- 1二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:44:32
- 2二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:45:10
ダスカ お出かけ
- 3二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:49:42
エアシャカール お化け屋敷
- 4二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:50:29
セイウンスカイ 全冠
- 5二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:51:22
デジたん コミケ
- 6二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:52:47
ブルボン ニワトリ
- 7二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:53:05
ダイワスカーレットと彼女のトレーナーは河川敷を歩いていた。丁度夕陽が沈んできている、お出かけの帰り道だった。スカーレットがクレーンゲームで獲ったぬいぐるみを抱えながら前を歩き、彼はその影を踏むように歩いていた。彼女が前を歩くのはいつものことで、彼が先を歩くと意地を張って前に出るくらいだった。
「ねぇ」と彼女が言った。
「何?」
「アタシが走るのをやめたら、アンタは次の娘を担当するの? それともチーム?」
「あー……」彼はしばらく考えるために押し黙った。
「考えてないの?」
「今は考えてないかな」と彼は答えた。「スカーレットのことを見るのに精一杯だから」
彼が無意識に放った言葉は、スカーレットの頬を紅潮させ、尻尾を揺らした。
「……アンタが先歩いて」
「……なんで?」
「そういう気分なの」
彼の影を踏むように彼女は歩く。夕陽の影で、彼女は彼の背中を追っていた。
- 8二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:53:59
カフェ イグアナ
- 9二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:55:23
スズカ パンケーキ
- 10二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:55:38
キタサンイスタンブール
- 11二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:56:27
マックイーン パソコン
- 12二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 02:58:19
マルゼンスキー 車椅子
- 13二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:02:11
「実に驚いたよ」とアグネスタキオンは椅子を回しながらそう言った。「君が聖帝祭のクラスの出し物に乗り気だとはね」
「押し付けられただけだ」とエアシャカールは答えた。その声色から不機嫌であることは容易に分かった。
「断ることだってできたはずだよ」
「知らねェ間に企画者にされてンだよ」
「それこそ論理的に断れると思うのだがね」タキオンは紅茶を飲み、ひと呼吸置いてから再び話し始めた。「お嬢様のご指名かな」
「あァ。そうだよ」
「くっくっく、君はあのお嬢様には逆らえないんだねぇ」
「借りがあるだけだ。だから今回に限ってだ」
「お化け屋敷の構造担当、だったかな。完成したらお邪魔させてもらうよ」
「チッ、やるからには本気だ。腰ぬかすなよ」
「勝算があるかい?」
「カフェを借りていいか?」
「本気だねぇ」
- 14ロジカル屋敷22/10/07(金) 03:04:11
- 15二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:09:46
「例えばの話ですけど」とソファに寝転んだセイウンスカイが話し始めた。「全部のレースに勝てるような強いウマ娘がいたら、トレーナーさんなら担当したいと思いますか?」
話しかけられたトレーナーはパソコンの細々とした数字から目を離し、彼女を見やった。
「全部のレースか」
「そう。芝もダートも、どれだけマークされてもどれだけ不良バ場でも勝っちゃうんですよ」
「それはきっと……」とトレーナーは答えた。「退屈だろうな」
「退屈?」
「俺は本気でやってギリギリで勝ちたい。圧倒的に強いウマ娘は好きだけど、強いライバルと切磋琢磨して勝ったり負けたりしてる方がもっと好きだな」
「にゃはは☆」
「じゃっ、そろそろトレーニング行くか」
「セイちゃん今日はお布団の気分なんですが……」
「切磋琢磨してるウマ娘が好きだよ」
「……トレーナーさんなんて嫌いですよ~だ」
- 16二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:12:36
セイトレはこういうこと言う…好き…
- 17二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:13:41
ミスターシービー 台風
- 18二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:19:25
ゴルシ 菊花賞
- 19二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:20:14
事実は小説より奇なり、という言葉があるけれど、本当に人生のいくつかのポイントでは奇妙で不思議な廻りあわせというものが存在していて、僕と僕の担当ウマ娘のアグネスデジタルはそういう廻りあわせで「二回目の出会い」を果たした。
「あっ、えっ、デ……」
後ろにかなりの列ができていることも忘れて、僕とデジタルの机一つ挟んだ空間には居心地の悪い沈黙が続いていた。
「……新刊、一部500円……デス……」
「えっ……と、先生ご本人……ですか?」
「ハ、ハイ……」
「……デジタル?」
「……新刊、どうぞ」
僕は500円玉をトレイに置いて、新刊を受け取った。僕にはデジタルに連絡する勇気もなく、帰りの電車の中でUmatterのTLを眺めていた。
『ああああああああああどうしようどうしよう』というツイートが流れてきた。先生が仲のいい人だけを通している鍵垢のツイートだ。僕の古のフォロワーが、教え子に変わった瞬間だった。
- 20二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:21:09
久し振りに文字書いたのでもう書けません……
沢山リクエストくれたのに消化しきれなくてごめんなさい! また今度! - 21二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:21:39
お疲れちゃん
- 22二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 03:55:16
おつ