- 1二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 23:31:30
夕焼け空の元、トレーナーさんは、パタパタと七輪で炭に火を付けるのに団扇で扇いでいた。
あたしはトレーナーさんの隣で一緒に炭を見ながら、微力ながらも自分の尻尾でトレーナーさんと一緒に扇いでみたりした。
その間、あたしは時々、トレーナーさんの顔を見ていたんだけど、ふと視線に気づいたのかトレーナーさんがこっちを向いた。
「ん?どうした?」
そう言って首を傾げるトレーナーさんに、あたしは笑顔を浮かべて答えた。
「えへへ♪何でもないですよ~」
そんなやり取りをしている間にも、炭が白くなってきて、
「よし!そろそろいいか」
そう言うとトレーナーさんは、下味をつけたサンマを網の上に並べていった。
七輪で焼かれているサンマが、編みの上から脂を落としてじゅうっと音を立てる。煙と共にサンマの焼き立てのいい匂いが漂ってきた。
「うわぁ……!」
その美味しそうな香りに思わず声を上げてしまった。
「もうちょっと待っててくれよ。もう少ししたらひっくり返すからさ」
そう言いながらトレーナーさんは手早くサンマを裏返していった。
すると、テレビで見たようなサンマの表側がこんがりきつね色になって、とてもおいしそうだった。 - 2二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 23:34:34
「あぁ……美味しいそうです。」
あまりのおいしそうな姿にゴクリと喉が鳴る。
「そうだろ?楽しみにしてるといいよ。」
トレーナーさんは楽しそうに笑いながら言ってきた。
あたしはサンマが焼き上がるの間に食器や大根おろしの準備をし、
「そら、できた。」
トレーナーさんが網からサンマをトングで大根おろしが入った皿に移してきた。
「はい、サンマの塩焼きだよ。初めはそのまま、食べてみてね。」
そう言ってトレーナーさんは、サンマに醤油をかけて、差し出してきた。
「ありがとうございます!いただきます!」
あたしはそれを受け取って、早速一口食べてみる。
最初に感じるのは熱々のサンマの身だ。身の中からじわりと旨みのある油が染み出てきて、舌の上で溶けていく。塩気もちょうど良くて、白米が欲しくなってきた。
次に大根おろしを乗せて食べると、サッパリとした辛味が加わり、また違った味わいになる。
「うんっ!おいしいです!!」
あたしは素直に感想を言うと、トレーナーさんは嬉しそうに笑った。「そっか。なら良かったよ。」
そして自分も箸を取り、ゆっくりと食べ始めた。………………
「「ごちそうさまでした」」
「あっという間になくなっちゃいましたね~」
そう言って笑うと、トレーナーさんも笑って言った。
「七輪で焼くとやっぱり違うよね。」
確かにいつもより美味しかった気がする。「また、七輪で何かやりませんか?」
「今度は栗でも焼こうかな。」
「いいですね~。今度も一緒に作りましょう!」
そんな風に次の約束をして、二人で後片付けをした。
その後、少しゆっくりして寮に戻ったけど、今日のことを思い出したら、何だか顔が緩んでしまうのだった。 - 3二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 23:42:54
キタちゃんと一緒に七輪で食べ物を焼きたい
- 4二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 00:17:08
飯テロくらった、サンマの塩焼き食べたくなる