なんで‥‥調整は完璧だったはずなのにッ!!なんでっ

  • 1二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:36:17

    おおいぬ座とある惑星に在る、とある王国___
    そこは豊かとは言えずとも平和な国だった。緑は生い茂り、民達は裕福ではなかったが皆が幸せにくらしている…そんな、ありふれた国。
    そう平和な国だったのだ、たった数ヶ月前までは。惑星間の戦争に協定が原因で巻き込まれてから、本来戦う必要の無かった人々は戦うことを強いられらようになった。当然人々に命を奪う力や気力などあるはずもなく、その王国は瞬く間に追い詰められていく。

  • 2二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:36:43

    勿論、惑星間の戦争などこの無限に広がる宇宙のなかでは掃いて捨てるほどあるだろう。
    些細な諍いから生まれたもの、先祖が原因にあるもの、或いは…誰かに仕組まれたもの。
    この戦争はそんな無数にある中の一つであるからして、敢えて理由は語るまい。
    ただ、追い詰められた者達が何に手を出すか、そんなものは語らずとも大抵相場決まっているというものだ。
    そう、悪魔との契約である

  • 3二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:37:03

    その悪魔は異な事に、戦争兵器とされる「怪獣」を生み出す為の知識、費用、設備、素材と何から何まで全てを無償で提供してくれた。
    この事は街を、森を焼かれ消え入りかけていた人々の心に希望の火を灯すことになる。

  • 4二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:37:23

    希望を取り戻した人々は、完璧に作られたと思しき説明書をもとに怪獣を作り上げていく。
    そして、早くも怪獣開発の第0号が完成し、王城地下の研究所にてデータを取りつつ実践投入への最終調整を行っていたその時である。
    悲劇は、起こった。

  • 5二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:37:58

    咆哮

    星が震え、地が裂ける。
    なにが起こったのかと人々が困惑する中、地下では少なくない生命が蹂躙されていた。

    踏み潰し、払い除け、焼き尽くす
    人の言葉に耳を貸すことなどあろう筈もない。例え叫び声が聞こえたとしても、その厄災は止まらない、止められない。
    研究所内が完全に火の海になるまで、時間はそれ程要さなかった。
    怪獣はもはや炭と化した研究所を掻き分けながら、裂けた大地を這い上がってゆく。

  • 6二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:38:18

    またも咆哮

    生命は奪えずとも、その咆哮は人々に恐怖を与えるには余りにも十分過ぎた。

    次々に灰と化していく街、緑、そして生命。
    逃げ惑うものもいれば、恐怖で動くことも出来ないものもいる。
    当然戦おうとするものもいたが、強大すぎる力に為す術なく生命を落としていく。

  • 7二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:38:45

    「GRFはまだか!!」
    「連絡はした!じきに此処へ辿り着くはずだ!!」
    「光の国への連絡もしておけ!
    今したところでどうせもう間に合わんがな!!」
    「"アイツ"だ!!"アイツ"が俺たちを騙してっ
    「くそ、熱線だと!?あんなものまで使えるなんてっ

  • 8二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:39:15

    まるで贄を求めるが如く生命を貪っていく。意思はない。本能がそうさせているのだ。
    もはや王城を含め国全体が壊滅状態、森や星の草木なども例外ではない。
    生命か否か、ましてやその大小などなんて関係ない、ある筈もない。解き放たれた厄災は目に映る全ての未来を奪う。

    「大丈夫よ、泣かないで。
    きっともうすぐ助けが来てくれるわ。」

    「うぅ…わかった…」

    運良く街から離れることの出来た母子も、もはや体力の限界。
    放たれた業火に身を焼かれる___

  • 9二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:45:14

    筈だった。

    果たして、助けは来た。
    熱線を背で受け止めるその体は、確かに光り輝き、胸には蒼き光をたたえていた。
    そう、かの光の巨人である。

  • 10二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:45:44

    その身を焼かんとする炎に耐えきり、巨人は周りを見渡す。
    赤、紅、赫。その目に映るあまりの光景の悲惨さに巨人は己の弱さを悔いる。
    なぜ、もっと速く飛べなかったのか。
    もしももっと速く飛べことが出来れば、こんなに生命が失われることなんてなかった筈なのに。
    巨人は眼前に佇む怪獣を睨みつけ、拳を握り、叫ぶ

    「GRF所属!ウルトラマン__、出動!!」

  • 11二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 15:47:32

    という訳で、個人的に怪獣ファームから着想を得て書いた自己満SSでした〜。
    よければ感想、ご指摘その他諸々お聞かせください。

  • 12二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:13:11

    因みにぼかした「悪魔」はスレ画のことです。
    まぁ過去にどっかで人に取り憑いて悪さしてたんじゃないかと

  • 13二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:17:04

    面白かった

  • 14二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:18:40

    >>13

    それは良かった(^ - ^)

    嬉しい限りです

  • 15二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:21:41

    >>14

    実はウルトラマン幼少期にしか覚えてないんだけど楽しめました

    こいつだぜ!とか元ネタある……?

  • 16二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:27:43

    >>15

    作品自体は怪獣ファームから着想を得て、怪獣育成があれだけ大変なら、どこかで暴走するたびにウルトラマンが出動してることもあるのかなー、と

    GRF(ギャラクシーレスキューフォース)については、ウルトラマンリブットという隊員がいるのでもう少しくらいウルトラマンの隊員がいてもおかしくないんじゃないかなと思って敢えてぼかしました。

    ただおおいぬ座云々とか話自体はオリジナルですかね!他知りたいことが有ればお教えします!!

  • 17二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:50:27

    次いつか立てる時はSSをタイトルに入れると分かりやすいかもしれん

  • 18二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:51:52

    このレスは削除されています

  • 19二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 16:58:48

    >>17

    しまった…忘れてた…!!

  • 20二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 18:09:13

    >>16

    ウルトラマンについての設定はまたおいおいということで

  • 21二次元好きの匿名さん22/10/22(土) 18:13:55

    >>16

    今出てるゲーム?>怪獣ファーム

    知らなかった…

    意外とウルトラマン組織人だったりするのか…

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