W反抗期テイオー【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 02:45:18

    「なるほど、それでここに来て1人で拗ねていたのか」
    「拗ねてないもん」

    トレセンきっての駿メの1人、トウカイテイオーはその日生徒会室のソファでふて寝を決め込んでいた。
    どうやら彼女のトレーナーとトレーニング方針で意見が対立したらしい。

    「一気呵成、というタイミングで水を刺される不満は理解できるよ。
    我々ウマ娘は本能的な走り屋だ。あまり良くない言い方だが、この感覚はヒトミミである彼が思うより大きいだろう。だが─」
    「ボクがケガしないためでしょ。わかってる」

    骨折。走れない事の重大さは先の通り。
    テイオーにとってはPTSDと言ってもいい程の大きな事件だった。

    「流石にそこまで子供じゃないな。ではなぜ?」
    「・・・・・・あれもこれも全部、トレーナーの言う事の方が正しくて、それでいいけど、やだ」
    「そうか・・・・・・うん、そうか。」
    (もう、私が知る小さなテイオーではないのだな)

  • 2二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 02:46:05

    「テイオー、まず君がトレーナー君の気遣いに納得している事を改めて伝えるべきだな。」
    「む」
    「自発的にここは気付かないだろうからね。トレーナー君にとってはケガの回避が最優先だろうから」
    「・・・・・・・・・そうだね。絶対気づかないよ。何かある度ケガしてないかー、調子悪くないかーだもん」

    「その上で、はっきり言ってやればいいさ。『一方的な関係でいたくない』と。教え子のままでいたくないんだろう?」
    「くぁ!?な、なん、な」
    「ははは」

    ──その後、あっさり和解したらしいが。
    2人のお互いを見る眼差しは少し変わった様に思う。比翼連理というのは外から見ると何やら恥ずかしい。
    というか流石に距離が近すぎないかテイオー。その、学生として節度をもってだな。

  • 3二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 02:46:42

    「──で、今度は会長とケンカか」
    「ケンカじゃないもん」

    小さな暴君2世は、夕方のトレーナー室でトレーナーの膝を強引に枕にして甘えていた。

    「だってさー、何かある度距離が近いー、ガクセーとしての節度をーってボクばっかり狙ってくるのおかしくない?」
    「実際距離近いしな。俺も怒られた」
    「この距離感がサイキョーコンビの適正距離なのにー。何かあると『そう簡単にテイオーにトレーナー君は渡さんからな』とか言ってくるし。何アレ、どっちかの親?」
    (あのライオン丸...)
    「まあなんだ、親心みたいなもんだよ。あっちも寂しいんだろうよ」

    ふーん、とテイオーが起き上がりこちらに顔を寄せる。
    誰にも見せた事がない、妖しい笑顔。

    「キミはボクのものなんだから。カイチョーにだって負けないよ」

  • 4二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 03:07:32

    会長が両方向に保護者面してる...

  • 5二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 03:18:39

    よき……

  • 6二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 03:24:57

    こういうのもあるのか……いいな……

  • 7二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 03:27:51

    スレが立った時間帯だけが惜しいな……
    今朝残ってたらもっかい上げなきゃ……

  • 8二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 03:28:18

    はよ10レスするんや
    スレが落ちてまうぞ

  • 9二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 03:31:56

    会長は気苦労が多いな(遠い目)

  • 10二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 03:33:12

    10レス保守

  • 11二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 06:13:59

    会長とテイオーとトレーナー君の三角関係すこ

  • 12二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 07:00:48
  • 13二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 07:45:22

    ふう、いいものを見させてもらった

オススメ

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