- 1二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:08:42
- 2二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:09:00
壁に張り付いてみたら?
- 3二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:09:30
風呂をコーヒーで満たしてダイブすれば結構それっぽいよ
- 4二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:09:33
抜け
- 5二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:10:48
SSに書き起こせばいいんじゃない?
- 6二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:24:23
「カフェって抱きしめたらあったかそうだなぁ……」
「……………………、は?」
「あ、え……え?」
週末の夜。
温かいコーヒーを飲みながら、風呂上がりのいい匂いをさせたカフェを眺めていたら無意識のうちに口からそんな言葉が出ていた。
「……トレーナーさん……今、なんて言いましたか?」
まだ濡れたままの髪と耳をぴこぴこと揺らしながらカフェが近づいてくる。
「いや……なにも? 何も言ってませんよ僕は」
「……嘘です。ちゃんと聞きました、私が温かそうだと」
「……ちゃんと聞こえてるのに聞き返すのはずるだと思うよ」
「知りません。……それよりも何故そんなことを考えたんですか? お風呂上がりだからですか?」
「いや、そういう意味じゃないけど……なんとなくかな? カフェの手はよく握るから温かいのはわかってるし」
「はあ……そうですか」
僕の返答に不満そうに息を吐いてから、カフェが立ちあがろうとすると────
「きゃっ!」
「わっ!」
カフェは何か強い力に押され、僕の胸に飛び込んできた。
とっさに受け止めた彼女の小さな身体は……────予想の通り、とても温かかった。
「ち、違うんですトレーナーさん! い、いまのは……あの子が……」
「……いいよ」
「…………その、どうでしたか。私の……身体は」
「すごくあたたかいよ。……もう少しこのままでも?」
「……コーヒーが冷めてしまいます」
「じゃあ……あと30秒だけ」
「それなら……」
いいです、と消えいるような声で言って、カフェも僕の身体に腕を回した。
私もこんな感じのSSを所望します - 7二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 00:25:27
もうある…それもめっちゃいいのが…ポロッ
- 8二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 01:00:49
なんで当然のように同棲してるんだ
- 9二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 01:22:47
週末に泊まりにきているだけかもしれない
- 10二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 01:40:08
フォォォ!!!!
- 11二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 02:48:43
「トレーナーさん。ハグには、心身をリラックスさせる効果があるそうです」
「え?」
そう口を突いて出たのは、トレーニング後のミーティングが一段落したとき、向かい合って座るトレーナーさんの表情が、明らかに疲れた表情だったからかもしれない。
言ってから後悔したが、もう遅い。言葉は発され、彼はそれに反応したのだ。こうなっては仕方がないと開き直って、そのまま続けることにした。
「タキオンさんが言っていました。ハグによって、脳内から心身をリラックスさせる分泌物が出るのだそうです。海外の論文ということで、それなりに確からしい、と聞いています」
「そっか。でも、なんで今?もしかして、疲れてる?」
「……いえ。疲れているのは、トレーナーさんの方では?」
「……やっぱりそう見える?」
有マ記念に勝利して、URA大会に向けて調整する中、取材の調整や各種手続きも必要だ。私をレースに集中させるためにも、そういった仕事は全部この人にのしかかっていく。
「あまり無理はなさらないでください」
「そうだね。気を付けるよ。……でも、今は踏ん張りどころだからね。なにせ本番は見守ることくらいしかできないから」
そういってトレーナーさんは困ったように笑った。
『信じて見守る』──ただそれだけとは言うが、それがレースを走る私にとってはどれだけ大きなことか。
何度も伝えてきたつもりだが、やはり実際に走るわけではないトレーナーさんには実感できないことなのだろう。
そして、もっと目に見える形で、頑張ろうとしてくれているのだ。
そんなトレーナーさんを、少しでも癒せるのだとしたら──
「試してみませんか?」
「何を?」
「ハグ、です」 - 12二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 02:49:24
「…えぇ!?」
絵にかいたような反応。が、これは想定通り。何よりも私を優先するこの人が、「じゃあしよっか」などと言うわけもなく。
「嫌、でしたか?」
逃げ道に先回りするように言葉を紡ぐ。答えなんてわかり切っているのに。
「嫌だなんて、そんなわけないけど……。カフェは嫌じゃないのかい?」
「嫌だったら、こんな提案しませんよ」
「……だよね」
トレーナーさんが逡巡しているのを幸いに、距離を詰める。
向かい合って座っていたソファーの間にあるテーブルを回り込み、トレーナーさんの肩に手をかけた。
「ですから、試してみましょう」
トレーナーさんが冷静にならない内に、さっさと話を進めてしまう。
「でも……」
「失礼します」
そういって、トレーナーさんの首に腕を回す。
「トレーナーさんも、どうぞ。……嫌ではなければですが」
「……」
無言で、私の背に腕が回された。
トレーナーさんの温もりが伝わってくる。同じように温もりを感じてくれているだろうか。
トレーナーさんの息遣いが聞こえてくる。私の呼吸は早くなっていないだろうか。
心臓が早鐘のようになっている。この鼓動の激しさが、トレーナーさんに伝わってしまわないだろうか。
そんな風に全身でトレーナーさんを感じていると、ふとトレーナーさんの声が響いた。
「ドキドキして、落ち着かないかも……」
「トレーナーさんも、ですか?」
「カフェも?」
「……はい」
自分の鼓動がうるさくて気づかなかったけれど、集中するとわかる。トレーナーさんもドキドキしているのが。
「同じだね」
「同じですね」
そういって静かに笑い合う。静かで、安らかな時間が流れていく。 - 13二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 02:50:27
さっきまで鼓動がうるさかったのが、少し落ち着いてきたかもしれない。
少し余裕がでてきたので、深呼吸を一つ、した。
トレーナーさんも、同じように、大きく息を吸うのが聞こえる。
溶けあう体温とともに、二人のリズムが合っていくような感覚が、多幸感となって私を満たす。
体温も、音も、香りも、全てがトレーナーさんに満たされて──
「カフェ……いい匂いがするね」
──……!!!
その言葉を聞いた私は、何かに弾かれたように、トレーナーさんから飛びのいた。
「カフェ……?どうしたの?」
「……あ、いえ……その、…………トレーナーさんはいかがでしたか?」
「あ、うん。すごく幸せな感じがした。力をもらえたよ。今日はもうちょっと頑張るけど、帰ったらよく眠れそうだ」
「そう……ですか……」
「カフェ、どうしたんだい?やっぱり嫌だったとか……」
「いえ、嫌だったというわけではありません。でも……」
「?」
「トレーナーさんは、えっち、です……。今日は失礼します」
「ちょっ!?待っ、カフェ……!!」
そう言って、私はトレーナー室を飛び出した。
帰り道、汗臭くないか思わず自分の臭いを確かめる。
いい匂いって言われた。……いい匂いって言われた!!トレーニングの後なのに!!
私は私自身の迂闊さに歯噛みする。きっと、全身朱く染まっているに違いない。 - 14二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 07:37:12
最っ高…(語彙力消失)