せつ…？しないと出られない部屋？

1二次元好きの匿名さん22/10/06(木) 23:57:35

【接吻しないと出られない部屋】

［学園内のとある空き教室に呼ばれたトーセンジョーダンとそのトレーナー］
「せつ…？ね、トレーナー？あれなんて読むの？つーかこれなに？扉カギ掛かってっし〜」
「…」
「…？トレーナー？どしたん？」
「…あー、あれは、『せっぷん』だな。口付け、つまりは、キスのことだな」
「き…！？え、はぁ！？」
「(ジョーダンに嘘を教える訳にもな。しかしこれは…理事長の思いつきか？流石に悪趣味では…)」

何かと突拍子もなく大掛かりなことをしでかすお方だが、これを文字通り受け取ればウマ娘にも無理を強いるような仕掛けだ。悪戯好きの誰かだろうか。
ジョーダンに何かとちょっかいをかけてくるゴールドシップ…いや彼女にしては直球すぎるか？兎も角、ジョーダンを落ち着かせなければ。

「誰かの悪戯に巻き込まれてしまったのかもな。どこかに出口があると思う。探してみよう、ジョーダン」
「う、うん…」

2二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:07:22

部屋にはこれと言った仕掛けのようなものは無い。扉は一般的な教室と同じようなドアだ。ウマ娘の脚ならば蹴破ることは出来るかもしれないが…ジョーダンに怪我をさせるわけにはいかない。

「うーん…電話で外に救助を出せば…圏外？ここ学園内なのに…ジョーダンのスマホはどうだ？」
「え、あー、えっと…いやーあたしのもおんなじだわ」

この部屋に何か仕掛けでもあるのか、外に助けも求められない。ジョーダンはまだ学生の女の子だ。不安がらせるわけにはいかない。

「そうか…いや、諦めることはないさ。もう少し部屋を探してみよう」
「う、うん…りょー…」

3二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:13:57

部屋の隅まで見てみたが、やはり仕掛けのようなものは無い。ウマ娘のジョーダンの鼻にも、不自然な臭いなどは見つからないようだ。

「ゴメンなジョーダン、不安だろうが…大丈夫だ。ここは学園の中だ。出口は必ずあるさ」
「…うん」

そうは言っても不安なのだろうか、ジョーダンは困ったような顔で、微かに震えているように見える
自分が、トレーナーが何とかしなければ…

「…あのさ、トレーナー！」

4二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:21:24

保守

5二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:22:32

「うん？どうした、ジョーダン？」
「あ、あのさ…ここ、その…キ…ちゅーしないと、出られないっぽい？じゃん？」
「…ああ、あれをそのまま受け取れば、そうだな…でも、他に抜け道があるかも」

ジョーダンが無理をしている。それは明白だった。
部屋を出るために懸命に考えてくれているのだろう。だが、こんなことは、トレーナーである自分が彼女に不本意な選択をさせる訳には…
そう逡巡している内に、自分の手を何かが包んだ。見るまでも無い、これはジョーダンのー

6二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:27:31

あっあっあっ

7二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:31:06

つづいて

8二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:32:44

「あ、あたしは…その、トレーナーには本当に、たくさん助けてもらって、勝たせてもらって…だ、だからさ」

ジョーダンの手は、震えている。ウマ娘とは思えないほどに繊細で弱々しい力で。
しかし彼女の瞳は、瞳が…自分を真っ直ぐ見つめていた。その手と同様、心の繊細さを感じさせる瞳に、自分は捕まってしまった。

「トレーナーとなら、キ、キス…するの、嫌じゃない、からさ…」

9二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:46:52

ダメだ。俺はトレーナーで、ジョーダンは担当ウマ娘だ。ジョーダンにはこれからの未来が、その道を穢しては…
言葉にすべきだ。こんなことは、トレーナーと担当ウマ娘という間柄ならば良くないことだと、彼女に伝えねば。

「ジョ、ジョーダン、そんな、無理しないで」
「ムリなんかじゃ、ないし！あたしは、トレーナーとなら…っ、あんたが、あたしには1番の！」

ジョーダンの目に涙が光る。ああ、困った。彼女は、本当に無理はしていない。真っ直ぐな本心なのだと、目を背けたい程に伝わってきてしまった。
この部屋から出なければ。しかし何よりも、ジョーダンを傷付けない道を開かねば。

10二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:58:07

「ジョーダンっ、その、落ち着いて」
「トレーナーだって、さっきからさ、すげーパニクってるじゃん」

図星である。ジョーダンに手を取られてから、鼓動がうるさくて落ち着かない。みっともない限りだ。
「お、俺たちはトレーナーと、君は、その担当で…」

まとまらない言葉を連ねていた自分の手を、少しだけ強く、ジョーダンが握った。

「…トレーナーは、あたしじゃ、イヤ？」

11二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 01:10:41

真っ直ぐに、不安そうに、決意したように、ジョーダンが見つめている。触れる手はやはりどこか弱々しく、拒むことは容易な筈だった。
だが…拒める訳がない。否、拒む理由が無い。無くなってしまった。俺にとっても、ジョーダンが1番のー

「…ジョーダン…」
「っ…トレーナー…」

>>33

12二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 01:15:20

ジョーダンは保健の授業をあんまり理解できていないのでキスすると子供ができると思っている可能性はありますか？

>>14

13二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 01:15:57

そうして2人がいつまでも交わる場面を別部屋から覗いていた、部屋の監視係及び解錠係のモブギャルウマ娘's
「推せる〜〜〜！！！」ﾎﾟﾁｯ(解錠ボタンを押す音

14二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 01:16:02

>>12

流石に

それは