【SS・妄想注意】見てしまった

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:36:47
  • 2二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:37:53

    よし
    煮るか

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:40:01

    >>2

    開幕この言葉が出るあにまん怖〜…

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:40:11

    ルフィ「おれたちはもう戦う必要はないんだ!!!」
    ゴードンから真実を聞いたからか、ルフィは無邪気に近づいてくる。もう戦わなくていい。元通りになれる。そう思ってるんだね。
    ドォオオン!!!
    ルフィ「!!」
    攻撃はやめない。例えルフィでも、もう私は止められない。そんなことはとっくに分かってる。エレジアを滅ぼしたのがシャンクスじゃないってことぐらい。もう今更、私は戻れない。共に夢見た『新時代』も、ルフィとは行けない。私は“海賊嫌いの歌姫”としてみんなを救わなきゃならないから。

  • 5二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:44:16

    現実では、シャンクス及び赤髪海賊団と戦っていた。とは言っても、シャンクスたちは操るファンに対してほとんど無抵抗だ。これ以上、ウタに罪を増やさないために。
    …ドンドットットッ

    無駄だよシャンクス。今更どうしようと、私は進み続ける。
    ドンドットットッ
    …ところで、さっきから『解放のドラム』が聞こえるのはなぜだろう?
    ドンドットットッ♪
    もうすぐ解放されると私の心が喜んでるから?

  • 6二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:47:21

    グイッダンッ!!
    ウタ「!?」
    動いた。ルフィの身体が。ルフィの心はウタワールドにいるから、身体が動くはずがない。でも今、確かに勢いよく立ち上がった。
    ドンドットットッ♪
    それだけじゃない。髪が、服が、どんどん白く染まっていく。身体から出る蒸気が、羽衣のようになっていく。そして、



    笑った。

  • 7二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:51:10

    ドンドットットッ♪
    そうか。『解放のドラム』はルフィから流れてるんだ。それで……いや、それでもおかしい。ルフィはまだウタワールドにいる。つまりウタワールドから脱出出来てない。
    ルフィ?「ウタ!おめェウタだな!?」ニカッ
    先ほどと同じセリフで、ルフィは尋ねる。聞かなくてもわかってるでしょ?
    ウタ「何のつもり?」
    状況に見合わない綺麗な笑顔のルフィに、戸惑いと苛立ちを覚える。
    ルフィ?「何ってそりゃあ

    おめェを助ける!!!」
    瞬間、笑顔は崩さないながら、ルフィの眼差しは極めて真剣なものに変わった。

  • 8二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:52:26

    これは!!
    ニカSS!!!

  • 9二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:56:25

    ウタ「そう。やっぱり止めるつもりね」
    観客たちをルフィに差し向ける。でも、腕を伸ばしてあっさり捕まり、シャンクスに向かわせた人たちも含めて全員、島の向こう側に運ばれてしまった。
    ルフィ?「なぁウタ!ルフィやさっきの人たち、戻してやれねェか?帰りてェ人だっているだろ?」
    ルフィ?ルフィはあんたでしょ?何にしても、起きたのならまた聴かせるだけ。
    ウタ「スゥ---…」
    ルフィ「ん?…いッ!!?」ビクッ
    バァン!!!
    こっちの意図に気づいたのか、ルフィは顔を思いきり引っ叩いた。いや、鼓膜を潰したんだ。
    ルフィ?「うへェ〜〜……」ピヨピヨ
    自分で叩いておきながらフラフラになっている。もう歌が聞こえないなら…
     巨大な黒渦が立ち昇り、形を作り出す。

  • 10二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 21:58:35

    ニカルフィが出た瞬間に勝ちを確信できるのやべぇわ
    解放の戦士は伊達じゃない

  • 11二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 22:05:47

    シャンクス「…!」
     トットムジカが姿を見せる。あの日起きた悲劇が、赤髪海賊団たちの中で鮮明に蘇る。
    ウタ「さよなら・・・ルフィ」
    トットムジカ「......」ニィッ
    ビィ---…
    ルフィ?「ん〜〜?わァ〜〜っ!!?」
    ドンッ
    赤いビームをフラフラのルフィ?に向かって放つ。が、ギリギリで態勢を立て直し、ビームはかわされた。
    ルフィ?「ふゥ〜…!」
    シャンクス「お前は…」
    ルフィ?「シャンクス。今のウタに話は難しそうだぞ」
    シャンクスはルフィの異変に気づいていそうだ。
    シャンクス「出来れば話がしたいんだがな」
    私のことでやっぱり困ってる。大丈夫、私は正気だよ。
    ルフィ?「確か眠れば能力が解けるんだろ?だったら寝かしてやる!!」ギャギャギャギャ!!!

  • 12二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 22:09:23

    シャンクスと少し喋った直後、ルフィはなんと脚をぐるぐる回して飛び上がり、あっという間に私の目の前に迫った。手には拳を握っている。どうせ当てる気無いくせに。
    ルフィ?「ごめんよルフィ!顔にアザできちまうかもな!!」
    ウタ「!」
    ガンッ!!

    ルフィ?「ん?」
     ルフィ?はほとんど手応えが無いことに驚く。防がれたのだ。
    ゴゴゴゴ
    ルフィ?「っ!うわァ〜〜!!!」
    下からのビームに驚きながらもルフィは避けた。…さっきから変だ。あれだけ嫌がってた私への真っ直ぐな攻撃、自分のことなのにルフィをずっと他人のように呼ぶ話し方。妙に楽しげな態度。そもそもウタワールドにいるのに起きていることがもうおかしい。もしかして…目の前の男はルフィじゃない?

  • 13二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 22:13:49

    ウタ「ねぇ、あんたは誰?」
    ルフィ?「さぁな。でも『あんた』って名前じゃねェな」ニカッ
    攻撃を避けながらおちょくるように『彼』は笑う。ムカつく。
    ウタ「じゃあとりあえず『ニカ』で」
    そんな風に笑ってる気がするからなんとなく。
    ニカ「良いねェそれ!」ニッ
    ニカは楽しそうだ。構わずビームを放つ。
    ニカ「うわっと!」
    ビームはいくら撃っても軽々と避けられる。何なら遊ばれてる気さえする。
    ニカ「この腕音がするぞ〜♪」
    トットムジカ「……」ピンピロンポロン♪
    トットムジカの腕の鍵盤を鳴らしてる。…やっぱり遊んでる?

  • 14二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 22:21:42

     ウタはトットムジカの腕を振り、ニカを払う。が、腕を伸ばしてまたウタの側に近づかれてしまった。
    ニカ「にししし。あんなんじゃオレには当たらねェよ」
    ケラケラ笑いながらトットムジカをいなす様に苛立ち、私は睨みつける。
    ニカ「そう怒んなよ!オレだってウタを助けてェ。このままじゃ死んじまう」
    ウタ「大事なのは身体じゃなくて心よ。身体が無くなっても、心はウタワールドで生き続けるの!!」
    ニカ「んん〜?」
    意味を分かってないのか、鼓膜を破ってるから伝わってないのか。どっちかわからないけど、わかるつもりが無いなら攻撃はやめない。
    ウタ「わからない?『新時代』なら誰も苦しまなくていいの!みんなが自由で!幸せな時代になるの!!」

  • 15二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 22:23:48

    カイドウを倒し国と沢山の友を救えたんだ
    今更幼馴染女の子1人くらい救うなんて楽勝だろニカ?

  • 16二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 22:50:46

    ニカ「そりゃあ残念だ!おめェにはできねェ!」
     ウタは苛立つ。はっきり無理だと断言されたことに加え、ネズキノコの作用で余計に感情を抑えられなかった。
    ウタ「なんであんたにわかるの!!」
    ニカ「そりゃあ、自由にも幸せにもなれねェのがいるから」
    ウタ「そんなわけが…!みんな辛い現実から解放されr
    ニカ「おめェのことだよ。わかってるだろ?」
    言われたくないことだ。苦虫を噛み潰したような気分。
    ニカ「おめェみてェなのを知ってる。そいつは、弱ェくせに目に入るものみんな助けようとする。そのくせ自分の命は迷わず賭ける。何も捨てられねェから、苦しんでた」
     脳裏に、とある王国の姫が過る。
    ウタ「私が弱いって言いたいの?」
    ニカ「ルフィの頭ん中を見た。おめェのやってるそれは」
      「『新時代』じゃねェ」

  • 17二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 23:06:53

    さっきルフィが言ったのと同じセリフを、ニカは静かに言う。
    トットムジカ「......」
    いつのまにか攻撃の手は止まっていた。何か言い返したいけど、何も思いつかなくてイライラが収まらない。
    ウタ「…どうしろっていうの」
    ニカ「みんなを戻して帰ろう。シャンクスもそれを望んで

    パンッ!!

    ウタ/ニカ「!?」
     突然銃声が聞こえた。海軍が市民への被害を厭わなくなったのだ。
    ウタ「あっ……ああああ!!」
     思わずウタは撃たれた市民のもとへ飛び降りる。ニカはウタを掴み、ゆっくり降ろす。

  • 18二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 23:09:29

    ストックが切れたので、ここからは少しずつ投げます
    最初に鼓膜を破ったのはやっぱり歌を聞いたらダメじゃない?って思ったからです

  • 19二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 23:33:39

    ウタ「しっかりして!!!もうすぐ『新時代』なんだよ!!!」
    ニカ「……」
     破った布を傷口に当て、必死に声をかける。そんなウタの様子をニカは凝視する。怪我人はすぐにホンゴウが手当てにあたった。
    ニカ「……おめェはすごく良いヤツなんだなウタ」
    ニカが呟くのが聞こえた。
    ウタ「もうこんな…こんな風に理不尽な目には遭わせない…!」
    ニカ「…そりゃあルフィもシャンクスも、殴りたくないよな」
    ウタ「絶対にみんなを『新時代』へ連れていく!!!」
    トットムジカの上に再び上がる。私がこの時代からみんなを救うんだ。
    ニカ「絶対におめェは生かしたくなった!!!」ニカッ
    ニカもまた決意を口にした。『新時代』へ行く気は無いようだ。

  • 20二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 07:54:49

    カフッ
    シャンクス「!!」
    ニカ「!??」ゾクッッ
    血だ。ネズキノコの毒が更にまわっている。もうすぐ、もうすぐ達成する。ニカはこれまでと一転して顔が青褪めている。
    ニカ「やめろ…もうやめろ…」
    またビームを放つ。ニカは避けない。うわ言のように呟きながらまっすぐ近づく。
     ニカに駆け巡ったのは、ある記憶。魚人島の『約束』を果たせなかったこと。友が今もその罰を受けていること。そして、助けられず死なせてしまった兄のこと。
    ニカ「何のために…」
    ウタ「…」
    ニカ「何のためにルフィが強くなったと思ってんだ!!!」
    ウタ「!」
    泣き叫ぶ声が島に響く。

  • 21二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 08:59:05

    ニカ「10年!海に出れるように修行して!2年!!仲間を!全部守れるように!失わねェために強くなって!!それなのに!!」
    ニカ「これじゃああんまりじゃねェかよォ!!!」
    何も飾らない悲鳴。何かトラウマがあるかのように叫んでる。可哀想に思った。
    ニカ「なんでこんなことするんだよ!!ルフィやシャンクスはどうすんだよ!!前みたいに…なんで勝手にいなくなるんだよ!!!」
    ウタ「だって…!「仕方ないでしょ!!!私はもう“海賊嫌いの世界の歌姫”なの!!!今更やめるなんてできない!!!それにエレジアの人たちだって私が殺したようなものなの!!!もう引き返せないの!!!」
    シャンクス(……知っていたのか)
    思わずこっちも声を荒げてしまう。

  • 22二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 15:36:24

    ルフィ「!!!!」

    ルフィが反応した。そうか、ウタワールドと繋がったまま言ったのか私。更に鬼気迫った表情で私のもとへ迫る。

    トットムジカ「………」ビィ-----ッ…

    ビームを雨のように撃ち込む。でも、今度は倒れない。吹き飛ばない。

    ウタ「それに!!これは私だって望んでやってるし!!みんなを救いたいのも!!世界を変えたいのも本当!!だからそれが出来れば満足だから!!!もう好きにさせてよ!!!」

    ドンッ!

    ルフィ/ニカ「じゃあ、好きでそんなこと言ってるヤツが!なんでそんな顔してんだ!!!」

  • 23二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 16:03:00

    ルフィの目に私が写る。その顔からは情けないほどに涙がこぼれていた。
    ルフィ「わかってるだろ!!お前が1番!!」
    止まらない。
    ドンッ!
    ニカ「どれだけ!撃つだけ撃っても!!」
    どうやっても。
    ドン!!ドンッ!!!
    ルフィ/ニカ「痛ェのはお前/おめェだろ!!!」
    物凄い気迫だ。まるで同じ心を持つかのように、2人の言葉は噛み合う。思わず攻撃をやめた。
    ニカ「…あるんだろ」
    ウタ「……!」
    ダメだ。敢えて考えないようにしてたこと。言えばきっと進めなくなる。
    ルフィ/ニカ「「本心を言えよ!!!」」

  • 24二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 16:41:25

    ああ、言われちゃった。楽しかったあの頃の日々が駆け巡る。
    ウタ「…ルフィ…!!」
    ルフィ/ニカ「……」
    ウタ「シャンクスのところ…赤髪海賊団の船に…!!」
    ウタ「帰りだい!!!!!」
    閉まってた想いが噴き出てくる。
    ウタ「けど…ファンのみんなも…今更言えることじゃないのに…喜ばせたい!!私の歌を…聞いてほしい!!」
    ルフィ「___ああ!」
    ウタ「?」
    ルフィ「それがお前だろ!ウタ!」ニィッ
    とてつもなく真っ直ぐな笑顔をルフィは見せた。
    ルフィ「みんなお前の歌が大好きなんだ!これからも歌ってくれよ!」

  • 25二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 17:17:32

    完敗だ。今のルフィにはとても敵わない。…これで184勝1敗か。本当に強くなったんだね。そういえば昔、「強くなったら確かめてあげる」なんて言ってたっけ。あの後エレジアでずっと過ごすことになるなんて、悪いことしちゃったな。
    ニカ「良かったなァ!すげェよルフィは!!ホントにすげェ!!」ニカッ
    よほど今の私が憑き物が落ちたような顔なのか、ニカもすごく嬉しそう。
    ニカ「じゃ、オレもやれることやっておくか!」ビョ---ン
    ニカは誰かを探すように見回し、そこへ飛び降りた。その先にホンゴウがいるからネズキノコの薬を貰いに行ったみたい。
    ルフィ「よし、みんなを戻して帰ろう!!」
    薬を貰ったニカはすぐに戻る。
    ニカ「下にいるヤツもおめェが寝れば消えるんだろ?じゃあこれ飲めば全部元通りだ!」
    ウタ「…そうだね!」
    トットムジカ「……………」



          駄目だ

  • 26二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 17:29:52

    余計なことするなクソ楽譜

  • 27二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 17:41:45

     トットムジカがウタを飲み込む。すんでのところで、育ちきってしまった。もう、ウタに制御はできない。
    ルフィ「______!!」
    ニカ「…!そういえばそうだったな。エレジアが滅んだのも!ウタがこんなことしたのも!何もかも、おめェのせいだったな!!!」
    ルフィ/シャンクス「野郎ども!!気合い入れろォおおおお!!!」
    トットムジカ「.....アァアアアア!!!!」
     怒りが込もっているかのような奇声をトットムジカはあげた。

    あの娘から出てきたんだ

           あの子は化け物だ

      その娘は危険だ

          そいつが歌った時に!

     ウタワールドで、現実で、全勢力が立ち向かう中、トットムジカは怨嗟の声でウタに捲し立ててくる。

  • 28二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:06:52

    ……わかるよ。あなたも寂しいんだよね。私と離れるのが嫌なんだよね。でも…
    ウタ「うるさい!!!」
    負けない。ルフィと帰るって決めたんだ。諦めないで私と向き合ってくれたんだ。
    ウタ「やったのはあんたでしょ!!私のことみたいに言わないで!!!」
    トットムジカ「......!!」
    ウタ「私は!やりたいことがあるの!!」

     ニカは握っている。ネズキノコの薬を。
    ニカ「よく考えたら、これを飲ませば勝ちってことは変わってねェよな?シャンクス」
    シャンクス「ああ、多分な」
    ニカ「じゃあオレはあっちに行く」ニッ
     指差す先は、トットムジカ。
    ニカ「残りの腕を頼んだ!!」ギャギャギャギャ!!
    シャンクス「もともとそのつもりさ」

  • 29二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:26:51

     そうやりとりした後、実に手早くトットムジカは手脚を壊された。ウタワールド側にやりとりが伝わったわけではないが、歴戦を潜っているので慣れるのが早かったのだ。
    ルフィ/シャンクス「「うおぉおおおおおお!!!!」」
     2人によってトットムジカ本体に攻撃が通り、姿を見せたウタにニカが飛んでいく。
    ウタ「!」
    ニカ「ほら!」ニカッ
    薬が手渡される。
    ウタ「…」ニッ
    笑顔を返し、薬を飲み干した。
    トットムジカ「アアアアアァァァァ.........!」
    眠気がやってくる。やっと休める。無念そうなか細い悲鳴をあげながら崩れゆくトットムジカと共に、ウタワールドは閉じられた。

  • 30二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 21:06:25

    ウタはぐっすり眠っていた。その寝顔はとても穏やかで、それを見たシャンクスたちはとても安心した顔つきになった。

    ニカ「それで、ウタはどっちに乗せる?ハァ...ハァ...」シュウウウウ....

     ニカの身体からは湯気が噴き出ていた。静かな態度からも、限界が近いことは明らかだった。

    シャンクス「そうだな…」

    ニカ「ウタはシャンクスのところが良いってさ」

    シャンクス「いや、ルフィの船にしてくれないか?」

    ニカ「なんで?」ムッ

     不服そうな顔を浮かべる。

    シャンクス「この2人には、一緒に『新時代』を見届けてほしい。いや、一緒に作ってほしいんだ。おれはそっち側じゃない」

     シャンクスは感じている。この先、近いうちに『新時代』が到来すると。それを作り出すのが、ルフィたちの世代であると。

  • 31二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 21:28:22

    ニカ「……まぁこの2人なら、できねェはずはねェよな」ニッ

     厚い信頼を込めて、ニカは返す。

    シャンクス「それじゃあ、ウタのことを頼んだ。『約束』の時が来たらルフィと一緒に必ず逢える」

    ニカ「ああ、ルフィに任せろ」

     そう言い残し、シャンクスたちはその場を後にした。

    ニカ「…なぁルフィ。オレ久しぶりに『守れた』気がするよ。ありがとな!」ニカッ


    ニカ「あ!!これは言っておかなきゃ!!」

     最後にニカは何かを書き残した。力尽きて眠りについたのはその数秒後である。

  • 32二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 21:57:57

    ゾロ「はァ…やっと起きれたか」
    ナミ「今日は散々だった〜…」
    チョッパー「あのライブが夢だったなんて(泣)」
    サンジ「ウタちゃんと夢の中でしか会えなかったのか…」ガックリ
    ジンベエ「待て。ルフィはどこじゃ?」
    フランキー「スーパー!!!探すぜーーー!!!」
    ブルック「おや?あそこにいるのは…」

     一味はルフィとウタが並んで寝ているのを見つける。
    サンジ「ウタちゅわ〜〜ん❤️」
    ゾロ「黙れぐる眉。(サンジ「アァン!?」)ルフィはまだ寝てんのか。しょうがねェから担いでいくか」
    ロビン「待って。ウタの横に何か書いてある」
     その地面に書かれた文字は大きく、酷く乱雑だった。まるで数秒で書き上げたかのように。しかし、なんとか読むことはできた。

             ウ   タ    
           頼   ん   だ

  • 33二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 22:05:41

    これでSSはひとまずおしまいです
    ひとまずなのでなんか思いついたら書き足すかもしれません

    スレにしてみると意外と少なかったのですが、ルフィのエミュが難しすぎて最初に思っていたペースで投稿できませんでした
    これからもルフィ推しのニカというここで出会った存在しない概念を妄想し続けたいです

  • 34二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 23:55:31

    ニカの性格とか全然わかんないけどこんなだったら良いな

  • 35二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 00:22:33

    最近いろんなSSが見れて嬉しい

オススメ

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