ウマ娘のSSの没ネタを供養するスレ

  • 1122/10/30(日) 17:40:54

    他の人も供養するネタがあるならどうぞ
    ――――――――――――――――――――――――――
    主人公
    オリウマ娘
    趣味は走ることで苦手なことは他人を傷つけること
    町内会のちびっこウマ娘かけっこ大会で優勝したときに母親にその才能を見出され以来トレセン学園入学まで母親から徹底的な指導を受ける
    母から託された夢を叶えるために必死で努力をしているが、そもそも走るのは好きだけど競い合うのも勝って誰かが傷ついてしまうのも嫌で根本的にレースに向いてない
    母親を傷つけないために表に出さないようにしてるので誰にも気づかれていないが実は精神的にズタボロ
    幼少期から練習漬けのためコミュ障で知人はいても友人は居らず、同室のパーマーには気にかけられているものの気づいていない

    母親
    オリウマ娘
    かつて三冠確実と言われていたものの日本ダービーで足を骨折して引退そのまま完治せず車椅子生活
    かつての夢を諦めていたが生まれてきた娘がウマ娘であり幼いながらもかつての自分に迫る才能を感じてしまい娘に自分の夢を押し付けて生き方を縛る毒親になってしまう
    主人公には指導前に意思確認をしておりその後文句が出てないので同じ夢を抱いてくれていると思っている
    何気ない言葉の節々から主人公に無意識にプレッシャーを掛け続け、走るのをやめたいと言い出せない空気を作り出していることに気づいていない

    トレーナー
    新人トレーナー
    主人公の模擬レースでの鬼気迫る走りと「たとえ死んでも三冠を取らないといけない」という意気込みに触れ、「夢を叶える手伝いをしたい」「もっと走ることを楽しんで欲しい」という思いから名乗りを上げ担当トレーナーになる
    主人公の走り方がかつて憧れながらも怪我により夢破れてしまったウマ娘と瓜二つなのでどうにか矯正できないか日々悩んでいるが聞き入れてもらえず練習後のケアに腐心している

  • 2二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:41:31

    (没にするほどネタが思い浮かばないなんて言えない)

  • 3二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:42:20

    あるにはあるんだけど何かの間違いで書きたくなった時に困るから出すに出せない
    誰かプロット上げるから書いてくんねーかな~~~~~

  • 4122/10/30(日) 17:42:35

    皐月賞、日本ダービーと体を痛めつけながら勝利するも体の各所に爆弾が出来る
    トレーナーのケアを受けながら練習を行い菊花賞が近づいたある日、多少はマシになるもこのままレースを行っては大怪我になってもおかしくない主人公にトレーナーがドクターストップをかける
    対して主人公は「三冠が取れるならその後は走れなくなってもいい。もしも出走させないならこの場で足を叩き折ってほしい、それなら納得ができる。」という
    その意志の硬さにトレーナーが折れ、練習を筋力が落ちない程度のものに切り替え菊花賞当日まで体の回復に務めることを条件に出走させることを了承する
    そして運命の菊花賞、最終直線に入った時点で既に一位の主人公とニ位の間に大差が開いており誰もが新たな無敗の三冠ウマ娘の誕生を確信した中で唐突に主人公が失速する
    明らかに故障しておりトレーナーが救護班を呼びどんどん後続が迫ってきている中で執念で残りを走りきりクビ差で勝利するも、その直後に倒れて病院に運び込まれる
    幸い春までリハビリを行えば後遺症もなく復帰できると言われトレーナーと母親が胸をなでおろすも主人公はこのまま引退すると両者に告げる
    動揺する母親に「走るのは好きだけどレースで勝ちたいと思うほどではない」「勝ったあとに悔しくて泣いてる他のウマ娘を見るのが嫌だった」と今までの思いをぶちまけて「お母さんの夢のために今まで頑張ってきた。これからは私の人生を生きていきたい」と告げる


    ここまで設定とあらすじ作ったけどどうしても暗い展開から抜けれないしここから面白くするストーリーも考えつかなかったので供養します

  • 5二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:43:10

    ファル子がフラッシュに横綱相撲について説明するために相撲する話
    どすこい☆って言わせたかっただけなのに書いてたら長くなって捨てちゃった

  • 6二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:43:53

    最優秀ウマ娘のトレーナー達が集められてそれぞれの担当達とスポーツ対決する話やろうと思ったら登場人物多すぎて断念した

  • 7二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:46:49

    シンボリ三人衆×トレ(♂︎)の
    ラブラブちゅっちゅ書こうとして
    クリスエスのエミュで諦めた

    1のやつ続きが気になるな…

  • 8二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:48:10

    シンボリルドルフがトレーナー君に白のマイクロビキニでマッサージをお願いするけど実は内心めちゃくちゃドキドキしててちょっと触っただけでかわいい声あげちゃうやつ

  • 9二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:48:47

    >>1

    勝てる才能があるのにレースが苦手なのが地獄すぎる……

  • 10二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:48:47

    ALSになったトレーナーを介護するマーチャンがこのまま人間らしく死なせるべきなのかそれとも最期まで生きていた思い出を残すべきなのか思い悩むお話とかですね

  • 11二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:52:59

    ウマ娘のヒト化コラ(耳とか取ったやつ)で違和感の少なかったエルから思いついたエルが変装してトレーナーに近づくドッキリをした結果反撃を受ける話です

  • 12二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:55:40

    「確かに、あなたの体をコピーして生まれて、その上身体能力を調整された私は、本気で走ればあなたより早いかもしれない。でも、どうしたってそんな気になれないんだよ。
     ウマ娘が持つ本能って言うか、魂って言うか、そういうものはコピーできなかったんだろうね。
     走る気のないウマ娘なんている意味がないし、迷惑なだけなの。わかるでしょ?」
     
    「だから私の前からも、誰の前からも消えようとしてるの?
     あなたは私のクローンとして生まれたかもしれないけど、私はそんなこと知らなかったし、あなたと普通に友達でいられてると思ってた。
     走らなくったっていいから、私と一緒にいてよ。友達と別れたくないって気持ちは変なの?あなたにだって、そういう気持ちくらいあるでしょ?」

    みたいなクローンネタをちょっと考えたけど、ここから膨らまないしネタがデリケートすぎるので供養。
    誰か書いて。

  • 13二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:55:45

    スズカシナリオみたく自分の走りが絶望だけじゃなくもっと多くの夢や希望を与えていることに気づけるルートならハッピーエンドになりそうではあるけど…

  • 14二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 17:57:36

    シンボリ家×♀トレの百合ハーレムものを書こうとしたけど
    シリウスとクリスエスがどう絡むのか公式にないことと
    他に書きたいものも多過ぎて一時的に没にした
    書いても自分以外が読めるように公開するかもわからん

  • 15二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:05:14

     やがて、ぽつり、ぽつりと。
     徐々に徐々に雨脚は強くなっていく。

    「マジかよ……!」

     突然、頭から何かを被せられる。
     この匂いは……トレーナーのもの。チラリと横にいるトレーナーを確認すると先ほどまで着ていたはずの上着を着ていない。
     つまり今アタシの頭に被せられているのは……。

    (これ、トレーナーの……!)

    「ドーベル! 取り合えずどこかに避難するぞ!」
    「あ、ちょ、ちょっと!」

     上半身を覆うくらいの衣服に雨を肩代わりしてもらいながら、トレーナーに背を押されつつ、雨を凌げる場所へと向かった。

    「ごめん……アタシの為に上着びしょ濡れにさせちゃって……」
    「いや、君がそんなに濡れなくて良かったよ」

     アタシとトレーナーとではかなり体格差がある為、そのトレーナーの上着を被せられたアタシは幸い雨の被害をほとんど受けなかった。代わりにトレーナーはびしょ濡れに。

    「あ~……どうするかな……」

     雨に濡れて頭に張り付いてしまった髪を掻き上げるその仕草に、思わず胸が高鳴ってしまう。
     しばらくの間止みそうにもない雨を、恨めし気に睨みつけるその厳しい目つきは、アタシの知っている普段のトレーナーの姿とは異なっていて……。
     はっきり言ってしまえば、ちょっと……いや、かなり格好良かった。
     熱に浮かされたように、ぼーっとトレーナーの方を見つめていると視線に気づいたのか、厳しい目つきはどこへ行ったのか、いつもの優しい瞳に変わって微笑みかけてくれる。


    まで書いて起も承も結も埋められない事に気づいてお蔵入りしました。

  • 16二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:06:26

    自分、とにもかくにも曇らせが苦手なんだけど、曇らせとか無いわーって条件反射で言ったりせず、SS書き名乗るならまず書いてからテメーの筆の好みに合うか決めんのがスジだろって思い立って、脳の病気になって記憶が混乱するセイウンスカイっていう概念で書いてみたの。

    大学生でキングと付き合ってるのに本人は目が覚めたらトレセン学園に居るはずが知らない所にいて自分の中では菊花賞勝ったくらいの記憶で止まっててとっくにトレセン学園卒業してるっている状況に愕然とする所から始まって、そっからキングに付き添われて病院行ってその理由が脳の病気だって分かるんだ。手術しなきゃどんどん記憶は壊れていくし、命にも関わる。セイちゃんは記憶がぽっかり抜けてあまつさえ今も尚こぼれ落ちていく感覚に苦しむし皆もそんなセイちゃんを見てられないくらい辛い。『このまま私達の知るセイちゃんが思い出ごと消えて無くなって欲しくない』ってキング他の必死に励ましで恐怖を乗り越えて手術してなんとか一命は取り留めて身体は回復に向かうけど、記憶の混乱は残ったままで、「スペちゃんジャパンカップおめでとう」とか「高松宮記念近いのにトレーニングサボってて良いの~?」みたいな事を学園時代そのままの笑顔とノリで言ってくるセイちゃんに皆愕然とするんだけど、キングは覚悟決めて寄り添い続けるしフラワーもスペちゃん達もそんなキングを見て涙を拭って腹を括るって感じ。

    結果、途中からなんでセイちゃんとキングがこんな辛い目にあわなきゃいけないんだ俺はつらい耐えられないもういい俺は一生ゲロ甘イチャラブSS書きで良い(慟哭)ってなったんで綺麗にボツになりましたとさ

  • 17二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 18:11:10

    >>16

    >SS書き名乗るならまず書いてからテメーの筆の好みに合うか決めんのがスジだろって思い立って

    その発想誉れ高い

  • 18二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:05:43

    マチタンと蜘蛛の話を考えたけど考えただけだった。
    深夜目が覚めるとマチカネ部屋に巨大な蜘蛛が現れてぴええええ! って叫んでフクキタルがそれに驚いてふぎゃろぉぉぉぉ! ってなってシャカールがキレる
    家探しするけど見つからず見間違いだったんだろうと結論が出るけど、何故かマチタンが1人の時だけその蜘蛛と遭遇する
    そんな話をカノープスの面々と話すけどイクノとネイチャが微妙な顔をして「多分害はないから放っといていいと思うよ」と、微妙に何かを濁しながら訳知り顔で語る。
    そんな日が続いておっかなびっくり部屋に入ると、部屋には黒くて油まみれのアイツがカサカサ歩いている
    完全にフリーズしてしまいあわあわすらできない状況でこっちに向かってきた! となった瞬間、いつも見かけていたあの蜘蛛が飛び出して油虫を捕まえてどっか行く。
    それ以降その蜘蛛を見ることがなくなり、後日その話をしたらそれは多分アシタガクモだと教えられる。
    見た目はグロテスクだが臆病なので部屋のどこかに隠れているし、害虫を見つけたら捕食してくれる益虫である。
    そして部屋に捕食対象がいなくなれば自然といなくなる。だから以前放っといていいと言われたんだと腑に落ちる。
    助けてくれたお礼を言えず、いなくなって寂しさを感じるマチタン。本物の蜘蛛はまだ怖いけど、少しだけ、蜘蛛を克服できたかなと夜を迎えるのだった。




    「ねえねえ、アシダカ軍曹が長いこと居たってことは油虫もマチカネ部屋にいっぱい生息してたんじゃないのかもん?」
    「それは言わぬが花ですよ。ターボさん」

    こんな話を考えたけどいざ文章にしようと考えたら全然筆が進まなかったのでプロットを供養する

  • 19二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:26:59

    メジロあたりのトレーナーが天皇賞を制覇した辺りから急に生えてきた謎の親戚にタカられてるところにひょっこりタマが来て
    「ウマ娘はみーんな走るの好きやけんなー、邪魔したらあかんで。下手に手ェ出してみや──指喰い千切られても知らんぞ」
    と威圧して追い払う話

    元ネタの要素出したいのと絶対そういう自称親戚出てくるよなーって思って書いたもののなんか性格悪い文章な気がしたからお蔵入り

  • 20二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 20:30:58

    トレーナーが夢の中でカフェと、カフェそっくりの子に見たことも行ったこともない謎の空間で出会って捕食される話
    どこかのスレで導入っぽいとこまで辻SSで投下したけどどうしたってその先は規約違反だった

  • 21二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:19:46

    >>16

    何?


    セイちゃんは菊花賞の後は史実通り長いトンネルに入るんだけれど最後の最後のアオハル杯決勝でチームファースト相手に最後の長距離戦で粘り勝ちしてMVPを取った記憶がすっぽり抜けちゃってるって言った?


    そのあと5人で手を繋いでジャンプしている写真を見ても実感が湧いていないのを見て、キングたちがシニア以降の記憶を呼び覚まそうと5人で走るって言った??

  • 22二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:25:10

    バクシンオーが有馬記念優勝する激アツ話
    バクシンオーの激アツなSSなさすぎてバクシンオーは「嘘つき♡」とか言わないもん!とかくそみたいな八つ当たりしながら自分の解釈を詰めまくってた
    普通に文の出来に納得できなかったからいつかまた書く

  • 23二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:26:54

    使いたい曲は浮かぶけどSSの内容が出てこない

  • 24二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:29:01

    キングが落ち込んでいるのを見て、現役時代のノリで元気の出る悪戯をしかけようとするセイちゃん
    しかし記憶が長く持たないせいでまともな策を練ることもできない
    おかげでちょっと周りを散らかしただけで、自分がなぜそうしようとしていたのかもわからなくなり
    不安から耳を垂れさせてしまう

    そこを張本人のキングに見つかったが、こちらの方が(何度もからかわれていた経験から)だいたいを察する
    お礼を言うキング、何故お礼を言われたのかもわからないセイちゃん

    いいの、私が言いたかったのと後ろから抱きしめてあげるキング

  • 25二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:30:24

    え、今日は途中でボツにしたSS投下してもいいのか?!

  • 26二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:34:22

    突如、今日はフラワー姉の花壇に水をやらないとと思い立ったセイちゃん
    しかし既に卒業していて、当然ドアを開けてもトレセン学園とは全く違う景色が広がっている
    彷徨い出て徘徊しかけたところで連絡が入り、すっ飛んでくるキング

    セイちゃんはもはや、何故自分が部屋から出たのもわからない
    キングは「こっそりトレーニングするつもりだったんでしょう?」と水を向ける
    条件反射で「いやぁ、今日は釣れそうで」とごまかすセイちゃん
    本当にそのつもりだったのかもしれないと思い込んで、笑顔が戻る

    優しく手を繋ぐキング

  • 27二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:36:21

    ダンナを旦那と呼ぶ日

    というイナリのSSを書こうと思ったけどイナリが引けずに没にしてしまったのは…俺なんだ!!

  • 28二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:43:52

    記憶混濁の進行を遅らせる薬を処方されるセイちゃん
    しかし、自分の症状を忘れているタイミングで持って行っても何の薬なのと訝しまれる
    仕方なく症状を自覚して、愕然としている時に差し出すことで飲んでもらうキング
    一番彼女が傷ついているタイミングでしか、病を和らげることができないなんて
    そして、ある日セイちゃんは訝しむ理由を口にした

    「これ、規定に引っかからないよね?」

    この子は、まだ走り続けているのね……
    かけがえのない友人であり、ライバルの想いを受け取るキング
    欠かさず薬を飲ませつつ、自分も少しずつトレーニングを積んでみる
    もしかしたら、突然走ると言い出すかもしれないと思って

    そんな時に、一流のライバルが無様な走りは見せられないと思って

  • 29二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:50:15

    スぺちゃんがセイちゃんの見舞いにやってくるが、なんかもうボロボロ泣いてる
    スカイさんが見たら驚くでしょうとキングに諭されて、けっぱって自分の顔をぐしぐし拭うスぺちゃん

    結果、なんか全体的に顔が赤いところをセイちゃんに見つかる
    途端に真剣な目つきになるセイちゃん……セイウンスカイ

    外へ飛び出して行こうとするので慌てて止めるが、ごまかしつつ出し抜こうとしてくるので
    敢えて外へ出させたうえで二人がかりで追って様子を見守ってみる

    「次のダービー、怖そうだありゃ……」

    皐月賞で自分に負けた時の悔し涙がフラッシュバックしたらしい
    こんなになっても自分の末脚を覚えていて、必ず自分を差そうとしてくると確信してくれていて
    情緒がぐちゃぐちゃになってせっかくぬぐった涙を溢れさせてしまうスぺちゃん

  • 30二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:52:46

    >>21

    >>24

    >>26

    >>28

    >>29

    凄い……お蔵入りしたハズのSSの種からどんどんストーリーが生まれていく……これが辻SS書きか……

  • 31二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:54:46

    >>30

    凄いと思って読んでたけど、古い作品ですまんが「明日の記憶」って小説を思い出した。

    映画にもなった良い小説なんだけど、同時に>>16がボツにした気持ちもちょっと分かる。

  • 32二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:58:16

    『博士の愛した数式』とかも記憶を失う話だよね
    あと微妙にズレるけど『アルジャーノンに花束を』とかもなかなかいい話だと思う

  • 33二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:59:37

    エルとグラスがセイちゃんの見舞いにやってくる
    激辛ショック療法を大真面目に提案してグラスに〆られるエル
    「また何かやらかしたのー?」とセイちゃんも楽しそう

    が、結局セイちゃんはデスソースを舐める羽目になった
    自分で赤い液体の小瓶を見つけて、仕掛けようとした悪戯に自分で引っかかったのだ
    かつての策士も形無し……という自覚すらなく、舐めることになった原因も忘れたセイちゃん

    そして、残念ながらそれで何かを思い出すこともなかった
    だって学園にいた頃なら、彼女は上手く回避して見せてばかりだったのだから
    何も出てこないのが悲しくなって、キングとグラスがわざと激辛地獄に突っ込んでみた
    かろうじて出てきた「知らないよー?」の言葉に、このあとエルが締め技を食らったのだと思い出す三人

    セイちゃんはさっき、それを思い出したばかりだったのだ
    そして、思い出したことをもう忘れてまた笑っている

    泣き笑いしながら関節を極められるエルと、背中を向けて震えながら技をかけるグラス
    良いんだ、セイちゃんがまた笑ってくれたんだから……これでいい……

  • 34二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:03:21

    書けー!
    もうそんな素晴らしいSS書けるんなら供養なんかせずにスレ建てて書いちまえってんだイコンニャロー!!!

  • 35二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:04:04

    せっかく人手がいるのでと、セイちゃんを商業施設へ連れ出すキングとエルグラ
    そこでグラスは、懐かしいアロマの試供品を見つける

    セイちゃんは見事に引っかかった
    焚いては眠り、起きてはまた焚かれ、あの日と同じように
    在学中は、二度目はないと簡単に避けられていたのに

    「……これが一番、気持ちよく眠れていたんです」

    グラスはちゃんと覚えていた
    些細なことなのに、忘れられないお友達との思い出だったから
    だから、キングにそれを渡すことができた

    それから、毎晩の寝つきが少し良くなった

  • 36二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:08:49

    >>34

    素晴らしいけどさっきから心がギリギリ痛んでしょうがないので頼むからハッピーエンドに着地してお願い

  • 37二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:10:47

    キングはこのところ、悩みを抱えていた
    セイちゃんがこっそりダンベルを持とうとするのだ

    元々、おおっぴらに努力をするのは嫌いだとよく知っている相手が
    全盛期の終わっている肉体に、重い負荷をこっそり隠れてかけようとする
    言うまでもなく危険なことだ
    キングにできることは、一刻も早くセイちゃんを見つけてこう言ってやることだった

    「あら、やる気満々ね?」

    こう言ってやれば逆にそろそろお昼寝タイムだと言い出すのはわかっている
    何年一緒にいると思っているんだ

    ……でも、そうした隠れ場所は3年一緒にいても突き止められなかったはずだった
    キングじゃ無理だよと楽し気に笑っていたというのに

    今日もセイちゃんを見つけて、危険の芽を摘めたのに、チクリと胸が痛い

  • 38二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:20:26

    薬のおかげで、セイちゃんの症状の進行は緩やかだった
    しかし、それは記憶の混濁に苦しむ時間を長く引き延ばすことも意味していた

    ある時は、釣りへ行くというので安全な釣り堀を探す
    またある時は、学園の施設を利用しようとするので外へのお出かけへ誘う
    ……またある時は、現役中にこっそりしていたトレーニングの中身を垣間見る

    セイちゃんは落ち込むことが多くなった
    キングは、忘却に愕然としているのだと考えた
    それも間違ってはいなかった

    だから、気づくのが遅くなった
    負けず嫌いを飄々とした笑みに包み込む彼女の記憶が、さらに抜け落ちてきていることを
    シニアの苦しみぬいた時期が、最後の思い出になってしまっていることを

  • 39二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:26:59

    苦しかった時期を"生きる"ようになってから、セイちゃんの症状は進みだした
    元々、ストレスは脳細胞の天敵なのだ

    クラシック二冠を獲得しながらも、シニアに入ってからG1を勝てなくなってしまったあの頃
    暗いトンネルの中で迷い、同期たちの前では見せたがらなかった悔し涙を流すセイちゃん
    意図せずのぞき見をしてしまったこと、そして何より気づいてあげられなかった罪悪感に苦しむキング

    でも、キングは知っていた
    目の前のパートナーは、そしてライバルは、そのトンネルを抜けた最も速く強いウマ娘なのだと

  • 40二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:31:31

    キングは知っている、セイちゃんがどう立ち直ったかを
    「つまらない」という一言が出てきても、あの日と同じ動じ方はしなかった

    でも、キングは忘れていた
    前を向いた次の日、その力すら忘れられてしまうことを

    昨日確かに立ち直ったライバルが、再び自分を諦めかけている
    何度背中を押しても、何度強いまなざしを見せてくれても、なかったことになる

    キングは諦めの悪いウマ娘だ
    しかし、諦めないことが本当に良いことなのか……セイちゃんにとって良いことなのか
    答えを見つけられないでいた

    今日も一度立ち直ったセイちゃんは、だからこそ走りだそうとして……全盛期とは程遠い走力に目を見開いている

  • 41二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:34:21

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  • 42二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:35:11

    【ウマ娘世界の偽史・ボツネタ①】
    中世の製鉄で使われた『たたら』は動かすのに結構力のいる道具だったので、よくウマ娘がたたら係に起用された

    次第にウマ娘が製鉄産業の一部に関わる伝統が形成された

    中には製鉄から刀鍛冶に分派したウマ娘もおり、代々にわたって刀鍛冶を続けてきた一家はそのうち『トウショウ(刀匠)』の屋号を名乗ることになった…

    という冠名の由来を捏造する歴史ドキュメンタリー風SS

    ↓これは『もののけ姫』に出てきたたたら

  • 43二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:35:46

    何度も、何度も、何度も同じ所を巡るうちに、キングは何が正しいのかわからなくなった
    励ます度に「どうして走れないの?」とウマ娘最大の望みを叶えられないセイちゃんを見ていられなくなった
    しかし、何もしなければ二冠ウマ娘セイウンスカイは最も苦しんだ時期に囚われたままだ
    そのまま脳は痛めつけられ……残された時間は、短くなって行くだろう

    「どうしたら……」

    現役中、一度も下げなかった首が下がる

    「――どうしたのキング、らしくないよ」

    ……一度も見せなかった姿を見られた、図らずもおあいこになった
    セイちゃんは、セイウンスカイはそう問うて

  • 44二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:40:36

    「……はぁ、いつもの2人もいないの?」

    何も答えられないで俯ているキングと、一向に姿を現さない取り巻きたち
    在学中にはなかったイレギュラーに、セイウンスカイはやっぱり一度もしなかったことを始める

    「しょうがないなあ、一回きりだよ」

    反応の追い付かないキングを強引に立たせて、肩に手を置いて
    唐突に始まった、かつてない出来事
    でも忘れるはずもない、何度も何度も繰り返した出来事

    「君の名前は?」
    「……えっ」
    「ほら、名前は?」

    問うてくるセイウンスカイに息を呑んで……震える声で答えるキングヘイロー

    「……キング」

  • 45二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:43:24

    「誰よりも強い?」
    「……勝者っ」

    たくさん忘れたくせに。

    「その未来は?」
    「かが、やかしく。誰もが、憧れるウマ娘っ」

    なんで私を泣かせたかすら、忘れているくせに。

    「そう! 一流のウマ娘といえば?」

    覚えていてくれた。

    「……キング、ヘイロー!」

    自分をどう鼓舞していたか。一言一句違わず、覚えていてくれた。

  • 46二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:47:37

    「ちょっと、逆じゃないの……っ」
    しゃくりあげながら、セイウンスカイを抱きしめるキングヘイロー

    「うわっ ちょ、どうしたの?」
    症状の進んだセイちゃんは直前の出来事すら忘れたのか、狼狽えている

    でも、離してあげる気にはならなかった

    だってかけがえのないライバルの奥底には確かに、共に駆けた記憶が――
    暗いトンネルの先が見えなくなっていても、入口まで駆けてきた記憶は間違いなく残っている
    そう、確信できたのだ

  • 47二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:48:56

    モブウマ娘視点の北オグ
    北原が中央に来て、あのオグリを最初に見出したトレーナーだと学園のウマ娘たちの間で話題になってそれが面白くないオグリ。たまたまモブウマ娘がトレーナー室の前を通るとオグリが北原にキスしているところを見てしまい、オグリの牽制するような眼光にめちゃくちゃびびって「怪物」のものに手出しすることなんてできないんだと悟る話
    オグリと北原はそんなことしね〜!!っていうのとうるさい自分が見たいんだよ!!の解釈の殴り合いでお蔵入り

  • 48二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:53:24

    キングはそれまで少しずつ積んでいたトレーニングを本格的に再開した
    そして、昼寝が釣りがとごまかそうとするセイちゃんを引っ張って行った

    もう二度と、最初の三年間はやってこない
    全盛期の肉体へ戻ることはない
    そして……セイウンスカイの記憶が完全に戻ることも、ない

    それでも、進むことはできる
    人間だって、中年となり老年となったって、衰えを幾ばくか跳ね返すくらいはできる
    それは、セイウンスカイにとっても同じこと
    彼女にとっては「昨日よりもタイムが縮んでいる」ことになるのだ

    昨日の記憶すら定かでないセイちゃんが、その進展を実感できるのは非常に稀だ
    しかし、己の衰えに愕然とする機会は減った

  • 49二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 23:58:29

    何より、キングにとっても嬉しいことがあった
    セイちゃんはもはや、前走のタイムすら覚えられない
    そんな彼女が安心感を見せてくれるタイミングがある

    それは、キングと並走している時だ
    自分を物差しにして、競い続けてくれている

    キングヘイローと競えているということを、セイちゃんは自信にしてくれているのだ

    現役のタイムより遅いことが、何だろう
    トレーニングに費やす時間や場所が何だと言うのだろう
    セイウンスカイが笑ってくれる
    それが何より、価値ある瞬間だと思える

    四六時中グランドにいられるわけではない
    セイちゃんの笑顔が一日中続くこともない
    ちょっとすれば併走の記憶も忘れてしまうはずなのに……

    願望なのかもしれないけれど、それでも、苦しむ時間が減っている気がする
    何かをこの子に刻めているなら――ーキングは意を決して、ウマホを握りしめた

  • 50二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:00:52

    >>16>>36

    ウマ娘じゃない、別の作品の二次ならいわゆる「辛い過去持ち」とか

    バッドエンド後から始まる話とかで、そういう曇らせから前を向き始めるSSっていうのは定番なのだと思う。


    自分も、不幸な状況を好むことは絶対に無いけど

    こうして読者の情緒を「引きずらせる」力はあるんだなとは思うし

    物語の起伏をつける要素としては有力なのだろうね

  • 51二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:01:15

    【ウマ娘世界の偽史・ボツネタ②】

    「ウマ娘を超える速さを!」は長年に渡りヒトの夢であった。古代ギリシャ以降、数多くの科学者たちが平凡な肉体でもウマ娘を超える高速移動を実現できる技術を求めては敗れ去っていった。

    レオナルド・ダ・ヴィンチが発明した2輪の乗り物──後にそれは自転車と呼ばれることになる──はウマ娘を超えるポテンシャルを秘めていた。

    自転車が完成した記念に、
    自転車に乗った街いちばんの力持ち vs そのへんで暇そうにしていたウマ娘
    でマッチレースを開いた。激戦のすえ、かろうじて自転車が勝利。ここに長年の夢が叶った。

    ウマ娘が「それ面白そうだから乗せてよ!」と頼んだので自転車を貸してやると、ものすごい力でペダルを漕いだウマ娘が見たことのないスピードを出して走っていった。
    いくら素晴らしい道具を発明しようと、ヒトはウマ娘の前では無力なのだ。

    ダヴィンチは泣いた。


    ↓元ネタ:ダヴィンチが自身のノートに描いたとされる(実は後年に書き加えられた偽物)自転車の設計図

  • 52二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:01:25

    そして今、河川敷のグランドには錚々たる面子が集っている
    セイウンスカイ、キングヘイロー

    スペシャルウィーク、グラスワンダー、エルコンドルパサー

    そしてリトルココンに、ビターグラッセ

    忘れたというなら、思い出させてやる
    あの日、長い長いトンネルを抜けて自分たちに焼き付けた……

    芦毛のトリックスター・セイウンスカイの勇姿を刻み返してやる

  • 53二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:01:59

    これ本当にボツネタかい? 
    素晴らしい物ばかりじゃないか…

  • 54二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:05:46

    初対面のようにセイちゃんから挨拶されて、リトルココンは半信半疑だった
    わざと負けてあげたとしても、この様子じゃ……と

    だから、キングは言った
    手加減なんて決してしないで頂戴と

    相手もまた現役を離れて長いというのに、リトルココンの目が鈍く光る
    「じゃあ、あの日のリベンジを狙ってもいいの?」

    病人相手に、どこまで本気だったかはわからない
    だが、返されたキングの答えは間違いなく本心から出たものだった

    「ええ。そこまでやって初めて、思い出してくれるでしょうから」

    この寝坊助さんは、と向けられた優し気な眼差しを見て
    リトルココンはそれ以上、何も言わなかった

  • 55二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:09:18

    【ウマ娘世界の現代社会・ボツネタ①】
    たくさん食べてたくさん消化できるウマ娘の内臓はヒトに比べてずっと高性能である

    ヒトよりもハードルの高い免疫問題はあったが、ウマ娘の臓器(特に肝臓)は移植医療においてたいへん重用された

    かつて『流星の貴公子』と呼ばれたあるウマ娘が設立した基金では、病気や怪我に苦しむウマ娘を救う活動を主に行なっているが、同時に内臓移植のマッチング業務も行なっている


    ここまで考えたけど、「この設定ではウマ娘の内臓が闇市場で高く売られる世界線になってマズいのでは?」と思い当たってボツに

  • 56二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:13:11

    「嘘つき」
    『…ずるいな』
    「そうさせたのは貴方ですよ……お互い様です」

    バクちゃんがこう言うのは本人なりの「愛してる」という意味で、バクトレもそう言われても軽く流せる程度にはメンタルが頑丈であってほしいと思ってこういう場面とかSSが思いついたんだけど、文章力が無さ過ぎてとん挫。

  • 57二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:13:12

    そして始まった、あの日の伝説の再演

    当時に比べれば、ずっと遅かったかもしれない
    迫力が変わらなかったとも言い難い
    しかし、そこに宿る熱量は紛れもない本物だった

    グランドの整備に協力してくれた、当時の職員が涙する
    あの頃はまだカップルで若夫婦、赤ん坊を抱いたまま食い入るように見つめる

    特に、1勝2敗で迎えた中距離戦でビターグラッセに競り勝ったスペシャルウィークの末脚は
    その場に居合わせた誰もが、あの日の光景を思い起こさずにはいられなかった

    「ここで繋げなかったら、顔向けできないもん」

    そう語る表情はまさに、日の丸を背負った総大将のもので

    「……いやあ、託されちゃったなあ」

    第5レースとなった長距離戦を前に、セイウンスカイもあの日そっくりの困り笑いを浮かべる
    彼女にとっては、長い長いトンネルの出口に立ったばかりなのだ
    自信もないのだろう

    それでも黄金世代の同期たちは、ジ・エイペックスは信じていた
    自分たちの長距離エースは……走り始めて、困ったままでいるようなウマ娘じゃない

  • 58二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:15:59

    【ウマ娘世界の現代社会・ボツネタ②】
    「あれだけ沢山のごはんを食べても太らないウマ娘の体質ってすごい!」という憧れから、ハリウッドの女優やモデルたちの間ではウマ娘の腸内フローラ(腸内細菌のこと。消化だけでなく身体のさまざまな機能に作用しているとの研究結果も多数あり)を移植するのが流行っている。

    胃腸そのものをコピーすることは出来なくても、腸内環境を揃えることは可能なのだ。

    ここまで考えたけど、腸内フローラの移植って要はうんこを移植する事なのでガイドラインが心配になりボツに

  • 59二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:23:08

    当時に比べれば、ずっと遅かったかもしれない
    ずっと拙かったかもしれない
    3200メートルもの旅路を、あの頃よりも時間をかけて走る中で
    一貫したレースプランをやり遂げるだけの記憶力は、もう彼女にはない

    それでも、セイウンスカイの双眸に宿る熱量は紛れもない本物だった
    持てる全てのトリックを、後を走るリトルココンへ披露した

    皐月賞で見せたコース取り
    菊花賞で見せたペースチェンジ

    始まりは、才能で勝る同期たちへのコンプレックスだったかもしれない
    それらしきことを、曖昧な状態のまま呟いたのも聞いている
    それでも記憶の奥底に残っていた数々のトリックは、確かにチームを導いている

    リトルココンだって、あの日の悔しさはよく覚えている
    全く同じことをしたきたら、その気になれば易々と見破って追い抜けただろう

    「でも、意表を突かれてばかりで無理だったわ」

    病人相手に、どこまで本気だったかはわからない
    だが、彼女の末脚が逃げウマ娘をとらえられなかったのは本当だった

    セイウンスカイは、確かに、あの日の通りに
    ジ・エイペックスを”頂点”へと導いた

  • 60二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:29:33

    「スカイさん、そろそろトレーニングでしょう?」
    「おお、頑張れキングー」
    「あなたもよっ」

    ……その日を境に、セイちゃんの苦しむ時間は大きく減った
    ゼロになったわけじゃない
    記憶できるようになったわけでもない
    いつか来る終わりが、再び先延ばしにされただけだ
    あの日集ったことだって、もう忘れていることだろう

    「初代王者として、恥ずかしい走りはしたくないでしょ?」
    「うえー……燃えていらっしゃいますなぁ」

    でも、いいのだ
    セイウンスカイに、稀代のトリックスターに……かけがえのないパートナーに
    彼女自身の勇姿は確かに焼き付けられたのだから
    否定せず引き摺られてくれるねぼすけさんを連れて、キングヘイローは今日もグランドへ走る

    ぱたんと閉じられた扉の内
    二人の住む部屋のテーブルの真ん中には、誇らしげに

    飛び跳ねる5人の写真が、飾られていた――

    おしまい

  • 61二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:30:48

    >>50

    というか古今東西の創作で落とすことを徹底的に排除した作品はかなり珍しい気がする

    ゆるいイチャラブ作品とかでもそういう持ち上げるために落とす描写は差し込まれるしそのカタルシスなしに面白い作品は本物の天才しか書けないと思う

  • 62二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:34:22

    (おかしい……ここはボツSSを供養するスレであってSSを完走させるなんて想定の範囲外だぞ!!

  • 63二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:36:32

    「みんな沢山ボツネタあるなぁ」と思って一緒に連投したけど、これSSをまるごと一つ投下してたのか
    邪魔したみたいですまん

  • 641622/10/31(月) 00:38:04

    >>60

    まずは自分のボツ作品をこんなに素晴らしい作品に昇華してくれてありがとうと言いたい。

    今日ほど自分で書いたSSを自分の実力不足でボツにした事を後悔した日は無かったし、ボツにしたおかげで貴方に出会えて良かったと思った。

    曇らせは苦手だけど、>>50が言うように起承転結の中にそういう状況が入ってくるのは普通にあると思ってるし、そっからどこに向かうかがSS書きとしての腕の見せ所やんな。自分もSS書きとしてはまだまだ修行が足りんわ。

    改めて素晴らしいSSをありがとうございました。

  • 65二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:39:04

    ボツネタが救われた瞬間を見た
    よかったね

  • 66二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:40:17

    これは伝説になるなあ

  • 67122/10/31(月) 00:40:43

    >>63

    (スレとしてはボツネタ投げるスレだから気にせんでも)ええんやで

  • 68二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:56:13

    「…うぇ〜……っ」
    ──っ、きぼちわるい〜……でも、たぶん今のでおわり……
    「ごめん…やっぱ、無理にでも止めるべきだったか」
    お兄ちゃんが、背中を優しくさすってくれる。
    「んぅ…ありがと……ていうかさ……カレン、もう20になったんだよ。いま襲われちゃったら、抵抗できないなぁ〜…」
    「何言ってる…そういうコトにならないために俺んち来たんだろ」
    …そうだった。初めてのお酒…お兄ちゃんになら安心して介抱してもらえるって頼み込んで、なんとかここまで来たんだ。
    「むむー…」
    信頼してるから、なんてお兄ちゃんに言っちゃったら、このワガママだけは絶対に聞いてくれるわけがなかった。
    「ほら、立てる?今日はもう寝な」
    お酒飲んだらこんなにフワフワになるなんて。この思考力でこぼしたお粗末な誘惑が案の定突っぱねられたので、私はもうやけくそ気味にひたすら甘えることしかできなかった……うーん、カワイくないなぁ…
    「むりぃ…お兄ひゃん……だっこ」
    心配そうに覗き込むお兄ちゃんに向けて、両手を伸ばした…つもりが、へにょっと脱力してしまう。
    「……大丈夫?」
    「だっこしてっ!するの〜っ!」
    「おわ!」
    じたばたと、しかし控えめに暴れる私を見ているお兄ちゃんの目はやっぱり優しい…というか、なんだか楽しそうにも見える。
    「ふふっ…と」
    「……わっ」
    お兄ちゃんは表情を綻ばせながら、私をひょいと抱き上げて寝室へ向かう。抱っこはしてくれるんだ…と不平を言うか、ありがとう、大好きだよ♪と呟くか考えていると、そっとベッドに転がされた。
    え。ベッド…!?

  • 69二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:56:23

    「お、お兄ちゃん、んぇ、かへんぁべっど使っちゃていぃのっ!?」
    そんな、今までだっていちども許してくれなかったのに…という驚きが先行して、呂律が回らないまま大きな声を出した。
    「ふふっ…なんて?ベッド?いいよ気にしなくて」
    なんとか伝わってたみたい。来る前に、お風呂入っといて良かったぁ……でも…こうもアッサリ?それって、私がお酒の力を借りてオトすタイプの女の子みたいで、なんかカワイくなーいっ!
    「ご、ごめんなさぃ…ぅ…ありがとう、お兄ちゃん……あ……いっしょにねる?」
    感謝もそうそうに、自分のプライド(?)のためにと再三苦しいアタックを仕掛ける自分が、いちばんずるくてカワイくないのかもしれないけど。ほんのちょっと、今ならって期待してしまったのも事実だ。
    「ばかいえ…よいしょと」
    くわんと音をたて、サイドテーブルに置かれるボウル。
    「……」
    ……ぶー。もう、ロマンチックじゃないんだから!
    ……私のせいなんだけどね。
    「はいこれ」
    最後に枕だけ別のやつを持ってきて置くと、お兄ちゃんはあっという間に踵をかえした。反射的に、引っ込められようとする彼の袖口を掴んでしまう。
    「……どうした?」

  • 70二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:56:43

    ぼんやりする頭に、優しい声……だめだ。
    「あっ……えと…ぎゅってしてほしい……」
    …いつも、同じようなこと言ってるはずなんだけどな。なぜかとっても恥ずかしくなって、耳と頬が熱くなるのを感じる。でも、お酒を飲んでるからバレてないかもしれない。
    「………」
    動きが止まる。
    「………?」
    …押し黙ってしまったお兄ちゃんの顔を、静かに覗き込もうとする。
    「……ふっ──」
    ため息のような、深呼吸のような歎息。怒ってるとか、呆れてるって感じじゃなかったと思う。
    「…!」
    次の瞬間、ぎゅっと…ぎゅ〜〜〜っと抱きしめられた。お互いの鼓動が胸越しに伝わるくらい、隙間なく密着している。
    「……お兄ちゃん?」
    呆気に取られて、ちょっとだけ酔いが覚めた。
    「…よし」
    よし、って……なに?
    「おやすみ」
    「わっ…」
    私の耳まで毛布を被せてからくしゃっと撫で、彼はいつもの調子でまた明日、と言った。
    「お…おやすみ、お兄ちゃん…」
    もごもごと答える。すぐに、ぱたぱたと部屋を出ていく足音が聞こえた。そーっと毛布から顔を出すけど、もう部屋も真っ暗だ。
    「……いいにおい…」
    端を抱くようにして再び毛布にくるまる。その熱とは別に、じんじんと響く温もりがまだ全身に残っている。どうしようもないくらいの安心感に包まれて、私は瞼を閉じた。

    まで書いて寝ちゃったらこのあとが書けなくなった

  • 71二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 00:58:08

    クロスネタになるけど

    (ウマ娘世界の)地球防衛の任に就いたウルトラ戦士がカフェトレと一体化し、トレカフェに気ぶりながら地球を守る話

    終盤でカフェが宇宙人に囚われて、奪還に際しトレカフェの絆の力で最強形態に目覚めるみたいな展開とかは考えてた


    ダーク・お友だちスレ 完走記念|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/204706/光の国を巻き込んだ気ぶりが特徴。bbs.animanch.com
  • 72二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 01:01:52

    屋根ウマ要素はちょっと怖い&今日のレースを元に書こうと思ったけど見たらまるで整理がつかないので供養

    うん、大丈夫。

    そう言ってトレーナーは担当の子とレース場に向かっていった。

    私を担当してーー。
    あれから、どれくらいの月日が経っただろう。

    エリザベス女王杯連覇、GⅠ5勝ウマ娘として、ティアラ路線のウマ娘として、私達はこれ以上無い成功を収めた、と思っている。 
      
    欲を言えば、もっと勝ちたかったって思いはあるけれど。 
    ティアラ路線以外の子に弱いとか、そんなこと言われたりもしたっけ。 
    ぐ、偶然だと…思う。

    その後トレーナーとは…見ての通り、こうなった。 
    こ、こうなったって言うのは…み、見れば分かるでしょ…。
    うう…。

    そんなことより、今日は。 
    トレーナーと…新しい担当ウマ娘の子が挑む、運命の一戦。

    長くトンネルを歩くその中で、やっと巡り会えた一人の子。
    元気で明るくて、一緒に居ると私まで笑顔になるような子。 

    ---どうか、帰って来て。

    祈る様な思いで、テレビ画面を見つめる。
    たった、たった2分程に、今までの全てが凝縮され、ありありと映し出される。

  • 73二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 02:40:09

    >>60

    >>16


     もはやただの末期認知症老人の介護をウマ娘に置き換えただけになるけど

     それでも誰しもいつか訪れる現実の題材としてセイちゃんとキングに配役を依頼したということでひとつ。

     ↓4スレ予定

  • 741/422/10/31(月) 02:40:31

     ベッドで上体を起こされたセイウンスカイは、誰の語りかけにも反応しない。
     夢見るようなぼんやりした目つきのままで、唐突に彼女の中の世界の言葉が口をつく。
     

     食事も排泄も地力で行えない、痩せ衰えた現在の彼女の住処は医療介護施設の一室になって。
     それでも時折、一泊退所というかたちでキングヘイローの部屋へと『帰る』機会を設けている。

     良く晴れた冬のある日。車椅子に降ろされたセイウンスカイは、誰の語りかけにも反応しない。
     夢見るようなぼんやりした目つきのままで、彼女の中の世界の言葉がとりとめもなくこぼれ続ける。

     大学生になっていっしょに住み始めた部屋は、もうセイウンスカイにとっては里帰りにはならない。
     それでもキングヘイローは彼女を窓際のベッドに移乗して、これを操作するリモコンに手を触れる。
     電動で起こされた上体。キングヘイローはセイウンスカイの目線を同じにして、窓の外の世界を語りかける。
     ひとりのウマ娘の記憶がすり減る悲劇があっても、世界は何も変わらない。そらの色は変わらない。

     窓から見える公園に、立派な楡の並木がある。すっかり葉を落とした冬の楡。太い幹から何本もの太い枝を生み、そこからいくつも張り巡らせる細い枝。
     まるで届かない空に手を伸ばす、人間の手みたいな大樹。

     スカイの回復を願って叶わなくて泣き暮れて、そして諦めを受容して、それでも彼女に寄り添うことを選んだ自らの心のようだとキングは思う。
     ねじれて、いびつで、あさっての方向へ手を伸ばして。

     ゆらりゆらり 明日は明日の風が吹くよ

     セイウンスカイは、もうキングヘイローの声に応えることはない。
     今日の彼女は、歌を繰り返している。ここではない別の世界の歌を歌い続けている。 

     まっすぐ、純粋に求めて手を伸ばせた、あの頃の世界の歌を。

  • 752/422/10/31(月) 02:40:57

     冬は深まる。彼女は生きる毎に細くなり、肺炎をわずらい、すっかりちいさな呼吸をするだけになって。
     そして終わりゆくセイウンスカイにキングヘイローはもうなにも望まない。

     空に手を伸ばしても、指に触れるのは冷たい雪だけだ。

     衰弱して終わるいのちに苦痛は無いという。脳内物質によって、こころは多幸感で満たされていくから。
     無理な延命処置は望まない。安らかな終わりを看取って、青い空が静かに鎖じることをヘイローは望んだ。
      
     ベッド脇の椅子に座って、いつの間にかうつらうつらとうたた寝をしていた自分に気づいたキングは目を覚ます。
     ハッとしてスカイに目を向ける。スカイのまぶたがかすかに動いている。視線がキングを凝視している。唇がわなないている。
     
    「スカイさん?」

     何かを耳にした。それはただ呼吸苦で喉が鳴っただけなのかもしれない。
     それでもヘイローは、彼女が自分を呼んだのだと信じている。

     きんぐ。

     やわらかく。あたたかく、かげがえのないスカイさんの声。
     世界でいちばんたいせつなものであるいのちを手放してさえ、それでもなお私たちに残るものがある。
     だからキングヘイローは、かなしくなかった。
     もはや死の影でさえ、私たちの笑顔を犯せない。

  • 763/422/10/31(月) 02:41:23

     そしてキングヘイローはこの街を去る。見送りのスペシャルウィークが、もの問いたげな目でキングを見つめる。
     そんな視線をうけて、キングヘイローの顔にやさしい苦笑が自然に浮かんだ。
     言葉を飲み込むスペシャルウィークの問い。冬枯れの楡の下で、答えてあげようと思った。悲しいから去るのではないと。

     あるいは、さびしいことではあるのかもしれないけれど。

    「スカイさんのことは関係ないの、ほんとうよ」

     スペシャルウィークがさっと顔を赤らめた。尋ねるべきではないことが自分の表情に出ていたのだと自覚して、冷や汗の出るような思いになる。

    「だって大学生の頃から住んでいた部屋だったもの。もう古くなってきてて。いつか去ることは決まってた。
     ほんとうなら大学生活を終えて、社会人になったら去るはずの住処だったのよ。それをこれまで住み続けたのが無理があっただけ」

     楡の木は葉を落としたまま。空気は肌寒く。それでも暦は急かすように春を告げようとする。

     わずかながら春の匂いのする空のしたで、スペシャルウィークはキングに詰め寄った。

    「ね、キングさん、連絡くださいね」
    「気が向いたらね」

     そんなふうにつっけんどんに答えるのは、無愛想のためではなくて。

    「私はします!」
    「好きになさいな」

     いっしょに心を砕いてくれた友人がいることを、心底嬉しく思うからこそ雑言をぶつけあえるから。

  • 774/422/10/31(月) 02:43:42

    「ねえ、スペさん」
    「はい?」
    「私、スカイさんが亡くなったのを、別に悲しく思っていないのよ」

     ひゅっ、とスペシャルウィークが息を呑む。触れてはいけないと怖れていた話題と、いちばんスカイの側で絶望の日々を過ごした彼女の言に。

    「ほんとうよ。強がっているわけじゃないわ。悪ぶってるわけでもない。ほんとうに悲しくなんてない。ただ、スカイさんを見てたら、ああ次は私の番なんだなって、そう思ったの。
     ――そうしたら、死なんて悲しくもつらくもなかった、そうではなくて、それは、……」

     あとは言葉にならないまま、キングは口を閉じた。スペさんは私の言葉を嘘だと思うだろうか。自分でも嘘のようだと思う。
     あんなにも怖れていた袋小路が、こんなにも穏やかに輝くなんて。

     スペシャルウィークはキングヘイローの微笑を見た。自嘲でもない、卑屈でもない。ただ新しい春を待つだけの、葉を落とした楡の梢のような佇まい。
     そしてそんな春さえ、いつか終わることを知っている、年老いた微笑。

    「スペさん」
    「――はい」
    「楡の枝って、伸ばした手に似てると思わない?」
    「はあ」
     スペシャルウィークは呆然と楡を見上げた。それはただの楡だ。スペシャルウィークの目にはそうとしか映らなかった。
     ねじれた枝、奇怪な影。まっすぐな彼女だから、そんなものが、まっすぐに手を伸ばす純粋な思いに似ているところがあるなんて、思いも寄らないことだった。

     キングヘイローのこころは静かだった。ねじれた手でも、空を指すには十分なのだとキングはもう知っている。
     だからキングは別れを告げる。ふたたび会うとき、スカイよりも幾ばくか長生きした果てで、私たちの手にはなにがしかが残っていることを願って。
     これもまた、届かぬいびつな願いなのかもしれないけれど。

    「それでは、ごきげんよう、スペさん」
    「はい、お元気で」

     そしてキングヘイローの背が離れてゆく。未練を残した速度で離れてゆく。すっかり見えなくなるまでスペシャルウィークは見送る。やがてそのスペシャルウィークも居なくなる。数え切れないくらい青い雲に向けられている、楡のような人の手だけが哀切に残されている。

  • 78二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 02:44:13

    ↑END.

  • 79二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 03:31:37

    優秀な成績を残しながら戦争等の影響で行方不明になってしまった競走馬達と山田風太郎の魔界転生をモチーフに「暗黒ウマ娘軍団」というのを思いついたものの、お話が暗すぎて挫折した。
    もうログにも残ってない

  • 80二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 05:20:25

    故障でトゥインクルシリーズでの宿願を果たせず引退したメジロアルダンが失意のままに半ば客死を目的に中国に出奔して各地を巡るうちに「無敵」という意味の名を持つウマ娘の少女と出会って生きる意味を見いだす話を考えてたんだけどいい感じに説得力あるものが書けなかったので没った

  • 81二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 07:24:49

    >>1 >>4

    チケゾーみたいにクラシック三冠のどれかが人生の目標だったライバルとか出してみる?

  • 82二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:25:50

    >>1のオリ主があまり笑わないから入学以来気にかけてくれていたライバルがいるんだよね

    菊花賞で2着に終わった後も倒れたオリ主ちゃんのことを心配して、引退すると聞いてもそこまでの怪我ならしょうがないと慰めてくれるんだけど、病室へリュックを忘れて帰って

    慌てたオリ主ちゃんが追いかけると、いつもにこにこ笑いかけてくれていた彼女が大粒の涙を流しているのを目撃してしまうんだ


    いたたまれなくなって逃げ帰るオリ主ちゃん

    もつれる痛めたばかりの脚

    飛び出るリュックの中身

    慌てて拾い集めると捲れた、古ぼけたノートの1ページ


    そこには過去の菊花賞ウマ娘にもらったサインから始まり菊花賞への夢や思い入れがびっしり書かれていて、最後の方に追加されたページには

    菊花賞ウマ娘にはなれなかったけど、三冠ウマ娘に挑むという新たな目標が水滴の跡と共に書かれていたりするんだ……

  • 83二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:32:13

    ジョジョのダービー弟みたいな勝負をフェスタとルドルフで書きたかったけどトランプ全くわからんしイカサマも思いつかんから捨てた

  • 84二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:34:40

    事情を知らない同世代のライバルたちからの寄せ書きも届けよう
    また走ろうという励ましとか、菊花賞の激走へのリスペクトとか、気の強い子は次は負かすとか書いてきたりするんだ
    自慢の同期が怪我を乗り越えて帰ってくることを疑っていないんだ

  • 85二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:36:46

    引退したオグリがベルノと組んでマックスフリートを育てる話なら妄想したことがある
    オグベルのエミュが頓挫して投げたが

  • 86二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:51:45

    >>1 >>82 >>84

    トレーナーが職を辞そうとしている所に出くわすのはどうだろう

    オリ主の枷になりたくなくて最初ははぐらかすんだが、辞表の存在を確信されてしまっているので誤魔化せそうもないので担当として最後の誠意だと頷く


    このままでは怪我をするとわかっているウマ娘を出走させてしまった

    何よりレースに対する苦しみを十分汲み取れていなかった

    そんな人間が未来あるウマ娘の指導者であってはならないんだと


    自分を三冠ウマ娘にまで導いた彼が自分のせいで辞めるなんて……必死で引き留めるオリ主

    そして不器用な言葉を紡ぐほど、言うことを聞かず無茶ばかりする自分の足を入念にマッサージしてくれた彼の真剣な眼差しが思い起こされる

  • 87二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 12:17:39

    >>78

    キングが向こうに行った時セイちゃんが迎えに来るワンカットを想像した。

    最期にキングって言ったの覚えてる?みたいな台詞があるともれなく私の涙腺が死ぬ。

  • 88二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 12:30:01

    >>1

    >>4

    折角同室設定したんだしパーマーに活躍してもらおう

    見舞いと身の回りの品を届けに来てくれたパーマーにふとしたきっかけで引退のことと思いの丈を吐露してしまって後悔するけどパーマーは受け止めた上で「でも、まだもやもやしてるんでしょ?」って見抜く

    実際オリ主は引退を宣言してすっきりしたつもりだったけど生きたいと言った自分の人生ってのが何なのかわからなくて悩んでる

    今までレースが人生の全てでレースを放り出したら何も残らない、走るのは好きでも競り合って誰かを傷つけてしまうレースは嫌いと言うオリ主に「本当に傷ついてるのかな?」とパーマーが疑問を投げかける

    オリ主はレースが嫌いになった幼い頃の根源的な体験を思い起こして語るけど、パーマーから今のクラシック級のライバルたちがオリ主とのレースに何を感じたのか一度聞いてみたらどうか、レースから逃げるのは反対しないけど話を聞いてからでも遅くはないとアドバイスをコミュ障気質なオリ主は断れず渋々ながら受け入れる

    トレーナーに助けてもらいつつほとんど会話らしい会話をしたことがないライバルたちと交流する中で「傷つけてしまう」というのが思い込みであることをだんだんと理解していくのと同時に再戦を望む想いに応えたいと感じるようになるんだ

  • 89二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 12:57:01

    パーマーと一緒に賑やかしに来たヘリオスとか、お帰りの花束をマジックで出す気満々のフジ寮長とかも入れようず
    いけるいける、パリピならいける

  • 90二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 13:14:17

    レースでいつも二番手で泣きながらこっちを睨みつけてた印象しかない子が勝ち逃げなんて許さないからさっさと戻ってきなさいよねって言ってくれるんだよね

  • 91二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 16:45:11

    ククク…俺は悪徳記者
    本人の事情など知りもせず、怪我で競技復帰を諦めかけた少年少女たちが菊花賞に勇気付けられてリハビリを頑張っているというお涙頂戴記事を全6回連載してやるぜ…ククク

  • 92二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 17:41:50

    >>90

    最後は復帰レースでライバルちゃんに負けて泣き笑いながら「次は負けないよ」っていってレースの楽しさに気付くんだよね

  • 93二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 17:52:33

    無敗であるが故に勝ってしまった罪悪感に囚われていた少女が、負けたからこそ相手の前向きなライバル心を知り、レースを楽しんでもいいんだと解放される
    嫌いじゃないわ!

  • 94二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 19:06:22

    >>1 >>4

    ハルウララがけっこう刺さりそうなのに出てこない不思議

    あとマチたんのフラットぶりも良いアクセントになってくれそう

  • 95二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 21:23:48

    オリ主ちゃんにはぜひ、自分が負かして引退に追い込んでしまったと思っていた相手が「私、三冠ウマ娘と走ったんだから!」と誇らしげに語っているのを知って胸を焼かれて欲しい
    そしてそのモブちゃんは復活したオリ主ちゃんに勝利インタビューで名前を出されて脳を焼かれて欲しい

  • 96二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 02:07:08

    もうここまできたら一本きちっとした話書けるのでは…?

  • 97二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 09:19:19

    シニアのオープン級で2年ほど燻って戦績残せず本格化も終わったっぽいしそろそろセカンドキャリア模索するか!ってなったウマ娘の話
    就職活動するうちに重賞勝利がわりと今後のキャリアに影響することを知って、なんとか空き巣できそうなレースを狙ってあの手この手を使ってうまく事が運ぶけどレース直前にかなりいい条件の就職先の面接に通って、しかもレースの日と最終面接の日が被ってしまって選択を迫られる……みたいなやつ

    主人公の動機とか重賞空き巣のために使ったあの手この手がええ感じになんなかったから塩漬けになってるけどいつかもう一度書きてぇ

  • 98二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 11:37:16
  • 99二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 20:18:34

    99年組にスタァライトっぽいことさせようとしたけど、いい口上が思いつかなくて結局ボツになった

  • 100二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:01:53

    とあるSSの続編的なものを書こうと思ったけど、いくつかの理由でボツにしたやつを供養します。
    2レスくらい。トレウマ注意。

  • 101二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:02:04

    >>100

    ヤマニンゼファーはトレーナーに恋をしている。

    紆余曲折あり、今ではそれを自覚している。

    自覚してからというもの、ヤマニンゼファーはその恋に一生懸命向き合ってきた。彼女なりに。


    例えば、こんな日があった。


    「それじゃ、ミーティングを始めようか」


    ヤマニンゼファーのトレーナーが、トレーナー室の机に資料を広げつつ、そう切り出した。

    時刻は授業が終わった放課後、トレセン学園ではトレーニングが始まる時間帯だ。


    レースが一ヶ月後に近づいていることもあり、出走者情報も出始めている。

    そのため、今日はトレーニングの前に、ライバル分析のミーティングをすることになっていた。


    すでに三階級を制覇し、URAファイナルズのマイル部門で優勝するという類まれなる戦績を誇るとはいえ、常勝というわけではない。


    短距離の王者、サクラバクシンオー。

    飛び級の天才児、ニシノフラワー。


    他にも多くのライバルが、ヤマニンゼファーにはいる。

    勝つためには対策が必須だった。


    とはいえ、急ぐものかと言われると、そういうわけでもない。

    リラックス、自然体でのミーティングはこの二人の常であり、気軽にいこう、という気持ちが強い。


    故に、今日のヤマニンゼファーは、少し攻めてみよう、と気合いを入れていた。

    具体的には、そう。


    (今日こそ、尻尾ハグを……!)

  • 102二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:02:16

    >>101

    尻尾ハグ。

    トレセン学園で一時期流行っていた、「LOVEだっち」というドラマの最終回にて脚光を浴びた一種のコミュニケーション方法である。

    その名の通り、ウマ娘同士が自身の尻尾を絡ませあうものだ。


    初めて知ったとき、ヤマニンゼファーはそれの意図するところを知らなかった。

    その場にいたイクノディクタスに試そうとしたり、トレーナーの背中をなでたりと、親愛表現のつもりで実行したものだ。

    「尻尾ハグ」の意味をトレーナーに教えられ、理解したときは、自分のしでかしたことに思わず赤面した記憶がある。


    しかし、今回は違う。違うのだ。

    すでにヤマニンゼファーは「尻尾ハグ」の意味を理解している。十分に。

    そしてトレーナーは懸想する相手だ、アプローチとしては極めて妥当なものと考える。


    もちろん、人間であるトレーナーに尻尾はない。絡ませ合うことは不可能だ。

    そこで、ヤマニンゼファーは代替手段を用意していた。

    以前やったような、背中を撫でるのも悪くはないが、より過激と思えるものを。

    すなわち、


    (トレーナーさんの腕……あるいは、足に。一回、二回と……!)


    絡ませてきた、と。絶対に勘違いしないほどの行為を。

    尻尾ハグを連想させる動きをすれば、きっとトレーナーさんに、自分の想いは届くだろう、と。


    (この恋心、そよ風では足りません。烈風に乗せてあなたに届けましょう……!)


    とまあ、そういうこと。ヤマニンゼファーは盛大に掛かっていた。

    賢さUGまで上げてるのにどうなってんの?

  • 103二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 21:02:38

    >>102

    ボツ理由は以下の通り。


    その1。解釈違い。

    ゼファーはなんとなく、こういう計画的な行動より、その場で「やりたい」と思ったら素直に行動に移すタイプな気がする。


    その2。とある作品の影響を受けすぎ。

    恋愛に掛かるゼファーは可愛いと思ったけど、地の文でのツッコミを入れるところまでオマージュするのはやりすぎ。


    その3。単純に蛇足と思った。

    「とあるSS」の締め方が気に入っていたので、続けないほうがキレイかなー、と思った次第。

  • 104二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 08:09:37

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 19:59:40

    >>103深い…

  • 106二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 22:57:12

    >>1 >>4 >>86 主人公、主人公の母親、トレーナー

    >>81 >>82 >>84 >>90 >>92 >>93 同期のライバルたち

    >>86 >>89 パーマーおよび寮の関係者

    >>91 記事

    >>94 ウララ、マチタン

    >>95 引退したライバル


    あとは親娘関係の行く末と、気にかけてくれたトレーナーへ出した答えが出揃えば書けちゃうんでは?

  • 107二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 07:39:20

    デイリー任務のために捨てられたメジロマックEーン(要するにプレイヤー)と
    新たに契約したトレーナー(現地民で当然デイリーとかいう概念はない)が
    二人三脚で頑張ってトレーナーの育てているクリオグリをぶち抜く話

    この場合、クリオグリに罪はないのだがヘイト調整が無理だと思って断念

  • 108二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 11:38:44

    ネイチャの耳をトレーナーがあまがみするやつ。
    スレが立って、まとまった時間取れたら書こうと思ってたらスレが落ちてた。
    シチュ的には、トレーナーさんの一着宣言をした後、いろいろあってトレーナーさんの部屋の合鍵を受け取ることになったネイチャ。理由は部屋の掃除とか緊急時の避難先とかそんなん。

    とある休日、連絡が取れなくて心配になったネイチャはトレーナーさんの部屋を訪れる。
    そこで見たのは、散らかり放題の部屋とその中で泥のように眠るトレーナーさんだった。
    とりあえず目につくところを片付けて、何もなかった冷蔵庫に食材や飲み物を放り込み、お茶を入れて一息つくネイチャ。ここまでしたのにまだ眠っているトレーナーさんには感心するやら呆れるやら。
    あどけないトレーナーさんの寝顔を堪能していると、ふと、いけない考えが頭を過った。
    今ならトレーナーさんに添い寝しちゃったりできるのでは?ここトレセンじゃないし?ほらでも、ちょっと休憩するだけだし!掃除とか買い物とかしてあげたんだから、このくらいの役得あってもいいよね?などと心の中で言い訳しつつ、トレーナーさんの隣にお邪魔する。
    ところがそこで計算外の出来事がおこる。寝ぼけたトレーナーさんに抱きまくらにされてしまったのだ!
    伝わってくるトレーナーさんの体温や匂いや息遣いで固まってしまうネイチャ。
    焦ってピコピコと動く耳が、トレーナーさんの何かを刺激したのか、トレーナーさんはその無防備な耳を──「うにゃああああああ!!」

    休日、突然起こされたトレーナーさんは、耳を抑えながら真っ赤になったままのネイチャさんにジト目で「トレーナーさんのすけべ」って罵られちゃうのでした。ちゃんちゃん。

  • 109二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 21:16:53

    >>107と似たような概念だけど、「ウマ娘のゲーム世界」って要素を前面に押し出して、同じ姿のキャラが何人もいたりそれぞれを率いる大勢のトレーナーがいたりする世界観の中でチャンミプラチナ目指して一人のトレーナーが推しと試行錯誤しながら強くなっていく話を考えた事があった。

    ボツになった理由は決勝までの話練ってたらなんかこう勧善懲悪みたいなストーリーになっちゃってコレジャナイ感凄まじくなっちゃったから。

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