- 11◆tsGpSwX8mo22/09/18(日) 19:31:06
- 21◆tsGpSwX8mo22/09/18(日) 19:31:41
「はぁ~?一時間遅刻した挙句、ドタキャン??ざけんなよ!」
俺ことモブ丸はいつも遊んでる女の一人に逃げられて激おこ真っ最中だった。女のLIMEをブロックしつつ、今日の予定をどうするか考えた。まぁいつも通り、適当にチョロそうなメンヘラ女を引っ掛けて一日遊ぶ。連絡先さえ交換しなければ遊び相手にはちょうどいい。
さてと、適当なカモはいねーかなと、俺は駅前を歩き出すと一人の女が目に入った。白いワンピースで隠しつつも出るとこは出て引っ込むとこは引っ込んでるのが丸わかりのいい体をした女だ。
「…って、あの子ウタちゃんじゃね?」
顔はどうかと見てみれば、これまた可愛い。合格ラインを余裕で超す女だった。どころか、その紅白の髪色には見覚えがあった。クラスメイトのウタちゃんだった。クラスの立ち位置としては目立たずいつも一人でいるタイプの陰キャ。喋ったことなんてほとんどなかったがこれは意外、普段つけてるメガネを外して野暮ったい制服じゃなくなるだけでここまで変わるもんか。
この際クラスメイトとかは関係ない。あの手のタイプは普段抑圧されてる分、開放的になっちゃったメンヘラタイプと見た。どうせ陰キャのウタちゃんだ、脅せば周りに黙ってるだろうし、ヤりたいときに好き勝手ヤらせてくれるいいお友達にもなってくれるだろう。
「お~い、ウタちゃん一人で何やってるの?」
「ルッ…、ってあなた誰?」
「クラスメイトのモブ丸だよ~、覚えてない?」
「ごめん、覚えてない…」
申し訳なさそうに目を逸らすウタちゃんを見て当たりだと確信した。こういうタイプは押しに弱いし、脅せば黙るタイプだ。
「まぁいいよ、今日から覚えてくれればさ」
「は?」
「ねぇ、今暇?おれ友達にドタキャンされちゃってさぁ、もしよかったら一緒に遊ばない?」
「…ごめん、人を待ってるから」
「え~そんなこと言わずにさ。ウタちゃん一人待たせてるような奴より、楽しませてあげるよ?」
「いや、本当に、大丈夫だから」
ちっ、なかなか強情だな。まぁいいか無理やりカラオケボックスにでも連れ込めば諦めるだろう。
「今日のおれ気分いいから奢ってあげるよ。カラオケでも行きながらウタちゃんのこと教えてよ!」
そう言いながら俺はウタちゃんの肩を抱きよせるように手を置こうとしたその時だった。突如として横から延びてきた手に掴まれた。 - 31◆tsGpSwX8mo22/09/18(日) 19:33:47
「お前、ウタに何か用か?」
そこには麦わら帽子を被った、多分年下だろう男が立っていた。ていうか力つよ!俺の腕が折れる折れる!!俺は腕を引っ込めて後退ると男は俺の腕を放してくれた。マジで痛かった青あざができてるかもしれない。
「ルフィ~!♡♡♡」
は?今の声、誰が出した?と驚けば、さっきまで縮こまっていたはずのウタちゃんが俺を押し退けてルフィと呼ばれた男のもとに駆け寄っていったかと思えば、しな垂れかかるようにルフィの腕に抱きつき甘えるようにすり寄ってた。
ルフィと呼ばれた男もそれに返すようにウタちゃんの頭を撫でていた。その姿はまさに恋人同士というべきか。
「もう、遅刻だよ!」
「わりぃ!電車が遅れちまって!」
「そういうことなら仕方ないけど…」
「しししっ、代わりに今日はウタが食いてぇって言ってたパンケーキの店行こうな!」
「……もう、しょうがないなぁ♡」
俺は唖然とした。ルフィに甘えるウタちゃんの姿は、いつものウタちゃんからは想像もできないような。なんて言うかギャップを感じた。というか、ルフィの腕に押し付けるように潰れてるウタちゃんの胸えっろ。え、ちょ、嘘でしょ。ウタちゃんってこんなに可愛い子だったの?
声もかわいいし、甘え上手って言うか。うわ、おれ本気になっちゃいそう。
- 41◆tsGpSwX8mo22/09/18(日) 19:34:32
「んで、そっちの奴は誰だ?」
「あー、えっと…クラスメイトの歌丸くんだっけ?」
「モブ丸だよ!いやー、ウタちゃんが一人寂しくしてる感じだったから、クラスメイトのよしみで一緒にカラオケに行かないかって誘ってたんだよ」
「別に、寂しそうになんかしてなかったんだけど……」
「そうだったのか、悪いウタ!寂しい思いさせちまって!」
「だから大丈夫だったって!!」
「それと、モブ丸だったか?ウタのこと気にしてくれてサンキューな!でもおれもうウタに寂しい思いさせねぇから大丈夫だ!」
そう、ニカッと笑うルフィに俺はイラつきを感じた。それは俺が思った以上にウタちゃんのギャップにやられたからか。まぁいい。このルフィってやつは学校じゃ見たことないから少なくとも同学年ってわけじゃないだろ。なら学校にいるうちはウタちゃんにアプローチかけ放題ってわけだ。絶対、ウタちゃんを俺の物にしてやる。
そう思いながら去り行く二人を眺めていると、ルフィがふと足を止めた。
「ん、どうしたのルッ!?んちゅ……れぉ、んん♡♡ちょ、ちょっん♡~~♡♡こんにゃれろ♡~~~♡♡ハァハァ」
あいつは一瞬こちらを見たかと思うと、駅前だっていうのにウタちゃんを抱きしめた挙句キスしやがった。それもこっちに見せつけるように舌を絡ませながら!
「わりウタ!今日のウタ、すっげぇ可愛かったから我慢できなくなっちまってよ!」
「も~~!!だからってこんなところで(ポコポコ)。そういうのは……帰ってからで…ね?♡」
「おう!」
そう言いあいながら二人は歩いていく。だが俺は気が付いた。去り行き際、あいつは確かに俺を睨みんで言外に言っていた。
『ウタはおれの女だ。手を出したらただじゃおかねぇ…』
あまりの迫力に盛り上がっていた恋の熱は無理やり冷まされてしまった。もしも学校でウタちゃんに手を出そうものなら俺の明日はないのかもしれない……。
- 51◆tsGpSwX8mo22/09/18(日) 19:37:18
- 6二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 19:41:56
はは~んさては神SS氏だな??
(支部なりハーメルンなりにも上げてほしいことを教える) - 7二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 19:52:35
- 8二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 19:56:33
- 9二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 19:57:09
リクエストってあり?
- 101◆tsGpSwX8mo22/09/18(日) 19:59:54
- 11二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 19:59:59
あげ
- 12二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 21:16:33
珍しくルフィの方からぐいぐいいってるのはなかなかいいね!
次はウタ(ルフィ)に告白して見事玉砕するモブが見たいです - 13二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 21:18:24
リクエストするならルフィから好意があると勘違いしたメンヘラ女がルフィを監禁しようとしてウタにキレられるのが見たい。その上でルフィにバッサリ行ってほしい。
- 14二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:24:13
ルフィとウタは付き合ってないって聞いたモブ男orモブ子が勇気を出して話しかけたけど、定期的に無自覚にのろけ話されて絶対に敵わないと脳を破壊されるのとか見たいです
- 15二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:34:21
ウタちゃんを諦めきれない悪質モブがウタちゃんをさらうけど駆け付けたガチギレルフィに全員叩きのめされるやつ
- 16二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 02:37:40
ルフィ(ウタ)に学校で優しくされて片想いしてたモブ男orモブ子がラが付くホテルから出て来てイチャイチャしながら帰るルフィとウタを目撃して脳が破壊される話
- 17二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 13:03:12
ほしゅ
- 18二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 00:49:36
ほしゅ
- 19二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 12:22:30
保守
- 20二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:49:34
保守