- 1二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 14:15:59
- 2二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 14:17:40
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- 3二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 14:18:19
あぁ〜〜〜〜〜
あぁぁ〜〜〜〜〜〜♡♡♡ - 4二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 14:18:22
サンキューウララ
- 5二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 14:19:31
このレスは削除されています
- 6二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 14:21:41
このときトンボは知った
自分にとっててんとう虫が劣位であるように、自分もまたウマ娘にとって劣位であるのだと……!
???「ウラ、ウララ、ウララァー!」 - 7二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 15:14:18
「危ない、かわせぇ!」
「!?」
どこからともなく聞こえてきた声に従ってトンボ1はその場を離れた。瞬間、なにやら大きなものがトンボ1がさっきまでいたところをよぎった。 - 8二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 15:18:29
(後方腕組仁王立ち体勢のキングとスカイ)
(警戒態勢アンテナ張りっぱなしのブルボン)
(木陰にいるタキオン) - 9二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 15:24:25
???「とんぼさん、すごっいはやーい、どこいっちゃったんだろう?」
大きなものは無邪気に喜びながら、トンボ1を探しているようだった。
「危なかったな」
トンボ1「きみは?」
「おれか?俺の名はアキアカネ。お前、あいつに近づいちゃーダメだ。捕まって行方知れずになったやつを俺は何人も知っている」
「よろしく、アキアカネ。俺はトンボ1だ。あいつはなんんなんだ、何を目的にしている?」 - 10二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 15:38:12
「わからない。わからないが、とにかく近づいてはいけない。近くにいい水辺がある。そこに一緒に逃げよう」
「ああそうさせてもらうよ、さっきあいつの恐ろしさの片鱗は充分に味わった、あんなのは御免だ」
???「あー見つけた、トンボさんだぁ〜」
そいつから伸びてくる大きなものにトンボ1は思わず驚いて、動くことができなかった。
アキ「何をしている、早く動けぇ!!」
???「ウッララァー!とんぼさん捕まえた。すっごーいはねがとってもキレイ。フラワーちゃんにも見せてあげよー」 - 11二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 15:52:31
おおきなものはトンボ1を囚えたままどこかへと駆けた。
アキ「ちっくしょう、また仲間が!……おれが。おれが助けにいかなきゃ!」
このアキアカネには積もり積もった無念の歴史があった。ヤゴ時代の同級はおおきなものに連れ去られた、アキアカネはその時何もすることが出来ず、木々の影からただただ震え、助けを求める同級の声を頭の中で必死にかき消した。現実を見ず、己の恐怖ゆえに逃走したのである。 - 12二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 15:59:46
不甲斐ない自分。勇気ない自分。何より同級を助けられなかった自分に、アキアカネは苛まれていた。もうあんなことはしないという決意が、アキアカネを動かしていた。
アキ「大丈夫怖くなんてない。仲間を助けられない怖い自分には、もう!二度と!ならない!ならないんだぁぁ!!」
アキアカネはおおきなものの後を追った。 - 13二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 16:40:22
麗花スレかと思ったらトンボスレだった
- 14二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 17:11:31
???「フラワーちゃーん!見てみて〜」
???2「なんでしょう、ウララ先輩?」
「とんぼさんだよ〜 ほら、はねがとってもキレーでしょ~」
「うわぁほんとですね。透明のハネにたくさんのきめ細やかな線が走って、まるでステンドグラスみたい。すごくきれいです」
「そうでしょ〜 フラワーちゃんによろこんでもらって何だか私もとってもうれしい!ありがとう!」
おおきなものは、もうひとりの大きなものをギュッとした。
「うわわ先輩!?」
大きなもの2はギュッとされて少し驚いた。
「喜んで頂けて、私もなによりです、先輩」
大きなもの2は健やかな笑みを浮かべながら、大きなものの頭を優しく撫でた。
「えへへ〜」 - 15二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 17:12:50
ニシノウララか
- 16二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 17:15:21
「離せ!この!」
トンボ1は必死の抵抗を続けるが、その拘束が緩むことはなかった。 - 17二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 17:33:04
アキ「どこだ、どこにいる?」
アキアカネは空中を高速移動しながら、トンボ1の行方を追っていた。そう遠くには行っていないはず、そうであるはずだと心のなかで祈りながら、アキアカネは懸命に飛び続けた。
「いたっ!あのピンクだ!間違いようがねえ!」
飛ぶ飛ぶ飛ぶ、そして助ける、決意あるアキアカネはおおきなものをめがけて一直線に駆けた。
???「あーまたとんぼさんだぁ〜」
???2「飛んでいるトンボもキレイですね……??先輩!危ない!」
アキアカネは大きなものの顔に飛び込んだ。ここを攻撃すれば、いくら大きなものといってもひとたまりもないはずだと考えたのである。 - 18二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 17:44:32
が、ダメであった。
アキアカネは顔を目前に捕まってしまった。アキアカネは知らなかったのである。自分が相対しているものが、この世で最も優れた動体視力を持つ生物――ウマ娘であることを。トンボの動きを捉えることは、さほど難しくはないのだった。
???「ウッララ〜!フラワーちゃん見てみて2匹目だよ~」
???2「うまく捕まえましたね先輩」 - 19二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 19:53:04
大きいものは左右のトンボを見比べた。
???「うわわわ〜 こっちのトンボは赤色で、こっちは緑色だ、なんでだろ?」
???2「うーん私も分からないです。でもこっちがアキアカネで、こっちがギンヤンマですね」
「えーー緑色なのにギンヤンマっていうの?なんだか面白いね!」
「そういえば〜確かに不思議です!」 - 20二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 20:09:00
トンボ1「なんで来たんだ!こうなることはわかっていただろうに!」
トンボ1は声を荒げた。アキアカネに声をかけてもらわなければ一度は死んだはずの命、だから死んだも同然。それなら死ぬのは自分だけでいい。悪いのはノロマだった自分自身。そう思ってのことだった。
アキ「そんなのわからねえよ」
「わかるだろ、君は!それなのに、なんで、なんで来るんだよぉ……」
「まあいいじゃないか。死ぬなら2人の方が覚悟しやすいだろ?お前がいて、俺は不思議と安心している。お前だってそうじゃないか?さっきまで悲しげだったのに、今は幾分か楽しげに見える」
「楽しいわけあるか、この馬鹿が……!」