シャドウメアは静かに出番を待っている。

  • 1三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/09/26(月) 19:26:01
  • 2二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:26:47

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  • 3二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:28:14

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  • 4二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:29:07

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  • 5二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:29:48

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  • 6二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:30:47

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  • 7二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:31:47

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  • 8二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:33:23

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  • 9二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:34:33

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  • 10二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:35:35

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  • 11二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:37:14

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  • 12二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:38:55

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  • 13二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 19:39:57

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  • 14三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/09/26(月) 21:45:24

    ※このレスより上は全て保守用及びそのリアクションであったため削除しました。

  • 15◆UlpelLUOzM22/09/26(月) 21:45:39

    『次は13番……シンボリルドルフ会長ですね!』

    一歩一歩を踏み締めてパドックを歩く彼女の堂々とした佇まいには貫禄すら感じる。生徒会長であるシンボリルドルフはやはりとんでもない人気なのだろう。彼女が現れた途端ただでさえ盛り上がっていた周囲がさらに盛り上がった。

    『生徒会からの最後の出走者、言わずと知れた我らが生徒会長だ。テイオーの話を聞いた上でシャドウメアに興味を示して参加をあの雰囲気から察するに絶好調のように見える。フフフ、他のウマ娘には悪いがかなり熾烈な戦いになること請け合いだぞ』
    『なぜかエアグルーヴさんが得意げです!さて次は14番、アグネスタキオンさんです!』

    スタスタと歩き立ち止まると、何か納得したように顎に手を当て頷く。こんなワンアクションだけが目立つが、彼女らしさとその自信の程が窺える……やはりアグネスタキオンはかなりの強者だ。

    『この模擬レースの発端だな。シャドウメアとの約束があり、シャドウメアよりも着差が上なら明日丸一日シャドウメアが実験台となるとのこと……双方に合意があるということだから私からは何も言わん。調子は整えてきたように思えるな』
    『爆発や煙が起こらないといいですね!次は15番!マチカネタンホイザさんです!』

    にへらっと笑い、観客へと手を振る。マイペースというか、ある種落ち着いているのだろうか。これが彼女の強みの一つなのだろう。

    『マチカネタンホイザとマチカネフクキタルは飛び込み参加だ。今朝早くこの模擬レースに参加すると息巻いてやってきたと書いてある。どうやらシャドウメアに注目しているようだな』
    『シャドウメアさん、大人気ですね!16番はその噂のウマ娘、シャドウメアさんです!』

    ――一瞬だけ時が止まったかのような静寂が生まれる。彼女の真っ赤な瞳が観客の一人一人を突き刺すように見つめ、一通り見つめ終わるとニコリと微笑んだ。途端にあたりは湧き上がるような歓声に包まれる。

    『し、シャドウメアだ。つい最近編入されたウマ娘で、皆の注目を集めるウマ娘でもある。コースをひっくり返したという話が耳に新しいものもいるだろうが、今日のためトレーナーと共に仕上げてきたとのことだ。彼女がどんな走りを見せるのか、見ものだな』

  • 16二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 07:16:41

    ho

  • 17◆UlpelLUOzM22/09/27(火) 08:02:35

    『ややっ!?何やら急に静かになったような……気のせいですね!最後は17番、マチカネフクキタルさんです!』

    高々と台に乗せた水晶玉を掲げて不敵に笑う彼女。直後手を滑らせそうになるがなんとか体勢を維持し、ふぅと一息ついて水晶玉を台ごと下ろし、改めて自信満々な顔をする。大丈夫なのかマチカネフクキタル。

    『先程の通りの参加理由だ。今日は占いの結果が悉く良かった上に17番という1と7が隣り合った番号ゆえに縁起が良いとコメントしたそうだ……まあいつも通りだな』
    『さて!事前に生徒のみなさんに誰が勝つかの予想をしてもらったアンケートが既に集計されています!』
    『我らが会長、13番シンボリルドルフが1番人気。続いて2番人気はメジロマックイーン。3番人気はテイエムオペラオー……それ以降は配られた出走表の裏を読んでもらいたい』

    人気投票までやっているとはなどと思いながら裏を見る。
    シャドウメアは――まぁ、察していたが17番人気だ。実力者揃いの中で唯一その力が露見していないのだから仕方がない。

    『いよいよ模擬レースが始まりますよー!約20分後に出走となります!それでは私も、コースに向かってバクシンバクシーン!!』
    『おいおい……とはいえ我々も移動しなければならない。本日の実況・解説は変わらないので、また後程よろしく頼む』

    ガタンッと大きな音をマイクが拾い、その少し後にコースまで疾走するサクラバクシンオーの姿が見えた。
    その後、マイクが切れた音が鳴り、あたりの観客がどんどんコースへと集まっていく。
    パドックはこれで終了。さて……いよいよレース本番だ。

    「うんうん、どのウマ娘が勝つか分からない戦いだな!熱いレースになること請け合いだッ!」
    「そうですね。皆さん調子が良さそうでしたから、いい走りが期待できますよ」

    どんな結果になろうと、今の俺は見届けることしかできない。
    なら精一杯見届けよう。彼女達の走りとシャドウメアの戦いを。

  • 18二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 19:23:31

    hoho

  • 19二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 07:03:53

    保守

  • 20◆UlpelLUOzM22/09/28(水) 18:07:12

    「ところで、トレーナーさんはシャドウメアさん以外に注目しているウマ娘さんはいますか?」

    コース側の観客席に移動している途中、たづなさんがそう尋ねてきた。
    せっかくだし自分の中での整理をつけるために考えてみよう。

    「そうですね……概ね人気の通りです。やはりシンボリルドルフと圧倒的な走り、それに追い縋る勢いのテイエムオペラオー。メジロマックイーンは……少し勉強不足でまだ走りをきちんと見れていませんが、噂の上ではやはりとんでもなく強い走りを見せるとのことでしたので、彼女も気になります。他のウマ娘達も光る所が幾つもありますし、何より……」
    「うむッ、アグネスタキオンの事だな?」
    「はい。今回の件の発端である彼女は、普段の言動や行動こそ少し奔放ですが、走りは本物ですから」

    アグネスタキオンに関しては、何度か走りを見たことがある。
    いつだったか、シンボリルドルフと併走をしていた彼女はハナ差程で負けていた。それでもどちらに転ぶか分からないレースだったことを覚えている。
    それ程の実力を持つ彼女と戦うことは、無名のシャドウメアが本来やれるようなことではない。

    「強い走りを見せると評する数々のウマ娘達に、君の担当するシャドウメアは敵うのか!これぞ挑戦ッ!体当たりーッ!!」
    「……気になるウマ娘は多々いるとはいえ、自分はシャドウメアのトレーナーです。彼女が負けるとは全く思っていません」
    「――とても信頼しているんですね」
    「彼女とのトレーニングは自分にとって初体験ばかりでした。その分彼女と密接に心を重ねられたと思います。そしてその上で、他のウマ娘達に引けを取らない力を見ました。ですから、シャドウメアは良く走ってくれると信じています」

    シャドウメアの走りはハッキリ言って独特だ。
    今までに類を見ない力強い走りでありながら、そのコントロールは難しい。
    走るフォームからして異例なのだ、正直彼女がどうやってコントロールしているのかも分からない。
    しかしそれでも昨日見せた走りでは、自分の体を完璧に制御して見せていた。
    パワーから転じるスピード、無尽蔵のスタミナ。
    そして――"闇の一党"だった彼女の刃のごとき鋭過ぎるほどのプレッシャー。
    これら全てが彼女の武器になる。
    全てが噛み合うとは限らないが、俺は本気で並び立てると――否、戦い抜いて勝てると信じている。

  • 21二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 00:10:51

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 00:33:34

    保守

  • 23二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 11:56:30

    保守

  • 24二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 22:49:56

    ほしゅ

  • 25二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 07:28:31

    保守

  • 26二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 16:17:46

    保守

  • 27二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 00:19:59

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 11:17:15

    保守

  • 29二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 20:23:06

    ほしょ

  • 30二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 00:28:04

    シャドウメアちゃんの微笑みが““視””える…!(パドック内)
    レース結果がどうなろうと彼女は最高の体験ができるんだよね。それが楽しみ過ぎる
    レースが待ち遠しい

  • 31◆UlpelLUOzM22/10/02(日) 10:41:15

    話を続けながら移動を終えると、こちらの観客席にも関係者用の場所があった。席に着くと近場に見知ったウマ娘が何人か見える。

    「ひょえぇ〜〜〜……!素晴らしきウマ娘ちゃんパラダイス……!!どこもかしこも〜〜〜……!!」
    「お、アグネスデジタルじゃないか」
    「でゅふふ……ハッ!?今誰かあたしの名前を呼びませんでしたか……?幻聴……!?」
    「いや、呼んだけど……」
    「おおおぅっ!?メアさんのトレーナーさんではありませんか――たづなさんと理事長もいらっしゃるぅ〜!?」
    「落ち着いてください、アグネスデジタルさん」
    「は、はい……すぅ〜、はぁ〜……落ち着きました。この場所、関係者席のすぐ横だったんですか」
    「うむ、おかげで絶景ッ!これほど良くコースを一望できる場所を確保してもらえるとは有難いッ!感謝ッ!!」

    バサリと扇子を広げて豪快に笑う理事長。
    ふとコースを見るとゲート入りが始まるところだった。レース開始前の定番、始まりを告げるファンファーレが鳴り響く。
    旋律を聴きながら横を見ると、アグネスデジタルが今か今かと身を乗り出してワクワクしていた。

    「はぁぁぁ〜〜……本格的レース感!普通の模擬レースならこんな演出まで見られませんよ!!」
    「そうだね。これもゴールドシップのこだわりなんだろうか」

    各ウマ娘が順調にゲートに入っていく。
    シャドウメアは――うん、落ち着いている様子だ。ゲートは特に練習していなかったが、少し前最初に頼まれた模擬レースの経験が活きている。
    ――と。ゲートインが済む前に、アグネスデジタルの少し奥から二人のウマ娘がこちらを見てすぐそばに駆け寄って来た。

    「ごめんなさいッ!ちょっと通りまーすッ!――メアちゃんのトレーナーさんッ!ここに居たんですねッ!」
    「もう、これだけ人がいる所で急に走ったら危ないでしょ?……あっ。こんにちは、トレーナーさん」
    「君達は今朝の。応援に来てくれたのか」
    「はいッ!楽しみにしてましたからッ!」
    「そうか――それじゃ、一緒にレースを観よう。もう始まるよ、素晴らしいレースが」

    既に全ての出走者がゲート入りを済ませている。
    レースが始まる前の静寂の中、シャドウメアは見えづらいながらも確かに微笑んでいた。

  • 32二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:01:25

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 00:30:08

    ほしゅ

  • 34二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 12:29:11

    ほしゅろだ

  • 35◆UlpelLUOzM22/10/03(月) 21:15:55

    『過ごしやすいお日柄の今日この頃、直上からほんの少し陽が傾き、コースのウマ娘達を明るく照らしています!実況はサクラバクシンオー、学級委員長である私、サクラバクシンオーです!』
    『解説のエアグルーヴだ。改めてよろしく頼む』
    『今最後のウマ娘がゲートに入り、準備が整ったようです!さあ、一斉に――』

    (ガコンッ)

    『スタート!皆さん良いスタートを切りましたよ!!』

    ゲートが開く音とほぼ同時に各ウマ娘が駆け始める。沸き立つ観客の熱気は凄まじい。
    激しい序盤の位置取り争いは、先頭がミホノブルボン。そこから1バ身ほどにシンボリルドルフ。
    半バ身程度離れて続く一団がメジロマックイーン、ライスシャワー、トウカイテイオー、ナリタブライアン、マチカネタンホイザ、ビワハヤヒデ、アグネスタキオン、テイエムオペラオー、メイショウドトウの順。
    そこからおよそ1バ身半にマチカネフクキタル、ウイニングチケット、マンハッタンカフェ。
    殿の一団はナリタタイシン、ゴールドシップ、そしてシャドウメア。各々完璧な位置取りといえよう。

    『あまり前後に広がらない展開となっていますが、どうでしょうかエアグルーヴさん!?』
    『何に対してのどうなのかをハッキリさせんか。しかし各ウマ娘がベストのポジショニングをしている辺り、誰がどのタイミングで仕掛けていくかが重要になるだろう』
    『なるほど!つまりバクシンですね!!』
    『いや違うが?』
    『ちょわっ!?』

    漫才じみた実況が聞こえてくる。
    というかサクラバクシンオーはあの調子できちんと実況を続行できるのだろうか……

    「うひょわああぁぁぁ〜〜!先頭を走るブルボンさんにそれを追う各々方!虎視眈々と機会を狙いながら駆ける姿がもう眩しいっ!!」
    「メアちゃんは――最後方だね。あの位置ってことは追い上げていくつもりなのかな」
    「多分そうだよッ!出遅れたりはしてなかったし、しっかり戦ってるッ!!」

    隣のウマ娘達が大盛り上がりしている中、全体を俯瞰しながらもシャドウメアの良い走りに頷く自分が居た。
    彼女はしっかり相手を見てから全力をぶつける子だ。中々できないことだろうが――彼女自身の経験が上手くそうさせるように思える。
    序盤の位置取りがスムーズに済み、未だ大きな競り合いも無いまま既に残り2000mを通過したところ。果たしてここからどうレースが動いていくのだろうか。

  • 36二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 22:33:02

    ほしゅ

  • 37二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 03:59:45

    保守

  • 38◆UlpelLUOzM22/10/04(火) 12:25:52

    ――レース中のコース内。
    みんな懸命に駆けながらも、それぞれの思惑を巡らせている。

    (位置取りに成功。先頭をキープ――他のウマ娘も同様であると判断。ラップタイムを意識しつつ、警戒を継続)
    (長距離で必須なのは首尾貫徹の心構え。一心一意、ペースを乱すことなく機を狙うとしよう)
    (このままコースを進みましょう。概ね他のみなさんも同じ考えでしょうし、焦ったところでペースを乱してしまうだけですわ)
    (うぅ……会長さんのプレッシャーに怯んじゃって下がっちゃった……けど、まだまだ巻き返せるはず。がんばるぞー……!)
    (今はまだこの位置。マックイーンもカイチョーもちょっと飛ばしすぎてるように見えるし、ボクは冷静に行かなくっちゃね!)
    (ここ……この位置だ。この位置が一番、先頭を狙いやすい……!)
    (あんまし先に行かないように、まだまだレースは長いからね。よーし、ここここ!)
    (なるほど、どうやら皆中盤頃まで控える作戦らしい。ならば圧だけでもかけさせてもらうぞ……!)
    (ククッ、やるじゃないかハヤヒデ君。しかしその行動のおかげで後ろを気にすることができたよ――まだまだ行ける……!)
    (ああ、すっかり囲まれてしまった……なんて罪作りなボク!だけどこれを跳ね除けてこその世紀末覇王なのさ!!)
    (オペラオーさんのすぐ近く……まだみんな、きっと仕掛けては来ないはず、慎重にぃ……!)
    (今日は調子も運気も最上級です!今は控えていますが、このまま走って最終でかしこみーっ!)
    (もうそろそろ仕掛けたって……いや、もうちょっとガマンだ!半分過ぎくらいから競り合った方がいいはず!)
    (珍し、チケットがまだ動き出さないなんて。でもそんな余裕かましてると、アタシが抜くよ……!)
    (へへっ、こんなに刺激的なレース滅多にないぜ……!うっし、そろそろぶちかまして行くかなーッ!!)

    たくさんの人の目。応援と歓喜の声。
    地面を揺らす轟音が私を包む。
    何故だかワクワクさせてくれる地響き。
    それはどこか、あの戦いの日々にも似ていて。
    それでいて巨人よりも、ドラゴンよりも、今の私にとっては前を走るみんなが強敵で。

    ――だから超えたい。

    ドヴァーキン。我が友よ。
    そして、トレーナーさん。"こちら"での我が同胞よ。
    見ていてください。私の走りを。

  • 39◆UlpelLUOzM22/10/04(火) 21:25:15

    『早くも1000mを通過!ここから大いに展開が変わって来ます!!』
    『後方に控えていたゴールドシップがグングンと上がってきているな。先頭集団も抜きつ抜かれつ、ミホノブルボンがなんとか抜かれまいと持ち堪えている形だ』
    『おっと!ここでテイエムオペラオーが突き抜けるように前に出ました!かわすかわす!!しかしシンボリルドルフが行かせません!!そのまま前方のミホノブルボンを巻き込む形での接戦です!!すぐ後方にいたメジロマックイーンとライスシャワー、更にはトウカイテイオー――ナリタブライアンも上がっていますよーっ!!』
    『レースも中盤に差し掛かるとなると競り合いも生まれてくる、ここから終盤まで一気に混戦になるぞ!』

    実況・解説の二人にも熱が入ってきた。
    既に仕掛け時だと言わんばかりに半分ほどのウマ娘が駆け込み、先頭を入っていたミホノブルボンを混戦に巻き込む形で走り続けている。

    「シャドウメアさんは、どうやらまだ仕掛けないみたいですね」
    「英断ッ!最も後ろでレースの展開を見ている証拠ッ!」
    「目まぐるしく変わる戦況、抜きつ抜かれつ大混戦、誰が抜けるか分からない……ウマ娘ちゃん達の本領発揮に心臓がバクバクでいつ出てくるかって感じですよええ!!」
    「ど、独特な表現だね……」
    「――?あれ……ねぇ、今……あッ!やっぱり聞こえたッ!!」
    「どうしたんだい、何が聞こえたって――」

    ドンッ――ドッドンッ――
    コースから響く地響きの音と、こちらから飛び交う歓声に混じって……何か音が聞こえる。
    ドンッ――ドッドンッ――!
    この音は一体なんだ?あまりに低く、響き渡る音。
    よく聞くとこの音はコースの、混戦状態の一段の後ろから――

    「――まさか」

    ドッ――ドッ――ドッ――ドッ――!!
    シャドウメアへと深く聞き入り、その走りを注視する――間違いない。この音は、彼女の踏み込みの音だ。

    「フッ、フッ、ハッ――フッ、フッ、ハッ――!」

    真っ赤な彼女の瞳が、今にも抜きん出ようとする一団を捉える。
    そして一瞬目を見開いたシャドウメアの周囲から、深淵とすら思える暗黒が見えたように思えた。

  • 40◆UlpelLUOzM22/10/04(火) 22:02:38

    「――!この感じ……!」

    真っ先に違和感に気付いたのは前進しようと足を溜めていたマチカネフクキタル。一瞬だけ周囲を伺うように見回すと、少し後方に違和感の正体がそこに居た。

    「?な――に……っ!?」

    "彼女"のすぐ前を走っていたナリタタイシンは異質な雰囲気を感じ取った――しかしその刹那、影すらも見えない速度ですり抜けられる。

    「――来やがったな!」

    その身に感じる今までに経験のないタイプのプレッシャー。それを発する存在が後方から徐々に詰めてくる感覚に、ゴールドシップは内心武者振るう。そしてこのタイミングで、全てのウマ娘がついに妙な感覚に襲われていると気付いた。

    「これは間違いなくっ、メアちゃんだ〜っ!!」

    前方で追い比べるマチカネタンホイザは昨日と同じ――否、あれよりも幾分重苦しいプレッシャーに歯を食いしばる。

    「うおおおおおっ!負けないぞおおおおおおっ!!」

    並びかけてきた"彼女"を先に行かせまいと、ウイニングチケットが並び走り、グングンと前へ詰めていく。

    「――影?」

    横並ぶ一瞬、マンハッタンカフェは"彼女"の気配に重なる影を感じる。それはレース前に見たあの影。

    ――"彼女"が踏み込む度、地より響き渡るたった一度の轟音が周囲を圧倒する。大気が震え、身に染み入り、全てを吹き飛ばしてしまいそうな響き。それが迫る、迫ってくる。
    その響きの発生源である"彼女"は確かに感じていた。走る中に、今は最早聞こえないはずの友の"声"を。喉より響かず、舌より響くその"声"を。全てを揺るがし、全ての力となるあの"声"を。

    【 《Mid》 《Vur》 《Shaan》 】

    そう背中を押していることを、確かに感じていた。

  • 41三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/10/04(火) 22:14:04
  • 42二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 00:07:11

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 11:39:51

    保守

  • 44二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 23:16:33

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 03:59:16

    保守メア

  • 46二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 14:01:57

    ほしゅ

  • 47二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 22:05:17

    復活してたのか!

  • 48二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:13:28

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 11:47:42

    保守ハイチュウ

  • 50二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 22:13:05

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 09:12:37

    ほしゅ

  • 52◆UlpelLUOzM22/10/08(土) 09:35:47

    『おおっと!残り1200というところでついに動き始めましたシャドウメアさん!!確実に先団へと詰め寄っていきます!!』
    『中々見ない独特なフォーム、そして類を見ないパワー。ここから見てもわかるほどの豪脚だ。しかしこの走り、とても荒々しいように思うがスタミナは保つのか?』
    『シャドウメアさんに続いているのか、みなさんがスパートをかけ始めました!その中を突き抜けるように走っていきますシャドウメアさん!!現在先頭から7番目!!』

    シャドウメアが動き始めた。
    既に一番後ろから中程へと突き進んでいる。
    しかし彼女自身の走りもさることながら、周囲がそれに合わせたようにスピードを上げ――いや、これは最早スパートをかけている。
    追い込みの戦法を使うウマ娘ならこれくらいからスロットルを全開にするのはよくある話だが、全てのウマ娘がそうしているのだ。
    ……まるで追い立てられるように。

    「驚愕ッ!?凄まじい追い込みだ!まるで肉食獣が獲物を狩る時のような覇気ッ!!」
    「シャドウメアさんのパワー、凄いものだとは分かっていましたがこれ程とは……」
    「ですが周囲のウマ娘ちゃん達も追い抜かれまいとぐんぐん迫って――あばばばばばっ!?ペースが早すぎでは!?」
    「動じてなさそうなのは会長とブライアンさん、マックイーンさんにオペラオーさん、タキオンさんとフクキタルさん……かな。他のみんなは何だか追い立てられてるみたいに走ってる」
    「すごいすごいッ!まるで稲妻を喰らい、雷を握り潰すような走りッ!!メアちゃんッ!行けぇぇぇッ!!」

    観客の注目をも一身に受け、彼女は走り続けている。
    周りを走るウマ娘達も闘志に火を焚べて、決して負けまいと、勝ちたいと走り続けている。
    そうだ、走ってくれ。
    それでも皆を抜き去ってしまう強さを見せてくれ。
    君の走りを見せつけて、魅せてくれ。
    君の輝きの先を、共に見たいから――

    「シャドウメアーッ!君の全力を見せてやれーッ!!」

    気が付いた時には残り800mを越えていた。
    刹那口をつくように飛び出した応援よ、本心よ。
    一人戦う彼女の力になってくれ。

  • 53二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 15:50:46

    これはまさしく「迫る影」ですわ

  • 54二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 20:29:20

    >>52

    >一人戦う彼女

    ……本当にそうか?

  • 55二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 22:10:33

    ほしゅ

  • 56二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 22:59:16

    トレーナー君もいい感じに脳がこんがり焼けてるな…メアちゃんと末永く一心同体して欲しい

  • 57二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 03:47:41

    盛り上がってきたな
    大丈夫?初めての模擬レースでレコードタイム出ちゃったりしない?

  • 58◆UlpelLUOzM22/10/09(日) 11:57:44

    (勇猛果敢だな、シャドウメア――途轍もない覇気、いや殺気か。気炎万丈、なれど折れてなるものか……!)

    背後から迫る圧に抗い、己の走りを続ける。
    思うは易し、行うは難し。
    シンボリルドルフ程の実力を持つウマ娘がそんな風に考えてしまう程の気迫。それは他のウマ娘にものしかかるプレッシャー。
    ただ誰一人として折れはせず――しかし、ほんの少し鈍った者が"彼女"に抜き去られていった。
    最初はナリタタイシン。油断の一つもしていなかった彼女だが、違和感に気付くのがほんの少し遅れて抜き去られた。
    次はナリタタイシンの様子に気付いたウイニングチケット。並び立つ彼女に食らいつき走ったが、急激な加速に追いつけず抜き去られた。
    そのままあっという間にマンハッタンカフェ、ゴールドシップ、メイショウドトウ、ビワハヤヒデ、マチカネフクキタル、アグネスタキオン、トウカイテイオー、マチカネタンホイザ、テイエムオペラオーを抜き去る"彼女"。
    そして今、先団の一角であるメジロマックイーンをも抜き去ろうとしていた。

    「――行かせませんッ!」

    しかし踏み止まる――否、追い付いている。名家としての意地か、プライドか。それとも心底からの負けん気なのか。メジロマックイーンは"彼女"に押し負けまいと並ぶように走り続ける。
    それだけではない。"彼女"の前を走るウマ娘も、"彼女"に後ろから抜かれたウマ娘も、殆どのウマ娘が"彼女"が駆け抜けるのをスイッチにどんどんと詰めていく。少し前から既にスパートは始まっていたのだ。
    そんな中で遂に残り400mの佳境となる――それが激動の始まり。
    予測のつかない展開の始まりだった。

  • 59二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 12:25:37

    一旦抜かれてそれでも食らいついてカマセにならないあたりやはり伝説の名馬達なんだなって

  • 60◆UlpelLUOzM22/10/09(日) 13:34:31

    『これは!残り400mといったところでミホノブルボンまさかの失速!?なんと引っ張られるようにライスシャワーもスピードが落ちています!』

    先頭を走っていたミホノブルボン、そしてそれを追うように走っていたライスシャワーの両名が失速。
    必然的に先行していたシンボリルドルフが先頭に躍り出る。

    『現在先頭はシンボリルドルフ、そのすぐ後ろにナリタブライアン――おっと最終カーブを抜ける直前に控えていたテイエムオペラオー、マチカネフクキタル、アグネスタキオンが上がってきます!更に競り合っていたシャドウメアを少しだけ離してメジロマックイーンも詰めていく!!』
    『間も無く最終直線だ!この直線は短い、離された後ろ側は間に合うか!?』

    ――――――

    「来たか……!乾坤一擲、勝つのは私だ!譲らない――!」
    「いいや、アンタを倒してこっちが勝つ――ブッちぎるッ!」
    「この窮地を脱してこその世紀末覇王!それこそがこのボク!さぁ、主役の座を賭けていざ勝負ッ!!」
    「実にッ、実に興味深い走りだシャドウメア君ッ!だが君との勝負を捨てるなど、可能性の探究者である私にそんな選択肢はない――ッ!」
    「私には運があるんです、負けなんてありませんっ!うおりゃぁぁぁぁぁーッ!!」
    「このレース、なし崩し的に参加したのは否めませんが――こんなに熱い戦い、負けたくはありませんッ!」

    すぐ近くを走るみんなの熱を感じる。
    前も、後ろも、みんなが勝つ為に走り続けている。
    走りながらも、私はみんなを見ている。感じている。
    私も、みんなの様に熱を放っているのだろうか。
    あのレースを走ったウマ娘の様に、輝けているのだろうか。
    今はカーブを丁度曲がり終わったところ、確かここが最終直線。
    あの日トレーナーさんに教わった走り方。最終直線では全力を出す、私の全力を。
    この全力を見せた時に、輝けているかは分かること。
    そう。だから――

    「シャドウメアーッ!!行けぇぇぇぇぇーッ!!!」

    「はぁぁぁぁぁぁぁーーーッ!!!」

  • 61二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 22:32:11

    >>60

    しれっとフクは浄化前か……

  • 62二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 03:22:31

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 12:38:17

    ここまで保守が有効なパターンもそうはあるまい

  • 64二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 22:37:53

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 03:50:23

    ほしゅろだ

  • 66二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 13:24:02

    保守

  • 67二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 20:45:33

    fas

  • 68二次元好きの匿名さん22/10/11(火) 22:26:05

    保守

  • 69二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 03:57:18

    ho shu kiin

  • 70二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 14:07:20

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 14:37:56

    ho

  • 72二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 21:45:32

    sh

  • 73二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 00:57:43

    ほし

  • 74二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 10:03:25

    Sate

  • 75二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 20:45:33

    >>74

    揺るぎ無きセクハラのスゥームはよせ

  • 76二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 23:27:27

    ほしゅ

  • 77二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:21:56

    保守

  • 78二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 13:01:23

    Fas

  • 79二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 23:56:01

    Ro

  • 80二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 08:48:59

    保守

  • 81◆UlpelLUOzM22/10/15(土) 12:17:27

    「っ!?そ、そんな――!?」

    残り300m。シャドウメアと壮絶に競り合っていたメジロマックイーンが突然の失速。すぐに持ち直したものの、その一瞬はシャドウメアが先に進むには十分すぎた。

    「なッ!?このボクが、こんなにもあっさりと――!?」

    残り280m。メジロマックイーンをすり抜ける様に駆けたシャドウメアに、テイエムオペラオーが抜き返される。

    「あぁぁぁぁぁーっ……!!まさか、二の舞だなんてぇぇ……っ!!」

    残り260m。運気に頼って意気込み過ぎたか、マチカネフクキタルがスタミナ切れによる失速。シャドウメアは彼女をかわして更に詰めていく。

    「――なぁに勝った気でいやがんだーッ!?おォらおらおらおらァーーッ!!」

    残り240m。後方から内側を突き一気にゴールドシップが上がってくる。シャドウメアに並び走り、彼女と共に最前線に詰め寄る。

    「まだです……リブート!」
    「ライスだって――!!」

    残り220m。馬群に埋もれかけたミホノブルボンが再加速、追い上げてくるゴールドシップに食らいつく。そしてピタリとミホノブルボンの後につけていたライスシャワーもそれに負けじと加速をかける。

    「まだ追いつけないわけではない!」
    「まだまだまだまだぁぁぁぁぁあ!!」
    「終わってない、負けてたまるか――!!」

    残り200m。ペースが落ちていたはずのBNWの三人が、ほぼ同時に後ろから飛び出していく。先のミホノブルボンとライスシャワーの位置まで上がり、虎視眈々と最後の競りを狙う。

    「終わってないのは……こっちだってぇ〜〜!!」

    残り180m。中団で仕掛けどころを狙っていたマチカネタンホイザがじわりじわりと詰めてくる。

  • 82二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 12:30:21

    スタミナ食い散らかしてる……
    実馬券勢からすると悪夢でしかない

  • 83二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 23:25:28

    fas

  • 84二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 04:14:41

    ほしゅ

  • 85◆UlpelLUOzM22/10/16(日) 08:42:28

    「わ、わわ、私も!負けたくないですぅ〜〜!!」

    残り160m。どんどん上がる周囲の面々に呼応するかの如く、メイショウドトウが迫る。

    「みすみす勝ちを譲る訳にはいかない――はぁぁぁぁッ!!」

    残り140m。先頭でナリタブライアンと競り合っていたシンボリルドルフが更なる加速を見せ、半バ身程前へと進む。

    「その機を待って――なにっ!?」
    「おおっ!?アイツまじかよ、やるじゃねーか!どぉりゃぁぁぁぁ!!」
    「くっ……行かせてなるものかッ!!」

    残り120m。踏み込んだアグネスタキオンの脇をすり抜けるようにシャドウメアが前進。競り合っていたゴールドシップをアグネスタキオンになすりつけるような形で抜き去る。

    「――やっと追い付きました……!まだまだ、先へ行きます……!」
    「それはこっちのセリフ!勝つのは、ボクだぁぁぁぁ!!」

    残り100mといったところで後ろに控えていたマンハッタンカフェとトウカイテイオーが上がってきた。全てのウマ娘が8バ身以内に収まるほどの大接戦だ。

    「来たか。このレース、どうしてもアンタの事が気になっていたんだ――さあ!私に全力を見せてみろッ!!」

    シャドウメアが詰め寄る中、シンボリルドルフを追っていたナリタブライアンが待ち構えるように並び走る。その前方には依然ナリタブライアンとの距離を離さんとするシンボリルドルフの背中が見える。後方には競り合うゴールドシップとアグネスタキオン、その後ろもアタマ差程度での攻防が続く。
    どこを見回しても強敵だらけ。油断を少しでもすれば抜かれてしまうだろう。残りの距離はほんの僅か、しかし誰もがまだ勝てる距離。

    (まるで周囲は壁……違う。高く険しい山のよう。近付くものを跳ね除け、危険に晒す自然の厳しさを思い出させる力強い走り。ですが――)

    前を見つめていたシャドウメアが、視線を落とす。その先にあるのはターフ、一面の芝。いや、そんな上辺を見ているのではない。彼女が見ているのは、地面。
    シャドウメアは目を向けるその方向へと、さらに身を乗り出した。

    「山なら、何度だって越えてきた――!」

  • 86二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 20:06:31

    保守メア

  • 87◆UlpelLUOzM22/10/16(日) 20:29:57

    『残りの距離はわずか!このレース、最後まで勝負の行方が全くわかりません――おおっと!?シャドウメアが体勢を崩したかー!?』

    いつの間にか板についてきたサクラバクシンオーが終焉の近いレースを実況する。
    その声の通り、シャドウメアは今まで見た事がないほどに前のめりになり、あわや顔面が芝に触れそうなほどだ。

    「更に前傾!?なんて無茶なフォーム……!!」
    「危険ッ!?あのままでは――!!」
    「いや、違います――あれでいいんです」

    狼狽えるたづなさんと理事長を静めつつ、彼女を信じてその走りを見る。
    シャドウメアは、踏み込んだ。今までの無茶なフォームより遥かに深く、強く。
    こちらに一際大きな地鳴りが鳴り響くほどのパワーで。
    元々ひと蹴りで10m以上も進み、スパートの時には30mを超えかねない程の規格外の豪脚。
    それを実現させるパワー、スタミナ、そして体幹。
    それら全てを彼女が信じ、俺が信じた。

    「行けッ!!シャドウメアァァァァァ!!!」

    瞬間、彼女の姿が消える。
    横で競り合っていたナリタブライアンも、その少し先を走っていたシンボリルドルフも、少し後ろを走っていたアグネスタキオンも……誰も彼女の姿を捉えられない。
    そこにあったのは蹴り散らされた跡。彼女が居た"影"。

    『――消えた』
    『たわけ、先頭だッ!』

    時間にして1秒。
    距離にして40m。
    ――全てを抜き去って、シャドウメアは先に居た。

    『先頭っ!?し、シャドウメア、とんでもない大加速!!一瞬の間に先頭に躍り出ました!!」

  • 88◆UlpelLUOzM22/10/16(日) 21:01:20

    衝撃。
    観客全てが息を呑む。
    あの編入生が、見ていられないほどの走りしかできなかった彼女が。
    見たこともない走りを見せつけて、勝つ。
    実力者揃いの中を潜り抜けて――

    「――まだだッ!!」

    誰しもが思い浮かべた考えを。
    そんな空気を全て弾き飛ばすが如く。
    シンボリルドルフがシャドウメアに迫っていた。

    『シンボリルドルフ!シンボリルドルフがシャドウメアに追い縋る!!』

    シャドウメアはまるで地に這いながら跳んだかのように踏み出した。
    しかし、それは彼女にとってもヒートアップしたが故のバカ力。
    着地の際、バランスを崩しかねないと見た彼女は、ほんの少しだけ減速した。
    その減速の間にシンボリルドルフが追いついてきたのだ。
    トップスピードのシンボリルドルフは、どんどんとシャドウメアの背に迫る。
    そんな折、シャドウメアが再び加速し始めた。
    この距離では先程のような踏み込みをする時間はもうない。
    それでも彼女は地に力を伝え、追いつかれまいと走る。
    差は少しずつ縮まっていく。

    「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

    シャドウメアとシンボリルドルフがついに並ばんとした。
    そんな瞬間に、彼女達はゴール板を越えた。

    『シャドウメア、シンボリルドルフ、両者がほぼ同着でゴールインッ!!続いてナリタブライアン、アグネスタキオン、ゴールドシップ!みなさん一歩も譲らない熱いぶつかり合いでしたが……先頭2名の結果は判定です!!』

  • 89◆UlpelLUOzM22/10/16(日) 21:27:25

    瞬間、レースの終焉を告げるかのような大歓声が上がる。
    雷鳴のような喝采が未だに決着のついていないシャドウメアとシンボリルドルフにも届く。

    「こ、こんな凄いレース――まるでG1みたい!」
    「会長とあの編入生の子が競り合うなんて誰が予想できるのよ!?」
    「びっくりした!本当にびっくりした!」

    早くも周囲から口々にレースの感想が飛び交っている。
    判定はというと、どうやらまだかかっているようだ。

    「――感動ッ!あまりにも、あまりにも素晴らしいものを見せてもらった!」
    「みなさん、本当に素晴らしい走りでしたね!周りのみなさんも、きっとこの素晴らしいレースへの賞賛の気持ちが抑えきれなかったんでしょう!」
    「すごいすごいすごいッ!すっごーーーーいッ!!ねえ見たッ!?メアちゃん、すっごい走りだったよッ!!」
    「見逃さなかったよッ!すごい、本当にすごいレースだったねッ!」

    理事長もたづなさんも、隣で見ていた二人組も。
    とても興奮しているような、感動しているような、そんな雰囲気を感じる。
    ……そういえばアグネスデジタルは?

    「……………………」

    絶句していた。
    そんなに集中してレースを見ていたのか。
    いや、決してこっちが集中していなかったわけではないのだが。

    「……………………ハッ!?スゥー!ハァー!スゥー!ハァー!」
    「!?」
    「あ、あぶないあぶない。危うく呼吸を忘れるところでしたよ、うへへへ……」

    いや、忘れてたろ既に。

  • 90二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 23:02:45

    ほしゅ

  • 91二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 04:05:47

    デジたんはさぁ・・・保守

  • 92◆UlpelLUOzM22/10/17(月) 11:31:11

    『お待たせしました!判定の結果が出ましたよー!!』

    割れんばかりの歓声を掻き分け、実況の声が響き渡る。
    結果を聞こうと会場が一瞬静まる。
    掲示板横のモニターにズームされた写真が表示された。

    『こちらがゴール時の写真です!厳正なる判定の結果――』

    その画面には、シンボリルドルフよりほんの少しだけ先にゴールしているシャドウメアの姿があった。

    『1着はシャドウメアさん!2着はシンボリルドルフ会長となりました!』
    『3着以降の入着は順にナリタブライアン、アグネスタキオン、ゴールドシップだ』

    着順が確定し、掲示板に番号が示される。
    再び爆発的な歓声が走者たちを讃えて響き渡る。

    『まさかまさかの結果でしたね、エアグルーヴさん!まるで影だけを残して消えたかのような加速でした!!』
    『そうだな。まさかここまでの実力を見せつけてくれるとは……しかし、本当に凄い走りだった』
    『はい、次は私も勝負したいですね!!バクシンバクシーン!!!』
    『ええい、マイクをつけたままバクシンするな!』
    『さて、実況はサクラバクシンオー!解説はエアグルーヴさんでした!みなさん、ありがとうございました!』
    『ありがとうございました……バクシンオーもご苦労だった』
    『いえいえ!学級委員長ですから!!』

    マイクのスイッチが切れる音がする。
    しかし会場は未だに盛り上がり続けている、熱狂冷めやらぬとはこの事だろう。
    そんな中、俺は徐に立ち上がる。

    「行くんだな、トレーナーよ」
    「はい。彼女に会いに」

  • 93二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 17:14:43

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 22:38:07

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 03:51:53

    hosu

  • 96二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 13:55:33

    最近公式供給が多いボリクリさん
    やっぱりメアちゃんのイメージに一番近い気がする保守

  • 97二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 23:04:24

    ほしゅ

  • 98二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 23:23:51

    Hos

  • 99二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 03:51:35

    保守

  • 100二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 06:33:13
  • 101二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 13:01:38
  • 102二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 18:42:16
  • 103二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 22:00:44

    (吹き飛ぶ観客)

  • 104二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 00:11:49

    >>100

    >>101

    >>102

    >>103


    564 懸賞金追加:トレセン学園


    スタァップ!

    お前は、トレセン学園と、その民に対して罪を犯した。何か釈明はあるか?

  • 105二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 06:50:08

    >>104

    >スレ落ちに抵抗する

  • 106二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 06:52:37

    シャドウメアの話を聞くに、ここのドヴァキンは罰金を半額払ってスルーしてもらえそう

  • 107◆UlpelLUOzM22/10/20(木) 12:08:15

    会場を後にして控え室へと向かう。
    もう彼女は戻っているのだろうか、まずどんな言葉をかけようか。そんな考えを巡らせながら、ドアを開ける。
    そこには部屋の中央に立って、奥の壁を見つめるシャドウメアの姿があった。

    「シャドウメア」

    俺の声に気がついた彼女はこちらに振り向く。
    その表情はどこか物悲しげで、真っ赤な瞳にはなんと涙が湛えられていた。

    「トレーナーさん……」
    「ど、どうしたシャドウメア!?涙なんて――」
    「今……今、友がここを去りました。感覚で分かります」

    友――レース前にマンハッタンカフェに教えてもらったドヴァーキンのことか。

    「――それと、ごめんなさいトレーナーさん。今日のレース……」
    「何故謝るんだ?君は勝ったじゃないか」
    「いいえ。確かに本気で戦いました。でも、きっとあの力はドヴァーキンがいたから出せた力なんです」
    「ドヴァーキンが?」
    「……はい。半分ほど走った時、友の声が聞こえたんです」
    「ドヴァーキンの、声が?」
    「闘う時、戦友を守る為に使うスゥームがあります。その声が聞こえたんです――思い込みかもしれませんが、きっとそのおかげで私は勝ちました」
    「それは……」

    ……あの場で走り、その空気を感じていた彼女がそういうのなら、本当の事なのかもしれない。

    「友は私の戦いを応援してくれました。しかし、あの走りは信念に反していました。だから……ごめんなさい」
    「それは違うよシャドウメア。君は本気で走っていた。能動的にスゥームを使ったわけでもない。しかもあの走りは、俺には実力のように思えた。つまりもしあの走りが今は君の力じゃなくても、君がこれから先も走りたいと願うならいつかは手に入れられる走りなんだ。きっとドヴァーキンは、君にそれを教えたかったんじゃないかな?」
    「……そう、なんでしょうか」
    「ああ。きっとそうさ。俺はそう思うよ」

  • 108二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 22:39:46

    Strun

  • 109二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 22:51:52

    メアトレーナーの首にマーラのアミュレット掛けようぜ!(結婚相手を探しているということになるはず)
    それを見たシャドウメアちゃんには(もしかして、この人は私を・・・!?)と闇の一党のメンバーとは思えないくらい心臓バクバクさせながら赤面してほしい

  • 110二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 03:30:11

    保守の一党

  • 111二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 13:03:54

    Strun

  • 112二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 21:22:35

    このスレが好きだ
    落ちてほしくない

  • 113二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 22:53:29

    ……他に劣らぬ良い保守だ

  • 114二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 04:29:17

    Hos

  • 115◆UlpelLUOzM22/10/22(土) 10:20:57

    ――こうして、波乱の模擬レースは終わった。
    ドヴァーキンが居なくなり更には約束を違えたと涙していたシャドウメアも、今ではすっかり元気になった。
    「ドヴァーキンが居ない事でスゥームの暴発はもう起こらない」と言って、今度こそは自分の力だけで勝ってみせると息巻いている。
    トレーニングも併走も、どんどん慣れてタイムを伸ばし続けていた。
    相変わらず俺と一緒の時は基本無表情だが、この表情はきっと素で、多分俺に向ける最大限の信頼の表れなんだと考えると嬉しく思う。

    後日、未だに罪悪感が拭えないシャドウメアが自主的にアグネスタキオンの実験台になろうと赴いたが、なんとアグネスタキオンから突っぱねられてしまったらしい。
    曰く「申し出はありがたいがカフェに強引に迫らないか見張られていてねぇ。ほとぼりが冷めるまでは仕方なく自分の研究に専念するよ」とのこと。本人の意思ではないのか……
    とはいえ彼女が輝く為には、これからが本番だ。
    あの模擬レースで不名誉な空気は綺麗さっぱりなくなった。となれば、次に待つのはメイクデビュー。
    この実力を遺憾なく発揮し、より高みへと進み、そしてもっと輝けるように支える。
    それがトレーナーとしての俺の仕事であり、役割であり――俺個人の本心でもある。
    よし、これからも粉骨砕身の覚悟で頑張るとするか!

    ……そういえば、聞きそびれていたことがあった。

    「シャドウメア、ちょっといいかい?」
    「どうかしましたか、トレーナーさん」
    「いやその。模擬レースの時に、多分ドヴァーキンに向けて言った言葉があるだろう?ドラゴン語の……」
    「ああ、はい。確かに言いました」
    「あの言葉の意味、そういえばまだ教えてもらってないな、って」
    「そうですね……"お久しぶりです。恐れ知らずの同胞、永遠の英雄。そして勇敢なる仲間である貴方を、私は決して忘れはしません。ドヴァーキン、どうか勇敢に走る私を見守っていてください。その時私はきっと勝者となるでしょう"……という感じです」
    「そういう意味だったのか。なんだか珍しい物言いだね」
    「あの時はかなり高揚していましたから――もしかしたら、それでドヴァーキンがはしゃいでしまったのかもしれませんね」

    そういって微かに、柔らかに笑う彼女。
    そんな彼女を見て、改めてシャドウメアと共に歩み続けたいと思ったのだった。

  • 116三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/10/22(土) 10:25:11

    というわけでアプリでいうところのストーリー4話くらいまでの物語、終わりました! 何度もスレを落としておいてアレですが、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました!!

    まあまだ別スレで日常回的なの書くけどね! 気が向いたらまた付き合ってね!!
    後早いうちにここまでのお話をpixivでまとめるつもりでいるからそれもよろしくね!

  • 117二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 10:28:22

    Ro

  • 118二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 11:40:48

    >>116

    この作者が好きだ もっと日常回がみたい(お疲れ様でした 復活を待ちます)

  • 119三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/10/22(土) 13:02:27

    だいぶ残レス数が余ってるので裏話、というか設定的な話。

    イメージしてる適正
    芝A ダートA
    短距離G マイルE 中距離B 長距離A

    固有スキル
    影と共にあれ
    中盤まで後方に控えていると、自分を含む全てのウマ娘を疲れやすくさせ、パワーのステータスに応じて速度と加速力を上げる。

    ちなみにドラゴン語の語りは意訳。詳しくは調べてください。

  • 120二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:27:45

    後ろに控えて全員をシャウトの射程内に捉える......
    ロジカルだな(違う)

  • 121二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 20:57:19

    乙でした。
    料理した時のやり取りが面白かったし、日常回もとても楽しみです。タムリエルと地球じゃ色々と文化が違うモンニ…

  • 122三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/10/22(土) 21:43:43

    脚質のことが完全に頭から抜けてた。
    逃げD 先行G 差しB 追込A

    そういえば聞きたいことある?
    物語に関する質問は受け付けるよ。
    感想とかも書いてくれて全然良いよ。
    日常回の世界観ギャップはまだまだ擦るつもりだからご期待ください。

  • 123二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:07:26

    まさかの戦いの激昂
    Mid(Loyal:忠実) Vur(Valor:勇気) Shaan(Inspire:激励)
    のシャウトを持ってくるとは。
    確かにドヴァキン(ドヴァーキン, またはドラゴンボーン)がそれを贈ったのならシャドウメアちゃんの速度増加にも納得がいくな(使用者以外の仲間の攻撃速度を増やす)

  • 124二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 07:49:16

    読解力の問題かもだけど、いまシャドウメアの中にいるのは素体の女の子ソウル+シャドウメアのウマソウル+ドヴァキン(ストーリ途中で退去)で合ってます?

  • 125三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/10/23(日) 10:44:10

    >>124

    その通り。

    ちなみに想い出とかスゥームなどの特殊能力が強く出た代わりに人格(性格)はあまり表に出なかった、という設定。元の通りならもっと荒々しい子なので、人格も表に出てたら一人称が変わってたり熱心に勉強するよりひたすら走り続けるだけの子になってたかも。

    とはいえスカイリムの文化の影響で戦いや決闘なんかを一度きりの神聖なものと深く捉えてる点はある。併走や模擬レースなんかでもそう。


    ドヴァーキンに関しては書いた通りストーリー中に彼女から立ち去るけど、ずっと彼女と一緒にいた感じ。

    普段ドヴァーキン自身はソブンガルデにいるんだけど、仲間の一人であるシャドウメアのことが気になってついてきたっていうデタラメな事をやってる。

    ちなみに、実はトレーナーに夢を見せたのも(1スレ目参照)ドヴァーキンの仕業。ついていってしばらく信頼を置けそうで身近になりそうな人物はいなかったわけなんだけど、トレーナーがそれに該当したから「この人なら任せてもいいか」っていう割と軽い感情で合言葉を教えた。模擬レースの時にスゥームで応援したのもその性格から"応援してたら不意にポロっと出ちゃった"感じ。

    模擬レースが終わって立ち去ったのは、これからはシャドウメア一人でやっていけそうだと安心したし、もし何かあってもトレーナーっていう味方ができたと認識したから。親心的なやつ。

  • 126三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/10/23(日) 13:15:39

    >>124

    >>125


    補足。ドヴァーキンが居なくなったことによるシャドウメアの能力に影響はない。本当にただ見守っていただけなので。

    強いて言うならシャドウメアがちょっと寂しいだけ。

    でもドヴァーキンも「シャドウメアが寂しがってもトレーナーや周囲の人々がそれを埋めてくれるだろう」と見て居なくなっているので無計画に離れたわけではない。

    実際、トレーナーや学園生活ですぐに立ち直っているのでドヴァーキンの目論見通り。

  • 127二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:56:37

    このレース以降に知り合いもかなり増えるだろうし、学園生活は賑やかになるだろうな…

  • 128三十路のおっさん◆UlpelLUOzM22/10/23(日) 22:25:52

    加筆・修正って大変だね……
    お話に矛盾がない程度に修正作業中です。
    pixivへのうpはもう少々お待ちを。

  • 129二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 07:45:36

    ピクシブが来るまで保守

  • 130二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 12:56:54

    Hos

  • 131二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:19:33

    Ro

  • 132二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 23:53:22

    Dur Neh Viir!!

  • 133二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 07:12:18

    ガード!ガード!

  • 134二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 12:59:18

    スタァァァァップ!!!

  • 135二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 23:13:29

    ho

  • 136二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 06:53:54

    ro

  • 137二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 12:57:59

    スカイリムが北欧モチーフだろうからファイン殿下と話が弾みそう

  • 138二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 22:39:44

    >>134

    保守して抵抗する

  • 139二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 07:32:46

    ではその保守を以て償ってもらう!

  • 140二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 07:36:47

    真面目なようでいてピッキング、スリといったスニーキングスキルをサラッと披露する要注意ウマ娘であってほしい…

  • 141二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 15:03:50

    >>140

    ドヴァーキンの能力どこまで持ってきてるんだろうな

    少なくともスゥームは一通りできるっぽいけど

オススメ

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