スバルくん お前そういうところだぞ

  • 1二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:13:14

    スバルくんは天然たらしすぎると思う。

    ここは自分の好きな、スバルくんが他人の感情を動かしているシーンを語るスレです。

    自分は特にここが好き


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第五章47 『都市奪還攻略前哨』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「頼ってばっかでホントに悪ぃ。お前が強いってことに頼りすぎな局面だけど……お前の足りない部分はどうにか補うから、期待しててくれよ」


    「――――」


     ふと、その言葉にラインハルトが目を丸くして押し黙った。珍しい彼の反応にスバルが首を傾げると、ラインハルトはすぐに「いや」と小さく笑う。


    「なんでもない、ことなんだろうね、君には。――ああ、期待させてもらう。僕の届かない部分を、君が埋めようとしてくれることに」


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第四章107 『最後の罠と』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「まぁ、お前の口から洩れるんだとしたら、そりゃもうしょうがねぇと思うしかねぇけどな」


    「――――」


     気負いなく、スバルは「気楽に頼むぜ」なんて簡単に口にしてくれる。

     それを聞かされる側がどんな風に思うか、何もわかってはいないだろう顔だ。


     これだけ、無意識に信頼を寄せられて、誰がそれを裏切れる。

     これを意識してやっていないのだから、本当にとんでもない友人だ。

  • 2二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:16:56

    男と幼女に好かれまくる男

  • 3二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:17:10

    世界最強スーパー完璧野郎って何でも出来る男だと思われてる中お前が出来ないことは俺がやるわって支える発言なんて100点満点中120点だわは

  • 4二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:19:29

    ラインハルトの問題はフェルトが解決しそうだけどスバルくんにも頑張ってほしい
    こういうふうに接するスバルくんがもっと見たいから

  • 5二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:20:06

    男口説いてる時の方がカッコいいスバルくん

  • 6二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:22:17

    やっぱりここが最高


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第四章129 『――俺を選べ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    震えるベアトリスの腕が、母から渡された本を握りしめている。

     その指先を解くことが、四百年の孤独を癒すことだとスバルは信じて、手を伸ばす。


     叫んだ。


    「俺を選べ! ベアトリス!!」


    「――ぁ」


    「誰かに外に連れ出してほしいから! お前はいつも! 扉の前に座ってたんじゃないのか!!」

  • 7二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:23:24

    オットーってスバルにめちゃくちゃ絆されてるよね

  • 8二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:24:30

    最近の更新読んでオットーって結構重い感情抱いてるなって感じた

  • 9二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:28:25

    これからスバルに絆されていく人何人増えていくんだろ
    ヴィルヘルムさんにもあなたのことを好きな人はどんどん増えていくって言われてたし

  • 10二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:29:04

    >>7

    出会って数日なのに命懸けで戦うくらい絆されてるよ

    >>8

    👺

  • 11二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:32:03

    >>9

    「俺はちっぽけで、どうしようもないろくでなしですよ」


    「ええ。ちっぽけでどうしようもないろくでなしのあなたが、私は好きなのです」


     一拍置いて、ヴィルヘルムは満足げに頷いた。


    「そしてそう思う人々は、これからまだ増えることでしょう」


    ここめちゃくちゃ好き。ちっぽけでどうしようもないろくでなしいいよね

  • 12二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:32:06

    6章はユリウス名前回が有名だけど、他にもいいシーンがいっぱいあるよね


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章58 『それはそれ、これはこれ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「……俺は、決着を見てねぇ。昨日までの記憶もねぇ。だから、俺は、お前が、レイドに負けたところなんか、一回も知らねえ」


    「聞こえねぇのか、ユリウス。ダチの期待に、応えろよ」


    「印象、か」


    「そ、そうだな。お前の見え方だ。お前の全部が、俺にそう期待させる」


    「そうか。……私の見栄が、そう思わせたのだね」

  • 13二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:34:04

    >>4

    作者はスバルが解決するって昔言ってたからガッツリ関わってくるはず

  • 14二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:37:13
  • 15二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:43:22

    都市奪還はここもだめすぎる。「扇動者の才能あるよ、君」「エミリア様にクルシュ様、幼女に地竜を誑かしとった面目躍如やないか!」っていうアナスタシア陣営の感想がすべて

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第五章42 『最も新しい英雄と最も古い英雄』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 16二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:43:38

    こんなに人の心を動かしておきながら本人が無自覚なのがいいよね

  • 17二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:44:12

    早く演説がアニメで見たい

  • 18二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 22:46:16

    スバルくんが人の心を動かしているシーンについて考えていたらユリウスとのシーンばっかり思い浮かぶ。
    スバルくんユリウスに特効過ぎない?

  • 19二次元好きの匿名さん22/10/25(火) 23:00:53

    弱くて脆くて支えてあげないと不安になる人ってそりゃあ周りは放っとけないよね

    ここ、この後オットーとベア子が怒るところ含めて好き


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第五章69 『醜悪なる晩餐会』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    それが弱くて脆くて、傍にいて支えてあげないと不安になる人なのだと。

     ナツキ・スバルを知っていて、その人柄と長く付き合えばそうした感覚を抱くことも共感できる。あの少年には、他人にそう思わせる不思議なところがある。

  • 20二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:01:45

    自覚なく殺し文句を言うからな


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第三章81 『追跡』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「頼むぜ、オットー。お前が頼りだ」


    「……本当に、殺し文句ですねえ、チクショウ」



    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章66 『終焉へのセカンドチャンス』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「――レイド・アストレアは、お前にしか任せられない。さっきも言った通りだ」


    「……私が勝たねば計算が狂う、だったね。まったく、度し難い殺し文句だ」

  • 21二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:49:59

    七章でも既に三人組をたらし込んでいるスバルくん

  • 22二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 05:46:34

    >>18

    基本的にスバルは男と幼女に対する殺し文句が多い

  • 23二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 08:31:50

    >>22

    エミリアも実質幼女みたいなもんか…

    でもクルシュ様もパトラッシュもレムも殺してるしやっぱ老若男女オールレンジ攻撃では?

  • 24二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 10:02:53

    クルシュ様からの好感度も意外に高いんだったっけ
    未来のスーパーハイブリッドクルシュ様に私のものになりませんか?って言われるスバルくんワンちゃんあるかな フェリスは元からクルシュ様のものだし

  • 25二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 10:14:11

    強く生きてほしいよなぁ

  • 26二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 10:35:12
    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章75 『I know』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    合三人組の話を聞いて寄り添ったことを当たり前だと思ってるスバルくんは本当に人たらし

    自分が寄り添ってもらった時はそれだけで命かけれるほど喜ぶのに何で自分がやった時は無自覚なんだよ

  • 27二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 11:35:10

    >>4

    >>13

    個人的にはスバルがきっかけでフェルトと一緒に解決するんじゃないかって思ってる

    フェルト陣営くるのって9章だっけ?  楽しみだ

  • 28二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 11:57:25

    姉様とスバルの姉妹みたいな関係性になってるのが好きすぎる

    これからスバルくんが権能使って仲間の負担を肩代わりする展開がくるのが楽しみ オットーに怒られろ


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章86 『昨日の話』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    共感覚』を通じて、ラムは己の肉体へかかる負担を眠る妹へ共有させる。

     一度、スバルの権能を自分で体感したおかげだ。一度見れば、ラムは大抵のことは同じように実現できる。

     スバルのアレも同じ仕組み――アレはおそらく、他者のオドと自分のオドを強制的に繋いで、かなり一方通行な『共感覚』を引き起こしているのだ。スバル側の負担を送ろうと思えば送れるだろうが、スバルは馬鹿なのでそれはしない。

     逆に、一方的に引き取ることで、味方の負担を減らそうとする。


    「――馬鹿ね」


     先ほど、バテンカイトスへかけたものと同じ言葉。

     しかし、それは同じ言葉でも、同じ響きではなかった。

  • 29二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 15:10:04

    >>10

    天狗の絵文字見てなんだろうって思ってたらそれ判断が遅いって意味か笑笑

    確かにオットーは四章初め時点で既に重い

  • 30二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 18:24:54
    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第四章113 『クウェインの石は一人じゃ上がらない』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    ――瞳の奥から、溢れ出すものがある。


    「なぁ――そうだろ、レム!!」


     顔を上げ、口を開き、目を見開いて、立ち上がる切っ掛けをくれた人の名前を呼ぶ。

     諦めて足を止めたとき、それで終わりのはずがないと、教えてくれたことがあった。


     そのときにもらった力が、万人に届くべきだとナツキ・スバルは望むから。




    万人に届くべきだと望むからって表現が凄い好き

  • 31二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 20:17:24

    殿堂入り


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章28 『ユリウス・ユークリウス』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

     ――おそらく、誰も信じたりしないだろう。



    『俺の名前はナツキ・スバル! ロズワール邸の下男にして、こちらにおわす王候補――エミリア様の一の騎士!』



     あの瞬間、王城の大広間にいた全員を敵に回した大法螺吹き。

     言い切った当人さえも、どこか浮ついた感情と勢い任せの言行を隠し切れずにいた発言――それに、ただ一人、感銘を受けた男がいたことなど。

  • 32二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 20:36:15

    https://ncode.syosetu.com/n2267be/?p=2

     ――思ってしまっても、いいのだろうか。


     死にたくなんかないのだと。

     それしか方法がないと、諦めてしまいたくなんかないのだと。

     大切な人たちの未来を守るための、その礎になって消えていくのなんて嫌なのだと。


     守ることのできたその未来に、大切な人たちと一緒に、自分もありたいのだと。

     そんな風に思っても、いいのだろうか。


     俺に、その資格は、あるのだろうか?

     もしもあるなら――、


    「死にたく、ないよ……」


    これ大好き

  • 33二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 21:32:42

    「――だから、全部、私が悪いの」
    自分の罪を告解し、ペトラはうつむいたままキュと手を硬く握った。
    メィリィも、子犬も、スバルを頼り彼に大怪我をさせたのも、全部、自分が悪かったのだと。
    罪の告白を聞き終えて、スバルは難しい顔で押し黙ってる。

    目をつむれば、ペトラのまぶたの裏にはベットに横たわるスバルの姿が甦った。
    すぐ隣にいる実物のスバル、その袖まくりした腕には白い傷跡がいくつもあった。それはきっと消えない傷。さっき、スバルがペトラを心配したように――。
    「――あのさ、ペトラ」
    「――うん」
    スバルに名前を呼ばれ、ペトラはその時がきたと奥歯を噛んだ。
    何を言われるのか、どんな風に詰られるのか。今までどんな問題も、必ず許されてきたペトラには、許されないことがどれほど怖いのかわからない。
    だから顔を上げて、スバルが困ったように苦笑してるのを見た時、ペトラは呼吸を忘れた。

    「別に、ペトラは悪くない・・・・・・いや、違うな。謝ってくれたんなら・・・・・・でもなくて・・・・・・」
    「え、と・・・・・・」
    「ん。たぶん、これだな」
    首を捻り、言葉を選ぶスバルに、ペトラは動揺する。そんなペトラを尻目に、スバルは納得したような顔になると、ペトラに頷きかけた。
    「――許すよ」
    「――――」
    「ペトラがまぁ、色々と失敗したのは事実だ。それを無責任に、なんにも悪くないよー、ってのも違う気がしたからな。で、そうなると、こんな泣くほど反省してるペトラに、なんて言ってやるのが一番いいかって考えると・・・・・・」
    「――――」
    「ペトラのことを許すよ。大丈夫、怒ってない。傷も、ペトラとメイーナに残ってないならよかった。俺とリュカたちは別な。男の傷は勲章だから」
    そう言って、スバルは笑った。
    その顔は、前にペトラがスバルに初めて好感を持ったときとおんなじ顔で。
    「――ふぁ」
    そのときはと全く違う衝撃に、ペトラは再びの決壊を味わい、泣いてしまった。
    (短編集3)

  • 34二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 21:45:40

    >>12>>18>>31

    "お前の強さは俺の恥が知っている"も

    ユリウスに刺さりまくりだよね!



    「弱気な面、してんじゃねぇ。お前が辛いのも、忘れられて居場所がねぇのもわかってるけど……でも、お前に弱い面されるのは御免だ」


    「忘れたのか、ユリウス。――いや、忘れるな、ユリウス」


    「お前の強さは俺の目が知ってる。俺の恥が知ってる。誰が忘れたとしてもだ」

  • 35二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 00:15:51
    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章82 『枷のある戦い』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    そう、スバルの言動を否定的に考えているのに、気付けばメィリィ自身も彼の指示に従い、他の面々と同じように盤面を作る駒として動かされている。

     それがスバルの深謀遠慮によって形作られた状況なら、その方がまだ納得がいく。

     だが、どう見てもスバルにそこまでの器はない。スバルにあるのは必死さと、押し付けがましい期待、そして自分の命ごと預けるような狂気的な信頼だけ――、


    やっぱり自分を殺そうとした人間すらもすごく信頼できるところがもうなんかそういうところだぞって感じ

  • 36二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 01:37:30

    ユリウスに関してはスバルがクリティカル出しまくってるのを前提にしてもユリウスが割とチョロいのもある
    ユリウス基本的に誰に対しても敬意を持って真剣に向き合って関わるから少しでもリスペクトできる所あったらそこに感銘受けるし…

  • 37二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 02:20:16

    ちょっと方向性違うけど、
    ミゼルダさんに響いた「美は、作れる」
    …ミゼルダさんとスバルの会話、いいよね。


    「――ナツミ・シュバルツ、再臨ですわ」

     そう、雄々しく――否、淑やかに宣言したナツミ・シュバルツ。
     それを前にして、拍手する手を止めた女性、ミゼルダが深々と頷く。それから彼女はナツミの隣に並び、こちらの背を手で支えながら、

    「私の世界は狭かったらしイ。お前の言った通りだっタ、スバル……いいヤ、ナツミ」

    「わかってくださったんですのね、ミゼルダさん」

    「あア、悔しいガ、わかっタ。――美ハ、作れル」

  • 38二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 05:35:53

    見ろよ、この幼女使い

  • 39二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 05:50:38

    >>36

    そもそもユリウスって、根っこの部分がスバルに似てるからな

    そりゃスバルと同じくらいチョロいよ

  • 40二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 09:39:32

    ペトラがスバルを好きなのって優しいところだっけ
    わかる……

  • 41二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 16:17:40

    >>38

    >>40

    嘘みたいだろ?ペトラって魔獣事件前はスバルの事を胡散臭くてラジオ体操も好きじゃなかったんだぞ

  • 42二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 16:29:29

    >>37

    まだエミリアがナツミの小隊に気付いてなかったのに吹いた


    女装したスバルと皇帝の子がショタ化スバルという…

    帝国内乱とは業の深い性癖の押し付け合いだった?

  • 43二次元好きの匿名さん22/10/27(木) 18:37:56

    それは、たどたどしい演説だった。
    『聞こえてるみたいで助かる。で、まず最初にいきなりこんな放送してごめん。驚かせちまったと思う。今度は何を言われんだって、不安に思った人が大勢いるはずだ。けど、安心してほしい。今、この放送をしてる俺は魔女教の人間じゃない。最初にそのことをわかってくれ』
    不必要なところで正直で、聞いてる人が不安になるような事も、包み隠さず話してしまって。
    それなのに、最後の最後で、みんなの不安を蹴飛ばすような事を言うのだ。
    『――それでも逃げられないから、戦う。俺は、それだけの奴だ』
    それは真摯で、きっとエミリアが、この瞬間に一番欲しがっていたもので。
    きっと、この都市の人々が、この瞬間に一番欲しがっていたもので。
    『信じさせてくれよ。弱くてどうしようもない俺が、まだ諦められねぇんだ。諦めの悪い弱虫が俺だけじゃないって……そう信じさせてくれよ』
    ああ、この声は本当に卑怯だ。 震えていて、一生懸命で、泣きたくなる。
    聞こえないはずの、声の主の鼓動が聞こえる気がする。――泣きたくなる音が聞こえる。

    『それとも、俺だけなのか?』
    ――ううん、そんな事ないよ。
    『まだやれると……まだ戦えると、そう思ってるのは、俺だけなのか?』
    ――ううん、大丈夫、私もまだ、頑張れるから。
    『違うよな?』
    ――うん、絶対に違う。絶対の絶対に、心の底から、全然違うから。
    『まだ、みんなも戦ってるよな? 弱さに呑まれやしないよな?』
    ――あなたの声が聞こえるから、大丈夫。へっちゃら。何にも、怖くないわ。

    『――俺の名前はナツキ・スバル。魔女教大罪司教、『怠惰』を倒した精霊使いだ』

    その名乗りを聞くだけで、エミリアの中の冷たい絶望は打ち払われる。
    ほんの少し前まで、自分の無力を呪ってたのに。
    ただ、この声が聞こえただけで安堵してしまった。満たされてしまった。
    だって、彼が言ったのだ。エミリアの騎士が、言ったのだ。
    『――あとのことは全部、この俺に任せておけ!』
    任せておけと、彼がそう言ったのなら、きっとどんな暗黒さえも晴れるだろう。
    どんな理不尽も不可能も越えて、きっと彼ならやり遂げる。
    (書籍版の追加シーン)

  • 44二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 00:29:34

    >>43

    これ書籍だけなんだ

    エミリアたんのスバルへの信頼が最高すぎる

  • 45二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 06:03:56

    >>16

    「そんなの、当たり前だ。何にも、特別なことなんて、してない」


    協力し合う相手と話すのも、わかろうとするのも、当たり前のことだ。

    できていなかったことも、もちろんある。やろうとしてやり切れないことも。でも、そんなのみんな当たり前にやっていて、寄り添うなんて特別なことじゃない。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章75 『I know』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 46二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 11:28:31

    めちゃくちゃこのシーン好き


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章53 『――声が、した』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「介錯の、ために、君は……石も、握れないんだ……」


     薄く瞼を開け、力ない浅葱色の瞳が、跪いたスバルを見つけて呟いた。その、吐息のような弱々しい声が、スバルの弱さを糾弾しているように思えて、息が詰まる。

     しかし、そうして身を竦めるスバルに、エキドナは場違いに、唇を緩めると、


    「……疑って、悪かったね」

  • 47二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 22:10:29

    あげ

  • 48二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 23:05:04

    >>21

    「言っただろうが! あいつらは俺を囮にして、そのあともヘマしたんだよ! そんな馬鹿共のことなんざ、知ったことか!」

    「――でも、崖下に鞄を落としたとき、食い物を分けてもらったんだろ?」


    そう、遮るスバルの言葉を聞いて、ヒアインが「あ」と目を見開いた。

    愕然としているヒアインに、スバルは「他にも」と言葉を続ける。


    「野盗から逃げるのに手を引いてもらったり、火が起こせなかったときに代わりにやってくれたり……最後の記憶は、悪いもんかもしれないけど」

    「――――」

    「その最後の顔が、その人の全部だと思うのは寂しすぎるよ」

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章66 『ヒアイン・ヤッツ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    どうあろうと構わない。死ぬつもりは毛頭ない。

    たとえ、誰を犠牲にしたとしても、出し抜いてでも、生き延びて、いつか。

    いつか、『人並み』の――。


    「――ヴァイツ! 剣を取れ! お前が頼りだ!!」


    ――『人並み』の、人間として、扱われたかった。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章73 『ヴァイツ・ログン』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    誰からも選ばれなくて、当然だった。

    鍛えてきた力がもなければ、特別に役立つような能力もない。誰が、イドラを選ぶ。


    イドラだって、イドラを選ばない。

    それなのに、いったい誰が、イドラを、馬鹿正直なだけのイドラを――。


    「――戦士になりたかったんだろ、イドラ! だったら今だ! 今がそのときなんだよ!」


    ――正直に生きたって、報われる日なんて、こないはずだろう。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章74 『イドラ・ミサンガ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 49二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 23:19:32

    コイツいっつも人をたぶらかしてんな
    無自覚でこれとかどんな精神してんだお前

  • 50二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 23:26:12

    セッシーを口説かずに口説き落とすことに成功したところ好き

  • 51二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 09:15:31

    >>48

    剣奴編の誑かしすき

  • 52二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 17:02:56
    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章1  『竜車帰還路』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    だからこそ、それを一人でやり遂げたユリウスの凄さが実体験として理解できる。スバルがこれだけたくさんの手を借りて、四度もやり直すほどに時間をかけて、乗り越えたものを成し遂げているのだから。


     それとも、彼にも手を貸す誰かがいたのだろうか。

     アナスタシアに忘れられ、陣営の誰にも手を借りれず、契約する準精霊との繋がりも絶たれて、血縁である弟のことも思い出せない彼に、誰かが。

     だとしたら、それはよかったなと、そう思った。


    誰か=自分のことってわかってないの、あのさぁってなる

    全部無自覚なんだよね

  • 53二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 22:58:11

    第六章11 『涙声が聞こえる』


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章11 『涙声が聞こえる』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    こんな状況でもベア子を悲しませまいとするスバルほんと好きよ ループの一回だけれど、このままベア子残されてる世界になってたらほんとひどい(褒め言葉)

    「スバル! スバル、ダメかしら! 死んじゃ……死な、死なないで……一人に、しないでぇ……っ! やめてぇ……っ」

     肩を揺すぶられる。涙声がして、どうにか手を伸ばしてやりたいけど、動けない。

     脳味噌が焼け付いたのか、目の前の少女のことが思い出せなくなる。

     愛らしい顔の、でも泣いてて、泣き顔はさせちゃダメだろうと、思って。

    「――――」

     その向こう側に、大きな大きなトカゲが倒れている。

     黒い、綺麗な見た目をしたトカゲだ。その体には、白く細長い何かが何本も何本も突き立っていて、ピクリとも動かないそれは明らかに死んでいる。

     たぶん、自分もアレを喰らったのだ、と思った。

    「ベティーを、置いていかないでぇ……っ!」

     泣きじゃくり、少女が必死でスバルの体を抱き寄せる。

     小さい体で、力の抜けたスバルは重過ぎる。それでも一生懸命に。

     頬を涙が伝う。その涙ぐらい、拭ってやりたくて。

     体の中で動く場所を探すけれど、見つからない。だから、体の中ではない、どこか別のところから動くものを引っ張り出して。

    「――ぅ」

    「スバル?」

     目には見えない、自分にだけ見える『手』が、少女の頬の涙を拭った。

     涙の滴を黒い指先がなぞり、少女が何かに気付いた顔でこちらを見る。安心させるように微笑んでやる力も、ない。

  • 54二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 09:18:51

    >>45

    自分がエミリアやレムやベアトリスやラムやパトラッシュやオットーに寄り添われた時は、あんなに感謝・感激だったのに自分が寄り添った時は、コレである

  • 55二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:08:39

    >>48

    どれだけ人の救いになれば気が済むのか

  • 56二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:18:39

    >>15

    扇動者の才能のせいか今、反乱軍の重要人物になっているね

  • 57二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:47:20

    「食うか食われるか、って考えを許容できるんなら、生きるために相手を殺す。食欲だけに困らない、生存本能ってやつも認めてほしいもんだな」

    食欲第一のダフネに頷かせる提案出来るのすげぇよホント

  • 58二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 01:10:29

    クリティカルヒットがすごい

  • 59二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 06:02:00

    >>56

    グスタフも、ヒアインもヴァイツもイドラも、オーソンたちもヌル爺さんも、レックスやミルザック、カシューやモイゾ、ディロイやクリグキン、コドローやフェンメル、あの石頭で一匹狼のジョズロも口説いた



    なんか知らない人まで口説いてる

  • 60二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 17:55:52

    ほしゅ

  • 61二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:17:23
     
    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章77 『運命の悪戯』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    飛ばされた先ですら、落ち着きなく大ごとに巻き込まれているのは、いかにもガーフィールの知っているスバルらしい状況だったが。


    「――帝国のてっぺんの取り合いたァ、話がでけェよ、大将」


     城郭都市――否、ヴォラキア帝国全土を巻き込む大いなる戦乱の兆し。

     どんな因果が結ばれれば、そんな事態のど真ん中に入り込むことになるのか。だが、ガーフィールは思う。きっと、スバルが彼らしくあった結果のことだと。

     懸命に、王国のエミリアたちの下へ戻ろうと必死に足掻き、その途中で出会った人々と心を通わせ、その人たちを見捨てておけなくて、走り続けているのだ。


    ガーフからの感情も結構重い。このスバル評いいよね

  • 62二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:38:55

    「――下手すると村が壊滅するかもわからねぇ」
    神妙な顔で最悪の可能性を告げるスバルに、姉の指示で同行するレムは半信半疑だった。しかし、アーラム村では実際に子供たちが行方不明になっており、森にあったはずの結界が破られていた。
    「レム、行こう。俺たちでどうにかしてやるしかない」
    尻込みするレムを森の奥に誘い、スバルは子供たちを助けにいこうとする。

    不思義でならなかった。力のない彼が、関係性の薄い子供たちのために必死になろうとする理由がレムにはわからなかった。
    無謀であるわけではない。スバルは無力な自分を自覚している。自覚した上で、足りない部分を他者に求めることを躊躇わないのだ。なんて傲慢なんだろうと思った。

    森に入り、子供たちを見つけて魔法で命を繋ぎ、見当たらない子供の一人を探しに奥に行くとスバルが言い出したときもレムには驚きしかなかった。
    自分の無力を知ってる目で、足りない自分がいることをわかってる顔で、何度も諦めを噛み殺した声で、スバルは抗うことをやめずにいる

    一人、奥へ向かうスバルを見送り、子供たちの治療を続けながら、レムの心はひたすら逸っていた。言葉にできない感覚がレムの内側を熱いもので満たしていた。
    後から来た村の青年団に子供たちを預けて、魔女の残り香を頼りにスバルの所にレムが辿り着いたとき、魔獣の群れに囲まれたスバルは絶体絶命だった。
    その彼の腕に眠る少女が抱かれてるのを見たとき、レムの心の迷いは晴れた。

    走るスバルを援護しながら、襲いくる魔獣の群れに身を投げ出すレム。血と痛みに翻弄されながら、しかしレムの心は重荷を捨てたように軽かった。
    誰かを、スバルを疑わずに済むということがこれほど快いことだとは思わなかった
    (書籍版の追加シーン)

    ロズワール邸での最終ルートでスバルがレムの心を掴む過程が丁寧に描写されてる

  • 63二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 01:35:20

    3章怠惰戦、
    お互いまだ交流がないくせに、しかもユリウスに嫌いと言いつつも、お前を信じると言い切るスバルくん。
    序盤からパーフェクトコミュニケーションだよね。


    「――俺はお前が大嫌いだよ、『最優』の騎士」

    「――――」

    「だから、お前を信じる。お前がすげぇ騎士だってことを、俺の恥が知ってるからだ」

     この場で誰より、あの場の誰より、スバルがユリウスの剣を知っている。
     だからスバルは運命を託す。あのときの剣の、その重さを知っているから。

    「頼むぜ、ユリウス。――俺の全部を、お前に預けっからよ」

  • 64二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 06:06:07

    「お前がいなきゃ、俺は今頃はきっと犬にかじられてお陀仏だ。お前がいたおかげで助かりました。今もこうして生きてます。姉様だけじゃなくて、お前のおかげだ」
    「……本当の、姉様なら、もっとうまく」
    「かもしれなかったな。――でも、いてくれたのはお前だ」

    弱い反論の上からかぶせて、スバルは握られたままの右手に左手を重ねる。
    ハッと顔を上げるレムに、スバルは苦笑を浮かべながら、

    「レムがいてくれてよかったよ。ありがとう」

  • 65二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 07:37:47
    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章79 『緋色の大笑』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    ナツキ・スバルを「英雄」のように評価されるのが嫌なオットー、思ったより思い感情抱えてて好きだ



    「魔女教の、ましてや大罪司教の改心なんて想像もできませんから」


     オットーの、渇いた現実的な思考はそんな風に結論付ける。

     たとえ、エミリアとルイとの間に感動的で、歴史的な交流があったとしても。ただ、同時に自分らしくないとも思いつつ、オットーはこうも考える。


     ――白鯨や大兎、大罪司教の『怠惰』や『強欲』の討伐も、想像できないことだった。


     それを、この一年と少しの時間で何度も起こしたのがナツキ・スバルだ。

     世間はエミリア陣営の功績として見るが、陣営の全員がスバルの貢献こそが大きいと理解している。故に、可能性には思いを馳せてしまう。


     また、ナツキ・スバルがとんでもないことをしでかしたのではないかと。


    「嫌だな……」


     実際にそれが起こったとき、周囲がスバルをどう評するのか、気が重い。

     とっとと、スバルの本当の人間性を他の人も知るべきだと思うが――。

  • 66二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 16:48:14

    >>65

    この他の人ってどういう人が入るんだろう?

    陣営内も入るのかな?レムとオットーが会ったらどんな会話するんだろうか

  • 67二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 17:24:37

    >>64

    アニメだとこの台詞がどれだけレムの心に響いたか分かりやすかった…

    他の鬼族に角1つだけど神童のラムが本来の角2つだったら…と言ったり

    両親は悪意はなけれどレム『も』無事で良かったとラムとセット例えたりしていたしな

  • 68二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:44:12

    >>66

    "世間はエミリア陣営の功績として見るが、陣営の全員がスバルの貢献こそが大きいと理解している。"

    と言っているから、陣営内に向けた想いか…?

  • 69二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 00:03:59

    >>66

    >>68

    >周囲がスバルをどう評するのか、気が重い。

    >とっとと、スバルの本当の人間性を他の人も知るべきだと思うが――。


    この言い方だから世間の人々だと思う

    エミリア陣営でスバルの人間性がわかってないヤツはいないだろうし(多少の美化は入ってても)

  • 70二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 10:15:31

    多分アベルにも、スバルの言動に響いているところがあると思うんだよね。下記のシーンとか。

    アベル名前回が楽しみ!



    「俺が役立つってんなら上等だ。うまく使え。その代わり……」


    「代わりに?」


    「てめぇ、絶対に皇帝の座を取り戻せよ。それで、俺たちを無事に帰してもらう」


     そこだけは譲れないと、スバルは強固に言い放った。

     それを聞いて、アベルは軽く目を見張り、それから長く息を吐いて、


    「言われるまでもない。――それが、俺のすべきことだ」


     と、そう答えたのだった。


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章32 『進むべき道筋』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 71二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:56:30

    「覚悟完了してる奴らは、同じ覚悟完了してる奴らが迎え撃つべきなんだ。それを常日頃覚悟して、覚悟完了してるのが騎士ってもだんと俺は思う。俺は騎士ってやつにそう期待するし、村のガキ共にもそうカッコつけちまった」


    騎士叙勲を受けて、ちょっとあちこちでちやほやされて、イメージでしかなかった騎士に実際になってスバルは自然と、その在り方を定めだ。

    それを誓ったスバルに子どもたちが目をキラキラさせていたから、できるだけスバルはその誓いに恥じないようにあろうと思う

    ――傍でそれを聞いていたエミリアも、やっぱり目をキラキラさせていたから。


    「俺はエミリアの騎士だ。エミリアのために戦いたい。けど、それはエミリアだけが守れれば他がどうでもいいって話じゃない。ユリウスはあんたの騎士だ、アナスタシアさん。誰よりあんたのために戦いたいさ。けど、それだけじゃ満足できねぇんだ。騎士って生き物が格好つけで、欲張りだから」

    「――――」

    「死ぬまで死線で格好つけるさ、ユリウスも。なにせこいつは、最も優れた騎士なんだぜ。つまり、誰よりも格好つけってことだ」

    押し黙るアナスタシアの前で、スバルは親指でユリウスを指し示す。途端、黙って話を聞いていたユリウスがわずかに息を飲み、目を見張る。

    呆気にとられる二人が小気味よくて、スバルは場違いな悪い笑みに頬を歪めた。

    「身を切る、ってアナスタシアさんは言ってたよな。でも、俺はその後で街を救おうぜとも言った。街とか国ってのは土地って話じゃない。人だよ。まぁ、色んな漫画とかゲームの受け売りだけど」

    最初から捨てる選択肢を選ぶのと、結果的に拾えないのとでは話が違う。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第五章39 『騎士らしさと遅れてきた男』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    ちなみに上記のは書籍版での修正を入れたバージョンで書いた

  • 72二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 22:12:00

    あのプリシラに「お前だって間違うことがある」と反論する、いや反論できるスバルは、素直に凄いと思った。

    スバルが死や命について語るのは重たい…



    「でも、死んだら全部終わっちまう。命ってのは戻らないんだから」

    「妾に命の価値を説くか。妾が他者の命の価値を測り違えるとでも?」

    「――。お前だって万能じゃない。間違うことだって、あるだろ」


     正面からプリシラを見据え、スバルはほとんど間を置かずにそう答えた。

     それを言った途端、部屋の空気が張り詰めた。

     クーナやズィクルが息を呑み、アルが兜の額に手を当てたのが見える。スバルも、自分が勢い任せにマズいことを言ったと自覚があった。

     これを言えば、プリシラの不興を買って命を失いかねないと、言い終えたあとで推敲して気付いてしまったパターンだ。


     次の瞬間には、あの赤く輝く宝剣で首を刎ねられるかもしれない。

     だとしても――、

    「俺は、間違ってない。お前だって、間違うはずだ」

     重ねて、スバルは命を捨てかねない発言を繰り返した。

     刹那、スバルの眼前でプリシラの瞳が冷たい音を立てて細められたと錯覚する。そして、スバルの軽挙を償わせる灼熱の『死』が――、

    「――妾とて過つ、か。業腹なことよな」

     訪れなかった。


    ncode.syosetu.com
  • 73二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 04:39:35

    6章のメィリィの凶行を止めたところ。

    妥協とズルいをしたくなかった、

    この言葉好き。



    「そこまでして……もっと、簡単で賢い道だってあったでしょお」


     スバルの説明を聞いて、メィリィが伏し目がちに呟く。恥ずかしい場面を見られたことへの恥辱は薄れているが、代わりにあるのはバツの悪い感覚か。

     そんな彼女の言葉に、スバルは「だな」と頬を指で掻いた。


    「お前の言う通り、もっと賢くて簡単な道はあったと思う。思うんだが……」


    「思うけどお?」


    「俺の頭で考えつくレベルだと、簡単は妥協と裏表で、賢いはズルいのお隣さんなんだよ。俺は……うん、俺は妥協とズルいをしたくなかったんだ」


    「――――」


     その言葉を聞いて、メィリィの瞳で瞳孔が細くなり、微かに唇を噛む。


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章57 『いったん置いとこう』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 74二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 12:50:33

    >>70

    「どうして、ちゃんと眠れませんの? わたくしたちが、あなたの寝首を掻くとでも?」

    「極小でも可能性はある。注意不足で命は落とせん」

    「注意不足……!」


    淡々とした返答を聞いて、スバルは声を震わせ、窓の外を指差した。

    馬車の窓から見えるのは、少し離れた焚火の明かりだ。アルとタリッタの二人が夜番として立ち、危険が近付かないか警戒している。

    もちろん、自分たちの身の安全を守るためでもあるが――、


    「――いったい、誰のためにああしてると思ってやがる」

    「――――」

    「これだけの状況になってもまだ、俺たちの前で両目もつむれないのか」


    ナツミ・シュバルツの皮が剥がれ、歪めた表情からナツキ・スバルが現れる。

    それを目の当たりにしながら、アベルの透徹した表情は揺るがない。変わらず、アベルはこれまでの習慣通りに、右目と左目で交互に瞬きする。

    その数さえも最小限で、それは両目をつむって眠れないのと同じ理由だ。


    共に命懸けで『血命の儀』に挑んだときも、踊り子に扮してグァラルに潜入したときも、こうして馬車に乗り込んで目的地へ向かう道筋も、同じだ。

    失敗の許されない状況で、気を張り続けなければならない立場には同情する。

    だからせめて、敵地になりかねない場所に乗り込む前ぐらい、気を緩めるための努力をしてみせたらどうなのだ。


    そう、眉を立てるスバルの言葉に、アベルは目をつむった。――片目だ。

    片目をつむり、腕を組み、座席に背を預け、鼻を鳴らす。


    「俺の在り方を歪めようなどと思い上がるな。貴様の領分を弁えよ」

    「――――」

    「魔都は近い。貴様は貴様の役目を果たせ。それ以上は望まぬし、許さん」

    取り付く島もない断絶、それが突き付けられ、スバルは舌打ちした。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章35 『語らう夜』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    スバルは歩み寄れなかったと思ってるが、本当に何も響いてないなら、「在り方を歪めようなどと」なんて言わないんだよな

  • 75二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 21:59:16

    スバルがみんなに心配されるところが好き。この後の照れてる姉様もいいよね


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章19 『賢者の行方』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    なるほど、彼ら彼女らの不安も当然だろう。砂海の地下に落ちた時点で、スバルたちも相当、いなくなった彼女らを心配していたのだが、お互い様だったわけだ。


    「お姉さんったらすごおい取り乱しちゃって。その賢者さんに噛みついて大変だったんだからあ。今でも、思い出すと怖いくらいだったわあ」


    「ちょっと、メィリィ。そういうことは言わなくていいの」


     年齢不相応のメィリィの流し目に、エミリアが赤い顔をして反論する。少女の発言が誇張でないのは、耳まで赤いエミリアの反応で丸わかりだ。

     不謹慎ではあるが、心配してもらったのは素直に嬉しい。


    「そっかそっか、エミリアたんは心配してくれたか。ベア子も大泣きするほど心配してくれてたみたいだし、俺は果報者だよ」


    「もう、スバルはまたそうやってふざける。……それに、ベアトリスも大泣きなんてしてないわ。半分くらいよ。そうよね」


    「気遣うならちゃんと最後まで気遣えなのよ、この天然……!」


    「――?」


     涙目になった事実までは暴露されて、ベアトリスが拗ねるがエミリアは気付かない。そんな微笑ましいやり取りに頬を緩めつつ、スバルはユリウスを見上げた。


    「そうなると、お前も相当ビビっただろ。その面が見れなかったのは残念だった」


    「無論、大いに動揺したとも。君はともかく、アナスタシア様にラム嬢だ。か弱い女性二人、手の届かないところへ離れたのは痛恨だった。顔を青くして右往左往する姿を君たちに見られず、今は細い肝を安心させているところさ」

  • 76二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 02:22:25

    ずっと1人でいたシャウラに

    もう1人はイヤなシャウラに

    スバルは当たり前のようにお前も手伝えって…

    …何気ない言葉がシャウラに刺さりまくり。。


    「当然、お前にも手伝ってもらうぞ、シャウラ。人一人の価値観に物申すなんて、こいつは長丁場になるからな」


    「……あーしも、ッスか?」


    「そりゃそうだろう。お前は……まぁ、お前だとなんかちょっと反面教師っぽい感じがあるけど、仲間外れとかにしねぇよ。体つきは母性に溢れてるから、それでうまいことメィリィの頑なな心をブレイクするのに貢献してくれ」


     驚いた顔で自分を指差すシャウラに、スバルは気安い調子で言って肩をすくめた。

     何をそんなに驚いているのか謎だが、色々とオーバーリアクションが多い彼女だけに、そうした反応の一環だろうと、スバルは深く追及しなかった。

     そんなスバルの判断に、シャウラは自分の顔を手で挟むと、


    「あーしも、ッスか。あーしも、一緒に、お師様と、あーしも……えへ、えへへ。えへへへ……」


    「ええ……どうしたの、お前……」


    「何でもないッス! あーし、決めたッス! お師様の言いつけ通り、あのチビッ子二号のこと、ちゃーんと真人間に育ててみせるッス~!」


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章57 『いったん置いとこう』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 77二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 10:25:49

    シャウラならここが好き クリティカルヒットだよね


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章78 『角四つ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「だから、俺がお前のお師様かどうか、それを認める認めないの話は後回しだ」


    「え……」


    「俺は、お前に なんて言ってやらない。俺は、お前を泣いたままになんかさせてやらない。俺は、お前の四百年をここで終わらせてなんかやらない」


     時間をかけて、一度はなくした『記憶』をかき集めてきたから、スバルにはわかる。

     この世界の奴らは気が長すぎる。四百年も、一途に誰かを待ち続けるんじゃない。首根っこを掴んででも、会いたい誰かを引きずり出すべきだ。


    「俺がそれをしてやる! 唯々諾々と、誰かの言いなりになんてなってたまるかよ! 運命様、上等だ!」


    「――――」


     拳を振り上げ、そう強く強く断言するスバル。それを見て、シャウラが絶句した。その間にも、おそらく彼女の内側では堪え難い衝動の爆発がある。

     しかし、この瞬間、少なくとも彼女にとって重要なのは、塔の決まり事でも、内から爆ぜそうなぐらいに膨れ上がる衝動でもなく、


    「お師様……愛してるッス」


     たぶん、四百年待ち焦がれた相手への、抑え切れない愛の情動だけだった。

  • 78二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 19:08:16

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 01:52:38

    「俺を選べ、ベアトリス」

    何度でも、伝わるまで言葉を重ねよう。揺れている少女の気持ちが、心が理解できるから。
    彼女が迷うことに感じる罪悪感を、約束を反故にすることへの慙愧の念を、ナツキ・スバルという人間の身勝手さが肩代わりしてやれるように。
    ――この少女が一人で泣くようなことが、もう二度とないように。

    「いなく、なるくせに……」
    「永遠なんてない。お前が恐がってる未来は、いつか必ずやってくる。永遠を生きるお前を置き去りにしちまうときが、きっときちまうだろう。でも、別れの恐さばっかりを考えて、一緒にいる楽しさを捨てちまうような真似をするには、俺もお前も人生味わってない部分が多すぎだ」
    「置いていく、くせに……」
    「一緒にいよう。一緒に生きてみよう。一緒にやっていこう。楽しかったんだって胸張って笑えるぐらい、思い出を積み重ねていこう。お前がここで過ごした、寂しい四百年を取り返して、お釣りがくるぐらいに」
    「そんなこと……したって……っ! いつか、一人に!」

    前に出る。距離が詰まる。
    震える少女の瞳に、自分の姿が映っている。
    みっともなくて、みすぼらしくて、四百年待たせた白馬の王子には程遠い。ただの、いつものナツキ・スバルがそこにいる。

    「永遠を生きるお前にとって、俺と一緒に過ごす時間なんて刹那の一瞬かもしれない。なら、お前の魂に刻み込んでやるよ。俺の一瞬を」
    「――――」
    「――ナツキ・スバルって男が、永遠って時間の中でもセピア色にならないぐらい、鮮烈な男だったんだってことを!」

    いつの間にか、スバルとベアトリスの周囲は空間の亀裂と炎に包まれていた。だが熱も、恐怖も、今は何も感じない。
    スバルの中には今、ベアトリスしかいない。
    そして、ベアトリスの中にも、今はスバルの存在しかない。
    震えるベアトリスの腕が、母から渡された本を握りしめている。その指先を解くことが、四百年の孤独を癒すことだとスバルは信じて、手を伸ばす。

    「俺を選べ! ベアトリス!!」
    「――ぁ」
    「誰かに外に連れ出してほしいから! お前はいつも! 扉の前に座ってたんじゃないのか!!」

  • 80二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 12:10:24

    「お前の腹の底がわかってるなんて、知ったような口は利かねぇよ」

    「――――」

    「けど、今、お前が一人でこの階段を、長ったらしいこの階段を、独りっきりで歩いて下りる必要なんかねぇんだ。肩ぐらい貸してやるし、貸しだとも思わない」


    貸し借りの話など、馬鹿げている。

    それを言い出せばスバルなど、ユリウスにいったい、どれだけ借りがあるのか。

    それこそ一番最初の借りはきっと、あの王城での練兵場から始まって。


    ――ユリウスが、レイドに勝てないとわかって挑みかかった理由は、わかる。


    あのときと、あのときのスバルと同じだ。

    あのときのスバルは、勝てないとわかっていても、ユリウスに挑みかかった。何度倒されても、殴られても、懲りずに立ち上がり、挑み続けた。

    それ以外に、胸の奥から込み上げる激情を、吐き出す方法がなかったからだ。

    そして、あのとき、スバルは、何もかもが終わったあの場所で、エミリアと口論の末に決別したあの場所で、『独り』になって、辛かった。泣きたかった。


    ――だから、ユリウスをこの階段に、独りきりにしてやるものか。


    腹の底が熱い。あのときと、同じように。

    あのときと違って、この激情をどこへ吐き出せばいいかわからぬまま


    「――スバル」

    「なんだ」

    「……すまない」

    「うるせぇ」

    それが八つ当たりに聞こえなければいいと思いながら、答えた。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章29 『ルーザー』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 81二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 12:53:55

    >>50

    そうそう、↓のシーン。大好き!


    「懇切丁寧に巡って回ってやり取りして、皆さんをお味方につけた手腕は実に見事と称賛しましょう。でもですねあれですよ。――僕、口説かれてないんですが?」


     両袖に手を隠しながら、セシルスが心底不思議そうな顔で聞いてくる。

     理解できないと、いつも浮かべている笑顔の消えたセシルス。その顔を見て、スバルは軽く目を見張り、それから満足げに頷いた。


     確かに、スバルはセシルスを口説かなかった。

     グスタフも、ヒアインもヴァイツもイドラも、オーソンたちもヌル爺さんも、レックスやミルザック、カシューやモイゾ、ディロイやクリグキン、コドローやフェンメル、あの石頭で一匹狼のジョズロも口説いたのに、セシルスはスルーした。

     何故なら――、


    「――セッシーの、その顔が見たかったんだよ」


     これまで散々、要所でスバルを空振りさせてきたのがセシルスだ。

     その意趣返しに危ない橋を渡るほど馬鹿じゃないけれど、色々考えた結果、良くも悪くもこれが一番、セシルスには効き目があると考えた。

     そして実際、そう言われて目を丸くするセシルスに、スバルは告げる。


    「今ならこき使ってやるけど、一緒にくる?」


    「は、ははは、ははははは! あーっはっはっはっは!!」


     肩をすくめて、そうウインクしたスバル。その上から目線の誘いを聞いた途端、セシルスが大口を開けて、背中を反らしながら大爆笑した。

     その場でじたばたと足を動かして、大笑いするセシルス。彼は散々笑い倒し、目尻に浮かんだ涙を指で拭いながら、


    「まさか! まさかまさかこの僕を! この『青き雷光』セシルス・セグムントを! この世界の花形役者を! この僕を袖にして言わせますか! ぜひ一緒にいかせてくださいと! それはそれは……とんでもないですよ、バッスー!」


    「……で、どうする?」


    「もちろんご一緒しましょう! 乗せられるのは癪ですがとか言いたいところなんですがやり込められて全く癪じゃないのがすごい! ああ、すごい! 快なり!」

  • 82二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 22:23:55

    >>81

    ここいいよな、まさに""スバル""って感じがする

  • 83二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 05:16:31

    >>81

    他にもセッシーに刺さる言動、色々してるよね。スバルくん。


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章66 『ヒアイン・ヤッツ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com


    「セッシーは割り切れっていうけど、この割り切れない気持ちが大事なんだよ」


    「――――」


    「この割り切れない気持ちが、誰かを救う原動力になるんだ。これを、青臭いガキのワガママだって言われても、そうなんだ」


     そう、スバルは信じていたい。

     これは体の大小は関係ない。ナツキ・スバルが、大きくても小さくても思うこと。

     信じることだ。大人ぶった賢しさで割り切らない、青臭い理屈を。


    「あはっ」


     スバルの宣言を聞いて、偽セシルスの表情が変わった。

     薄笑いから、満足げな大笑に。

     それを目の端に留めながら、スバルはやるべきことを決めたと歩き出した。


    「シュバルツ様!? セグムント様、何を……」


    「ああ、いいですね、バッスー! 僕の理屈にも合っています。カッコいい人はカッコいいことを言い、強い人は強そうなことを言う。いずれの配役も見合ったことを言うことから始まるのです。その意気込みまさしく運命の反逆者!」

  • 84二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:02:05
    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第二章49 『未来の話』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    「レムは、とても弱いです。ですからきっと、寄りかかってしまいますよ」


    「いいんじゃん? 俺も弱くて頭悪くて目つき悪くて空気読めなくて自分で言ってて我ながら凹むけど、そこらへんは周りにフォロー期待しながら他力本願で生きてっからさぁ。お互いに寄りかかって進めばいいよ」


     なんでもかんでも自分で抱え込んでしまうから、その重荷にばかり目がいって、自分の歩いている道の先が見えなくなるのだ。

     スバルぐらい、両手空っぽにするつもりで歩いていれば気楽なものだ。それでもいつの間にか荷物は積もるものだが――ひとりで持って前が見えないなら、誰かと分け合って進めばいい。そんな感じでひとつ、どうだろうか。


    「笑いながら肩組んで、明日って未来の話をしよう。俺、鬼と笑いながら来年の話すんの、夢だったんだよ」


    「……鬼がかってますね」


    「だろ?」


     片目をつむって口の端を歪めてやると、レムもつられたように小さく笑った。

     笑い出し、笑い出したその瞳の端からふいに涙がこぼれ出す。ぼろぼろと、止まることを知らない涙が溢れるままに流れ流れて、それでもレムは笑い続ける。


     泣き笑いして、泣き笑いして、レムは嗚咽と笑い声を押さえるように布団に顔を押しつけて、それでも彼女の泣き笑い声は部屋の中に静かに落ちて。


     スバルはずっと、そんな彼女の髪を優しく撫で続けていた。

     右手はしっかりと、最後まで握り続けられたまま。


     いつまでも優しく、優しく、撫で続けていた。

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