【閲覧注意・SS】奴隷島 終章

  • 122/10/13(木) 21:45:41

    ※キャラ崩壊注意 ※オリキャラ注意 ※時系列も崩壊ぎみ
    ※途中で合わないと思ったら速攻でブラバお願いします

    幼い頃に連れ去られ奴隷として売られたルフィifです
    ここから読むとほぼ物語のネタバレしかないので
    もしよかったら前スレ読んで下さい

  • 222/10/13(木) 21:46:07
  • 322/10/13(木) 21:49:12

    思ってたより長くなってしまってすいません
    投稿はもう少しお待ちください

  • 4二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 21:56:56

    待ってた
    前スレでギードの設定載ってるね

  • 5二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 21:57:26

    立て乙です!いつまでもお待ちしますのでスレ主さんのペースでどうぞ!

  • 6二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:05:45

    とりあえず保守

  • 7二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:09:52

    10まで保守!

  • 8二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:10:12

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:10:28

    応援保守

  • 10二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:10:41

    ほしゅ

  • 11二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:10:48

    ほっしゅ!

  • 12二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 22:10:52

    保守。ギードってそういや何歳だろう?

  • 13二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 06:59:16

    保守

  • 14二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 12:18:36

    保守

  • 15二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 19:08:58

    保守

  • 1622/10/14(金) 20:00:29

    再開します

  • 1722/10/14(金) 20:02:17

    「ダメだ!退避しろ!」
    「気をつけろ!煙を吸うな!」
    畑の炎はさらに広がっていた。消火を諦めた男たちがばらばらと走ってくる。
    地を這う蒼い煙が燃える二つの影を飲みこもうとしている。
    ルフィは立ちすくんだままそれを見つめていた。
    守ってくれた。戦い方を教えてくれた。一緒に逃げようと言って、そして強くなれた。
    それなのに。突然すぎた永遠の別れ。
    「監視長がやられたぞ!」
    「あいつだ!逃がすな!」
    震える拳を握りしめたままルフィは振り返った。
    そこにいた全ての敵がただひとり残った標的をめがけ向かってくる。
    ルフィはぎゅっと目を閉じ、ギードの最後の言葉を反芻する。
    ——絶対に逃げきってやる、絶対海に出るんだ!
    そして強い意志の光を目に宿し、躊躇うことなく門をめがけて駆け出した。

  • 1822/10/14(金) 20:09:54

    突如、地を揺らすほどの凄まじい爆発音が響いた。
    ルフィは踏み込んだ足を止め振り返る。
    最奥部の塀が大きく破壊され畑の一部が海へ崩落していく。
    全員の動きが一瞬止まり、驚愕し怒号が上がる。
    ルフィはその隙を逃さず、目前の敵を踏みつけ蹴り上がると鉄門近くの塀に手を伸ばした。
    腕に力を込め男たちの頭上を飛び越えて塀の上に飛び乗る。
    海から強い風が吹き込み立ちこめる煙を左右に割り渦をつくる。
    壊れた壁の先に夕日に染まる海原と大きな帆船の影。
    それを見たルフィの心臓がどくん、と跳ねる。
    警鐘が物見やぐらから狂ったように鳴り響いた。
    「敵襲!!敵襲ー!!赤髪の海賊船だーー!!!」

  • 19二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 20:15:44

    シャンクス来た!!

  • 2022/10/14(金) 20:21:31

    「先鋒隊上陸。そのまま突入します。」
    シャンクスは目の前の絶壁を見つめながら報告を聞く。
    砲撃で開けたばかりの大穴から煙が上がっている。
    「寄り道してまで潰しに行くんだ、今度はルフィいるといいなァお頭」
    ラッキー・ルゥはそう言うとがぶりと肉を齧った。
    「そりゃどうだろうな」シャンクスは気のない声でうそぶく。
    「随分経つんだ。もう売られるなりしてどこかへ移動いるだろう。」
    ベックマンが言う。シャンクスは片眉を上げてふん、とそっぽを向き渋い顔をする。
    「…あぁわかってるよ、こんなものただの八つ当たりだ。」
    悪党とはいえ八つ当たりで全滅させられたらたまったものではないが。とベックマンは思ったが口には出さない。
    シャンクスは奴隷商と見ると片手間に潰してまわるようになっていた。あの日から。
    今日も偽装した奴隷船を覚られないよう追跡してきた。
    「でもま、島ひとつ分だ。けっこうなお宝はあるだろうよ。」
    「残念ながらそうでもない。どうやらこの島には畑があるだけで本拠地は別だな。」
    「なんだよタダ働きかよ…仕方ねェな、さっさと片付けて帰るぞ。」
    シャンクスは島を指さす。
    「島に向けて出発!」
    「ようそろー!」
    そして麦わら帽子に手をやりながら、
    「終わったら呼んでくれ。」と言って船室に戻っていった。

  • 2122/10/14(金) 20:28:16

    本日ここまでです


    ギード何歳かな…畑に来た時で30歳半ばくらい

    いうほどおっさんでもないし白髪もちょっと早かったかなとか思ってます

    >>12

  • 22二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 20:41:56

    シャンクス来てめちゃくちゃびっくりした
    次も楽しみです

  • 23二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 22:51:52

    シャンクスも気に病んでたのか

  • 24二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 06:36:45

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 13:57:22

    保守。

  • 2622/10/15(土) 20:57:21

    再開です
    今日はひとつだけです

  • 2722/10/15(土) 20:59:02

    「シャンクス…」
    ルフィは懐かしい名前を呼んだ。
    目視するには遠すぎるが、夕日に負けない赤い船首の自分が唯一知っている海賊船を思い起こす。
    幼心に憧れた、強くて陽気な男たちの船だ。
    下の広場では鳴りやまない鐘の音に皆騒然としている。
    遮るものがなくなった畑には海からの強風が吹き込み、それに煽られた火の手が塀の中全体にまわる。
    もうもうと上がる有毒な煙と炎が納屋と雑木林、それに扉が開け放たれたままの小屋へと広がってゆく。
    ルフィは塀の上からそれらの様子を見ていた。もうこちらへ注目するものは誰もいなかった。
    それを確認すると門の外側へ目を向ける。
    一本道の下り坂の先に波止場があり、帆船と数艘の小型船らしきものが見える。
    男たちが次々と鉄門から出ていく。
    ルフィは塀の外側へ降り立つとすぐに茂みへと走り身を隠した。
    「海賊が侵入した!交戦中だいそげ!」
    「港へ向かえ!!」
    坂を駆け下りていく男たちが口々に叫んでいる。
    ルフィも大きな道を避けて目立たないように波止場へ向かう。

  • 28二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 22:37:41

    無事に合流できますように…

  • 29二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 09:01:05

    シャンクスとの再開楽しみ

  • 30二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 15:26:38

    保守。

  • 3122/10/16(日) 21:04:55

    再開です
    今日もひとつです

  • 3222/10/16(日) 21:06:56

    「意外とあっけなかったな。」
    レッド・フォース号からの先鋒隊のひとりが言った。
    まず本船が島の裏手を攻撃し逆を攻める陽動作戦だったが、上陸してみれば敵は思った以上に少なく容易く侵入できたのだった。
    その後坂の上から大勢が向かってきたが一本道を降りてくるものを仕留めてゆくだけで良かった。
    「なぁ、俺たちはどうなるんだ?」
    「知るかよ。海賊に聞くな。」
    この島に囚われていた奴隷達だ。騒動に紛れ逃れてきたらしい。
    「ホラ、波止場の詰所に電伝虫がいる。それで海軍でも呼べ。俺たちが行ってからだぞ。」
    「電伝虫?なんだそれ?」奴隷達は顔を見合わせている。
    「知らねえのかよ…仕方ないついて来い。」
    そう言って海賊の男は詰所へ向かって歩き出した。
    「あ、そういやお前ら、モンキー・D・ルフィって名前聞いたことあるか?」
    「え?モンキーディー?」
    男が問いかけたその時、背後の茂みから複数の敵が飛び出し斬りかかってきた。
    「くそっ!残党か!」
    すぐに臨戦態勢をとるがこちらはひとりなのと奴隷達もいる。
    遠くから駆け寄ってくる足音がする。と同時に目の前を鋭い蹴りが通りすぎた。
    男に届こうとしていた刃が跳ね飛ばされた。
    「気をつけろ、まだ上から来るぞ!」
    傍に立った少年はさらに数人を殴り倒して言った。
    「だ、誰だ!?」
    「モンキー・D・ルフィ。それ、おれだ。」
    そう言って少年は口の端を上げた。

  • 33二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 06:40:04

    保守。

  • 34二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 12:02:56

    ほしゅ

  • 35二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 17:56:01

    このレスは削除されています

  • 3622/10/17(月) 19:46:39

    再開します
    最終回です

  • 3722/10/17(月) 19:47:45

    「は!?え?ホントに??」
    またたく間に残りの敵を倒した少年に向かって男は驚きの声を上げた。
    「なんだよ誰だっていうから名乗ったのに。おまえらシャンクスんとこのクルーだろ?」
    男は目を白黒させている。何年も前から奴隷商を襲うたびに聞けと言われていた、どこの誰かもわからない名前だった。
    本当にいたのだ。それもこんな少年とは。
    「おーい!大丈夫かー!?」
    騒ぎを聞きつけて仲間がやってくる。男はそれに向かって声を上げた。
    「おまえら!!大変だ!見つけた!」
    「どうした?」
    「いたんだよあの男が!すぐお頭に連絡だ!あと急いでヤソップさん呼んでこい!いやヤソップさんとこにすぐ連れてけ!!」
    「とりあえず落ち着け。」
    「こいつが何だって?」
    自分を取り囲んだ海賊たちの明るい騒ぎ声を聞いていると、長い間忘れていた懐かしいものが戻ってきたようでルフィはつられて笑顔になった。

  • 3822/10/17(月) 19:50:13

    夜の帳が下り日の名残りは水平線に赤くにじむ夕焼けだけになった。
    全てが終わった島で、絶壁の上空だけがまだ消えていない炎に照らされている。
    ルフィはひとり、船尾からその明りを見ていた。
    辛かった日々も壮絶な経験も暗い波間の向こうへと遠ざかっていく。

    背後で扉が開く音がして、宴の喧騒がもれ聞こえてきた。
    「ここにいたのか。」そう言ってシャンクスがルフィの隣に並ぶと手すりに寄りかかり持ってきた酒をあおる。
    「どうだ、落ち着いたか?」
    「うん。シャンクスも。落ち着いたか?」
    「ああ、大丈夫だ。」
    そう言うと顔を見合わせて笑う。
    島でルフィ発見の報を聞いた時のシャンクスと古株のクルーたちの驚喜のさまを思い出したのだ。
    ルフィを見るなり文字通り船から転がり出てきてそれはもう上へ下への大騒ぎだった。
    「聞いたぞ。ずいぶん強くなったんだってな。」
    「うん…いや、まだまだだ。ぜんぜん足りなかった…」
    そういってルフィはまた島の方を見やる。
    「おれ、もっともっと強くなりたいんだ。誰にも負けないくらい。」
    この先、大切なものをちゃんと守れるくらいに。
    「…ルフィ、おれたちと一緒に来るか?もしまだ海賊になりたいんだったらだが。」
    ルフィはかぶりを振った。
    「海賊にはなる。でももう少し強くなってから、自分でなることにした。」
    「そうか。」
    シャンクスはそれ以上何も言わずに頷いた。
    「シャンクス、フーシャ村に連れてってくれないか?マキノや村の人たちが心配してるかもしれないから。」
    「そうだな。きっと皆も喜ぶぞ。」

  • 3922/10/17(月) 19:51:22

    シャンクスはもう少しだけここにいる、と言ったルフィを残し宴へ戻っていった。
    ルフィは遠くなった島影に手をかざし、波に揺られて海の真ん中にいる自分を感じていた。そして手を振る。
    鎮魂歌も弔いの言葉もわからない。幼かった自分にまるで父親のように寄り添ってくれた人に、逝ってしまったその人に、どうしたらいいのかわからないままずっと手を振っていた。
    そして島の小さな明りが見えなくなってからようやく、ルフィはシャンクス達の元へと帰って行った。


    終。

  • 4022/10/17(月) 19:52:39

    ここまで読んでくれてありがとうございました
    初めての長いSSだったけどコメントと保守が嬉しくてがんばれました

  • 41二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 20:24:08

    お疲れ様です。最初の頃から見ていたので完走したことがとても嬉しいです。

  • 42二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 20:29:42

    お疲れ様でした…!
    最初から完走まで見届けることができてよかったです
    ギードが死んでしまったのは悲しかったけどルフィさんが無事シャンクスと再会できてよかったです…
    あとルフィさんがエッッでとてもとても助かりました…

  • 43二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 20:37:19

    >>40

    ありがとう。贅沢な事を言うなら、後日談見たいのを読みたい……

  • 4422/10/17(月) 20:41:25

    1です
    白状すると最初はちょっとエッなSS書いてみたいなという出来心からなんかこんなことになってしまって途中から書くのが楽しくなり
    でも肝心の描写ではなぜか賢者タイム突入で進まずだったけどなんとか完走できて良かったです

  • 4522/10/17(月) 20:57:55

    後日談はどんなだろう?
    最後ギードのお弔いがあったので帽子をお前に預けるができなかった
    のでフーシャ村に送っていってからそういう流れになったかなーとかは考えました
    これで本編の時系列には戻るけど義兄弟たちとの絡みが難しすぎて無理かもですスミマセン

    もしいいお話思いついた人がいたらSSでもなんでもこの後自由に使ってもらってもいいですよ
    っていうかあるなら見たいです

  • 46二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 22:14:59

    >>40

    完走お疲れ様です面白かったです

    バトルシーンとか花の設定とか良かった

    この世界のルフィさんも海賊王目指すのかな

  • 47二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 22:30:31

    >>45


    リクエスト?

    1.ギードって帽子とか被ってましたっけ?被っていたなら、遺品というかその帽子に誓って夢の果てを叶えるをどうでしょうか?シャンクスの麦わら帽子を見たく大切な品物として。二番煎じかな?


    2.ギードとローの関係が従兄弟とかだと、ルフィとの会話がは、弾むかな?対比になりそうローを救ったコラソンとルフィを救ったギードで。なにか運命を感じそう。


    3.シャンクスやサボ、エースたちがギードの墓にお参りをするのはどうだろうか?ルフィにとって義父の様な存在だろうし。ルフィも聞かれためちゃくちゃ自慢というか尊敬してそうだし。


    4. ifとしてギードの息子か娘が麦わらの一味の見習いとして入るとか?


    今、読みたいと思った限りはこんな感じかな?

  • 4822/10/17(月) 22:59:02

    >>46

    多分海賊王目指して船出すると思う。とりあえず冒険には出るかな?


    >>47

    おおーすごい!自分では思いつかないいようなルートいっぱい!

    リクエストというか続き思いついたら誰でもここ使って下さいねーという意味でした


    自分のかっこいいの定義にはセクシーさも含まれてるので出発までに女の方も経験しといてもらって

    ゆくゆくは色っぽい交渉術なんかも使えるルフィさんだったりしてほしいので青年誌進行とかいいななど

  • 49二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 07:45:43

    ここの時系列だったらサボとは合わないことになるね
    まあSSだしifでどうにでもなるけど

  • 50二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 17:14:08

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 18:33:13

    2スレ目の途中位から見てるだけだったけど、面白かった
    情感たっぷりというか、ワンピースはワンピースでも回想シーンのワンピースっぽいというか
    完結お疲れ様です!

  • 52二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 19:29:48

    >>51

    感想ありがとう!

    SSのくせに人物会話がいまいち書けないので状況描写に頼ってました

    まさに過去シーンみたいな感じで楽しんでもらえてよかったです

  • 53二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 23:50:36

    ほしゅ

オススメ

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