- 1二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:48:42
女は客人を部屋へ案内すると後ろ手にそっとドアを閉めた。
「今晩はこちらで休んでください」
そう言ってベッドの側まで案内する。
「夕食は口に合いましたか?」
うまかった、と男は短く答えた。
女はほっとした様子で微笑む。
口数が少ないこの旅の剣士。問えば答えてくれる言葉には優しさも感じられる。
だが戦いの時は恐ろしいほどの強さだった。
激しい鼓動が抑えられないまま、女は剣士に近づいた。相手の息遣いを感じる。
「今日は本当に…ありがとうございました」
目の前には逞しい胸。それにそっと指を置く。
突然、強く腰を抱き寄せられ、頭を後ろから押さえられてそのまま唇を重ねる。
息もできないまま激しく貪られ、繋がったままベッドへ押し倒された。
ようやく唇が離れると、あっ、となまめかしいため息を漏らす。
猛々しいが獣のように美しい瞳と視線が合った。
女は自分で誘っておきながら、激しい羞恥心に襲われる。
男らしい無骨な手が肌を直接まさぐり、細い声でそれに答える。
もうすでに悦楽の情を溢れさせながら、女の一度だけの長い夜が始まった。 - 2二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:52:00
据え膳をおいしく頂くゾロだ
- 3二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:55:33
海賊狩り時代にこういうのありそう
- 4二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:55:51
寄港するたびに現地妻が増えるゾロ?
- 5二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:56:41
- 6二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:57:28
ゾロはこういうことしそうだしめちゃくちゃ似合う
流離の剣士...ていうか座頭市で同じの見たよこれ - 7二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:58:35
大海賊団のNo.2ぽくて良い
- 8二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:58:48
ゾロの放浪剣豪記みたいなのあったら絶対読む
こういうさすらいのヒーローみたいなゾロはかっこいい - 9二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:58:53
あー似合うわ、すごいな
- 10二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 21:59:17
まあするかどうかで言えば据え膳食うタイプだろうな
正直一味の若輩勢の中で一番(ベッドの上での)女性の扱い手慣れてそう - 11スレ主22/10/18(火) 22:01:30
主です
単発でヒモマリモSS書くかもです
フリーですのでもし何か話思いついたら好きに投下してください
直接エロ描写はテレグラフ使ってね - 12二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:01:52
据え膳食うゾロ概念で命が助かる
- 13二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:02:37
良いスレだ
- 14二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:06:37
なんか命を助けたんだろうとはいえ一宿一飯の恩がある女に恥かかすような真似はしないよなゾロは
- 15二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:08:28
相手の好意をちゃんと受け取るのはワノ国でもあったしな
- 16二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:09:41
- 17二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:10:24
ベックマンも頷いています
- 18二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:10:32
ベックマンもそうだと言っています
- 19二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:10:58
副船長への理解度が高いスレ
- 20二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:14:18
日和「…」
- 21二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:14:36
なんかこれすごく納得した
- 22二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:16:00
閲覧注意がついてるのがもったいない(ガチ下品系かと思って開いた)けど好み分かれそうというか一般公開は迷うよな
それはそれとして素敵なSSありがとうスレ主
ゾロの男らしさとかキスする時の描写とかすごく良かった - 23二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:17:10
ベッドじゃなくて布団だったら……と思ったんだけど別にこれ日和とは限らないのか
- 24二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:30:02
エロいけどなんかかっこいいところが良い
- 25二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 22:59:34
- 26二次元好きの匿名さん22/10/18(火) 23:04:28
ゾロが助けた女に誘われて据え膳を食っていく放浪記、マジで見たいから青年誌で連載してくれ
- 27二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 07:51:27
相手が誘ってるのを確認できてから抱いてるっぽいのもいい
- 28二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 11:46:58
ここまで迷子って言われてないの珍しい
>>5くらいか?
- 29二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:36:57
スピンオフでやってほしい
- 30二次元好きの匿名さん22/10/19(水) 20:45:11
他スレで怪奇現象に巻き込まれやすいゾロっていう概念見かけたけど放浪中色っぽい幽霊に絡まれるとかもありじゃないかな
- 31スレ主22/10/20(木) 07:09:56
主です
IP規制されたので投下できない - 32二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:35:45
オノレ規制
保守して待ってる…! - 33スレ主22/10/20(木) 19:30:15
ジャングルの上空では耳をつんざく雷が鳴りやまず、激しい雨は瞬く間に勢いを増し洞窟の下の獣道に濁流を発生させている。
「ふぅ、ここなら大丈夫だと思う」女はゾロを見ると、明るく笑いながら言った。そして濡れた上着を脱ぎぎゅっと絞る。
「でもごめんね、助けてもらったのに何のお礼もできなくて。家なくなっちゃったし…」ついさっき山崩れに押しつぶさた自分の家を思い返す。
「町へ行くのか?」
「ううん、しばらくここにいる。普段貯蔵庫に使ってるから食べ物もあるの」
そう言っていろいろと置いてある物の中から敷物を引っ張り出す。
「町はちょっとね。一人の方がいいわ…あっ!」声をあげるとゾロに近づく。
「肩のところ!すごく赤いよ?腫れてるの?もしかしてさっき庇ってくれた時の?」
「いや、大丈夫だ」ゾロは肩をぐるぐる回しながら言った。
「ダメだよ!ちょっと待っててね」
言い残すと女は外へ飛び出していった。 - 34スレ主22/10/20(木) 19:30:43
ほどなく草の葉を抱えて戻ってくると、ずぶ濡れの体を厭わず手早く葉をもみほぐし、湿布薬を作る。
「これ貼っとくとすぐ良くなるよ。はい、上脱いで」
ゾロは言われた通りシャツを脱ぐとうつ伏せに横たわった。
女は手早く薬を塗り布を巻いた。肩に籠っていた熱が吸い取られてゆく。
礼を言おうとゾロが頭をもたげようとした時、女の冷たい頬が背中に押し当てられた。
ゾロは動きを止めた。呟くように女は言う。
「…一人でいるときはね、平気なの。毎日わりと楽しくやってる。でもね」
女がそっと移動し寄りかかる。濡れた髪が背中を撫でる。
「誰かが一緒にいるとね、気づいちゃうの。寂しいって」
女の吐息が首筋にかかる。ゾロは静かに聞いている。
「明日にはこの雨も止むわ。あなたも行ってしまって、また一人になったらまた大丈夫になると思う。ふふ。だから今日だけね、寂しいの」
ゾロがゆっくりと身じろぎし、体を上向きに変えると女はまた同じように寄りかかる。そして堅強な首筋に顔を埋め、満足気に長いため息をついた。
雷の音と、激しい雨の音が聞こえる。
「ねぇ、抱いて」
沈黙。
女が上を向くと、こちらを見つめる顔があった。
「あ…肩、痛い?」
「大丈夫だ」
「でも…っ…」
何かを言いかけた唇をキスで塞ぎ、ひんやりとした肌の感触を味わうように抱きしめる。
ほどなく女の体は温度を上げ、互いの体温を交換させさながらより熱くなってゆく。
雨の音はまだ終わる気配がない。 - 35スレ主22/10/20(木) 19:33:15
IP解除されました
初めてだったんでビビりました心当たりあるっちゃあるかもで
荒したりしないけどエロいSS書いたしルフィもちょっと可哀そうなことしたしetc
元に戻ってよかったです - 36二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:01:53
新作来てた
IP規制しんどいよねお疲れ様でした - 37二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:04:09
このゾロ、本人望んでれば普通に据え膳食って朝迎えるし
右も左もわからんおぼこい娘なら手出さないけど追い出さす一緒に一晩越すから行く先々で現地妻と嫁候補作りまくってるな
すこ - 38二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:06:16
なお >>5
- 39二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:15:49
レイリーとかベックマンの若い時ってこんな感じだったのかな
女たらしとはちょっと違うか - 40二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:21:12
- 41二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:52:47
- 42二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 23:58:19
文章からしっとりした感じが伝わってアダルトな話に合ってて良き
放浪記いいね - 43二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 08:31:33
保守したい
- 44スレ主22/10/21(金) 16:39:49
暖かい日だった。気持ちのよい風が吹く中、ゾロは緩やかな下り坂を歩いていた。
なだらかな丘陵地には民家が散見している。
目的地は港なのだが辺りにはまったく見当たらない。
「まァ、川沿いに歩いてりゃそのうち着くだろう」
しばらく行くと土手があり、登りきると果たして目の前に川があった。
水辺には大きな白い鳥がる。
白鳥だろうか。水滴をきらきらと太陽に反射させながら美しい羽根を空に伸ばしている。
長い首を物憂げに揺らしこちらに向ける。
目が合った、ような気がする。
「たすけて!」
「は?」
喋った。鳥が。
混乱していると見ている前でその白鳥は後ろにひっくり返った。そして足をばたつかせながら流されていく。
溺れているようだ。白鳥なのに。
ゾロは我に返ると走り出した。そして流れにのまれ沈みかけていた白鳥を岸まで引っ張り上げる。
白鳥は荒い息をしながらありがとう、と言うと気を失ったのか動かなくなった。
やっぱり喋った。
腕の中でぐったりしているこの不思議な鳥を見ながら途方に暮れていると、誰かが走ってくる気配がした。 - 45スレ主22/10/21(金) 16:40:13
「ああ見つけた!」
叫びながら少年が駆けてくる。そして白鳥にすがりついた。
「父ちゃん!!どこにもいないから心配したんだぞ!しっかりして!」
「………多分気絶してるだけだ。大丈夫だろう」
ゾロは今にも泣きだしそうな少年に言うと、白鳥の大きな体を地面に下ろした。
「あ…おにいさんが助けてくれたんですか?ありがとうございました」
頭を下げる少年にゾロは聞いた。
「この鳥は人なのか?どういうことなんだ?」
「おれの父ちゃんです。ちょっと前に悪魔の実っていうのを食べちゃって、なぜか鳥に変身できるようになったんです。でもそのせいで泳げなくなっちゃって。」
少年は柔らかい羽毛を撫でながら辛そうな顔で続ける。
「なのに水鳥だから池とか川とかに行きたくなるみたいで…危ないからやめてって言ってもダメで…いつか溺れちゃうんじゃないかって心配してたんです」
「なるほどな。大変だな。…家は近いのか?」
「はい、すぐそこです」
「オマエじゃ無理だろう。運んでやるから案内しろ」そういうとゾロは白鳥を肩に担いだ。
少年について歩きながらゾロが言う。
「赤の他人が言うのもあれだが水がダメなら近くに川や池がない町に住めばいいんじゃないか?」
「あっ!ほんとだ。父ちゃんと母ちゃんに言ってみます!」少年は笑顔を見せた。
「これ…オマエの父ちゃんか」
「はい。…なにか?」
「いやなんでもない」
ゾロはずり落ちそうになった白鳥の体を担ぎ直すと、白鳥は小さくグェ、とうめいた。
ほどなく少年の家に着く。夕飯のおいしそうな匂いが漂ってきた。 - 46スレ主22/10/21(金) 16:42:52
誤字が少々…気にせず読んでください
- 47二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 17:36:05
確かにスレタイには偽りないな
- 48スレ主22/10/21(金) 19:35:41
そういえばファンタジスタ迷子というのは単発SS書く上ですごく良い
いきなりどんな場所に出現させても特に説明する必要がない
非常に便利 - 49二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 01:41:57
保守。
- 50二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 11:43:41
ファンタジスタとヒモ属性の相性が良すぎるのよな
- 51二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 12:33:59
白鳥=父ちゃんが地味にじわる
- 52二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:43:59
ほしゅ
- 53二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 09:27:20
ほしゅ
- 54スレ主22/10/23(日) 16:10:48
- 55二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 02:22:25
保守
- 56二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:16:17
ほしゅ
- 57スレ主22/10/24(月) 23:08:16
できれば明日ひとつ投稿します保守