【CP】ウタ「ルフィからの圧がすごい」

  • 11◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:30:10

    世界中を巻き込む事件を起こした後、私は麦わらの一味に入る事になった。

    既に結構な犯罪者な訳だし、島から出たかったし、ルフィが好きだしで断るという考えはなかった。

    昔から好きだった人と近い距離にいられて私は嬉しい。
    …ルフィも同じ気持ちなのかな?
    そうだったらすごく嬉しい。

    周りの人たちも優しくて、ずっと欲しかった私の居場所が出来たみたい。
    今度は間違えない様に、みんなの為にがんばりたい。

    新しい世界への希望と、恋の期待を胸に私の新たな航海は始まった。

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 19:30:38

    🐲<続けろ

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 19:31:49

    さあクツログ準備はOK?

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 19:32:35

    いいおでんが煮えますように!

  • 51◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:33:08

    「アンタはルフィが好きな割には全然進展しないわね」

    「ナミちゃん…」

    私は何かあったらすぐ誰かに相談する様に言われて、歳の近いナミちゃんによく相談に乗ってもらっている。

    ナミちゃんはすごい。
    歳下だけど、本当にしっかりしている。

    私はよく子供っぽいとからかわれるけど、比べる相手がナミちゃんじゃ仕方ない。
    でも、いつも応援してくれる優しい仲間。

    そのナミちゃんに進展してないと断言された。

    確かに私の恋がなかなか進まないのは事実。
    だけど今日話したいのはその事じゃなかった。

  • 61◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:36:04

    「第一、ルフィにロマンスを理解する事はムリなのよ」

    「そうだよね。あんないきなり…」

    「は?いきなり?」
    「何かあったの?」

    これからが本題。
    最初の内は私からルフィに結構アタックしてたけど、全然気付いてくれなかった。
    ルフィは鈍感だから。

    でもそれだけで諦められる程、私はさっぱりしていない。つもり。
    だけどアレは想定外。

    「最近の事なんだけど」

    「うん?」

    「ルフィからの圧がすごい」

  • 71◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:39:05

    どれだけアピールしても全然気にしてくれないルフィを見て、私は女性としての魅力や強みがないのかもしれないと落ち込んでいた。

    比べる対象が可愛いナミちゃんと美人なロビンさんだから余計に自信がなくなる。

    ファンの人たちは「可愛い」って言ってくれるけど、肝心の人にそう思って貰えなくて寂しい。

    イスに座ってぼーっとそんな事を考えてたら、ルフィがきて隣に座ってくれた。

    「ウタ。お前最近なんか悩んでねェか?」
    「おれで良けりゃ聞くからよ」

    ルフィが原因でこうなってるのに、その本人に心配されるの?

    でも正直嬉しい。
    私の事気にしてくれてるんだね。

    なんて思っていたらルフィに手を握られた。

  • 81◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:41:02

    「……えっ」

    「元気だせ。お前が笑ってる方がおれは嬉しい」

    やめて。
    手を握ったまま私を見つめないで。
    そんな嬉しい事言わないで。

    「ごめん!部屋帰るからっ!」

    ドキドキし過ぎて受け止めきれなかった。
    思わず手を離して逃げちゃった。

    部屋に戻ってもずっと心臓がバクバクして止まらなかったの。

    …………

    「ごめんウタ、私は惚気を聞かされんの?」

    「待って!違うの!ここから本題なの!」

    呆れ顔のナミちゃんの腕にすがりついて、 話を続ける。
    そう、本題はここから。

  • 91◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:44:10

    「この前、私がずっとルフィを無視してた日あったでしょ?」
    「ああ、あったわね。アレなんだったの?」
    「あれはね…」

    …………

    「あ、ルフィ昨日は…」

    「おはようウタ!」

    私はルフィに挨拶した瞬間に抱きしめられてしまった。
    寝起きだったし、最初は何が起きたか理解出来なかった。
    けど分かった瞬間に顔がすごく熱くなった。

    「〜〜!は、離して!」

    恥ずかしくなって突き飛ばしてしまった。
    それで顔を見るとその事を思い出して話せなくなっちゃった。
    だから申し訳ないけど無視せざるを得なかった。

    …………

    「ええ…そんな事が…」

    「他にもあるんだよ」

  • 101◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:47:03

    ご飯の時は必ず私の横に座るし、よく目が合う。

    不思議に思っていたけど、目が合うって事はルフィは私を見てるって事だよね。

    その事に気付いてから、顔も目も見られなくなった。

    …………

    「あのルフィが食事以上の興味を…?」

    「でしょ?」
    「でもまだあるの」

    …………

    お風呂上がりに甲板で涼んでいたら、またルフィが来たの。
    お互いしばらく無言だったんだけど、ルフィから
    話しかけてきてさ。

    「…なぁウタ。おれ、何かお前を怒らせちまったか?」

    「…ちがうよ」

  • 111◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:50:11

    「でも、お前おれを無視したり、すぐ逃げちまうじゃねぇか」
    「それは…」
    「ごめん。悪かったよ」

    耐えられなくて、また逃げようとしたらね。
    ルフィに押さえつけられちゃった。

    「きゃ…!」
    「なぁ、何に怒ってるのか教えてくれ」

    後ろは船のへりで前はルフィ。すごく近くてさ。
    横の逃げ道も腕で塞がれたんだ。
    私、今逃げられないんだって思ったら、
    なんだかすごくキュンってしちゃって。

    「悪かったよ、ウタ」

    「ちか…ちかいよ…」

    「なあ。頼むよ」

    「ルフィ…ちかいって……」

    顔は真っ赤だし頭が沸騰しそうなくらいドキドキしちゃって、またルフィを突き飛ばして逃げようとしたらさ、腕掴まれちゃった。

  • 12二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 19:50:16

    続けろ

  • 13二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 19:51:49

    >>12

    なんだこの絵!!!?

  • 141◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:53:07

    「逃げないで教えてくれ」

    「はなして…ルフィ」

    お願い、やめて。

    「ウタを怒らせたままじゃいられねェ」

    「やめてよ…」

    私を見つめないで。

    「なあ、ウタ」

    「ちかいって…」

    腰を抱き寄せないで。

    …………

    「え、まだ続ける?」

    「本題はここからだから…」

    「早く本題言いなさいよ!惚気ばっかりじゃない!」

    「え、いやまぁ結論を言うと、"今度教えるから"って言って逃げちゃったから、何て言えばいいか一緒に考えてほしいの」

    「ええ…」

  • 151◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:56:04

    「もう素直に言っちゃえば?
    好きだけど照れくさくて逃げたって」

    「言えないよ…」

    「しかしあのルフィがそんなに積極的になるとはね。
    よっぽどウタが好きなんだなーって」

    「〜!」

    「照れてる場合じゃないでしょ?
    言うべき事は言える内にキチンと言いなさい。
    それが私からのアドバイスよ。
    言えなくなってからじゃ遅いのよ?」

    「やっぱりそうだよね……。
    うん、ありがとうナミちゃん。
    私がんばってみる!」

  • 16二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 19:56:25

    >>14

    早く本題言いなさいよのくだりでめっちゃ笑った

  • 171◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 19:59:13

    ルフィはこの前の私みたいにぼーっと座ってた。
    この前のルフィみたいに隣に座る。

    「ごめんね。ルフィ」

    「ん?」

    「私、怒ってなんかないよ。ちょっと照れくさかっただけ」

    「そうだったのか」

    ルフィがすごく近くてドキドキするけど、少しだけ勇気を振り絞って手を重ねてみる。

    「ホントはね…すごく嬉しかったの。
    ルフィが気にかけてくれて。
    でも恥ずかしくって、照れくさくって、逃げちゃったんだ」

    「そうか。怒ってねェならそれで良いからよ」

    ずいぶんヒドイ事したのに責める事もしない。
    ルフィ。本当に大人になったんだね。

    私はルフィが好き。
    この気持ちを伝えたら
    ルフィとずっと一緒にいられるのかな。

  • 181◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 20:02:04

    「…好きだよ。
    私、ルフィの事が大好き。私の恋人になって」

    私の気持ちが言葉になってこぼれたみたい。
    あんなに緊張したのに、こんなにすっと出るんだ。

    また恥ずかしくなって顔を合わせられなくて、下を向いちゃった。

    …怖い。
    ルフィに断られたらどうしよう。
    なんだか泣きそう。

    「ウタ。おれもお前が好きだ。
    おれとずっと一緒にいてくれ」

  • 191◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 20:05:05

    私の欲しかった言葉を言って欲しかった人から言ってもらえた。
    想いが通じるのってこんなに嬉しいんだね。

    「泣くなよ、ウタ」

    「…ばか、泣いてないよ」

    今度は逆に私からルフィに抱き着いてみる。
    ルフィは優しく受け入れてくれた。

    なぜか今までのハグと全然違う感触がする。
    人ってこんなに暖かいんだね。

    私を見つめるルフィと目が合う。

    ルフィが何を望んでいるのか私にはわかるよ。
    だって気持ちが通じあったから。

    だから目を閉じて、ルフィを受け入れる。

    優しくて暖かい感触がした。

  • 201◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 20:08:02

    「それで交際がスタートした訳ね。
    良かったじゃない」

    「ありがとう。ナミちゃんのお陰だよ」

    「いや、私は惚気聞かされただけだし…」

    「それでもありがとうって言わせてよ」

    「まぁ、良いけどね…」

    「…それで、また相談があるの」

    「今度は何?」

    「私とルフィはさ、いざお付き合いが始まったらずーっとイチャイチャしてるじゃない?
    実はあれ結構ルフィから来てるんだ」

    「良かったじゃない。それで?」

    「いや、私の事好きでいてくれて本当に嬉しいんだよ?
    本当に心から嬉しいんだけどね」

    「うん」



    「ルフィからの圧がすごい」

    ーおわりー

  • 21二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:08:40

    >>20

    お前は語り継がれる……🍢

  • 22二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:09:48

    ナミ「無限ループって・・・怖くない?」

  • 23二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:10:13

    素晴らしい…

  • 24二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:11:21

    延々と惚気話を聞かされるナミさんがあまりにも不憫だ!

  • 251◆zPjbxAsIrlaH22/09/17(土) 20:11:34

    ルフィもウタも幸せになって♡

  • 26二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:11:50

    これが甘みの真骨頂ってやつか…

  • 27二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 20:12:57

    このS S…おれによく馴染むぜ…!!

  • 28二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 05:43:40

    これはもう孫の顔が見れる日も近いんじゃないか?

オススメ

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