【SS】ヒシアケボノのヒミツ 1.5

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:40:12

    「トレーナーさん、どうかな?ボーノ?」
    【ボーノ!美味しい!】
    「ありがとう〜☆ でもあたし、もっとより良くしていきたいから……味付けでもっとこうだったらいいなってところ、ある?」
    【うーん、今のままで十分だけど……強いて言うなら、少しだけ薄味の方が僕は好みかな】
    「わかったよ!次肉じゃが作る時は、薄めに味付けしておくね♪」
    なるほどなあ。砂糖と醤油はもうちょっと少なめだねえ……ノートにメモメモっと。
    【今日のノートはなんだか年季が入っているね?】
    「うん、肉じゃがのレシピは、昔のノートに書いてあったからね〜」
    【いつも思うけど、そうやって逐一レシピをアップデートしていくのは流石だよ】
    「そりゃ、料理は一生勉強だからね!ノートもすぐ埋まっちゃうんだ〜。今使ってるものも余白がそろそろ少なくなってきちゃって」
    あたしが小さい時から作ってきたレシピノート。もう数え切れないほど書いてきたけど……どのノートにどのレシピがあるか分からなくなってきちゃったなあ。一旦整理した方がいいかも。
    「明日はお休みだよね?せっかくだし、レシピノートも探しすいようにお掃除するぞ〜♪」

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:40:49

    ビコーちゃんがお出かけしてて邪魔にならないうちに、ぱぱっと済ませちゃうぞ〜!
    「ふぅ!こんなものかなあ〜?」
    種類ごとにケース分けして、見出しも作って……これでかなり見分けがつきやすくなったね〜♪
    「はえ〜、こんなに書いてきたんだよねえ。我ながらすごいなあ」
    掃除をしてると、昔の本とかをふと眺めたくなること、あるよね?あたしは、1番使い古されてテープで補修された、ボロボロのちゃんこノートを取り出して開いた。
    まだ拙い、小さいころのあたしの文字。お父さんや、お母さんの書き加えくれた一言アドバイス……消したり、上から塗りつぶして書き直した跡……あたしの全てが、ここに詰まっている。
    「人生の縮図っていうのかなあ、何だかすっごいボーノだねえ……」
    改めて見返してみると、あの時のあたしはこんなこと考えてたなあとかがわかって、懐かしい気持ちになってくるね。
    もちろん今でもこのちゃんこノートの進化は終わってない。書き加える余白がなくなって、上から色違いのペンで書いたり、付箋でつけたりして、日々新しくなっていってる。
    そんな中で、ここ最近の書き込みにある共通点が見えてきた。

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:41:15

    「……何だか最近の書き込み、トレーナーさんのことばっかりだなぁ♪」

    ━━━トレーナーさんはこの具が好き!この具は苦手だから、工夫して食べてもらおう!味付けはこうした方が、喜んでくれた♪

    色とりどりのペンで、書き加えられているトレーナーさんの好み。
    「みんなが喜んでくれる料理を作りたいのは、そうなんだけど……」
    最近は、何を作っていてもトレーナーさんの顔が頭に浮かんできちゃう。どんな顔して食べてくれるのかなあとか。
    試しに他のノートも開いてみるけど、どれも、トレーナーさんの好きな味付けに……染められていってる。
    「えへへ……♪」
    それぞれの文字を指でなぞりながら、トレーナーさんの顔を思い浮かべる。
    これから先も、どんどんこの7文字は増えていくんだだよね。
    あたしの人生に新しい味付けが増えていくの……とってもボーノで、嬉しいなあ━━。

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:42:52
  • 5二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:01:53

    あなたのボーノほんま好き

  • 6二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:38:39

    「色とりどりのペンで」っていうの好き、気持ちが華やいでるのが伝わってきて

  • 7二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:57:06

    ノートを使い切るのが早いのは字が大きいからでは?まぁこっちだとしても尊いからヨシ!

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