、この店でミルクを飲むのは彼とパティだけだ。
「うっそだあ、俺は騙されねぇぞ、だってみんな俺に一本取られてんじゃん」
コーヒーを4つ、タマナシが用意する。
「ヒャッハ!マジだぜぇ、俺らがお前に負けてんのはお前が否定者だからだぜぇ、ヒャッハハハ」
目の焦点の合っていない猫背の男、コードネームはジャンプホース、砂糖とミルクを大量にコーヒーに放り込み、一気に呑み込む。
「ギョッヒョッヒョ、俺は仲間相手に本気で戦えねぇからだゼェ、ギョヒョ」
タバコを吸いながら酒をあおる男、コードネームはビルディング、タバコの灰をコーヒーに落として混ぜて飲む。
「タマナシは裏方だからな、だが一番敵にしたくない女だ」
彼らのボス、コードネームはオヤジ、角砂糖を一つ入れてコーヒーを飲む。
「ね♡わかったでしょ♡みんな強いのよ♡あたしなんか目じゃないぐらいにね♡」
タマナシはコーヒーをそのまま飲む。
「そんでオヤっさん、仕事ってなんだよ?」
オヤっさんはキモい笑顔を作る。
「パティ、お前を使ってオークションを宣伝するんだよ、そんでオークションをぶっ潰す、金と宝を奪ってな」 - 279二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 07:33:56
「作戦はシンプル、パティを商品としてオークションに出す、俺らが宣伝して宣伝費と情報費を参加者と主催者からもらう、そんで会場から金と宝を奪う、以上だそれ以外は俺とタマナシで決める、それまでベストコンディションだ」
最後の言葉を聞いた時三馬鹿が店の奥に走って行った、タマナシとオヤっさんはニヤニヤと笑い言う。
「パティちゃん♡あなたも行ったほうがいいわよ♡」
「あいつらは戦ってる時がベストコンディションだ、お前もだろパティ、目が輝いてるぜ」
パティも走り出す、獰猛な笑顔で。
「グヘヘ」
「ヒャハ」
「ギョヒョ」
「俺も混ぜてくれよ!」
チョコミルクが白い杖を服から出す、そう服から出したのだ、真っ白なスーツに同化していて気が付かなかった、その白い杖で殴られる、動きがブレブレだ、見失ったな、簡単に避けられ……杖の輪郭がブレて、パティの腹を殴った、黒の杖を白の杖の後ろに隠していた、なんて技術、そんなチョコミルクの横顔が歪む、ジャンプホースの蹴りだ、チョコミルクの肩に足を引っ掛け高く跳ぶ、パァン、発砲音、BB弾銃を乱射するビルディング反射して全ての弾がパティの服の隙間に入ってくる。
「ギョヒョヒョ、パティちゃあん、服は変えた方がいいと思うゼェ」
パティは邪魔な服を脱ぎ捨てる、懐かしい感覚、忌むべき記憶が甦る、そしてあの時の獣が目を覚ます。
「心を無にして戦えよぉ、お前らぁ!」
ジャンプホースの蹴りを避ける、チョコミルクの杖を避け……杖が増えてパティの手に打ち込まれる、右半分が白もう左半分が黒の杖。
「グアッ、ゴホッ」 - 280二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 19:17:55
パティの口にビルディングのBB弾が口に入ってくる、ジャンプホースが銃を蹴り飛ばす、飛ばされた銃がチョコミルクに当たる、ビルディングがレーザーポインタをジャンプホースの目に当てて唾を目向かってに飛ばす、命中、ジャンプホースは落下しながらビルディングの肩に上から蹴りを入れる、そのままの勢いで天井に向かって飛ぼうとしてパティに顔面を殴られる、ビルディングはうずくまりBB弾を地面から拾って指で弾く、チョコミルクはスーツの前を開く、中から黒と白の棒で作られた多節棍を取り出す、交互に白黒になっているのではなく並び順に規則性を感じられない、鎖もその両隣の棍の色に塗られていてチョコミルクの長い纏められた髪と絡まらないようにぶん回すされる、低い姿勢だ、飛び道具に対する策であり次の攻撃に繋がる一手、ビルディングのBB弾は的確に二人の鼻や口に入り込む、ジャンプホースは体育座りのような姿勢で転がるように空を駆ける、天井の照明の窪みを撫でるように掴むようにチョコミルクのに向かって飛びかかる、ジャンプホースの顔にチョコミルクの髪の毛が……違う!それは杖!白と黒のコントラスト、混ざり合う、目に悪い戦い方だ、ジャンプホースは顔面に叩き込まれた杖を掴む、杖をビルディングの方に投げチョコミルクの顎を蹴り上げる、地面に両手を着き再び天井に戻ろる、その時にBB弾を指の間に挟みパティに向かって投げつけるパティはそのBB弾を掴み拾ったBB弾銃に込める。
「グヘヘ」
「ヒャハ」
「ギョヒョ」
「フハッフハハハハ」
笑う、皆笑う、神経が研ぎ澄まされ、戦いに、快感に身を委ねる、この場の全員がパティを認識した。
「グヘ、グヘヘ、パティちゃあん、光と闇は誰にも効く最強の武器なんだゼェ」
チョコミルクが部屋の電気を消して改造した懐中電灯で目を眩ませる。
「ヒャッハッア、違うゼェ、パティちゃあん、最強の武器は肉体だ、体だ、俺様ダァ」
ジャンプホースが天井を壁を走り跳ね回る。
「ギョッヒョッヒョ、違うゼェ違うゼェ、パティちゃあん、最強は銃ダァ、そして銃を完全に使える人間が最強だゼェ」
BB弾銃をぶっ壊す、そしてその部品をぶん投げる、その部品にBB弾が反射して翻弄する。
「つまりヨォ、俺が全部覚えちまえば最強って事だよなぁ」
パティは全裸。 - 281二次元好きの匿名さん21/09/04(土) 03:32:38
パティはVIP待遇で船内で過ごす、既に客には否定者を捕獲していると言っている、もうすぐリオデジャネイロに着くそうだ、もう他の否定者は捕まってるから宣伝も嘘じゃなくなった、飯がうまい、煌びやかなドレスを着て飯を食う、師匠にやらされたせいで身に着いちゃったテーブルマナー、めっちゃたまたまだけど役に立ったなぁ。
「お嬢さま、少しお話が」
ジャンプホースだ、スーツを着て凛としていてパッと見じゃわかんねぇな、腹一杯食ったしまあいっか。
「はいはい、いま行きますよっと」
船に乗ってるメンバーはタマナシ師匠、チョコミルク、ジャンプホース、そして俺だ、そんでもうすぐこの船の横っ面に穴を開けて脱出する、爆弾を仕掛けておくのだ、近くを通るガス管が爆発したりしない限り暴発はない、まあ穴を開ける用の爆弾だから暴発したら全部同時起爆して穴が開いてそん時に逃走するしかなくなって宝や金を持って逃げられなくなるだろうな、まあそんな事はないだろう。 - 282二次元好きの匿名さん21/09/04(土) 15:00:20
ジャンプホースが船窓から客室に侵入して宝石などの貴金属を盗んでくる、チョコミルクがレーザポインタで海から船窓に向かって合図を送る、タマナシが客室に人が来るのを確認してチョコミルクに合図を送る。
「ヒャッハッハッハ、ガッポガッポだゼェ」
オークションが始まる前に逃げる準備をする、オークションが始まったら脱出だ、あと数室から盗んでから準備を。
『緊急連絡‼︎
不審者がホールを通過‼︎
恐らく競売品を狙ってる‼︎』
その連絡で場が冷える、ホールから倉庫に繋がる通路には爆弾を仕掛けていつでも壊せるようにしている、だがガス管が爆発でもしない限り。
ズズゥン
爆発したみたいだ。
「脱出よ♡あなた達♡」
船窓から外に出られるのはジャンプホースとチョコミルクだけだ、タマナシ師匠は連絡用具や防弾チョッキに閃光弾なんかを持っていて出られない、パティは胸がつっかえて出られない。
「オッシャア、やっぜオラァ!」
服を破り半裸になる、ブラは付けっぱにする、そっちの方が揺れなくて動きやすいのだ。
「ヒャッハァア、やっゼェ!」
ジャンプホースは両手両足に鍵爪を付け全裸になる。
「グヘッヘッヘ、やっゼェ!?」
手のひらまで真っ黒な男、チョコミルクも全裸になる、彼は全身に黒の入れ墨をしている、それは夜の海に良く映えないだろう。
「まったくもぉ♡やりましょうか♡」
目的は脱出、不審者とやらが警備員を集めている、脱出路はきっとぎゅうぎゅう詰めだろう、楽しそうだ、そうパティは思い、思わず笑みを溢した。 - 283二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 02:40:39
真っ直ぐ通路を走ろうとしてタマナシ師匠に髪を掴まれる、髪の毛は短めに切りたいのにタマナシ師匠が許してくれないんだよなぁ。
「そっちはダメよ♡発信器の信号が動かなくなっているわ♡」
タマナシ師匠はノートパソコンを開き船内マップをパティに見せる、複雑!パティには理解できない!
「恐らく別働隊ね♡警備員ちゃん達に付けた発信器の停止場所からルート的にこっちも倉庫に向かってるようだから、そうねぇ遠回りしましょ♡」
簡単に脱出できた、海に飛び込んで救命ボートをチョコミルクとジャンプホースが盗んでくるのを、船が爆発した、厳密には爆発したように見えた、内側から弾けた、何が!?
「逃げるわよ!否定者!それも恐らく自己対象任意型!あんたの代わりに捕まってたやつだと思うわ、作戦Bに切り替えよ!」
「作戦Bって?」
「覚えてないならいいわ!手を掴んでなさい♡」
船の破片に出来るだけ近付く。
「このまま待機よ♡あたしはチョコとジャンプを助けに行ってくるわ♡心配はいらないと思うけど♡」
そして隕石が落ちる。
「きゃあ、まったくもおぉ!なんなのよぉ!」
水に呑まれる、師匠は余裕そうだ、経験が違う。
「風子‼︎傷は‼︎」
声が聞こえる、息も絶え絶えで聞き取れた声はほとんどなかった。
「アンディ‼︎」
空に飛行機を見つける、あれは襲ってきた奴らの物か?パティはボスの言葉を思い出す。
「俺らはよ、細々とやんなきゃなんねぇ、ぜってぇに目を付けられちゃなんねぇ組織が存在する」
理解した、それが奴らだ、否定者が複数いる、しかも俺とは比べ物にならねぇぐらいヤベェのが、アンディ、覚えておこう、組織の名前は後で師匠に聞いておこう、奴らが帰った後、オヤっさんとビルディングが乗った船が来た漁船に偽装して人を助けてる、後で金をせびるためだろう。
「大丈夫か?お嬢ちゃん」
パティはあの時あのガキを助けるの止めときゃ良かったって後悔する、それはもっと後のお話。 - 284二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 11:16:26
「パティはよぉ、俺らの家族だ」
「あら♡突然何を言い出すの♡私達はみんな家族よオヤジを中心とした、ね♡」
「わあってるよ、俺が言いたいのはよぉ、俺らはよ、あいつを性的な目で見れねぇって事だ」
「グヘヘ、面白そうな話してるじゃねぇか、じゃあなんで俺らはたまにパティが見れなくなるんだ?」
「ギョッヒョッヒョ、それはきっとパティの考えてる発動条件が違うってことじゃねぇかぁ」
「俺はよぉ、結婚するならパティちゃんみてぇな子がいいなって思うぜ、けどパティには絶対に手を出したくねぇわ」
「それは恋よ♡」
部屋が爆笑の渦に包まれる
「そいつぁ傑作だ」
「おお、おもしれぇ」
「だよなぁ、俺らはよ、家族って奴にとっくの昔に恋してんだ」
その会話をパティは聞いたていた、そして。
「あらパティちゃん聞い……」
「お休みください!」
すぐに休暇を取り父に会いに行った、謝る為に。
「ヒャッハッハッハ、あいつやっぱ俺たちみてぇのと一緒にいたらダメだわ、俺らは足を洗うべきだ」
「グヘッヘッヘ、アンディとかいうヤバい奴も出てきた、続けるにしてもここいらでやんのは無理だ」
「ギョッヒョッ、タマナシは店を捨てられないだろ?じゃあ解散だゼェ、俺らはよ、あんたら二人についてきたんだ」
「ボスともその話はしたわ♡安心して♡次の仕事でうちは解散よ♡」
店にオヤジが入ってくる、オヤジは最近タバコをやめた。
「お前ら、最後の仕事だ、計画通りパティは休ませたな、内容はアンディの殺害」
「グヘヘ」
「ヒャハ」
「ギョヒョ」
「ふふふ♡」
「不死身で最強のバケモンと戦うんだ、悔いはねぇよなぁ」 - 285二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 22:31:31
パティは電車に乗った、ダボダボのタマナシ師匠の服を着て大きめのカバンを背負って、カバンには漢字で格好いい言葉が書いてあった筈なのに気が付いたら英語になってた、今はexplosion breastsと書いてある、クッソダサいがこれを背負ってマスクとサングラス付けてるとみんな俺を認識するんだよな、窓の外に見える景色は懐かしいものになっていく、きっとこの窓ガラスは歪んでる、景色が滲んで見えるから。
「よ!パティじゃねぇかよ!?久しぶりじゃねぇかよ」
久しぶりに会った顔に、頬を伝う液体を自覚する、彼の左手の薬指には指輪が嵌っていた、過去の懐かしい感情が心を埋め尽くす。
「おう、そうだな、元気そうじゃねぇか」
しゃがれた声が出る、こいつよく俺に気が付いたな、こんな格好してるのに。
「お前はよ、その後変わってねぇかよ、俺はあのお前が早退した日によ、引っ越したんだよ」
お前も変わってねぇな、そんな言葉が出なかった、顔を伏せて、荒くなる呼吸を抑える。
「そうか、知らなかったぜ」
酷い顔になってると思う、まだ乗っていくつもりだった、気が付けば席を立っていた、何も言わず降りようとして師匠の事を思い出した、師匠ケジメをつけた、私もつけねぇとな。
「どうしたんだよ、予定かなんかあんのかよ」
俺は俺らしくやる。 - 286上中下の果て無回廊の走者21/09/06(月) 07:41:56
「俺はお前のことが好きだ」
抱き締めて言う。
「愛している」
思いつく限りに愛を叫ぶ、他の人への迷惑?知るかそんなもん、これは俺にとってのケジメだ、最後まで……
「ごめんよ」
腕を解かれる、しっかりと俺の顔を見て言った、その事実は、パティを諦めさせるのは十分だった。
「俺はよ……」
逃げようとして腕を掴まれる。
「待てよ、俺はよ、心に決めた人がいるんだよ」
腕を掴まれた、喋った事が全部聞こえてた、こちらを見ている。
「けどよ、お前は友達じゃねぇかよ、そんな顔されたらよ、ほっとけねぇじゃねぇかよ」
サングラスがズレてる、マスクが暑苦しい、長い髪の毛が蒸れる、関係のない事を考えて、意味の無い事を考えて、現実逃避だ、わかってる。
「なんか言えよ、パトリシアよぉ!」
そうだな俺が逃げてどうすんだ、強く生きんじゃなかったのか、俺は誇り高く強く生きるぜ。
「悪かった!幸せになれや!最後に言っときテェ事がある!」
「勝手によ!最後にすんなよ!なんだよ!」
「そうだな!また友達のなろうぜ!今度一緒に飲みに行こうぜ!俺が奢るよ!」
「おうよ!これ俺の連絡先だよ!」
「おう!ありがとな!じゃあ俺ここで降りるから!」
「こちらこそよぉ!また遊ばないかよ!」
電車を降りて、大きな声で言う。
「そうだな!」
酒を飲みたい気分だ、連絡先の紙をクシャクシャに丸めてリュックに放り込む、次会ったら酒の勢いで殴る、パティは強く生きる。 - 287二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 19:40:35
パティはプンスコと怒りながら歩く、わざわざ最寄駅の手前で降りる羽目になってしまった、だいたいなんだ、俺に恋をしといて、俺が見えてなかったのってそういう事だよな?もしかして違うのかなぁ、恋愛対象にするとか?そうだよなぁ、親父は俺を一人のレディとして扱ってたもんなぁ、親父元気かなぁ、悪いことしたなぁ、そうだ!なんか買ってこう、きっと喜ぶぞ。
「フーン、ダダッダ、ギャーン、ダガダガダガダガ」
鼻歌を歌いながら道を歩く、懐かしい道、懐かしいお店、入ってみる、個人経営の飯屋。
「よっ!やってる!」
懐かしい顔、そんなに時間は経ってないはず、いや、経ってるな!
「よっしゃ同窓会すっぞお前ら!みんな呼べ!」
うん!酒が美味い、酔ってきたぞ。
「よ!呼ばれてきたがよ、まだやってかよぉおおおおお」
思いっきりぶん殴った。
「よっしゃあ!これでチャラだ女ったらし!」
飲めや歌えや、涙が出てきたきっと笑すぎたせいだ、笑った、楽しんだ。
「じゃあよ!今日は俺の奢りだからよ!お前ら楽しめよ!」
みんなあの頃に戻ったみたいで、スキップしながらみんなと別れる。
「じゃあなあ!また会おうぜ!」
これから親父に会うんだ、お土産もいっぱい買ったし、おしゃれもしたし、酒も飲んだ、あとは勢いだ!
「ただいまー」
ドアを開ける、そこにはパティの父の死体があった。 - 288二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 07:36:42
「あ……あっ……」
膝を落とす、蝿が頬に止まる、ヒートショック、居眠りの凍死、熱中症、色々な考えが頭をよぎる、親父は玄関で待ってたんだ、俺を、骨が見えてる、液状化したものが、ウジが蠢いている。
「ウエ゛」
ゲロを吐く、蝿が飛ぶ、俺のせいだ、俺が、俺が家出なんてしたから、電気をつけてずっと待ってたのに、俺は、もっと早く帰ってれば、もっと早く能力の条件を理解していれば、もっと、もっと、もっと。
「あアアアアアアアアアア゛」
叫ぶ、もう戻らない、蝿が口に入る、手を掴む、グズグズでベトベトで骨だけがちゃんとあって、あったかい手じゃなくて、冷たくて、口を噛み締める。
「親父ぃ、ごめんごめんよ」
抱きしめる、肉が糸を引く、それがどれだけ自己満足な行為でも、愛だった、濁った目はパティを見ていなかった、肉が、表面が。
「俺を置いていくなよ」
胸に顔をうずめる、腐臭がする、ウジが降ってくる、蝿が耳元で飛び回る、啜り泣く、服に噛みつき涎を啜る、口いっぱいに苦い味、腐ってる、分かってる、けど、首元に噛みつき脊骨を噛み砕く、肉とウジと蝿と一緒に飲み込む、これで一緒だ。
「待ってて、すぐに警察に電話するから」
何にかければいいかわかんないからとりあえず警察にかけよう、電話が置いてあったのはこっちだったな、ベチャベチャと足の裏を液体が舐める、リビングで、机の上にラップがされた料理が置いてあった、メモ用紙に「パティへ、チンして食べてね、美味しいステーキだよ」と書いてある、電子レンジってキッチンだったよな、皿を持ってキッチンに向かう、腹は鍛えた、食うよ親父、ゴミ箱が目に入る、メモ用紙が何枚も入っている、一枚一枚違う料理が書いてある、料理をチンする、一枚一枚、料理の味を想像して噛み締める、メモ用紙を丸めて飲む、ステーキも食う。
「美味いよ親父」 - 289二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 19:36:04
店に帰る、パティは父との思い出を思い出して、涙を流す、鼻水を啜り呼吸を口でする、畜生の様に前傾姿勢でふらふらと、壁にもたれかかり叫ぶ、涙が枯れるか、声が尽きるか、だがその度に強く立ち上がり、笑って歩きだす、少しづつ肩を落としいき、また前傾姿勢になって、ふらふらと歩き、壁にもたれ叫ぶ、喉が渇いてしゃがれた音が出る、涙が溢れる、そして、笑って歩きだす、少しづつ流す涙が減っていく、少しづつ強く地面もっと強く地面を踏みしめる様になる、顔は少しづつ上向き、少しづつ、前に進む、パティは気が付けばしっかりとした足取りで前に進んでいた、父を忘れたわけじゃない、悲しみが消えたわけじゃない、苦しみに慣れたわけじゃない、パティが強くなったのだ、涙目はいつしか鬼の目に変わる、泣き顔は勇ましい顔に変わる、パティは色気のある笑みを浮かべ堂々と歩きだす、残った家族の元に帰る為に、自分の足で歩けると親父に見せる為に、そして宿泊施設に入って、トイレに駆け込む、そりゃあそうだ、だが悔いはねぇよ。
- 290二次元好きの匿名さん21/09/08(水) 07:36:04
朝だ、まだ腹がジクジクする、もうちょっと寝てくか?けどなぁ金持ってねぇんだよな、親父の預金通帳を眺める、すごい数字の羅列、俺が家出したぐらいから増える金の量が増えてる、過労死、そうか、そうか、なんで死んだか、それはわからない、けど、どうしたって悲しみと苦しみは溢れ出る、この金は使いたくないな、けど使わねぇともったいないしなぁ、いつか家族ができたら、家族の為に使おう、俺に子供は出来ねぇがジャンプホースとビルディングは結婚できそうだしな、チョコミルクはダメだファッションを朝昼晩と季節と天気で変えてるやつだ、俺には黒と白と灰色にしか見えねぇ、似たり寄ったりなのにウルセェんだよなぁ、それを言ったらビルディングもか、あいつは建築と武器についてはクッソうっせぇからなぁ、趣味が合う人が見つかるといいなぁ、チョコミルクはダメだあいつと同じ趣味の女なんて絶対にいねぇ、ジャンプホースは……まあできるかな、黙ってればイケメンだし、それは他の二人もか……、いや、チョコミルクはどうだ?あれはイケメンとかそういう枠組みじゃねぇだろ、バケモンだろ、バケモンは全員か、そうだなぁ全員が俺の家族だ、あいつらが結婚して、子供を作ったりしたらこの金を使おう、おっと、そんな事より、なんか金になりそうなもん持ってたっけなぁ、このままじゃ野宿しながら帰る事に……、ん?財布、これ師匠のじゃねぇか?分厚いな手紙が挟まってる。
「パティちゃん♡給料出し忘れてたわ♡利子もつけて渡しちゃうわ♡って師匠ぉおおおおお」
札束が詰まってた。