- 1二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 22:27:19
「ああそう、紅茶飲む?」
「もー!キングさんちゃんと聞いてください!」
「だって、スカイさんが絡むとだいぶ掛かり気味になるのはいつものことだから……」
むうと頬を膨らませながらフラワーさんが紅茶を飲む。
苦笑しながらお茶請けを用意する。
「でもスカイさんって普段から時々カッコいい言動するじゃない」
「それはそうですけど!私はもっともう、直接的なカッコよさが見たいんですよ!壁ドンとか顎クイとか!」
落ち着かせるためにマーマレードをフラワーさんの口元に近づける。
一口食べるとフラワーさんはへにゃっと相好を崩した。
こうしてみると年相応の女の子だなあと思う。
「まあ、ファンの人にはやってあげてるんだしフラワーさんにもやってげたらいいの、に……」
言い終える前から私は後悔していた。
笑顔のはずのフラワーさんから威圧感を感じたからだ。
「……詳しく、教えていただけますか?」
冷静さを欠こうとしている……。
私は圧に押されて話すしかなかった。
「えっと、ファンの子に『気持ちよくだましてあげる♡』とか言ってたり……」
「はあ~!?私もスカイさんにだまされたいんですけどお!?」
「年上のファンの方に甘やかさせてあげたり……」
「ちんちくりんには興味ないってんですかああああ!!?」
「たまにお昼寝してる姿をわざと見せてあげてるって話も……」
「あ゛?」
「フラワーさん、キャラが!」
そしてフラワーさんは走り去ってしまった。
……去り際に一礼するあたり律儀だとは思ったけど。
とりあえずスカイさんへ身の危険を感じたら助けを呼ぶようにメールをしておいた。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 22:27:50
「あの、フラワー?ちょっとセイちゃん苦しいかな~って……」
腹部の圧迫感に戸惑いつつ、その原因に声をかける。
さっきからフラワーが後ろから私に抱きついて離れようとしない。
しかもずっと黙ったままだ。
なにか嫌なことでもあったのだろうか。
引きはがすこともできずあたふたしていると、あきれた表情のキングがやってきた。
「き、キングぅ~……」
「……元はといえばスカイさんに原因があるんだから、気が済むまでそうして上げたら?」
「ええ!?」
混乱しているとフラワーがぽつりとつぶやいた。
「……スカイさんは私のなんですからあ」
キングが携帯の画面を見せてくる。
『あなたがファンの子たちにやってるようなことしてあげて』
目を丸くした後、少し思案する。
フラワーの腕を取り、優しくほどく。
そして指先でフラワーのあごをくいっと持ち上げた。
見る見るうちにフラワーの頬が赤くなる。
泣いていたのか目元も少し赤かった。
耳元へ口を持っていく。
ぴくっと耳が震えた。
わざと冷たく、しかし甘い声でつぶやく。
「逆でしょ?フラワーが私のものなんだよ」
恍惚の表情でフラワーが倒れる。
「わあああああ!?フラワー!?」
慌てて抱き寄せる。
そこまでやれとは言ってない……とあきれた声が後ろから聞こえた気がした。 - 3二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 22:28:41
フラワーさんが求めてスカイさんが攻めてもいいでしょう?
お目汚し失礼しました - 4二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 22:32:07
フラウンスはここぞって時セイちゃんの方がつよつよだと思ってるので私性合
- 5二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 22:32:53
セイちゃんは攻撃力かなり高いからね
素晴らしい物をありがとう - 6二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 22:41:02
高火力紙耐久のセイちゃんはわかりみが深い
- 7二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 22:42:25
キングただひたすら目の前で惚気られ続けただけだこれ!