【SS】濃褐色の飴の味【-カフェタキ-ガチ百合ハロウィン】

  • 1二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:04:38

    「タキオンさん……トリック・オア・トリートです。みんなに沢山お菓子配ってたから流石にもう残ってないですよね? イタズラします」
     10月31日の夜。トレーニングを終えたウマ娘たちは、思い思いのハロウィンを過ごすことになる。イベントごとに寛大なトレセン学園は普段より校舎への立ち入りできる時間を引き延ばし、様々な場所での交流を良しとした。
     そんな中で、いつも通りに実験室に籠り実験をしていたタキオンは、それでもタキオンを慕う友人や後輩にお菓子を渡して対応しながら、それなりに楽しんだ。
     お菓子を配りつくして、もう今日は客は来ないだろう。そういえば今日はカフェ来なかったな。なんて、旧理科準備室仲間に思いをはせたところで、押しかけてきたカフェが発した発言が冒頭のそれだった。

  • 2二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:05:18

     飲んでいた紅茶を置いて、タキオンが対応する。
    「私が言うことじゃないかもしれないが、カフェが私にいたずらなんて珍しいねえ。ハロウィンは幽霊のお祭りらしいし、思うところもあるのかもしれないが。それで? どんないたずらをするんだい?」
    「これを、食べてください」
     カフェが差し出した手のひらの上には、茶色くて少し大きな飴玉が置いてある。
    「ハロウィンのいたずらをするのにお菓子を食べさせるのかい……?」
     タキオンは渡された飴玉をおずおずと口に放り込むが……
    「えーっっっ??? カフェ、これコーヒー味じゃないか!しかも甘くない!」
     手を口の前において吐き出そうとするタキオンの口に、人差し指でカフェがふたをする。
    「ダメです。そのままもうちょっと我慢してください」
    「苦いよぉカフェ~」
    「そう、ころころと口の中で踊らせて……うん。そろそろいいですね」
     そういうと、おもむろにカフェはタキオンの顔を引き寄せて。
     口に口を当てがった。
    「んっ……ちゅ、ちゅぷ……あむ……」
    「ん、んーー!!」
    タキオンの口に侵入したカフェの舌が、獲物を求めて蹂躙する。
     静かな旧理科準備室に二人の制服の衣擦れの音と、タキオンの苦しそうな息遣いだけが響く。
     ---7分ほどの、ステイヤーの肺活量にものを言わせた探索を終えたカフェの舌には、てらてらと二人の唾液で光る小さな飴玉が乗っていた。タキオンに見せつけて、口の中にしまう。
     「ふふ、タキオンさん。美味しかったです。ごちそうさまでした」
     「ま、待ってくれカフェ。 ……………………これで、これで終わりなのかい?」
     言い縋るタキオンの目には、すでに懇願が含まれている。
     タキオンは、今日もカフェに勝てない。

  • 3二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:06:55

    ア゜ッ

  • 4二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:09:48

    いい…

  • 5二次元好きの匿名さん22/10/31(月) 23:14:49

    https://bbs.animanch.com/board/1201546/?res=7

    冒頭のカフェのセリフだけこのスレからまるまるパクったことだけ白状します。

    続きが超読みたかったけど止まっちゃった上に俺の妄想も止まらなくなっちゃったのでこうなりました。

  • 6二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 00:14:16

    デロデロカフェタキありがたや

  • 7二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 00:21:09

    カフェタキの破壊力は、なぜこうも凄まじいのか……

  • 8二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 00:24:09

    糸の切れた人形のように力の抜けたタキオンは、荒い息を整えながら潤んだ視線をカフェに向けていた。
    「..........まったく、君の行動にはいつも驚かされるばかりだよ」
    とくん、とくんと脈動する心臓の音まで聞こえそうな空間。
    カフェの視線は、すでに友人に向けるものではなく、何かを渇望する本能に染まっていく。
    孕むはずのない行為に、嬲ることを、襲うことを、犯すことを、ためらう意味は無いから。
    じっとりと下着を濡らす欲望の呼び水に溺れた理性が、辛うじて体を縛っていた。
    「じつに、狂った色の眼をしているよ」
    「.......分かるなら早く、私から離れてください」
    「実に惜しいねぇ、今の身体能力を実験すれば、きっと従来の研究データを塗り替えるだろうに」
    タキオンが丸まった背を伸ばし、立ち上がろうとした瞬間。
    動かない。不自然に立ち尽くした姿勢で、動きは止まった。
    まるで見えざる手に抑えつけられるような、指一本も動かせない金縛り。
    「...お、おい、カフェ?」
    ゆっくりと、満月のような目が見開かれた。別人のような恍惚とした笑みを浮かべ、彼女は近づく。
    そして何の迷いもなく、あっけなく、タキオンの意識は奪われた。

  • 9>>122/11/01(火) 00:25:58

    なんか俺の知らんSSが増えてる!!!!!!!!

  • 10二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 00:29:09

    つい調子に乗って書いてしまったが...
    これ以上はお友達×カフェ×タキオンの純愛乱交ハロウィンになってしまうから我慢...我慢...

  • 11>>122/11/01(火) 00:51:53

    >>10

    当初はハロウィンで彼岸と此岸が徐々に近づいて……ってセリフが頭にあったのでその解釈は"アリ"です。

    ただ書いてたら単純にタキオン襲いたくなっただけのカフェができた。

    タキオンのクソ雑魚よわよわうけムーヴすき

  • 12二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 00:58:47

    タキオンは必死に冷静さを保とうとするんだけど
    獣と化したカフェと「お友達」に容赦なく蹂躙されて
    友達以上の関係になってしまうのがピッタリなんだ

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています