【SS】 あの日の商船

  • 1スレ主です。22/10/02(日) 20:38:14

    ここは音楽の島エレジア。

    とある大物海賊団に襲われてから1年が経過した。

    生存者は2名という壊滅的被害を受けたこのエレジアで、1人の少女は虚ろな目で海を眺め、呟く。

    彼女の記憶がフラッシュバックする。
    灼熱の炎につつまれた王国と、大雨の中笑いながら出港する大好きだった人たち。

    「シャンクス……なんで?どうして?!私を独りで残していったの……ホントに騙して利用してたの?!」

    しかし、その問いへ返答する人間はいない。

    もしもゴードンさんが死んじゃったら私はどうなるの?そこからお婆さんになるまで一生ひとりぼっちなの? なんて最悪の考えが思い浮かび、思わず泣きそうになってしまう。


    「……ウタ、ここにいたのか。君は能力者なのだから海は危険だと言っただろう。さぁ、夕飯の支度ができたから一緒に食べよう。」

    もう1人の生存者でありこの国を治めていた王、ゴードンはウタに話しかける。

  • 2二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:38:48

    期待

  • 3スレ主です。22/10/02(日) 20:38:50

    * * *

    「……うん。食べよう。」
    私は力なくゴードンさんに返事をする。

    ゴードンさん。ちょっぴり顔は怖いけど、とっても優しい。音楽の勉強をさせてくれて、料理もとってもおいしい。私にとっては新しい親みたいな人だ。

    「ん?ゴードンさん、船が来てるよ」
    海の方を見て気付く。
    「あぁ、本当だね。商船のようだ。物資は私が運ぶから、先にご飯を食べてていいぞ。」
    「……はーい」
    重い足取りで屋敷へと向かう。

    エレジアに私とゴードンさんの2人になってから、定期的に海軍の人たちが商船で来て食べ物とか生活用品を支給してくれるようになった。

    私もバカではない。この島から出るために、何度も海兵の人に近くの島に連れてってと頼んでいる。
    でも、毎回「この近隣の島は治安がとても悪いし、武器も多く乗せてない商船では君を悪い海賊から守れる保証がない。ごめんね。」
    ともっともな理由で断られてしまう。こう言われては私も忍び込むなんてできやしない。

    「……ん?あれはいつもの商船か?様子がおかしいぞ……?」



    「え?!」

  • 4スレ主です。22/10/02(日) 20:39:22

    「もしかしてシャンクスたち?!ゴードンさん!!」
    そんな訳ないのに、思わず大声で聞いてしまった。
    「……いや、すまない。そうではないようだ……」
    ゴードンさんは申し訳なさそうに答える。
    「そっか……そうだよね……ぅ……」
    思わず涙ぐんでしまう。でも、何か現状を変えるきっかけになるかもしれない。



    * * *
    「だから!!おかしいでしょ!!何で軍艦と商船を間違えるんですか!!」
    1人の海兵が商船で怒鳴り散らかす。

    「あぁもうしつこい!!わしだって間違えたかったわけじゃないと言っておるじゃろ!!それに軍艦の隣に商船を停めたお前らが悪い!!」

    「あぁもう2人とも静かにしてくださいよ!!お前もこの方がいなかったら俺ら死んでるかもだぞ、落ち着けよ。」もう1人の海兵が宥める。

    「はぁ……まったく……でも引き返せたのにサボりたいからって理由でついてきたのは“海軍の英雄”でも問題ですよ!!







    ガープ中将!!」

  • 5スレ主です。22/10/02(日) 20:39:58

    * * *
    「どうやらいつもと違う人が乗ってるようだぞ、ウタ。少し会って話をしてみるか。」
    ゴードンさんは優しく話しかけきた。
    「……うん。そうするよ。」

    もしかしたら、この島から出て自由に航海できるほど強い人かもしれない。いや、そんな人が突然商船に乗るわけないか……

    商船は10分も経たない内に港に停まった。
    「毎度毎度すいませんねぇ、ホント。本人確認ですが、あなたはゴードン氏で間違えないでしょうか?」
    「あぁ。私はゴードンであっているよ。」
    「承知しました。では、今回の分の食料とその他用品を運びますね。」

    いつものゴードンさんと海兵さんのやり取りを聞いていると、今日来た新しい人が降りてないことに気づいた。見た感じ老兵の人っぽい。話しかけてみようかな。



    「……ねぇ、おじいさんは海兵だよね?お名前は?どうして今日ここに来たの?」
    おじいさんに尋ねる。

  • 6二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:40:23

    これ前もなかった?
    上げ直し??

  • 7二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:40:24

    あれ?前もあったよなこのSS
    建て直し?

  • 8スレ主です。22/10/02(日) 20:40:25

    「ん?なんじゃ小娘、ワシは間違えてこの船に乗っただけじゃよ。名はガープじゃ。分からんことがあるならあいつらに聞け。」
    いつもの海兵を指差すおじいさん。

    何だ、もう引退してちょっとボケちゃったのかな?……でも、何だかとてもオーラっていうか覇気?を感じる人だ。もしかしたらこの人と一緒なら島を出られるかも、そんな希望が一瞬胸に浮かんだ。

    「私はウタっていうの。ガープさんってどれくらい強いの?」返答によっては……そんなことを考えて聞く。
    「ウタ……どっかで聞いた気がするのォ……まぁいい、ワシか?ワシは未だに海軍の英雄と呼ばれておるぞ!!ぶわっはっはっはっはっ!!こんな爺に英雄じゃぞ?!わっはっは!!海軍も末じゃのう!!」

    「❗️」
    豪快に笑うガープさん。その笑顔に1人の面影が浮かぶ。

    ルフィだ。一緒に新時代を作ると誓い合った幼なじみ。普段はガキンチョだけど、一緒に遊んでて楽しい私の初めての友達。どうして急に思い出したんだろう…
    きっとシャンクスのことが心に強く残ってて今まで思い出す余裕がなかったからだ。

    「……ぅ……ぐすっ……」
    ルフィとの勝負したりで遊んでた記憶を思い出して涙が込み上げてくる。

    「ん?!どうした?大丈夫かウタ!」
    私が急に泣いたから慌てるガープさん。

    「ルフィ……会いたいよぉ……」
    名前まで出してしまった。ガープさんは関係あるかも分からないのに。でも、…会いたいのは本当だ。
    「……ウタ……ウタ……あ!お前がルフィの言ってた奴じゃの?!話は聞いたぞ!!」

  • 9スレ主です。22/10/02(日) 20:40:51

    「ルフィを知ってるの?ガープさん!!」
    つい声を上げてしまう。

    「あいつはワシの孫じゃからのう!!最近は海賊になりたいとか言……ん?てことはお主赤髪の娘なのか?なぜ1人でここに居る?ここを襲ったのは赤髪本人のはずだが……」
    この人がルフィの言ってたこわーいおじいさんなんだ!偶然に心が踊る。

    でも、それに続く質問に傷つけられる。
    「赤髪……シャンクスはね……ぅ……わ、わ、私を……」


    「ーーーウタ。そのことについて話すのは辛いんだろう。私が話すから今は向こうに行ってなさい。」
    号泣して呂律が回らなくなった私をゴードンさんが助けてくれた。
    「ぅ……うん。ありがと、ありがとうゴードンさん。」私は涙を拭いて船を降りる。

    その後ガープさんとゴードンさんは真剣な顔をして話していた。

  • 10スレ主です。22/10/02(日) 20:41:21

    * * *
    「……という次第だ。結論を言えばこのエレジアを滅ぼしたのはトットムジカであり、赤髪海賊団ではない。」
    ゴードンは悲劇の詳細を語った。

    「……ふむ。大体は理解した。この件は本部に繋いで、今からでも赤髪の懸賞金を……」
    いつになく真面目な顔で話を聞いていたガープが答える。

    「いや、待ってくれ。その必要はない。あの海賊団がウタを置いていくと“覚悟”を決めた理由には“海軍に追われるから”のもある。それを消してしまうのは本人たちも望まないはずだ。」
    赤髪達の気持ちを汲むゴードン。

    「お前さんが言うのならそれでいいじゃろう、承知した。じゃが、ウタはどうすればいい?赤髪海賊団の行方は最後にフーシャ村を出て以来海軍も掴めていないんじゃが……」

    「それについてなんだが、私はまだシャンクス達と合わせるのは反対だ。再開したからといって1年間の心の傷は癒えるとは思わない。私はあの子に憎しみを持ったままシャンクスに会って欲しくはない。
    だから、あの子に今必要なのはメンタルケアだ。さっきの話は聞こえていた。まずは……」
    ウタの心境について大事に考えていたゴードンが案を出す。

    「…………分かった。老いてもワシは人を助ける海兵じゃ!その案を受けてやろう。」

  • 11二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 20:41:42

    おれは初見だから期待しながら見てるよ
    前スレバスターコールでもされたのんか?

  • 12スレ主です。22/10/02(日) 20:41:55

    >>6

    >>7

    立て直しです。書留がなかったので。

  • 13スレ主です。22/10/02(日) 20:42:25

    ーーーその日の晩
    「はぁ……ようやく全部運び終えたっと。まったく、ガープ中将も手伝ってくれればいいのに。」
    商船に乗っていた海兵が屋敷の中でボヤく。


    「聞こえとるぞクソガキ!!」
    怒鳴り声が響く。

    「え?!あ!すいませんガープ中将!!って何の用ですか?運び終えてから来るなんて!」

    「えーっと……なんじゃっけ…あ、商船に救命用の小舟があったじゃろ?それワシ使って帰るから!後よろしく頼むぞ!!」

    「ってえぇ?!我々が海賊に襲われて沈んだらどうするんですか!せっかく大佐殿がいたのにアナタが『うるさいわ!』とか言ってフーシャ村に投げ返しちゃったでしょう?!」
    思わぬ提案に喚く海兵。

    「はぁぁ…もうめんどくさいのぉ……」
    そうつぶやいて電伝虫に手をやるガープ。

    「もしもし!!ワシはエレジアのガープ!今すぐ本部から大佐をここに1人派遣せい!
    ……ん?お前T-ボーンか?なら早う来い!助けを求めてる奴(海兵)がおる!
    は?ワシの要請は聞くなと言われてる?えぇい!!ならセンゴクの奴に来なけりゃワシ海軍辞めると伝えとけ!」ガチャッ

    「これでいいじゃろ」
    「……え……あ……はい。ありがとうございます。(元帥殿も大変なんだな……)」
    元帥を気遣いながらも、海兵は指示通り小舟を出した。

  • 14スレ主です。22/10/02(日) 20:42:49

    * * *
    私は次の日の朝、目が覚めたと思ったら小さい船に乗っていた。

    「え?!何で?!屋敷の部屋で寝てたはずなのに……」

    辺りを見回すとガープさんとゴードンさんも乗っていた。
    「おぅウタ!やっと起きたか?!」
    ガープさんが元気に話しかけてくる。

    「……うん。目覚めたけど、何で海に出てるの?」
    「ん?これはワシとゴードンで考えた“ドキドキワクワクウタ回復計画”じゃ!!」
    「……私はこの計画にそんな名を付けた記憶はないぞ。」

    「???」
    頭の理解が追いつかない。どういうこと?
    「だーかーらー!!ウタ!お前を元気にさせてやるんじゃよ。そのために今からフーシャ村に向かう!」

    「❗️ホント?!ゴードンさん!!」
    予期せぬ答えに歓声を上げてしまった。

    「あぁ。ホントだよ。私たちでウタを救ってあげようと考えたんだ。歌の勉強はフーシャ村でも行うから安心してくれ。」

  • 15スレ主です。22/10/02(日) 20:43:18

    「……ぅ……ありがと…本当に……ありがとう…ぐすっ……」
    またルフィやマキノさんに会えると思うと視界が霞む。元気にしてるのかなぁ。

    「さて!気を取り直して出発じゃー!!」
    「うん!!」

    こうして私の1年ぶりの航海はスタートした。







    「……はて ゴードンお主フーシャ村の方角分かるかの?」
    「……何の冗談だい?ガープさん。」
    「えぇぇぇぇぇぇぇ?!」

  • 16スレ主です。22/10/02(日) 20:45:23

    * * *
    最初から方角がわからなくてどうなるかと思ったけど、あの後私の微かな記憶の話と星の位置でゴードンさんがある程度指針を決めてくれた。

    というか、ガープさんが私の想像の何百倍も強過ぎて心配とかがどっかに行っちゃった。

    ーーーーーー
    「ねぇガープさん。そろそろ食料が減ってきたけどどうしよう?」
    私は昼寝するガープさんを起こした。

    「ん〜……なんじゃ?飯がないのか?分かった待っとれ!」ザバンッ
    そう言って海に飛び込むガープさん。
    魚でもとるのかなぁ、なんて思ってたら数時間後…

    「ガープさんまだかなぁ、お腹すいたのに…」
    グ~ッ
    お腹の音をならしちゃった。でも、次の瞬間…

    ブクブクブクッ
    「?なんの音?」
    「…一応私の後ろにいなさい、ウタ。」
    ゴードンさんに言われて下がる。

    ザバァァンッ「ほーれ、捕ってきたぞ!」バシャンッ

    「えぇぇぇ?!何これガープさん?!」
    嘘でしょ?これ海王類ってやつじゃ…

  • 17スレ主です。22/10/02(日) 20:45:43

    「?飯じゃぞ?足りないか?!」
    「…な……」
    ゴードンさんが喋れなくなってる!

    「ここら辺この海王類?ってやついないんでしょ?!どうしてつれてこれたの?!」
    耐えきれずに質問する。

    「テキトーに泳いでたらぶつかっただけじゃよ!ワシもう疲れたから寝る!」バタンッ
    そういって寝室に降りてっちゃった…

    「??でもどうやって倒したの?」
    そう思って海王類を見るとお腹の辺りに拳の痕がついてた……

  • 18スレ主です。22/10/02(日) 20:46:10

    ーーーーーー前も海賊に出会った時も……

    「ここで俺らブルージャム海賊団にあうとは運が悪かったな!!……ガキもいるし全員売りさばいてやるよ!奴隷としてなぁ!!」

    「わぁっ!どうしよう!!」
    「な……ウタ、危ないから私の影にいなさい。ガープさん起き…あれ?どこに行ったんですか?!」

    ザバンッ「……あぁもうやかましい!!人が気持ちよく昼寝してるというのに!!ワシは機嫌が悪いぞ!!」
    ガープさんが海から顔を出してる!いつの間に?!
    そう言って拳を振り上げるガープさん。

    「フンっっっっっっっ!!」
    ドガァァァァァァン!!

    「「「「「「えぇぇぇぇぇぇ?!」」」」」」
    船に大穴が空く。どうなってるの?!ホントに?!

    「さぁもう1発じゃ!!覚悟せい!」
    今度は拳が黒く染まってるように見えた。

    「せいっっっっっっっ!!」
    ドッゴォォォォォォォンっ!!

    「「「「「「ぎゃあぁぁぁぁっ!!」」」」」」

  • 19スレ主です。22/10/02(日) 20:46:34

    とんでもない音がしたかと思いきや、海賊船は文字通り水平線の彼方へ飛ばされたちゃった…

    シャンクスの闘いを見ていた私でもここまでの攻撃は見たことがないよ…

    そこからも色々トラブルはあったけど、ガープさんが全部解決しちゃった。
    ルフィが前に「おれのじいちゃんはたぶんシャンクスよりつえぇぞ!!」って言ってたのはホントなのかな……?



    フーシャ村がそろそろ見えてきそうだ。

  • 20スレ主です。22/10/02(日) 20:47:21

    * * *

    ここはフーシャ村。1人の男の子が寂しそうに居酒屋でジュースを飲んでいた。

    「あぁ……つまねぇな……」

    「ふふ、やっぱりシャンクスさん達がいなくなって寂しいのね、ルフィ。」
    そう言って笑いかけるのは酒場の娘マキノ。

    「おれはさびしくねぇぞ!マキノ!」

    「はいはい、ジュースおかわりする?」

    「うん!!」

    (まだまだ子供ね……)

    そのとき、突然外から怒鳴り声が聞こえた。

    「ルフィ〜〜〜〜〜〜〜〜‼️」

  • 21スレ主です。22/10/02(日) 20:47:43

    「ゲッ!あの声はじいちゃんだ!この前来たばっかなのになんでまた!!」

    「邪魔するぞマキノ!」バタンッ
    戸を開けて入るガープ。

    「あれ?じいちゃん今日は軍艦のってないのか?」
    外を見て不思議に思ったルフィが尋ねる。

    「ワシは間違えて商船に乗ったんじゃ!それよりルフィ喜べ!お前に会いに……」

    「えぇ?!じいちゃん船まちがえたのかぁ?!バカだ!!」

    「ええぃクソ孫!!話を最後まで聞け!それにバカとはお前にだけは言われたくない!!」ゴチンッ

    「痛ってー!」
    「ルフィ!お前に会いに来た奴がおるぞ!出て来い!」


    「……ルフィ!久しぶり!!」

  • 22スレ主です。22/10/02(日) 20:48:07

    「ーーーーーウタ?…………お前ウタか?」

    「そうだよ!!ルフィ!私だよ!」

    「…………………いや。そんなわけねぇ。急にウタがもどってくるなんてありえねぇ…」

    「……違う!私だよ!!ルフィ!夢でもない!!」

    ルフィのほっぺたをつねるウタ。

    「あ……ぁ……ぅ、ウタ?」

    「そうたよ!ウタだよ!忘れてないでしょ?!」

    ーーーーールフィの目から涙が滲み出した。



    「………………ウタァ!お前……お前…今までどこ行ってたんだよぉぉ!あの後、オレ1人で……さびしくて……」

    「ルフィ!!……ごめん、ごめんね!!……もう私どこにも行かないから!ルフィから離れないから……!」

    ウタもつられて泣きだしてしまう。

    「ウタァ!これ夢じゃないよな?!……よかった…ほんとによかった!!」

    「うん!夢じゃない……、夢じゃないよ……!私はちゃんとここに居るから!そばにいるからさ……!」

    「「うわぁぁぁぁぁぁん!!」」
    2人は泣いたまま抱きしめ合った。

  • 23スレ主です。22/10/02(日) 20:49:43

    「……ガープさん?何でウタちゃんがここに戻って来たの?あとその後ろの男性はどなたなんですか?」
    マキノは質問を投げかける。

    「あぁ。細かいことは後でワシから説明する。今夜村人をここに集めといてくれ。」

    ーーーーー
    ーーー

    「もうルフィとウタは寝たのか?マキノ」
    「えぇ。2人ともぐっすりですよ。同じベットで寝てて可愛らしいです。」
    「……それはよかった。ではここまでの経緯を説明する。ゴードン、頼めるか……?」

    「……あぁ。私の名はゴードン。かつてエレジアを治めていた王だ。まずはある事件の真相を伝えようと思う。」
    ゴードンはゆっくりと説明を始めた。

    「……という訳であの子はここに戻ってきた。だが、ほとんどはガープさんのおかげだ。皆が望むなら私は村を出るよ。」
    「そんな必要ないですよ!!」
    マキノが声を出した。
    「あんたはここまでウタちゃんを大切に想ってたんだろ?!」
    「そうよ!ゴードンさんがいなくなったらあの子も悲しむんじゃないかしら?」
    村人がそれに続き全員でゴードンを励ました。

    「……グッ…皆さんありがとう。本当に……」
    ゴードンは涙を流し説明を終えた。

    「すまん、最後にワシから1ついいか? その…エレジアで起きた悲劇の詳細はウタには伝えないでくれんか?あの子の傷はまだ深い。これ以上傷ついて欲しくないんじゃ。」

    「あたりまえよ!」
    「小さい子を傷つける訳にはいかねぇからな!!」
    村人は全会一致で賛成した。

  • 24スレ主です。22/10/02(日) 20:50:26

    * * *
    「……ん…もう朝?」
    体を伸ばして目を覚ますと、ルフィがまだ寝てることに気付く。

    「ほら、ルフィ起きて!」
    「……んー…なんだよ…もうちょい寝かせてくれよ……」

    「何言ってんの!早起き勝負するって言ったでしょ!私の勝ちね!」
    「あ!忘れてた!いや違う!オレ昨日そんな勝負うけるなんていってねぇ!」
    「出た!負け惜しみ〜これで私の189勝目ね!」
    「ずりぃからおれの勝ちだ!」
    バカルフィ…相変わらずだ。

    「ルフィ〜、ウタ〜、起きた?ご飯できてるわよ。」
    1階からマキノさんが呼ぶ。
    「「はーい!」」

  • 25スレ主です。22/10/02(日) 20:50:48

    ーーーーー
    ーーー

    あれから私とルフィの楽しい毎日は始まった。
    ルフィも悪魔の実を食べたみたいで、体がゴムになってるんだって!!腕が伸びたりして面白い。
    今日も勝負をして楽しかった!

    「ルフィー!お風呂入ろうよ!」
    どうせあんまり入ってないだろうから、私も一緒に入ってあげる!

    「えぇ〜やだよオレ、めんどくさい。ウタ入っていいぞ。」
    「もうバカ!やっぱり毎日入ってないのね!入らないとキレイさ勝負にしちゃうよ!」
    「その勝負じゃオレがぜったい負けちゃうだろ!分かった入るよ!」

  • 26スレ主です。22/10/02(日) 20:51:18

    ーーーーー
    ーーー

    「ほぇぇ……」
    能力者だから風呂に入るとグテってなって力が抜けちゃう。

    「あ、ウタ1人で湯船につかるのは危ないってマキノいってたろ!」
    「ん〜ごめ〜んルフィ…一緒につかろ……」

    「おう!!」ザッバーン
    ルフィが湯船にジャンプして入ってきた。
    「あぁもうバカルフィ……」
    「あで……オレも力抜けちゃってるぞ〜…」

    バタンッ「あ!もう、ここにいたのね!ルフィ、ウタ!」
    マキノさんが入ってきた。

    「だからルフィ、湯船に浸かるのが危ないのは1人だからじゃなくて能力者だからって言ったでしょ!ウタもちょっとは考えて!!」
    「「ごめんなさ〜〜い」」

    その後風呂から出て着替えのスピード勝負や牛乳早飲み対決して遊んだ。

    「ずりぃぞウタ!お前ズボンないから俺より楽じゃねぇか!!」
    「やーい、負け惜しみ〜!ちゃんと考えて勝負は受けなさい!これで204勝目だ!!」
    「ぐぬぬぬ〜!」
    ルフィが悔しそうに睨んでくる。
    相変わらず弱っちぃ!!

  • 27スレ主です。22/10/02(日) 20:51:46

    ーーーーー
    ーーー

    その日の夜、マキノさんとルフィの3人でご飯を食べていた。

    「なぁウタ!そういやお前、シャンクスとはどうして別れたんだよ!冒険はもういいのか?」
    突然にその言葉は私にのしかかってきた。

    「「ビクッ」」
    (しまった!まだルフィにはエレジアのことを伝えていなかったんだ……ウタちゃん…)

    ウソ、ダメ……ダメ!あの日のことを思い出すと、今でも頭がぐらぐらして涙が止まらなくなる…
    でも、ルフィにはいつか言わなきゃいけないんだ……

    「え、えっと…ル、ル、るふぃ?…ぅ…ぐすっ……シャンクスは……シャンクスはね?わ、私を……」

  • 28スレ主です。22/10/02(日) 20:52:23

    (やっぱりまだダメだ!ルフィ、それ以上は…)
    マキノさんが心配そうな目でみてる。

    「大丈夫か?!ウタ!やっぱりシャンクスたちと……………………いや、なんでもない。」

    ルフィ?!なんで急に…でも、でも、ダメ。言わなきゃ。
    「い、いや…ルフィにはちゃんと説明するよ…わ、分かり、やすいように……うぅ……」

    「いや。いいんだウタ!答えるな!ひとには聞かれたくないことが1つや2つあるんだろ?!それはきいちゃだめだってオレは知ってるぞ!!」
    (……!副船長さんの話かしら…)

    「ルフィ!!……」
    とても2歳下のバカな男の子には見えなかった。
    ホントに…涙がよけいに出てきちゃった。

    ルフィに私がいなくなった1年で何があったんだろう。

    「……2人とも落ち着けた?今日は特別にデザート作ってあげるね!」
    「「やったーー!」」
    「私ホイップましましのパンケーキ!」
    「オレはジュースいっぱいだ!」

  • 29スレ主です。22/10/02(日) 20:53:03

    ーーーーー
    ーーー

    「……はぁぁおいしかった!マキノさんのごちそうさま!」
    「オレも!」
    「ふふ、2人とも良かったわね。」
    優しく微笑むマキノさん。

    そのとき突然外から声が聞こえた。

    「ルフィ〜〜〜〜‼️ウタ〜〜〜〜‼️」

    「ゲッ!じいちゃんだ!」「あっ!ガープさんだ!」

    バタンッ「邪魔するぞマキノ!さぁまた特訓じゃ!」
    大声で話すガープさん。私を救ってくれた恩人だ。
    「うわぁっ!!逃げるぞウタ!」
    「ガープさん〜〜〜!!」ガシッ

    私は足に抱きつく。久々に会えて嬉しい。
    「うぉっ?!なんじゃウタ?って逃げるなルフィ‼️」
    いつの間にかルフィが走って酒場を出ちゃってた。でも、もちろんすぐ捕まる。

  • 30スレ主です。22/10/02(日) 20:53:27

    グワシッ「嫌だ〜!離せよじいちゃん!」
    「じいちゃんに向かって『離せ』とは何事じゃ!!今日はキツめの特訓じゃな!!」ブオンッ

    「うわぁぁぁぁぁぁ?!」
    拳骨を1発ルフィに入れたあと、森に向かってぶん投げちゃった。
    あーあ。ルフィかわいそう〜
    なんて思ってたら、ガープさんが急に話しかけきた。

    「いつまで足にまとわりつくんじゃウタ‼️お前もルフィと一緒にいるなら海兵になってもらう!」
    「え?!嫌だよ!!私ルフィと海賊になるんだもん!!」
    「海賊?!ふざけたことをぬかしおって!!」
    「ふざけてないよ!それでシャンクスに会いにいくんだ!」

    「…お前たちでか?!赤髪が海賊としてどれだけ強いのか知らんくせに!貴様らがここで鍛えたとしても奴に辿り着くことは無理じゃ!!」
    「……〜!!無理じゃないもん!私は……ってきゃあぁぁ!!」

    私もルフィと同じ方向に投げられちゃった……

  • 31スレ主です。22/10/02(日) 20:54:39

    ーーー

    「痛たたた……ひどいよぉ…」

    ガープさんに投げられたあと、運良くツタに絡まれたから怪我はしなかった。けど体は痛いしルフィがまだ気絶してる。ゴムのくせに。

    ペチンッペチンッ「ルフィ〜!起きなさいよ!!」
    「……え?!あ!オレじいちゃんに投げられたのか?!」
    「そうよ!!あんたのおじいさんやっぱりめちゃくちゃね!女の子を森に投げるなんて信じられない…まったく!!」
    「オレにいうなよ!いいから村もどんぞ!」
    「でももう夜よ?ケモノがいたら危ないんじゃ……」
    「ん〜たしかに…じゃあもう森で寝ちゃおう!」
    「えぇ〜?まぁ仕方ないよね……」
    フーシャ村に戻ったらガープさんに文句言わなきゃ。

    * * *
    「だから!!ワシがガキの頃はもっとひどいことされたと言っておるじゃろ!!マキノもゴードンも心配しすぎじゃ!!」

    「だからってダメです!せめてもっと大きくなってからにして下さい!」
    「……ガープさん…ルフィ君は体がゴムだからそこまで心配はないがウタは生身の人間だぞ?少しは考えてくれ……歌のレッスンは今日は厳しいか……」

  • 32スレ主です。22/10/02(日) 20:55:05

    結局ルフィと私は木の上に登って寝ることにした。
    (あぁもう背中のとこが固くて眠れない!ルフィのいびきもうるさいし!)

    「……すぅ……ガ〜〜!…クカーっ…ガ〜!」

    もう起こしにいこうかな、と思ってたら目の前に急にキモイ虫が降りてきた!

    「きゃあぁぁぁぁぁ!!」
    慌ててルフィの寝てる木までジャンプしちゃった!

    「うわぁ!なんだよビックリしたなぁ!」
    「ルフィ!へ、変な虫が……!」
    「はぁ?!虫だけかよ?…いやならオレんとこで寝ていいから……オレ寝んぞ……」

    「…う、うん!ありがとルフィ!」
    そのまま私はルフィに覆いかぶさって眠りについた。
    へへへ…酒場でもそうだったけど、ルフィもちょっとは男の子っぽいこと出来るようになったんだね!

  • 33スレ主です。22/10/02(日) 20:55:35

    ーーーーー
    ーーー

    「お〜い!起きろウタ!どいてくれよ!!」
    頭の後ろからルフィの声が聞こえた。

    「……ん?あぁおはようルフィ……ん…」
    ルフィからどいて体を伸ばす。

    「よしっ!じゃあ今日は森から出んぞ!」
    「うんっ!急ごうね!」



    「あぁもうまだ村に出ないの?!どんだけ遠くに投げたのよ……」
    ルフィとしばらく歩いて休憩していた。

    「肉〜!食いてぇのにキノコしかねぇ!やっぱじいちゃんひでぇよなぁ!」

  • 34スレ主です。22/10/02(日) 20:56:08

    じいちゃん…ガープさんの言葉が蘇る。

    『海兵になってもらう!!』

    海兵か……嫌だけど、救ってもらった私としては本当は断りずらい。ルフィと一緒に海賊もやりたいけど…
    ルフィも言われてるっぽいけど、どう思ってるんだろう。

    「1つ聞きたいことがあるんだけど、いい?……ルフィは何で海兵になりたくないの?」

    「?前にもいったろ?オレは世界中を冒険して、うまいもん食って色んなヤツらに会いてぇんだよ!それが自由にできる海賊になるんだ!オレは!!」

    ……前に言ってたルフィの“新時代”の話か…

    でも、なんでそこまで海賊にこだわるの?私と会ったばかりのころは嫌ってたのに?

    「……ねぇルフィ。私がいなくなってた間にシャンクスと何かあったの?」

    つい聞いてしまった。

  • 35スレ主です。22/10/02(日) 20:56:46

    「………………うん。シャンクスのことだからオレはちゃんと話すよ。お前が急にいなくなってからな、ーーーーー」

    それから私はルフィの話を聞いた。私がエレジアに残ってからシャンクスと絶交していたこと、近海の主のせいでシャンクスが左腕を失ったこと。全部。

    「……そうなんだ。…………」
    ルフィの話を聞き終わってから、出た言葉はこれだけ。頭がいっぱいだった。

    (なんで?なんで?シャンクス。私を捨てたのに……ホントに私を騙していたの?でもそんな奴がルフィを守るの?どうして?なんで?!どっちなの??)

    頭の中が疑問符で埋め尽くされる。

    「る、るふぃ?」
    「……なんだ?大丈夫か?」

    「あ、ぁ、あのね?…私も急にいなくなった理由ちゃんとせ、説明するね?……」

    「!バカ!言いたくないことは話すなって言っただろ!」

  • 36スレ主です。22/10/02(日) 20:57:19

    「……るふぃ!」
    思わぬ優しい言葉に動揺しちゃう。

    いや、でも、ダメだ。ここでちゃんとルフィに話さなきゃ。そうしないと一生立ち直れない気がする。

    「い、いや!話すから…話すからちゃんと聞いて……!」

    「……わかった!聞くから落ち着け!」
    そういってルフィが私を抱きしめる。

    「……うん、うん!…あの日ね、私はエレジアってとこにいったんだ……!すごく楽しかったの…でもね、その日の夜っ…そしたら…ぅ…目が覚めたら……」
    「……落ち着け!ゆっくりでいい……!」

    「国が……家が…燃えちゃってて!!……シャ、シャンクス達が…ゴードンさんが国の人はみんな殺されたって……!私を騙してたんだって…!うわぁぁぁん……!!」

    「大丈夫だから!……」
    ルフィの抱きしめる力が強くなった。

    「それ、それで私追いかけたの!……でも、……でも…!シャンクス達は笑いながら船で行っちゃったの……!わ、私を残して!……だから、もう海賊を好きになれなくて……!」

    「……!!」

    「わぁぁぁぁぁん!!ルフィ!!!!」

  • 37スレ主です。22/10/02(日) 20:57:54

    ーーー

    「……落ち着けたか?」
    あれから結構時間が経った。
    ルフィが大泣きしてた私の頭を撫でてくれてる。

    「……うん。…ぐすっ……もう大丈夫。」
    良かった…ルフィにちゃんと言えた。
    ……でも、ルフィはシャンクスにーーーー


    「…ルフィはどう思うの?!シャンクスを信じるの?!」
    突然、語気を強めて聞いてしまった。

  • 38スレ主です。22/10/02(日) 20:58:24

    「………………………………」

    「…いや。わかんねぇ。」

    長い沈黙のあと、ルフィがポツリと答えた。

    「……だよね。ごめんね。ルフィ。いろいろ急に…」

    「…………」
    また長い沈黙。

    ガバッ「……ウタ……」
    ルフィが突然後ろから抱きしめてきた。

    「?!どしたのルフィ?」

    「……オレ、バカだからよくわかんねぇんだよ。シャンクスがいいやつなのかわるいやつなのか……」
    両方の話を聞けば分からなくなって当然だ。私も分からないからルフィに聞いたんだもん。

    「……でも、でも、ウタァ。オレ、お前がもどってきてすっげぇうれしかったんだぞ……」グスンッ

    「?!」

    ルフィが突然涙を流し始めた。首裏に水滴が当たる。

  • 39スレ主です。22/10/02(日) 20:59:04

    「……だから…だから!!お前がシャンクスを信じれないならオレは海賊なんてやらねぇ!嫌われたくねぇもん!……もう1人にしねぇから!ついてきてくれよ……!」

    『1人にしねぇから!』

    その言葉が私の心に響く。

    「……あ、ぁ……」
    涙が自然ににじみ出てくる。

    それは私が孤独だった1年間で、1番欲しかった言葉だ。

    「るふぃ…うん…うん…ついてく…ついてくから泣かないで…!ね?」
    そういう私も目から涙を滲ませてる。

    「わぁぁぁぁん!ウタぁ!ウタぁ!…」


    それから、再開できた日と比べものにならないくらい、2人で泣き叫んだ。

    「……ごめん、ごめんね、でも……ありがとう…ルフィ……!」
    「…いいんだ、オレは。……ウタが元気でるなら……」

  • 40スレ主です。22/10/02(日) 20:59:30

    ーーー

    あれからどれくらい泣いていたんだろう。
    気がついたら夕方になってた。

    「……あ!ルフィ!そろそろ急がなきゃ夜になっちゃうよ!」
    「やっべ!急ぐぞウタ!」

    いつもなら勝負にするとこだけど、今は流石に無理だ。
    2人で本気で走っていった。


    ーーー

    「「はぁ……はぁ…疲れたー…」」

    フーシャ村に入ってからすぐにルフィと倒れ込んじゃった。

    「ん?ルフィ君とウタじゃないか……ようやく降りてこれたんだね。マキノさんが心配していだぞ。」

    「あ、ゴードンさん久しぶり!明日は歌のレッスンお願いね!ほら、ルフィ早くいくよ!」
    「まってくれよ〜」

  • 41スレ主です。22/10/02(日) 21:00:08

    * * *
    バタンッ「マキノ〜!1日ぶり!肉くれ!!」

    「あら、無事で良かった……今つくるから待っててね!」
    マキノさんがホッと息をついた。

    「ふん!ワシのガキの頃なら昨日の内に帰ってこれたぞ!!」
    ガープさんが子供っぽく言い返した。

    「こら!!あんな危ないことをルフィとウタちゃんにさせて、そんなこと言わないでください!ガープさん!!」
    マキノさんがちょっと怒る。

    「ゲッ?!まだじいちゃんいたのかぁ?!」
    「ガープさん!まだいたんだ!!」

    そう言って私は前みたいに足にまとわりつく。
    「これっ!飯を食ってる途中に辞めんか!言っておくがウタ、特訓は次からもやるからな!海賊にはさせん!!」

    「あ、ガープさん。そのことについてなんだけどね……ルフィと今日話したの。」
    私はルフィを呼んだ。

  • 42スレ主です。22/10/02(日) 21:00:38

    ーーーーー
    ーーー

    「〜ってわけでオレとウタは海兵になるぞ!じいちゃん!」「うん!」

    ルフィは今日私とルフィが話した内容をマキノさんとガープさんに伝えた。

    「ぶわっはっはっ!!ようやく理解したのか?!ルフィ!流石は我が孫!稽古つけてやるからのぉ!!」
    ガープさんが嬉しそうに笑った。

    「えぇぇぇ〜?!ホントに?ルフィ!」
    それと同時にマキノさんが驚きの声を出した。

    「あぁ!オレウタがいやがることはしねぇ!そんでシャンクスに会えるまで強くなって、そんけーできる男だったらそのままウタと海賊やればいいしな!ししし!!」
    「あら……!そうなのね…」(海賊やる気は一応残ってるのね…)

    「はぁぁぁぁ?!ワシがそんなの認めるわけないじゃろう!!」
    ガープさんが怒鳴った。

    「そのときはそのときでいいじゃん!ガープさん!!で?ちゃんと私とルフィを鍛えてくれるんでしょ?!」
    「グググ……まぁそのときはそのときじゃな……鍛えるかって?!当たり前じゃろう!!明後日には“海軍本部”に連れてってやる!!」

    「ホントか〜!!そこってシャンクスぐらい強い奴らがいっぱいいるって前いってたよな!!」
    「その通りじゃ!!それよりマキノ!ワシの孫と新しい孫の決断を祝うために宴じゃ!!村人集めてこい!」

  • 43スレ主です。22/10/02(日) 21:01:47

    そこからすぐにマキノさんの酒場に村人が集まって、楽しい宴が始まった。

    「おう皆よく聞け!ワシの孫2人が海兵になるって決めたそうじゃ!!今日はその祝いじゃー!」
    ガープさんが大声で話した。

    「あのルフィがか?!」
    「ウタちゃんも行くの?!」
    「それはおめでてぇなぁガープさん!!」
    「飲み明かすぞー!!」
    村人たちも大騒ぎだ。私も楽しい!

    「まったく、海賊になるなんて言っておるときはどうなるかと思っとったぞ、ガープ。」
    「おぉ、村長か!なんだ?寂しいのか?!」
    「違うわ!!」
    「まぁたまには顔出させるから安心せい、心配はいらん!」

    「ウタ。……海軍に入るそうだな。君が選んだ事だ。私からは何も言うまい。あとは前に進んでくれれば……」

    「え?ゴードンさんも来るでしょ?海軍本部!」
    「……?なぜだい?」

  • 44スレ主です。22/10/02(日) 21:02:17

    「私は海兵になるけど、歌姫になるのは諦めたなんて言ってないよ?ゴードンさんのレッスン楽しいし、向こうでもやって欲しいもん!」

    「いや、しかし…海兵になる気のない者が向こうで暮らせるわけないだろう?」

    「ん?ゴードンどしたんじゃ?寮なら3部屋借りることになったからな!もちろん1つはお前さんの分じゃよ!」
    ガープさんが会話に入ってきた。

    「だってさ!ゴードンさん良かったね!!」
    「……あぁ!」
    (シャンクス……君との約束は果たせそうだ…この子が君に会うために海兵への選択をした以上、エレジアのことは話すべきではないな…必ず世界一の歌い手へと育てあげよう……!)


    「……あ!でもシャンクスが私を騙してたわけじゃなかったら、そのままルフィと一緒に海賊やるんだ!そのときはゴードンさんも行こうね!!」
    「……ん?」

  • 45スレ主です。22/10/02(日) 21:02:42

    * * *
    「あ!ルフィ〜!あとで大食い対決しよ!」
    「おう!また俺が勝つからな!」

    私が答える間もなく、ウタはルフィ君の方へ走っていった。

    (……ウタ…君が明るくなってくれて本当に良かった…)
    私はウタが孤独だった1年間を思い出した。

    (…しかし、ひとつ懸念がある。トットムジカの存在だ。私はあの後封印はできなかったが、再び地下に閉じ込めておいたはずだ…)
    私の愛する国を滅ぼした元凶が脳に浮かぶ。

    (だが、次に来たときにはあれは姿を消していた…!!奴は消滅したのか?!……そんなはずがない。またウタに近寄ってくる可能性も……!)



    「……あれ?なんだろうこの楽譜。どこかで見覚えが……歌っちゃおうかな…」

    「ウタ!!」

  • 46スレ主です。22/10/02(日) 21:03:13

    「止まれウタ!」
    私は喉の限り叫んだ。もうあの悲劇だけは起こしてはならない!

    「……わ!なに?!ゴードンさん?!」
    ウタはすんでのところで止まってくれた。

    「……良かった…本当に…ウタ、早く私にその楽譜を渡すんだ!!」
    「え?!え?!なんでそんなに怒って…まぁそんなに言うなら渡すけど…」

    「あぁ…ありがとう、ウタ。」

    (やはり再びウタに近づいいてきたのか……危なかった…また私はあの悲劇を再現するところだった……!)
    私は1人で安堵する。

    (…この楽譜が全ての元凶だ!私の愛する国を焼き払い、罪なき少女に辛い思いをさせた…!何故こんなものがこの世に存在しているんだ?!)
    あの日、思う余裕のなかった強い怒りが湧いてくる。

    (こんなもの……!!)グググッ
    私はトットムジカを破ろうとする。しかし、シワひとつつかない。

    その時だった。
    「うぃ〜〜苦い顔しおって…!飲んどるか?!ゴードン!!」
    すっかりできあがったガープさんが私に話しかけてきた。

  • 47スレ主です。22/10/02(日) 21:03:44

    「おいゴードン!何を破こうとしとるんじゃ?!」

    「ガープさん、落ち着いて聞いてくれ……!これは前に話した、魔王“トットムジカ”だ!!」

    「ん〜〜?!“とっとんむしか”?ワシゃそんなもの知らんぞ?!まぁ破りたいならワシによこせ!!」
    そのままガープさんに強引に取られてしまった。

    「ぐ〜〜!!なかなかに硬い!…って頭の中に変な歌を流すんじゃない!気が散るじゃろ!」ギチチッ
    ガープさんが呻く。

    「くぅ〜〜〜!!あぁもうワシ怒った!久々に本気でやってやる!ぐぬぬぬぬぬっ…!」グググッ
    そう言ってガープさんの腕が黒く染まる。

    「はぁぁぁぁ〜!!そろそろじゃ!!」ビリッ
    「!!」
    トットムジカの楽譜が破れ始めた。

    「うぉぉぉ〜〜!!一気に行くぞ!」ビリバリビリッ
    「‼️」
    ついにトットムジカの楽譜が完全に引き裂かれた!

    しかし、その次の瞬間だった。
    「きゃぁぁぁァァァァァァぁぁぁ!!」

    大量の黒い音符と共に子供のような絶叫が響き渡り、あの日エレジアを襲った黒い雷がーーー

  • 48スレ主です。22/10/02(日) 21:04:09

    「えぇい!!なんじゃクソガキ!宴中にジャマするな!!」
    ガープさんが黒い拳のまま黒い音符を殴りつけた。

    「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁ‼️」
    再び絶叫が奏でられ、楽譜と音符は塵となった。


    ーーー

    「どうしたんだ?」
    「なに?今の声?」
    「一瞬光った気がしたが…」 ザワザワ…

    騒ぎを聞き付けた村人が集まってきた。
    「皆落ち着いてくれ!!話はあとでする!」

    「話ってなんじゃゴードン?…ってまだ耳の中で暴れおって!!」
    そう言ってガープさんが耳をほじると黒い音符が出てきた。

    「…うぇぇ気持ち悪いのぉ!!フンっ!!!!」パリンッ
    そのまま音符を潰すガープさん。


    ーーーーーそれ以来、トットムジカの楽譜がこの世に顕れることはなかったーーー

  • 49スレ主です。22/10/02(日) 21:04:56

    * * *

    「またね!みんな!今度は海兵になって戻ってくるから!!」
    「マキノもじゃーなー!!ほかのやつらも元気でな!」
    「本当に数ヶ月の間だが村の皆には世話になった…ありがとう。また再び会おう。」

    私とルフィとゴードンさんで村の人たちに挨拶した。

    「さぁ挨拶は終わったのか?!出発じゃ!」
    「「おー!!」」

  • 50スレ主です。22/10/02(日) 21:05:18

    ーーーーーーー
    ーーーーー
    ーーー

    「うわー!!ここが海軍本部?ガープさん!」
    「でけーし広ぇ!!オレらここに住むのかー?!」
    2人でキャキャッと騒ぐ。

    「そうじゃ!すごいじゃろ?!じゃがビシビシ鍛錬つけてやるからのぉ!覚悟しとけ!」
    「おう!!」「はーい!」

    「…ルフィ、お前はまず言葉遣いからじゃのぅ!!せめてウタみたいにはいと言え!」ゴチンッ
    「痛ってー!!」

    「あはは!先に怒られたら負けって勝負、私の勝ちだ!!」
    「な?!今のはゲンコツだけだからなしだ!!」
    「出た、負け惜しみ〜!私の203勝目ね!」
    「くっそ〜!!…って痛てぇ!なんだよじいちゃん!!」ゴツンッ

    「なにがゲンコツだけじゃルフィ!!話聞いとらんかったのか?!お前は晩メシ抜きじゃからな!!」
    「えぇ〜!ひでぇよ!!」

    ルフィは初日から散々だなー!でもバカだから仕方ないね!

  • 51スレ主です。22/10/02(日) 21:05:44

    ーーー

    あれから私たちの稽古の日々は始まった。

    ルフィは“はおーしょく”?の素質があるかもとかでセンゴクさんっていう海軍で1番偉い人に教わってるらしい。ルフィのくせに!

    私は能力者だけど身体そのものが変わってるわけじゃないから、能力でちゃんと戦えるようにお鶴さんっていう中将のところで訓練してる。
    優しいからとっても好き。私にはいなかったけど、お母さんみたいだ。
    そういえば、センゴクさんもお鶴さんもガープさんの仲間だったんだって!すごいね!!
    ゴードンさんの歌のレッスンもちゃんと受けてるよ。ルフィがたまにジャマしにくるけど!

  • 52スレ主です。22/10/02(日) 21:06:14

    ーーーーーーーーーーーーー

    「違う!ズルしたからお前の負けだ!」

    「出た、負け惜しみ〜!これで私の906勝目だね!」

    「ぐぬぬ〜!」
    「コラコラ、食事中は落ち着きなさい。ルフィ君、ウタは昨日遅くまでレッスンしてたんだから少しは気をつけてあげてくれ。」

    私は15歳になった。ルフィはまだ13歳だけど。
    2人ともまだ兵として任務に出たことはないけど、将来有望って言われてる!お鶴さんとセンゴクさんのおかげだね!!

    朝ごはんを食べて寮でルフィと遊んでたら、外から声がした。
    「ルフィ〜〜〜‼️ウタ〜〜〜〜‼️ワシが稽古つけてやる!」

    ガープさんだ!

  • 53スレ主です。22/10/02(日) 21:06:49

    * * *
    「……で、稽古って何するの?!ガープさん!」

    「何するんだよ!じいちゃん『ワシが鍛錬する!』とか言って結局なにもしないで顔出すだけだったろ!!」

    ルフィの言う通りだ。ルフィと訓練してるときも来てたのに、「もうちょい強くなってらワシが直接教えてやる!」とかいってあとはお鶴さんやセンゴクさんと談笑するだけだった。(センゴクさんは怒ってたけど)

    「よし!いいからまずはワシに2人がかりでかかってこい!話はそっからしてやる!」

    「えぇ〜?!…じゃあいくぞウタ!!もしかしたら勝てるかもしれねぇぞ!!」
    ガープさんの戦う所を見たことないルフィが叫ぶ。

    「……うんっ!!」
    う〜ん…あのガープさんに勝てるわけないと思うけど、私たち鍛えてつよくなったもんね!!もしかしたらいけるかも!!

  • 54スレ主です。22/10/02(日) 21:07:13

    ーーーーー
    ーーー


    「痛たたた……」

    「痛てぇよじいちゃん!」

    「若僧ども!まだワシに勝てるわけやじゃろう!ぶわっはっはっは!!」

    く〜!結論から言えば惨敗してしまった…
    1発くらい入れられると思ったのにな〜!!

  • 55スレ主です。22/10/02(日) 21:07:41

    ーーー
    「よっしゃいくぞウタ!ゴムゴムの〜…」

    「甘いわルフィ!!スピードが足りとらん!!」ガシッ
    ガープさんがルフィの伸ばした腕を掴んじゃった!

    「ってうわぁぁぁぁぁ?!」ドガァンッ
    そのまま壁に投げ飛ばされるルフィ。
    私もやらなきゃ!

    「よしっ!行くよっ!〜〜〜🎶」

    「「ぐがーっ!!」」

    オッケー!!眠ったね!
    「ルフィっ…ってなんでアンタまで寝てんの?!」

    「…ん?おお…イカン寝ておった!ウタの能力じゃな?!現実に気を取られて解除とは情けないのぉ!!」ゴチンッ
    「きゃぁぁぁぁぁ!!痛い!!」

    「……ん?やっべ寝てた!!よし、今度こそ!くらえじいちゃん!ゴムゴムの〜」

    「なぜやられたのと同じ技で行こうとするんじゃ!バカ孫!!」
    そういってガープさんの拳が黒く光った!
    「フンっっっ!」ゴンッ

    「ぎゃあぁぁぁぁぁ?!さっきより痛てぇ!」
    そのままルフィもまた吹き飛ばされちゃった……

  • 56スレ主です。22/10/02(日) 21:08:03

    ーーーー
    「まだまだヒヨっ子じゃな!もっと鍛錬をつま…」

    「なんだよじいちゃん!オレとウタをシバきにきただけかよ!!」

    「話を最後まで聞けと何度言ったら分かるんじゃ!」ゴチンッ
    「ぎゃあぁぁぁぁぁ!……ってその手が黒くなる奴なんなんだよ!いつもより痛てぇ!!」

    「これを教えにきてやったんじゃ!!」

    「えぇ〜?!なにそれガープさん!!」
    「これを覇気と呼ぶ!!いいか、お前たち。覇気には3種類あって……」
    それから私とルフィは覇気についていろいろと教わった。
    難しくてよくわかんなかったけど、あれが使えるようになればもっと強くなれるってさ!!
    ルフィの“はおーしょく”も覇気の1つなんだって!

  • 57スレ主です。22/10/02(日) 21:08:30

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    覇気をガープさんに教わるようになってから4年が経った。
    私は19歳になったし、ルフィも17歳まで成長した。
    覇気は2人とも才能があったみたいで、武装色と見聞色はある程度使えるしルフィは覇王色も少しコントロールできるみたい!

    「……よーっし!!出発だー!!」
    「うんっ!行こうルフィ!!」
    フーシャ村の懐かしい海岸で、私たちは叫んだ。

    「ガープさん、ホントに行かせちゃっていいんですか?!ウタちゃんとルフィを…」
    マキノさんがガープさんに尋ねる。

    「おぅ!あいつらはここ9年で強くなった…!東の海くらい余裕じゃろ!!」

    今回ルフィと私に出た任務は『東の海で悪さをする海賊を仕留めてこい』っていう雑なやつで、もちろん出したのはガープさんだ。
    でも、ルフィは自由に航海できるってことで大はしゃぎだ。

  • 58スレ主です。22/10/02(日) 21:08:57

    「…でも、オレ軍艦乗りたかったな〜!でけぇしカッケェのに!!」

    「もう、バカ!まだ大尉と少尉の私たちにそんな許可でるわけないでしょ!ほーら、言うこと聞きなさいよ、ルフィ少尉。私より格下なんだから!!」

    「なんだとー!ウタの方がオレより2年早く任務に出てんだから当たり前だろ!オレの方がつえぇし!」

    「ふんっ!アンタの方が強いの?私2045勝してるのに?!」

    「違う!オレの2045連勝だ!!……ってウタ、こんな商船でいいのか?海賊倒しに行くんだぞ?!」

    「……いいのよ!海にいる海賊が油断するでしょ?!」

    この商船は、私の心を救ってもらうきっかけになったものだ…それを手離したくない。
    私とガープさんとの話も、ルフィにいつかしなきゃな。
    でも、まずは…

    ルフィとこのまま強くなって、いつか会いにいくからね!!

    シャンクス、あなたに!!

    ーーーENDーーー

  • 59スレ主です。22/10/02(日) 21:10:33

    以上になります。SS初めてなので不備があると思いますがご容赦ください。

    ちなみに、商船に乗ってたのがチャルロス聖かルフィの溺れ死んだ遺体ルートも考えていましたが、書いててしんどかったので辞めました。

  • 60二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 21:10:53

    前スレ読んでないから知らなかったけどすげえよかったよ
    アンタのSS…また見てみたい

  • 61二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 21:42:24

    お前は語り継がれる……
    でも長ぇなぁ!

  • 62スレ主です。22/10/02(日) 21:43:30

    >>61

    長いとは自分でも思いました…

    次からは(あるかわからんけど)コンパクトにまとめます……

  • 63二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 21:54:29

    SSは長ければ長いほど嬉しい!
    ガープやっぱ好きだわぁ

    ところでどこかに投稿する気はございませんか…?

  • 64二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 21:54:58

    素晴らしいSSをありがとう!

  • 65二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 21:58:17

    ウタと一緒だと海兵ルートが書かれやすくなったなぁ
    海兵ルフィも海兵ウタも好きだ〜

  • 66二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 22:03:57

    素晴らしい作品だった!
    知ってたけどやっぱガープがバケモン過ぎて笑う

  • 67二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 22:28:34

    たしかにエースサボと会わない&ウタと再会しちゃったら海兵ルート行く可能性結構あるよなぁ
    ここからゾロ達とも会ったりするのかな

  • 68二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 22:30:43

    >>59

    待ってあの1/3のうち2つそんな地獄だったの!?

  • 69二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 22:33:57

    めちゃくちゃ良いssだった…

  • 70二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 22:42:05

    嫌な予感がする…。
    具体的にはこの後海軍の英雄として有名になった後、ウタがチャルロスの目に止まって怒ったルフィがぶん殴った後逃亡劇の末にウタワールドで永遠に暮らすような嫌な予感が!!

  • 71二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 23:17:34

    ガープ中将が破るのに覇気を纏う上に一度塵となった後に耳の中で音符が暴れてる魔王怖くない?

    だが相手が悪かったな


    >>59

    >>68

    当時のスレで決めたときの候補ではルフィとしか言われてなかったけど遺体ルートだったのか…怖

  • 72スレ主です。22/10/02(日) 23:48:27

    >>71

    YES なんとなくの構想ですけど


    チャルロス聖ルートは

    ゴードンがウタを庇い射殺される→ウタは奴隷は免れるも、孤独に耐えきれなくなり数ヵ月後に海に身投げ→溺れる間際にルフィのことを思い出し後悔しながら息絶える→欠損しながらも遺体はフーシャ村に漂着→シャンクス出港数日後にルフィが第1発見者となり、精神崩壊。


    ルフィの遺体ルートは

    ウタ、精神崩壊→自殺未遂を繰り返す(ゴードンに毎回止められる)→それ以外はフィルムREDと同様の歴史を辿る(精神は常に不安定)→しかし、11年後の「ウタという少女は危険だ!」電伝虫を発見、精神が完全に崩壊→ゴードンを今まで騙していた!と殺す→冷静になるも自分を大切にしてくれた人(ゴードン)の遺体を見て再び発狂→エレジアに建てたルフィの墓の前で自殺配信


    って感じでした。

  • 73二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 23:50:31

    >>72

    人の心どこやった?

  • 74二次元好きの匿名さん22/10/02(日) 23:54:28

    >>72

    ルフィの遺体ルートは俺も考えた。

    激るよな。ウタが悲しんだり、怒ったりするシーンを書くのはよォ……

  • 75二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 00:07:48

    おれは心底ハッピーエンドルートで良かったと思う…

  • 76二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 01:21:01

    >>72

    そんなルートは

  • 77二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 01:38:16

    >>71

    しかもダイスで決めてたからなこの作者……

  • 78二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 12:20:44

    >>70

    逃亡海兵ルートの前振りにしかみえなくなったじゃねーか!

    どうしてくれる!?

  • 79二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 21:03:38

    >>78

    どうしてこうなったのかなぁ...(心中ルート)

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