- 1二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 08:36:45
隣に越してきた病弱な一人娘の可憐さに恋をした。名前の通り儚いんだ。
何やら元犯罪者を連れてきて介護させているらしいが、彼女にはそんな男は相応しくない。
元犯罪者なんかを相手に家に篭りがちな彼女も、外に出れば元気になると思って連れ出すものの不調を起こして動転して、見捨てて逃げた。俺は彼女を見捨てた。それ以来、彼女と顔を合わせることは無くなってしまった。
そんな折、直接対峙する機会が設けられた為に道場同士で試合をした。結果は完敗。真剣さえも折られ、父は負けを認めた。禍根は無しと、申し伝えられた。
彼女が好きな花火の日、一言だけ謝ろうと道場を訪ねたら彼女はアイツと出掛けたと聞かされた。そんな馬鹿なと疑いながら花火の見える場所を歩いていると、そこにはアイツと一緒にいる彼女の姿が。俺といる時には絶対に見せなかった表情。声など聞こえなかったが、何を言っているのかがわかってしまった。
その時の彼女は、今まで見たことがないほど可憐だった。
結局彼女と会えないまま帰宅し、悪友でもある門下生達相手にこぼした後、その中の一人でもあった医者の息子が薬を持ってきた。これを井戸に落とせば体調を崩すのだとか。俺は、ただちょっとの仕返しがしたかっただけだ。騒ぎになって、大変だったなと、あの時はごめんなと、見舞いついでに謝るきっかけにもなればと、思っていた。
それなのに。彼女と彼女の父親は死んだ。
アイツが道場に来た。門下生達が次々と殺されている。もはやアイツに立ち向かおうとしている者はおらず、逃げ惑う中、それでも殺されている。
どうしてこうなった?俺はただ、彼女といたかっただけなのに。死んでなんて欲しくなかった。こんなことになるはずじゃなかった。
アイツが目の前に立っている。俺以外はみんな死んだらしい。俺はコイツになんと言えばいいのだろう。死んだら、彼女と彼女の父親に会うことは出来るだろうか。その時こそ謝れるだろうか。でもきっと、もう会えないだろう。
彼女たちと、俺たちが行く場所は違うだろうから。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 09:11:58
とく糞
- 3二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 09:15:41
ウワー!
文章から滲み出るクズっぷりがやべえ! - 4二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 09:25:58
無惨が鬼にしない系のクズ
- 5二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 09:27:23
章のはじめに悲しい過去見せられて
章の終わりに実はとんでもないクズだと判明するタイプの中ボス - 6二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 09:35:46
自己陶酔が隠せてねぇ!!
- 7二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 09:38:29
鬼じゃないのにあそこまで根が腐ってるやつも珍しいよな
何かが違えば強い鬼になってたかもしれん - 8二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 09:40:03
こいつは地獄で他の鬼らからとことん苛められたり、嫌がらせ受けたりしてほしいわ