ONE PIECE FILM DDDD 完全版

  • 1二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 20:21:35

    ワノ国での決戦を経て、「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」に覚醒したルフィ。"ジョイボーイ"が現れた今、Dの一族についての秘密が明かされる。この秋、家族でジャン泣き。

    「かつてジョイボーイは、失敗した」ゾウが何者かに語りかける。

    どこか身体の調子がすぐれないとぼやくルフィ。ローとチョッパーが診断するも異常はなく、不穏な空気が流れる。
    病状は悪化し、心肺停止と蘇生を繰り返すルフィ。彼らは治療のため医療大国ドラムへと戻ることを余儀なくされる。

    フーシャ村ではウープ・"D"・スラップが、ドラム王国では"D"・アール・くれはがルフィの手配書を確認する。
    ウープ・スラップはDの意志が明確に動き始めたことを語る。
    くれはは、ここが5000mの標高から世界中に"解放のドラム"を響かせるためのステージであると呟く。しかし、そのためにはジョイボーイ含め四人の選ばれたDの一族が必要らしい。

    再びゾウの語り。ジョイボーイと三人の仲間、すなわち「イム」「ゾウ」「初代シッケアール王 ジャン・アンゴ」は解放のドラムを鳴らせず、故に世界は歪な形のままであるらしい。
    この時からイム様は玉座の呪いに、ゾウは地を歩み続ける呪いに、ジャン・アンゴは不老の呪いに蝕まれていると呟く。
    ジャンだけは再びジョイボーイを迎えるために"シッケアール王国"を作り、さらに"ブルジョア王国"をも建国させたが、資格を持つ子孫は現れなかったという。

    麦わらの一味はドラム王国に上陸。するとサボテン頭の人影に出迎えられた。
    彼こそ、"オペオペの呪い"に蝕まれたジャン・アンゴである。
    彼は、「黒ひげ」もドラム王国に来ていること、自身がジョイボーイを待ち続けていたことを伝える。
    そして不老の中、世界中で"四人のD"についての情報すなわち"4D(DDDD)"を、世界政府に知られぬよう断片的にばら撒いてきたことを語り、一味に加わる。

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 20:21:57

    「やっと時期が合ったな…以前来た時ァ"ニカ"の実は拝めなかったが… まさか麦わらがそうだとはな!」黒ひげが言う。
    その隣では、巨漢の男がトプトプトプと笑う。

    ルフィがまともに戦えない今、四皇同士の戦いは黒ひげが優勢だと思われた。しかし、ジャンは逆に今が800年待ち続けたチャンスだと一味に伝える。その為には、黒ひげとローの力両方が必要らしい。

    話は終わりかと言わんばかりに黒ひげが"ヤミヤミの実"を使って襲いかかる。ジャンは雪玉を用いて妓配王を放つが、ほとんどは闇の中に吸い込まれてしまう。
    「目障りだ!この場に脇役は必要ねえ、そうだろ"麦わら"!?」

    黒ひげがそう言うと、周囲の地面一帯が闇に呑まれ、ここに残るのはルフィとロー、なんとか回避したジャン・アンゴ、黒ひげ、バスコ・ショットだけとなった。

    「トプトプトプ…ウィ〜!!酒と同じで自分が呑まれるのは勘弁だなァ」バスコはそういうと、緩慢な喋り方とは裏腹に超高速でローに迫る。

    「トプトプ・TOP SPEED」
    ローが何が起きたかも分からない様子で吹き飛ばされた。バスコの通った後は、まるで爆発でも起きたかのように抉れている。
    なぜ黒ひげが仲間を一人しか連れてこなかったのか、他の全員が察する。
    この男が黒ひげを担いでルフィを捜索していたのだ。故に上陸直後に捕捉されたのだと。

    「このまま全員殺しても構わんのんか〜?」お前一人で事足りる、というように黒ひげが頷く。

  • 3二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 20:22:16

    その瞬間、ジャン・アンゴが再び"妓配王"を放つ。ただの雪玉だ、そう捉えたバスコは武装色を纏い防御する。
    しかし、その投擲はバスコの脇腹を貫き、その勢いを保ったまま黒ひげに直撃した。

    先ほどの雪玉とは違い、この中にはバスコが抉った地面から拾った岩石が仕込まれていた。

    「デデデデ…油断したな!あらゆるものに目を向けて万物の声を聞け…おれが"ジョイボーイ"から教わったことさ」

    「面倒だな…やはり殺すか。」そう呟き、額に青筋を浮かべた黒ひげも動き始める。

    「てめェ能力者じゃねェ…だからこの"グラグラ"の力で殺す他ねェよな!?」そう叫んで黒ひげは腕を構える。ジャンがそれを見て防御に移った。

    しかし、その瞬間ジャンが黒ひげに引き寄せられる。直前の怒りもグラグラもブラフだったのか、倒れ伏したローが驚愕する。

    体制を崩したジャンに向かって、今度こそ地震の力を帯びた一撃が放たれる。
    しかし───

    「今だ!」そうジャンが叫ぶと、ローが全てを察する。瞬時にルフィとジャンの位置が入れ替わり、ルフィに向かって"グラグラ"の力が放たれる。

    ドクン。ドクン。ルフィの止まっていた鼓動が鳴り始める。次第に波長を変え、全員に聞こえるような大きさでリズムを奏で始めた。ドン、ドッ、トッ、ト。益々鼓動は大きくなり、それまでほぼ仮死状態にあったルフィが起き上がる。

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 20:22:36

    「ギア───5」
    ルフィがそう呟くと、一気に全員の視界が晴れる。"ヤミヤミ"の空間がルフィに破られたのだ。地面が震え、大気が割れる。

    「オヤジと同じ"覇気"…!?」そう言う黒ひげに向かって、ルフィが渾身の一撃を放つ。
    「ゴムゴムのォ〜〜…猿神銃!!!」

    黒ひげとバスコ・ショットが、凄まじい勢いで彼方へと吹き飛ばされ、流れ星になる。

    黒ひげを撃破し、一段落ついた一行。ジャンがもう一仕事残っていることをルフィとローに伝える。
    "ギア5"が続いているうちに山頂までルフィを運び、世界中にドラムを響かせなければならない。
    そんな時間はないと焦るルフィとその一味だが、ジャンには考えがあるらしい。

    ジャンはルフィを左腕で掴み、「デデデデ、ありがとよ"ジョイボーイ"…いや、麦わら!」そう伝えると、叫ぶ。

    「妓配───"覇"王!!!」

    黒き雷を纏った彼の左腕は、先ほどのバスコ・ショットとは比べ物にならない速度でルフィを撃ち出した。しかし、その反動でジャンの左半身は消し飛んでいる。

    ルフィはあっという間に山頂に辿り着く。その瞬間、ひときわ鼓動が大きくなる。5000mの遥かから、四つの海とレッドラインにも響き渡る。

    殆どの者はその音が何かも分からず、しかし高揚する気分を抑えきれずに踊っていた。
    五老星と"イム様"、そしてごく一部のものは、このドラムが何を意味するか知っており落胆した。
    そして、奇跡的に船に着地した黒ひげ。
    「オイオイ…終わっちまうのか、この"時代"が!?誰もが夢を追う世界が!!」彼はそう慟哭する。

    しかし、そこに声をかける彼の仲間たち。
    「それもまた"巡り合わせ" 提督らしくない…!」
    「いい酒を持ってるのんが…みんなで飲まなくてええんのんか〜?」
    「ウィ〜〜ッハッハッハァ!!心配すんな提督!おれたちがいるところが"今"だぜ!」
    仲間に囲まれた黒ひげは、寂しそうではあるが、どこか満足げでもあった。

  • 5二次元好きの匿名さん22/09/29(木) 20:24:07

    ED:BUMP OF CHICKEN「新世界」

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