ろっぺい、すまない。穣に……。【SS】

1二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:14:31

……これ以上、子供達にお小遣いを渡すようなら断ってくれと言われているんだ。
私と穣の子供をろっぺいが可愛がってくれているのは、とても嬉しい。子供達も二人目のおじいちゃんだと懐いている。だが毎回、会う度にお小遣いを子供に与えてしまっては、今度の教育に響くと夫婦会議で穣が言って……。
すまない。私も毎回素直に受け取って、ろっぺいに感謝してしまったのも悪いと思う。目の前で母親が喜んで笑っているのだから、子供達も「受け取って良いものだ」と貰っていたのだろう。
今後は、お正月や誕生日などの季節の行事以外は受け取らない。と穣が決めたから、妻として私も従うつもりでいる。ろっぺいもトレーナー業を引退したのだし、老後のお金を大事に使うべきだ。

別にお小遣いが無くても、子供達はろっぺいおじいちゃんが大好きだ。気軽に家に遊びに来て欲しい。
ん……？お小遣いが駄目なら、玩具やお菓子を買う？いやそれは……。えっと、良いのか？確かに穣は「お小遣いを受け取るな」とは言って、他は何も否定しなかったが……。
あぁろっぺい、残念そうな顔をしないでくれ。うーん、分かった。今回は受け取ろう。ありがとう、ろっぺい。ほら二人もろっぺいおじいちゃんに感謝をするんだ。穣には夜、帰った時に伝えよう。

じゃあイオンに行こうか。車を出すから、二人共、ろっぺいおじいちゃんと後ろに乗ってくれ。ちゃんとシートベルトをして、良い子にするんだぞ？じゃないとろっぺいおじいちゃんが怒るからな。ふふ。
そうだ、ろっぺい。再来週、小学校の運動会があるんだ。今年初めて二人共、小学生で同じ運動会に出るから楽しみなんだ。あぁ同じ赤組で、リレーの選手に選ばれている。毎日、夕方に練習している。
買い物から帰ったら、ろっぺいおじいちゃんに見て貰おうか。ろっぺいは凄いトレーナーだったんだぞ、きっと上手く指導してくれる。お父さんとどちらが強いかって？それは……「俺だ」。と、ろっぺい張り合わなくても良いじゃないか。そういう所は穣とそっくりだな。
では、出発だ。楽しい買い物にしよう。

―――
北原「ろっぺいさん！オグリと子供達をあまり甘やかさないでくれ！」
六平「うるせぇ！！年寄りから楽しみを奪うんじゃねぇ！！それにオグリ（嫁さん）から聞いたぞ、三人目を考えてるってな？なら叔父として支援するのは当然だろうが」
北原「え、おっオグリ……」

>>10

2二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:20:58

良い…

3二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:22:01

この気ぶりジジイ！まったく、よかったじゃねえか…

4二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:24:22

これはいい気ぶりっぷり

5二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:43:32

オグリに子がいる時に六平じいさんが生きてることに感動を覚える

6二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:45:31

作者です。ありがとうございます。北オグの子供となると、ある程度成長したら年齢的にろっぺいさんはトレーナー引退してそうだなぁと思ったので。それと滅茶苦茶可愛がりそう。
しかし書いていて考えたのですが、北原現時点で４０なら、頑張って１～２年で作っても子供が小学生に上がる頃は５０手前か過ぎているのかぁと想像すると純粋に「キタハラ頑張れ」って応援したくなります。奥さんもまだまだ若いし。
北オグは「料理は愛情」から続いて二本目ですが、今後ものんびり書いていきたいです。

7二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:45:34

オグリの食欲は知ってるだろうに遊んでこいってカード渡すくらいで甘々だからな

>>9

8二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:47:29

孫にろっぺいって呼ばれても注意しないの良いよね…良い…。

9二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 14:48:35

>>7

いい年の甥っ子のことも大分可愛がってるのがみてわかるし、可愛い二人の間に出来た子供とか生きてるだけで可愛いレベルだよね

10二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 16:12:51

>>1

ちょっとした娘視点の続きです。殴り書き。

私の名前はオグリワン。笠松に住む白毛のウマ娘、9歳。お母さんがウマ娘、お父さんがトレーナーの子供だ。ちなみに長女で弟がいる。

お母さんは、あの伝説の「オグリキャップ」。自己紹介した後に名前を言うと、周りの大人達は驚いてお母さんにサインを求めている。ご飯を大盛にするのが得意で、タマモおばちゃん直伝のスーパーの特売戦士だ。

お父さんは、中央と笠松のトレセン学園を行ったり来たりしている。席は中央にあるけれど、笠松には縁と恩があるようで仕事で積極的に関わりに行くらしい。お母さんとお父さんが出会った場所だから大事だと聞いたのは５歳の頃だ。

私も将来、中央か笠松か。どちらか分からないけれど、トレセン学園に入って走りたいと思っている。その為に最近は毎日、近所のろっぺいおじいちゃんの所に行って指導を受けている。

その事にお父さんは「俺に聞いてくれないのか」と落ち込んでいる。別にお父さんの腕を信じていない訳じゃないけれど、直接指導して貰うのは少し恥ずかしい。クラスメイトに見られたら揶揄われそうだから、最近は少し避けてしまっている。

それに「お父さんは東京に出張が多いから、定期的に指導を受けるなら近場のおじいちゃんが良い」。そう伝えたら、お父さんは更に落ち込んだ。可哀想かな？今度、構ってあげようかな。でもお母さんと最近毎晩イチャイチャして、朝にはだいぶ疲れているから別に良いかも。多分、弟か妹が出来るのかな？ろっぺいおじいちゃんも言ってたし。

増える家族のことを考えながら土手を走ると、少しだけタイムが早くなった。ろっぺいおじいちゃんが褒めてくれる。将来はダービー馬だって。そして帰りにアイスをご褒美に買ってやろうと言ってくれた。あとで弟も誘おう。

勿論、これは内緒。ご飯前のアイスはお父さんに怒られるし、お母さんには羨ましがられるから。笠松の第二のアイドルウマ娘を目指して、私は今日も走る。

>>11

11二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 16:17:47

>>10

オグリの産駒って、わりと走っていないイメージがあるのですが、実際どうなんでしょうか？事実からネタ拾うと、あまり活躍できなくて、子供達はトレーナーや他の職に就きそうだなぁと思ったり。

北原とオグリは、それはそれとして子供達の将来を応援しそうですけど。二次創作なので、私の脳内では二人の子供は、母親の偉業の重さに四苦八苦しながらも活躍して欲しいなぁと考えたりしています。

>>12

12くまも21/10/23(土) 17:21:07

>>11

走ってないです

個人的には母親の名声と世間からのプレッシャー、優秀な幼なじみ（カネツクロス）との比較に押し潰されつつも自分なりの輝きを探す旅路っていう設定を考えたことがある。