- 1二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:00:34
- 2二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:01:20
(.....アリね。メモ取るからもうちょっと詳しくお願い。)
- 3二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:03:13
どぼめじろう先生、また身内から冬コミの新刊ネタ探しですか?
- 4二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:03:59
脳内で会話している...!
- 5二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:17:14
- 6二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:18:28
- 7二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:20:44
- 8二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:21:49
メジロケーションによる会話か
- 9二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:22:04
化物語(傷物語か?)かな?
- 10二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:23:37
- 11二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:26:31
ラスボスCVが榊原良子一択
- 12二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:38:30
- 13二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:49:04
屈辱。
まさか獲物の奪い合いになった挙句取り逃した上深手を負わされるなんて。
相手も相応の傷は受けているはず。私はなんとか日の出前に廃墟に身を隠すことができたが、向こうの逃げた先に身を隠す場所はなかったはず。今頃灰になっているでしょう。
「ううっ…傷口の治りが…」
遅い。吸血鬼は自己治癒は人間より高いですが、それはあくまで血を十分に体内に確保していてのこと。
一家のテリトリーで支配している村の人間の血では満足できなくなり、空腹状態で飛び回っていた身では人と変わらない治癒力しかありません。
助からない。「死」が頭をよぎります。
「近くに動物でもいれば……ごめんなさい、お婆さま…言いつけを破ってしまって…」
流れ続ける血。重い瞼。薄れる視界。ここまででしょうか。
…………うぶか?
……誰?
逆光で見えない。光が完全に差し込まなければ私の身体は灰にはならない。扉を開けられても光が入ってこない場所だったのは幸運だったろう。
「その傷は…一体誰に?」影が近づいてくる。
男だ。村では見なかった顔立ち。 - 14二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 10:50:45
ブルボンに言ってもらおう
- 15二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 11:17:00
血。
血だ。
久しく出会えなかった。
新しい……血。
気力を振り絞る。最高のタイミングでの獲物だ。
絶対に……逃がさない……
「うわっ、動いちゃ……ッ?!」
飛びかかって押し倒す。その首に牙を……
「ぐあっっ!!」
突き立てた。
ああ。ああああ。
美味しい。美味しい!!
生き返る。身体中が熱くなっていく。
「うぐっ…ああ…吸血鬼だった…のか…」
ありがとう。貴方のお陰でまだ生きていられる。
この出会いを私は忘れないでしょう。
「いいよ…吸ってくれ……呪われた血で…助かるのなら…」
………呪われた血?
これのどこが呪われた血なのだろうか?私にとっては
この血は極上の味わいだ。今まで吸ってきた血ではしなかった味。たまに違う味が混ざったがあの村では殆ど同じ味しかしなかった。恐らく余所者が混じっていたんだろう。似たような血で別の味がしたこともあったが……この血の味は全く違う。
「これで……一族は…途絶える。もう………あんな…思いも…」
男の鼓動が小さくなってきた。………この味が楽しめなくなる?
嫌だ。誰にも、お婆さまや一家の皆にもこの男は渡せない。
この血は……この男は私のものだ。 - 16二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 11:18:26
この世界線のアルトレ退魔の一族の血引いてそう
- 17二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 11:25:21
添い遂げる為に裏切ったのに好きだから添い遂げられないのは中々クるモノがある
- 18二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 11:35:33
身体から熱が奪われていく。実際は血を吸われているのだが。
明朝、寝惚け眼を擦りながら森を散策していると廃墟を見つけた。どうやら普段行かない場所に来てしまったらしい。少し中を見てみるか?
ここで止まっていたなら、俺は……呪いの血族の末裔として忌み嫌われたままでいただろう。それも良かったかもしれない。ある意味普通のまま人生を過ごせたのだから……
廃墟は崩れた塔のような外見だった。格子窓が幾つか見受けられる。これは…簡易的な牢獄だろうか?
扉がある。すんなり扉は開いた。
奥に……誰かいる。女性…?綺麗な髪の色だ。ここらではまずお目にかかれない。
しかしそんな感想はすぐに吹っ飛んだ。その女性の周りは血溜まりができていた。 - 19二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 11:38:34
ミリシタの夜想令嬢でもすればいいし、異世界食堂のビフテキ夫婦でもしてもいい
- 20二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 11:51:38
大丈夫か?
呼びかけには応じなかったが反応はあった。
こちらに顔を向ける。……整った顔立ち。まるで令嬢だ。だかその体には爪や牙で抉られた、なにかが突き刺さったような傷痕が、幾つもつけられていた。
そんな状態で立ちあがろうとする。
慌てて駆け寄る。
「うわっ、動いちゃ……ッ?!」
飛びかかっきて……えっ?………牙?
床に叩きつけられる。その衝撃に怯む間もなく矢継ぎ早に次の痛み。
「ぐあっっ!!」
牙だ。牙が首に突き刺さっている。そう感じた。
何かが吸われていく感覚。……血だ。血を吸われている。
なんてことだ。これがこの近辺で恐れられている……
「うぐっ…ああ…吸血鬼だった…のか…」 - 21二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 12:47:02
逸話は聞いていた。長きに渡ってこの土地に根城を持つ吸血鬼女性一家の話。支配された近辺の村々は生き血を吸うためだけに生かされているのだと。
………良かった。化物に殺されれば多少同情は集められるだろう。殆どが天罰が下ったと喜ばれるだろうが。それでも一族に対する迫害は末裔の死で少なくなるだろう、滅びが待っているのだから。
「いいよ…吸ってくれ……呪われた血で…助かるのなら…」
最期が化物への供物とは上出来だ。結局人の為には生きれなかった。自分では、どうしようもできない過去の罪。一族の奴隷化。目の前で…
「これで……一族は…途絶える。もう………あんな…思いも…」
瞼が重い。鼓動が小さくなって……冷えてきた。
ああ…これで終われる……… - 22二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 12:48:23
シンヨコハマで言えばなんとかなりそう
- 23二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 12:56:58
- 24二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 12:59:17
悲恋に終わらないなら是非
- 25二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 13:29:01
これは月の姫メジロアルク
- 26二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:19:17
………うう
……………ここは…ベッドの中?
どうして俺は生きている?吸血鬼に噛まれて……血を
吸われて……首に傷は……少し違和感がある。
傷が……浅い?もっと深く牙を食い込せていたと思っていたが…加減したのか?
とにかくこの部屋から出よう。目覚めが棺の中でなくて良かった。音で目覚めたことがバレてしまう。
部屋の外で何か話しているようだ。聞き耳を立てる。
「貴女が無事帰ってきたことは嬉しいことです。ですが連れてきた男の処遇は、貴女だけで決めることではありません。それもいきなり番いにするなど…」
「今回だけは譲れません。私は決めました、彼が私の番いです。あの味を野放しにして他の者に取られるなんて許せません。」
…なんだか揉めているようだ。しかも彼女は私を縛りあげたいようだ…未来永劫に……
しかし、この部屋の出口はここしかない。他に窓すら用意されてないようだ。寝たふりでもして欺くしかこの部屋を出る方法はないらしい。
「貴女は狩場の範囲を超え獲物を求め、他の吸血鬼と争って深手を負っただけでなく勝手に番いを決めた。縄張り争いに興味はありませんし、奪いに来たとて負けはしませんが貴女にはそれ相応の罰は背負って貰います。」
「この一帯から出て行きなさい。あの男を連れて何処か私の目の届かぬ所で生きなさい。面倒ごとも極力控えるように、私の面子に関わります。次は…同族といえど覚悟をなさい。」
「………はい。今までお世話になりました。」
「明日の日の入りまでは滞在を許可するわ。準備なさい。」
- 27二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:31:20
続き待ってるから無理のない範囲でゆっくり書いてたも
- 28二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:45:36
- 29二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:46:01
言い出しっぺの法則ってのがあってな
- 30二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:51:05
……吸血鬼なんて、ろくなものではありませんけれどね。せいぜい生き延びることですわね、“味の薄い”新人吸血鬼さん。
- 31二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:53:45
吸血ウマ娘…既に消えた文明だと伺ったが…
- 32遅筆でごめんね22/09/20(火) 23:56:08
やはり……認めてはくれませんか……
逆の立場になれば無茶苦茶な事を言っているのは私。
獲物を求め範囲を超え、奪い合いに敗れ音信不通で帰って来たと思えば見つけた男を番いを認めろと要求する。高貴な一族としては随分野蛮な事をしています。
言い渡されたのは絶縁。しかも今後の活動如何によっては始末も辞さない重いもの。けれど不思議と悲しみは湧いてきませんでした。
これで彼を……独り占めできる。あの甘美なる血を…そう思うと高揚します。彼は私の部屋で眠っています。そろそろお目覚めですかね…
あの時彼の血は吸い尽くさず気を失ったのを確認したのち、自身の傷が治癒したかを確認し終えると、再び傷口に牙を正確に入れます。そこから彼から吸った血を少しずつ戻していく。そして……私の血も少々…
私たち吸血鬼の血は人間に混ざるとその人間の身体能力や治癒力を強化します。代償は日の光への耐性の低下。日の光を受けると痒みがでます。酷くなっていくと皮膚を掻きむしるような痛みや腐ってくるようになります。その血が混ざることは我々に近づく事。
それを承知の上で私達魔の者を狩るべく血を取り込む
変わり者もいるようですが……私達吸血鬼にとって人間に自身の血を与える行為は番いと認めた証。
これを行うことで他の魔物に所有物であることを伝え襲われにくくなる。そこらの低級な者では知らんぷりされ、寧ろ格好の獲物と化します。魔物の血が混ざればその人間は他の人間からは疎まれる、必然的に邪魔の入らない獲物になる。高位の魔物になると所有物に対する攻撃は宣戦布告を意味するもの。吸血鬼はこうして己の番いを守り、繁栄のためにその命を存分に弄ぶ。 - 33二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 00:30:44
今は少量ですが、これから少しずつ彼の血を置き換えていきましょう。そうして置き換わった人間の身体は魔の子をできやすくする。逆も然りです。人の身体から魔の身体へ、着実に染め上げる。吸血鬼にとって無常の悦び。自身の血に染まりきった血はより極上の領域へと達すると言われている。今ですら甘美なるその味が更なる高みへ……ふふっ、今から楽しみですね。
色々準備するついでにあの子達にも挨拶はしておきましょう。これが今生の別れなら後腐れなく終わらなければ。姉様は……いつかどこかで会えるでしょう。
「出ていっちゃうんですか、アルダンさん。」
「寂しくなりますわね〜」「体の鍛え方の本あげますね!」「お淑やかな振る舞い、もうちょい見てたかったかな!」「もっと色々お話聞きたかった。」「私達もいつか一心同体となった相手を手に入れた時に、またお会いいたしましょう。必ず。」
「皆…ありがとう。また会いましょう。お元気で。」
あの子達と皆一緒に会話するのはこれが最後。恐らくこれから一堂に会する機会はないでしょう。
淋しいには淋しいですが後悔はありません。あの子達もいつかは番いを見つけこの城から出て行く。
その先でまた話す機会は訪れるでしょう。 - 34二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 00:33:48
- 35二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 00:57:31
なにやら部屋の外が騒がしい。彼女達が色々話し込んでいるようだ。今の自分にはまるで関係のない話だ。……逃げられないし。
結局あの後部屋に戻ってきた彼女に狸寝入りは通用せず、彼女にベッドの足に両手足を縛り付けられてしまった。流石に用を足すぐらいは解放してくれたが、困ったことに男性用は用意されてなかった。当然といえば当然かもしれないが。どうやらあの御当主と推察される方は長いこと独り身らしい。彼女も相手を見た事がないそうだ。この城が建つ頃には独り身であったのだろう。
食事も一応用意してくれた。彼女達は食事を必ずとも必要とはしていないようだが、嗜む程度には食に興味があるようだ。とゆうより相手を餓死や栄養失調で血を不味くさせない為だろう。それで味が変わるかは知らないが。
旅立ちの日の丑三つ時。寝させてもらえない。縄は解かれても待っていたのは彼女からの愛撫だ。夜こそ活動時間の彼女達にとって目の前にいる人間は等しく玩具である。身体を弄られキスで視界が白む程長く、深く繋がる。彼女の心肺機能は人間を超えているらしい。意識を手放す一歩手前で解放される。それでいて
余裕のある顔だ。紫水晶の瞳は此方を見つめている。
その瞳に吸い寄せられる。彼女の鼓動が豊かな胸部から強く伝わる。
……なにもできない。彼女にされるがまま…弄ばれる - 36二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 01:31:13
今は丑三つ時。旅立ちの日に初めて彼と同衾。本番はお預けです。……誰にも見聞きされたくない。その代わりしっかり愛撫して彼の心を溶かしましょう。
最初からゆっくりと着実に私に染め上げる……そのつもりで選んだんです。楽しみましょう。貴方♪
抱擁。誰もが落ち着く行為です。どうやら彼は女性経験がないのか身じろぎしているようです。……この反応はまともに成人女性とあったこともなさそうですね。ふふっ、ゆっくり慣れていきましょうね……
一旦離して向かい合う。そこからキス。長く、深くゆっくりと。両手で頭を抑え込んでいるので逃れられない筈です。抵抗は肩を叩く程度。
「ううん、ちゅっ、じゅる……ぢゅっ…うん……」
肩を叩く力が段々弱くなってくる。今ですね。
「…ぷはっ。」
ふふっ、可愛いですね。涙目になって、息も切れ切れになってそれでも意識を手放せない。その瀬戸際の表情が…堪らなく愛おしい。
筋肉の弛緩が確認できます。どうやら抵抗の意志は溶かされてしまったようです。……頃合いですね。
それではまた……いただきます。 - 37二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 01:44:17
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 01:45:41
真祖の一族・冥血旅(めじろ)……
- 39二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 02:05:25
……力が…入らない……根こそぎ吸われてしまった。
彼女の瞳が妖しく光る。そう見えた。
一体何を……うっ…その光るものは……
ぶすっ…ぶちぷちぷちっ……
「うぐっ、あっ、がぁ……」また牙が…首に………
二度目は色々はっきりしてくる。皮膚を突き破り、肉を裂き、血管が切れていく音。その痛み。恐怖。
じゅるるる………じゅる…じゅる…ごくっ、ごくん。
吸い上げられていく血。喉を通る音。血生臭い吐息。
はぁ…はぁ…ふふ……じゅるる……ごくっ……ごくっ
血の気が引いてくる。今度こそ、と思ってもきっと彼女は俺を殺さないのだろう。抗えない恐怖を与え、心を蕩かす愛撫を与え、仕立て上げる。極上の獲物として。
とくっ……どくどく…どく…どく……ぢゅっぢゅっ…
なんだ……?首から何か……注ぎ込まれてくる?一体何を………吸った血?吸うだけ吸っておいて戻しているのか?いや、絶対にそれ以外にも入れられている。
何をしようとしているんだこの吸血鬼は……俺を……どこまで弄ぶつもりなんだ……
どくっ…どくっ…どくっ…どくっ…どくん…どくん…
鼓動だけが生きていることを、教えてくれる。どうやら吸血は終わりにするらしい……牙を首から抜いた。
ツーーー……血が流れ落ちる。……なんだか急に眠たくなってきた。元々丑三つ時だ。これだけ好きにされれば疲労も溜まる。限界だ。このまま身を任せよう… - 40二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 11:54:03
寝顔も可愛いですね……貴方?どうしましょう、そういえば呼び方を考えていませんでした。番いとして認めたのだから貴方でいいような気もするのですが……
名前は住処に着く前に聞いておきましょう。前もって一人で居たい場所を見つけておいて正解でした。
さて、夜の移動に備えて私も眠りましょう。
そこから彼は昼頃に起床し、私は夕暮れ時に起床しました。首の傷は……後は痛々しく残っていますが塞がっていますね。私の血が既に貴方の身体を蝕みつつある……でも一気には入れ替えません。少しずつ…少しずつ…
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「寝させてくれないのによく言えたね。…眠り自体は悪くなかったけど…」「これからは日の目を浴びることも少なくなります。ちょっとずつ慣れていきましょう、貴方♪」
「……だ。」「お名前…自分から言って下さるのですね。」「もしくは従者でいい。こっちの方が呼ばれ慣れてるけどね。」「では、よろしくおねがいします従者さん。」
本当は自分の名は教える気はなかった。でも名乗る事すら満足になかった、唯一の親との思い出の名だ。
人でいられなくなるなら、人である内に名乗りたかった。……従者…か。体よく呼び名にしやすいように名乗ったが、最もよく呼ばれたのは…よそう。考えるだけで吐き気がする。 - 41二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:38:46
「ああ、そういえば私も名乗っていませんでしたね。私の名前はメジロアルダン。吸血鬼一家メジロ家の吸血鬼です。」「色々噂話は聞いてる。ここ一帯の村を支配して血を吸ってるんだろ。」「その通りです。どうやらかつてこの地に魔物を呼び寄せ、跳梁跋扈させた一族がいるようで…その後に私の祖先が「魔物に抵抗できる人間なら質のいい血に出会える。」とこの地を支配し、平穏を約束する代わりに番いと血を捧げる協定を結びました。最近はこの協定を無くし私達を追い出そうと画策しているようですが……」
「………そうか。祖先は君達を……」「何か、質問でも?」「……いいや、続けてくれ。」
出発までの間色々な事を聞いた。自身の身の上話に、
昨日話していた妹達の話。正確には血は繋がってないようだが。此方の身の上話は大分言葉を濁した。正直誰にも話したくない。だが相手はその気になれば調べ尽くすこともこちらを殺すことも容易い。最低限のことは喋った。何か言われるかと思ったが、それでも向こうは納得してくれたようだ。
しかし、吸血鬼としては身体が弱いとはねぇ…片方が死産なのが原因か?こちらには立ち向かえる要素は何もない位には身体能力には差があるが…
それよりも、だ。俺の祖先はどうにも余罪があったらしい。彼女らを招く要因を作ったのは祖先らしい。
周辺の人間に害を及ぼしてまで魔物に近付こうとして
待っていたのは一族の離散と奴隷化だ。どこまでも救えない罪深い存在らしい。そんな存在の末裔がこれから自らの意思に関係なく魔物に作り変えられるのだ。
きっと生きていれば嬉々としてその様子を見守っていただろう。どうやら、あんた達の悲願は達成されるようだ。一族の滅亡を引き換えにして。 - 42二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 13:13:56
こうして、一人の男の隷属の日々は別の魔物の所有物となって続いた。
住処を移し、待っていたのは吸血鬼からの施しと血を捧げる行為。三日三晩血を吸われては……少しずつ戻されて……を繰り返す。不思議だったのは性行為には至らないこと。彼女の容姿や肉付きは優れている。その気になれば、いつでも精を啜れるはず。男としてはいつまでも生殺しを喰らっている気分なのだ…………
それが彼女の謀であるのに、男はまだ気づいていない。
そして、その日々が続く内に男は吸血に快感を覚えるようになった。自分の命が常に掌で弄ばれている、その異常性に酔うようになってしまった。途中からわざと下手な吸血を行い、血を喉に撒き散らすなど彼女は段々と男を堕とす行動に出てきた。
流れ出る血、失われていく感覚、酸素が足りなくなり霞む視界。補おうと必死に鼓動する心臓。酸素不足で乱れる呼吸。その呼吸を敢えて塞ぐキス。彼女の取り込んだ空気を分け与えられ息を吸う。
その一つ一つが、男を狂わせる。
それだけではない。彼女は優しかった。身の回りの世話や食事、深夜の散歩に会話。今まで虐げられてきた身である彼には全てが優しく心に沁み入る。ある種の洗脳とも言える行為だが、別に彼女は悪意でやっているわけではない。その身の上に同情した。望まれない状況に生まれ、蔑まれてきたことで荒みきったその心に平穏を保たせることができれば、もっと彼に好きになって貰える。もっと良質な血を捧げてもらえる。
彼女もその一心だった。それを愛と呼ぶか傲慢と呼ぶかはさておき。
完全に心を溶かしこまれ、彼女に完全に屈服した。 - 43二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 13:56:28
番いとなって数ヶ月。彼は彼女に故郷を見てほしいと頼んだ。心のわだかまりはあと少し、この場所で苦い記憶を呑み下せば完全になくなる。自らそう望んだ。
そして、着いた故郷は……
「完全に…廃村だね。」「ええ…人の気配がしない…ここは完全に死んだ村です。」「長いこと帰ってこなかったからね、なんとなく予想はしてた。俺以外に若者は残ってなかったから…」「女性の方はいらっしゃらなかったのですか?」「……奴隷って言ったろ。皆村々で連れてかれて、多分好き勝手されて…そのまま…」「………ごめんなさい」「…気にしてない。でも妙だな…このままここで皆倒れていったなら死体の一つ二つあってもいいのに…ここには人が生活した跡はあるのに、死体は一つもない。」「生き延びて別の場所に逃げた……まだ生き残りがいるかも知れませんね。」「そうだね、探してみようか。」
深夜の森中は見通しが悪い。だか既に体内の血液が1/3程吸血鬼に代わっている人間は夜目が効く。人を見逃すことはないだろう。探す事数十分経った時……
「「……いた。」」座り込んでいる人間がいる。 だが様子がおかしい。周りにも人が倒れている。何人かは……見覚えのある顔だ。
目配せする。お互いにすぐに動けるようにだ。 - 44二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:48:15
「あっ…!」「てめえは!」「えっ知り合い?」
三者三様の反応が出る。吸血鬼なのは分かった。被害者は…長老。肌が白い。抵抗した跡はあるが…あっという間に吸い尽くされたのだろう。牙から血が垂れてこない。既に体内の血は枯渇していたのだろう。
「…アルダン。どういう関係?」「従者さんを吸う前に負った傷をつけた張本人です。」「てめえら…どうやら番いの関係らしいなぁ……ふざけやがって、こっちはあの後腐った死体や家畜を吸う羽目にあったってゆーのによお…!!」
どうやら随分ご立腹らしい。確かに片や番いの確保で片や死体と家畜では雲泥の差だろう。……巻き込まないで欲しいが。
「どっちも逃さねぇ。他の血が混ざった人間は美味くねえしな!!」「下がって!」
慌てて突進のコースから飛び退く。かなり速い、爪を太く長く伸ばして地面を抉っている。あのまま棒立ちなら縦におろされていただろう。
「邪魔しやがって!ならお前から八つ裂きにしてやる!!」「手は出させません。今度は完全に息の根を止めます!」 - 45二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:16:48
蚊帳の外だ、完全に。空中を飛び回ってやりあっている。負けない事を祈るしかない。今のうちにこのひらけた場所から離れないと。急にこちらにターゲットを変えるかもしれない。
駆けつけられる位置で見守る。一眼見ればアルダンが押している。相手の傷痕の方が深い。全体に満遍なく傷が付いて出血量も目に見えて多い。
だが体力的に負けているのはアルダンだ。
息が上がり、顔が赤い。しかも利き腕と利き足を抉られた上に翼にも傷が付いて飛び方がふらついている。
こんなに苦戦するなんて……私も彼の血を吸って強くなったつもりだったけど、向こうも相当量の血を吸ってきている。……強い。以前よりも。
…飛行がブレる。翼の傷が…思ったより深い。けど相手もかなり辛い筈。強気の表情は崩さないけど確実に動きが鈍ってる。このまま…押し切る!
突っ込んできた!焦って止めを刺しにくる!…利き腕は力が入らないけど、相手の勢いを利用すれば頭を刈り抜ける…!
「はああ!」
「かかったな!!」
ドスゥ!! - 46二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 08:06:14
- 47二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 13:31:59
ゆっくりでいいのよ
- 48二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:16:08
しまった…くっ!!やけに見せて利き腕の攻撃を待っていた!爪が食い込……牙っ!!
ドスッ!!う……あ………む…ねに……
アルダンっ!!!
そのまま地面に叩きつける気だ!間に合わない!
チィッ、心臓や肺には届かなかったか!直撃コースからすんでの所で避けやがった。牙に捉えた感触がしねぇし、気も失ってねえ…腹立たしいぜ、神はいつまでこいつらの味方をしやがる!!
「ごっ…ぶっ…はっ……はっ……」「だが、ツキもここまでだ!」
こっちも左が使えねぇが地面に突き刺さったままじゃ
利き腕はおろか動けもしねぇだろ!そもそも死にかけだがなぁ!!このまま頭蓋輪切りにして次心臓ぶち抜く!!
「終わりだぁぁ!!」
死ぬ。
間違いなく。目を閉じる。
もっと彼と…一緒に…
「うおおおおあ!!!!」
バキィ!
「ぐええっ!」
あっ……従者…さん……
今度は、間に合った。人から逸脱手前の身になってから始めて全力で拳を振るった。魔物相手でも通用するらしい、相手が足の長さ位は飛んだ。…指折れたか?
勢いで爪も根元から剥がれてくれたようだ。爪だけ抜かないと出血が酷くなる、どう抜こう。
その前に爪の張本人をどうにかしないと。多分よりヒートアップしている… - 49二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:01:05
「殺す。殺す、殺す、殺す殺す殺すコロスコロスコロス!!」
まずい、我を忘れかけてる!俺じゃ倒せない。…ごめんアルダン。爪を抜かせてもらう。
「な…ごふっ……を」「聞いて。血を吸うんだ。」
「ずっ…ぅ…くっ、なにを…すっ…」「俺が隙を…
一撃で…」「だっ、あっ…めっです!ころ…」「いいね。じゃなきゃ共倒れだ。…この覚悟、受け取って欲しい。」
「おおおおお、おごごごっころ、ころす。コロス。コロスころすゴロス!ごろずごろずゴロズ、殺す!!」
迷っている暇はもう与えてくれないようだ。
いくよ!アルダン!
ゴアアアアア!!!!
ドッシャア!!
よし……これでいい。必ず"ここ"を貫くと思った。
…心臓を。
いけ…アルダン。
ドッ…
あ、あぁ?なんで俺の視界が半分なんだ?あいつらのツラ、拝めねぇ。頭、かる……?
………さん!!…………さん!!
あぁ…終わった。
「……さん!!やめて!まだ死なないで!……置いていかないで!」
これで、おわり……
「やめてえええぇぇ!!!!」
「いや……だなぁ……」 - 50二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 23:00:10
どんどん……冷たく………
お願い。私から奪わないで。私だけの……大切な……
人。初めての異性。見惚れた人。美味の血。心。体。
尽くしたい。掌握したい。捧げたい。染め上げたい。
愛する人。
諦めません。諦めなど、したくない。必ず…救う!
あの時、初めて血を吸った日。私の血は彼に馴染んだ。傷を埋めた。なら……
ザグッ。
心臓に直接、手首から私の血出せる……!
戻ってきてください…
ブラムさん!!
心臓は……治った。でも……鼓動しない!…なら!
心臓を動かしたまま、人工呼吸を!!
ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ… はーっ…はーっ…
ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ… はーっ…はーっ…
帰って………来て………!!
ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ… はーっ…はーっ…
ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ… はーっ…はーっ…
駄目……まだ自力で動かない。お願いっ…!戻って! - 51二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 00:24:01
ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ… はーっ…はーっ…
ドッ……ドッ……ドッ…… すー……すー………
きたっ!!……落ち着いて、まだ油断できない。
少し、様子を見ましょう。駄目ならまた繰り返すだけです。絶対諦めません……!
ドッ…ドク…ドク…ドク…ドクン…ドクン…ドクン
すー……はぁー……すー……はぁー……すー……はぁー……
はぁぁ………良かった………戻って、来てくれた。
あの村の跡地で日を凌ぎましょう。木々では木漏れ日が危ない。それに、彼も完全に……
寒い。凍えるようだ… 体が動かない。どんどん、冷える…凍っていく。
このまま死へと…凍っていこうか…揺るがぬ死へ…
ぱたぱた。なんだ?もう眠らせてくれ。冷たくて痛いんだ。放って…
とんっ。…硝子の…鳥?……熱い。温めてくれる?
どろ…染み込んでくる。熱が、氷のような身体を伝わってくる。これは……一体……
戻ってきて… ブラムさん!!!
そうか、君が……帰ろう。アルダンの元へ…
………………………………………んん。
ここは…この柔らかい感触は。
「っっ、目を開けてくれましたね、、ぐすっ、良かった…良かった…」「……随分迷惑かけちゃったね。」
「ふふっ、そうですね。私、貴方のこと嫌いになっちゃいそうです。」「えっ、そっそんな!」
「……お可愛い事。冗談です。」「揶揄わないで欲しいな…」 - 52二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 01:40:31
これから、大変だよね。」「ええ、お婆さまと周辺の吸血鬼への立派な宣戦布告です。じきに皆追い回してくるでしょうね。」「やれやれ。しばらく休みたいんだけどな。」「じゃあ遠くへ行きましょう。追っ手も気にならない場所へ。」「渚を見に行こう。汐風に吹かれて、星を眺めてさ。最適じゃないか。」「ええ、景色に魅かれて心洗われましょう。」
日没後…
住処に戻ってきた。運良く追っ手等に見つかることはなかった。もしかしたら気配が余りしなかった辺り、
まだ始末してしまったことはバレてないのかもしれない。時間の問題だろうが。
お互い、身を清めるべく浴室を目指す。普段なら順番を決めて入るのだが多分今回は同時だろう。傷跡の確認もある。…何度かやってるが未だに慣れない。多分一生動揺すると思う。
「さて、お互い綺麗になりましたし…始めましょうか。」「…うん。」
気持ちは一つ。心も、血も、命も共有した。後は二人を隔てる薄い、しかし強靭な境目を破ろう。
この日は忘れられない。二人で肉の障壁を溶かし合い生まれ出た魂で戯れる。想いの丈が包み込んでいく。
紡ぐ、編む、寄り合う。束になる。繰り返す。一つの終わりを、形取るまで。 - 53二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 03:00:31
「ブラムさん。」「…なに?」「名前、フルネームだとなんていうんです?」「ブラム・ツェペシュ。後ろは親から貰ったものじゃないけどね。」「?どうゆうことです?」「前に話したよね。従者って呼ばれてたって。」「ええ…やっぱり過去にまだお話ししてないことが?…いいんですか?」「君は全てを知っておいて貰いたい。」「………わかりました。」
何故従者か?答えは簡単。…常に人へ死を齎してきたから。誰に対しても等しく。…身内であっても。死を引き連れてくるから従者。死が…お前の主人。お前は同族と罪人を裁く大罪人だ。過去も、そして今も。
「一生を人に呪われ、疎まれ、蔑まれて生きるがいい。それがお前の人生だ。なあ、ツェペシュ。」
思い出したくもない、俺の飼い主の言葉。ありがたくもない、姓を名付けた男……。
奴隷として初めての仕事が、その村の掟を破り、罰せられた者の処刑だった。斧とローブを渡され、断頭台に寝かせられている男を一瞥する。男は泣き叫んでいた。助けて、許してくれの繰り返し。「やれ。」静かに断命の宣告がされる。やらなければ跳ぶのは己の首だ、後悔はしても躊躇なく刃を振り下ろした。
ザシュ。肉と骨を断ったには呆気ない音。それでも首は転がった。溢れ出る血。脂汗が、止まらない。
「飾ってこい。しっかりとだぞ。」無機質な命令が下る。飛ばした首と体を鉄の槍に突き刺す。見せしめとして飾っておくのが慣わしらしい。肉の感触が…忘れられない。吐き気が止まらない。コイツらの方がよっぽど過去の自分達の一族より恐ろしいことをしてる、そうとしか思えなかった。
そうして何人かを断罪した後、今度は奴隷の処分が仕事として舞い込んだ。…同じ一族だ。一人二人知っている顔もいる。俺の顔を見て必死に助けを求める。
拘束された頭で、腕で、唯一なんの縛りのない声で。
「順にやれ。間違えたら許さんぞ。」
刑は下される。 - 54二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 03:33:08
やめて、やめて、同じ仲間だろう。従う意味なんかないんだ。助けて、嫌だ、こんな死に方。助けて、助けて、止めてくれれば助けてあげる。お願いだ、頼む。
…腕が震えた。手元が狂う。やめろ。騒ぐな。お願いだ。…黙ってくれ。鈍く空気を切り裂く音。さっきまで狂ったように叫び、動いていた体と口が止まる。
転がった頭がこちらを見る。瞳孔の開ききった目がこちらを責める。
やめろ、やめて。まだ何人も残っているんだ。
…吐き気がする。でも、やらなきゃ。
こうして首を落としては残りの人間の前で槍に首と体を突き刺す。一人増え、二人増え、増えるたびに声は小さくなっていく。五本できた。自分より小さい子供も飾っている。突き刺さって、見せ物代わりに吊るされ、侮辱の視線に晒される。鳥に啄まれ、最後は腐ってそこらに放り投げられるのだ。そんなの、死んだ後だって耐えられない。手に付いた肉と血は、もう落とせそうにない。きっと、夢で何度も怨嗟が響くだろう。最後。斧とローブと手は血で染まりかえっている。残された一人はもう懇願も泣きもしない。斧を振りかぶった時、こちらに視線を向けてつぶやいた。
悪魔。
こんなことを数年繰り返した。裁いた中には両親も含まれていた。そこで初めて自分の名を聞いた。
あなたはブラム。生きて。必ず救われる日は来るわ。
父親としては何も出来なかった。許してくれ。
その後だった。…姓を名付けられたのは。
「良かったなぁ、両親に最期の出逢いを経てお前は自分の名を知ったわけだ。」「……」「なんとか言えよ。」「良かったです。名前を知れて。」「名乗らせねえけどな。ははは。」「存じてます。」「父ちゃん母ちゃん殺した気分はどーよ?淋しい?ごめんねとか言ってたけど、なら産むなし!ズッコンバッコンしなけりゃ、こんなのデキなかったのによ〜」「寂しいです。」「聞いてね〜わ。」「あっそうだ。呼び方変えるよ。従者じゃカッコ悪いし、もっといいのがポーンと浮かんだよ。」
「ツェペシュ。串刺し野郎だ!似合いだろ?」
「ええ、いい名ですね。」「だろー!汚ったねえ手で首を切って、体と一緒に鉄の槍にデコレーションだ。これ程しっくりくる名はない!」「ありがたい喜びです。」 ゴミ掃除
「これからもヨロシクね。ツェペシュ君!」 - 55二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 03:45:25
「ごめんなさい。……そんな過去を再び思い出させてしまって。」「いいんだよ。あいつの元にいなきゃ君に出会えてなかった。たまたまあの日外の果物取ってこいって言われててね。」「そうだったんですか。一応感謝しないと、ですかね?」「しなくていいよ。
二度と会うことは無い。と信じたいし。」「………」
「アルダン?」「だからずっと優しさを求めていたんですね。」ギュッ。彼女の胸元に抱きとめられる。
「うん…。母も離ればなれになるの早かったし、歳上は生きるのに精一杯でこっちには目もくれなかったからね。」「今までの分、貴方に優しさを届けます。」
「……ありがとう。本当にありがとう、アルダン。」 - 56二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 04:09:30
ここまで長きに渡り一人のひりだす駄文にお付き合い頂き本当に感謝します。恐らく気になっている方、
いらっしゃると思うので、幾つかこちらから設定等話させていただきます。
Q:なんでアルトレ名前つけた?あと由来何?
A:トレーナーじゃないから呼びにくくて仕方ないため。一応従者と付けましたが旦那さまは違和感が凄まじく悩みました。まあ、結局この難航のせいで二人が呼び合うことほぼなくなっちまったぜ!
由来は「ドラキュラ」作者の名とモデルウラド3世の通称串刺し公のルーマニア語ツェペシュです。
せっかく名付けるなら、やっぱり関連したものじゃないと。過去の方もそれに繋がるようにしました。思いついたのバトル終わった後だったけど、風呂敷畳むの大変になっただけでした。
Q:アルトレの血がなんで美味いの?
A:ノーヒントでもわかるかも知れませんが冒頭のアルダンの「殆ど同じ味ばかり」がヒントです。某名探偵でも出たあの抗体を持たない…こんな人が捨て身でガンガン出血するのは自殺行為ですね。
取り敢えずこんなもんかな。ガイドラインアウトでは?って描写入ってるのでこのまま、ここに眠らせておくつもりですのでよろしくお願いします。スレ主さま素敵な概念ありがとうございました!次はスレ立てして長くても好き勝手書けるようにしまーす! - 57二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 12:29:14
どぼ先生大丈夫?血を吸うと催淫効果あるとかそっち方向に持っていかない?
- 58二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 21:53:23
お婆様体から蝙蝠飛ばして全方位から攻撃してきそう