【ウマウマ風味注意】すっかり涼しくなって【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 21:28:15

    「あ…」
    「ん?…ヤエノじゃないっスか!こんなところで会うなんて奇遇っスね!」
    休日の一幕。ヤエノは出かけていると、私服で時間を過ごしているバンブーを見かけた。
    「はい、奇遇ですね。何をされていたのですか?」
    「アタシは神社にお参りに行ってきたところっス!ちょっと最近うまく体が動かないんで…ちょっとでも調子がもどればなーって」
    「なるほど…」
    実際、あそこの神社のご利益はすごいらしい。
    調子が崩れるとお参りに行くように指示するトレーナーも多いと言う。
    「調子、戻ると良いですね」
    「ありがとっス!」
    「…よければ少し一緒に話しませんか?そこの公園で」
    「お?良いじゃないっスか!話しましょう!」

    2人は他愛のない話をする。
    最近のレースの結果、トレーナーのちょっとした小話、同室の娘の話…
    気がつけば、かなり日は落ちてきていた。

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 21:28:30

    「すっかり夕方ですね」
    「そうっスね!早く帰らないと門限に引っかか…へくしっ!」
    いきなり彼女はくしゃみをする。
    「大丈夫ですか?」
    「うぅ、大丈夫っス!」
    「…そんな格好では、冷えるのも無理はないでしょう」
    大きめのパーカー1枚に、短パンを履いただけの動きやすさ重視の私服。
    センスはヤエノも大概似通っているが、目の前の彼女の服はあまりに風通しがよさそうだった。
    「少し温まってから帰りましょう」
    そう言ってヤエノは自販機の方へと歩いて行った。

    「お待たせしました。買ってきましたよ」
    「あ、ありがとっス!これは…お汁粉っスね」
    「はい」
    「いただきまーす」
    缶を開け、そっと口をつける。
    「あつっ…でも甘いっス」
    その熱と甘みが、体に染み渡っていく。
    「…美味しいですか?」
    「美味しいっス!」
    「それなら、よかったです」
    ヤエノはバンブーがお汁粉を飲み終わるまで、じっくりと、ゆっくりと眺めて待っていた。

    「ごちそうさまでした!甘くて美味しかったっス!…さて、そろそろホントに門限がヤバいっス!帰るっスよ、ヤエノ!」
    「はい、帰りましょうか」
    2人は連れ立って学園への道を歩いていく。
    そこに、かすかに感じられる熱があった。

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 21:29:20
  • 4二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 21:43:37

    ヤエバンとは見事な…

  • 5二次元好きの匿名さん22/09/28(水) 21:50:28

    話の流れが今の季節に合ってて更に良き

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています