[閲覧注意] シーザーか...

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 00:50:20

    初めて会ったのはいつだったか、覚えてはいない。それくらい昔の話だ。わしは天才故に、誰からも化け物と呼ばれ迫害されてきた。真っ当な仕事などできなかった。
    だから、闇の科学者となった。そんな時に彼と出会った。

    シーザー・クラウン

    奴もまた、天才だった。私に及ばないが。彼は私が自分よりはるかに優秀であると知った。
    また、化け物と呼ばれる。いつものことだ。

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 00:52:09

    続けて❤️

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 00:53:11

    『いつか見てろよ!!お前を超えてやるからな!!』

    初めて言われた言葉だった。わしを畏れない人間などいなかった。だが、奴はわしを超えるべき目標と見ていた。

    嬉しかった。

    後に作るMADSのメンバーの中でも、奴とわしが飛び抜けて優秀だった。ジャッジもクイーンも、わしには及ばないと諦めていた。クイーンはジャッジに対抗意識を燃やしていた。
    その中でもシーザーだけは、わしを見ていた。

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 00:53:40

    何?ダンブルドアとグリンデルバルド的な関係?

  • 5二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 00:55:36

    違法な科学者集団。世界政府に見つかるのは時間の問題だった。
    クイーンとジャッジは逃亡、私はスポンサーを世界政府と定めて交渉をした。シーザーは逃げるチャンスを捨ててわしについてきた。

    『勝ち逃げは許さねェからな』との事だ。

    あの頃は楽しかった。とても、楽しかった。
    でも、そんな日々も長くは続かなかった。

  • 6二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 00:57:04

    (クイーン様絡繰人間でベガパンクのこと意識してたような)

  • 7二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 00:59:54

    シーザーは優秀だが、数々の奇行が問題となっていた。子供に人体実験をするのは“どうでもいい“としても、明らかに目的もなく毒を投与するのは意味がない。研究費を私的流用するなどもってのほかだ。
    成果を上げなければクビになる。だが、庇うのももう限界だった。

    『シーザー、お前の奇行は目に余る。庇いきれん。』


    そして、奴は逃亡した。3億の賞金首となった。

    もう、あの頃の楽しい生活には戻れない。誰もわしを、超えてくれない。超えようとしてくれない。

    ただの、しがない天才科学者でしかなくなった。


    ああ、つまらない。

  • 8二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 01:03:38

    奴は紛れもなく飛び抜けて優秀だった。わしさえいなければシーザーが世界一の科学者といっても過言ではなかったろう。事実、シーザーの足元に及ぶ科学者はいなかった。
    ジャッジもクイーンも、そうだった。

    わしはシーザーの遥か上を行っていた。

    いつかわしを超えてくれるのではないか、そう期待して、研究の日々を続ける。


    ああ、ようやくできた。天使の名を冠する兵器。

    どうか、これで彼を捕まえてきておくれ。また、一緒にいたいのだ。

    次会う時には、どこまでわしに迫っているのかな。



    ーfinー

  • 9二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 01:04:36

    3位を大きく引き離す2位と、2位が逆立ちしても追いつけない1位っていいよねっていうお話でした

  • 10二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 01:09:26

    とあるライトノベルのマッドサイエンティスト共思い出した。
    政府に所属していて三人組の天才だけどNo.3だけ死亡して、No.2も精神的には蘇生してるけど肉体的には死んでるような物でNo.1だけ完全に自己蘇生できてる連中

  • 11二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 01:13:01
  • 12二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 01:15:28

    今まで見た中でトップクラスに好き
    今後も頑張って書いて♡

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