- 1二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:26:01
- 2二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:26:45
これは……続けて?
- 3二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:29:33
なるほど、そういうのもあるのか
- 4二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:30:02
- 5二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:30:36
一言だけのやり取りなのに今までに無いときめきを感じる……何だこの感覚は
- 6二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:32:45
ニカねぇもなかなかどうして乙女ゲー主人公っぽいよね
明確な技能持ちだし - 7二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:33:09
「誰にでも優しくするんだ……」と落ち込むスレッタは見たい
ついでに「あんたも同類なんだけどね……」とため息つくミオリネも見たいぞ - 8二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:38:02
エラン「そうそう、上手いよ」
ニカ「ありがとうございます」
エラン「じゃぁ、次、そこのボタンで急制動やってみようか」
ニカ「……あの、いいんですか?私なんかに操縦させて」
エラン「何かダメだった?」
ニカ「だってMSはパイロットにとっては命を預ける相棒、半身みたいなもののはずです。そう易々と操縦桿を握らせてもらえるものじゃないのに」
エラン「誰かに乗られて恥ずかしい機体じゃないよファラクトは。それに、誰か他の人が乗るよりも僕がファラクトを操縦する方が何倍も上手いから」
ニカ「さすが、エラン先輩ですね」
エラン「……僕だけじゃない。たぶん、シャディクやグエルも同じことを言うよ」 - 9二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:49:15
ピュアだ……ピュアなニカねぇだ……
- 10二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 12:50:22
新しい…惹かれるな…
- 11二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 13:01:15
今のところ接点0なのにエラニカにはまったらどうしてくれるんだ素晴らしすぎるぞ
- 12二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 13:02:44
対抗?ヒロインのスレッタが物語的に強すぎるから相当頑張らないと√入れないぞニカねぇ!
- 13二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 13:06:35
- 14二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 13:13:08
それは餌付けだタヌキ
- 15二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 13:19:24
ニカねぇの純愛成分の補給助かる
幼馴染生やすスレが落ちて不足してたんだ - 16スレ主22/10/20(木) 13:54:10
- 17二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 15:16:08
- 18二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 15:23:55
ミオリネの脱出手配してたマダムがニカ姉の母親説あったよな
- 19二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 17:51:46
- 20二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 18:00:10
アーシアンの女子生徒が御三家企業の御曹司と一緒に機体に乗ったなんてバレたら色々と騒動になりそう
- 21二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:02:30
ロミジュリ!(恋愛脳)
- 22二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 20:35:39
ニカ「やっぱり私、迷惑かけていませんか?」
エラン「急にどうしたの」
ニカ「だって、先輩はスペーシアンですけど私はアーシアンです」
エラン「そうだね」
ニカ「それに先輩はベネリットグループ御三家の直接推薦者でパイロット、私は中小企業のメカニックです」
エラン「そうだね」
ニカ「身分が違いすぎますよ……。スペーシアンの人達には身分不相応だって笑われますし、先輩にも迷惑かけてるんじゃないかって思うと私………」
エラン「好きにすればいいよ」
ニカ「やっぱり、迷惑かかってるってことですか?」
エラン「……それが嫌なら君とこうして話なんてしてないよ」 - 23スレ主22/10/20(木) 21:01:25
私だけだと寂しいのでみんなで概念を垂れ流してくれ
- 24二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 21:12:24
- 25二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 21:15:58
「どうしたエラン。最近やけにファラクトのところへ行くじゃないか」
「さぁ、何でだろうね」 - 26二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 21:17:13
やっぱすげぇよニカは
- 27二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 21:31:54
チュチュ「……ぇ!……ねぇ!……ニカ姉!」
ニカ「あ、ごめんチュチュどうしたの?」
チュチュ「もう、最近のニカ姉ボーッとしすぎ」
ニカ「ごめんごめん。最近眠くって……」
マルタン「最近は帰りも遅いし、何やってんの?」
ニカ「えーと………バイト…かな?」
チュチュ「ニカ姉バイト始めたの!?」
ニカ「あ、いや!バイトというか私の勝手でお手伝いしてるというか、ご好意に甘えてるというか……」
マルタン「?」
チュチュ「ニカ姉」
ニカ「なに?」
チュチュ「もしかしなくても、『男』できたでしょ」
ニカ「へっ?」 - 28二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 22:09:32
キャラエミュできないからシチュだけ
ニカねぇがヒートアップして早口で解説してるのをエランくんが相槌打ちながら聞いてそう
しばらくしてクールダウンして「私ばっかり喋ってごめんなさい」と謝るのを「もっと聞かせて欲しい」とか「面白いから平気」とか言って誑し込むんだ・・・
そして「好きなんだね」「えぇっ?!///」「――モビルスーツ」とかベタベタなやりとりするんだ・・・ - 29二次元好きの匿名さん22/10/20(木) 22:56:23
くっ……意外な角度からどストライクなCPを見つけてしまった!
この先がつらい - 30二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 00:50:03
「わぁ、凄いこの機構!え、そうやって動かす事も出来るの!?勉強になるなぁ〜」
「……ねぇ。具体的に、どういう所が凄いの?」
「具体的に?そうですね、通常のモビルスーツだと___
___という点がとても珍しいかなって。そう、多分スレッタさんのエアリアルもこういう仕組みで……あ!ごめんなさい、つい長々と喋りすぎちゃったかも…」
「……いや。メカニックを専攻してる人の意見をちゃんと聞く機会は普段少ないから。興味深いよ、君の話」
「そうですか?」
「うん。それに、君ほど沢山モビルスーツについて話せる学生も見た事がない。……君は優秀なメカニックになれると思う」
「そ、そんなに私凄くないですよ!お世辞が過ぎます」
「僕はお世辞は言わないよ。…さっきの続き、聞かせて」
「……!…は、はい(一瞬ドキッとしちゃった…いけないいけない)」
みたいな感じ?? - 31二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 02:25:02
ありがてぇ・・・ありがてぇ・・・てぇてぇ・・・
- 32二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 03:33:09
- 33二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 03:38:17
我知ってる!
終盤でエランくんが死にそうになるけどニカねぇが組み込んだシステムで無事生還するんだよ!! - 34二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 09:16:52
- 35二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 09:20:57
ニカねえは幸せになってほしいでヤンス
- 36二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 09:23:00
自分とファラクトを「魔女」と定義していたエランくん
そんな自分たちを「綺麗」と純粋に褒めてくれる子が現れたんだ - 37二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 09:25:19
- 38二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 09:26:27
そういうの書いてもええんやで?
- 39二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 10:33:40
ニカねぇにガム吐いた女生徒が実はエランくんのファンで最近エラニカが仲がいいという噂を聞いてお仲間と一緒に詰問に来るんだよね
ニカねぇが何言っても聞かないばかりか「アーシアンの癖に生意気なんだよ!」とか言って思いっきり平手打ちされちゃうんだ
そこに「何してるの?」とエランくんが現れて、赤くなった頬を抑えるニカねぇとそれを取り囲む生徒たちを見て状況を把握、狼狽えるいじめっ子たちを余所に堂々とニカねぇを連れ出して去り際に「――こういう事するの、嫌いだな」とか言って精神的に打ちのめしてくれるんだ
そんで医務室に連れてって冷やしている最中に「ごめんなさい、助けていただいて・・・」って謝るニカねぇに「――なんで笑っているの?」って聞いてくるんだ
いつもしている愛想笑いを浮かべていたことを指摘されて気付いて、俯きながら心情を吐露するんだ
アーシアンだからといつも馬鹿にされていじめの標的にされて、泣いたり反抗的な態度を取ったらさらにエスカレートするから黙って耐え、そのうち波風立てないように作り物の笑顔を浮かべるようになった事を・・・
そんなことを話しているうちに笑顔の仮面も剥がれて瞳もどんどんハイライトを失っていくんだ
でもエランくんの「泣いたらいいよ」の一言で顔を上げるんだ
「嫌なことがあったら泣けばいい。君が我慢する必要なんかない」って言ってくれて、目のハイライトが戻ると同時に涙もあふれてきて、顔をくしゃくしゃにしながら大泣きしちゃうんだ
今まで溜めこんでいた分を全部吐き出すように泣き続けて、エランくんは慰めたり抱きしめたりするでもなくただ黙って傍にいてくれるんだ
そして少し落ち着いて泣き止んできたあたりでそっとハンカチを差し出してくれるんだ
「すみません、みっともないところをお見せして・・・」とまた謝るニカねぇに「気にしなくていいよ」といつもの態度でそっけなく言うんだけど、確かな優しさを感じて自然に微笑んじゃうんだ
「予定があるから僕はそろそろ失礼するよ。お大事に」と言って医務室を後にする直前で、「――いつもの笑顔より、そっちのほうが僕は好きだな」とか素の天然殺し文句を残してニカねぇのハートを狙撃してもらいたいんだ・・・ - 40二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 10:43:26
なにこの……接点ないのになんで王道少女漫画みたいな展開を……?
- 41二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 10:57:41
熱心なメカニックとガンダムのパイロットならいくらでも接点捏造できるからな
- 42二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 10:59:22
エアリアルに欲情するスレばかり見過ぎて頭がバグっちまった
- 43二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 11:01:37
あぁ……「魔法」にかけられちゃったんだね、ニカは
- 44二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 11:03:17
スレッタ√だと死にそうだけどニカねぇ√だとボロボロになりながらも生還しそう
- 45二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 11:05:11
本編がテンペストモチーフなら、このスレくらいはロミオとジュリエットで良いはずだ!!
- 46二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 12:13:38
どっちが横恋慕さんになるのか
- 47スレ主22/10/21(金) 12:38:28
ど う し ろ と ?
- 48二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 12:47:05
今まで通りエラニカを供給してくれればいいんじゃないかな!
- 49二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 12:53:25
- 50二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 13:14:55
このレスは削除されています
- 51二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 13:15:20
- 52二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 13:27:13
- 53二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 14:15:32
- 54二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 14:42:17
エランくんが生還できるならなんでもいいし
ニカねえが幸せになるならそれでいい - 55二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 15:32:30
数日後、いつものようにチュチュ、マルタンと昼食を取っているニカねぇ
「最近あのスペーシアン共、ちょっかいかけてこないねー」「平和でいいじゃないか」と雑談する二人を余所に心ここに在らずといった様子なんだ
チュチュに「どうしたのニカねぇ?」と聞かれてハッとして「ううん、なんでもないの!」と慌てて食べ始めるけど数回ほど口に運んだ時点でまた手が止まっちゃうんだ
どうしたんだろといった表情で二人が顔を見合わせたタイミングでエランくんがトレーもってやってきて「今、どこも空いてなくて・・・ここ、いいかな?」って言ってくるんだ
それを聞いたニカねぇは(あぁ、やっぱり私の思い違いなんだ)と思いながら「・・・すぐ、どきますね」って席を譲ろうとするんだけど「いいよ、こっちに座るから」と言って空いてるニカねぇの隣に腰を下ろすんだ
いつもみたいに『席を譲れ』って意味だと思っていた三人――特にニカねぇ――はポカンとして「・・・食べないの?」って言われてようやく再起動するんだ
「・・・先輩はあーしらと一緒で、その・・・大丈夫、なんですか?」と、いつもより歯切れの悪いチュチュに「何が?」と答えるんだ
マルタンの「その、僕らはアーシアンで先輩はスペーシアンですし・・・」って理由も「別に、僕は気にしないよ。同じ学生なんだから」って一刀両断してくれるんだ
その返答にニカねぇは『他のスペーシアンと同じ』と思ってしまった自分を恥じ、それ以上に嬉しい想いでいっぱいになるんだ
先ほどの上の空とは打って変わって明るい表情になったニカねぇの心情を察したチュチュは「じゃあ、あーしらは食べ終わったんでもう行きますね。ごゆっくりどうぞ~」ってマルタンを連れて去っていくんだ。「ちょ、僕まだ食べ終わって――」って台詞が聞こえるけどそういうことなんだ
急に二人っきりにされてどうしようとまた黙りこんじゃったニカねぇに「頬、もう大丈夫?」って怪我の具合を聞いてきてくれるんだ
ちょっとテンパりながらも「は、はい!おかげさまで大丈夫です!」て答えて「そう、ならよかった」っていつもの変わらない表情と口調で、でも優しく言ってくれるんだ
それで緊張が解けてまたいつものようにMS談議メインの雑談しながら、自然体の笑顔で一緒にご飯を食べるんだ・・・
寮に戻ったらニヤニヤ顔のチュチュに根掘り葉掘り聞かれて真っ赤になっちゃうんだ・・・
- 56二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 15:54:02
おまえ地球行きの船に乗れ
- 57二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 15:56:15
笑わない少年と無理に笑う少女……
この気持ち、正しく愛だ! - 58二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 22:39:39
ニカ姉にはスレッタとエランが仲良く話してるところをたまたま目撃してモヤって欲しい
逆でも可 - 59二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 00:52:08
寝る前だってのに妄想が止まらん!
- 60二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 02:00:13
このレスは削除されています
- 61二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 02:28:30
フェルシー×ペトラでラウダくんあまるぞ
- 62二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 11:20:43
エラン「今日も早いね」
ニカ「エラン先輩!おはようございます!いやー早く目が覚めちゃって暇だったので……」
エラン「随分早起きなんだね。それとおはよう」
ニカ「こっちに来てから早起きが習慣付いちゃって」
エラン「早起きは三文の徳というし、いい習慣だと思うよ。ただ、うちの生徒は夜更かしする人が多いから睡眠時間はちゃんと取らなきゃ」
ニカ「その点は任してください!私は早寝早起き睡眠7時間の健康優良児なんです」
エラン「そうか、何だか羨ましいな」
ニカ「先輩はやっぱり夜更かしするタイプなんですか?」
エラン「夜更かしというか、寝付きが悪いタイプかな」
ニカ「うーん……あ!それなら今度枕買いに行きませんか?いい睡眠は、いい枕からですよ!」
エラン「そういうものなのかな……じゃぁ、今度の休みに買いに行こうか」
ニカ「はい!じゃぁ私はバインダーの掃除してきますね!」
エラン「僕はカメラの掃除してるから何かあったら声かけてね」
ニカ「分かりました(………あれ?ナチュラルに出かけることになってない?)」 - 63二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:49:41
- 64二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 17:13:21
- 65二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 18:09:04
それってニカが操作に不慣れなうちはニカの手にエランの手が被さって補助して、慣れたりスラスター吹かす時はニカの体が固定されていないからニカの腰あたりをエランがバイクの2ケツの時みたいに固定するやつじゃん……
- 66二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:05:05
というか1はどういう経緯で思いついたの……?
- 67スレ主22/10/22(土) 21:06:56
- 68二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 21:22:58
エラン「それじゃまた」
スレッタ「エランさん、さようならです!……あれ? どうしたんですかニカさん、そんな物陰からこっちを見て……」
ニカ「な、なんでもないの、スレッタさん。……あの、スレッタさんはエラン先輩とよく話すの?」
スレッタ「はい、エランさんは私の事を気にかけてくれるんです」
ニカ「そう、なんだ……」
- 69二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 22:41:40
ニカ「(やっぱり先輩は私に特別優しいんじゃなくて、みんなに優しいんですね……。だからこそ2人でいる時は優しさを独占できてちょっと優越感)」
スレッタ「(エランさんはみんなに優しいんですね。そういう人がモテモテだってコミックにも書いてあったし、エランさんもモテモテなのかな?)」
エラン「(新品の枕、イイ………)」 - 70二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 08:58:50
このレスは削除されています
- 71二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 10:24:27
ニカ「綺麗ですね〜……」
エラン「火は人間の原始的な営みのひとつ。焚き火には人間の精神をリラックスさせたりコミュニケーションを円滑にする効果があると言われている」
ニカ「物知りですね」
エラン「聞き齧った知識でしかないよ」
ニカ「でもそういう知識をふさわしい場で引き出せるってすごい才能だと思いますよ」
エラン「……君は褒め上手だね」
ニカ「いえそんな……。私はただ先輩がすごいなって、思っただけで……」
エラン「………マシュマロたべる?」
ニカ「あ、もらいます」 - 72二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 10:46:27
二人きりでキャンプだと!?
- 73二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 11:07:05
- 74二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:41:59
あんな顔して黙々と木の枝にマシュマロぶっ刺してるエランを想像して草生えた
- 75二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 18:29:42
ニカ姉、おそらくスペーシアンになんかしら思うところがありそうだけどエランとなかよくできる?
- 76二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 21:30:18
- 77二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 09:08:43
スペーシアンとアーシアンの対立が思ったより根深かったな
- 78二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 10:01:52
エランくん自身はスペーシアンとかアーシアンとか興味ないでバッサリしてそう
- 79二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 10:41:25
自分のコクピットで楽しそうにMS談義をしている二人のログから最初謎のノイズがAIに発生するんだよね
つまり、ファラクトAI自我は、二人の子供なんだよ
あ、だめだこれファラクトAIも死んだらあかん、二人でママの所にかえらなあかん
ファラクトがパイロットを逃がして自爆特攻しようとするところで、エアリアルとスレッタが助けに入る展開に修正せなあかん
- 80二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 10:46:43
それ言ったら初手人柄を知らない水星たぬきに声かけたんやでニカねぇ
もしかしたらわんちゃんママと繋がりある怖い設定かもしれんけど、そういう裏が無いのなら
虐められた時みたいに基本は自分の本心を押し殺して、誰であれ仮面の笑顔で接しようとするキャラだと思うので
ファーストコンタクト自体は穏便に出来る筈
で、エラン君の方も別に生まれの差別とかどうでもいいってキャラになると思われるので、最初さえうまく仮面モードで交流できたなら、その後はスペーシアンではなくエランくんとして人となりを知っていく事が可能だろう
つまり、無限の可能性を信じろ
- 81二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 10:49:40
ニカもエランもスレッタには掛け値無しに優しいから2人の間にスレッタを挟んで擬似家族をやってもらう!
- 82二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 10:51:29
- 83二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 12:11:02
- 84二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:32:36
──優しい操縦をしているんですね
匂いらしい匂いもせず、私物の類いも一切見当たらない無機質なコックピットの中でニカ・ナナウラはぽつりと呟いた。
ニカはメカオタク──貧困や混乱の多い地球圏に於いてアスティカシア高等専門学校への推薦を知識だけで勝ち取った、即ち地球寮きっての才媛だ。チュアチュリーのデミ・トレーナーを旧式ながら新型機に食い下がれるようチューンしたのも彼女である。
だからこそ、分かる。
操縦桿の手応えや着地した時に伝わってくる関節の駆動音は、このMSの完成度の高さと同時に各パーツの損耗が極端に抑えられている事をハッキリと示していた。
ファラクト──果たして「ただの」ファラクトと呼んで良いのか悩ましい異形のMSの乗り手は、其処らのパイロット科生など比較にならない程に卓越した技量を持っているのだ。
「…そうかな、自分ではよく分からないけど」
背後から耳朶に飛び込んできた無感情な声音にニカが振り向けば、透き通った翡翠の瞳が静かに瞬く。
エラン・ケレス。ペイル寮の筆頭にして、「マネキン王子」とも渾名される程無機質な少年に彼女は覗き込まれていた。そう、ファラクトは彼及びペイル・テクノロジーズが保有するMSであって、本来地球寮のニカが乗れるような代物ではない。
しかし、乗っている。現にニカ・ナナウラは企業の最重要機密に触れ──それどころかエランの膝に乗せられ介助を受ける形で操縦すら許されているのだ。
「はい。ファラクトは既存のMSを大きく上回る推力を保有しているみたいだけど…その分普通に乗っていたら直ぐに関節がダメになっちゃう、と思うから」
「…」
「だから、操縦が優しい…のかなって」
「…成る程」
気まずい。会話がまるで続かない。
元より偶々見掛けた珍しいMS──ファラクトに近寄った所をエランに制止されるまで面識すらなかった以上、如何にコミュニケーション能力が高めなニカを以てしても至難を極める。
この鉄面皮が何を考えているのかさっぱり分からないのだ。そもそも何が好きかも、何が嫌いなのかも、そもそも何で自分をファラクトに乗せようと思ったのかすら知らないのだから、話題が作れないのは当然と言えよう。 - 85二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:33:55
挙げ句に、人を膝に乗せるときた。
ニカだって年頃の少女なのだ。「マネキン王子」と揶揄される程他者に無関心なエランが下卑な下心を抱いているとは思わないが、それにしたってあまりに無遠慮が過ぎる。
だから心臓の鼓動が普段の何倍もうるさくって、それが彼に届いていないか心配にもなって──結局会話を続けられない。
ただ。
──まぁ、いっか
MSの駆動音と、計器が奏でる音と、呼吸だけ。
こんなに静かな時間は久方振りだ。
地球寮の皆は騒がしくて、スペーシアンは陰湿で、別にそれも嫌いではないけれど、たまには静謐な時間を味わいたい時もある。
きっと、エランもそうなのだろう。1人か、或いは静かな時間が好きで──ニカがそれを阻害しないと認めたから、招き入れただけ。
それで良い、とニカは思った。
どんな事情であれ、厄介事も騒動もこのコックピットの中には必要ない。
ただ静寂があれば、それで良いのだ。
「あの、エラン先輩」
「…?」
「ありがとうございます」
「…何が?」
何でもないないです、とニカは返して──投影された架空の空を、スラスター全開で黒衣のGUND-ARMが駆け抜けた。 - 86スレ主22/10/24(月) 14:15:40
サンキュー文豪
貴方は永遠に語り継がれる - 87二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 00:33:02
スレ主は天才か何か?
- 88二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 01:11:49
素晴らしい概念だ…
- 89二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 11:00:57
このスレで新たなカプを開拓してしまった
- 90二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 11:07:02
- 91二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 11:39:02
とある朝、たまたま廊下を通りがかったところを教師に「コレ運んどいてくれ」って学園モノによくある頼まれごとをされて、同じく居合わせて頼まれたスペーシアンの生徒はバックれちゃって一人で運ぶ羽目になったニカねぇ
視界不良になるほどの大荷物をヨタヨタ運んでいるところを見かけて「大丈夫?」って声をかけてくれるエランくん
持ち上げるのにも一苦労して下手に下ろせないので塞がった視界のまま「おはようございます、エラン先輩」と努めて明るく挨拶するんだ
「おはよう」と挨拶を返した後「――それ、どこに運ぶの?」って訪ねてきて「はい、○○棟の倉庫まで」って返答したところでフッと視界が開けるんだ
見ればエランくんが荷物を半分以上、それも一番重い物を持ってくれて「手伝うよ」と言ってスタスタ歩いて行っちゃうんだ
一瞬ポカンとするもすぐにハッとなって「そんな、先輩に手伝わせるわけには――」って言いながら慌てて追いかけるも「気にしなくていい。ちょうど僕もそっちに用事があったから」って有無を言わさずに歩いていっちゃうんだ
正直、一人で運ぶにはしんどい量だったので申し訳ないと感じながらもお言葉に甘えて一緒に運んでもらうんだ
ニカねぇが三歩くらい後ろに位置する形で二人して黙々と廊下を歩く中、軽々と荷物を持つエランくんの腕をまじまじと見つめながら(女の子みたいに細いと思っていたけど、やっぱり男の子だから結構力あるんだなぁ・・・)ってしみじみ思っちゃうんだ
そうこうしているうちに目的の倉庫に到着し、荷物を仕舞い込んだところで改めて「ありがとうございます、手伝っていただいて助かりました」とお礼を言って深々と頭を下げるんだ
エラン君は「うん、それじゃ」とだけ言って来た道を戻っていくんだ
その背を見送って見えなくなったあたりで、ふと(あれ、エラン先輩こっちに用事があったんじゃ・・・?)って思い出して、それが手伝うための方便だったと気付いて、優しさに胸を打たれてますます惹かれていくんだ・・・・・・ - 92二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 13:10:18
正面が見えないニカねぇに正面から近づいて挨拶してんだからエラン君は逆の方向に向かってたに決まってんだよなぁ……最高だぜ、ありがとうござます(拝礼)
- 93二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 18:50:59
ニカ姉は背が小さいしエランくんはそこそこあるから身長差結構あるよね……
- 94二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 20:11:50
なるほど、つまり手の届かない上のほうの棚に必死に手を伸ばしているニカねぇの後ろからエランくんが取ってあげる王道シチュだな?
- 95二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 20:16:56
- 96二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 03:04:12
放課後、ひとけのない資料室で棚の上段にあるアーカイブファイルを取ろうと必死に手を伸ばすニカねぇ
こんな時に活躍するはずの棚に併設されているスライド梯子は無情にも故障中の札が張られているんだ
本棚に身体を預けるような体勢で、腕と爪先を目一杯伸ばして、それでも指先がギリギリファイルの角に引っかからない絶妙な高さで「んぅ~・・・」とか可愛い唸り声をあげながら全身をプルプルさせちゃうんだ
そこへいつものように颯爽とエランくんが通りかかり、後ろからスッと手を伸ばして取ってくれるんだ
「あ、ありがとうございます」と言いながら振り向いたニカねぇの目の前――身長差から少し見上げた位置――にマネキン王子の端整な顔が今にも触れてしまいそうな距離にあるんだ
思わず息を呑んで身体が縮こまっている所に、いつもの調子で「これでいいの?」ってファイルを差し出してくるんだ
なんとか平静を装おうとするも「は、はい、これです!大丈夫です!」とちょっとテンパって顔も紅潮しちゃっているんだ
ニカねぇがこれだけドキドキしているというのにエランくんは普段と変わらぬ鉄面皮で自分の必要とするファイルを取り出しており、その姿に(ちょっとくらい、意識してくれてもいいのに・・・)とか思っちゃって慌てて頭を振るんだ
「・・・それ、ウチ(ペイル社)の資料だよね」って言葉に我に返って「あ、はい。推進ユニットについて――」と、それを切っ掛けにいつもみたいにMS談議が始まるんだ
タブレットに読み込んだ資料を表示させて「ここの構造が少し理解できなくて・・・」と口にしたら「見せて」と顔を寄せてくるんだ
タブレットを覗く横顔を見て(エラン先輩、まつ毛長いなぁ・・・)とか思うと同時に、先ほどまでは話に夢中になって気付かなかったけれども、改めて肩を寄せて一緒に見ているこの状況を意識しちゃってまた顔が熱くなって心臓が早鐘を打っちゃうんだ
色々と説明してもらい、一通り話し終えたところで「それじゃあ、僕はそろそろ委員会に行くから」と切り出してエランくんは資料室を後にしちゃうんだ
でも別れ際に「――またね」って言ってくれて一抹の寂しさも吹っ飛んでいっちゃうんだ・・・・・・
上機嫌で寮に戻ったところで恋バナの気配を察したリリッケとアリヤにとっ捕まってまた根掘り葉掘り聞かれて弄られちゃうんだ・・・・・・ - 97二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 12:33:08
エランくんは男性観破壊装置かなにかか?
- 98二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 20:13:24
またねはまた会おうな約束だからな
- 99二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 02:44:22
この世界のスレッタとニカは本編通り仲が良いんだけど、エラン君の話題になるとちょっとピリついてほしい
- 100二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 05:31:40
スレッタさんはこの学校でやりたいことをリストにしてまとめているらしい。
「スレッタさん、あれからリストは順調に埋まってる?」
「はい!この間も、また一つ埋められたんですよー」
お日様のような笑顔の彼女に私もつられて笑う。波乱の渦に巻き込まれてばかりだったスレッタさんだけど、やっと楽しい時間を過ごせるようになったんだね。まるで自分のことのように嬉しくなる。
そう考えると私も似たようなものかもしれない。辛い学校生活で、ようやく楽しい時間が増えてきたのだから。
――エラン先輩と過ごす時間は、本当に楽しい。
「他にはどんなことをしたいの?」
「じ、じゃあ、ニカさんにだけ特別に……」
モジモジしながらスレッタさんは手元の端末画面を私に見せてくれた。指の動きに合わせて文字がスクロールする。
「友達を作る」「あだ名で呼び合う」「図書館で勉強する」――なんて、ごくありふれたものばかり。
そんな中、ある文字が目に留まった。
「……デート?」
「え、え、えーっとぉ……ふふ、そう、なんですよね~」
隣を見ると照れくさそうに口ごもるスレッタさんの横顔。
そんな彼女を見ていたら少し意地悪したくなってしまった。 - 101二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 05:33:51
「もしデートするなら相手は誰がいい?やっぱりミオリネさん?」
「うぅ~……」
羞恥で顔を手で覆うスレッタさんが、なんだか小動物みたいで愛らしい。
この様子からして、既に候補がいるんだろうか。
「誰にも言わないから!」
もう一押し。
「……にに、ニカさん、だけ、ですよ?ひ、秘密……」
観念した彼女は、一つ大きく息を吸い込んで私に耳打ちした。
「………………エラン、さん、です」
――え?
「わ、私が入学初日に捕まった日……え、え、エランさんが食事を、届けてくれまして……」
それからスレッタさんは、はにかみながらもエラン先輩との日々を話し始める。
最初に連絡先を交換した。
リストを埋めることを応援してくれた。
困った時にいつも助けてくれる。
「実は昨日も、やりたいことリストの一つを“一緒に”埋めてくれたんですよ~」
一緒に――。 - 102二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 05:37:01
「……へぇー、エラン先輩、優しいんですね」
気付けば私は、スペーシアンからの蔑みを受け流す時の笑顔をしていた。対するスレッタさんの笑顔は、それはもう幸せだと言わんばかりにふにゃふにゃだ。
分かっているつもりだった。エラン先輩は誰に対しても等しく接する人だと。なのに、今はこんなにも胸が締め付けられる。
「はい!だから……も、もし、もしもデートするなら~、エランさん、が、いいかなーって」
それでも、それでも。私にだけは特別な何かを抱いていてほしいと。
いつしか、星<かれ>に願ってしまっていた。
「でも、エラン先輩他人への関心がないって聞くし難しいんじゃないかなー」
「そ、そうでしょうか……」
最低だ。
「実は私もね、この前エラン先輩にMSに乗ってみないかって誘われたことがあって」
「ほ、ホントですか!?」
最低だ。
「スペーシアンの生徒に絡まれた時に助けてくれたり」
「へ、へぇー。あ、あのエランさんが」
最低だ。
私、スレッタさんに嫉妬してる。彼女を揶揄した人達と同じことをしてる。
さっきまであんな楽しげだった彼女が見るからに萎れている。
ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったの。
- 103二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 05:37:59
「じ、じゃあ、あああの言葉も、他の人に言ってたり、するのかな……」
「あの言葉?」
「“君のことをもっと知りたい”って――」 - 104二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 12:18:59
嫉妬が漏れ出ちゃうニカ姉も気圧されちゃうスレッタも自分の知らない自分の欲しい言葉をかけてもらっているスレッタに嫉妬するニカもとっても好き
- 105二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 20:31:08
ニカ姉の脳味噌が焦げる〜
- 106二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 08:23:30
でもガンダムだしここから争いに巻き込まれてくんだろうな…
- 107二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:18:47
タイミング悪く例のBGMとともにエラン君がやってくるんだよね...
- 108二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 02:04:24
大胆な修羅場はガンダムの特権
- 109二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 02:04:57
- 110二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 02:14:30
- 111二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 02:15:09
- 112二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 02:37:19
- 113二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 02:51:13
- 114二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 02:54:51
- 115二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 03:06:16
- 116二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 03:19:19
- 117二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 03:20:40
ゾクッとした
- 118二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 03:42:25
既に二人の世界が出来上がっていた。あそこに割って入れるのは、余程奪われたくないものがある人なんだろう。
でもいいじゃない、別に。エラン先輩はこれからも私を邪険にすることはない。スレッタさんだって、やっと心許せる人が増えたんだもの。ずっと辛い思いをしてきたんだ、少しくらい幸せを享受する権利はある。
うん、気にしちゃダメよニカ・ナナウラ。
――じゃ■私の幸■はいつ■■■■■訪れ■の? - 119二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 04:24:06
- 120二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 04:50:10
背中から呼びかけられたのはいつもの無機質な声。心安らぎ、同時に乱すあの声。
私は慌てていつもの“仮面”を被って振り返った。
「どうしました?」
「君、僕が来た瞬間バツの悪そうな顔をしていたから」
「そんな風に見えました?」
おどけて見たものの、その瞳は真っすぐ私を捉えている。あぁ、きっと見透かされてるんだ。
正直、今すぐにもここから立ち去りたい。余計なことを口走ってしまいそうだから。
――逃げれば一つ、進めば二つ。
(……どうして今思い出しちゃうかなぁ)
いつかスレッタさんが話した言葉が、私の背中を押す。 - 121二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 05:17:13
「あの、エラン先輩!」
突然の大声に先輩の肩が僅かに跳ねた。
「先輩はスレッタさんの事をどう思ってますか!?」
あまりに愚直な一歩。外野がいれば間違いなく“そういうこと”だと勘繰られ、冷やかしの野次が飛んできたことだろう。
これじゃまるで告白だ。でも、もう後には退けない。退けばこの先、スレッタさんや先輩に対して余計な感情を抱いてしまうことになる。
それならここではっきりさせてしまおう。私に、彼の隣に立つ資格があるのかを――。
「……」
先輩は顎に手を当て沈黙する。答えを聞くのが怖い。
やがて、エラン先輩は言葉を発した。 - 122二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 06:03:18
- 123二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 06:06:16
気ぶれた勢いで書いたはいいものの、このままだと湿度高くなってしまうので強引に締めた
実際エランがスレッタをどう思ってるのかは本編で答え合わせしましょ - 124二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 06:29:44
とりあえず日曜日までスレを持たして欲しいよ
- 125二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 13:25:38
- 126スレ主22/10/29(土) 19:47:43
いや素晴らしいですよ文豪
- 127二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 23:22:30
明日の17時が待ち遠しいわ
- 128二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 06:39:57
5話まで保守
- 129二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 16:16:33
もうすぐだけど、なんとなくチュチュとエラン戦いそうじゃない?
- 130二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:58:52
スレ主大丈夫か?
- 131二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:59:51
話は良かったから消されない内にスッと過去スレに行ってもらおう
- 132二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:00:42
エラニカの葬儀場と聞いて
- 133スレ主22/10/30(日) 18:02:26
- 134二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:03:39
ワイもとんでもない負傷を
負ってしまったぜ、エランくん
どうして、どうして…… - 135二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:04:10
強く生きて……
- 136二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:04:13
これだから素人どもは…
エランの興味がエアリアルになったから>>37にそのまま移行できるだろうが!!
- 137二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:07:45
機体に愛着どころか憎んで呪ってましたね・・・
- 138二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:05:53
エランくん闇が深い…
同じく闇の深い(風評被害)ニカ姉とお揃いだね - 139二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:06:26
このスレは消さないで欲しい
- 140二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:08:50
寧ろ湿度高めのエラニカがやりやすくなったと思わない?
- 141二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:10:50
まだだ・・・まだニカねぇによってエランくんが浄化されるニカエラルートが・・・
- 142スレ主22/10/30(日) 19:14:57
- 143二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:07:03
退廃的だ……
- 144二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:21:21
大丈夫?それ一緒にペイル社含めたベネリットグループ皆殺しルートに加担することにならない?
- 145二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 02:14:46
授業を終えた私は、エラン先輩に一言挨拶しようとペイル寮へ向かっていた。今日たまたま居合わせた先輩が機材運びを手伝ってくれたお礼を言う為に。
なんて言うのは半分建前で、あわよくばあのファラクトと呼ばれるMSをまた見せてもらおうなんて考えてる。
――それも建前。本当は単純に、あの人に会う為なら理由は何だっていい。
本来アーシアンの私が大企業のエースパイロットに個人的に会おうなんて無礼もいいところ。でも先輩が働きかけてくれたのか、少なくともペイル寮の人達は不快感を表に出さないでいてくれている。
(本当に、どこまでも優しい人だなぁ)
寮が目前に差し掛かったところで、すれ違ったペイル寮の生徒に尋ねてみた。
「あの、エラン先輩は帰ってますか?」
「エランさんなら格納庫だよ。MSに乗って何かしてたみたいだけど」
「ありがとうございます」
そう言って格納庫へ向かおうとした時、寮生が私を呼び止めた。 - 146二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 02:26:08
「今日はやめといたほうがいいよ。あのMSに乗ってる時のエランさん、露骨に不機嫌になるから」
不機嫌になる?
「忠告はしたからね。下手に刺激しないでくれよ」
そう言うと寮生は今度こそ立ち去っていった。
私にはいまいち理解できなかった。ファラクトには何度か一緒に乗せてくれたことがあるが、そんな様子は微塵も感じなかったから。
(もしかして、ずっと我慢してた……?)
仄かな不安がよぎる。あの寮生の言う通り、今日は帰るべきかもしれない。
でも……
「大丈夫、だよね」
ここまで足を運んだ以上会わずにはいられない。そう私の心は逸っていた。
大丈夫。きっと私には、いつもの先輩として接してくれる筈だ。そう言い聞かせて私は格納庫へと歩みを進める。
静寂に包まれた格納庫は、嗅ぎ慣れた油と鉄の匂いがした。この匂いだけはアーシアンもスペーシアンも同じ。私の心安らぐ空間の一つ。
その中で異彩を放つMSが一機。ファラクトと呼ばれる、どこかエアリアルに似た雰囲気を纏う機体が静かに佇んでいた。 - 147二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 02:40:43
>>125その画像貼られると問答無用で笑う体になってしまったwwww
- 148二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 02:48:43
本編エランくんはとんでもない爆弾だったけどこれはこれでまた違う方向性で掘り甲斐のある関係で一発やれそうではあるよね
ニカ姐はニカ姐でこの先何かしらあるのが分かりきってるキャラだし公式から爆弾落とされる予行演習だと思えばまあ - 149二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 02:48:46
いいよもっと頂戴!
- 150二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 03:00:16
(先輩はコックピットにいるのかな……)
しばらく待つことにした私は、ふいにファラクトと目が合った。
漆黒の身体、深紅の瞳……まるでおとぎ話の悪魔のようだ。いつか決闘で披露される日が来るのだろうか。
あの人が決闘するとしたら一体何を賭けるのだろう?まるで想像がつかない。
などと考えていたらハッチが開く音がした。ファラクトの胸部からだ。
中から出てきたのは、パイロットスーツに身を包んだ銀髪の少年。遠くからでも分かる、エラン・ケレスその人だ。
「エラン先輩!お疲れ様です!」
下からの呼びかけに対して、先輩は何の反応も示さない。こちらを向くでもなく鉄の足場を歩く音だけが響く。
聞こえなかったのだろうか?
「え、エラン先輩!」
やはり反応しない。階段を降りる先輩は顔を手で覆っていて見えない。そのままフラフラと寮へと歩いていく姿を見て、何かただならぬ気配を感じた私はエラン先輩へ駆け寄った。
「せ、先輩!大丈夫ですか?」 - 151二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 03:04:43
- 152二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 03:21:23
ぞくり。
指の間から見えた翠の瞳は今までにない輝きを放っていた。それはチュチュがスペーシアンと喧嘩する時のそれとは比べものにならない程の激情の炎。でも私は“それを知っている”。
ここにきてようやく、あの寮生が言っていた言葉を理解した。
「あ、あの……」
怖い。こんな先輩見たことない。でも何故か声をかけずにいられなかった。恐る恐る尋ねる私に気付いた彼は
「君か」
また、いつものエラン・ケレスに戻った。 - 153二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 03:45:07
- 154二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 04:24:35
鬱陶しい――先輩の口からそんな言葉を聞くとは思わず、私は硬直した。
「この際だから言わせてもらうけど、僕が興味あるのはスレッタ・マーキュリーだけだ。君のことなんて正直どうでもいい」
「え……」
「分かったなら、もうここには来ないでくれ」
そう吐き捨てて、銀の少年は寮へと身体を引き摺る。
どうでもいい。来ないでくれ。興味あるのはスレッタ・マーキュリーだけだ。
耐え難い言葉が後頭部を殴りつけてくる。何故?私が何をした?何故スレッタさんなの?
「私、何か気に障ることをしましたか!?」
返事はない。
「もしそうだったら謝ります!ごめんなさい!」
歩みは止まらない。
いつの間にか目からは熱いものが流れ出ていた。何があの人をあそこまで変えたのか分からない。確かなのは、先輩は私を拒絶しているということ。
こんな形で関係が終わってしまうのがただ悲しい。
……同時に、どうしても知りたくなった。エラン・ケレスの抱える“何か”を。
「――ガンダム!」
先輩の脚が止まった。 - 155二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 04:47:38
「あのMS、今はもう廃止されたGUND-ARMですよね!?」
過去にMSの文献を漁った時にGUND-ARMというものがあったのを思い出した。人体に大きな負担を課すのを理由に廃止された技術だという。大々的に取り上げられてなかったから実感が湧かなかった。でも先輩がうわ言で「ガンダム」と呟いたのを思い出し、確信した。
「……何故、それを?」
今度は先輩が呆気にとられていた。
「あれは人体に負荷がかかると書いてありました。もしそうなら、先輩の体は!」
「よしてくれ」
後ずさる先輩に、私は一歩を踏み出す。
「やっと分かりました。先輩が何故スレッタさんに興味を抱いているのか」
「やめてくれ」
「エアリアルもガンダム、なんですよね?」
「やめろ」
「スレッタさんも同じ苦しみを味わってるかもしれない。だから……」
「やめろ……!」 - 156二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 05:24:33
気付けば目前にまで迫っていた。今の先輩は、どこか怯えるような目の色をしている。
頼れる先輩が、今はか弱くて愛おしい。
「先輩の苦しみ、私にも分けてください」
思わず抱きしめた体はパイロットスーツ越しでも分かる程か細い。先輩は抵抗しなかった。
「……無理だ。君と僕は何もかもが違う」
「スペーシアンとアーシアンですからね」
「そうじゃない。そうじゃ、ないんだ……」
振り絞る声は今にも消えてしまいそう。
「私はもう何度もエラン先輩に助けられてます。少しくらいお返しさせてください」
再び静寂に包まれた格納庫で、私は再び黒きガンダムを見やる。光を宿さない瞳は深淵へと続く入口と見紛う。
あなたはエラン先輩にとっての呪いなのか?ここで学ぶ目的が一つ増えた。
「……僕は、人を好きになったりしない……」
言い聞かせるように呟く彼がこのまま消えてしまわぬよう、より強く抱きしめた。 - 157二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 05:26:30
何もかもが強引だけど、ニカ姉がエランにアクション起こすならやっぱ技術面だよねってことで
あとはチュチュを篭絡したテクを駆使してもらう方向で - 158二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 11:23:18
このまま2人で堕ちるとこまで落ちてしまうのかな……
- 159二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:38:57
仲間が欲しいエランくんとしてはどうするんだろうな
ニカを自分と同じにすれば仲間はできるけど、唯一性と言うアイデンティティはなくなるぞ? - 160二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 03:08:31
見せたいものがある。
そう言われ、私はペイル寮――エラン先輩の部屋に呼ばれた。先輩には専用の個人部屋が用意されているようで、地球寮の大部屋と比べてこじんまりしている。そして不気味なくらい生活感がない。あるのは最低限の家具と、一冊の本だけ。
当の彼は部屋着姿でベッドに腰かけたまま、無言で掌を見つめている。
「見せたいもの、とは……?」
沈黙に耐えかねて尋ねてみた。すると先輩は、何かを決心するように顔を上げ、こちらに向き直る。
「……これがGUND。僕にかけられた呪いだよ」
すると、先輩の体から赤く光る痣のようなものが浮かび上がってきた。膝、腕、目元……まるで火傷のような痛々しくも見えるそれに私は息を飲んだ。 - 161二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 03:47:40
「ガンダムは謂わば義肢。自分の体とガンダムを繋げることで、手足を動かすのと同じ感覚で操縦ができる」
そしてドローンの上位互換ともいえる“ガンビット”を操れるようになる。エアリアルが使っていたのも恐らくそうだと先輩は言う。
「ただし、ガンダムと繋がるということは膨大な情報が体に流れ込んでくるというリスクが伴う。より高度なことをするにはより深く繋がる必要があり、当然体の負荷も比例して大きくなる」
まるで他人事のように、先輩はいつもの表情で淡々と述べる。
「痛みはあるんですか?」
「そうだね。脳に手を突っ込まれるような感覚、かな」
背筋が凍る。あまりに突飛で想像つかないが、そう例えるのが適切だと思うくらいの苦痛を味わっているんだ。
きっと、何度も……。
「どうしてこんなことを」
「ガンダムに乗る為だけに生まれたから」
その一言で、エラン先輩の出自がどんなものか察しがついてしまった。何故GUND技術が廃止されたのかも。
この人は社会の闇の中、ガンダムというMSの“部品扱い”されている。
「酷い……!」
怒りで拳に力が入る。自分がこれまで受けてきた仕打ちとは違う、他人が受ける理不尽への怒りだ。 - 162二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 04:16:25
「先輩、聞かせてください」
真っすぐ、エラン先輩の目を見る。気迫に押されたのか、僅かながらの動揺が見えた。
「辛いですか?」
目を逸らされた。
「苦しいですか?」
俯いた。
「逃げ出したいですか?」
黙った。
「……逃げられる訳、ないよ」
――答えが出た。 - 163二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 04:41:15
そっと先輩の手を取る。確かな温もりは、彼が命として在ることを示している。
「先輩にかけられた呪いを解く方法、私が考えます」
はっと顔をあげた先輩の表情はいつも通りなのに、氷の瞳には光が灯っていた。
「どうしてそこまで……?」
その言葉には困惑と、僅かばかりの期待を感じる。
「――好きな人を助けたいのに、理由なんてないですよ」
先輩の顔に浮かぶ痣が一層赤くなった――ような気がした。 - 164二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 14:31:59
ニカの瞳真っ暗に曇ってそう……
- 165二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:22:39
ニカもエランも抑圧されてる感じがするし、腹を割って話して欲しい
- 166二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 04:37:56
以前、スペーシアンとの喧嘩で荒れていたチュチュに冗談半分で膝枕をしたことがある。すると、あれだけ癇癪を起していたチュチュがみるみる大人しくなって、最後には泣いちゃった。以来、嫌なことがあった日は私の膝枕で癒しを求めるのが寮の女子の間で通例となっている。
嫌な気はしない。頼られるのは嬉しいし、それでみんなの心が安らぐのならそれでいいと思う。
それが“他人の心労の一端を担う”ことだと知ったのはいつだろう。
「どうです?友達はみんな癒されるらしいですけど」
私の膝に頭を預ける先輩は「うん……」と確かめるように答える。
名うての令嬢達の心を射止める“氷の君”。そんな彼を、恋人でもないアーシアンの私が独り占めしている。あのスレッタさんすらも、こんな風に先輩と触れ合ったことなんてないだろう。その事実が私に暗い悦びをもたらす。
「普通の人は、家族とこんな風に触れ合うんだろうね」
「……聞いてもいいですか?」
数秒目を閉じて、先輩は話し始めた。
「僕はペイル社に作られたガンダム運用の為の生体CPU。体も顔も名前も、誰かの借り物。元々“僕”という存在はどこにもいないんだよ」
やはり……。改めて聞かされると胸が苦しくなる。女子生徒の間では先輩の容姿について黄色い声を上げていたが、今に思えばそれは地雷だったのかもしれない。
「ガンダムに乗るスレッタ・マーキュリーを見た時、期待したんだ。もしかしたら同じ苦しみを分かち合えるかもしれないって」
ここに来ても、まだエラン先輩は彼女に興味を抱いている。それが何だか悔しくて……。 - 167二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 04:38:49
「君は、僕の何が好きなんだ?」
「っ!」
思わぬ問いに顔が熱くなる。さっき自分で好きと言っておいて何を今更。
私は改めて、思いを告げる。
「――心です」
「心?」
「いつも誰かを支える役割ばかり任されて、いつしか助けを求められなくなったんです」
ずっと前から限界だった。嫌がらせを受け流すのも、誰かのフォローに徹するのも……それを笑顔でやり過ごすのも。
「でもエラン先輩は、そんな私に何度も手を差し伸べてくれました。」
あなたにとっては何てことない行為だったろう。でも、私にはそれが全てだった。
「この世の全てを呪いたくなる人生で、尚も誰かに優しくできる心は……ここにいるエラン先輩だけのものです」
そんなあなたに、私は惹かれたんだ。
「――――」
先輩の目が一際大きく見開かれると、起き上がって私に向き直った。
「ニカ・ナナウラ。今まで酷いこと言ってごめん。こんなにも僕を思ってくれた人は君が初めてだ」
輝きに満ちた瞳は私を捉えて離さない。両肩に添えられた手の温もりが心の芯まで染み入る。
「教えてほしい。本当の君を。君の抱える痛みを。君の望みを――」 - 168二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 04:39:24
- 169二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 04:44:01
- 170スレ主22/11/02(水) 09:23:40
応援してるから最後まで頑張って👍
- 171二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 18:54:08
互いに闇を吐き出して傷を舐め合うぐずぐずの共依存だぁ
- 172二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:25:43
でも、エランのバックボーンが明かされた以上ピュアな関係は難しいだろうからこう言う退廃的でドロドロした物が一番理想だと思う
- 173二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 04:47:32
それからは、愛する先輩の“呪い”を解くための方法を探す日々だった。
ファラクトの分析、GUNDフォーマットに関する資料集め、そして――エアリアルとスレッタの関係性。
そしてたどり着いた答えは――。
「エランさん、おはようございます」
「おはよう」
ここは地球の隅っこにある小さな田舎町。私とエランさんは整備工場を営み、ささやかな幸せを満喫している。
私達は、“逃げる”ことを選んだ。
一時はエアリアルの製造者――スレッタの母が社長を務めるシン・セーに先輩を助けてもらおうと考えていた。ペイル社の悪行とファラクトの情報を交換条件に、GUNDの“本来の力”を借りようと。でも先輩はそれを拒んだ。
――いいんだ。宇宙にいる限り、僕は一生呪われたままだろうから
それより、君を“呪い”に巻き込んでしまうことの方が怖い。
あなたがそう言うなら、私はそれに応えるだけ。
そうして、進めば手に入ったかもしれない2つの何かより、逃げて1つの幸せを掴む方を選んだ。
誰も探しには来ない。何故なら私達は宇宙で死んだことになっているのだから。
死んだ二人に未来なんて必要ない。緩やかな終わりへ向かう時を幸福で満たせるならそれでいい。
「僕に生きる喜びをくれてありがとう。愛してるよ、ニカ」
「こちらこそ。愛してますよ、エランさん――」 - 174二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 04:49:02
終わり
長々と失礼しました - 175スレ主22/11/03(木) 09:31:07
素晴らしい締めくくりダァ……
- 176二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 21:01:13
でも、エランくんはニカと同じ時間を歩めないからエラン亡き後はニカが彼の思い出と共にたくさん土産話を作っていつかエランに会えるその日を心待ちにしているんだよね
- 177二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:15:41
面白かった。ありがとう!
- 178二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:53:44
- 179二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 11:51:35
凄いよかった(小並感)
- 180二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 18:59:30
写真なんか全然撮らなかったから唯一残っているのは家の前で撮った2人だけの写真
古びた写真立てに飾られて、小窓のそばで隣に置かれた小さな花瓶の花と一緒に風に吹かれるのが見える見える - 181二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 21:43:36
- 182二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:27:06
- 183二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:28:35
- 184二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:30:33
- 185二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:32:09
- 186二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:32:57
- 187二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:37:54
- 188二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:39:01
- 189二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:40:15
- 190二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:41:41
- 191二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:45:26
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その日、一人の老婆が静かに息を引き取った。
早くに夫を亡くした彼女は再婚しないまま、残りの生涯をただ独り過ごしたという。
持ち前の笑顔と熟練の整備技術から町人からの人気は高く、誰もが彼女を慕っていた。
年老いてからは夫の写真を常に持ち歩き、何かを呟く日々を送る。
ベッドに横たわる彼女の亡骸を最初に見た者は一言、涙と共にこう零した。
――ニカ姉。
END - 192二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 04:51:14
今度こそ終わり
みなさんのレスに感化されてつい書いちゃいました
公式の絡みゼロにも関わらずこんなに気ぶってしまったのは久しぶりでした
妄想し甲斐のあるCPに引き合わせてくれたスレ主に感謝 - 193スレ主22/11/05(土) 07:30:10
いえいえ、こちらこそ素晴らしいものをどうもありがとう
- 194二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:24:51
全く供給がなくてもこんなステキな怪文書が出来上がるんやなって(畏怖)
- 195二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:41:32
このレスは削除されています
- 196二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:42:03
エラニカは身長差もかなりあるからエランがニカを包み込むこともできるはずなんだけど、実際はニカがエランを包み込んであげているというのが最高だわ
- 197二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:48:03
- 198二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 19:50:53
エランの求めてそうな母親役はニカでも出来そうだけど、ニカが母親をすると辛い現実から目を逸らしてもっと小さくて確実性のある後ろ向きな幸せを得て満足することになるからたぶん、幸せというベクトルにおいてはスレッタとエランの組み合わせに比べると一歩劣ってしまうってのが塩梅として絶妙で好き
- 199二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 20:25:21
前半戦甘々だったのに5話を迎えた後半が地獄のような暗さで1スレ内に歴史を感じるわ
- 200スレ主22/11/05(土) 21:00:01
全てのスレ参加者の皆様に精一杯の感謝を
ありがとうございました