「(きっと…マーちゃんはここまでなのです。)」

1二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:39:44

「(みなさん、さようなら───)」

ｼｭｷｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨｨ

「(…？《海》からだんだんと声が近づいて…？)」

「………しゅきぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！！！」

ｻﾞﾊﾟｱｱｱｱｱﾝ！！！

「(！？！？！？！？！？！？！？)」

「いや〜…最近中々忙しくて見ようと思ってたウマ娘ちゃんのライブDVDを見る時間が取れませんでしたが…しかし待たされた分だけあって最高の時間でした！

まぁ尊みが爆発して0泊1日ニライカナイ弾丸ツアーに行くことになるのは予想外でしたがね…しかしイザとならば六道巡る覚悟キメられるデジたんはオルフェウスもイザナギもびっくりなグレートエスケープで現し世に戻ってきたのでした。」

「(……何だろう…これは…風邪を引いたときの夢…？)」

「おや！？そこに居られるのは我らがトレセン学園が誇るウルトラスーパーマスコットのアストンマーチャンしゃん！いつも素晴らしい配信をありがとうございます！ブログの4コマ漫画の更新も日々の生き甲斐です！……して、あたしが言うのもなんですが…夜中の海辺に何用で来られてるのでしょうか…？」

「……しばらく、マーちゃんに思考を整理する時間をください…」

>>70

2二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:40:53

良かったな！マーチャン

>>4

3二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:41:33

サンキュー、アグネスのやべー方

4二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:41:34

>>2

(良かったかなぁ…？)

5二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:41:56

どこでもデジたん

6二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:42:31

海からデジタルが生えてきてるって絵面だけで面白いのズルくないか？

7二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:42:50

こいつは一桁アクセス数の中にいたという確信が持てる

8二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:47:55

なるほどあの状況でもアクセスあったのこいつのせいか

9二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:50:07

上半身だけ海上にだしてしゅきいいいいいいと叫びながら高速で海から岸に向かって突撃してくるとかもはや妖怪だろ

>>22

10二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:51:20

これがデジたんアラート

11二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:53:23

勢いで笑うわ
まあでもマーチャンを覚えてくれてる人が目の前にいるんだから救われてるよな　うん

12二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:55:21

ニライカナイ─遥か遠い東（辰巳の方角）の海の彼方、または「海の底」、地の底にあるとされる異界。
豊穣や生命の源であり、神界でもある。年初にはニライカナイから神がやってきて豊穣をもたらし、年末にまた帰るとされる。また、生者の魂もニライカナイより来て、「死者の魂はニライカナイに去る」と考えられている。
(wiki)

デジたんお前…くっそしょうもない理由で《海》に辿り着いた上にそこから帰ってきたのか…

13二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:57:25

理想郷弾丸ツアーは芝生えますよ

14二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 00:59:39

そっかブログアクセスするであろう人ヒシアマ姐さん以外にもコイツがいたわ

15二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:01:05

コイツもしかして1日現世に居なかったから世界の修正力受けてなくてマーチャンの記憶が維持されてるのか…？

>>16 >>19 >>29 >>42

16二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:05:22

>>15

コイツがずっと現世にいたらマーチャンが海に来ること自体がなかったのかも

17二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:06:53

デジたんなら１桁アクセスの中にいるし、なんなら配られた
手製マーチャン人形をバージョン違いで全て集めている。
そして尊みで常に死が近いので、海にいる理由もばっちりだな！！

>>18

18二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:11:10

>>17

常に潜ってる音聞こえてそう

19二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:14:21

>>15

デジタルは世界を修正する方だぞ

20二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:23:24

怪異に怪異をぶつけるってこういうことかぁ……

21二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:27:10

デジたんのほうがより強く洗練された領域を持ってるから忘却が効かないんだね

>>67

22二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:48:12

>>9

オペシナリオの夏合宿イベントで唐突に海から湧いてくるエルコン思い出してだめだった

23二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:49:51

これは弱きものを助け救う正義の勇者騎士アグネスデジタル　サタン女神の呪いを解き放った！

24二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 01:59:22

このデジタルにマーちゃん着ぐるみ着せたらどうなるの

25二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 02:03:35

マーちゃんのシナリオ好きな人は「忘れないと誓ったぼくがいた」っている小説ないし映画を視聴してみてくれ
たぶんハマる

26二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 02:06:35

本編シナリオ中だとデジたんすらマーチャンのこと忘れてそうなの怖いよ

>>35

27二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 03:10:02

やだこの子尊死して冥界下りしてる…

28二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 09:53:37

デジたんが起こしたビッグバンから生まれた世界線の話

29二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 09:55:02

>>15

世界のシステムの抜け穴ついてて草生えるんよ

30二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 10:31:20

名前すら呼ばれなかった高松宮でさえ一桁はあるんだよな
あの状態でも一桁は覚えて見てる人はいたってことでしょ
数はかなり少ないけどトレーナー以外にも数人いるのはまだ救いがある

31二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 10:38:42

マーチャンより重いかはともかくマーチャンより癖が圧倒的に強いやつがいるとなんか安心できるな

32二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 10:43:42

一桁アクセスはデジたん、アマさん、馬主さんモチーフ考えるとお母さんかな

33二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 13:03:48

なんというか狂気の中に教養を感じる点では高度なデジエミュだと思ふ

34二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 19:58:57

心から愛されれば忘れらないってのが、マーちゃんの現状への対処法になるんだろうけど、出会い方が摩訶不思議すぎるんよ

35二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 20:02:38

>>26

なのでこうして定期的にリセットする必要があったんですね

36二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 01:18:20

あー死者が行き着く海底の冥界ってどっかで聞いたことあると思ったらニライカナイか

>>39

37二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 01:21:03

"どこにでもいる"普通のウマ娘で草

38二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 02:43:42

冥界へ行きて帰りし物語は勇者英雄譚の典型

39二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 11:18:44

>>36

《海》のモチーフではあるんだろうね

40二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 11:52:04

勢いすげえのにちゃんと教養もあるの笑う

41二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 11:55:40

これには直後に来たマーチャンのトレーナー君もニッコリ。

42二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 16:31:23

>>15

そんな異能バトルみたいな…

>>43

43二次元好きの匿名さん22/10/17(月) 20:50:30

>>42

世界の修正力を回避してマーチャンを覚えておけそうなのは

尊死して魂を異界である冥界に送り修正を回避するアグネスデジタル

固有世界であるマーベラス空間を展開して修正力を遮断するマーベラスサンデー

この世のものに非ざる「お友だち」が修正前の記憶をバックアップするマンハッタンカフェ

>>47

44二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 06:50:06

このレスは削除されています

45二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 17:24:58

勇者というより英雄だな…

46二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 01:11:30

生への執着の塊みたいな奴だからまぁ帰ってこれるよね

47二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 07:59:54

>>43

あとはマベと同じくカワイイユニバースを展開できるカレンチャンと謎のギャグキャラ補正持ってそうなゴールドシップくらいか

でも手段の手軽さといい本人のキャラといい「やりそう」なのは圧倒的にデジたんだな……

こいつだけ条件満たせば強制発動のパッシブスキルだし

>>48

48二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 09:08:37

>>47

流行のとらえ方を見るに「固有時制御」を使っていそうなマルゼンスキーも、

修正力が自分に及ぶのを時間操作で限りなく遅くして対処できるだろう。

>>49

49二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 09:11:25

>>48

ただしマイコンが分からない為ブログは見れない

50二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 19:37:01

勇者は海より来る

51二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 19:38:26

何だこの勇者！

52122/10/19(水) 22:46:11

彼女は、夜の海にぽつんと立っていた。
「─アストンマーチャン！」
　何をしようとしてしていたのか…とにかく急いで駆け寄る
「…と、ア、アグネスデジタル…？」
─と何故か一緒にアグネスデジタルが居た。
「え、あ、はいアグネスデジタルはあたしです。」
「あ、はい。俺はアストンマーチャンのトレーナーです。」
何となくのノリで互いに自己紹介をした。
「……何かややこしい状況になってしまいました…」
マーチャンが複雑そうな顔でぼやく。
「ええと、どうしてこういう状況になってるのかお互いに情報共有するとしようか…」
俺の提案に2人は頷き、3人でどうしてこの状況になったかを説明することにした…

53122/10/19(水) 22:46:30

そして、俺はマーチャンを探しに来たこと、マーチャンは波の声に誘われたので《海》へ行こうとしたこと、デジタルはウマ娘のライブ映像で尊死して海の底のニライカナイへ行ってきたけど帰ってきたことを話した。
「マーチャン…そこに行くのは駄目だ。」
彼女の言う《海》が何なのかはハッキリとは分からないが─一度行けば戻れない場所に行こうとしている位は分かった。勿論、俺がそんなことを許容出来るわけがない。
「そ、そうですよ！マ、マーチャンしゃん！ニライカナイへ行こうとしたんですか！？確かにあそこは心地よくてずっと居たくなる気分にもなりますが人生に悔いが無くなったあとに行くべき場所です！あたしもあの場にこれ以上居たら取り返しのつかなくなるような気がしたので戻ったのです！」
デジタルも必死に訴える。
「でも…」
「ニライカナイのマーチャンしゃんのファンの皆さんもそれは望んでないはずです！」

54122/10/19(水) 22:46:57

「……………マーちゃんの…ファン…？」
マーチャンは驚愕の表情を浮かべる。
「は、はい！ニライカナイの出口を探し彷徨ってたあたしに『アストンマーチャンというウマ娘を知っていないか』とお婆さんが話しかけて来たんです。それで知っていますと答えると嬉しそうな顔をして『アストンマーチャンについて知っていることを話してくれるかい』と言われました。なのでマーチャンしゃんの栄光の軌跡を語ってると、他にもマーチャンしゃんを知ってるという方がぞろぞろ集まってきて大いに盛り上がったんです！しかもファンの方の中には人間やウマ娘だけでなく白いハトさんも居ました！世界も種族も超えてマーチャンしゃんの名は知れ渡ってるのですね！」
マーチャンと縁がある白いハト。それは彼女が高架下に弔った─
「ホワホワさん…？」

55122/10/19(水) 22:47:22

マーチャンの瞳の色が変わる。恐らく、デジタルが出会った"ファン"達とは─
「あとファンの方の中には相当な古参の方も居て、『飴玉を頬張ってたちっちゃくて可愛いマーちゃんがそんなに立派になってくれたなんて！』と仰られてましたよ！」
「そ、そんな…もしかして……！！！そ…そのファンの方は…他に何を言ってましたか…！？」
マーチャンがデジタルに対して声を荒らげる。
「は、はい！『マーちゃんが元気に楽しく過ごせているのならそれが何より嬉しい！』と！」

56122/10/19(水) 22:47:49

「────────。」
デジタルのその言葉を聞いた瞬間、彼女は膝から崩れ落ちた。
「マーチャン！」
「マ、マーチャンしゃん！？き、気分が悪くなってしまったのでしょうか！？！？」
俺とデジタルは駆け寄り、そして俺が伏せていたマーチャンの顔を覗き込むと───
「…消えてなかった。」
砂に雫が溢れ落ちた。そして雫は一滴、また一滴と止め処無く溢れ出る。
「何も消えてなかった。大事にしまわれたマスコットみたいに、《海》の向こうにはちゃんと残ってたんだ…！わたしが
、わたしが…消えたと思ってただけだったんだ…！ぅ…あ、ああ…ああああああああああっ！！！」　

57122/10/19(水) 22:48:14

浜辺に絶叫が響いた。しかしそれは悲しみや絶望ではなく、安堵から来た叫びだろう。アグネスデジタルが会った"ファン"…それは恐らくマーチャンに縁のある故人達。
……"ホワホワさん"を埋葬したときの会話からの推測だが、彼女の独特な死生観は彼らとの数多の別れから形成されたものではないのか。「記憶に残ること」を重視するのも、死んで肉体が朽ちて消えていっても誰かの記憶に残れば消えずにいられるため。…だが、消えたと思ってた人々の魂は《海》の底にあったのだ。この事実は彼女の心を蝕んでいた消滅への恐怖、何としてでも記憶に残らんとする焦燥感、人生に対する仄かな諦観…これらから全て解放するに足るものだろう。

58122/10/19(水) 22:48:44

「…………………」
いつの間にか叫びは止んでいた。
「お…おつち、落ち着かれましたかマーチャンしゃん…？」
彼女の突然の反応に驚愕のあまりずっと黙ってしまっていたデジタルが口を開いた。
「……はい。本当に、本当に、ありがとうございます、デジタルさん。この御礼は必ず返しますので。」
「えっ！？あ、あたし何かやっちゃいました！？」
マーチャンの言葉に困惑するデジタル。どうやら自分がマーチャンを救ったことに気が付いて居ないようだ。
「…………トレーナーさん。マーちゃんが次に本当にすべきこと…それに気付きました。」
マーチャンは立ち上がりこちらを向く。目元はまだ濡れていたが、表情は清々しいものであった。

59122/10/19(水) 22:49:14

「……ああ。まずはスプリンターズSのリベンジだ。」
「はい。その次はURA公式マスコットへの認定、ゆくゆくはウルトラスーパーマスコットです。」
「元気を取り戻したか？」
「ええ。素敵な、変なヒトたちのお陰です。」
「…良かった。だって君はまだまだこれからだからな。」
他の誰でもない─ウオッカでも、ダイワスカーレットでもない。何度も土を蹴り上げ、瞬きする間にターフを駆け抜けて観る者を熱狂させる。
「何度でも何度でも夢を見せられる…そんなウマ娘に君はなるんだ。」
「はい。上流から下流へ…河口から海へ。─そして海の底にも届く、終わらないマーちゃんの伝説を。わたしたちで、成し遂げてしまいましょうか。」
いつの間にか夜は明け、昇る朝日が浜辺を照らす。それはまるで、再出発を計る俺たちへの祝福のように───

60122/10/19(水) 22:49:42

「………あ…あの、何かこの場にいてすみません…」
…場の真剣な空気に申し訳無さを感じたのか、発言する機会もなく棒立ちしていたデジタルが謝罪した。
「何を言っているんだ、アグネスデジタル。謝罪したいのはこちらの方だ。もし君がこの場に来てなかったときのことを考えるととても恐ろしい。トレーナーとして果たすべき責務を果たせず君に助けられて申し訳ない。」
マーチャンの恩人に深々と頭を下げる。
「ええええっ！？あ、頭を上げてください！」
デジタルは何とか頭を上げさせようとしてくる。
「………改めて、わたしからも御礼を言わせてください、デジタルさん。」
「マーチャンしゃん！？」
マーチャンはデジタルの方に向き直る。
「この御恩はいずれ必ず。マーちゃんは義理堅いので。」
「え、いや、あ、あたしは何も…で、でもマーチャンしゃんの何かお役に立てたのなら何よりでしゅ！」
「ふふ、デジタルさんは照れ屋さんなのでしょうか。」
デジタルの活躍もあり、これにて一件落着────と思ったが。

61122/10/19(水) 22:50:12

「なあ、デジタル。君、体が薄くなってないか？」
「ほえ？」
夜が明けてきたことで気づいたが、浜辺に来たときより明らかにデジタルの体が薄くなっている。
「あわわ…！そうか、今のあたしは魂だけの状態…！本来一緒のはずの肉体からずっと切り離されてるのであたしという存在が消滅の危機になっている…だと！？…教えてくださりありがとうございます！ではあたしは肉体(ボディ)の下へ帰りますので！」
そう言うとデジタルは当たり前のように宙へ浮かび、トレセン学園の方角へ飛んで行った。
「……じゃあ、俺たちも行くとしようか！」
「はい！」
そして俺たちは、空を飛んでいくデジタルを見届けながら、新しい日々へ一歩踏み出したのだった────

62二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 22:57:13

真面目な話なのに展開がシュールすぎて読む方もテンションが定まらねーよ！

63二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 23:19:59

変だな…こんな尊いシーンを見せられたらそのままデジタルの魂はもう一度ニライカナイに行っているはずでは…

>>65

64二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 23:28:45

地上も海も制覇したら後は空だな

65二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 23:32:47

>>63

一回肉体経由して休憩してから、もっかいニライカナイ行くんでしょう

土産話もできたしな！

>>69