【CPネタ?】ページワン「は?罰ゲーム?」

  • 11◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 21:57:17

    キッカケはそう、本当に下らない事だった。
    ササキ、フー、ドレークとおれの4人で麻雀をやっていて、おれがボロ負けした事が原因だ。

    賭け事というか、そういう遊びに興味がなくて付き合い程度にしか経験がないのに、強引に誘われて無理矢理席に着かされた。
    …麻雀なんかほとんどやった事ねェって言ったろ。

    そのまま経験豊富らしいササキとフーにずいぶん手酷く負けちまった。

    ササキ「ははは!まぁ、こんなもんだろ」

    フー「クソガキ相手じゃ負ける気がしねェ」

    ドレーク「お前たちはまったく…」

    ページワン「ちっ…」

    フー「んじゃページワンよォ、お楽しみの罰ゲームだ」

    ページワン「は?罰ゲーム?」

  • 21◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:00:10

    ササキ「ああ、1位はフーだからな。最下位は1つ言う事を聞けよ」

    ページワン「冗談じゃねェ!聞いてねェぞ!」

    フー「いや、言ったさ。なぁササキ?」

    ササキ「ああ、言った。"ぺーたん"が聞いてなかったんじゃねェのか?」

    ドレーク「お前らなぁ…」

    ページワン「お、おいドレーク…今の話本当か?」

    ドレーク「…まぁ確かに言っていた。小声でだが」

    ページワン「ふざけんな!何だよそれ!」

    ササキ「おいおい、男らしくないぞページワン。罰ゲームはキチンとやってもらうぜ」

    フー「お前は明日1日、うるティの言う事を全部聞け。それが罰ゲームだ」

    ページワン「はあ!?なんだそれ!?」

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:01:59

    続けて?

  • 41◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:02:05

    〜翌日〜
    ページワン「クソッ…結局やらされる事に…」

    …………

    ササキ「ちゃんとやれよ?男を見せろ!」

    フー「離れた所で監視してるぜ。しっかりとな」

    バカ2人「「ハハハハハ!!!」」

    …………

    ページワン「クソムカつく…」

    それでも実行する辺りおれも真面目なもんだ。
    しかしあいつら…マジで覚えてろよ…!

    うるティ「ぺーたんおはよー!」

    ページワン「ぐえっ」

    毎朝毎朝この突撃から始まるの本当に勘弁して欲しい。もう少しお淑やかになれっての。

    うるティ「ね、ぎゅーってして♡」

    いきなり来やがった…。ああ、クソッ!

  • 51◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:04:10

    ぎゅ…

    うるティ「えっ、あれ。ぺーたん…?」

    ページワン「…うるせェ」

    うるティ「えっと…どうしちゃったのかな?ほら、いつもは嫌がるのに…?」

    ページワン「…その、たまには恩返しを、だな」

    <耐えられんwww
    <バカw黙れwww

    ページワン「(…いつか絶対にやってやる)」

    うるティ「そ、そうなんだ。わー、お姉ちゃん嬉しいなー、なんて…あはは…何か、照れちゃうね」

    ページワン「…その、いつもありがとよ。…今日くらいは言う事聞いてやるから……」

    うるティ「…そ、そっか!よしよし♡ぺーたんは優しいね。ありがと♡」

    <ダメだwもう無理www
    <おれもだwww無理www

  • 6二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:05:56

    普段しない行動に困惑してるうるティ可愛い!

  • 71◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:06:04

    ページワン「…。それで、何かして欲しい事あるか?」

    うるティ「今は大丈夫だよ。お姉ちゃんそこまで意地悪じゃないから」

    ページワン「そうかよ」

    <良かったなぺーたんwww
    <あれで意地悪じゃねェのかよwww

    うるティ「あ、でも!…もっかい、ぎゅーして欲しい、かも…」

    ページワン「…。ああ、わかった」

    ぎゅ

    うるティ「えへへ。ありがとねぺーたん♡」

    <なんか盛り上がりに欠けるな…
    <そうだな。飽きたし帰るか…

    ページワン「(あいつら帰ったか…?)」

    うるティ「ん?どうかしたの?」

    ページワン「いや何も。デカい虫がいなくなっただけだ」

    うるティ「?」

  • 81◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:08:04

    どうも"言う事を聞く"の一言だけで姉属性がめちゃくちゃ強くなってる様だ。
    だが一度言ってしまった以上やり切るしかない。

    姉貴はいつものありんす言葉もあまり使ってない。おまけに自分の事を私でもあちきでもなくお姉ちゃんと呼んでる。
    つまり…腹立つ事に完璧にお姉ちゃんモードになってやがる。

    うるティ「はいぺーたん、あーんして♡」

    ページワン「…」(アーン)

    うるティ「お姉ちゃんのご飯、美味しい?」

    ページワン「あぁ…美味いよ」

    うるティ「よしよし♡お姉ちゃん嬉しいよ♡」

    ぎゅ♡

    ページワン「…良かったな」

    ああクソッ!
    いちいち抱き着いてくるなよ!
    こんな場面、誰かに見られでもしたら…。

  • 9二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:08:43

    釜を!早く釜を!!

  • 101◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:10:07

    カイドウ「オウ、お前たちか。ここで何して…」

    ページワン「あ、いや…」

    げっ…。なんでよりによってアンタが…。
    姉貴、頼むから今だけは離れてくれ…!

    うるティ「ぺーたんとイチャイチャしながらランチでありんす♡」

    おいバカやめろ!
    カイドウ様!アンタもなんか切なそうな顔するなよ!

    カイドウ「…。そうか……姉弟、仲良くな…」

    うわ、絶対何か誤解してる!違うんだ!
    ああ最悪だ…!勘弁してくれよ…。

    うるティ「はいぺーたん、あーん♡」

    ページワン「…」(アーン)

    現実見えてねェのかこの姉貴。

    早く今日が終わらねェかな…。

    うるティ「よしよし♡」

  • 111◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:12:02

    夜、自室に逃げようとしたら姉貴に部屋まで連れ込まれた。今度はなにをさせる気なんだよ…。

    うるティ「ぺーたん。今日はありがとう」

    ページワン「いや、別に…」

    うるティ「お姉ちゃんね、本当に嬉しかったよ。ぺーたんが色々してくれて」

    ページワン「…」

    うるティ「小さい頃はずっと一緒に居られたのにね。…大人になるとそうもいかなくなるのは…やっぱり寂しいね」

    ページワン「…。そうだな」

    うるティ「ぺーたんがどんな考えで今日付き合ってくれたかは聞かないけど、お姉ちゃんは本当にすっ…ごく嬉しかったの」

    ページワン「ああ…」

    うるティ「たまにでいいから、今日みたいな日があっても良いと思うよ。ただのお姉ちゃんと弟をやれる日がね」

    忘れていた遠い昔の記憶が甦る。
    よく泣いていたおれを姉貴はいつでも助けてくれた。庇ってくれた。守ってくれた。

    …いつから"姉貴"って呼び始めたんだっけな。

  • 121◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:14:09

    うるティ「ぺーたん、泣いてるの?」

    懐かしい思い出が溢れてきて、つい泣いちまった。
    …そんなつもりはなかったのに。
    そのまま黙ってたら姉貴に優しく抱き締められた。

    うるティ「よしよし。いいんだよ、ぺーたん。…お姉ちゃんの前でなら、いくらでも泣いていいんだから」

    ページワン「……」

    うるティ「お姉ちゃん、いつだって全部受け止めてあげるからね。昔からそうだったでしょ?」

    ページワン「…ああ、ごめんな……」

    うるティ「ふふ。そこは"ありがとう"だよ。謝られる事なんかしてないでしょ?」

    ページワン「……。ありがとう、姉ちゃん」

    うるティ「よしよし。ぺーたんは良い子だね」

    …なんだか本当に昔に戻ったみたいだ。
    姉貴はいつまでもおれを優しく抱きしめてくれた。…ああ、昔から変わらない温もりだ。

    抱っこで、おんぶで、一緒の布団で。
    小さい頃から体に染み付いた姉貴の温もり。
    忘れるはずもない。

  • 131◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:16:09

    ページワン「情けない所見せちまったな…」

    泣き疲れたおれは急に恥ずかしくなって部屋に帰ろうとした。でも姉貴はずっとニコニコしてる。

    うるティ「いいんだよ。お姉ちゃん気にしてないから♡」

    ページワン「…そうか」

    うるティ「また甘えたくなったらいつでもおいで。いつだって受け止めてあげるからね」

    ページワン「……。ああ、そうさせてもらうよ」

    うるティ「…ね、最後のお願い。今日は久しぶりに一緒に寝ない?」

    ページワン「いや、それは…」

    うるティ「最後くらい良いでしょ?」

    ページワン「……ああ、そうだな」

    気恥しさからつい断りそうになった。
    だが、まだ"今日"は終わってない。
    姉貴の言う事は全部聞いてやりたい。

  • 141◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:18:04

    うるティ「よしよし。お休み、ぺーたん♡」

    ページワン「ああ、お休み姉貴」

    2人で寝るには少しだけ狭いベッド。
    だが姉貴の温もりを感じるには少し広く感じる。

    もっと近くにいたい。もっと側にいたい。
    ずいぶん久しぶりの感情が出て来た気がする。

    うるティ「…ね、昔こんな事あったの覚えてる?」

    ページワン「ああ、懐かしいな…」

    思い出話に花が咲き、懐かしい記憶を1つずつ辿っていく。
    おれたち姉弟は決して穏やかで順風満帆な人生では無かった。だが、姉貴はいつだっておれの側にいてくれた。

    昔みたいに姉貴に抱かれて眠りに就く。
    優しい温もりに包まれて、本当に心穏やかに寝る事が出来た。

    ああ、今日が終わらなきゃいいのに。

    夢の中では小さかった頃のおれたちが色んな遊びをしていた。
    …おれの本当に大切な暖かい思い出。

  • 151◆zPjbxAsIrlaH22/09/25(日) 22:20:06

    ページワン「……朝か…」

    罰ゲームはもう終わった。
    姉貴の言う事を律儀に聞く事はもうしなくていい。解放された。自由だ。
    …なのにどこか寂しい気がする。

    うるティ「んー…おはよう、ぺーたん…」

    ページワン「ああ、おはよう」

    うるティ「…今日からいつものぺーたんに戻っちゃうんだね」

    ページワン「……。ああ」

    うるティ「…そっか。それは残念で"ありんす"」

    本当に寂しそうな姉貴の顔を見て、つい言葉がこぼれた。

    ページワン「……なぁ姉貴…その…たまになら、昨日みたいな事…してやる、からさ……」

    言ってる途中で恥ずかしくなって顔を見られなくなっちまった。何をバカ言ってるんだ、おれは。
    そのまま背中を向けてたら姉貴に抱き着かれた。

    うるティ「うん、楽しみにしてるね!」


    うるティ「大好きだよ、ぺーたん!♡」

  • 16二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:23:57

    良かった

  • 17二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:26:25

    こんな二人を噛ませキャラにしたり引き立て役にしたりしてる人達がいるらしい

  • 18二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:28:41


    S

  • 19二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 22:39:45

    ここで見たうるティとペーたんSS歴代一おだやかな気持ちになったかも知れない

  • 20二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 00:10:47

    過去の子供の頃の絵見ると多分イヤなことも多かったんだろうなこの姉弟

オススメ

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