- 1二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:14:54
- 2122/09/20(火) 23:15:42
「最近はずっとルフィの腕が私の身体に巻き付いてるし……ルフィ以外の男の人と話してると無言だけど、すぐ抱き寄せられるし……なんでなんだろう……。」
「「……今更そこ?」」
「えっ?」
「いや、『えっ?』って言われても、ねぇ……?」
「寧ろ、その状態になる前からルフィの行動の意味に気付いていて、あえて受け入れていると思っていたのだけれど……。」
1日も終わり、寝る前の女子部屋で、ルフィのことで最近考えていたことについて、
思い切ってナミとロビンさんに打ち明けたら予想外の反応が返ってきた。 - 3122/09/20(火) 23:16:11
- 4二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:16:15
鍋!鍋はどこ!!!
- 5二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:17:25
お、ヤンデレルフィか?
- 6122/09/20(火) 23:17:39
『新世界』を作るために開催したエレジアでのライブの後、ネズキノコの毒からなんとか回復した私は、
赤髪海賊団ではなく、ルフィ達の麦わらの一味の仲間になることになった。
最初はシャンクス達と一緒に行こうとしたんだけど、そこに待ったを掛けたのはルフィだった。
『ウタ、お前おれの船に乗れ。』
ルフィから言われたのはその一言だけで、理由を聞いても答えてくれなかった。
どうやら私が治療中に、シャンクスとは話を付けていたらしい。
最終的に、今度こそ『世界一の歌姫』になったら迎えに来る、という約束をして別れたのだ。
シャンクスも好きだけど、ルフィのことも、その、す……好き、だから、
正直に言うと、シャンクスとまた離れ離れになる寂しさもあったけど、嬉しさもあった。 - 7二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:19:02
- 8122/09/20(火) 23:19:04
出航から暫くの間は、チョッパーくんの看病と投薬を受けながら、ベッドで寝たきりの生活だった。
その間ルフィは常にベッドの側にいてくれて、チョッパーくんの手伝いをしながら、
今までの冒険の話をしてくれたり、手を握ってくれたり、
ご飯をわざわざ持ってきて部屋で私と一緒に食べたりしてくれた。
ずっと居るもんだから、一度、みんなと一緒じゃなくていいの?なんて聞いたんだけど。
『おれがウタと一緒にいたいからここに居るんだ……迷惑だったか?』
なんて寂しそうに真剣な顔で逆に聞いてくるもんだから、それが面白くて仕方なくて。
『ううん、私はルフィと一緒ですっごく楽しいよ。』
って答えてあげた。 - 9二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:19:52
ルウタなんてどんだけあったっていい
無限にあってほしい - 10122/09/20(火) 23:21:32
そんな感じで一週間ぐらいが経ち、体内に残っていた毒も完全に抜けたので、
体力回復のために船内でのリハビリが始まった。
そして、リハビリの間も、ルフィは付きっきりで見てくれていた。
それまで寝たきりだったから、一度足がもつれて転びかけたけど、ルフィは一瞬で抱き締めて支えてくれた。
『ウタ!!大丈夫か!?まだ毒が抜けてねえのか!?』
抱き締められたままそんなことを言われて、流石に焦りすぎでしょなんて笑っちゃったけど。 - 11122/09/20(火) 23:22:53
リハビリも進み、チョッパーくんがいなくても船内を歩ける許可が出てからも、ルフィは常に私の近くに居た。
許可が出てすぐの頃、ゾロもいる前で階段で転んじゃったこともあったけど、その時もルフィが助けてくれた。
迷惑どころか、私を気遣ってくれてるという事実が凄く嬉しかった。
助けてくれたその時は、私じゃなくルフィが死にそうなくらい真っ青を通り越して、
真っ白な顔だったのは面白いというか、怖かったけど。
そういえば、あの時はゾロも開いてる方の眼を見開いてたけど、何だったんだろう。 - 12二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:24:51
さらっとゾロのトラウマを…
- 13二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:27:41
年上の幼馴染が階段ではゾロも超焦ったろうな
- 14122/09/20(火) 23:53:57
その後もリハビリを続け、船を歩いて一回りは出来る体力も付いてきたので、今度はルフィの仲間のみんなとの交流が始まった。
自分の役割や、なんでルフィの仲間になったのか、自分の持つ夢なんかを話して貰うのは、
今までエレジアから外に出たことがなかった私にはとても新鮮だった。
その間もルフィは私のすぐ隣に付いていて、話疲れた素振りを一瞬でも見せると、
みんなの話の途中であっても、それを打ち切ってすぐ休むようにと、人払いをし、
ベッドに寝かされて、私が眠りに付くまでずっと見ているのが習慣になっていた。
それで結局、ルフィを除いての9人の話を全部聞くまでに10日以上かかっちゃったんだけどね。 - 15二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 23:55:04
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- 16122/09/20(火) 23:55:55
『ウタの世話はおれがする。』
それを相談したルフィから出た衝撃的な一言で、最初はみんなが反論してたけど、
自分以外が、私に対してそういうことをするのは許さないという”圧”で、決定してしまった。
そのため、ルフィが私の……か、身体を……タオルで、拭いたり、
い、一緒にお風呂に入って……洗ってもらったり……が、新たな日課になってしまった。
私も最初はそれはどうなのとは思ったんだけど、
実際にやってもらうと、本当にそれだけをしてもらったので、想像したようなことは起きなかった。
……実際はちょっと期待してた部分もあるけど。 - 17二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 00:11:22
ちょっと欲が漏れてるのいい
とてもいい - 18二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 04:09:29
良いよい
- 19二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 04:47:24
なんか芸術的…!
- 20122/09/21(水) 06:11:22
ここまでが、『今思い返したら……』となる部分だ。
……お風呂に関しては、大丈夫って言ってるにも関わらず、今も一緒に入ってるんだけど。
「もうお腹いっぱい、私もう寝ていいかしら?」
「ナミ!?」
「まあ確かに、私たちもルフィにああいう感情があったのは驚いたわ。」
「あの"海賊女帝"に結婚を迫られても断ったって言ってたわね……。」
「けけけけ結婚!?何それ!?私聞いてない!!」
「あら、聞いてないの?……まあ私たちも詳しいわけじゃないから、直接聞いてみたら?」
「それは明日にでも聴いてみるとして、ここからが本題なんだけど……。」 - 21二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 06:52:54
わっふるわっふる
- 22二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 07:41:22
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 07:43:00
重い感情を向けるルフィは健康によい
- 24二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 08:12:49
続けて
- 25122/09/21(水) 11:20:53
しかもどうやらそれらは、無意識での行動らしかった。
例えば、どうしてベッドに入ってきたのかと聞いてみたら……。
『なんとなくお前を強く抱き締めてないと、どっかに消えちまう気がしてよ。』
なんて恥ずかしげもなく言うし。
サンジへの反応についてその場で聞いた時は、
『あれ、おれなんか変なことしたか?』
だった、ちなみにサンジは泣きながら、
『なんでお前ばっかり~!!』
って部屋を飛び出していっちゃった。 - 26122/09/21(水) 11:22:37
ブルックさんの場合は、
『ん?どうした、お前ら……って誰だサニーの壁に穴開けたのは!!』
いや、ルフィでしょって伝えたら、自分でしたことなのに自分で驚いてた。
ブルックさんは、いきなりのことに固まってたけど、
『し、死ぬほどビックリしました……あ!!私、もう死んでるんですけど!!ヨホホホ!!!』
と言って、サンジと同じように部屋を出ていこうとしたけど、その時に私に向かって、
『いやはや、ウタさんはルフィさんにとても愛されているんですね!!』
なんてからかい半分、いいものを見た半分みたいな言葉をかけてきて、私の顔は真っ赤になってしまった。
その時ルフィはナミに怒られる〜って慌てていて、ブルックさんの言葉は聞いていなかったけど。 - 27二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 11:53:17
無自覚に独占欲が出ちゃうの良いよね・・・
- 28122/09/21(水) 12:03:52
「確かに、ウタが男連中と話してる時にルフィから感じるアレは、その時ぐらいからだったわね。」
「でも、そこまでは好きな女の子に対しての執着が少し強いだけで、今みたいにどこに行くにも腕を巻き付ける程では無かったわよね?」
「す、好きって……。」
「はいはい、照れるのはいいけど、さっさと次に進んでちょうだい。」
「う、うん、それで、ルフィがそうなった理由なんだけど……。」 - 29122/09/21(水) 12:05:06
あの日は確か、甲板でルフィと一緒に日向ぼっこをしてた。
ただ、私たちがいるのは”偉大なる航路”、いつどんな天候の変化が訪れるか分からない。
実際、それまで静かだった波は急に荒れ始め、風も強くなり、危ないから船室へ向かおうとした。
そこに、急な突風と荒れた波によって、立ち上がった私はバランスを崩してしまい、
そのまま船上から海に落ちそうになってしまったのだ。 - 30122/09/21(水) 12:06:29
ただ、ルフィが文字通り手を伸ばして落ちる前にキャッチしてくれたので、海にドボンとはならなかったけど。
そこからだったと思う、ルフィが今の状態になったのは。
引き上げられた私はお礼を言って離れようとしたけど、ルフィは離してくれず、
そのままお姫様抱っこで抱き上げられて、元々向かおうとしていた船室に連れて行かれた。 - 31二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:09:06
ああ…
- 32二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:10:19
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:11:22
ルフィとしても相当怖かったんだろうな……
- 34二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:16:54
海に落ちたら自分でも助けられないからなぁ…
- 35122/09/21(水) 12:27:43
流石にここにいれば大丈夫だからと、離れようとしたけど、
そこで初めて私を抱き締めるルフィの身体が震えてる事に気付いた。
だから、巻き付くルフィの腕の間から、私の腕をどうにか引き抜いて、私からもルフィを抱き締めてあげた。
船室にやって来て、ルフィに手伝うように言いにきたみんなも、その様子を見たらそっとしておいてくれた。
その日は荒れた海を抜けてもそうしていたし、いつもより強く抱き締められた状態で眠りに付いた。 - 36二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:38:18
ここのルフィ、義兄のトラウマ開いてない?
- 37二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 12:41:04
- 38122/09/21(水) 13:37:09
その日から、私が起きると常にルフィは横にいて、私の身体にも常に腕が巻き付くようになったのだ。
流石にトイレは離してもらうけど、常にドアのすぐ外で待っている。(耳栓はしてもらってる)
お風呂も一緒で、湯船に浸かるとお互い力が抜けちゃうから、常に抱き合った状態で入ってる。 - 39122/09/21(水) 13:38:02
「成程ね……ウタはそういえば、エースのこと知らないんだったかしら?」
「エース?誰のこと?」
その後、ナミとロビンさんから、2年前、ルフィがお兄さんを救う為、どれほどの無茶をしたのか、
そして目の前でそのお兄さんが亡くなったことを聴いた。
と言っても2人ともその場に居たわけではなく、新聞で見ただけなため、断片的なことしかわからなかったけど。
「つまりルフィは、もう一度、愛した人を目の前で失うことが怖かったんじゃないかしら。」 - 40122/09/21(水) 13:39:05
「……そっか、そんな事があったんだ。」
そう考えると、ルフィのあの行動には納得がいく。
「で、ウタを失いたくないっていう想いと、自分でも知らないうちに発揮してる独占欲が混ざり合った結果がアレってことね。」 - 41二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 13:46:51
過保護はトラウマから
では独占欲は…?ニヤニヤ - 42二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 15:06:26
解放の戦士であるはずなのに愛する人だけは支配しちゃうルフィかわいいね
- 43二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 20:03:14
無自覚独占欲つよつよルフィは健康に良い
- 44二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 20:03:57
わかる…
- 45二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:54:00
保守
- 46122/09/21(水) 22:33:27
「それで?ウタから見てどうなのよ、ルフィは。」
「ここで私に来るの!?」
「そりゃあねえ、我らが船長が初めて見せる女の子への恋心よ?その相手がこんな近くにいるんだから、聴くしかないじゃない!」
うわ、ナミの顔がすごい楽しそう……。
「ロビンもそう思うわよね?」
いや、ロビンさんはこういうのは……。
「そうね、私も気になるわ。」
「嘘!?」
マズイ、ここには敵しかいない、せ、戦略的撤退を……!
「あ、逃げようとしてるならいいこと教えてあげる、今日の寝ずの番はルフィよ。」
はーいここに残ります、この状態で顔合わせるとか絶対無理!! - 47122/09/21(水) 22:59:22
「で、どうなのよ、ウタ?」
立ち上がりかけて、また座り直した私に、ナミはニヤニヤしながら質問をして来た。
「まあ、その、ね?ライブの時とかは子どもの頃のままだな〜って思ってたんだけど……。」
「だけど?」
「私を止めてくれた時とか、看病してくれてた時とかは、私なんかより大人で、すごい頼り甲斐がある男の子になったなあって……。」
「それでそれで?」
「……ライブ前に自己紹介みたいなものを書いた時、好きな人のタイプを書いたんだけど……それが……。」
『普段は子供っぽいけど、いざと言う時頼りになる人』
その時はシャンクスのことを思い出して書いたんだけど、
そこに成長したルフィがバッチリ当てはまってしまった。 - 48二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:37:35
いいねえ!!!!!!独占欲ルフィ!!
- 49二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:28:17
素晴らしい
- 50二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 06:08:15
保守
- 51122/09/22(木) 06:26:53
「なーんだ、じゃあ両思いじゃない!!まあ分かりきってたことだけど、聞けて安心したわ!!」
はぁ、これでようやく解放される……なんて思っていたら。
「じゃあほら、ちょうどいいから今から告白して来なさい。」
「……なんて?」
「告白よ告白、絶対大丈夫だから、善は急げって言うでしょ?」
「無理無理無理無理!!告白なんて無理!!」 - 52二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 10:14:21
「そうは言うけどねウタ、ルフィってすっごくモテるのよ?」
ナミのその言葉にドキッとする。
「まあ告白までしてるのは海賊女帝だけだけど……ウタ、ルフィがあなた以外と結婚とかしたらって考えたらどう?」
……ルフィの隣に”誰か”がいて、顔を見合わせて笑っている、その”誰か”は私じゃなくて……。
「そ、そんなのダメーーーッ!!!!……ハッ!!」
そんな妄想を振り払う私を、ナミがさっき以上の笑顔で見てくるうえに、ロビンさんもニコニコしてる。
「ほらね!それが嫌なら今すぐ告白してきなさい!誰かに盗られてもいいの!?」
「うぅ〜……。」 - 53二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 10:30:56
・長身のイケメン
・筋肉質で包容力のある身体
・どんなときでも話してて楽しい会話力
・相手によって会話レベルを変える聡明さ
・空気を読んで対応を微妙に変える観察力
・快活でサッパリした好青年
・普段は子供っぽいけどいざというときは頼りになるギャップ
・必要に応じてどこまでも体を張る積極性
・老若男女関わった人を魅了するカリスマ
・本当に困ったときはどんな障害でも踏破してくれる英雄性
まあモテるよね - 54122/09/22(木) 10:42:44
それでも決心がつかない私に業を煮やした2人(9割ナミ)は、ロビンさんのハナハナの能力で私を部屋の外まで運び出した。
『ルフィに告白するまで戻ってこないこと!!』
と言い、私は夜の海に浮かぶサニー号の甲板に締め出されてしまった。
「で、でもいきなり告白しろなんて言われても……無理だよ……恥ずかしすぎるもん……。」
「ウタ、どうした?……眠れねえのか?なんかあったか?」
「ヒィッ!?」
女子部屋の扉の前でモダモダしている私の身体に、いきなり腕が巻き付く。
夜番をしていたはずのルフィが私に気付き、いつものように腕を伸ばし、自身も近付いてきていたのだ。 - 55二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 10:43:20
……長身?
- 56二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 10:44:00
ウタセコム
- 57122/09/22(木) 10:50:58
「そ、そう!ちょっと眠れなくてね!夜風に当たろうかな~って!」
流石にルフィに告白するまで部屋に戻れなくなったなんて言えないので、適当に理由を答える。
「ん、そうか、でも夜の海は寒ぃからな、風邪ひくぞ?おれはなったことねぇけど。」
そういうとルフィは腕を巻き付けたまま、私を後ろから抱き締める。
「おれがくっついて温めてといてやるよ、眠くなるまで一緒に見張りするか?」
「う、うん、ならそうしよう……かな。」
さっきまでの会話から、こんな事になるなんて、今の私、絶対耳まで赤くなってる……。 - 58二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 11:28:30
け、けされてる…(´・ω・`)
- 591 >>22は何で消えた?22/09/22(木) 11:38:46
ルフィは私を抱えたまま、見張り台へ登って行く。
肩を並べて座り(腕は巻き付いたままだけど)、しばらく無言で夜の海を眺めていたけど、私は意を決して切り出した。
「……ねぇルフィ、聞いてもいい?」
「ん?何をだ?」
「ルフィはさ、私のこと、好き?」
「ああ、好きだぞ?」
「その"好き"って仲間として?それとも異性として?」
「……おれはそういうのよくわかんねえんだけどよ。」
「うん。」
「ウタがおれ以外のヤツと楽しそうにしてるのは、いいことなんだけど、なんか嫌だと思った。」
「……うん。」
「ブルックがいつも言ってるアレも、ウタが相手だと、嫌な気持ちになったしな。」
「……。」
「ウタが海に落ちそうになった時は、一瞬エースの時と重なって、2年前に落ち着いた筈だったのに、急に怖くなった。」
「……そう。」 - 60122/09/22(木) 12:08:23
「……結婚ってのは、好きな奴と死ぬまで一緒になって、子供も作るってことだろ?」
「……そうだね。」
「おれは仲間と友達は全員好きだけど、そうなりてえって思うやつはいなかったんだ。」
「ルフィはそういう人だよね……。」
「でも、ウタと再開して、お前が死にかけて、おれの仲間になって、気付いた。」
「……何に?」
「おれは結婚するならウタがいい、いや、ウタじゃなきゃ嫌だ。」
「えっ!?」
急な発言に心臓が跳ねる、聞き間違えたかと思ったけど、ルフィの顔は真剣だった。 - 61二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:17:28
無自覚だけどしっかり自分の感情を理解してるなこのルフィ…
- 62122/09/22(木) 12:58:14
「ウタはおれと結婚するの嫌か?」
そう言って、ルフィは私の顔を見つめて来る。
ここで誤魔化すなんてしたら、多分一生後悔するだろう、だから私も、勇気を出して答える。
「……嫌じゃないよ!!私も、ルフィと、結婚したい!!」
「そうか!!じゃあおれたちは、夫婦っつーんだっけ?今からそれだな!!ししし!!」
「うん!!」
「あ、でもサンジの時は結婚式したんだよな〜、おれたちが式をぶっ壊したけど。」
「あー、ビッグマムの所に行ったって話?」
「そうそう、あのケーキ美味かったな〜!!おれたちの結婚式は、サンジにアレより美味いの作ってもらうか!!」
「サンジは血涙流しそうだけどね……。」
なんて会話をしていると、さっきまでのドキドキが嘘だったみたい。
ただ、私たちが結ばれたってことを確認するためと、
このままだとルフィに負けた気がするので、今度は私の番だ。 - 63122/09/22(木) 13:09:26
「ねぇルフィ、こっち向いて?」
「どうした?ウタ」
チュッ
振り向いたルフィにキスをする、もちろん口に。
「夫婦になったからにはキスくらい普通にしないとね!!ルフィは自分から出来るかな?」
なんて煽ってみたら、ルフィは分かりやすく乗ってきた。
「おれだってそれぐらい出来る!!」
そう言って今度はルフィからキスをしてきた。
ああ、これは夢じゃないんだと嬉しくなった私は、もっとルフィとキスをしたくなった。
「じゃあ今から日が昇るまで、どっちが相手に多くキスできるか勝負だよ!!」 - 64122/09/22(木) 13:21:41
その後、私たちは見張りもそっちのけで、みんなが起きて探しに来るまで、ずっとキス勝負を続けていた。
見つかった時は怒られたけど、結婚するって言ったらみんなが祝福してくれた。
ただ、流石に急すぎてなんの準備もできないので、次に街がある島に寄るまで結婚式はお預けだ。
サンジにウェディングケーキを頼んだら、案の定泣いてたけど、快く受けてくれた。
フランキーは、早速ルフィと私の部屋を作る準備を進めている。
ブルックさんも私たちのために曲を作ってくれているらしい。
ナミとロビンさんは、ここまでになると思っていなかったのか、ちょっと呆れてた。
少し慌ただしくなった船で、私はいつもルフィと一緒にいる。
これから先、ルフィと一緒ならどんな海でも越えていけそうだ。
相変わらず、ルフィの腕は私に巻き付いたままなんだけどね。
-END- - 65二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 13:26:34
素晴らしい…
- 66122/09/22(木) 13:33:24
あにまん民もルフィからの矢印がクソデカなルウタを書いてくれよな!!
ヤンデレでもいいぞ!! - 67二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:24:52
お疲れ様でした
やはりルウタはいいものだ - 68122/09/22(木) 19:29:20
一部消えちゃってるからpixivにでも上げるか?
- 69二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:28:38
良きSSをありがとう
ルフィが恋愛(というか結婚だけど)について言及したのって、ナミがアブサロムに拐われた時と、2年後再開でハンコックの求婚をさっぱりと断ってるところだけど
REDでルウタに脳をやられた上での解釈ってやっぱりこうなるよね、って思えて嬉しい
たぶん恋すっ飛ばして結婚というか、するなら1000%まっすぐ振り切った考えなんだろうなって
(実際に冒険我慢できるかとかはまた別として) - 70二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:37:24
ルフィ×恋愛要素についてはさんざ言われてるけど
RED見てなきゃ、何これ?甘甘すぎるわそもそもこんなんルフィじゃないよ別キャラ(作品)でやれば?くらい言いそうなところを
いい……もっと…もっとくれ!
ってなり続けてる本当やべーよREDとウタ - 71二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:02:25
お願いします!!!
- 72二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:41:39
- 73122/09/22(木) 22:42:44
- 74二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 23:06:28
いいSSです
マジかまにこ - 75二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 00:15:16
神SSか…フォローしてやり過ごすしかなかろう…
もうフォロー済みで驚いたことをお前に教える - 76二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 00:39:33
支部にあげてくれたこと
ありがてェ…ありがてェ…!