- 1主22/09/19(月) 21:26:34
- 2主22/09/19(月) 21:26:55
さてさて、兵隊希望です!って言ったら毛むくじゃらのおっさんが出てきたからすぐさま倒して、無様な面を拝ませてやるぜ!
これで俺が、兵隊長だな!
は? 何だとおっさん? 隊長にはさせられない? きちんと経歴を積め? 俺みたいな奴に負けてんのに、ムカつくなぁ………死にたいの? - 3主22/09/19(月) 21:28:57
ちっ、イラッとするぜ………おっ、黒髪の女の子が路地裏に入っていくじゃねえか。
路地裏っていえば、事件が起きる事間違いなし! 今行くぜ、俺のヒロイン!!
どうだ! 惚れ直したか? 黒髪のかわい子ちゃん? は? ただの友達だった?
グロッキーとグルスン?変な名前だな。
あ、待て逃げるな! くっそ、衛兵呼ばれちまったぜ………へへ、モテる男は辛いなぁ………にっげろー! - 4主22/09/19(月) 21:33:28
気づいたら夜になっちまったぜ。だが好都合。俺様の身体能力なら城の壁もお茶の子さいさい!
学生の頃は虐められていたが、今なら確実に奴らをぶち殺せるなぁ………終わったら、この身体能力で地球にもどしてもらえないか、お願いしてみっか!
よし、手頃な窓だな………お邪魔します。
おっと、人がいたか。悪いな、ババア。30代は趣味じゃねえんだ。大人しくしてろや、ぶち殺.すぞ?
おっと………騒ぎ立てちまったから、誰か来たみてえだな………普通に対処しろよ。差もなきゃ、死ぬぜ?
へへ、わかれば良いんだ。さあ行け。 - 5主22/09/19(月) 21:36:14
「どうかなさいましたか、シャーン様? 部屋で凄い物音がしましたが」
「いいえ、何でもないですよ。それよりも貴方はこんな時間に何を?」
「それがリーフ殿下が、またジョセフから逃げたのでお説教して宿題を出してきたところですよ………全くエンドンやシャーン様ももっと言ってあげてください」
彼女の困り顔に、私も曖昧に微笑んで、
「そう言わないであげて。リーフも慣れていないだけよ。それより、ちょっとお願いがあるのだけど?」
「お願いですか? なんでしょう?」 - 6主22/09/19(月) 21:38:49
「ちょっと明日の作業に"手がいるの"」
「………はあ」
「だから手伝ってちょうだい? あ、それと、最後に………外だから、蛾の前には気をつけてね?」
お休みと言って、扉を閉める。振り向けば剣を研いでいる男の姿。私は震える体を隠して、向き直る。
「覚悟は出来たかな? じゃあ、この剣の錆にして──」
「覚悟をするのは、貴方の方です。私はあなた方には屈しない! 来るなら来なさい! 私はデルトラの女王──シャーンです!」
窓から差し込む月光に、刃の煌めきが乱反射する。振りかざされたその刃に写るのは、侵入者の姿と── - 7主22/09/19(月) 21:42:09
おいおい、顔を蹴飛ばすなんて、女の風上にも………
「雷撃」
がは………!? 雷?? なんで部屋の中で雷が!? 体が痺れ………いだい!! 体が動け、
「大王の挑戦状ですかね? まあ、貴方の首で返信するとしましょう」
痺れた体で殴りかかるが、肘で止められ、顎を掌底で撃ち抜かれる。そのまま膝を砕かれて、後頭部に回し蹴りを食らって、窓際に、
「な、なんへ、きふいた?」 - 8主22/09/19(月) 21:42:34
「回らない舌でよく喋りますね………簡単な話ですよ。先程のメッセージ。"手がいるの"その後のセリフ、"蛾の前に気をつけてね"」
「ほれが? なんら!」
「手がいるの、て"が"いるのに"き"をつければ──てきがいるの。敵がいるの。それだけ分かれば乗り込む理由にはなりますよ」
くくく………馬鹿な女だ。喋ってる間に、回復したぜ。剣を拾って斬りかかる。それをこの身体能力で行えば余裕で片がつく!
「──先に言っておきますが、大分"溜まってます"から余計な行動はしない事をおすすめします」
「余計なことって………こういうことかぁ!」 - 9主22/09/19(月) 21:42:58
風より、早く、剣を拾って刃を振るう。
まずこの女を切り伏せたら、次に隣のババアだ!
それが終わったら、女を使って俺の息子を慰めてもらおうか! 無様にそれを城に見せびらかしながら、リーフを探そう。
リーフを殺した後は、俺が玉座に座って王様になって俺がハーレムを築くんだ!
そしたら、その後は地球に戻って俺を虐めていた奴らをぶっ殺して、
──あれ? なんかやけに時間が長く
瞬間、視界を閃光が覆い尽くした。 - 10二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 21:45:48
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- 11主22/09/19(月) 21:46:35
「また開発したの?」
「ええ、と言っても単に電荷を打撃で相手に乗せた後に避雷針として雷撃で吹き飛ばすだけですから。これでナイフが刺さらなくても大丈夫です!」
「また、迷惑かけてしまったわね」
「本当です。そもそも護衛もつけずに何用ですか? こんなところに………」
「ええ、これを取りに来たの。貴方にプレゼントでね」
さしだされたのは懐中時計。七つの宝石を模したガラス片が彩られたその時計は規則正しく、音を鳴らしていて。 - 12クラウン22/09/19(月) 21:47:01
「誕生日おめでとう──クラウン。これからもよろしくね」
「はい………はい! シャーン様! これからもよろしくお願いします!」
私はその宝物を胸に抱いたのだった。 - 13クラウン22/09/19(月) 21:49:19
以上で前日譚終了です。
書く気はなかったんですが、最近デルトラクエストが置いてある図書館近くに引っ越した事、あにまんに影の憲兵の奴があったし、ツアーのもあったので久しぶりに書いてみようかと思った次第です。
10月のどこかで、3部編開始します。
報告は以上です - 14二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 22:05:16
???
待ってこれ続編?? - 15二次元好きの匿名さん22/09/19(月) 23:13:38
保志
- 16二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 00:59:52
まさかと思ったらマジのやつだ...!
- 17二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:09:33
最初は誰だ気持ち悪いwwって思ったが、貴方様でしたか!
- 18二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 19:43:51
来月が楽しみだ!
- 19二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 19:45:51
転生向かない世界よね、デルトラ。
滅ぶ前に転生しても下手に動くと消されかねないし。 - 20二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 21:05:14
大体、こんな感じで見知らぬ化け物に食い殺されるのが関の山すぎる。
- 21クラウン22/09/20(火) 23:30:07