トレーナー君から血の匂い…いい匂いがする…

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:14:42

    ハァ…まずい…トレーナー君に、近づいてはいけない…!
    夜──窓から一匹の栗色の蝙蝠が羽ばたった。明確な意思を持つその生物は暗黒に紛れ、見境なく血を啜る怪奇の物の怪──
    宛ても無く、ただただ無垢な生き血を求めて彷徨う存在の正体は…

    ハァハァ…クッ…ダメだ!だからといってこんな…法律には載っていないかもしれないが、無差別に吸血行動を行うなんて…!でも血がないと死んでしまうし…学園内に行けば私の行動が明らかになってしまう…
    あ…アノヒトオイシソ…違う!!!お、落ち着け…あ…カラダガフルエル…フー、フー…あのウマ娘の血…堪らなく芳醇で若い…昨日の人間の女性のものとどちらが美味しいか…飲み比べてみなくては…

    …プスリ、ズル…その行動は、30秒に満たない時間の中で行われる。
    被害者は痛みというよりも痺れ……倒錯した快楽に包まれて混乱し、稀に失禁してしまうこともある……
    ア…アグッ…!!プルプルッ…チュプッ…パタパタッ……

    今日も…やってしまった…体の中に異物としての熱い血があることをかんじてしまう…渇いた大地に水が降り注いだ時のような悦楽だ。どこまでも堕ちていく麻薬の新月を望みながらタキオンは蝙蝠の状態で絶頂してしまった……
    体から力が抜け、よろよろと木の上にポサリと落ちる栗色の蝙蝠に、誰も目をくれるはずもない…
    ハァ…ハァ…スー…ハァ…心の中で嗚咽が漏れる…
    背徳感と快楽と…環状に繋がる一つの結末は恐ろしい程に彼女を虜にし続けた

    …朝、か……最初は日光によって死ぬんじゃないかと思ったが、吸血生物にしたカエルが問題なく活動していたからどうやら原本となる伝承小説のように日光に耐性が……フワァ……少し眠るとしよう……
    部屋で何事もなかったかのように気怠そうに眠る彼女の寝顔を尊く思いつつ、元気にデジタルは部屋を出ていった…

    …もしもし……?…トレーナー君か…今、ちょっと体調が悪くて寝ていたところだ…実験も休みで…授業にも出れそうにない…弁当…?いや、食欲がなくて…ああ…すまない…ピポパ
    …ごめんよトレーナー君…君に会ったら私は……

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:22:12

    初めは、ささいな実験の失敗であった。
    ただ、動物の特性を得るだけの無害な薬…それの副作用がここまで恐ろしいものだったなんて。

    トレーナーの匂いが、何枚もの壁と距離を越えて鼻腔を刺激する…

    心地の良さと…甘い誘惑に誘われて…
    気づけばタキオンはトレーナー室に立っていた。
    いきなり現れた彼女に度肝を抜かれ、尻餅をつくトレーナーを見下ろすと…

    ドクドクと…立ててはいけない欲望が、溢れ出した…

    理性が、それを拒む。
    けれどもどす黒い感情が溢れ出る。
    トレーナーへの愛が、最後に防ごうとする。

    止められない、欲望の嵐を…

    トレーナークン…私は実験に失敗して…吸血鬼になってしまった…だから君の血が必要だ!わかるね???

    わかるはずがない。否定してくれ。

    けれども、トレーナーは黙って頭を優しく撫でて。
    ただ、いいよ…と耳元で囁いた。

    免罪符が…消えてしまった…

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:24:18

    スルスルッ…衣服の袖が捲られて…寄り添った大切な腕が露わになる。
    純粋で、熱意に溢れていた思い出を──
    トレーナー君。…愛しているよ……

    タキオンは、血色に汚した。

    分厚い犬歯が肉を貫き穴を開ける。注射針の何倍も痛い。痒い。そんな気持ちを堪えて、チュプチュプ…と自分の大した価値もない血液をその綺麗な体に収めていく愛バを抱き締める…。

    ズー…ズルッ…パチュッ!…チュッ…ズッ…ペチャペチャペチャ……
    滑らかで分厚いタキオンの舌に撫でられて、少しずつ快楽の渦に飲まれ始めた…

    スンスンッ…ズリュッ…ジュパッ……血が、どんどん抜けていく…タキオンのいつもより獰猛で、動物らしい香りと自分の匂いが混ざって頭がどんどんおかしくなっていく…

    ン…ズルッ……ンムッ…ンンンッッッッ…‼︎ク…ハァ…ッッッッ!!
    チュポッハァハァハァハァハァ………

    …吸血行動だけで、二人は同時に達してしまった。
    匂いがどんどん強くなり、部屋の中は異様さに満ち溢れていた。ベチャベチャと粘り気を帯びた空気…いつもトレーナーに磨かれている歯に、赤い汚れが垂れ下がって…ますます興奮を掻き立てる…
    激しく何度も何度も口を吸い合った。二度と離れたくない…無意識の内に鍵の閉まった小さな部屋の中で…日が落ちるまで、まだあと2時間……

    ン…フッ…ハッ…ヤ!ッ…ズルッ…ジュルルルッ…ン!ンンンッ…ンム…ハムッ………チュッ…

    貧血で頭がくらくらしてきた頃に、タキオンの衝動は停止した。外はもう真っ暗で、そろそろ支度を始めなくてはならない…
    理性が戻り、あれほど求めていた血が腹の中に収まっていて…タキオンはただ、喜びに唇を噛み締めた。

    …トレーナークン……その……とりあえず、一緒にお風呂…入らないかい…?
    …背中ぐらい、流させてくれ…
    …本当にすまなかった……

    でも…フフッ…また、頼むよ、トレーナー君……♡

  • 4二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:25:51

    慣れないペーストを用いて…途中で誤って消してしまった箇所がありますが…タキオンに血を捧げたい気持ちは変わりませんので問題無いと思います…

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:28:52

    良かったよ…素晴らしい…!
    タキオンに血を捧げたいわかるわ。

  • 6二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:34:56

    率直に伝えたい
    ちんちんギンギンになった

  • 7二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:39:04

    ごめんなスレタイでトレーナーくんがLCLなのかと思って

  • 8二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:40:38

    >>7

    LCL、ですか…?(わからない)

  • 9二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 22:47:49

    甘々な関係が好き

  • 10二次元好きの匿名さん21/10/16(土) 00:54:33

    タキオンと共依存の相性は抜群

オススメ

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