【閲覧注意・SS】ウタの唄 4スレ目

  • 1黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/25(日) 23:52:03
  • 2黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/26(月) 00:01:03

    あ、注意書きに「本誌ネタバレあり」も追加したほうがいいですねこれ。ワンピカテなら皆さん読んでらっしゃるでしょうけど

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 00:09:57

    保守

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 00:16:28

    保守

  • 5二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 00:46:02

  • 6二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 00:46:19

    新スレ乙

  • 7二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 01:27:28

    スレの即落ちは回避したっぽい?

  • 8黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/26(月) 01:35:49

    保守ありがとうございます

    次回戦闘シーンが書かれる予定のジーザス・バージェスを置いておきますね

  • 9二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 01:47:20

    >>8

    楽しみに読ませていただきます!!!

  • 10二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 07:17:12

    保守

  • 11二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 13:48:55

  • 12二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 18:51:43

    しゅ

  • 13二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 22:16:38

    しゅ

  • 14二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 02:35:46

    このレスは削除されています

  • 15黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/27(火) 02:37:49

    ハーメルンにも再投稿することにしました。多少ハーメルン側の仕様に合わせましたが内容はほぼ同一で、メインの更新は変わらず掲示板で続けるつもりです。五時半にはリンク先が見られるかなと……予約に失敗してたら色々やり直します


    ハーメルン - SS・小説投稿サイト-syosetu.org
  • 16二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 03:11:28

    ありがとうよスレ主…!

  • 17黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/27(火) 12:30:22

    セルフ保守

  • 18黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/27(火) 15:56:20

    あっ3スレ目落ちてる…出せる分は出したから問題ないとはいえなんか悔しいですね

    次回更新ではキャベツが出ます

  • 19二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 22:43:04

    しゅ

  • 20二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 01:46:55

    軽い気持ちでスレ1見始めたらとんでもねぇ深淵にハマってしまった…
    超大作楽しみにしてます黒ひげのエミュ具合が大好きです

  • 21二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 09:16:34

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 12:40:47

    更新楽しみです

  • 23黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/28(水) 16:46:37

    デデデデ!ありがとうよオダセン聖!鎌と爆弾のおかげでドクQのファイトスタイルを妄想し放題だ!

    バスコは…適当なリョナ担当でええのんか〜?

  • 24二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 22:02:38

    しゅ

  • 25二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 01:38:38

    保守

  • 26二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 08:59:37

  • 27二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 14:56:19

  • 28二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 19:31:06

    あと覇王持ちって四皇とミンゴくらいか

  • 29黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/29(木) 19:54:17



    (ワノ国編での活躍が多くてREDに乗れなかったキャラは諸々考えて今のところ温存してます)

  • 30二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 22:08:46

    にしても黒ひげ襲撃とはシャーロット家兄姉からすればかなり頭の痛いことになったな
    シリアスなコンポート出たら笑い死にそうだ

  • 31二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 22:13:15

    >>30

    んでも原作でセリフ2種類しか無いキャラを違和感ないよう喋らせるのは誰でも無理だと思うねぇ

  • 32黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 02:41:14

    Wii〜hahaha!!

    明日の適当な時間に三千字くらい投稿します。不思議ですよね…ウタの虐待兼救済SS書いてたらなぜかバージェスとオペラが殴り合ってるんですファ

  • 33二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 08:41:15

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 16:16:03

    このレスは削除されています

  • 35二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 20:43:22

    設定とか展開がめちゃくちゃ作り込まれてるあまりバージェスとオペラが殴り合う事になるの面白すぎない?

  • 36二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 22:30:36

    なにがおきたんだファ...

  • 37黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:03:10

    投下します。お3000字程どうだい…

  • 38黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:08:12

    ──日が沈んで間もない“万国”市街地。黒ひげによる地震の連打によって莫大な海水と瓦礫に地表を埋め尽くされており、そこに大量の揮発油をバラ撒き放火する非道な戦法によって加速度的に犠牲は増加しつつあった。

    能力者の殺害と悪魔の実の確保、さらには“万国”への痛打を狙っているのは言うまでもない。


    「焼け死にやがれ!ウィ〜ハッハッ……んん、やべぇ、道に迷っちまった!」



    黒ひげ海賊団操舵手兼一番船船長、“チャンピオン”ジーザス・バージェス。異常なまでに発達した上半身を誇る彼は、非能力者にも関わらず一番船船長を任されるほどの肉体的特質と忠誠心を誇る。

  • 39黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:10:00

    ──そんな彼の欠点は、敬愛する“提督”のティーチと同じく過信と軽率。若手の指揮官の何人かを逃げ惑う民衆もろとも殴り殺し、逃げたオペラを深追いした結果敵陣で孤立してしまった。



    「ファ、ファ!情けない兄と油断したファ!?お前の暴戻もここまでファ!」

    「ほぉ……釣り野伏せか!いかにも知恵と勇気のある野郎が考えそうな戦法だ!」


    名だたる猛将たちを輩出したシャーロット家の出身だけあり、無能の誹りを受けがちなシャーロット・オペラにも釣り野伏せを行える技量と勇気は備わっていた。イボ頭の兄弟二人──カウンターとカデンツァが飛び出し、バージェスに飛びかかる。

  • 40黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:11:44

    「しかァし!身体の鍛え方が足りねェヤツに群がられてもなんてこたァねェ!“ガレオンラリアット”ォ〜!!!」
    「クリームのように甘っちょろい目論見ファ~~!!」

    クリームの海に身を焼かれながらバージェスは吠える。No.2の座をシリュウに譲ったり、メラメラの実をサボに奪われるなど不本意な目に遭うことも多い彼だが、それは彼の惰弱や愚劣を意味しない。
    失敗から立て直し、着実に成果を上げる執念と忠義こそが彼の強さである。



    ──同様の一対多の衝突は各地で続いていた。

  • 41黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:14:50

    「クローン兵に殺戮を強いるか……どこまで戦士の魂を侮辱する気だ“黒ひげ”の船医!」

    白馬ファルルを駆るキャベンディッシュ、死にかけの名馬ストロンガーを駆るドクQ。美剣と大鎌をぶつけ合う二人の騎馬戦は今や最高潮に達している。

    その最中にもキャベンディッシュはドクQが放り投げるリンゴ爆弾やクローン兵を切り飛ばし、良民への被害を減らさんとしていた。

  • 42二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 23:18:49

    このレスは削除されています

  • 43黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:19:52

    「奴らは……生まれた時点で、天運に見放されている存在……もともと人間としての運用はしていない、ゴフッ」

    「下衆め!逆らえない彼らに業を背負わせているのはお前たちじゃないか!」


    指揮権をジャッジから強奪されたクローン兵の群れは、無感情に能力者の捜索と殺戮を行ない続けている。

    「受けてみろ”斬・星屑王子”ッ──」




    「壁三枚」

    「「「ハッ!!」」」

  • 44黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:21:30

    ドクQの一声でクローンの三名が盾となった。兵卒としては異常な硬度の肉体と、自ら剣先に向かう本来なら有り得ない動作の二重の想定外で”美剣”を食い止める。

    「なん……だと!?」

    人二人の胴体を叩き割った一瞬の硬直と遅延を見逃すドクQではない。

    「僥倖。その首、デボンにでも送ってやるか」



    ──しかし鎌の刃先が金髪に向いたその途端、ストロンガーは盛大に転倒し、ドクQは手酷く落馬した。

  • 45黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:25:33

    「ゲボッ!?」
    「手出しは無用だガレット!」
    「私にあんたの騎士道に従う理由がない。……とっととそいつを斬り殺して!」

    参戦するはシャーロット家18女、シャーロット・ガレット。バタバタの実の能力者。味や粘性、あるいは可燃性と、その性質を手広く操れる脂肪分を分泌する極めて有用な能力である。

  • 46黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:27:58

    ガレットのそれにカタクリやクラッカーほどの練度はないが、四皇の血族に恥じない程度の実力はあった。粘着質なバターがドクQとストロンガーの身体を地面に縫い留める。


    『万国各島に告ぐ!“麦わら”からの要請だ、シャーロット家と幹部の戦闘員は総力をもって黒ひげを追撃しろ!』

    『いいかお前らァ!絶対にヤツらをタダで帰すんじゃねェぞ!!!』


    それと前後してペロスペローとルフィによる討伐命令が戦場全域に響き、場の全員に事実を理解させた。黒ひげは部下を半ば見捨てながら撤退を決断したのだ。

  • 47黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:29:20

    「“麦わら”がやってくれたか……大勢は決したぞ。仕える主を間違えたことを悔いるといい」

    ファルルから下馬して、名刀デュランダルを構える。拘束された相手とはいえ斬ることに躊躇いは感じない。

    「”青い鳥”!」

    一閃が直撃する。だが、──

  • 48黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:33:43

    「ぐあああッ!」

    突き刺さってなお、多少の肉を抉るのみ。その身を打ち砕くには至らない。

    「硬い!?この強靭さは……マム!?」
    「ハァ……ッ、ああ……幸運はいつ何時でも、おれと提督に味方しているようだ。お前たちが軟弱で助かった」

    死神は息も絶え絶えに笑った。

    「見ての通り虚弱なおれがなぜ四皇の大幹部を務めあげられているのか、考えたことはあるか?



    病んでなお剛健足る“天賦の肉体”だよ。……免疫以外は、な」

    りんごがひとつ、ドクQの帽子から零れ出る。

  • 49黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:35:35

    「区画一つを消し飛ばせる“とっておき”の劣化マギー玉だ。この至近距離でお前は耐えられるか?」
    「ッ──」
    「キャベツ君!」

    拘束を外すこと、その結果ドクQとストロンガーを取り逃すこと。兄や恐ろしい“麦わら”の命令に背いたと受け止められかねない行為であること。それらへのガレットの躊躇いは一瞬だった。

    ──可燃性である油脂に爆炎が引火すれば、どれほどの惨事になるか。キャベンディッシュや家族を巻き込む可能性を彼女の良心は許さず、バタバタの能力は完全に解除された。

  • 50黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:37:03

    「運がいい……!」

    フラつきながらも体勢を立て直したストロンガーを抱え上げ、ドクQは目に止まらないほどの早さで駆けていく。

    「ぼレに掴まれ!」

    それから一拍遅れ、キャベンディッシュがハクバの力を拝借しながらガレットとファルルを連れて脱兎のごとくその場から逃げる。



    数秒の後、残存のクローン兵や黒ひげ方の兵卒を巻き込んでマギー玉がハデに炸裂した。

  • 51黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:39:10

    ──黒ひげの万国侵攻から遡ること数週間前。

    『ママのかたきー!』
    『ねー、どうやってママに剣を刺したの?包丁じゃ皮も削れなかったのに』

    茶会の席でキャベンディッシュに掴みかかるアングレやアナナ。じゃれつく、といったほうが適切だろう。言動は物騒であるが。

    『当然ぼくが美しくて強いからさ!』

    臆面もなく自己陶酔に浸るキャベンディッシュを、その時のガレットは冷めた眼で見ていた。

    (“麦わら”とトラファルガーのおこぼれじゃないの)

    と。ガレットに限らず、軟派で馴れ馴れしいキャベンディッシュは他の征服者と比べればやや軽んじられていた。

  • 52黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:41:08

    “麦わら”はペロスペローやカタクリらの高官を除いては一族の前にあまり姿を見せておらず、シーザー・クラウンのようなシャーロット家に恨み骨髄の人間と絡んでいる。マムを殴り倒した戦闘力も相まって恐怖の象徴でしかない。

    “死の外科医”は……なぜか潜水艦を拠点に怪我人や病人への医療行為を提供して日銭を稼いでいる。元王下七武海にして四皇と対等の同盟を結んだ大海賊だけあって、住民感情の慰撫や情報収集の必要性も承知しているのだろう。

    彼ら二船長や一家全員から好感を持たれはじめている“黒足”、あのカタクリとつるんでいる“海賊狩り”と比べれば、バルトロメオやキャベンディッシュは良くも悪くも俗物に見えた。

    だが、

  • 53黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:42:49

    『おれも強いぞ!虫歯だけど歯ァ磨かないもん!』
    『おいおい、歯を磨かないとぼくのように美しく強くなれないぞ?』

    身をかがめて目線を子供(もう14だが)のアングレと合わせるあたり、傲慢なだけの人格でないのは確かだった。

    (美しいのも嘘ではないし……ああもう、何考えて)
    「──いい加減戻れハクバ!」

    目を開けば目前には少しばかり煤けたキャベンディッシュがいる。

    「あっと、すまないね。美しい髪が乱れてしまっていた」

  • 54黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:46:54

    整えているのは彼自身の髪である。

    「……ごめんなさい。貴方の剣の腕前を信じ切れなくて」
    「構いはしないよ。君の無事と比べれば、狙うほどの価値がある首じゃなかった」

    ──お決まりの歯が浮くような文句。それがなぜか妙に照れ臭くなって、顔を背けて口元を抑えてしまう。礼儀として伝えるべき感謝は、歯切れの悪いものになった。

    「……ありが……」
    「はは!煉獄にて死神の魔手から淑女を救った勇姿、語り継がれないわけにはいかないなァ!追うぞファルル!」

  • 55黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:50:17

    笑ってしまうほどメルヘンで能天気な白馬の王子様がそこにいた。どこまでも屈託のない、自信に満ち溢れた笑顔で──手を差し伸べている。

    「君も来てくれるかい?」
    「……当然ね。”万国”を守るためだもの」

    手を引かれ、跨る。

    少しだけ。この美男子と新たなる四皇に対する印象が自分の中で変わった事実を、ガレットは噛み締めていた。

  • 56黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/09/30(金) 23:57:08

    今回はここまでです。よーく考えたんだ、よーく考えたんだぜ?そりゃまー本編を書き進められなかったもののどう考えても投稿期間を開けすぎって思ったんだ

    そ・こ・で!手習いのつもりで書いたキャベツ&ガレットVSドクQを先行投下してウタ達の話は明日or明後日の夜に投下することにしたんだ ウハハハ

  • 57黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/01(土) 00:20:14

    (正直この分量だと延期して明日にまとめて投下したほうが良かった気がしますね)

  • 58二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 00:26:13

    ドクQの解釈いいですね!

  • 59二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 10:11:48

    原作でもまともな戦闘描写も出番もない黒ひげ海賊団は書くの大変だな

  • 60二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 15:02:30

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 19:11:14

    今日か明日か

  • 62二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 21:33:34

    SS書きり手だけに許される大胆なオリジナル解釈&設定!
    正直好きじゃなくなく!ワクワクしなくない!
    キャベガレとか初めて見たけどなしじゃなくなくない!

    この分だとバギーも脱落してるのか
    マギー玉の情報だけ提供・奪取されてるのか

  • 63二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 22:27:35

    このレスは削除されています

  • 64黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/01(土) 22:30:22
  • 65二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 06:17:39

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 10:02:01

    "一時の執筆力"を得るために!………
    命を削る画を…"追いRED"を観ている
    …………助からぬ!

  • 67二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 16:27:04

    保守

  • 68黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/02(日) 19:57:38

    ホホホRED見てきますよ
    ワンピの休載に救われたのは初めてです

  • 69黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/02(日) 23:11:42

    ホホホ見てきましたよ

    三度も見た上にSSの執筆のために散々考察して資料(本編とか小説とか海賊無双とか)を分析した後だと「映像の世紀」を視聴している時のような既定の破滅を外から観察する気分になりました

    このSSはある種の架空戦記なのでしょうね…

  • 70黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 00:33:55

    (もうちょっっっとだけ推敲と加筆を…!!)

  • 71二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 08:54:10

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 12:16:01

    無理せずな

  • 73二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 19:53:15

    待ってるぜ

  • 74二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 20:30:21

    おつほしゅ!キャベツかっこいいよキャベツ

  • 75黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 20:50:54

    遅ればせながら5500字ほど投下しますね

  • 76黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 20:55:12

    ──キャベンディッシュとガレットがドクQを取り逃したのと同刻、津波に飲まれたホールケーキアイランドの廃墟。

    「麦わら屋!ゾロ屋!モチ屋!」

    ルフィの激高ぶりにただならぬものを感じ、万国を飛び回って治療や支援にあたっていたトラファルガー・ローは息を切らして駆けつけた。

  • 77黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 20:57:30

    「トラ男、まずロメ男の治療を頼む。一番ひでェ」
    「す、すまねェトラファルガー……!おれというもんがありながら、ウタ様とハンコック様の御身体に傷を……!」

    馬車に退かれたカエルのように四肢を揺り潰されたバルトロメオ。この場にいたのが後遺症なく完治させられるローだったことは不幸中の幸いだったろう。

    「”黒ひげ”に襲われて蛇屋と歌屋を生かしたお前を誰が責める。今は回復に専念しろ、いいな」
    (肝心の二人、特に歌屋はあの通り憔悴しきっているが……麦わら屋に任せる他ないか)

  • 78黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 20:58:44

    ──治療に専念していると、巨影が見えた。シャーロット・カタクリとその妹のブリュレ。二人の来た方向を見ると、赤黒い水溜りを白いモチが覆っている。

    「っ……!」

    その意味するところは一つ。シャーロット家の娘と、彼女の使用人や近隣からの避難民は、バスコ・ショットとラフィットの手で玩弄の挙げ句に皆殺しにされていたのだった。

    飛び散った肉片と屍山血河、モチの白色、焼ける肉とカラメルの混じった悪臭。こみ上げる強烈な吐き気と胃の痙攣を堪えて、ローはカタクリ達を見据える。

  • 79黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:01:51

    「申し訳ねェッ!」

    「いや……『おれが』間に合わなかった。……それだけだ」


    絞り出すようなバルトロメオの謝罪の言葉に、あくまでも淡々と答える。しかしカタクリの目は慄然とするほどの怒りと哀しみに燃えていた。



    「あの娘は責務を果たしたまで。追撃の指揮を執り、やつらの首を討ち取ることで弔うのが次兄としての務めだろう。……後事は任せた」


    ──カタクリは跳び、ブリュレも肩を落として鏡世界に戻っていく。

  • 80黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:05:04

    「わらわも行かねばなるまい」

    背を隠していたマントが赤く染まるほどに流血し、首筋に鬱血痕を痛々しく残してなお、ハンコックはいささかも戦意を失っていなかった。そのままルフィに一声、「借りてよいか」と問う。

    「その傷で四皇を相手に戦う気か!?」
    「では、このまま座して待てというか。出来ぬ相談じゃな」
    「……わらわには九蛇の女王として同胞の安否を知る責務がある。侮辱に対し、全身全霊をもって報復する理由がある」

    「そう、わらわが”海賊女帝”だから」

    これは面子の問題でもある。今のハンコックを制止できるのはルフィ以外他になく、そのルフィにしても──

  • 81黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:06:27

    「トラ男も知ってるだろ。ハンコックは強いし、賢ェんだ。相手を見くびったり引き際を見誤ったりはしねェ」

    背の傷を知ってなお止める気は一切ない。紛れもなく経験に裏打ちされた信頼故のものだった。

    「……好きにしろ。二年前から無茶は変わらねェな、お前らは……」

    流血を見て歯噛みしながらもローは託す。最近ではめっきり笑顔を減らしたこの「同盟相手」は、無謀と無思慮にしか見えない選択をしていても、その実彼なりの覚悟や秘策は確かに備えているのだから。

  • 82黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:12:16

    「……その、羽織らせてくれぬか?」
    「ああ」

    ウタを草の褥に寝かせてからルフィはマントを脱いだ。優しく、かつ手慣れた手つきで羽織らせる。己に先んじてこの経験を積んでいたウタに一瞬だけ視線を遣りつつ、血の染みたマントをハンコックは翻した。

    「絶対に後からおれも行く。仲間にも迷わず頼ってくれよ。あと……」

    二の句を継ごうとして詰まる。彼女が流した血の量と、それでいて膝を一切つかず弱音の一つも吐かない気高さを見知ってしまったから。



    だから、ただ抱き締めて素直な思いを伝えた。

  • 83黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:16:27

    「お前は……ハンコックは、絶対にいなくならないでくれ……!」

    「!!!」


    二年前のマリンフォードでの力強い抱きつきとは全く違う感触があった。優しさと悲痛な叫びと、屈強に育った肉体と、ゴムと皮膚の柔らかさを身体中で感じる。



    (耐えられぬ──)


    ──どうしようもないほどの至福のあまり、少しだけハンコックは判断を誤った。

  • 84黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:18:23

    「んっ……!」
    「っ……!?」
    「ふぅっ……はぁ、はぁ……」

    「また、すぐに会おうぞ」
    「……ああ!」

    一方的で一瞬であれ、紛れもない唇同士のキス。ローとバルトロメオが紳士的に目を背けていたそれを、



    「ぁ」

    目を覚まして間もないウタは不運にも見ていた。

  • 85黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:19:43

     


    「ウタ、目ェ覚めたか」
    「……うん」

    数分の後、ウタは意識を本格的に覚醒させた。どこを向いてもハンコックやカタクリの姿はすでにない。ゾロも。

    (……強い人たちだ。私は……)

    そもそもウタはハンコックが海賊であることすらまともに知らないし、九蛇海賊団やアマゾン・リリーの民間船に対する所業もハンコック個人の傲岸不遜な振る舞いも当然理解していない。

    仮に知っていれば、ウタが彼女に抱く敬意や好感はまた違った健全な形のものになっていただろう。しかし実際は──

  • 86黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:21:25

    (……ハンコックさんと比べて、私はどうだ。守られっぱなしで、何一つ成し遂げられなくて。地獄を言い訳にして、ファンや世界の人たちへの責任も取ってない)

    見えてもいない現実を伝聞と想像で補完し、自己を否定する。この二点においてウタはエレジアで無為に過ごしていた頃から成長できなかった。正気の維持が精一杯だったのだから当然である。

    「げふっ」

    喉に絡む血を吐き出して咳き込んだ。

    「……ねぇ。ゾロやハンコックさんや、カタクリさんは?」

  • 87黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:23:57

    当時と今に違いがあるとすれば一番は人との触れ合いであるが、今回に限ってはそれが仇となった。

    汚穢にまみれた世界で凛と立つハンコックやカタクリの姿に感じた神々しさは、ウタが己の卑小さを”自覚”する助けにしかならない。

    ゾロとルフィが言葉を交わさず発揮する信頼の深さ。ハンコックから聞くルフィと過ごした二年間(大いに誇張あり)、カタクリの語るルフィの強さ──

    (うらやましいなぁ)
    (ルフィとのきれいな思い出がいっぱいあって)
    (だからあんなに痛いことされても、堂々と、自分の想いを……)

  • 88黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:26:24

    シリュウに実質的な凌辱を受けた記憶はあまりに新しく、さらに芳しく食欲を唆られる香りを鼻孔は感じてしまっている。その意味が分からないウタではない。爛れて歪む感覚の齎した苦痛は、いよいよ心を侵食するに至った。

    「みんな奴らを追ってったよ。や、ゾロはいつの間にかいなくなったけど……そのうち見つかる」
    「あいつらや一味の皆なら負けたりしねェ。お前は誰にも手出しはさせないから、休んでてくれ」

    憤りも心配も復讐心もかなぐり捨てて照らしてくれる太陽のような優しさは、傷んだばかりの心には鮮烈すぎたのかもしれない。

    「ごめん。ずごし……少しだけ、放して。見なきゃいけないものがあるの」

  • 89黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:28:51

    喉奥から喀血しつつふらふらと向かった先には、芳香──現実には悪臭の源がある。


    山と積まれた果実、それを覆うモチの白色、果汁の味と焼けたマシュマロのような芳香。


    久しく嗅げなかった、大好きな甘い香り。


    こみ上げる強烈な食欲と興奮を理性で堪えて、どうしようもない罪悪感と疎外感に苛まれながらウタは震える。


    「──ああああっっっ……!」





    「憎い……にぐいよぉ……!狂ってる私も……あいつらも……ッ!」

  • 90黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:31:03

    痛みと悼みが輪廻して、壊れ潰えかき消えかけた心に火を点けた。あまりにも先行きの暗い怒り。それを真に払拭できるのがウタ自身のみであることを察したルフィは、無力を痛感しつつその背を抱く。

    背を抱かれた途端、あの嫌悪感しかなかった感触が上書きされた気がした。肩に零れた彼の涙が、何もかもを洗い流してくれる気がした。

    「……優しいお前が、どうしてこんな目に遭わなきゃいけないんだろうな」

    誰に問うでもなく、ルフィは呆然と呟いた。──思い出の中の彼女の笑顔が、いよいよ遠ざかりつつあるように思えたから。

  • 91黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:32:27

    「はぁ……ぁ、っ……本当に優しいのは、いづだってルフィたちの方だよ。……わだじは、それに甘えてばかりで」
    「そんなことねェ。こんなに傷つけられてやっと相手を恨めるようなお前が、……お前が……」

    「……ありがとね」

    振り向いてウタが向けたのは、口角だけを小さく上げた悲しげな笑顔。

    「あんたにそう言ってもらえるのが、一番嬉しい」

    ルフィがペロスペローに借りていた“万国”全域に放送可能な電伝虫は、いつの間にかウタの手許にある。

  • 92黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:33:26

    「お前……!」

    「大丈夫。みんなをウタワールドに取り込んだりしないよ」

    「……これからすることを絶対に止めないで。私にできる、たった一つの冴えたやり方……




    この、怒りを込めて……!」


    【Ado】逆光(ウタ from ONE PIECE FILM RED)


  • 93黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:41:37

    ──カフェ『カラメル』。その扉が開いたとき、店主のプリンは迷わずパーカッションロック式36口径“ウォーカー”を向けた。


    「メモメモの実のシャーロット・プリンですね。よろしければ三眼を見せていただけませんか?」


    「帰れ」


    現れたのは奇怪な果実がいくつも入った袋を吊り下げるラフィット。悪名高き彼らの所業の戦利品。中身はプリンにも察しがついた。


    ──もう何人も殺され、能力を奪われているのだ。

  • 94黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:42:30

    (今すぐ殺してやりてェ……!)

    ペロスペローに持たせてもらったキャンディジャケットの弾丸を装填したそれは、当たりさえすれば新世界の猛者にも通じる威力を誇る。当たりさえすれば。

    「銃は格上に正面から仕掛けるのに使う武器ではありませんよ。例えば意識の範囲外から撃つとか──」
    「ウィ〜!その女は生かして連れ帰らにゃあならんぞラフィット!」

    バスコ・ショットが従業員やホーミーズを捕まえて何発も後頭部を撃ち、片端から処断している。豪快極まる見せしめだった。

    「と、あのように這いつくばらせて背中からブチ込むものなのです。……瞬き一つしませんか」

    ラフィット、杖をくるりと回す。

  • 95黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:43:58

    「いえ、失礼致しました。あのビッグマムの娘につまらない脅迫が多少なりとも通ずると思った私の落ち度でしょうね」

    ホホホ、と眉一つ上げずに笑う細身の巨漢。銃口から視線は一切離れない。

    「目の前で兄弟の首でもへし折りますか……おや、来た来た」
    「──伏せてろプリン!“魔人斬”!」

    長身を一切の支障にせず、シャーロット・ダイフクが召喚した魔人による斬撃を避ける。

    「ダイフク兄さん!」

  • 96黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:45:52

    「余所見をしてええのんか〜?」
    「チッ!」

    バスコは躊躇いなしに横槍の弾丸を撃ち込んだ。ダイフクは武装色の硬化で躱すが、状況は不利に相違ない。

    「……もうおれ達の家族にも犠牲が出てんだ!お前まで取られちゃたまったもんじゃねェ!」
    「ふむ、ホヤホヤの実──優先度は低くない。果物の持ち合わせは──よし。この距離ならば……」

    ば ん っ

    『カラメル』の屋根をぶち抜き、ラフィットは一息に飛翔した。当然周囲の敵味方の注目が一転に集中する。

    「──狩れる首を狩るッ!合わせろバスコ!」
    「ホイ来たぁ!」

  • 97黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:48:11

    「狙いはプリンか……!」

    プリンをかばう形でダイフクは迎撃するが──予想に反し、ラフィットは硬化した拳に蹴りでの打ち合いを挑む。

    「貴方のことですよ!狩れる首ってのは!」
    「トプトプッ!八衝拳・外法──酔匪怒拳(ノン・ダーク・レイジ)!」

    同時にバスコが花ノ国めいた拳法でもって魔人の右腕を“引き摺り”、もぎ取った。さらに魔人の頭部が突如として破裂する。フィードバックこそないが、ダイフクを僅かなれども動揺させるに十分な衝撃。

  • 98黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 21:50:54

    (……!)

    ダイフクの脳裏にこれまでの記憶が過ぎる。走馬灯である。──ここ数年は、正直なところ不本意な戦績ばかりだった。スーロンのガキに翻弄された挙句味方の軍船を壊して自滅するわ、バルトロメオの小僧のバリアを突破するのに固執してニコ・ロビンに首を絞め落とされるわ──

    (やっぱ許せねェぜ“麦わらの一味”!いやそうじゃねェ……!)

    (……そうか!)

  • 99黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:06:18

    突然の鯖落ちであにまん民は不安よな。

    ダイフク 動きます。

  • 100二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 22:08:08

    このレスは削除されています

  • 101黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:08:29

     




    ──ダイフクの導き出した結論は、案外に単純なものだった。

    「ま、身体が二人分あるからって二人相手に勝てるほどおれは器用じゃねェんだな。……遅ェぞ黒足ィ!」

    視界の端に猛回転する炎の輪を捉えた以上、もはや熟慮の必要などないのだから。

    「──悪魔風脚“粗砕”(コンカッセ)ッ!!」

    サンジの強力無比な踵落としが、バスコの顔面を強かに叩いた。

  • 102黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:11:09

    「トプァッ!?」
    「最上級挽き肉(エクストラアッシ)……!!」
    「ガァッ、酔匪怒拳……塵芥千手II(じんかいせんじゅつ)!」

    強烈な百裂脚と拳のラッシュの応酬、互いに引き際は見誤らず手早く退く。その一方ではダイフクの一撃を受け、ラフィットが地に打ち付けられていた。

    「おいラフィット、新手が来る前に退かんでええのんか!?ジェルマ兵どもを使っても長期戦の不利はどうしようもねェ!」
    「オーガーは何をやって……!三つ目相手じゃ催眠も効果が不透明か、掠り傷で済んだだけ良しとしましょう。

    退きますよ!私の指揮下のジェルマ兵は”壁”に徹せ!」

  • 103二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 22:15:09

    はっ!狙撃手対決来るのんか!?

  • 104黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:17:27

    足止めに使われたジェルマ兵が何事もなく戦闘不能に追い込まれたのは言うまでもない。


    「──プリンちゃん!」

    「サンジ……さぁん……!うゥ〜〜!!」



    周囲一帯のあらゆる脅威が薙ぎ倒されるまで威儀を保ち続けたプリンは、サンジの顔を直視するなり泣いて縋りついた。


    「良かった……本当に、プリンちゃんが無事で良かった……!」


    「……へっ、色ボケが」

    戦闘そのものは未だ続いているが、ダイフクにもそれを指摘しない気遣いが存在する。

  • 105黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:22:05

    「……おい、クローンども。お前らの主人は誰だ」


    一度は和らげた表情をまた険しくして、サンジは問いかけた。


    「「「……」」」

    「黒ひげがジャッジを殺したのか、ジャッジが黒ひげに売りつけやがったのか……どうでもいいな」

    「今なら生かして返してやる。改めて主人に伝えてこい、『ジェルマに生まれたのだけがおれの恥だ』って──」


    その瞬間。



    サンジの脳裏に頭蓋を弾き飛ばされた茶髪の少女が映った。

  • 106黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:22:44

    「──危ねェ!プリンちゃん!」

    激しい金属音が三つ響き、サンジが吹き飛ばされる。
    目の前で愛しい人が致命と思しき攻撃を受けたのを見て、プリンも昏倒した。

  • 107二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 22:23:34

    鬼あぶねぇ…

  • 108黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:28:31

    今回はここまでです。

    トプトプ……!ウィ〜〜〜!!酔拳から着想して✝酔匪怒拳(ノン・ダーク・レイジ)✝なんて捏造技もたせてええのんか?バスコ・ダ・ガマ要素が海賊行為しかなくてええのんか?

  • 109黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/03(月) 22:38:49

    この世にはなァ〜 バトルシーンの存在しない四皇幹部ってもんがいるんだ そいつらは捏造するしか救う方法がない だから塵芥千手II(じんかいせんじゅつ)なんて考えちまうんよ……

  • 110二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 23:12:37

    船長すらあまり戦闘シーンがないからね
    技を出してるからまだ恵まれてる方だけど

  • 111二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 23:14:40

    ウタがただただ辛すぎる...−な現状から0に戻るだけでもこの艱難辛苦の数々...ハッピーエンドはいつになることやら

  • 112二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 23:30:44

    バスコ・ショットが酔拳使いなのなんか良いな…

  • 113二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 02:49:24

    元ネタで知覚に続いて善悪の基準がバグったのをこう絡めてくるか…
    ウタ視点だとハンコックが完璧超人にしか見えなくて万事勝ち目がなくなるんだなぁ

  • 114二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 09:58:14

    保守

  • 115二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 15:02:13

    酔匪怒拳ってのんだくれってことか!上手く考えるなぁ

  • 116二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 15:13:35

    ラフィット好きなんで慇懃無礼からの海賊らしい血の気の多さにグッと来ましたありがとう

  • 117黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/04(火) 15:25:29

    “ハーメルン”なまじ評判が数値化されるだけに投稿にちょっと勇気がいると聞く…

    そちらにも明日の朝予約投稿します

  • 118二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 21:45:46

    保守

  • 119黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/05(水) 00:20:15

    次の更新で沙耶の唄リスペクトで分岐を作りたいねぇ
    んでも公式に最高品質のメリバをやられてるから二つが限界になるねぇ
    どちらにしてもウタの心と命は救われる運命さ!

  • 120二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 00:21:38

    >>119

    どちらのルートでも救われるだと⁉︎

    ありがたや!

  • 121二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 09:48:01

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 15:47:12

    しゅ

  • 123二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 20:17:51

    >>119

    あの…体というか肉体面(健康的な意味で)は救われるのですか?

  • 124黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/06(木) 00:39:44

    一スレ目で宣言した通り『すべての感覚を取り戻す』のは既定路線だねぇ

    んでもそこに至るまでの日数に関しては一切が謎のままだねぇ

  • 125二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 07:54:21

  • 126二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 14:36:43

  • 127二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 20:55:43

    しゆ

  • 128二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 21:03:00

  • 129二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:43:49

    保守

  • 130二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 09:10:59

    保守

  • 131二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 16:58:39

    保守

  • 132黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/07(金) 21:02:38

    (中長期的な展開を考えるのに注力してるのと単純にそこそこ多忙なので次の更新までそこそこ間が開くことを皆様に教える)

  • 133二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 00:35:48

    保守

  • 134二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 08:56:47

    ほしゅ

  • 135二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 15:28:44

    しゅ

  • 136二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 21:06:01

  • 137二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 02:28:01

    クハハハハ……!
    スレ主が多忙なら…俺たちが保守するしかねェよな?

  • 138黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/09(日) 06:07:20

    保守に心から感謝するのだ

    ハーメルンの方も更新しつつジワジワと最新話も書き進めているので気長に待っていただきたいのだ

    ハーメルン - SS・小説投稿サイト-syosetu.org
  • 139二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 12:48:57

    保守

  • 140二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 19:38:25

  • 141二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 00:35:13

  • 142二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 08:46:11

    保守

  • 143二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 14:48:24

  • 144二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 20:12:51

    保守

  • 145二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 02:27:56

  • 146二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 07:41:06

    保守

  • 147二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 14:47:16

  • 148二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 14:48:45

    本編の展開によっては死屍累々の悲惨なことになってこのSSシリーズとの温度差が酷くなりそうなビッグマム海賊団面々...

  • 149二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 22:26:12

    保守

  • 150二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 22:28:34

    楽しみ

  • 151黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/12(水) 06:09:47

    (気づけば一週間以上も間が空いてる…そう遠くないうちに更新できると思います)

  • 152二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 11:54:05

    しゅ

  • 153二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 21:05:38

  • 154二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 00:21:11

    保守

  • 155二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 07:16:36

    ほっしゅ

  • 156二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 13:59:34

  • 157二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 19:58:33

    保守保守
    やべぇ面白い作品だわ

  • 158二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 00:36:45

    保守

  • 159黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 02:35:50

    (明日推敲して問題なければ3500文字ほど投下します。長らくお待たせしました)

  • 160二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 07:10:51

  • 161二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 14:44:23

    保守

  • 162二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 17:55:28

    おつほしゅ
    どうなんのかドキドキする

  • 163黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 21:59:57

    投下します

  • 164黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:01:54

    ──津波に呑まれた廃墟。ルフィ達からそう離れていない岩場。

    カタクリとハンコックが前線に向けて跳び去っていくのを見やるゾロの胸中には逡巡があった。

    (このまま黒ひげとシリュウを追うか……)
    (戻ってルフィとウタにつくか)

    常識的に考えれば前者だろう。四皇と海軍大将に匹敵する凄まじい戦力を放置すればどれほどの被害が出るものか知れたものではない。
    仮に捉えられなかったとしても、戦場を飛び回って片端から幹部を切り倒せばいい。そもそも追撃を指示したのはルフィである。

  • 165二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 22:04:16

    きた

  • 166黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:04:57

    しかし──人が人に見えないウタと、その苦痛をたった一人で癒やさざるを得ないルフィ。この程度で心を折るとは全く思わないが、しかし危うい。今のルフィは重大な判断を任せきるには少なからず不安が残る。

    (どうする?)

    ローやバルトロメオはあくまでも“一味”ではないし、ウタの知覚障害を掻い潜る術も持たない。支えるとするなら適任は己しかいないように思われた。

    立ち去るべきか戻るべきか。



    (ま、こうするのが妥当だろうな)

    ──ゾロは決断を下す。

  • 167黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:08:45
  • 168黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:09:39

    ──カフェ『カラメル』跡地、甘い香りの漂う瓦礫の山。プリンを庇い、三発の弾丸を上半身に食らったサンジ。しかし生きている。

    「く、そっ……」

    外骨格と武装色で受けて脳震盪に留めたが、昏迷する感覚と頭からの流血は避けられなかった。頭部からの出血は浅い傷でも多大なものになりがちで、その滴る感触がプリンの目を覚ます。

    「血が!」
    「大丈夫さ!死ぬような傷じゃない……!」

    その時、プリンは抱き締められていることに思い至った。興奮のあまりに表情が蕩けそうになったが、しかし押し包んでくれる身体が異様に硬いのに気づく。

  • 169黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:13:14

    (ジェルマの外骨格!?)

    見上げると、不器用に笑うサンジの顔が視線の先にあった。

    「レディが……軽々しく、野郎の前で涙を流しちゃあだめだ……」

    金属音が続けて響く。狙撃手は一切の躊躇いなく一点を狙って撃ち続けるつもりらしい。仮にサンジが一歩でも動き、射線にプリンが晒されでもすれば結果は見えている。

    「サンジ、さん──サンジ!」
    (耐えろ!)

    彼女に傷一つつけさせないつもりだった。彼自身が最も嫌悪する存在に近づこうと、例え外骨格が撃ち抜かれ致命の傷を負ったとしても。

    「サンジぃ!放してっ!」
    (ああ……)
    (これが、おれがジェルマに生まれた意味か……)

  • 170黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:15:52

    「外骨格が生きていたとはな。もう少しジェルマをいたぶって仕様を調べるべきだった」

    二人を目視しながら呟くは“音越”ヴァン・オーガー。黒ひげ海賊団の狙撃手にして三番船船長である彼は、俄には信じがたい程の遠距離からカフェ“カラメル”の残骸を睨めつけている。

    「三眼の女怪、なかなかに狙う甲斐のある的だったが。これもまた“巡り合せ”か」

  • 171黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:17:38

    狙いそのものは正確だった。距離や風向きは無論のこと、曲射や跳弾も駆使して確実に三つの目を潰せるつもりだった。そうすればラフィットらがメモメモの実を回収し、恙なく逃げられる。

    「よし、次で……む?」

    ──背後からの殺気。オーガーは眉一つ動かさなず、弾を込めながら斯く宣う。

    「おれの後ろに立つな、シャーロット・アマンド。お前の鈍剣が我が早撃ちに敵うものか」

  • 172黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:19:22


    「……」


    長身痩躯と巨大な帽子の貴婦人が、これまた長大な刀を差し向けている。実のところ340cmの巨漢のオーガーからすれば細長い女でしかないのだが、それを弱みと感じさせない“覇気”がアマンドにはあった。


    「私の剣は、痛く苦しい剣なの」

    「ならば切ってこい。その瞬間に痛痒なく終わらせてくれる」


    アマンドが極小さく、嘲笑うように微笑んだ。


    「──ああいう豪剣とは違ってね」

  • 173黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:22:16

    「一刀流!“三百六十煩悩鳳”ォ!!」

    瞬間、恐るべき速度の“飛ぶ斬撃”が知覚の範囲外からオーガーを襲った。

    「ぐあっ!?」

    続け、アマンドが『置いていた』飛ぶ斬撃が強かにオーガーを切り裂く。狙撃手とはいえ強力な見聞色使いの彼でさえ受傷を避けられない鈍剣の嵐。それらが手足や胴に時間をかけて食い込み、血をぶちまけた。

    (極度に遅い代わりに不可視の”飛ぶ斬撃”と見聞殺し……してやられたな)
    「ならば、与えられた天命の中で足掻くとしよう」

    オーガーは激しく流血しつつも“音越”を構え直す。

  • 174黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:27:09

    その彼を急降下した影がからめとった。

    「オーガー!“海賊狩り”と“鬼夫人”に懐に潜り込まれて戦うつもりですか!」
    「……恩に着る。巡り合わせとしては悪くない……」

    急遽飛来したラフィットの横槍でその場を脱したものの、二人の剣士につけられた傷はかなり深かった。クローンや適当な傘下に足止めさせている内にドクQの速やかに処置を受けねば危ういだろう。

    「撤退しますよ。帰りましょう、我らの愛しい丸太船に」
    「ああ」

    「痛く苦しい逃避行ね。せいぜい苦痛を引き伸ばすといいわ」

    ゾロの放つ“飛ぶ斬撃”に何発か撃ち返し、彼らと地上のバスコは退路として確保していた大河へ急ぐ。

  • 175黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:28:01

    「またドクQに世話を焼かれるな。爆弾を食わされるのも巡り合わせか」
    「だから狙撃手が単騎駆けをするなと」

    その途上、歌声が聞こえる。

    「なァラフィット……この、歌声はなんだ?」
    「まずい!耳をふさ──」

    その瞬間彼らの知覚が赤く発狂した。

  • 176黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:31:37

    ──カフェ『カラメル』跡地。アマンドに連れられ、ゾロは焼けるチョコレートの香る街中を進む。彼女の“白魚”を目標にしたこと、高層の建築物が軒並み粉砕されたことからさすがのゾロもあまり迷うことはなかった。あまり、だが。
    「血の匂いが濃くなってきやがった。右も左もチョコくせェ中でこれは尋常じゃねェ」
    「そう、ね。……みんな!」

    立ち止まった瓦礫に転がっていたのは、むせび泣くプリンを抱きしめながら血に染まったサンジだった。やや離れたところに早々に狙撃されて昏倒したダイフクや、従業員の骸も転がっている。

    「クソコック……!?」
    「……よう、クソ剣士」

    朦朧とした意識と合わない焦点で答えるサンジ。見知った仲間の顔が血に汚れている様に慣れることなどあるはずもなく、動揺で声色が震えるのをすんでのところで抑えてゾロは叫んだ。

  • 177黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:32:59

    「てめェがいて!なんでこんな事になってんだ!」

    その声を聴き安堵したのか、サンジは若干脱力して目を閉じる。

    「おい!」
    「死にゃあしねェよ、騒ぐなマリモ……。アマンドさん、一本だけタバコくれねェか」

  • 178黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:33:29

    「どうぞ。チョコレートフレーバーは好みかしら」
    「ありがとう、ほろ苦くていい味だ」

    抱きしめるプリンの頭に灰が落ちないよう、顔を背けながら続けていう。

    「……マリモ、プリンちゃんとアマンドさんとダイフクをどうか……おれは当分、駄目だ……」

    それを最後にサンジは眠るように気絶する。同時にその外骨格が緩み、抱きしめられていたプリンはよたよたと立ち上がった。

    三眼に既に涙はない。

  • 179黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:35:41

    「……いい目、できるようになったじゃねェか」

    バンダナを巻きつつその目を見やり、ゾロは片頬を上げる。

    「報復といきましょう、プリン、ロロノア。ダイフク兄さんの分も私が付き合うわ」
    「いや……戦う動機の主体はそこじゃねェな。おれもその女も」

  • 180黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:37:10

    ふうっ、と息を吐くプリン。パーカッションロック式36口径“ウォーカー”を携えたその顔立ちは、彼女の兄姉たちにも劣らぬ気迫がある。ずっと隠れていた絨毯のラビヤンを引きずり出し、その上に乗った。

    「大好きな人達にこんなことされて、黙ってられるわけない。……でも、それだけじゃない」
    「サンジさんが撃たれた分、私のこの手で何発も殴ってやりたいもの……!!」

  • 181黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:39:59

    ──津波に呑まれた廃墟。電伝虫を通じて一分半だけ“逆光”を歌ったウタは、体力と精神の限界を迎え崩れ落ちた。

    「は、はっ……喉、いだいな。トラ男くん?に見てもらわないと、だベだね」
    「よく頑張った。……頑張ったよ」

    ウタが歌った“逆光”。時代そのものへの怒りを歌ったこの曲でもって、大海賊時代の象徴と言っても過言ではない“黒ひげ海賊団”を地獄の視界に引きずり込む。

  • 182黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:44:23

    『世界』は見る者の『主観』でしか捉えられない。すなわち、持ち主が神となる世界に他者の意思を招くウタウタの実の能力、これを応用すれば持ち主自身の主観を聞き手に押し付けることができる。

    疲労は相対的に軽く済むし、その威力は想像を絶する──特にあの日以来発狂したウタの『主観』ならば。

    不運にも歌を聞いた多くの”悪い海賊”たちが恐慌状態に陥り、潰走や同士討ちに陥った。目が覚めた時に生き残っていた弱小の海賊たちが見たものは、血にまみれた己と殺し合った仲間の骸、怒り狂ったシャーロット家の軍勢の追い縋る姿。

  • 183黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:51:42


    「……麦わら屋、歌屋。お前ら本当にこれで良かったのか……?」


    それらの事情を自前の知識と目の前の二人から察したローは、呆然として問うた。


    「おれはウタに身体を粗末にしないで欲しかった。でもなァ、おれも同じことしてきてんだよな。……頂上戦争の時だってそうだろ。仲間が助かるんならおれも何だってやるさ」

    「……寿命を使うのも、喉を壊す覚悟で歌うのも変わらねェと。そう言いたいのか」

    「ああ、だからおれにウタを止める資格はねェ。ただ、あんな連中相手とは言え……ウタが手を穢すのは、辛かった、な」

  • 184黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:55:54

    「……おれは歌屋たちを連れて治療に戻る。だから」

    「せめてお前らしい戦いをしてこい、麦わら屋」
    「分かった、そうする。頼んだぞトラ男!」

    こんな時、ゾロやナミといった一味の誰かがいれば船長が内心望まない手法を取るのを止めたのだろうか。もはやあり得ない仮定を心中に抱き、ローはルフィの背中を見送った。

  • 185黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/14(金) 22:58:30

    今回はここまでです。次はさすがに11日も間を空けることはないはず…!

  • 186二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 23:00:09

    乙!今回も素晴らしかったです!

  • 187二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 00:35:17

    このルートは、ウタちゃんが無茶しちゃうルートだったか……
    でもゾロが向かってなければサンジがどうなっていたかも分からんな

    次回も楽しみにしてます!

  • 188二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 10:06:37

    保守!!

  • 189二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 12:17:33

    市民の地獄を作る黒ひげ海賊団でも精神的な地獄はさすがにこたえるか

  • 190二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 21:18:49

    文章が上手すぎる…

  • 191二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 22:08:28

    終身名誉麦わらの一味とか言われつつもローのスタンスが一線引いてるの好き

  • 192二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 23:52:51

    四皇同士の戦いらしくお互い消耗してるな…

  • 193二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 07:03:24

    埋め

  • 194二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 16:30:50

  • 195二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 00:08:54

    埋め

  • 196二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 00:11:28

    黒ひげ幹部の能力判明したね

  • 197二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 01:35:23

    リキリキもワプワプも字面通りの能力で良いんだろうな


    ……狙撃手オーガーのワプワプえぐすぎない??

  • 198二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 01:44:06

    このレスは削除されています

  • 199黒酢◆ISaFUJjzC/xn22/10/17(月) 01:44:45

    “辻褄合わせ”を強いられない二次創作などあり得ない!辛いねェ〜

    REDのように時系列の矛盾上等でいくよォ〜

  • 200二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 01:52:45

    200ならハピエン

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています