- 1二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:15:57
- 2二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:17:03
お前がはじめた物語だろ
- 3二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:20:14
無理だよ...俺はお嬢様になれない...
- 4二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:25:14
SS書きはおらんかね...
- 5二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:31:22
こんな深夜におらんから
- 6二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:35:26
チョイスがなんで舐めしゃぶる系なんだよ(邪推
- 7二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:45:54
マックイーンがちろちろ舐めると思うか?噛み砕かれるぞお前の珍棒
- 8二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:54:44
……浴衣、本当は着ていこうかどうかと迷いましたわ
せっかくの催しなのだから、とばあやは言ってくれたのですが……
その…ね?今の…私の両手を見てくだされば……分かりますわよね?
だ!だって!チョコバナナも!りんご飴も!その、ベビーカステラも!初めて見ましたのよ!
どこを通っても良い匂いで…!
…あんまり、褒められたことではないですが。私のことは、一番私が知っている…ということですわ
………見てみたかった?
……そう、でしたのね。
…では、また。
また!来年も、ここに来ないといけませんわね?
…………ふふ - 9二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 01:56:26
おほほほほほほ♡♡♡♡♡
感謝です... - 10二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 02:09:14
おいおい作家が降臨してるやんけ
- 11二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 02:18:43
2匹目のどじょうを狙っていく
- 12二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 02:19:00
「トレーナーさん!次はあちらの屋台に行きませんこと!?」
本日3本目のチョコバナナを胃に収めた彼女が次に目をつけたのは、りんご飴だった。
半ば引き摺られるようにして、屋台まで連れて行かれる。
「まあ!りんご飴ってこんなに綺麗ですのね…!」
屋台に吊るされた灯が、りんごに施されたコーティングをキラキラと光らせる。
それに呼応するようにマックイーンの菖蒲色の瞳も煌めきを増していく。
「あの……トレーナーさん……お願いがあるのですけれど……」
どうしても彼女のこの顔には弱い。
いくらでも甘やかしてしまいたくなる。
まぁ、今日は彼女へのご褒美なのだし、もとより羽目を外させるつもりだったが。
「分かってるよ、マックイーン。どれが欲しい?」
マックイーンの表情がぱあっと明るくなる。
尻尾も耳も忙しなく動き回る。
こういった分かりやすい所も中々に可愛らしい。
メジロの令嬢たれ、と己を律する彼女もターフの支配者たる彼女も好きだが、年相応にはしゃぐ彼女もなかなかに素晴らしいものだ。
「それではこちらのりんご飴とぶどう飴と…… いちご飴!そういうのもありますのね!あっ、これもお願いしますわ!」
「お嬢ちゃん容赦ないね〜 毎度!」
……もっとも明日から当分は節制に努めることになるだろうが。
メジロマックイーンとの間に、かけがえのない絆を感じた一時だった! - 13二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:18:49
「ぁ……、お待たせいたしましたトレーナーさん」
夏が過ぎ、涼しい風が吹くようになって過ごしやすくなった秋の夜。
俺と担当ウマ娘のメジロマックイーンは、トレセン学園の近くで開催されている秋祭りへと行くことになった。
ことの発端はとても簡単で、学園の外でトレーニングをした帰りに開催を告知するポスターを見かけ、俺から彼女を誘ったのだ。
そして待ち合わせの時間ちょうど、少し恥ずかしそうに、マックイーンは綺麗な浴衣を着て待ち合わせ場所に現れた。
「俺も今きたところだよ。綺麗だね、すごく似合ってる」
「そ、そうですか? 和装は着慣れていないので少し不安でしたが……ふふ」
超のつくほどにお嬢様のマックイーンではあるが、確かにメジロ家はどちらかというと洋式のお嬢様といったイメージだ。
確かに浴衣を着る機会はないのだろうが……────とても、とても似合っていた。
制服や勝負服とは違い、白を基調とした浴衣と彼女の芦毛がひとつに纏まっており、それだけでひとつの芸術作品のようにも見える。
「じゃあ行こうか。マックイーンの浴衣姿に見惚れてるとお祭りが終わっちゃいそうだし」
「な、っ……なにを仰ってるんですの!? もうっ! トレーナーさんったら……」
本当のことなんだけど、浴衣を着てくるほどだ。お祭りが楽しみだったに違いない。
今日は彼女に少しでも長くお祭りを楽しんでもらえるようにしないとね。 - 14二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:21:44
「と、トレーナーさん……!」
「どうしたの?」
会場に到着するなり、マックイーンは視線をしきりに────いや、顔ごと動かして周りを見回していた。
声には喜びが溢れており、表情はキラキラと輝いてまるでおもちゃ屋さんに連れてきてもらった子供のみたい。
ただ、その視線の先にあるのは────
「すごいですわ……! あぁ、りんご飴! チョコバナナ、フランクフルト……ふふ、本当にお祭りなのですね!」
射的やくじ引き、ヨーヨー釣りなんかもあるんだけど……どうやらマックイーンは食べ物の方に夢中みたいだ。
まあ、気持ちはわかるけどね。お祭りの食べ物ってどれも普段よりも美味しそうに見えるから。
「どれが食べたい?」
「えっ!? そ、それは……ですが、その……いえ、やめておきます」
「え、どうして?」
「だ……だって、その………………ぅぅ……わ、分かって仰ってますわよね!?」
「くく、バレちゃった」
「も、もう! ……いじわるですわ、トレーナーさん」 - 15二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:22:56
「今日はマックイーンにお祭りを楽しんでもらいたくて誘ったんだ。それならキミが楽しめることをするのが一番でしょ?」
「む……」
「んー……そうだなぁ。俺はチョコバナナにしようかな? 甘いものが食べたい気分なんだ」
「あ、ぅ……」
「マックイーンはどうする?」
「…………私も、同じものを」
「わかった、買ってくるよ」
「お、お金は自分で払います!」
「ダメ」
「どうしてですの!?」
「いいからいいから」
「ちょ、ちょっと……!」
静止するマックイーンを無視し、俺は屋台でチョコバナナを二本買うと、そのうち一本を彼女へ手渡した。
「はい、どうぞ」
「……あ、ありがとう……ございます」 - 16二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:23:59
マックイーンはチョコバナナを受け取ると、それを眺めて動かなくなってしまった。
それにしては耳も尻尾も忙しなく動いているし、口元がゆるゆるに綻んでいるのでフリーズしてしまったわけではなさそうだ。
「食べないの?」
チョコバナナにかかっているチョコは溶けにくいからすぐに食べなくても大丈夫だけど、せっかくだし食べてみてほしいんだけど。
「い、いただきますわ! いただきます……けど、その……生まれて初めてなので、少し勿体無くて」
「……ふふ」
「な、何かおかしいことを言いまして!?」
「また食べたかったら帰りにお土産で買ってあげるから、食べてごらんって」
「い、いえそこまでは…………ですが、そうですね。早く食べなくてはそれこそ勿体無いですわ」
小さく「いただきます」と呟き、頬にかかった髪を片手で退けながらチョコバナナをひと口かじった。 - 17二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:25:07
数回咀嚼し飲み込んで、うっとりした表情でマックイーンは言った。
「はぁ…………これが、チョコバナナ」
なぜだろう、チョコバナナを食べているだけなのにひどく色っぽく見えてしまうのは……。
頬には少し赤みが差し、目元は少し蕩けているようで……うんうん、喜んでもらえたなら俺も嬉しい。
「美味しい?」
「ええ、とても!」
「ふふ、よかったよ」
まだお祭りは始まったばかりなのに、もう全てを楽しんだと言わんばかりの表情だ。
「他の屋台も見て回ろうよ。遊びもたくさんあるし」
「ま、待ってくださいませ! すぐに食べてしまいますので……はむ、はむ!」 - 18二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:25:43
「急がなくて大丈夫だよ? 食べながら歩いていこう」
「あ、歩きながらだなんてそんなはしたない!」
「マックイーン。お祭りは食べ歩きしながら楽しむものだよ。そうしやすいようにチョコバナナも串に刺さってるんだから」
「……ぁ、そ……そうでしたの? 少し、慣れませんわね……」
「郷に入っては郷に従えだよ。ほら、いこう」
「わ、わっ……! 手を引かれるほど私は子供では……────!」
会場はヒトが多い。はぐれないように彼女の手を引いて俺は歩き始めた。 - 19二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:26:32
・・・
「トレーナーさん! 次はあちらの屋台に参りましょう!」
数分後、俺はマックイーンに手を引かれながらお祭りを回っていた。
チョコバナナをお腹に収めたマックイーンは次から次へと興味をそそられた屋台へと足を運んでいった。
カタ抜きに綿菓子、輪投げ、ヨーヨー釣りといった定番のゲームを苦戦しつつも楽しんでいき、今やマックイーンは景品たくさん手にしていた。
頭にアンパンマンのお面をつけたマックイーンが次に目をつけたのはフライドポテトの屋台。
じゅわじゅわという油の音と、綺麗に揚がったポテトの美味しそうな匂いが屋台の周りに漂っていた。
俺もお腹が空いていたのでLサイズを購入し、二人で半分ずつ食べることに。 - 20二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:28:00
「はい、マックイーン」
「……え?」
「ん?」
受け取った熱々のポテトを一本袋から取り出し彼女の口元へ運んでやると、何をするつもりですのこのヒト? と言いたそうな顔で見上げられた。
「な、なんですの?」
「荷物持ったままじゃ食べられないでしょ? ほら、あーんして」
「えっ!? こ、こんなところで……その、あーん……だなんて……っ」
「食べる時に荷物預け合うの面倒だし。ほら、これは熱いうちに食べないと」
「ぅ……ふ、不可抗力ですわ! 両手が塞がっているので、それだけですわ……分かりまして!?」
「わかったわかった」
謎の言い訳を声高に発してから、
「い、いただきます……ぁ……あ〜……ん」
マックイーンは顔を赤くして俺の手からポテトを食べた。 - 21二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:28:51
「どう?」
「…………美味しい、です」
「よかった。俺も食べよっと」
マックイーンの答えを聞いて満足したので、俺もポテトを口へ運ぶ。
うん、屋台のポテトって感じだ。この安っぽさが良いんだよね。
「確かにとても安い味です。……けど、きっとこの場でいただくから、美味しく感じるのでしょうね」
きっと彼女は高級店のフライドポテトだって食べたことあるだろうけど、お祭りで食べるポテトもそれはそれで美味しいのだ。
雰囲気効果ってすごいね。
「トレーナーさん、もっとくださいませ」
「はいはい」
「ぁむ、はむ」
多く掴み過ぎて三本取り出したら、マックイーンは戸惑うことなくそれを口にした。 - 22二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:30:05
「はい次」
「むぐむぐ……はむ」
「それ」
「はむはむ」
……なんだか面白くなってきた。
差し出したポテトに一目散に食いつくマックイーンがとても可愛らしく見える。
小鳥に餌を与える親ってこんな気持ちなんだろうか。
「次は四本いってみよっか」
「はむ……むぐむぐ、たのひんでおられまへんこと?」
「食べながら喋っちゃダメだよ」
「むぐぐ……んん。私で楽しんでおられませんこと!?」
「あはは、バレた?」
「当たり前です! もう、トレーナーさんったら……」 - 23二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:31:12
「美味しそうに食べるマックイーンが可愛くて。ごめんごめん」
「か、かわっ!? ……ご、ご冗談もほどほどにしてくださいませ! 女性に向かって可愛いなどと、そう口にすることではありませんわ」
「いや本当にそう思ったんだよ。でも大事な時以外は言わないように気をつけるね」
「はい、そうなさってください。特に他の女性には絶対に言わないように」
「わかったよ」
「……分かっていただけたのでしたら、構いませんわ。さあ次のポテトを」
「はいどうぞ」
結局、ポテトはマックイーンがほとんど食べきってしまった。 - 24二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:31:57
その後はお腹も膨れて気持ちも落ち着いたのか、俺たちはゆっくりと歩き回りながらお祭りの雰囲気を楽しんだ。
途中であった他のトレーナーやウマ娘たちと軽く会話をしたり一緒に行動したり、時間はどんどん過ぎていって……────
「すみません、今日は私が楽しんでばっかりで」
お祭りの時間が終わりに近づいた頃。
閉店間際に滑り込みで購入したりんご飴をちろちろと舐めながら、マックイーンは申し訳なさそうに口を開いた。
「楽しかったならいいじゃない」
「ですが、ポテトだってトレーナーさんの分も私がいただいてしまいましたし……あなたはずっと私に付き添っていただけで、遊ぶでもなく食べるでもなく……」
「でも楽しかったんでしょ?」
「それは……ええ、とても楽しかったですけれど」
「じゃあ俺もそれで満足だよ。今日はマックイーンに楽しんでもらいたくて誘ったんだし」 - 25二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:33:47
「で、ですが私は……」
どうやら自分だけ遊んだことに申し訳なさを感じているらしい。俺にとってはそれが一番嬉しいことなんだけど、責任感の強いマックイーンはそう思ってはくれないようだ。
「こういう神社のお祭り、来るのは初めてなんだよね?」
「……はい」
「初めてのお祭りを目一杯楽しんでくれた。俺にはそれだけで何よりも嬉しいことだよ、マックイーン。ゲームで遊ぶキミも、たくさん食べるキミも……見ていて飽きないしね」
「……トレーナーさん」
「それに普段見れないキミも見れた。たくさんはしゃいで、たくさん遊ぶところ……キミはメジロ家のウマ娘として色んなものを背負ってるけど、こういう時くらいはその荷物を置いて楽しんでほしかったから。それが叶ったなら、俺はもう満足なんだ」
「……」
心のうちを伝えても彼女の表情は完全には晴れない。やっぱりマックイーンはしっかりした子だね。
「それでも気になる?」
「……はい」
神妙な面持ちで頷く彼女の頭を軽く撫でてから、俺は少し思い切ったことを口にする。 - 26二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:36:22
「じゃあ来年の夏祭りも一緒に来よう。その次の秋祭りも……再来年のお祭りも、一緒に」
「え、……えっ!?」
「次の夏祭りは俺もたくさん遊ぶから、また一緒に来てくれる?」
「え、ええ……それは、もちろんですが。トレーナーさんは私が相手でよろしいのですか?」
「せっかくのお祭りなら、俺はマックイーンと来たいかな」
「…………ふふ、変なヒトですわね」
「そう?」
「まあ、あなたは私と一心同体ですし……どこへ行くにも一緒で当然です。来年も再来年も、またお祭りに連れて行ってくださいませ」
マックイーンはりんご飴を小さく齧り、
「私もどこかへ行くのなら、あなたと一緒がいいですから」
ずっと、あなたと一緒が。
囁くような声で小さく呟いてから、にしてから、マックイーンはりんご飴をこちらへ差し出した。 - 27二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:36:53
調子に乗って筆が乗り過ぎてしまいましたがこれだけは言わせてください
マックちゃんは最高に良い - 28二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 03:54:24
いいssだ
- 29二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 07:48:09
えーッ!夜中にプロが来た!
- 30二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 09:16:08
- 31二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 12:30:36
す...すげえ...
- 32二次元好きの匿名さん22/10/14(金) 18:30:41
こんなところで消えていい辻SSたちじゃねえよ……
- 33二次元好きの匿名さん22/10/15(土) 01:17:04
深夜あげ