【安価とダイススレ】パーティーから追放されちゃった冒険者の今後の人生を安価とダイスで立ち直してくれ!!!2

  • 1二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:06:27

    画像は故郷の森です! ちがった! ご主人様の領地である弱肉強食の庭です!

    とっても元気な魔獣立ちが殺し合って食い合って楽しく生きてます!


    舞台は剣と魔法とモンスターとダンジョンと冒険者ギルドのあるゲーム的な中世ぽいファンタジー世界です!


    タイトル通り、主人公の冒険者を作成して、追放されるとこからスタートしました。

    追放された後の人生を頑張っているところです。


    主人公のアデルちゃんの人生が決めるべく、参加してくれたら嬉しいです!


    なおこのスレはあまりにも人いなかったり詰まったり荒れたりしたらいきなり爆発するので了承してください!


    前スレです

    安価とダイスでパーティーから追放されちゃった冒険者の今後の人生を安価とダイスで立ち直してくれ!!!|あにまん掲示板舞台は剣と魔法とモンスターとダンジョンと冒険者ギルドのあるゲーム的な中世ぽいファンタジー世界だ!タイトル通り、主人公の冒険者を作成して、追放されるとこからスタート!キャラメイク→追放理由決定→追放され…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:07:04

    ■あらすじ

    主人公は、剣からビームを出せる双剣士アデルちゃん。
    ある日、パーティーに新人の女の子エルフ魔法使いを加入させるという理由で雑にパーティーから追放されました!

    くやしい!でもお父さんがギャンブルで作った借金を返さないと……!

    急いで新しくパーティーを組んでる仲間を探すと、幸運なことにすぐダンジョンに行ってもいいよという二人組の男の人が!
    喜んで二人といっしょにダンジョンに突入したわたしですが、なんと休憩してるうちに武器と財布を奪われちゃいました!

    ボロボロになりながらダンジョンから逃げたものの
    疲れてスラムで眠っちゃって、起きたら借金取りに捕まって奴隷にされちゃいました。

    奴隷なわたしを購入したのは、デーモンとの交渉につれていきたいという、羊仮面かぶった黒ローブのひと!

    不気味な遺跡に到着後、わたしの身柄はデーモンさんに譲り渡されました。
    これって生贄っていいませんか?

    しかし! デーモンのご主人様(名前は発音が複雑で聞き取れない)はすごくいいご主人さまだったのです!

    むずかしいことはできません!って挨拶したところ、ご主人さまの庭に案内されて、そこでお仕事を任されました。
    弱肉強食な魔獣同士の食物連鎖こそがご主人さまのパワーの源!なのだそうです。
    なのでわたしもメチャクチャ弱肉強食したところ、ご主人さまにお褒めのお言葉を頂いて、庭の管理を任されました!

    それからいっぱい弱肉強食して、殺したり食べたり殺したり食べたりがわたしの天職だったんだ!って思ってたのですが。
    ご主人さまから、『人間の世界で我の教義を広めて信徒を増やして来るのだ』というご命令が!

    こうしてわたしは、再び人間の世界に降り立って、素晴らしきご主人様の教えを広めるために頑張るのです!

  • 3二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:17:19

    どんどん人間社会から離れていくアデルちゃん

  • 4二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:17:42

    立て乙

  • 5二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:19:04

    まあ元々割となかった人間性がデーモン閣下の血で悪魔化した影響で理性ごと蒸発してますから…

  • 6二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:19:42

    ■主人公:アデルちゃん

    職業:双剣士です!
    種族:肌に赤黒い紋様が浮かんでちょっと短めに角が生えている人間です!
    スキル:剣からビームを出せます!
    装備:ニョロニョロ剣(自在に伸縮できるし目玉がついてて周囲を警戒してくれる一組のショートソードです)

    ■わたしを追放したパーティー

    ・魔法拳士サイキョウ:殴り合い、殺し合いが大好きなサイコパス狂人です!悲鳴が好きとか悪趣味ですね!
    ・僧侶ブニォン:近接戦闘至上主義者の筋肉バカな僧侶です!
    ・狩人エリック:顔だけはいい優男です。コナかけられたのでお断りしたら、気まずいからとかいう理由で追放してきました!
    ・斥候トーマス:お金大好きな慎重派のおじさんスカウトです。揉めるのがイヤって理由で追放を止めませんでした!

    ・魔法使いセメンドリア:わたしの代わりにパーティーに加入したエルフちゃんです。今頃どうしてるんだろ?

    ■わたしをダンジョンに放置して武器と財布盗んだ人

    ・斥候ギハイオ ・僧侶トビィ=ラサ

    ■わたしを奴隷商から購入してデーモンの生贄として置いていった人

    ・羊仮面被った黒ローブの人

    ■ご主人さま

    ・グレーターデーモン(名前は発音できない):弱肉強食の理念、教義から力を得る、偉大なる悪魔の領主様です。

  • 7二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:21:00

    わぁい、立て乙アリです! では、続きをまったりはじめます。

  • 8二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:22:20

    ■プロジェクト・片っ端からダンジョンを攻略して優秀そうな奴をスカウト


    街とか村に入ろうとすると、衛兵に呼び止められて帽子と外套を脱がされそうになる事案が頻発!

    女の子になんたるハレンチな! 人里なんて歩いてられませんねこれは!!


    というわけで、思い切って布教の地をダンジョンに変えることにしました!


    ちょっと入口のモンスターの出入りを制限する結界でピリピリしたけどヌルッと侵入できました。

    最近はたるんでたから、魔物の領域で思うままに殺したり殺されたりするのワクワクしてます!


    うへへへ……どんな子がいるかなー?

    フィールドが石の迷宮だから、暗所に適応した頑丈な子?

    昔はあんまり深くまで潜れなかったけど、今なら未知のすんごいモンスターとかにも出会えそう!


    いざいかん!ダンジョンの弱肉強食を味わいに!! dice1d6=2 (2)


    ①ギャー!トラップとか忘れてた!低い階層でトゲ落とし穴に落ちて瀕死!

    ②奥まで進んだけどメチャクチャ殺されて撤退!やるじゃん!これは人間っぽく作戦が必要かも!!

    ③わりとすぐ敵対的な人間のパーティーと遭遇しちゃった!コンニチハ!

    ④わりとすぐ友好的な人間のパーティーと遭遇しちゃった!こんにちは!

    ⑤手応え満点のダンジョンライフを体験中。このダンジョンのモンスターは満点ですね!

    ⑥よっわ、クソザコしかいないダンジョンでした。ダンジョンのボスのところに辿り着いちゃった。

  • 9二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:23:23

    そういや前スレ200でデーモン閣下の息子が魔界に落とされたらしいけどどうなるんだろ

  • 10二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:28:43

    強者揃いのダンジョンですか
    これは好ましいですねえ

  • 11二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:31:55

    >>9

    ご主人様の息子が魔界に!……何らかの形で拾いますね!!

  • 12二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:32:10

    ギャー!またトラップ!
    いきなり通路の底が抜けて水場にポシャンと落とされて、そこに流れた電気で身体が痺れたところに、ヒドラ!!

    「シュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」

    うへへへ再生力すごいッスね!わたしも負けてないッスよ!!……って、毒痛い痛い死ぬ!めちゃくちゃ痛い!!!
    でも痛いってことは生きてるんだよね!お肉になるのはそっちだ!!!!!

    狭い通路いっぱいのヒドラが、矢継ぎ早に首を伸ばして四肢に噛みついてくるのって避けるのムリだよね?
    ニョロニョロ剣でクビを片っ端から切り落とすけど、切り落としたとこからまた新しいクビが生えてくるのズルくない?

    ご主人様の加護でわたしのキズも再生するけど、どうやら毒の痛みは消せない模様。
    まぁ痛みが消えないから気絶する心配もないよねってことで、
    バシャバシャ水面と壁を足で蹴りながら、ヒドラのクビを限りなくゼロに近づける作業を続けること数時間。

    「シュゥゥゥゥゥゥ…………」

    くっそ、ヒドラのやつ逃げおった…… でもさすがにキツいので、水の中に潜って追いかけるのはムリー

    しゃーない一度出直そう。これはあれですね。
    ちょっとダンジョン真面目に攻略するのは一人じゃ無理ってことみたいです。

  • 13二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:34:05

    うーむ人間性がホントに蒸発しちゃってるなあ…

  • 14二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:39:16

    ちょっと浅い階に戻って小休止。

    床にニョロニョロ剣を突き立てておけば、わたしの代わりに見張りをしてくれるので楽ちんです。


    いちおー、殺したモンスターの魔石とか財宝っぽいものは、村にいた時に調達した革袋に入れてます。

    でも、街で換金しようとするとなー。兵士とかがなー。

    たぶんきっと、スラムの辺りから街に入って、モグリの店とかに行けば安全だと思うけど、あんまりそういうの得意じゃないし。


    それはそれとして、ついつい楽しんじゃったけど、初心に帰ってダンジョンで信徒ゲット!を目指さないとね!

    どうやらヒドラがいる辺りの階層はあんまりヒトとかいないみたい。

    もうちょっと考えをまとめないと、このままズルズル戦うだけになっちゃう……ダメ……誘惑に勝たなきゃ! >>16


    ①ヒドラに勝つまで!ヒドラに勝つまでだから!!もうちょっと一人でダンジョンを攻略するね。

    ②ダンジョンの浅い階で冒険者ウォッチ!

    ③スラムの方に行ってお金を換金して奴隷とか買って育成すればいいんじゃ!?

    ④その他(アイデアをちゃんと書いてね!)

  • 15二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:42:22

    2

  • 16二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:42:32
  • 17二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 13:50:44

    アデルちゃんはわんこか何かかな?

  • 18二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 14:07:45

    ヒドラの毒はヘラクレスも痛さに耐えかねたからね
    再生能力持ちにもキッツいキッツい

  • 19二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 14:25:45

    ちょっとだけ!ちょっとだけだから!!!

  • 20二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 14:45:39

    あはははははは!あははははははは!!

    迷宮の中に巨人とか大笑いです。フロアの天井が高いので、これぐらいの大きさの巨人なら入っちゃうんですね。
    ブンブン振り回してくる棍棒は質量の暴力!こういう怪物ってご主人様の庭にいなかったからとっても新鮮!

    わたしは賢いからすぐにわかりました! 大きい生き物って強いけど強すぎて鈍感になりがちなんですよね。
    ほら、せっかくお仲間がいるのに連携できてない。
    この前の人間の兵士の爪の垢を煎じて飲ませなきゃいけません。人型に生まれた利点をちゃんと生かさなきゃ、ね!

    「ぐぉぉぉぉぉっぉ、ぐぁああああああああああああああああっっ!」

    足の腱を切られて混紡を振り回しても、仲間にぶつかって混乱を招くばっかりです。
    こいつはおしまい、次にかかりましょう! ほらほら、仲間の振り回す棍棒に気をやっちゃうなんて、やっぱり鈍感!

    「うぅぅぅあああああああおおおおおおおおおおぅっっ!!」

    はー、楽しい。すっかりダンジョンの生態系に馴染んできた感じがします。

    でも、トラップだけはどうしても苦手なんですよねー……結構な回数引っかかっちゃいました。
    警報がビービー鳴るやつはすごい楽しかったんですけど、装備が砕け散るやつは困りました。

    幸いニョロニョロ剣ちゃんたちは無事でしたけど、
    外套とか革袋はこわれちゃったので、今は狩ったキマイラの皮をペロンしてかぶって、外套の代わりにしてます。

    それじゃ…………そろそろいきますか! ヒドラ退治!!

    と思って、前にヒドラと遭遇したフロアまで降りたら、水没してました。えー。

  • 21二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 14:45:58

    うーーーーーん、どうしよっかなー。dice1d6=2 (2)


    ①巣の中に引きこもるとか、かかってこいってことですよね!水中戦どんとこい!!

    ②しょうがないです、上の階でしばらくモンスターちゃんたちと戯れてますね。(危険な罠にかかった!)

    ③しょうがないです、上の階でしばらくモンスターちゃんたちと戯れてますね。(より強いモンスターに遭遇!)

    ④しょうがないです、上の階でしばらくモンスターちゃんたちと戯れてますね。(つよつよ冒険者に遭遇!)

    ⑤しょうがないです、上の階でしばらくモンスターちゃんたちと戯れてますね。(よわよわ冒険者に遭遇!)

    ⑥しょぼん。ダンジョン攻略はあきらめましょう……

  • 22二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 14:54:10

    あーーあーーーー、もうヒドラと殺し合うぞ!って気分だったのになーーーーーーー。

    ちょっとアンニュイな気持ちで、ダンジョンの奥をトボトボ歩きます。転がってた石ころをえいって蹴っちゃったり。


    あっ、どっかでへんなスイッチが入っちゃった? dice1d6=2 (2)


    ①テレポーター!(ダンジョンを請えてはるか上空にワープ)

    ②鉄の針つき吊り天井!(ぐちゃって潰されました!)

    ③洗脳の間(魔力で洗脳されちゃいそうー。わたくしめはダンジョンマスターさまのどれいですー)

    ④殺人ガス!(しばらく身体が弱って強さが普通の冒険者ぐらいに!ピンチ!)

    ⑤巨大吊りギロチン(ざっくり角を片方斬られちゃいました。これはくやしい。)

    ⑥鉄砲水!(ヒドラの巣まで流されました!ヤッター!)

  • 23二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:01:07

    ぎゃん!!!!


    フロア一つ分の天井全体がぜんぶ落下してくるとかさすがに回避不能でした。しかも鋼鉄の太い杭がびっしり。

    重量プラス貫通力で一瞬でぐちゃってなりました。


    うー、弱肉強食の理念から外れるなーこういうの……だって、トラップに強いとか弱いとかないですもん。

    引っかかっちゃったわたしが弱い、はあるんですけれども。

    強いものに負けたわけじゃないので、やっぱりスッキリしないっていうか……あれ、これ誰か食べに来るんでしょうか?


    ところで。もう痛くもなくなってるけど。考えられるってことは、生きてるってことですよね。

    だれかこないかなー? dice1d6=2 (2)


    ①ちっともだれもこない。朽ちていく。

    ②ダンジョンマスターが死体を回収しに来る。

    ③ダンジョンのモンスターが死体を食べに来る。

    ④迷い込んだよわよわ冒険者が通りがかる。

    ⑤ベテランの冒険者が通りがかって死体剥ぎしにくる。

    ⑥ベテランの冒険者が通りがかって死体を回収してくれる。

  • 24二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:06:55

    まさかのダンジョンマスターとの遭遇!
    というわけで、街の郊外にあるダンジョンを運営していたダンジョンマスターの設定を募集します!

    ①名前
    ②性別
    ③種族や職業(人間の魔法使い、邪教の神官、デーモン、エルフ、その他いろいろ)
    ④特徴(容姿や性格、趣味や生い立ちなど、とにかくキャラのクセを好き放題にどうぞ)
    ⑤目的(ダンジョンを運営している主な目的。研究のため。力を得るため。金のため。親から継いで。その他いろいろ)

    以降で一名様が書き込んでくださったものを採用しますね。

  • 25二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:12:53

    ①ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ
    ②♂
    ③種族や職業 現代美術の権威であるゴリラ
    ④特徴 絵が上手く、手先が器用。人間にはできない発想で彫刻などの立体的な作品の作成を得意とするゴリラ。
    ⑤目的 人が命を燃やし、生死をさまよう姿を作品として残したく、参考資料のために作った。

  • 26二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:24:21

    アデルより知性ありそうこのゴリラ

  • 27二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:30:35

    こんなトラップばっか引っかかる冒険者、ゴリラさんサイドも困るやろ

  • 28二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:53:02

    うーん、ここまでグチャグチャになってると、体が再生しないなー

    ちょっとチクチク痛い感じはするんだけど、まだつながってもないし動かしたりもできない感じー


    「ゥホッ……ホッ……ウホッ」


    なんか声が聞こえる。うーん、この音って、耳から聞いてるのかな?

    目も……あ……うっすらとだけど、分かる感じ。これはわたしの目で見てないや。どうやって見てるんだろう?


    で、ゴリラが降りてきて、潰れたわたしを絵に描きはじめたんだけど……なにこれ……?


    「ウホッ……ウホッホッ……ウホーーッ!」


    なんか興奮しながら、周囲をぐるぐる回ってる。

    あっ、これってもしかして、構図が気に入らなかったとかそんなの?


    そういえば、服とかもボロボロだしなー。おっぱいとかポロリしてるかも。うわーはずかしー。えっちー。なんちゃって。


    「ウホッ…………ウホ…………………………」


    あ、静かになった。これガチで描きはじめたやつ。なんだかなー。

    いや動けないから描かれるままなんだけど。

    このままゴリラの絵の題材にされるのは、わたしとしてはちょっと解釈ちがいみたいなー。


    んん?もしかして、このあと食べるのかな?そういう食べる前に絵に残しておこう的な儀式とかなのカナ?


    ドキドキしながら待ってみよう。なおれー。なおれー。わたしのカラダー。 dice1d3=3 (3)


    ①なんかモンスターを呼んでます。ははーんこのゴリラ、絵にしたら死体はもう用済みってことですか?

    ②お、納得いくやつが描けちゃったみたいですね。食べにきました。

    ③マジで帰ったわ

  • 29二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 15:55:45

    これはガチの芸術家ゴリラ

  • 30二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:01:25

    …………へー。

    なんでしょうこの気持ち。わたしの弱肉強食、適者生存、戦いくらい殺し合う理想の哲学を激しく侮辱された気がします!
    まわれまわれ、わたしの中の血! ご主人様に頂いた、あの美しい闘争の庭から零れ落ちた一滴のしずく!!

    殺し合いの時間ですよ!起きなさい!!

    朽ちそうになっていたカラダが活性化していく。痛い。痛い。ああ、痛いのばっかり、嬉しいなぁ……痛いのが戻ってきた。
    剥き出しになった肉の奥を削られるみたいな痛みにジリジリと芯を削られながら、わたしはゴリラを喰うことだけを考えていた。

    ……っく。

    ペリペリと、古く固まった血の跡を剥がしながら立ち上がる。
    カタカタカタと震える音がしたので、そちらに視線を向けると欠けたグニャグニャ剣たちが振動していた。

    よーしお前たちも生きてたかー。いいこいいこ。いっしょにあのゴリラを殺して殺して殺して刻もうねー?

    あー、服とかまた全損です。
    まだカラダの方も本調子じゃないから、いったん休息した方が良いかな。

    うん、頭の芯が冷静になってる。ひさしぶりですこの感じ。

  • 31二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:06:42

    ダンジョンマスターことゴリラをぶっ殺して弱肉強食を思い知らせてやる計画発動!
    ちょっと頭を冷やして、いったん地上に出ました。
    あー、おひさまが眩しいー。おっと、ダンジョン警護の兵士には見つからないようにね。

    ①トラップだけはどうしようもないので、どうにかして冒険者の力を借りよう!!!!
    ②しばらく地上で休んだら、またダンジョンにソロで特攻っこむぜ?
    ③待ってご主人様の信徒を集めなきゃ!!!!
    ④その他(なんかアイデアが思いついたら書いてね)

  • 32二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:07:01

    完全に逆恨みすぎてゴリラさんかわいそ…

  • 33二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:07:22

    安価忘れてた!>>36


    お夕飯を作るので、続きはまた夜中です!

  • 34二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:08:09

  • 35二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:10:55

    3

  • 36二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:11:47

    4 魔界に送り込んだバカ息子についてのお話があるので1度戻ってこいとデーモン閣下から連絡が

  • 37二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 16:25:10

    生き延びたゴリラ……

  • 38二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 21:08:39

    スーパーポジティブ根っこギャンブラーご主人様大好きアデルちゃん超可愛い

  • 39二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 21:23:38

    デーモン閣下ってビジュアルどんなんだっけ。脳内イメージだと羚羊の頭蓋骨の漆黒の化け物なんだけと

  • 40二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:41:35

    恐らくあのゴリラがダンジョンマスター。
    あいつを正しく殺すということは、すなわちダンジョンのすべてを殺してやらなきゃいけないよね。
    それが唯一、わたしの理想、弱肉強食の正しさを証明する手段!
    よーし、トラップもモンスターも迷宮も、ぜんぶぜんぶ殺し尽くして、頭からヴァリバリと喰ってやる!!

    『我が所有物よ。お前に任せた仕事を一時、止めることする。疾く帰還せよ。新たな仕事を与える』

    は!ご主人さまが呼んでる!

    急いで真っ直ぐ帰らなきゃ! ああっ! お土産にするものとか何もなかった!
    でも今からノロノロ準備なんてしてられない! この時間はぜんぶご主人様のものなんだから!!

    わたしはダンジョンからダッシュで森の遺跡に向かいました。

    ああ、ご主人様の領地にひとっ飛びで戻れない自分の無能さが恨めしい。
    ご主人様の教えを広める以上に重要なお仕事って、いったいどんなものすごいお仕事だろう?

    もしかして戦うやつカナ?
    でもなー。ご主人様が戦わずにわたしに戦わせてくれカモ、なんて、うぬぼれだよねー

    ゴリラとダンジョンのことは忘れました。でもまたくるね?

  • 41二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:42:01

    遺跡の門を抜けて、ご主人様の領地へ戻りました。

    途中で庭を抜ける時に、魔獣たちの熱烈な歓迎を受けましたけど、急いでたので構ってあげられません。
    よーしよーし、ずいぶんウロコも硬くなったじゃん。でも、避けないとヒドラの毒が回るのでもっと頑張ろうねー。

    ニョロニョロ剣は刃に溝を作って毒を流し込む小技を覚えたみたいです。
    いたずらっ子ですね。

    さてさて痺れてビクンビクンしてる魔獣達は、頑張って集ってきた虫たちとバトルしてもらいましょう!
    地面を蹴って、岩肌と岩肌と襲ってきた食肉鳥を蹴って、高く高く突き出した地面にそびえる神殿に飛び込みます。

    巨大な黒檀の玉座に座り、わたしを待ち受けて下さった、見上げるほどの巨大な体躯。
    紫色の鱗の皮膚に、捻れた翼に鋭い爪のある四肢。羊に似た巨大な頭蓋の奥に揺らめく真紅の瞳が見下ろしている。
    ご主人様、帰還しました!!

    『よく戻った』

    なんの成果も! 得られませんでした!

    『お前は結論を急ぎすぎる』

    もしかして、わたしの行動が良い方向に働いて、なにか見えないところで成果が上がってましたか!?

    『お前の存在は、あの世界に波紋となって広がった。お前はそれで良い。思うままに振る舞うが良いだろう』

    ありがとうございます!今後も励みます!

    『だが、今はお前には、別の仕事を与える。我の子のことだ……』

    ご主人様、お子さんいたんですか!!!!!?

  • 42二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:44:22

    というわけで、ご主人様ことグレーターデーモンのお子さんのデータを募集します。
    以降で一番最初にデータくださったものを採用します。

    ①名前
    ②性別
    ③外観(デーモンなのでお任せです。人型でも巨大キクラゲでもなんでもOKです)
    ④特徴(性格、趣味や生い立ちなど、とにかくキャラのクセを好き放題にどうぞ)

    なお、魔界というのはデーモン達が覇権を競い合う異界であり、領主として自分の領地よりその存在を確立しています。
    ご主人様のお子さんも、異界の新たな領主として、他のデーモンと争ったり人間界にちょっかいかけたりしてるはず。

    そんな設定のもと、作成されたご主人様のお子さんのデータから、どんな理由で呼ばれたかを決定しますね。

  • 43二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:44:55

    (わたしは今夜はこれまでです!明日にまた続きますー!)

  • 44二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 09:45:33

    1 קללה
    2男
    3巨大な2本の捻れた漆黒の角が特徴的な身の丈2mはあろうかという美丈夫。背中には蝙蝠のような大きな翼と先端が剣のように鋭くなった尻尾が生えている
    4デーモンのくせに温和で、あまり他者を傷つけるのが苦手な性分でありそれを叩き直すために閣下に魔界に送り込まれた。しかし実力は閣下をも凌ぐような才能の片鱗がある

  • 45二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 10:04:03

    巨大キクラゲな息子が来ていたらどんなムーブしてたんやろなぁ……

  • 46二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 12:40:28

    (おいしそう!ってなってました。)

  • 47二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 12:40:38

    ご主人様が手のひらを神殿の床にかざすと、灰が巻き上がって背丈の高い成人男性の姿を象った。
    二本の捻じれた立派な角と、御主人様のそれと同じ立派な羽根。腰から伸びた尻尾は鋭く尖っている。

    「これが我が血を継いだ子。קללהである」

    名前は聞き取れなかった。代わりに耳がキーンってなったので、聞き取るのは諦めました。

    灰で作られた像だから、そのご尊顔ははっきりと伺えないけれど、たぶんこれ男の人の顔だよね?
    ぜんぜん似てないし、そもそもご主人様の子にしては、頑丈そうじゃないし小さすぎる。
    ご主人様の血を引くっていうから、もっと、こう、トゲトゲでガチガチで巨大で威厳のある感じだとばかり。

    ご主人様が手のひらを振ると、灰の像は消え去った。

    「我が子は、我と異なる理想を抱き、この領地を去ることを選んだ」

    えっ、なんで!?
    この領地で暮らしたら、みんなご主人様の理想に共感してくれる筈なのに……!
    あ、でも、ご主人様の子だもんね。もしかして、より凄い、先鋭的な理想を抱いて旅立ったとか!!

    「界を築いて領地とし、自らの理想を力にせよと命じて、魔界へと送り込んだ。
     異界の中心、争いの坩堝。その地で新たな領地を得るか、あるいは滅ぼされ消え去れと」

    魔界って殺して殺され喰い喰われしての最強俺ルール選手権を連日開催してるんですね!
    素晴らしいです! わたしもご主人様の理想の素晴らしさを主張しにいきたい…!!

    「……が、あやつはいまだ領地を得ていない。滅ぼされてもいない。故に我が意に合わぬ」

    えっ、なんで!?

  • 48二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 12:48:07

    ご主人様は、深く黒檀の王座に背をゆっくり預ける。

    巨大な羊の頭蓋の奥で、深紅の瞳が薄くすぼめられると、こぼれた深紅の炎が揺らめいた。


    「だからこそ、お前に仕事を与えるのだ」


    ご主人様の息子さんは…… dice1d6=5 (5)


    ①神の御使いと結託して魔界を滅ぼそうとしている

    ②同じ考えを持つデーモンと結託して魔界に立て籠もっている

    ③人間の世界に逃れてダンジョンマスターとなっている

    ④別のデーモンの教えに同調しその眷属となっている

    ⑤人間に召喚されて下僕をやってる

    ⑥人間と恋に落ちた

  • 49二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 12:48:32

    名前は翻訳したら呪いって意味の言葉をらしいけど性分が致命的に種族全体と乖離してるから正に呪いだな…

  • 50二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:21:23

    文字通りのサーヴァント……ってコト!?

  • 51二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:34:00

    「人間の術者に召喚術によって。あやつは人間の世界に呼び出された。そしてそのまま、下僕となっている」


    ええぇ……それは、さすがに、情けなさすぎるんじゃ……?

    い、いえっ、ご主人様のお子さんが、そんな簡単に人間の術者に支配されることなんてないはず!

    もしや、人間界で自由に振る舞うための足がかりとして、愚かな人間の術者を支配しているとかなのでは?


    dice1d6=1d3


    ①木っ端召喚術師に召喚されたものの、相手が気に入ったので下僕をやっている。

    ②そこそこの召喚術師に召喚されて、相手は気に入らないが、殺害するほどでもないので従ってやっている。

    ③超すごい召喚術師に支配されて完全に自我を奪われた状態で兵器として運用されている。

  • 52二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:34:35

    ダイス失敗しました! 振り直し! dice1d3=2 (2)


    ①木っ端召喚術師に召喚されたものの、相手が気に入ったので下僕をやっている。

    ②そこそこの召喚術師に召喚されて、相手は気に入らないが、殺害するほどでもないので従ってやっている。

    ③超すごい召喚術師に支配されて完全に自我を奪われた状態で兵器として運用されている。

  • 53二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:38:57

    ええー。自分より弱い人間に従ってやってるんですか……サクッと殺しちゃったらいいのに…………

    「あやつの理想は、我の理解の範疇の外にある。お前ならば、もしやと思ったが」

    すいませんぜんぜん分かりません。
    わたしだったら即座にその召喚術師ブチ撒けて魔界に戻ります。魔界の方が絶対楽しそうですし。

    「あやつの真意を問い質す必要がある。召喚術師の住処へと向かい、あやつが何故戻らぬのかを確かめよ」

    はい! とりあえず召喚術師ブチ撒けてから聞いてみます!!

  • 54二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 13:40:28

    一方、そこそこの召喚術師がデーモンを召喚した理由とは……? >>55


    (午後のお仕事に入るので、続きは夜中に召喚術師編にしますねー)

  • 55二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 14:03:13

    偶然の産物。たまたま魔界の物質を召喚する実験をしてたら魔界側で出現した召喚魔法陣に興味をもったקללהが干渉して来て無理矢理次元を突き破って人世に顕現した

  • 56二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 14:07:40

    傍迷惑!

  • 57二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 14:26:20

    そこそこの召喚術師「ひえっ…」

  • 58二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:12:45

    これは長丁場になりそうな予感……!

    そこそこの召喚術師さんのプロフィールを募集します! ゴリラは殺す

    ①名前
    ②性別
    ③種族と生業(人間、エルフ、ハーフエルフ、ドワーフとか。また冒険者か宮廷魔術師か市井の魔術師か)
    ④特徴(容姿や性格、趣味や生い立ちなど、とにかくキャラのクセを好き放題にどうぞ)

    ご主人様のお子さんが与えられている命令は、プロフィールを参考に決めますね。
    決定したらわたしが特攻っみにいきます! どんな堅牢な城塞に立て籠もってても侵入しますので大丈夫!!
    以降に上げてくださった一名様を即採用しますね!

  • 59二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 20:51:44

    1、ネッコ・リンメルワース
    2、女の子
    3、人間、野良魔術師
    4、金髪碧眼、小柄で貧乳、年齢18歳。黒のローブにつば広の三角帽子を身に付け、ど田舎の森の中の巨大キノコをくりぬいた家に住んでいる。生活は自給自足で貧しく、魔術で何か大きな発明をしてお金を稼ぎ、都会に引っ越すのが夢。性格は人見知りのため一見おとなしいが、実はかなり自信家でずうずうしい。好物は玉ねぎの丸ごと煮。

  • 60二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:23:13

    大望を抱いている割に能力はそこそこっていうのが悲しい

  • 61二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:29:38

    アデルちゃんにちょっと通じるところがあるね

  • 62二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:46:51

    まあでも魔界の領地持ちとかいう明らかにデーモンの中でもかなり上位者であろうデーモン閣下の息子とかいうあまりにもヤバすぎる厄ネタと契約結べたんだからその夢は歪んだ形で叶いそうだぞ()

  • 63二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 21:47:55

    デーモン閣下より強いんだからコレアデルちゃんに勝ち目ないよな…呪い君(仮称)はなんとか話をつけるしかないな

  • 64二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:16:29

    今日の朝食はハチミツをちょっぴりだけかけたパンに、ひまわりコーヒー。

    ヴァーさんはいつも通り『我は食事を必要としない』と言いながらもちゃんと食べてくれまし。
    ハチミツは不評だったけど、ひまわりコーヒーはお気に召したよう。
    『もっと苦い方がいい』とリクエストを受けて、思いっきり濃く淹れたひまわりコーヒーを満足気に飲んでいます。

    ネッコには、デーモンの味覚がわからない。ヴァーさんだけが特別なのかも?

    それで思いついたので、今日はちょっと遠出して山菜を取りにいくことにしました。
    申し訳ないけれどヴァーさんに護衛をお願いすると、不服そうに頷いて、ついてきてくれます。

    ヴァーさんは太陽の下では姿を消しちゃうのがちょっとつまらないのです。

    別に太陽が苦手とかじゃありません。
    ヴァーさんにはデーモンだから、近くの村の人が見たら大騒ぎになっちゃう。
    きっとじっくりお話したら、ヴァーさんが穏やかな良い人だって村の人たちも分かってくれると思うのですけれども、ネッコには切り出し方がわかりません。

    そういうのが上手くやれたなら、わたしもヘンな魔女って思われずに、村の人たちともっと仲良くなれてるでしょう。

  • 65二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:16:41

    やっぱり、姿を出しませんか? ほら、山なら村の人もそうそうこないですよ。

    「…………姿を現す必要を感じない」

    ネッコはお話とかもっとしたいのです。
    だって、一人で山道を歩くと憂鬱になっちゃいます。

    それにほら、魔界のお話とか聞き出せたら、本とか書けちゃうかもしれません。
    デーモンの日常とか私生活の話を赤裸々に公開! 未知なる存在の以外な素顔! みたいな?

    そんなことをお話ししていると、ヴァーさんは姿を現してくれました。
    わたしからは見上げるぐらい大きな男の人。
    立派な黒い角と鋭いしっぽと折り畳んだコウモリの羽根が、デーモンであると強く主張しています。

    それでそれで、ヴァーさんって子供の頃はどんな遊びをしてましたか?

    「…………………………魔獣どもと戯れていた」

    ペットかぁ……いいですね。
    きっとふわふわの毛のおっきい魔獣と追いかけっことかとってこいをしてたんでしょうねぇ……。

  • 66二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:17:10

    背中に背負ったカゴの中が半分ほどになった頃には、お日様が一番高いところに昇っています。

    ヴァーさんのおかげで森の中でも安全だからと、ついつい普段はいかないような水場近くで採取してしまいました。
    いつもは森の入口付近でキノコや山菜をメインに採ってるので、レアな素材にほくほくです。

    それとヴァーさんとのお話で、彼が広い庭のある立派な神殿で育ったことが分かりました。
    もしかしてデーモンの中でも位が高い方なのかもしれませんね。王子様とか。

    なんちゃって。でも、王子様には憧れちゃいます。

    「違う」

    思いきって聞いてみたらすげなく否定されちゃいました。
    でもよくよく考えてみたら、もしヴァーさんが王子様だったら、ネッコは誘拐犯でした。

    しかも、タダでたくさん働いてもらってるので、これは打ち首まちがいなしですね。

    「……そのようなことはしない」

    ホッ、よかったです。
    ヴァーさんは王子様じゃないからその心配は無いのでしょうけれど、その優しさに心打たれちゃいました。

  • 67二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:17:22

    というわけで、おうちに帰ってすぐにお昼ごはん。

    ハムエッグを乗せたパンに、わたしはミルク。
    ヴァーさんはミルクじゃなくて、山でとれたてのつくしの茎から煮出したお茶です。

    こいつは苦いですよ!

    「ほぅ…………」

    わー。ちょっぴり大丈夫か不安だったのですけど、ほんとに気に入ってくれました。
    またお代わりを要求されたので、新しい茎を使ってまた煮出してあげます。

    一度使った茎は苦さが薄れちゃいますから。

  • 68二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:17:37

    さて、思いつきのアイデアは成功したので、午後は研究の時間!

    使い魔の召喚術には大成功……もとい、大失敗したので、今度は別ジャンルに挑戦します。
    錬金術から、呪術に治癒術、白魔法から黒魔法まで、どれでもそこそこできるのが、ネッコの強みなのです。

    「一つの形に囚われず……か」

    わーい、ヴァーさんがちょっといい感じの評価をしてくれました。
    うんうん、普通にできることを褒めてもらうのって気持ちいいですよね。中毒になりそうです。

    だけどネッコはそこで満足しません。
    ワンアイデアで大発明。一発逆転してお金を稼ぐことが着地点なのです。
    なにしろアタシは凡人なので、アタシができることは誰でもできるようになる。そこが大事なんですよ。

    「……であれば、我の力は不要であろうな」

    あ、待って待って協力して欲しいです! なにしろヴァーさんは生きてる魔力で素材の宝庫!

    色んなことが頼めるのです。頼めるのですけれども、頼んでいいですか?

    「………………まぁ、よかろう」

    ヴァーさん優しい。いえ、あまり頼り切りにはなりませんので! ご厚意に甘えてる感じですので!
    だからちょっと爪の先っちょだけ下さい!

  • 69二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:18:14

    そんな楽しい昼下がり。研究が一段落したところで、玄関口のベルがチャリンと鳴った。


    商品を持ってきてくれる行商人さんがくるのはもっと先だし、もしかして村の方で急患でも出たのかな?

    あんまり来客がない家なので、ちょっとドキドキしながら玄関に向かう。


    あ、待った、ヴァーさん、ごめんなさい。ちょっとだけ隠れてくれますか?

    振り返ってそう言ったものの、とっくにヴァーさんは家のどこにもいませんでした。

    なんだか恥ずかしいです。


    いえ、消えてるだけでまだちゃんといるのは分かってるんですけどね?


    チャリンチャリン。もう一回ベルが鳴った。


    はいはーい。お客さん、お待たせしてごめんなさい。


    玄関の戸を開けると、外套を羽織って帽子をかぶった、女の人が立っていました。


    dice1d6=2 (2)

    ①こんにちは!殺す!

    ②こんにちは、あなたはご主人様のお子さんを召喚して使役している召喚師さんですか?

    ③こんにちは、あなたはデーモンを召喚した召喚師さんですか?

    ④こんにちは、あなたは召喚師さんですか?

    ⑤こんにちは、えーと、えー、実はご相談があるのですがー……

    ⑥こんにちは、実は今日一日、こっそりあなたの様子をうかがわせて頂きました……!

  • 70二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:20:24

    バカな!?アデルちゃんに若干の理性があるだと!?

  • 71二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:33:21

    「こんにちは、あなたはご主人様のお子さんを召喚して使役している召喚師さんですか?」

    えっ

    「えっ」

    あの、あなたは一体……?

    「ご主人様の思し召しで、お子さんの様子を見に来ました。あなたは召喚師さんですか?」

    お子さん……ウヴァーさん、のことですよね?
    は、はい、ネッコお召喚術で、ウヴァーさんはこちらに

    ────火花がバチンと目の前で光って。

    鉄の焼ける匂いが鼻先にツンとして、目の前、首の前に、刃があるのに気付きました。
    目の前の女の子の腕がいつの間にかこちらに突き出ていて、その手に握られた剣の先端が首の前まで伸びていました。

    ネッコは膝から力が抜けるみたいに後ろによたよたと下がります。

    「……我の前で殺すな」

    ヴァーさんがいつの間にか、ネッコと女の子の間を遮るように腕を差し出していたからです。
    その腕に、女の子の手の剣先が刺さっていて。つまり、ヴァーさんが止めてなかったらネッコの首はスッパリ斬られて

    「えっ、なんで止めるんですか?」

    女の子が不思議そうな表情をしながらもう片方の腕に握った剣を振って、ヴァーさんはそれに合わせて腕を振ります。
    火花が猛烈な勢いで輝きます。
    怖いのは、女の子の剣先が、ぜんぶネッコを正確に狙っているのが分かるからです。

  • 72二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:51:59

    ご主人様のお子さんを使役している召喚術師をサクッと殺そうとしたら、お子さんに止められました!

    どいてください!その召喚師を殺せません!


    「…………剣を止めろ。止めなければ……殺す」


    ご主人様のお子さんは、わたしのニョロニョロ剣を腕の爪だけで完全に止めてしまった。

    強いです。すごく強いです。

    けれど、ご主人様のような存在だけで空気をひりつかせる威厳というか、重圧というか、そういうものを感じません。


    殺意がないので、あまり言葉にも脅威を感じないんですよね。

    はっ! これってもしかして、召喚師にむりやり言わされて戦わされているのでは!?


    「ちがいます。ちがいます。ちがいます」


    召喚師の女の子がめちゃくちゃ否定してきた。どうやらちがった模様。

    じゃあなんでご主人様のお子さんと殺し合いに!? わたしより強い相手と戦えるのは嬉しいけど!!


    どうしようこれ!>>75


    ①いったん召喚師の女の子のことは忘れて、ご主人さんのお子さんと殺し合いしたいです!!!

    ②召喚師の女の子とゆっくり話してみましょうか!

    ③その他(具体的な内容を書いて下さい)

  • 73二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:52:52

    (安価を投げつつ今夜は終了です。ネッコちゃんがかわいいプロフィールなので頑張ってかわいい登場にしました)

  • 74二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:54:56

    アレこれアデルちゃん主人公だよね?どう見ても平穏をぶち壊しに来たヴィランだなァ…()

  • 75二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 22:55:11
  • 76二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 23:02:08

    うーむ脳筋…閣下の血1滴でここまで人間性蒸発するんだから元々デーモンの適性がだいぶ高かったんだろうなあ…

  • 77二次元好きの匿名さん22/10/24(月) 23:12:10

    名前からしてかわいいもんねネッコ

  • 78二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 00:35:18

    おもしれー女系ヒロインとイケメンが共同生活しているところに突如現れるバーバリアン

  • 79二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 08:08:35

    思考がほぼ刃牙

  • 80二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 09:56:53

    ここまで気性が温厚なデーモンなんて閣下は一体どんな存在と子を成したのだろうか…

  • 81二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 12:34:59

    完全に平穏な日常に現れた異物ポジション

  • 82二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 20:52:33

    剣を止めないとわたしを殺す?

    きゅんっと胸が高鳴った気がする。そういえば言われたことなかったもん。殺す!なんて素敵な言葉。
    両手でぎゅっと剣の持ち手を強く握って、わたしは思い切って告白した。

    じゃあ、じゃあじゃあ! わたしはあなたを殺しますね!!

    昂る気持ちに応えるように、ニョロニョロ剣ちゃんたちの柄にある瞳が大きく開いた。
    剣先が三叉に分かれると弧を描くように伸びて鎌首をもたげる。
    さんざんダンジョンで殺し合った、ヒドラへの対処のために進化した形態。

    六本の刃先はご主人様のお子さんに真っ直ぐ向かっている。
    わたしの全力の殺意に応えて身構えながら、お子さんは蝙蝠の翼を開いた。赤く輝く瞳はご主人様と同じ。

    「ヴァーさん……!」
    「下がっていろ」

    翼が羽ばたくと突風がぶつかってきた。ちがう、突風じゃなくて灰!ご主人さまが操るのと同じやつだ!!

    とっさに刃をジグザグに振るって切り刻んで、蹴りで粉々に散らす。
    まっすぐに拳がお腹に突き刺さる。爪が深く刺さった。魔力が籠もった爪がわたしの肉を粉々にする圧力を放つ。

    ああ、痛い。バラバラになっちゃいそうに。
    でも痛いってことは、生きてるってこと、生きてるなら死なない。
    わたしはお子さんの爪から伝わった魔力を弾いた。魔力と魔力が弾ける音。

    斥力は軽い私の身体を屋外に吹き飛ばす。風を切って木にぶつかってから地面に落ちる。あいたたた。

    切り落とした腕をポイと捨てて、玄関から出てきた。ご主人様のお子さんが、腕を再生するのを待った。
    もちろんできますよね? だって、ご主人様のお子さんだもん!

  • 83二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 20:57:27

    ちょっとこれは四肢切断した上で封印して親父のとこに送り返すくらいしか対処法無いですね…手足が無事だと何するかわかんねえぜ!

  • 84二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:07:06

    翼を降ると灰が剣になって雨あられのように降り注ぐ。
    両手の爪が、腕を連続で振り回すだけで、触れた刃も手足も簡単に抉っていく。
    距離を一瞬で縮めて放たれた、弧を描く蹴りの足先の爪が、死神の鎌より鋭く首を狙う。

    そのたびに血が地面に飛沫になって散った。

    ご主人様のお子さんは、魔力もパワーもスピードも超すごい。
    一つ一つの攻撃を止められないし、避けられない。防御に回られたらどんな鋭く強くした剣でも弾かれちゃう。

    それなのにわたしは死んでない。
    ボロ雑巾みたいに吹き飛ばされて、ざっくり手足が千切れかけても、再生しながら剣を振った。

    お子さんは、きっとご主人様から継いだ圧倒的な強さのせいで、防御が下手なのだ。
    だから攻撃の時には防御が緩む。刃先を沈めるスキがある。

    長身がぐらりと傾ぐ。瞳の炎が揺らめいた。

    「……毒か」

    大当たりです!ヒドラの毒ですよ!メチャクチャ痛いでしょ!!
    刃の溝に伝わせてるんですよ。これ、このニョロニョロ剣ちゃんたちが自分で覚えたんです。賢いでしょ?

    さぁさぁもっと戦いましょう!勝ったらわたしが食べちゃいますよ!!

    全身がボロボロで、血も魔力もあたりにブチ撒けて、意識も朦朧としているんだけど。
    まちがいなく今のわたしは絶好調なのだ!

  • 85二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:09:24

    どう見ても悪役なんだよなあアデルちゃん…ネッコちゃんとの暮らしを守るためにヴァーくんがんばえー()!

  • 86二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:13:41

    お前を殺す(お前を殺す)

  • 87二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:16:23

    お子さんは蝙蝠の羽根を大きく開いた。灰が渦巻き剣を作り出す。

    後ろに下がりながら大量の剣をぶつけて削り殺す算段。実際これって避けられないから、これをされると勝ち目がない。


    でも、防御に回す魔力がなくなるんですよね。刃が通るのは確かめてる。


    だからわたしの選択は特攻のみ。だいたい、毒で弱らせてトドメを刺すなんて、つまらない殺し方だもん!

    やっぱり最後は自分の力で、自分の剣先で殺さなきゃ! 強者だなんて言えないから!


    「──────ッッ」


    わたしは満面の笑顔で一つに束ねた刃を前に突き出して、ご主人様のお子さんに突っ込んだ。


    dice1d6=1 (1)


    ①普通に負けました!

    ②相打ち!

    ③相打ち!

    ④ネッコちゃんのアシスト!

    ⑤ネッコちゃんのアシスト!

    ⑥アデルの勝利!

  • 88二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:17:29

    にしてもヴァー君もコレで閣下を超える才能の“片鱗”なんだよな…アデルちゃんとの戦闘で戦いの愉悦に目覚めそう

  • 89二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:18:31

    さすが閣下の息子!

  • 90二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:19:35

    戦いの中で覚醒する様はまさに主人公…アレこれ主人公どっち…?

  • 91二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:24:30

    6分の5の確率で善戦以上の結果になりえたのに1を引くあたりさすがとしか

  • 92二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:26:38

    そら閣下も勿体無いと思うわ自分優に超える才能の跡継ぎとかいう逸材が甘っちょろい人世でのんびりしてんだもん

  • 93二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:27:30

    こうして出来上がったのがアデルちゃんの針山地獄の図なのでした。
    わーい痛いです。頭以外のほぼ全身に剣が刺さって、地面に縫い付けられてるので動けません。

    「お前は、父からの使者だな。……我に魔界に帰れということか」

    はい! ご主人様から、何故戻らないのか聞いてくるようにせつかってきました!

    「………………なぜネッコを殺す?」

    ご主人さまのお子さんを召喚して、使役してるので、敵かな?って。

    「ではなぜ我を殺す?」

    えっ、そ……それはですね、ほら、急に殺すって言われたから、殺していいのかな……?って。
    もしかしてダメでした? わたしそういうの言われるの初めてだったからてっきり、「いいよ」って合図かなって。
    ご迷惑でしたらごめんなさい! で、でも、すごくよかったです! また殺し合いたいです!!

    あれ? あの、どうしておうちに戻るんですか? あの、食べないなら、剣、消してほしいなーーって。あのー?

  • 94二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:29:19

    そういやアデルちゃん閣下の血を受けて直々にデーモンに作り替えられてるから実質ヴァー君と兄妹なんだよな。お兄ちゃん!って擦り寄れば心開いてくれるかも

  • 95二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:30:14

    アデルちゃんの元々あんまりなかった知性がさらに低下している気がする…

  • 96二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:39:04

    あっ、召喚術師の女の子がおうちから出てきました。

    戸口からおそるおそるこちらを伺って、そーっと近づいてきます。手も振れないので首を揺らしてみます。


    「あ、あの…… ヴァーさんの、お父さん?の、家来さん…… なんですよね?」


    ヴァーさんっていうのは、ご主人様のお子さんのことですか?

    あ、家来じゃないですよ所有物です!


    「ええ…… あっ、はい、ヴァーさん…………その、発音がむずかしいので、聞き取れる部分だけで」


    なるほど! わたしは全く聞き取れないので、聞き取れるの羨ましいです!

    召喚師だからかな?

    そうだ、召喚師! どうしてあなたは、ごしゅ……ヴァー様を召喚して、使役なんてしているんですか?


    えっ、ヴァー様の方から召喚されてきちゃった?

    そのまま言うことを聞いてくれるから色々手伝ってもらって……

    村人から見つからないように姿を隠して、おうちでいっしょに朝食を…………????


    そうか、分かりました! >>


    ①こいつら交尾したんだ……!

    ②ご主人様に事実確認を問い質す必要がありますね! この剣抜いて下さい!!

    ③そうです、こんなときこそ召喚師ちゃんにご主人さまの教えを布教すればいいのでは!

    ④その他(自由に書いてね!)

  • 97二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:40:54

    安価忘れてた! >>99


    (アデルちゃんがどう思ったかに合わせて展開が決まります。というわけで、次回もよろしくです! 書き込み感謝ですよ!!)

  • 98二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:46:11

    3

  • 99二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:46:33

    面白そうだから1

  • 100二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:48:37

    知性がなくなったうえに思考がピンク色ってもうどうしようもねぇな

  • 101二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 21:50:43

    まあでも1番穏当な報告になりそうだし…

  • 102二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:13:51

    ア「ご主人様ご主人様!息子さんネッコと交尾してました!」

  • 103二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:19:12

    >>102

    語弊が…!まるでヴァー君が獣姦好きの変態みたいに…いやでも人間なんてこんな上位のデーモンから見たら下等種族もいいとこだろうしあんまそういう認識でも変わらんのか…?

  • 104二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 07:55:20

    してる可能性がゼロとも書かれてないし……
    もしかしたら本当にしてるかも……

  • 105二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 17:26:09

    保守

  • 106二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 18:48:37

    なるほど、なるほど、ヴァー様は自ら選んでこの人間の世界に……!
    あえて召喚師である、えーと、えー……

    「ネッコです」

    ネッコさんの元に居られることを望んでおられると!
    ごめんなさい、どうやらわたしは大きな勘違いをしていたようです。うっかりさんでした。

    「うっかりでネッコを殺そうと……?」

    殺し合いで殺されるのは、弱いことが悪いのですよ。
    だから殺せなかったわたしに全面的に否があるというわけですね!

    あっ、わたしの名前はアデルです。
    ヴァー様のお父様、ご主人さまの所有物であることは伝えましたね?
    よろしくお願いします! 同じ偉大なものに仕える所有物同士、仲良くいたしましょう!

    「えっ、あっ、えー……あ、はい。よろ、しく……? あの、でも」

    ところでもう十分に力関係は理解して、ネッコさんを殺そうとしたりしませんのでー
    ヴァー様の剣、抜いていただけませんか? こう、手のひらに刺さってるやつ、片方だけでいいので。

    「…………本当ですよね?」

    はい、もちろんですよ!

    「じゃ、えーと…………痛かったらごめんなさい」

    あ、今もう現在進行系で十分に痛いですし、もっと痛くなっても痛いのけっこう好きですので!
    あっあっネッコさん引かないで下さいお願いします!

  • 107二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 18:49:03

    というわけで、ネッコさんに手に刺さってたヴァー様の剣をグリグリして抜いてもらいました。
    一本抜ければあとは簡単。
    握れなくなったまま傍で一緒に串刺しになってたニョロニョロ剣ちゃんをぎゅっと掴んで。

    「わっわっわっわっ……だ、大丈夫ですか?」

    ニョロニョロ剣ちゃんでスパスパっと剣を切って、串刺し状態から頑張って立ち上がりました。
    もちろん血が流れてますけど、刺さった時点でだいぶ流れてるので、もうこのぐらいは誤差ですね誤差。

    あ、ちょっとくらくらしてきました。

    「えっと……その、休んで、いきますか……?」

    おあ、いいんですか?
    お邪魔虫さんじゃありません?

    「その、仲良くしてくださると、おっしゃられたので……困ってるなら、助け……たいです」

    わー、ネッコさんいい子ですね!
    これはびっくりです。ついさっき殺そうとしたのに!!
    だいじなヴァー様との愛の巣にお邪魔させていただけるなんて。

    ありがとうございますお言葉に甘えます!

    「……えっと、その前に……ふ、服もってきますので、ちょっと待ってて下さい!」

    わわ、そんなに気を遣ってもらって、申し訳ないです。マントとか一枚で大丈夫ですよー?
    どうせすぐボロボロになるし、もともと外套の下はちゃんと着てませんでしたし。

    ──────と言ったのに、強い押しによって、ちゃんとした服を頂いちゃいました。

  • 108二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 18:49:20

    ネッコさんのおうちって、素敵ですね! おっきなキノコ、こういう菌類はしぶとくて強いですよ!

    「えへへ、ありがとうございます」

    はっ、ヴァー様、お邪魔いたします!
    先ほどはたくさん戦っていただいてありがとうございました!!

    テーブルでなにやら読書を嗜んでられたヴァー様にご挨拶すると、めちゃくちゃ面倒くさそうな一瞥を頂きました。
    はやく帰れという強い意向を感じます!

    「アデルさんは、そちらのソファにどうぞ」

    はーい。

    ソファとか久しぶりです。座るとフワフワです。動かないフワフワって落ち着かないですね。
    ヴァー様はわたしをガン無視して読書をされているようです。歴史書のようですね。人間の歴史って面白いのかな?

    「お茶をどうぞ。お二人共、すっごくケンカされてたから、癒やしの魔法をこめてみました」

    ネッコさんが淹れたお茶はたいへん苦かった。
    あったかい、とっても苦い液体が喉の奥に滑り込んでいく感じ、すごく生きてるって感じがする。

    これはいいですね。美味しいです!お代わりいいですか?

    尋ねると、ネッコさんはくすりと笑っておかわりを淹れてくれました。
    …………今のってなにか笑えるとこだったんでしょうか?

  • 109二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 18:49:54

    さて、お茶を頂いて落ち着いたところで。


    ご主人様から頂いたお仕事を果たしましょう!


    ヴァー様はさっさと消えろオーラを身に纏っているので、あまりしつこくいろいろお話するのは不敬かもしれません。

    ネッコさんはたいへん仲良くしてくれそうなオーラを身に纏ってるので、いろいろ聞いても大丈夫そうです。


    つまりプラマイゼロの状態ですね。


    まぁ、だいたいね! 見当はついてるのですけどね!

    でもお仕事! ですので!!


    えーっと……どうやって切り出しましょうか? >>111


    ①ダイレクトにヴァー様に「どうして魔界に戻らないのですか?」と聞きましょう!

    ②遠回しにネッコさんに「ヴァー様とこれからどうするおつもりですか?」と聞きましょう!

    ③賢いわたしは「ご主人さまにはヴァー様の考えを伝えておきますね!」とジェスチャーで示してクールに去ります!

    ④その他(自由にアイデアがあればそちらで!)

  • 110二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 19:01:58

    暖かい笑みと共に、魔界に生息するキラーコンドームをそっと差し出す

  • 111二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 19:03:02
  • 112二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 19:19:38

    ネッコちゃんがあまりにもいい子すぎる…天使かな?

  • 113二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 01:09:13

    保守であーる

  • 114二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 10:57:38

    ほっしゅ

  • 115二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 14:49:08

    Q1.ネッコさんはこれからのご予定は?

    「今日は、これから研究の予定だったので、続きをしようかと……」

    Q2.研究ってなんですか?

    「みんなに使ってもらえる便利な魔法の式とか、魔法の道具とか……そういうものを考えてます」

    Q3.それはどれくらい強いですか?

    「強さよりも、みんなが使えること重視です! その方がみんなが使ってくれますし!
     (小声)いっぱい売れたら、お金持ちになれるかなーとか……なんて、えへへ」

    Q4.それはヴァー様のアイデアですか?
    「いえいえいえ! そんなことまでさせられませんよ! もちろんわたしが考えたことだし、自分でやりますっ
     あ、でも、お手伝いはしていただける、と言ってくれたので…………ちょっとは、お手伝いしてもらう、かも」

    Q5.どこを標的にするご予定ですか?
    「標的……? あ、商品の! それでしたら……その、目標は、王都の方に移りたいなーって。
     もちろん、ここも好きなんですけど! でも、昔からの憧れだから…………」

    ご回答ありがとうございました!

  • 116二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 14:49:21

    どうやらネッコさんは、みんなが使える攻撃魔法や魔法の道具を広めることで、大きな戦争を起こすつもりのようです。

    しかもこのアイデアは、ヴァー様と関係なく自分の中で暖めていた構想とのこと。
    さすがはご主人さまのお子様の目にとまるだけの逸材です。
    あえて自らの手で戦うのではなく、戦いの種を蒔くことで世界に戦いを生み出すなんて……!

    ちらり、とヴァー様を見て、わたしは確信しました。

    手の中にある歴史書。
    なんの気無しに眺めているようにも見えるそれは、この世界の戦争の歴史が綴られています。
    過去から現在に渡るまで、どのようにして現在の国が在るかを知ることで、争いの火種を探っておられるのです!

    ご主人さま!! お子さんは、この人間の世界にてご主人さまとも違う新しい理想を見出したのです!
    これは急いで帰り伝えねばなりません!

  • 117二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 14:52:13

    ネッコさん、美味しいお茶をありがとうございました! わたしは仕事を終わらせなければならないので、これにて!!

    しゅたっと立ち上がり一礼。

    ちらりとこちらに視線を下さったヴァー様には、すべて分かりましたのウインクを送っておきました!

    「もう大丈夫なんですか? 一晩ぐらい休んでいっても……」

    いえいえいえいえ、わたしなんかがお邪魔をしては、色々なアレアレの邪魔ですから! どうかおかまいなく!
    わたしはお仕事がんばりますので、ネッコさんもがんばってください!
    ネッコさんの夢が叶うの、楽しみにしてます!!

    「はいっ がんばります! ありがとうございます。……えっと、アデルさんも、がんばってください」

    もちろんです!

    それでは!と手を振って、わたしは真っ直ぐにご主人様の元へ報告に戻りました。

  • 118二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 15:08:27

    この子は戦争の悪魔か何かと契約してるのかな?

  • 119二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 15:17:03

    神殿に戻ったものの、ご主人様は不在でした。
    恐らく他の領主と殺し合い削り合いをなされているのでしょう。

    いつか戦列に加わりたいと願っていますが、口惜しくもお誘いを頂いたことはありません。
    いまだわたしの力では、役に立たないってことでしょう。うぅ、もっともっと殺して喰らって、強くなりたい……

    しょうがないので、ヴァー様との戦いで覚えた灰の魔力の扱い方を練習していると、ご主人さまが帰還されました。

    「我が所有物よ。お前の瞳を通して見たもの、お前の耳を通して聞いたものを告げよ」

    巨大な蝙蝠の翼をはためかせ、玉座へと降りたご主人様は、背を玉座に預けてそう仰いました

    言お葉に従って、わたしは全てを話しました。
    人間の世界に住むネッコさんという素晴らしい魔法使いの子の存在と、それを見出したヴァー様の素晴らしき慧眼。
    おそらくはお子さんを作るおつもりであろうという状況から推測される未来。
    そして争いの種を蒔くことで、人間の世界をご主人様の庭の如き、弱肉強食の法が統べる争いの坩堝へと変えようという理想。

    「策謀か。我はそれを解せぬ。ゆえに無視してきた。そしてそれはこれからも変わらぬだろう。
     我が認めるのは力のみ。弱肉強食の理の中で、喰われるだけの弱者ならば、我は認めぬ。あやつの爪は鈍ってはいなかったか」

    わたしを殺すとおっしゃって頂いたので、喜んで殺そうとしましたが、地面に縫い付けられちゃいました。

    「ふむ……」

    玉座の上で、ご主人様の目が細くすぼめられて、溢れた炎が揺らめいた。
    ゆっくりと揺れる方は、笑ってらっしゃるのかな?

    「ならば善し」

    そう告げると、ご主人様はこの仕事の終わりを告げました。

  • 120二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 15:19:53

    今のところは平和だな(アデルちゃんの頭の中以外)

  • 121二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 15:21:29

    ということで! わたしは先に言い伝えられた仕事に戻るわけです。


    すなわちご主人様の理想に従う信徒を人間の世界に満たすこと!


    すなわち弱肉強食!強くあれ!力こそすべて!!


    いずれ人間の世界に戦乱が巻き送るなら、その時こそご主人様の理想の正しさが証明される時!!

    今すぐにでも人間の世界に戻り、ご主人さまの教えを広めて、来るべき時に備えることがわたしの使命!!!


    神殿から再び人間世界の遺跡へと戻ったわたしは、やる気に満ち溢れていました。


    それじゃ、どこから手を付けましょう! >>123


    ①まずゴリラを殺しましょう! 街の近郊のダンジョンを壊滅させてやります!!

    ②布教するためには、手配書が回ってるのは不利ですね。これの対処からはじめましょう。

    ③その他(アイデアがあったらドシドシ書いて下さい)

  • 122二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 15:27:12

    ゴリラ死すべしということで①

  • 123二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 18:29:51

    元々の目的はゴリラ抹殺だし1で

  • 124二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 22:16:47

    まずはゴリラを殺しましょう! 殺されたならば殺し返すのが我が流儀!


    ……………………そう! あれです! ダンジョンを制覇することで名声を高める目的でした!


    ダンジョンを制覇した冒険者になれば、冒険者ギルドでも評価されますからね。

    危険人物として手配書が回ってるから「危険人物」→「強い危険人物」にレベルアップするってことです!


    いいのかな?


    あんまり深く考えるのは苦手なので、とりあえず後回しにしてダンジョンに到着しました。

    入口には国から派遣された兵士が見張ってますが、しっかり迂回します。

    このあたりの土地勘はバッチリです。冒険者を志してからはずっとこのダンジョンを中心に活動してましたからね。


    入口に張ってある魔物封じの結界のピリピリ感を味わいながら、ゴリラのダンジョンに侵入です。


    さーて、どう攻略してやりましょうか? >>125


    ①真っ直ぐ最下層まで突入して遭遇する生き物を全部殺し尽くしていきましょう!

    ②トラップを警戒して、強そうな冒険者の後を追う形でダンジョンの奥までそーっと移動します。

    ③こっそり冒険者の吟味をして、優秀そうな子をスカウトしましょう。

    ④その他(自由にアイデアを書いてね!)

  • 125二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 23:42:26

    これは①

  • 126二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 07:56:33

    保守

  • 127二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:42:49

    迷宮探索で大事なのは耳だ。

    長年このダンジョンで斥候を務めている俺の自慢は、この耳で何度もパーティーを全滅の危機から救ったことだ。
    ああ、戦士共の華やかな英雄譚や、魔術師共の目も眩む魔術の炎に比べて、ずいぶん地味な自慢だろ?

    昔、そんな風に馬鹿にして、俺と袂を分かったパーティーがいた。
    その頃は臆病者のグレッグって呼ばれてたから、切り捨てられてもしょうがなかったんだがな。
    扉三つも向こうの廊下のネズミの鳴き声でも逃げ出すなんてからかわれてたよ。

    それに連中は、国の方で騎士や宮廷魔術師にも召し上げられるって話も出るような実力者だったし、正直、俺がいなくてもやっていくだろうと、俺自身ですら高をくくってた。
    三日もしないうちにダンジョンに喰われて消息を絶つまではな。
    俺は連中の冥福を祈ったが、あの闇の奥にまでちゃんと届いたかどうかは分からん。

    ダンジョンの中では、耳を傍立ててずっと怯えていろ。あれ以来ずっとそうしている。

    だから、すぐに気付いたのさ。

    その日のダンジョンが悲鳴を上げているのに。

    「おい、おっさん、えらい数のモンスターが向かってくるぞ! 気配探知はどうなってるんだよ!」
    「大丈夫、あれぐらいならアタシの魔法で焼き払える! 前に出て盾で受け止めて!」
    「おし! 一網打尽にしちまえ!!」

    年下の若い冒険者たちが、回廊を駆けてきたモンスターに向かって身構える。
    だが、俺はそれどころじゃなかった。

    「バカヤロウ! 逃げるんだよ!! 後退だ!! 扉がすぐ近くにある、そこまで死ぬ気で駆けろ!!」

  • 128二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:43:06

    大声で俺が叫ぶと、連中は一瞬顔を合わせてから、返事よりも先に駆け出した。
    しっかり守ってやっててよかった。信頼ってのは大事だね。

    隠し扉の仕掛けを素早く解除して、開いた扉に飛び込む。全員が入ると同時に勢いよく閉じた。
    幸い、扉の中にはモンスターの類はいなかった。ほっと息を吐く。

    回廊をモンスターの群れが駆けていく音が聞こえてくる。

    「おっさん、いったいなにが────」

    まだ肩で息をしている仲間を代表して、戦士君が小声で尋ねる。
    その言葉を最後まで言うよりも先に扉一枚を隔てた廊下で無数の悲鳴が聞こえてきた。

    「グォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
    「キィィィィィィィィ!」
    「グヴォアグヴォアグヴォアグヴォアグヴォアグヴォアグブッブブブッブブッブエエエエエエエエ!!」
    「ガガガガガガッッガガッガギギッギギギギギギィイイイイ!!」

    耳をつんざく断末魔。一つじゃない。繋がって聞こえる無数の断末魔が、途切れることなく続いている。
    そいつは足音一つなしに悲鳴だけを残して、遠ざかっていった。

    あっちは確か地下へ続く階段の方だ。
    たぶん、いやきっと“あれ”はもう戻ってこない。

    真っ青になっている後輩冒険者たちに、「大丈夫だ、終わった」と伝える。
    息をするのも恐ろしかったんだろう。部屋の静寂の中に荒い呼吸音、それにすすり泣く声が響く。

    ゆっくり扉を開ける。
    ダンジョンの回廊には、むせ返るような血の匂いが溢れ、切り刻まれた肉片が床と壁に飛び散っていた。

  • 129二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:59:28

    スプラッタホラーすぎる

  • 130二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:38:16

    グレッグさんのほうが追放されて人生立て直ってるのでは……?

  • 131二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 20:02:19

    アデルちゃんがなれなかったアデルちゃん=グレッグさん

  • 132二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:11:42

    はー……すっきり! うーん、とりあえず目についたものは全部殺しておきました!!

    庭の剪定じゃないんだから逃げる獣なんて殺さなくてもいいんですけど、今日は出血大サービスですよ!


    昔のわたしはなんでこんなダメダメモンスター達を怖がってたんでしょう?

    きっとあの頃のわたしは、ご主人様の理想を知らなかったから……


    闇を見通す目を持ってなかったのです。


    ダンジョンも、ご主人様の庭も、人間の世界も同じ。

    血を流すものは殺せるのです。殺せるものは我が同胞。同じ血を分かつもの。怖がる必要なんてなかったんですね!


    ああ、血がわたしの肉体を通じて世界を作り変える音が聞こえます。

    わたしもその世界の一部なのです。

    さぁみんな立ち上がって、もっと世界を回しましょう。血と肉を戦いに捧げ────


    ────どうやら、異を唱える意志があるようですね。なるほど、ダンジョンのルールはマスターが決めると。


    よーし。ここからが本番です。


    最深部、トラップだらけのフロアです。

    前の仕掛けは大体覚えてますからね。今度は引っかからないですよ!


    dice6d6=1 5 4 1 1 5 (17) (1が出るとトラップに引っかかって攻略失敗。6がないとボス部屋が見つからなくて攻略失敗)

  • 133二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:14:56

    最深部、ぜんぜんモンスターいないじゃないですか!

    さては殺されたくなくて、一箇所にまとめて自分を守らせてますね!!


    うー、匂い、匂い…………わかんない。戦ってもいない臆病者の匂いは分かんないんですよぅ。


    えい!!ここだ!!! dice1d6=3 (3)


    ①テレポーター!(ダンジョンを請えてはるか上空にワープ)

    ②鉄の針つき吊り天井!(ぐちゃって潰されました!)

    ③洗脳の間(魔力で洗脳されちゃいそうー。わたくしめはダンジョンマスターさまのどれいですー)

    ④殺人ガス!(しばらく身体が弱って強さが普通の冒険者ぐらいに!ピンチ!)

    ⑤巨大吊りギロチン(ざっくり角を片方斬られちゃいました。これはくやしい。)

    ⑥鉄砲水!(ヒドラの部屋まで流されました!ヤッター!!)

  • 134二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:21:28

    扉を開けると、なんとそこにはご主人様の神殿! そうか、このダンジョンはご主人様の領地だったのだ!!

    巨大な玉座に背を預けた偉大なるご主人様の姿にすかさず平伏するわたし。


    ばさり、ばさり。ご主人様の背の蝙蝠の翼がはためくたびに音が鳴る。

    羊の頭蓋の面の奥、真紅の瞳が輝く。


    「お前に新しい仕事を与える。我が言葉に従え」

    「お前に新しい仕事を与える。我が言葉に従え」

    「お前に新しい仕事を与える。我が言葉に従え」

    「お前に新しい仕事を与える。我が言葉に従え」

    「お前に新しい仕事を与える。我が言葉に従え」

    「お前に新しい仕事を与える。我が言葉に従え」


    ご主人様の言葉が繰り返し頭の中に響く。ああ、ご主人様の偉大なる意志に心が満たされる。

    わたしは dice1d6=4 (4)


    ①命令に従う

    ②ご主人様を殺す

    ③ご主人様を殺す

    ④ご主人様を殺す

    ⑤ご主人様を殺す

    ⑥ご主人様を殺す

  • 135二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:28:23

    ご主人様、ご主人様、ご主人様。
    ご主人様から、いつもの圧を感じない。天を覆うような巨体から、周囲を喰らうあの殺意が。
    首の後ろにいつも感じる、あの痛みが。わたしの中の血がグツグツと煮え立つあの感覚がないのだ。

    このご主人様は殺せる!!!!!!!!!

    わたしは立ち上がりながら床から跳ね上げたニョロニョロ剣を切り上げ先端を長く細く鋭く伸ばしてご主人様の体を斬り上げるそのまま体を捻りつつもう片手のニョロニョロ剣を真下から上に垂直に頭の先端までご主人様を両断したちがうご主人様を斬った感触が弱いもっと斬らないと二本の剣を束ねて飛び上がり回転ミキサーのように剣を回転させて肉をズタズタに引き裂く血飛沫が撥ねた命中したご主人さまは死んだ

  • 136二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:32:07

    ああ……ご主人様、わたしはご主人様の理想を果たしました!!

    弱きものに死を! 強きものは生を! ご主人さまを喰らいわたしはより強くなります!!


    うわまっずなにこの肉!!!!!!!!?


    これは…… dice1d2=2 (2)

    ①ダンジョンマスターのゴリラ・ゴリラ・ゴリラ

    ②ゴリラの配下のモンスター

  • 137二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:33:54

    ゴリラ肉じゃない謎肉

  • 138二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:37:47

    ですよねー!!!! ご主人様がわたしなんかに殺せるわけないよね!!!!!!!


    …………なんでしょうこの虚無感。

    あ、なんかそのあたり一面に肉片になってるモンスターは、脳みそとか触手的なモンスターだったようです。

    ほとんど弾け飛んじゃったのでよくわかりません。


    お肉はクソマズかったけど喰っておきました。魚介類と柔らかミートが混ざり合って最悪の食感でした。

    強さを感じません。鍛えないからこんなお肉になるんだよ……!


    がっかり気分を感じながら、ダンジョンアタック続行です。


    dice6d6=6 1 1 4 4 5 (21) (1が出るとトラップに引っかかって攻略失敗。6がないとボス部屋が見つからなくて攻略失敗)


    ※一つまで1を無効化

  • 139二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:39:03

    わたしは戦いたいんですけどー! ほんとモンスターが最深部に一匹もいないとか最悪ですね!


    えい!!ここだ!!!(あてずっぽう) dice1d6=1 (1)


    ①テレポーター!(ダンジョンを請えてはるか上空にワープ)

    ②鉄の針つき吊り天井!(ぐちゃって潰されました!)

    ③ボスの間

    ④殺人ガス!(しばらく身体が弱って強さが普通の冒険者ぐらいに!ピンチ!)

    ⑤巨大吊りギロチン(ざっくり角を片方斬られちゃいました。これはくやしい。)

    ⑥鉄砲水!(ヒドラの部屋まで流されました!ヤッター!!)

  • 140二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:41:27

    アデルちゃんは本当にトラップに弱いお方……

  • 141二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:42:57

    あっ……


    シュン、ってなりました。浮遊感。

    それから……浮遊感。浮遊感……………………あれ?????


    下から風が、すごい勢いで、浮いてる……じゃないこれ、下が地面です! 落ちてます! これ落ちてます!!

    とっさにニョロニョロ剣をブンブン振ってみましたけどべつに飛べません!!

    あー!羽根!羽根欲しい!羽根生えろー!!


    生えろーーーーーーーー!!!!!! dice1d6=1 (1)


    ①王城の庭に墜落しました。

    ②街中に墜落しました。

    ③スラム街に墜落しました。

    ④ダンジョン付近に墜落しました。

    ⑤付近の森に墜落しました。

    ⑥生えた!

  • 142二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:44:46

    (今夜はこれにて終了です。トラップには勝てなかったよ……。次回は王宮編になります)

  • 143二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 21:46:00

    これまでにないマップに突入だよ!
    やったねアデルちゃん!

  • 144二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 23:13:43

    コイツ脳筋だからなあ…ゴリ押しで兵士殺しまくってとんでもない事になりそう…

  • 145二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 10:59:49

    ひゅるるるるるるる……風を切る音が耳元をつんざく。


    休息に地面が迫ってる。あそこって、王城の方だよね? いやもうそんなこと考えても仕方ない!


    とりあえず、えーと、頭、頭を守ろう! あとボディ!!もう手足はいいや諦めた!!

    ニョロニョロ剣ちゃん、カラダがあちこちに吹っ飛ばないようにグルグル巻きにしてカバーしてください!

    でも折れちゃイヤですよ! がんばれ!!


    あとは、灰よ! 灰よ! わたしを守れ! 丸く丸く包み込んで…………



    ──────────────────────────ズドン



    衝撃で全身がビリビリきた。

    痛みはなくて、衝撃だけ。全身のあちこちが一瞬で欠けたのが分かる。自分が削れる感じは慣れてる。


    慣れてる、けど…… dice1d6=3 (3)


    ①死亡

    ②意識はなく自力での回復は不能

    ③意識はあるけど肉体は数日かけて回復するまで行動不能

    ④意識はあるけど数時間は回復するまで行動不能

    ⑤ボロボロになったので数日かけて回復するまで戦闘不能だけど這いずって移動は可能

    ⑥ボロボロになったので数時間かけて回復するまで戦闘不能だけど移動は可能

  • 146二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:09:02

    あー、あー……ダメです。

    手足と、胸から下が全部ズタズタで使い物になりません。頭は大丈夫です。

    たくさんシェイクされてたしちょっと欠けてたけど、目は見えます。ウインクもできちゃう。


    ニョロニョロ剣ちゃんは……見当たりません。たぶん衝撃で破壊されたかどっかに吹っ飛びました。


    立ち上がるどころか。移動も不能っぽいです。魔力も弱ってて、灰を作り出せません。

    これはもうダメですね死んじゃうやつです。

    ほら、わたしを食べにきた、死骸喰らいの足音が聞こえてきます。


    もっと殺したかったな──── dice1d6=3 (3)


    ①駆けつけてきた兵士に捕獲されましたが死体だと思われて廃棄処分。

    ②駆けつけてきた兵士に捕獲されました。

    ③駆けつけてきた兵士に捕獲されました。

    ④駆けつけてきた兵士に捕獲された後に研究のため宮廷魔術師たちに確保。

    ⑤駆けつけてきた兵士に捕獲された後に研究のため宮廷魔術師たちに確保。

    ⑥へんな生き物に興味を持った気まぐれな王族にこっそり確保されました。

  • 147二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:19:59

    駆けつけてきたのは、死骸喰らいの狡賢い獣たち……じゃなくて、よく磨かれた鎧を着た兵士たちでした。

    そういえば、たしか落ちる前に、王城が見えてたんでした。

    もしかしてえらい兵士さんとかでしょうか。


    あんまり強そうじゃない兵士たちは、わたしの死骸の回りを囲むように距離をとって様子をうかがっています。

    よく見たらなにかの建物を半壊させてめり込んで、辺りに血とか肉とかを撒き散らしてました。


    うーん、反応に困るよね分かる。


    武器を構えて取り囲んでくるとか動けるなら戦いたいけど、戦う手足も武器も魔力もないんですよねー。

    ちょっと申し訳ない気持ちです。


    「どうやら、この……何者かは、瀕死のようです」

    「一体どうやってこの城へ」

    「襲撃をかけようとして失敗したのかもしれません。トドメを刺しましょうか?」


    あ、生きてるって気づかれてる。うーん、挨拶しようかな?

    でもお城の挨拶ってよくわからないんですよね。ギャンブル好きのお父さんに育てられた底辺冒険者ですし。


    えー、っと。>>148


    ①みなさまごきげんよう。わたしはアデルです。偉大なる主人の理想を広めるためにこの世界に降りてきました。

    ②わたしはダンジョンのトラップで空に飛ばされて落下してきただけです。敵意はありませんよー。

    ③くっ、殺せ!

    ④その他(自由なアイデアをいただける場合はこちらです)

  • 148二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:26:03

    ③で

  • 149二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 12:25:40

    意外とこういう選択肢の方がマトモに進みそう

  • 150二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 13:31:00

    くっころ(挨拶)

  • 151二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 17:03:29

    くっ、殺せ!

    「おぉ……こいつ……、生きてるぞ……!」

    まってまって。覚悟を決めての言葉だったのに、びっくりされると反応に困ります。
    いえ、気持ちはわかります。人間だったら死んでる損傷ですしね。

    それはそれとして、殺せ!という気持ちに嘘偽りはないのです。
    ちょっと思ってたのと違いますけれど、殺される側に回ったうえで、並べる言葉はないのです。
    その武器が飾りではないのなら、トドメを刺して下さい。

    「貴様、もしや……いや、間違いない。あのときのデーモンか! たしか……アデルとかいう」

    刺して下さい?

    「副団長、もしやこのデーモンのことを知っておられるのですか?」

    あれ、なんか流れ変わってきました。というか誰ですかこの人。
    いや待って思い出した!アデルちゃん流実践剣道場を荒らしに来た兵士さんの中で一番えらい人!!

    「こやつの身柄は、騎士団で預かろう。詳細はおって使者に伝えさせ、詳細は騎士団から報告する」
    「し、しかし…………!」「かまわん。これは侵入者ではない。ただの死にかけの迷い犬のようなものだ」

    あの、トドメを刺してってわたしの要望はどうなるんでしょうか?

    「確か……『弱いとこうして負けるぞ!もっともっと強くなれー!』……だったか?」

    くぅぅぅぅっ、ころせーーーー!!

    「はっはっは! 愉快な酒の肴ができたな!!」

  • 152二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 17:15:34

    アデルちゃんブーメランかわいい

  • 153二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 17:36:01

    これは恥ずかしいwww

  • 154二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 18:27:08

    騎士団「えっwwwテレポーターで飛ばされたんですか?wwwwww」

  • 155二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 19:15:31

    なんやかんやあのゴリラがダンジョンマスターとして優秀すぎる

  • 156二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 23:19:25

    ほす

  • 157二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 08:13:45

    もす

  • 158二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 12:15:21

    (めちゃくちゃ不定期なのに読んでくれる&保守してくれて感謝ですありがたやー)
    (今回から名前欄に視点の名称がつくようになります)

  • 159アデル22/10/30(日) 12:15:36

    わたしが王城に墜落してから数日経過しました。

    どうもわたしは兵士さんたちの宿舎に墜落して宿舎をふっ飛ばしていた模様。
    もとい兵士さんじゃなくて騎士さんでした。
    アデルちゃん流剣道場の道場破り(だった気がする)にきてた人たちは騎士団の副団長と精鋭だったのだとか。
    騎士さんがそんな弱くて大丈夫なんですか?って聞いたらほっぺをギューってされました。
    あんまりうれしくないいたさでした。

    さて、わたしは騎士団の訓練場の地下牢に雑に首輪つきで(手足ズタズタで首しか枷をつけるとこないですし)拘束中。
    おっぱいとか丸出しだったので、女性騎士さんのやさしさで布かぶせてもらいました。
    ネッコさんに頂いた服が破れちゃたことは悔やまれます。

    戦いの中で朽ちる道がなくなっちゃったので、しかたなく回復につとめながら置物やってました。
    なんでしょうね。
    こう、敵から逃げのびて息を殺して回復を図るとかじゃないので、へんな感じです。

    そして副団長さんですが、マジでわたしを酒の肴にして目の前でお酒飲みやがりました。しかも連日。

    いえいえ、情報を引き出す的なやつですよね分かります。
    それぐらい分かってますのでご主人さまに不利な証言などはいたしません。
    お酒羨ましくないですし。わたしは飲みませんし。おつまみのビーフジャーキーはちょっと頂きましたおいしい。

    わたしの布教活動の推進活動について熱く語ったり、例のダンジョンのゴリラを激しくディスったりしときました。

    感覚も戻ってきたし、手は肘ぐらいまで、下半身から太腿ぐらいまで修復しました。
    どうやって再生してるかというと内から湧き出る力的な? 生き延びちゃったのでまた戦うために立ち上がるのです!!

  • 160第二騎士団・副団長22/10/30(日) 12:15:49

    アデルを捕獲して数日が経過した。

    本人はダンジョンのトラップで城の上空にテレポートされて墜落したと主張している。
    王城の全体に張り巡らされた、悪意のある魔法を防ぐ結界が発動してないことから、これは間違いないだろう。

    冒険者ギルドからの報告で、当日にダンジョンで異常な現象が起きていることがわかった。
    大殺戮(カーネイジ)と呼ばれた災禍の後、地下一階から最深部まで、大量のモンスターが虐殺されていたのだという。
    冒険者に被害はなかったそうだが、巻き込まれかけた冒険者たちはずいぶん肝を冷やしたらしい。

    ダンジョンマスターの情報ははじめて聞くものばかりで、眉唾ものだと言う騎士も多かったが、恐らく事実だろう。
    もともと結界を越えて地上に侵攻しようとする頻度が低いため、冒険者ギルドの提案で管理されていたダンジョンである。
    それにはなんらかの理由があるだろうとは議論されていたがそんな理由とは。

    絵を描くゴリラか。
    きっとダンジョンマスターの棲む迷宮の最奥には、冒険者たちの骸の絵がずらりと並んでいることだろう。
    ダンジョンで消息を絶った冒険者の中には私の知っている者もいる。胸糞が悪い話だ。

    「あいつは殺しておいて、食べもせずに絵なんて描きやがったんですよ! ぜったいぶっ殺してやります!!」

    都合、二度も返り討ちにあっているはずのアデルは鼻息荒く主張している。
    そうなればいいと私も思う。

    もっとも、王国と冒険者ギルドにとっては、あのダンジョンの主が都合のいい存在であることが判明したに過ぎない。
    腕の立つ冒険者を生み出し、財宝を持ち帰ることのできる資源なのだ。

  • 161第二騎士団・副団長22/10/30(日) 12:16:00

    アデルは自分を人間であると主張している。

    この証言を裏付ける事実として、アデルが王城の結界を素通りしたことが上げられる。
    モンスター、デーモンの類は結界の警戒網にかかるはずなのだ。
    過去、人間や物品に潜むなどしてこれを通り抜けた例はあるにはあるが、そのような小細工と真逆の侵入方法だったしな。

    アデルの過去の活動、村で邪教の布教活動を行ったことについては調べは済んでいる。

    村の周辺で、害獣や山賊の類を狩って、然る後に村長の許可を得て布教活動を広めようとした。
    強くなれ、強くなるために自分を殺せなどと主張するメチャクチャな布教だったらしいが、何かを強いた訳ではない。
    自分の主張が受け入れられないと知ると、剣道場を開いて鍛えたいものを募っていた。

    こいつが危険人物として手配された原因は、私がデーモンであると考えて攻撃し、返り討ちにされたこと、それだけなのだ。

    問答無用で討伐したことが誤りならば、正さねばならない。
    だが、危険な存在であることは間違いないだろう。

    アデルの身柄を寄越せと、宮廷魔術師たちや、教会の司祭たち、第一騎士団である宮廷騎士団からもせっつかれている。

    こうなると、遠征に出ている騎士団長の不在が痛い。
    第二騎士団は外の防衛が主たる任務。王城の中は管轄外だ。政治なんてなおのこと。

    もっともっと強くなれ、か。

    そう単純ではないと、そう思うが。そう単純であればいいとも思った。

  • 162アデル22/10/30(日) 12:16:19

    王城に落下して5日目。

    めずらしく昼間からいらっしゃった副団長さんが、「立てるか?」とおっしゃったので、ムリですと答えました。
    膝ぐらいまでしかないです! 大地を踏みしめる足の裏がまだありません!!

    しぶい顔をした副団長さんは、しばらく黙り込んだあと「戦えるか?」とおっしゃったので、できますと答えました。
    がんばればなんとかなります! だてに数日も休んだわけじゃありません!!

    「よし、訓練所に来い」

    歩けないので抱っこして下さい!と元気よく答えたら、めちゃくちゃ微妙な顔をされた。解せぬ。
    メイドさんを呼ばれて、食事を運ぶワゴンで運搬されました。

    なんかこれすごい恥ずかしいんですけど!

    訓練所というのは大きい広場でした。兵士、じゃなかった騎士さんたちが、ずらりと勢ぞろいしています。
    わたしはワゴンの上に安置されたまま訓練所の広場、そのど真ん中まで連れてこられて、そこで放置です。

    長いこと地下室にいたので、青空が眩しいです。
    ずらりと勢ぞろいしている騎士さんたちがワゴンに乗せられて運搬されてくるわたしに注目してます。やめて!見ないで!!

    「副団長、まさか、このままで……?」
    「いくらなんでも……」
    「このまま連れて行ったほうがいいんじゃないか?」

    騎士さんたちのヒソヒソ声からして、羞恥プレイ的な楽しみ方をするために呼び集まれてたわけではないようですね。

  • 163アデル22/10/30(日) 12:18:12

    副団長さんは、一喝で騎士さんたちを黙らせると、こう宣言しました。

    「この娘に私と騎士二人が返り討ちにあった件は聞いているだろう。
     こいつはその時、弱いから負けるのだと言い残して去った。ゆえに先日、殺すことを善しとしなかったのだ。
     今、私は前よりも強いと自負している。そして、お前たち第二騎士団もまた強いと。
     こいつが強いものに従うというならば強さを示すのが筋であろう! ゆえにこれより、騎士団全員でこの娘を敗北させる!!」

    わーーーーーー!! すごいこと言い出したーーーーーーーーー!!!

    あれでも騎士さん達がぜんぜん『ウォォォォォオオオオオオやってやるぞおおおおおおおおおお!!』ってなってないよ!?
    今の『ウォォォォォオオオオオオ!!』ってなるとこじゃないの!!?

    「し、しかし副団長…………さすがに、歩くことすらできない娘一人に、騎士団総がかりというのは…………っ」

    代表らしい騎士さんがそんなこと言って、他の騎士さんたちもコクコク頷いて同意してる。
    なるほどわたしが手負いで弱いから、手負いをボコすのは気が引けると。

    ニョロニョロ剣ちゃん、おいでおいで。この辺りに隠れてるんでしょ。もういいから出てきて。たのしいたのしい戦いだよ!

    呼びかけから一拍間をおいて、地面の下から飛び出したニョロニョロ剣ちゃんたちを両手に掴む。
    ちょっときついけど、灰を呼び出す。灰で作る。武器じゃないものを作るのは初体験だけど、必要なんだからやらなきゃね。ちゃんと使えない足をカバーするように、足甲を覆うようにまとわせて、ぴょんとワゴンから飛び降りた。

    あいたたた、まだ傷に響くけど。痛いってことは生きてるってことなので。つまりは戦えるってこと。
    騎士さんたちがざわめいた。

    「こやつは戦えると言った。そして、言葉通りに戦えることを示した。甘く見るなよ、この娘は恐ろしい強さだぞ?
     負ければ殺されることを忘れるな。第二騎士団の強さを示せ! 対重魔獣、地上白兵戦の陣を組め!!」

    副団長の言葉で、いっせいに騎士さん達が武器を構えて、ぐるりとわたしを取り囲む。
    やればできるじゃん。思わず笑みがこぼれちゃう。

  • 164二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 12:27:42

    今のアデルちゃんはドラえもん体型なのかな?
    かわいいね♥

  • 165第二騎士団・副団長22/10/30(日) 12:46:34

    重魔獣というのは、キマイラやジャイアント、ドラゴンのような重量級のモンスター。

    対重魔獣・地上白兵戦の陣というのは、騎士一人で相対すれば一瞬で消し飛ばされる化け物を想定したものだ。


    大盾と剣を持った騎士が防御を固め、両手槍で執拗に攻撃を繰り返す。

    魔法による支援は絶やさず、獣を一箇所に釘付けにして、絶え間ない攻撃で“磨り潰す”。

    第二騎士団の騎士が常に訓練を続け、高い精度を誇る必殺の陣である。


    双剣を両手にした娘は、ムチのように奇妙にのたうち自由に動く剣先を鎌首をもたげる蛇のように伸ばして迎撃の姿勢をとった。


    すかさず必殺の両手槍が馬上突撃を思わせる速度で殺到する。

    これに対して、娘は前進で返した。風圧で肌を裂くほどの至近を通過する槍を恐れることもなく、持ち手を狙う。

    だが、素早く前に出た大盾の衝撃がその体を弾き飛ばす。距離を詰めさせはしない。


    弾き飛ばしていない! 揃えた細い二本の脚先、足甲の裏が鉤爪となって、鋼鉄の盾に食い込んでいる!!


    「よーい……しょっ」


    盾を捨てることを躊躇った一瞬こそが致命だった。そのまま娘が力任せに両足を開くと、鋼鉄の盾が左右に引き裂けたのだ!

    あまりに非現実的な光景に立ちすくむ騎士の腹に、まっすぐに伸びた娘の剣先が突き刺さった。倒れた騎士は立ち上がれない。


    騎士たちが左右に割れる。


    槍を捨てた騎士が左右から斬りかかるが、反応が遅い。避けられながら、足をもう片手の双剣で斬りつけられて転ばされる。即座にストンピングで意識を狩られた。


    うろたえるな! 囲みを破られたなら、新たな囲みを作れ!!


    騎士たちに呼びかけながら、一気に距離を詰めつつ振り上げた両手剣をアデルの頭頂めがけて振り下ろす。

    一瞬で短く形を変えた双剣がそれを受け止めた。火花が散る。


    dice1d100=32 (32) (高いほどアデル有利) ※アデル損傷-20

  • 166二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:20:44

    流石にまだまだ病み上がりだからボロボロだァ…

  • 167アデル22/10/30(日) 13:28:52

    殺し合い。殺し合い。殺し合い。

    この騎士団はモンスターを殺すのに慣れてる。対処にも慣れてる。
    最初はわたしが人型だから、ちょこっと戸惑いもあったけど、二、三人を地面に転がしてからはそれもなくなった。

    一人一人は弱いけど、役割を分けて弱点を補ってスキを見せない攻撃の連続。
    一角を崩しても倒れた騎士はすぐに切り捨てて、陣を組み直してすぐに防御を固めて攻撃を途切れさせない。
    これは一方的に殺すためじゃない、絶対に殺すための戦い方だ。

    不意を打って叩くのが目的の獣の群れの狩りとはちがう。
    逃げるって選択肢がないからなかなか崩れない。

    半数以上は騎士を転がしたけど、騎士たちを全滅させる前に、わたしは訓練場の地面に転がる羽目になった。

    カラダ中、剣先で切り刻まれて、槍の穂先に刺し貫かれて、ついに魔力も底を尽きました。
    足甲と腕を補強した灰がだせなくなったので、立つことができないのだ。
    ニョロニョロ剣ちゃんも重い武器と何度もぶつけられて、さすがにぐったりしている。

    でも、気持ちは青空みたいに澄んでいる。
    だっていっぱいいっぱい殺し合いしたから、大満足なのだ。ずいぶん地下で大人しくしてたから、なおさら。

    「今度こそ、我らの勝ちだ。言うことはあるか?」

    もっともっと、もっと戦いたいです!

    「……そうではないだろう。ほら、あれだ」

    あ、あれですか。もー、副団長さんったら好きなんだから。しょうがないですねー。

    くっ……殺せ!

  • 168アデル22/10/30(日) 13:29:04

    というわけで、わたしは今度こそ殺されることに!…………と思ってたんですが、ちがいました。


    なんでも、副団長さんのところに王城のあちこちからわたしの身柄を引き渡すように要求がきているんだそうです。


    なのでわたしの危険性を見極めるために、みんなで戦うことにした、と。

    あれですね! 殺し合ったらだいたいの相手のこと分かって友情が育まれるような、そういうやつですね!!


    「……それで騎士たちを殺さなかったのか?」


    いえ、ここでボコってわたしの強さを思い知らせれば、ご主人様の理想が伝わるかなーって。

    もちろんわたしが負けたからと言ってご主人様がまちがっているとか言われたら猛抗議しますけどね!

    わたしけっこー倒しましたし! 勝敗で言うとイーブンぐらいですし!!


    「お前が危険でないのは分かったな」


    わたしは騎士団でボコれるぐらいの弱さだからたいして危険じゃないって主張だそうです。くやしい。


    「お前程度の存在ぐらいでは、この国を揺るがすことはないだろう。

     私は、お前が望むなら、王城の外に放逐してやってもいいと思っているが」


    どうする? と聞かれました。 >>168


    ①カラダを治して万全の状態でまた戦うために放逐されます。

    ②副団長さんぜったい責められると思うので身柄引き渡してもいいですよ?

    ③その他(自由なアイデアがあるばあいはこちらでどうぞ)

  • 169二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:31:41

    安価失敗しました。うっかりすぎる・・・ 改めて安価は>>172 です。


    ①カラダを治して万全の状態でまた戦うために放逐されます。

    ②副団長さんぜったい責められると思うので身柄引き渡してもいいですよ?

    ③その他(自由なアイデアがあるばあいはこちらでどうぞ)


    (今のアデルちゃんは、手はちゃんと生えてます。スネから下がない感じです。)

  • 170二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:32:53

    個としては人外じみた強さだけどちゃんとした精鋭の軍勢だとすり潰されるのがちょうどいい塩梅ねアデルちゃんの強さ

  • 171二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:33:19

    2

  • 172二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:34:37

    4 王国始まって以来の戦の神童たる第2王子がアデルちゃんに興味を持って会いたいと言い出した

  • 173二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:43:26

    このレスは削除されています

  • 174二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:43:48

    数字空見してました…3です…

  • 175二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 16:12:08

    予想外の展開です! アデルちゃんの思惑と関係ないところで運命が決まっちゃう!!

    というわけで、恒例のキャラクター作成です。
    「王国始まって以来の戦の神童たる第2子」の設定のみ固定です。(性別のみ固定じゃなくて自由にさせて下さい)

    ①名前
    ②性別
    ③神童と呼ばれる由縁たる戦闘手段(剣、魔法、戦略、その他、戦にかかわるもので!)
    ④特徴(容姿や性格、趣味や生い立ちなど、とにかくキャラのクセを好き放題にどうぞ)
    ⑤アデルに興味を持った理由(国の戦力、デーモンという種族、唱える思想、その他ご自由にどうぞ)

    これより下にフォーマットに従って書いてくださったものを採用します。あまりにもアレだったら不採用もあります。

  • 176二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:07:05

    ① ミヒャエル・フォン・ヴァインツィアール
    ②男
    ③鉄塊としか形容できない切れ味など欠けらも無い巨大で鈍いただ頑丈な大剣
    ④燃え盛る炎のような髪と血の如き紅い目の巨漢。産まれた時より非凡な剛力と肉体が激痛を持って再生する呪いを受けており、5歳で魔境に侵入し数多の骸を引き摺りながら生還し、10歳には竜を討伐した実績を持つ。14で他国との戦争に参加し最前線で敵軍に単騎突撃し敵兵を肉塊に変えていく悪鬼の如き戦いぶりを見せ、ついた渾名は「死王子」。性格は豪胆で強者との戦闘にしか興味の無い狂人
    ⑤アデルちゃんに興味を持ったのはさらなる強者を求めて魔界入りの方法を聞くためとアデルちゃんと戦いたいから

  • 177二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:20:33

    完全に産まれる世界を間違えてますねこの人…

  • 178アデル22/10/30(日) 23:00:15

    副団長さんの言葉にわたしが答える前に、拍手が聞こえてきました。

    パン、パン、パン。
    あれです。大げさに手を開いてゆっくり叩く。えらい人がよくやる、なんかえらそうな拍手。

    「…………よい戦いであった。
     団長と主力が出払っていても、第二騎士団の勇猛さに陰りはないと陛下にお伝えしよう」

    えらそうなことを言いながら訓練所の端からやって来たのは、装飾の多い豪奢な衣装に身を包んだ巨漢だった。
    真っ赤な髪と赤い瞳に、服がはちきれそうな筋肉。口に浮かべた笑みは獣のように裂けている。

    「殿下、ご覧になられていらっしゃったのですか。お声をかけて頂ければ、席をご用意しましたものを」

    副団長さんの反応からして、王族っぽいデカい男は、わたしを見下ろしてこう言った。

    「おい、俺を殺してみろ」

    ニョロニョロ剣を力任せに振って男の首を狙うと同時に蹴りがお腹に突き刺さってわたしは吹っ飛んだ。
    いたい。

    「おい、ガーランド。見ていたな?
     こいつは俺を殺そうとしたぞ。であるからには、こいつは俺の敵ゆえ、俺が裁く権利がある」

    「…………どうぞご随意に」

    わたしはぐったりしたまま男に俵みたいに担がれて、そのまま強制連行されることになりました。
    どうやら王城の外に放逐してもいいって話はなかったことになった模様です。

    ところで副団長さん。ガーランドって名前だったんですね。

  • 179二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 01:29:21

    そういえばスレタイからして人生立ち直せたらゴールなんだよね
    人生立ち直せるのかな……まあ本人楽しそうだけど

  • 180二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:07:37

    >>179

    逆立ちしたまま全力疾走してるな

  • 181二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 10:04:04

    アデルちゃん的には良い上司()にも巡り会いや(殺)りがいのある職場に就職できたから満足そうだし…

  • 182アデル22/10/31(月) 18:59:22

    侍従さんとか貴族さんとか兵士さんとかがびっくりして「殿下!」って騒いでる声を聞かされながら、
    王城の廊下をのしのし歩く巨漢に吊るされて移動することしばし。

    おっきな部屋に連れ込まれて、巨漢にポイ捨てられました。扱いが雑! あっこれベッドだ! ふわふわ!!

    はっ、これ巨漢の個室では? いきなりベッドにポイ捨てとか、ま、まさか……!!

    「お前の主のことを教えろ」

    巨漢は、ベッドの向かいに椅子をもってくるとのっしと座って、開口一番に聞いてきました。
    ちょっとだけ乙女のピンチとか思ったけどそんなことはなかった模様。

    それはそれとして、さっき気付いたんですけど、城の人達って自分の名前を名乗る習慣とかないんですか?
    もしかしてみんな自分の名前知ってるって思ってる人たち?

    「はっ、ザコに名乗っても意味はあるまい?」

    もちろん名前を聞く意味もないと。
    ほほー、死にかけの女の子に蹴り食らわしてトドメ刺しただけで強さマウントとかお笑いですね!

    「ずいぶんと生意気な口をきく」

    たいへん気持ちよく殺し合いして、すごく満足してたところだったんですよ。
    後からしゃりしゃり出てこられてかっさらわれてか、わたしはとても不満を感じています。

    まるで死骸喰らいですね。

  • 183アデル22/10/31(月) 18:59:35

    「…………挑発のつもりか?」


    めっちゃムカついてると主張してるだけです。あなたのこと嫌いです。ぜったい殺す。


    「主のことを言うつもりはないと?」


    いえ、それはやぶさかではないですけれども。


    「…………じゃあ教えろ」


    んー、どうしようかなー?

    教えたいんだけど、今ちょっと忘れちゃってるんですよねー。

    頭につよい衝撃を受けちゃったからかもー。一時的に記憶がなくなっちゃったみたいなんですよねー。


    「おい、お前、まさか……」


    ふっふっふ、気がついたようですね? そう! 今のわたしは単に意地悪してるだけです!!


    「…………もう一度、頭に強い衝撃を与えれば記憶も治るのではないか?」


    いえあの、そのでっかい剣で衝撃与えたら私の頭がスポーンって飛んでいくと思うんですけど?


    意地悪タイムは終了しないといけないようです。残念! >>185


    ①ご主人様の神殿につながる遺跡の場所まで案内しましょう!

    ②もっかい殺し合いさせろ! そしたら教えるぞ! とリベンジマッチを主張しましょう!

    ③なにか条件を提示してみましょう!

    ④その他(自由にアイデアを書いたら自動的にこれになります!なお頑として教えなかったら死にそう!)

  • 184二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:35:48

    2

  • 185二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:42:18

    4
    脅されて教えたなんてなったら情けない
    紙とペンを寄越せ! 招待状を書いて招いてやる!

  • 186二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 20:50:09

    アデルちゃん今のとこ超越者達にはフルボッコにされてるからミヒャエル王子とスパーリングしたらいい感じに成長しそう

  • 187二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:48:04

    保守

  • 188二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 07:41:16

    化物に見えて意外とほどよい強さよなアデル

  • 189二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 10:22:38

    >>188

    個の戦いなら結構強いけど群となると割となんとかなるレベルだからな。結構危険な魔物くらいの強さだと思う

  • 190アデル22/11/01(火) 18:43:26

    んー……じゃあ、招待状を書きますから、紙とペンください。

    「お前、字が書けるのか」

    素で驚いた顔された。失敬な。

    芸のできる動物に与えてみるノリでペンとインクと羊皮紙を出してきたので、さっそく一筆書くことにします。

    指先をツンってニョロニョロ剣で刺して、こぼれた血をペン先につけてサラサラと。
    わたしの赤い血液は、羊皮紙にはりつくと文字になっていく。

    文字になっていく。

    「デーモンの文字か……?」

    ふつーに人間が使ってる共通文字ですよ!
    ちゃんと正面から見れば読めますし! 逆さまに見てるから読めないだけですし! ほら!!

    「待て…………お前、字が汚すぎるだろう……。子供の字よりひどい」

    さっきまでメチャクチャ凶悪なオーラ出してた人が急にマジレスで文字の批評するのやめてもらえますか!

    手が! 手がこう、ズラズタだから!!
    指があんまり動かないから字がちゃんと書けなかっただけだから!!!

    「いや文章もかなりのものだぞお前」

    かわいそうなものを見る目で見てくるのやめー!

  • 191二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 19:00:49

    まぁ腐っても王子だから教養は元貧民の最底辺レベルだったアデルちゃんとは比べ物にならんだうしなあ…

  • 192二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 19:21:29

    ミヒャエルさんプロフ見たときおおう…となったけど並んでるのがアデルちゃんだとだいぶまとも
    というかちゃんとインク渡されたのになぜに血文字

  • 193二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 19:29:04

    >>192

    マジだインク放置されてるwww

  • 194アデル22/11/01(火) 22:23:35

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ご主人様

    このてがみをもってるやつに、おあいください

    あかいかみのおっきいおとこです

    そいつところしあいしてまけました

    みどころがあるので、ご主人様のもとめているものをえられるとおもいます

    ご主人様の所有物 アデル

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 195アデル22/11/01(火) 22:23:49

    「なぜ血で書く」

    それはわたしがご主人様より頂いた、ご主人様に示すことのできる唯一の証だからですよ。
    だからこの招待状はわたしの一部なのです。
    だいじにしてね。

    「……それで、血か」

    あ、ちょっと引いちゃいました?

    気持ちが変わる前に、招待状を差し出すと、とりあえず受け取りました。
    よしよし。これをもって、この地図のところに夜に訪れて下さい。お昼じゃダメですよ。

    「ふむ……静寂の森か。あの森には何度か遊びに行ったが、妙な獣が出る場所であったな」

    そうそうそこです!
    なーんだ、行ったこと在るなら案内も必要ないですね。

    「それはいいが。それよりもお前、分かっているのか?
     この招待状を渡したということは、お前はもう用済みになったということだが」

    えーと、なにかかんちがいしてませんか?
    わたしがあなたをご主人様の元に招いたんですよ。書いているでしょう?

    あなたには見所があります。

  • 196二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:26:55

    このレスは削除されています

  • 197二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:27:48
  • 198二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:31:20

    まぁ完全に人世にいるべきじゃない人間性してるしな王子…

  • 199二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:32:21

    ノリコメー

  • 200二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:34:58

    200なら魔界と対になるもう1つの異界である天界への侵入口である“裂け目”を静寂の森へ行く道中で発見

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています