【SS】風紀委員の聖蹄祭

  • 1二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 22:17:53

    「こんにちはーっ!学園外からの方っスか?受付はあちらっス!」
    聖蹄祭。トレセン学園の文化祭にあたる行事だ。
    風紀委員であるバンブーメモリーは、その日も仕事として案内やゴミ拾いなどをしていた。

    トレーナーはそんな彼女を労うため、彼女の方に駆け寄ってきた。
    『今日も頑張ってるな!』
    「あっ!トレーナーさん!いえ、風紀委員として当たり前のことっスから!」
    『はは、そう言えるのは偉いことだよ。…でもさ、バンブー』
    トレーナーは少し心配するような顔で声をかける。
    「ん?どうしたんスか?」
    『その…いいのか?他に、やりたい出し物とか…』
    …彼女はよく頑張っている。頑張っているが、その分彼女自身の青春を謳歌できているのかが、トレーナーは気になった。

    「ああ、そのことっスか!大丈夫っスよ!アタシは風紀委員の仕事、好きでやってますから!」
    しかし彼女は良い笑顔でそう返す。
    「そうだ、トレーナーさん!今日1日、一緒に風紀委員の仕事しないっスか!?」
    『手伝ってほしいなら、いくらでも手伝うよ』
    「手伝う…まあ、そうっスね!そう言ってくれるならありがたいっス!」

  • 2二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 22:18:05

    「あぁもう、ここもゴミまみれっス…トレーナーさん、そっちの方拾っといてください!」
    『ああ、わかった』
    …仕事をしている間に、だんだんと日が暮れてくる。
    「ん……そろそろ今日の聖蹄祭も終わりっスね」
    『なぁ、本当によかったのか?ずっと仕事してて…』
    「いいんスよ!だってほら、見てください!」
    そうして彼女が指差す先。
    そこには、楽しそうに後片付けを始めるトレセンの生徒がいた。
    「あんな風に、楽しそうに過ごしてくれてるみんなを見ると…頑張った甲斐があるなって、そう思うっス!だから、アタシは風紀委員の仕事が好きっス!」
    その光景を見て、トレーナーも感動を覚えていた。
    『…だな、頑張った甲斐があるよ』
    「でしょう!?」

    風紀委員の聖蹄祭は、他とは違う楽しみ方だ。

  • 3二次元好きの匿名さん22/10/01(土) 22:18:46

オススメ

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