- 1122/10/29(土) 20:30:25
それはある日のおやつの時に起こった。
その時のおやつはサクランボが乗ったプリンだったんだけど、ナミが急に変な事言い出した事が全てのきっかけになった。
ナミ「そういえばさ、サクランボの茎を口の中で結べる人はキスが上手いって言うわよね」
ウタ「へぇ、そうなの?」
ロビン「ただの都市伝説よ。それくらい器用に舌を動かせる人なら、きっとキスも上手だろうという考えから生まれたものなのかもね」
ブルック「ええ、昔から言われていましたねぇ」
チョッパー「そうなのか。ロビンは物知りだなー」
ロビン「ふふ。ありがとう」
ブルック「あれ、私の事は褒めて下さらない?」
ナミ「せっかくだから皆で試してみない?」
ウタ「えっ」
ルフィ「面白ェ!やろう!」 - 2二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:33:23
この中で結べるの上手そうな奴…ナミさん?
- 3122/10/29(土) 20:35:27
そんなこんなで皆してやる事になっちゃった。
でもそんなのやった事ないし…キスが下手って思われるのもなんかイヤだ。一応頑張ってはみるけど…。
ロビン「こう?」
ウソップ「すげぇ!一瞬で出来てる!」
ナミ「私も出来た」
チョッパー「すげー!」
サンジ「流石ナミさんとロビンちゃん♡」
え、うそ。もう出来たの?
…まぁあの2人はキスすごく上手そうだもんね。
なんか納得の人たちだ…。
ルフィ「むぐぐ」ムグムグ
ウタ「うーん…?」モゴモゴ
ナミ「2人はまだ出来そうにないわね」
ルフィ「すぐにやってやるよ…」ムグムグ
ウタ「うー…あ、ほどけちゃった…」モゴモゴ
ロビン「ふふ。焦らなくていいのよ」
ウタ「もー分かんない!どうやってやるの!?」 - 4二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:40:25
俺もできない
舌の長さって関係あるのかな - 5122/10/29(土) 20:40:40
どうも苦戦してるのは私とルフィだけじゃなかった。
他にも何人か苦戦してるみたいで、良くない事だけどちょっと安心したかも…。
ジンベエ「うーむ、なかなか難しいのう…」
ウタ「ね、上手く出来ないよね。ルフィは?」
ルフィ「もうちょい…もうちょい……あ!ほどけた!」
ウタ「だよねぇ」
ベロをどうやって使えばいいの!?
何がなにやら全然わかんない!
……やっぱり私ってキスが下手なのかな。
フランキー「おれ出来たぜ」
ウソップ「お、出来た!」
ブルック「私も出来ました!」
チョッパー「すげー。おれ全然できねェ…」
ナミ「器用な人たちは流石ね」
フランキーさんとウソップもブルックさんも出来た…。
いやまぁ、あの3人は結構手先が器用だし?
工作とか細かい事が得意な人たちだし?
…別に悔しくなんかないし。 - 6二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 20:41:46
ブルック舌あんのかw
- 7122/10/29(土) 20:45:42
ウタ「ゾロはやらないの?」
ゾロ「下らねェ。やる意味ねェだろ」
サンジ「ああ、お前はキスする機会なんかねェもんな」
ゾロ「ああ!?」
ナミ「ほらケンカしないの。それならゾロもやってみなさいよ」
ゾロ「エロコックより早く終わらせてやる…」
サンジ「おお?言ったなマリモ野郎。お前より早く結んでやる」
ウタ「ねぇルフィ、どっちが勝つと思う?」
ルフィ「……」ムグムグ
ウタ「めっちゃ集中してる…」
チョッパー「おれ全然できねェ…」
ジンベエ「ワシもじゃ。牙が邪魔なのかのう…」
ロビン「あなたたち2人の場合、歯や舌みたいな口内の構造上の問題なのかもしれないわね」
ウソップ「こんな時まで真面目に考察すんなよな」 - 8122/10/29(土) 20:50:18
「「オラ!出来たぞ!」」
サンジ「おれの方が早かったろ!」
ゾロ「テメェの目は節穴か!おれの方が早かった!」
サンジ「いやおれが1秒早かった!」
ゾロ「おれはお前より0.5秒は早かっただろ!」
ナミ「いや引き分けよ、アンタたち」
ゾロ「……ちっ」
サンジ「辛辣なナミさんも素敵だ…♡」
チョッパー「ダメだー…おれもうギブアップ…」
ロビン「(かわいい)」
ジンベエ「わはは!ならワシも諦めるとするか!」
ルフィ「うーん…」ムグムグ
ウタ「うー……」モゴモゴ - 9122/10/29(土) 22:10:05
ナミ「アンタたちもいい加減諦めたら?」
ルフィ「でもよォ…」
ナミ「こんなのただの遊びじゃない。ムキになる事ないわよ」
ウタ「うーん……じゃあ私ギブアップする…」
ルフィ「おれも…」
ウソップ「ってかルフィの奴かなりボロボロだな。お前噛みすぎなんだよ」
ルフィ「かなぁ」
ウタ「そういうものなの?」
ナミ「まぁ多少は噛んで柔らかくした方がやりやすいかもね」
ロビン「あとはそうね…丁寧に舌と歯を使って、傷を付けないようにゆっくりと優しくしてあげるのよ」
ウタ「なんかオトナっぽい…」ドキドキ
サンジ「……」ボタボタ
チョッパー「輸血パックの残りが少ねェからお前もう鼻血出すなよ」 - 10122/10/29(土) 22:15:18
私とルフィは最後まで出来なかった。
正直言うとルフィとは良くキスをしてるからほんのちょっとだけ自信があった。
…けど今思えば深い方はあんまりしてなかったかも。
あのキスは心がふわふわして気持ちいいけど、ものすごく恥ずかしくてどうしても躊躇しちゃう。
ルフィは別に拒んだりはしないけど、逆に積極的にして来たりもしない。
普通のちゅーはルフィからもしてくれるけど、深い方はしてこない。
それってもしかして、私が下手だからするのがあんまり好きじゃないって事なの?
考えれば考えるほど憂鬱になってきた。
サクランボの茎が結べなかっただけで。
あんなのただの遊び、なのにね。
ちょっとだけ自分が嫌になって甲板で1人しょんぼりしてたらルフィが隣に座ってくれた。 - 11122/10/29(土) 22:20:27
ウタ「結局私たち上手く出来なかったね」
ルフィ「別にいいじゃねェか」
ウタ「2人ともちゅーが下手なんだって思われちゃったかも」
ルフィ「そんなん気にすんなって」
ウタ「うーん……」
ルフィ「おれ、ウタとするちゅーは好きだぞ」
ウタ「そう?下手じゃない?」
ルフィ「上手いとか下手とかわかんねェし」
ウタ「まぁ…私もそうだけど…」
ルフィ「したい時にするのが1番だろ」
ウタ「うん…」
ルフィ「だからそんな気にすんなって」 - 12122/10/29(土) 22:25:24
ウタ「ありがと。…でもやっぱりもっと上手くなりたいじゃない」
ルフィ「そうか?」
ウタ「…うん」
ルフィ「まぁ、ウタがそうしてェんならそうしたらいいよ」
ウタ「……」
ルフィ「……どうした?」
ウタ「……」
ルフィ「ウタ?」
ウタ「ルフィ…」
ルフィ「ん?」
ウタ「……今からしてみる?」
ルフィ「なにを?」
ウタ「…深いキスの練習」
終 - 13二次元好きの匿名さん22/10/29(土) 22:28:26
うおおお ほのぼのあまあまで…………とってもよかった!!!