- 1二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:44:27
- 2二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:46:34
「「よく勝負してた」」
「おれはずっと勝ちっぱなしだった」
「おれはずっと敗けっぱなしだった」
「「…もう勝負はできねェけど」」 - 3二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:48:11
おごごごごごごごご(脳破壊)
- 4二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:48:32
「「悲しく無かった訳じゃねェけど」」
「でもいいんだ!生きてるおれが、アイツの夢を叶えるからさ」
「まあいいんだよ、この世にいるおれが、アイツの分まで約束果たすから」 - 5二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:48:51
このレスは削除されています
- 6二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:49:33
ア゛ア゛(絶命)
- 7二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:49:53
原作だと生きてるから……くいなははい……
- 8二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:50:25
「「ある約束をした。」」
「「次の日にいなくなっちまった。」」 - 9二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:50:40
ああ、だからこの二人価値基準が似てるんすね……
- 10二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:50:56
脳みそをミキサーにかけないでくれ
- 11二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:52:42
ナミウソップフランキー
早く来てこの辛い幼馴染話を終わらせてくれ - 12二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:52:47
「「ソイツは年上の女だった」」
「シャンクスと一緒に海賊になるって、ずっと言ってた」
「世界一強い剣豪になるって、ほとんど毎日言ってたな」
「「…そっか、アイツの夢はもう叶わないのか」」 - 13二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:53:03
おぎゃ…
- 14二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:53:50
くいなちゃ………
- 15二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:54:17
やめろやめろやめろやめてくれ……
- 16二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:54:57
もうお前らが幼馴染でいいよ
- 17二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:54:58
わ…ア
- 18二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:55:26
「「アイツが死ぬ前に、約束してた」」
「今度帰って来たら、強くなったおれとまた勝負するって」
「どっちが先に世界一の剣豪になるか競争する、もう二度と泣き言なんか言わねェって」
「「……約束果たす前に、アイツはいなくなった」」 - 19二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:55:35
突然湧いた幼馴染のせいで嫌な共通点が増えた…
- 20二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:56:20
おいまてやめろおれの脳をこれ以上いじめないでくれ
- 21二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:56:31
これ二人が静かに語ってる状況だったら泣き出す自信があるからやめて…やめて……
- 22二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:56:45
ゾロにはまだいっぱいいるじゃん多分
- 23二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:56:59
サンジならなんとかしてくれるはz…
無理だ……… - 24二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:57:31
これ、夜のサニー号で2人で幼馴染の事で話し合っていて、それをこっそり聞いてる他の一味が静かに泣いてるパターンでは?
- 25二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:57:36
- 26二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:57:43
「おれがもっと頑張ったら、きっとアイツは、ウタは、生きてたと思う」
「おれがアイツを、くいなを守れるぐらい強かったら、多分生きてた」
「「でもいつまでも悩んでたってしょうがねェから、おれとアイツの夢を叶える為に生きることにした」」 - 27二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:57:53
ちょっとくいなとウタのあいつらなんであんなにしんみりしてんの的な会話が挟まらないと俺はちょっと爆発してしまう
- 28二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:58:25
明日脳を焼きに行くはずなのに何故今脳を焼かれているんだ俺は
- 29二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 17:59:17
あの道場の子供達全員階段から落ちたのか・・・・
- 30二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:00:08
- 31二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:01:50
同じくウタの件も、あの時点でもうどうにもならなかったような気がする
- 32二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:01:50
どっちも約束を果たせなかったとか、わあ、ァ
- 33二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:01:53
「神とかそんなモンに興味はねェけど」
「神には絶対祈らねェけど」
「「空島よりも遠い天国で、おれのこと見てくれてたらそれでいい」」
「「そしたらそこまで届くくらいにおれはここで強くなるから」」 - 34二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:02:17
あれは「どんなに強いヤツでも死ぬ時は死ぬ」ってエピソードだからね…
- 35二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:03:49
「なんだ、ゾロも同じこと思ってたのか」
「ああ、まあな。…ところでルフィ、アレ」
「おう、知ってる」
「「…お前ら出てこいよ」」 - 36二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:04:00
黄泉の国はありますよ byブルック
- 37二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:05:11
くいなの件一味は知ってるんか
- 38二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:06:04
ノジコが、カヤが、アイスバーグが生きていることの幸せを噛みしめていそうなギャラリー
- 39二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:06:26
「だってっ…!!アンタら…!!」
「ウオーーウ、なんだよおめェら泣かすんじゃねェよー!!!」
「知りたくながったよォ、そんな共通点!!」
「「なんでおれらより泣いてんだお前ら」」 - 40二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:07:30
「「おっ、ウソップもカヤが幼馴染だったよな話に入れよ」
- 41二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:08:11
ウソップの胃が捩じ切れちゃう…
- 42二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:08:57
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:10:00
やめろやめろ。
ウソップとカヤって幼馴染だっけ?
いやとりあえずウソップを巻き込むなやめてやれ、胃がねじ切れる - 44二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:10:15
「なんか珍しくしんみり話してんなと思ったら…なんて話してんだよお前ら」
「ホント…ウソップも言ってたけど、あまり知りたくは無かったわね」
「「いいだろ別に。気にしねェし」」 - 45二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:10:34
(ウソカヤは嘘つきに通って1年の付き合いやで…)
(それはそれとしてウソップには旧ウソップ海賊団という幼馴染が3人いるで…) - 46二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:11:22
チョッパー「年の近い友だちかあ。おれ群れのトナカイとは友だちになれなかったから、思い出ってなんかいいな」
- 47二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:11:33
ウタは原作時空だと新曲作って生きてるんだ
- 48二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:12:11
さらっとつらいのやめろよ
- 49二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:12:32
その階段悪魔の実でも食ったのか
- 50二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:15:05
一味の幼馴染
ルフィ→ウタ、サボ
ゾロ→くいな
ナミ→のじこ(?)
ウソップ→ウソップ海賊団
サンジ→…
ビビ→コーザ
チョッパー→…
ロビン→…
フランキー→アイスバーグ
ブルック→…
ジンベエ→アーロン? - 51二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:15:35
「えェまあ…黄泉の世界はありますからね。それが俗に言う天国と同じかは分かりませんが……きっと、アナタ方の幼馴染さんも、一喜一憂しながら見守っていることでしょう」
「一度死んでる者の言葉は重いのォ…」
「…ならてめェら、その“夢”、絶対叶えるんだぞ。天国だろうがどこにいようが、レディを悲しませるのはおれが許さねェ」
「「当たり前だろ」」 - 52二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 18:19:09
「海賊王におれはなるんだ、絶対に!!」
「世界一の大剣豪になるのは約束だからな、絶対果たす」 - 53二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:20:34
そう高らかに宣言した二人を前に、ずずっと長い鼻をすすった。なんだか、コイツらの底知れない力の根源を見た、いや聞いたような、そんな気がした。
宴の途中に何がどうなったのか始まった昔話。ルフィとゾロとでポツポツと紡がれたその内容は、悲しい哀しい共通点の話だった。
二人はケロリとした顔だったけど、盗み聞きしていたこちらからしたらたまったモンじゃない。いや、隠れて(バレていたみたいだけど)聞いていたおれらが完璧に悪いのだが。
また皆となんでもないような話をし始めた二人の後ろには、煌めく満天の星空があった。月を中心に、キラキラと眩しい程に輝いている。
そこでふと、思い出した。村にいたときに聞いたことがある、誰にも確かめようのない迷信のような、そんな話を。
──死んだ人は星となって輝き続ける──
大人がたまにそんなようなことを言っていた。そんなのウソだと思ったけど、やっぱりどこかで信じていたおれは、夜になっては星になったであろう母親を想い、空を見上げていたことがあった。
その迷信と、二人が言った“天国”という存在。それがもしも本当にあるのならば、死んだ人は皆天国へいき、夜だけ誰かを見守ることができるようになっているのではないか、なんて突拍子もないことを思った。我ながらウソのような話だ。
それでも、もしもそれが、“ウソからでた真”だったとしたら。
母ちゃんと、それからアイツらの幼馴染と、ナミたちの大切な人!!おれらが夢を叶えるまで続くおれらの冒険、ちょっと長いけどさ、見守ってやってくれよな!!!
…ウソじゃねェぞ!!本心だからな!!!! - 54二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:24:38
調子に乗って長い文章を書いたことをここにお詫びしますスレ主です。スレを立てた頃は何気なしでしたが、なぜか文章が浮かんできてしまったので、書くことにしました。ここまで読んで下さりありがとうございます。
もう文章が浮かばないのでここで終わりとさせて頂きます。
後はなんか適当にカキコして下さい。 - 55二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:32:39
ありがとうございましたすごく綺麗な文章でした情緒は御臨終しました好きです
ちょっとくいなちゃん生存ifスレあさってきますね!!!!!! - 56二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:36:16
おいウタ見てるか。
これどう思って見てるよ。
2歳下の幼馴染置いて、勝手におっ死にしやがってよ。 - 57二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 19:49:15
🐟「ムハハ幼馴染とはそういうものだ」
- 58二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 06:43:22
神様に祈ってどうにかなる案件じゃなかったもんな
- 59二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:01:01
「「…幼馴染がいたんだ」」
「「ソイツは年下の男でさ」」
「はちゃめちゃでバカで、弱くて、すぐ誰かに騙されるような、子供っぽいヤツだった」
「アホで、弱くて、でも何事も諦めないような、方向音痴のクセに真っ直ぐなヤツだった」 - 60二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:03:57
「「勝負をしてたんだ」」
「「私はずっと勝ちっぱなしでさ」」
「アイツは自分の敗けを認めなかったけど」
「アイツは敗けたらまたすぐに稽古してたけど」
「「…もうアイツとの勝負はできないのか」」 - 61二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:05:06
重い……!!
- 62二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:05:21
ヒュッ(息を引き取った音)
- 63二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:06:16
「「約束してたんだ」」
「アイツと一緒に新時代をつくるって」
「世界一の大剣豪になる競争をするって」
「「…もうできないのか、“一緒に”は」」 - 64二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:07:22
生きてて…欲しかったんだ……
- 65二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:08:22
「「約束してたのにさ、置いてっちゃったんだよね」」
「「…バカだよね。アイツよりバカだよ、私は」」
「「でも、アイツは前を向いてたからさ。私もここで前を向くことにしたんだ」」 - 66二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:10:41
ゾロの過去って他と比べて軽いとか言われがちだけど他と違って自分がどれだけ強くなっても助けてやれないしどうしようもないただありふれた不幸だからこそのやるせなさがあってきついよね
- 67二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:12:54
「私がもっと、シャンクスのことを、ルフィのことを信じられたら、まだアイツと一緒にいれたのかな」
「私がもっと、階段なんかに敗けないくらい強かったら、まだアイツと競争できたのかな」
「「そうやって後悔の中にいたけど、アナタたちがいたから、私はここで頑張れたんだよ」」 - 68二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:17:15
「私はここでも歌を歌って皆を楽しませるし、たまにはルンバー界賊団の皆とも合唱してる」
「私はここでも竹刀を振るって、毎日鍛えてる」
「「だから、ホントにありがとう、皆」」
──そう微笑む彼女らの前には、同じく後悔と共に“ここ”へやって来た者たちがいた。彼らの共通点は唯一つ。今世界中に名を馳せている“麦わらの一味”の彼らをのこして、ここへ来たということ。 - 69二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:27:23
テンガロンハットを被った男は、笑う。
「何だよ今更、“ありがとう”なんて」
煙草を吸っていた女は、フー…、と息を吐いて笑った。
「エースの言う通り。感謝したって何もでないわよ? …お酒ってどこにあったっけ?」
息子の同じく鼻の長い女は、煙草の女に向けて笑みを零した。
「ベルメールったら、何か出す気まんまんじゃないか」
息子と同じ優雅な金髪を惜しげもなく晒す女も、笑う。
「貴方たちに感謝するのは、こっちの方だっていうのに」 - 70二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:40:10
病院の代表的な十字架マークのような髪型の男は、照れくさそうに頭を掻いた。
「…長年医者やってきたが、感謝されるのは久々だな」
娘の真逆の色、白い髪をした女は、ふふ、と微笑んだ。
「ソラも言ってたけど、私の方こそ、感謝してもし足りないわよ」
魚人の大男は、何が面白いのか爆笑していた。
「たっはっ!!! !!!…!!!……!!!」
目の下のマークが印象的な男は、仲間からヴァイオリンを貰い、叫ぶ。
「こりゃめでてェな、おれらが感謝されるなんて!! よォし、唄うか!!? 唄おうぜ、お前たち!!!」
『『『さんはいっ!! 〜ア、ビンクスの酒をォー♪』』』
陽気に唄い出した海賊たちを前に、竹刀を持った少女と、赤と白の髪の毛の少女は顔を見合わせ、笑った。
また今日飽きずに宴をするらしい。 - 71二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 11:48:11
ルフィやウソップたちが空想したように、“天国という場所が存在して、そこに死んだ者たちが集まりこちらを見守っている”、が本当にあったとしたらという話でした。
もう文章が思いつかないなんて言ってたら思いついちゃったのでとりあえず書いておきました。
サラッと色んな人が天国にいましたけど「いやこのキャラクターは生きてるよ!!」という方がいましたらすみません。読んだ記憶を頭から消去して下さい。
これで本当に終わりなので、後は適当にカキコして下さい。 - 72二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 12:33:29
くいなちゃ…くいなちゃ…
ありがとう本当にありがとうみんなが麦わらの一味気にかけてくれてるの優しい世界…
一味みんな夢を叶えて天国で大切な人たちと笑顔で再会してくれ
涙が止まらないよ本当にありがとう - 73二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 12:57:53
すばらしい…
- 74二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 16:20:41
うう…ぐずっ(号泣)
- 75二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 02:57:02
真夜中に心肺停止したわ
死亡確定 - 76二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 13:01:47
もっと被害者増やそう
- 77二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 15:33:18
このレスは削除されています
- 78二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:59:16
- 79二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:00:47
ルフィの幼馴染真っ先に認定したのゾロだっけそういや
- 80二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:01:15
終わり終わり言ってたくせにまた無駄に長いの思いついたので書いていいですか??いいですよね???
ってことで蛇足です↓ - 81二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:02:14
どんちゃん騒ぎを始めた海賊たちを前に、長い鼻をスン、とすすった。くいなとウタの話を聞いているうちに、少し泣いていたみたいだ。
突然始まった、二人によってポツポツと紡がれたそれは、悲しい哀しい、現世へ置いていってしまった幼馴染の話だった。
彼女らに幼馴染がいることは知っていたが、改めてしっかりと聞いたのはこれが始めてだった。だから、話してくれてありがとう、という気持ちがある。
きっと、それ程に私たちを信用してくれたのだと思うと、少し心があたたかくなった。
ここ天国には、とあるルールがある。
それは、“現世で美しい星空が見えるときのみ、生前出会ったことのある者の今を見ることができる”、というものだ。
ちょっと意地悪いルールだと思ったが、まあ見れるだけありがたいと思い、見れるときは毎回見るようにしている。
例えばエースは、かつて所属していた海賊団の他の船員や兄弟を見ているし、ベルメールは自分の住んでいた村や二人の娘を見ている。ソラたちも各々の大切な人を見ていた。
私が見るのは主に、海賊となった二人の家族。
特に弱虫な息子なんかは見ていてハラハラする。夜だから大抵は寝ているが、たまに起きてはビクビクしながらも空を見上げていたりするのだ。彼が何を想い空を見ているのかなんてもう知る由もない。まあ大方、村の迷信でも信じているのだろうけど。
今日も現世では星空が広がっているようで、こちらからもその様子が良く見えた。私たちが決まって見るのは、麦わら帽子の船長がいる海賊団、麦わらの一味だった。
なんの縁だか知らないけれど、私もオルビアもトムもヨーキたちも、その一味の誰かと何らかの関わりがあるらしかった。だからこうして、その一味のことを見守っているのだ。 - 82二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:02:33
現世では何やら、船長と戦闘員がクルーたちにもみくちゃにされていた。何があったのか見ていなかったが、とりあえず仲良しで安心する。昔は少し拗れたこともあったけれど、結果こうやって仲良しでいるのなら良い。
──私の視線は自然と、私と似て鼻の長い少年に向いていた。
息子なのだから、少し贔屓目に見てしまうのは親心といったものだろう。息子は、こちらを真っ直ぐと、何かを伝えたいような目で見ていた。ちょっとだけ、切なげに。
…何を考えているのかは知らないけど、アンタのことはここでずっと見守っててやるから、安心して冒険しなよ!!!
私の愛しい優しい嘘つきは、こちらを見て微笑んだかと思うと、また仲間のもとへ走って行った。 - 83二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 07:46:31
良い話読ませてくれてありがとう