- 1122/10/03(月) 23:43:41
- 2二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 23:44:28
ルフィが風邪…今度は空からウルージさんでも降ってくるのかな…
- 3122/10/03(月) 23:47:28
まずは下見として、シャークマブサージ号での探索を行うことにした。
メンバーはルフィ、ナミ、ウソップの3人。
チョッパーも行きたがっていたが、製薬が中途半端だったこともあり断念した。
それがいけなかった。先ほども言ったが、新世界においてあらゆる常識は通用しない。
瞬く間にサイクロンが発生し、サニー号とシャークマブサージ号は散り散りになってしまったのだ。ジンベエはナミ不在の中操舵でサニー号を守るのに手一杯。お互いに無事切り抜けることを祈るしかなかった。
無人島に漂着し、なんとか難を逃れたシャークマブサージ号だったが、損傷は軽微ではなかった。修理なしで動かすことは不可能だろう。ひとまず救難信号を送り、サニー号を待つことにしたのだった。 - 4二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 23:49:12
楽しみにしてますー!
- 5122/10/03(月) 23:50:25
ナミ「しくじったわ…私がサニー号に残っていればもっと早く対処できたかもしれないのに…気が抜けすぎてたかしら…」
ルフィ「何いってんだ。お宝が沈んでるかもしれねぇって誘ったのはおれだぞ」
ウソップ「もう今更悔やんでも仕方ねぇよ。救難信号は送ったんだ。ビブルカードも向こうにあるし、必ず助けに来てくれるさ。」
ルフィ「よし!まずは食いもんの確保と拠点づくりからだな!」
ウソップ「なんか手慣れてんな…」
ルフィ「まァ慣れてるしな!」
ナミ「幼少期からしてそうだもんねあんたは…」 - 6122/10/03(月) 23:54:12
ひとまず拠点づくりはウソップが、食料品確保はルフィとナミが担当になった。
ルフィは野生動物を狩り、木の実を求め飛び回った。食べられるものかナミが判別して、数日分は確保したところ、ウソップも拠点づくりを終えていた。
ここまでは順調だった。
しかしナミとウソップは失念していた。ルフィは海水で濡れた格好のまま飛び回っていた。
ルフィ以外の者だったら止めただろう。ちゃんと身体を拭かなければ風邪をひいてしまうと。
しかし2人はルフィが風邪をひくなどありえないと思ってしまった。想像することもできなかった。
三度言うが、新世界に常識は通用しないのだ。
そして話は冒頭に戻る
ナミ「…ルフィ?あんた顔赤いわよ?」
ルフィ「うーん…」バタッ
ナミ「ちょっとルフィ大丈夫!?」
ウソップ「まいったな…よりによってチョッパーがいないときによォ…!」
ルフィ「う、うぅん…キモチわりィ…」
彼は風邪をひいてしまった。 - 7122/10/04(火) 00:00:41
ひとまずこの少人数でうつされでもしたら大変なので、距離をとりつつ弱った体にも効く木の実を食べてもらうしかなかった。
ルフィは肉を食えば治ると言うが、そう簡単にはいかないだろう。あの頑丈なルフィが風邪をひいたのだ。未知のウイルスか何かかもしれない。そんなものに自分たちがかかったらおそらくイチコロだ。
しかし、ルフィはああ見えて結構な寂しがり屋だ。チョッパーのような医療知識はないが、近くに誰か居てやらなくては治るものも治らないかもしれない。
そこで、ウソップはあるものを取り出し、ナミに渡した…
ナミ「ルフィ、大丈夫?」
ルフィ「おぅ…苦しい…」
ナミ「大丈夫じゃなさそうね…奇跡的に無事だったんだから、しっかり毛布かぶっときなさい。」
ルフィ「おぅ…」
ナミ「あと、コレも置いとくわ。…"あの子"がのこしてくれたものよ。」
ルフィ「…?」
それは、ひとつのトーンダイヤルだった。
"彼女"のファンであるウソップが、常に持ち歩いていたものだった。 - 8122/10/04(火) 00:01:43
ナミ「病は気からっていうからね…これでも聞いて元気出しなさい。」
ルフィ「…ありがとう…ナミ…」
ナミはそういうと手を振りながら去っていった。
殻頂を押すと、歌が流れだした。
もちろん、その歌声は…
ルフィ「…ウタ…」
まどろみの中、ルフィは夢を見ていた。 - 9二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:02:45
良い
- 10二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:04:34
釜の準備をせねば
- 11122/10/04(火) 00:07:33
12年前 フーシャ村
ウタ「ルフィが風邪ぇ!?」
このときのルフィも風邪をひいていた。修行だといって海にとびこんだあげく、そのまま遊びに行ったことが原因だった。
ルフィ「…きちぃ…」
ウタ「まったくもう…ちゃんと体調管理もできないんじゃ、海賊になんてなれないわよ?」
マキノ「そう言いつつ看病してあげるなんて、ウタちゃんは優しいのね。」
ウタ「これは!マキノさんがひとりで看病するなんて大変だろうから!」
マキノ「わざわざ今回の航海に行かずに残るほど?」
ウタ「…っ…いいの!その分次はすっごい音楽の島に連れていってもらえるようになったんだから!」
マキノ「はいはい♪」
そう言いつつもウタはルフィから離れようとしなかった。心優しい彼女のことだ。きっと心配で仕方なかったのだろう。
しかしそれを口には出さない。ウタはルフィに対して…いや、他者に対して、弱みを見せたくはなかった。
照れ隠しか、歳上ゆえのプライドか、それとも、心配をかけさせたくなかったからか。 - 12122/10/04(火) 00:13:38
マキノ「ごめんウタちゃん。お薬切らしちゃってて…町まで行ってくるから、ルフィのことお願いできる?」
ウタ「うん。まかせて。」
今はルフィと二人っきりだ。
ルフィ「うぅ…さみぃ…」
ウタ「ホント、バカでも…風邪ひくのね…なさけないったら…ありゃ…しないわ…」グスッ
その瞳には、うっすらと涙がうかんでいる。
今、ルフィの意識は朦朧としている
…今なら、多少本音を晒しても、誰も気づかない。
ウタ「心配かけるんじゃないわよ…ばか…」
そう言いつつも、うなされているルフィの頭をそっと優しく撫でる。まるで姉弟のようだ。 - 13122/10/04(火) 00:20:18
ルフィ「うぅ…あたま…いてェ…」
ウタ「…寝苦しいの?なら…」
小さな声で、赤子に聞かせるかのように「風のゆくえ」を歌い上げるウタ。能力は使わない、ただの子守唄。ルフィが夢の世界に興味がないことは知っている。だから今は、ただ安らぎを与えるために歌う。
ルフィ「…zzz」
ウタ「!…よかった…ルフィ…」
無事に寝かしつけられたようだ。もうすぐマキノも帰ってくるはず。
ウタ「…はやく元気になって…また勝負しようね、ルフィ…」
その後元気になったルフィとウタは、早速勝負をした。175戦目の勝負だった。
そして、次こそはとシャンクスがウタを連れて行くことにした島の名は
"エレジア"だった。 - 14二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:23:10
楽しみ支援
- 15二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:27:25
あぁRED後の世界も良いな…
- 16122/10/04(火) 00:27:30
ナミ「あら、お目覚め?って、何泣いてんのよあんた…」
ルフィ「…う…うーん?あれ…?」
ずいぶん、懐かしい夢を見ていたような気がする。もう、あまり思い出せないが。
それでも、体のだるさはすっかり消えていた。
ウソップ「お!スッキリした顔になったじゃねェか!」
ナミ「あの子の歌のおかげかしらね。…ん?」
何やら強い風切り音が聞こえてくる。これは…
ルフィ「サニー号だ!」
クード・バーストで飛んできた、サニー号だった。
「「「「「「「「みんな(お前ら)無事かーーーーっ!!!?」」」」」」」」 - 17122/10/04(火) 00:33:21
ルフィ「おお!お前らも無事だったんだな…って!うぉ!?」
ぎゅう〜〜〜〜〜〜〜っ!
フランキー「アウ!サニー号もスーゥーパーァー無事だっ!」
ジンベエ「お前さんらも無事でなによりじゃ!」
ロビン「えぇ、本当によかった。サイクロンに巻き込まれて海の藻屑になったかと思ったわ」
ウソップ「怖えェこというなよ!」 - 18二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:41:36
スピンオフのような味わい…良い
- 19122/10/04(火) 00:41:55
ぎゅう〜〜〜〜〜〜〜っ!
ゾロ「まさか迷子になるなんてなァ。まったくお前ら、世話焼かせやがって。」
サンジ「オイオイオイオイクソマリモ!それはギャグで言ってんだろうな!?」
ナミ「やめなさいよあんたたち!」
ブルック「ヨホホホホホ!ナミさん再会の印にパンツ見せていただいても
バギィ!
コレは手キビシィーーーーーーーッ!!!」 - 20122/10/04(火) 00:48:42
ぎゅう〜〜〜〜〜〜〜っ!
チョッパー「おいルフィなんか顔赤くねぇか!?」
ルフィ「ああ、でももう治ったぞ!」
チョッパー「自己判断は駄目だぞ!ちゃんと診察しないと!」
ぎゅう〜〜〜〜〜〜〜っ!
チョッパー「…あの、だからさ…ルフィの診察したいからさ…その…
そろそろ離れてやってくれよ、ウタ」
ウタ「あ…ごめん…」 - 21二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:49:46
草
- 22二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:51:04
クァ〜ーーーっ待ってたぜぇ〜ーー!!
- 23二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:52:26
ああ、良かった・・・
- 24二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:52:47
- 25122/10/04(火) 00:53:36
ナミ「いやーありがとうねウタ!あんたの歌のおかげよ。」
ウタ「え?私の?」
ウソップ「お前の歌を聞かせてやったらよ!ルフィのやつちょっと眠っただけですぐに回復しちまったんだよ!」
チョッパー「すげぇなプリンセスウタ!歌声が万能薬になるのか!?」
ウタ「いやーあいつ限定でしょ(…でも嬉しい…)」
ゾロ「あいつは元々回復も早えェからな」
サンジ「一々水さすようなこと言うんじゃねェよクソマリモ!」
ルフィ「まぁなんでもいいじゃねェかよ!…ありがとうなウタ!ししし!」
ウタ「…うん!どういたしまして!」 - 26122/10/04(火) 00:56:07
その日の夜
ルフィ「ごめんなウタ、まだ完治してねェから、今日は一緒に寝てやれねェや…」
ウタ「しかたないよ。でも、早く良くなるといいね。」
ルフィ「おう。おれもお前と寝るの好きだし。」
ウタ「それもあるけど、さ…」
そっと指を唇に近づけると…
ウタ「こっちも、早くしたいしね♪」
ルフィ「…ははっ!ああ、そうだな!」
ウタ「じゃあ、おやすみなさい!
…旦那様♪」
おわり - 27二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:57:13
- 28二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 00:58:10
癒された…
- 29122/10/04(火) 00:59:03
お付き合い頂きありがとうございました。
前作が悲愛だったのでハッピーエンドが書きたくなりました。いかがでしたか?
ss 【CP注意】ルフィが結婚しない理由|あにまん掲示板ウタ「マキノさーん!ただいまー!」マキノ「あら!ウタちゃんおかえりなさい!」マキノさんの酒場、なんだか懐かしく感じちゃう。今回の航海はちょっと長くなっちゃった。マキノ「船長さんたちは?」ウタ「荷降ろし…bbs.animanch.com - 30二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 01:00:03
- 31二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 01:01:23
- 32二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 01:01:32
- 33二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 01:02:25
- 34122/10/04(火) 01:08:23
- 35二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 01:13:26
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