- 1二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 07:15:22
エランさんがいなくなってからしばらく経った日のことです。
とある事情でペイル寮に訪れた私は、エランさんの部屋に案内されました。
案内されたエランさんの部屋は殺風景で、寂しくて、生きた証がどこにもないような、見ていて悲しくなってくるそんな部屋でした。エランさんはここでずっと一人ぼっちだったんですよね……
ですが、そんな殺風景な部屋の一角、使用感のほとんどない机の上に一冊の本が置かれていました。
ちょっとばかし背伸びした大人な感じのするノートの表紙には「やりたいことリスト」と丁寧な文字で書かれていて、まだ新しい感じがしました。
悪いとは思いながらも好奇心に負けた私は、エランさんに一言謝罪をしてから、ノートを拝見させてもらいました。
1ページ目にはこの手記をつけた目的が簡潔に書かれていました。
『自分と同じ人が「やりたいことリスト」を達成しようとしていた。とても凄いことだ。境遇にもめげず、1日1日をしっかり生きようとしている。
そういう思いに感化されたのか僕も今こうしてリストを作成している。願わくばこのリストがたくさん埋まりますように。
そして、いつか僕のリストも彼女に見せてあげたい』
所々がニ重線で消された書き出しからはエランさんの純粋な願いや思いが溢れんばかりに込められていて、その思いが私に後悔だけを募らせていく。
ページを捲るとびっしりと書き込まれたやりたいことの数々……
「友達を作る、あだ名で呼ぶ、デートをする……etc」
チェックはまばらで、彼に時間が残されていなかったことを嫌でも話からされるようで、見れば見るほど辛かった。
そして最後のチェックリストにはこう書かれていた。
「死ぬまで生きる」
───私は震える手で、その最後のチェックリストに達成の丸をつけた - 2二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 07:20:20
ガチで辛いやつ……
- 3二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 07:23:15
仲違いしてもなお捨てられなかったんだろうな…
- 4二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:02:28
良い地獄だ……
- 5二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:03:10
なんでこの掲示板曇らせ上手い人がこんなに多いの……?
- 6二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:14:04
曇らすのなんて実は簡単なんだぜ?…………だって物語を作るわけじゃないから、晴らすの考えなくていいし
- 7二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:15:42
短命で誕生日も母親もいない男の子がちょっと気になってた後輩の女の子の一生の傷になる展開…美しい…
- 8二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:15:43
これ本編の流れ如何によってはこの後5号が出てきそうなんですけどスレッタちゃん大丈夫ですかね(白目)
- 9二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 08:19:02
エラン側も八つ当たりってのはわかってんだろうからなあ···