【一応閲覧注意】『ウター！起きてきてー！』

1二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:02:27

※RED後、ウタがサニー号に乗っている設定でございます。

(ナミの声？……甲板から？こんな夜中に？)

『今日は私と寝ずの番だったでしょ？早く起きなさーい！』

(そうだっけ？……そうだったかも。早く船生活にも慣れなくちゃなぁ)

「待ってて～……今いく～……」

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>>33

2二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:03:18

ま、まさか……。この何気ない日常のような導入は……！？

3122/09/27(火) 23:03:19

『早くー！こっちに来てー！』

「そんな声出さなくても聞こえてるよ～……あんまり声出すと皆起きちゃうよ～……」

『こっちに来てー！』

「もー夜中だって分かってないのかなナミ。はいはい今出る……」

甲板に出る扉に手を掛けたところでウタが止まる。何かがおかしいと。

(サニー号の廊下ってこんなに長かったっけ？)
(あと私、ベッドで寝てたはずなのに、ベッドから出た記憶がない)
(何よりナミは私とロビンと一緒の部家で寝た筈……同じ当番なら、なんでナミは一人で先に出たの？)

4122/09/27(火) 23:04:21

『ナニしてるの？早く、ハヤク出てきて』

(なんか分かんないけど離れた方が)
『ねぇ』

「ハヤクソトニ出ましょう？」

>>26

5二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:04:59

ひぇ

6二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:05:17

泣いた

7122/09/27(火) 23:05:36

「ヒッ」

(後ろ！？後ろにナミが、いやナミじゃない！？ナニかがいる！！)
(嘘、手が勝手に扉を！？あ、足も動かない！？助け……声も出ない！？)

ゆっくりと扉が開いていく

(ヤダ！ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ！！)

扉が開き、ウタの体が扉をくぐり抜け

(あ……………………)

暗闇に落ち……

8二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:05:59

助けてゾロかルフィ

9122/09/27(火) 23:06:51

「ウタ！」

「あ？」

落ちる直前、ガクンとウタの体が止まる。
目の前には夜の海の水面が広がっている。

「ウタ！大丈夫か！？起きろ！」

「え、あ、起きてるよ？」

ウタは腕を引っ張られ抱き締められる。どうやらルフィが腕をつかんでウタが海に落ちるのを阻止したようだ。

「危ないところでしたね。あと少し遅れていれば連れていかれていました。ウタさん、御気分の程は？」

「だ、大丈夫だよ？たぶん……」

ルフィと一緒に来ていたブルックの質問に生返事をするウタ。未だに状況が飲み込めていなかったが、だんだんと自分の現状を理解し、顔が青ざめていく。

10二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:07:13

太陽神出番だぞ！

11二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:08:14

幽霊特攻のブルックさんがいるなら安心だ

12二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:08:19

ニカとヨミヨミ居てもこんなこと起きるの怖すぎるだろ

13122/09/27(火) 23:08:41

「ルフィ、私、わたし……！」

「大丈夫だウタ、おれとブルックがついてる」

「ウタさん、今日はもう寝てはいけません。一人でいるのもだめです。私達と一緒に朝を待ちましょう」

「おれ達が今日の寝ずの番でよかったな。危うくウタが連れていかれるところだったぞ」

二人の頼もしい言葉と助かった事に安堵するウタ。しかし同時に疑問も浮かぶ。
二人は、ウタに起きた何かを知っているのでは？

「二人とも、私に何が起きたか知ってるの？」

ウタの質問に二人は黙り込む。

「……ウタ、知らない方がいい。知ったらお前はまた狙われるかもしれねェからな」

「わ、分かった」

ルフィの言葉に静かに頷くウタ。
その後三人は朝日が昇るその時まで、余り言葉を交わすことはなかった……。

14二次元好きの匿名さん22/09/27(火) 23:08:54

アヒャヒャヒャハ

15122/09/27(火) 23:10:15

水平線から太陽が昇り、サニー号を照らす。
それと同時にルフィとブルックが大きく息を吐き出した。

「ふー……なんとかなったな」

「ですね。一時はどうなることかと」

「もう、大丈夫なの？」

「おう！大丈夫だ！あ、でも一応これ持っておけ」

ルフィが渡してきたのは手に収まる小さな袋であった。

「これは？」

「御守りだ。今日1日持ってろ」

「……中身を聞いても？」

「おれの血を染み込ませた紙とブルックの骨粉と塩」

普段ならウタは間違いなく投げ捨てているであろう物。しかし今は捨てる気分にはなれなかった。

「今日も凌げばもう狙われる事もないと思いますので、肌身離さずお持ちくださいね」

「わかった……ありがとう」

その日の夜、ウタはぐっすりと眠りそれ以来、幸いなことに妙な事態に巻き込まれることはなかった。