- 1二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:04:56
「ホントかシャンクス!!」
「ああ…すまないがお前に頼みがあるんだルフィ」
「なんだ!?ウタが元気になるならやるよ!!」
「ウタをお前の船に乗せてやっちゃあくれねえか」
「…何いってんだお前…、ウタは、赤髪海賊団の音楽家だろうが!!」
「…今はそうじゃねぇんだ」
「シャンクス…!!!いい加減に…!!」
「待て麦わら屋、赤髪屋、おれが話す」
「トラファルガー…すまない」
「トラ男!!」
「とにかく聞け麦わら屋!!まず歌姫屋の現状を話す」
「あ、ああ、ウタはどっか悪いのか?」
「肉体的には異常は無い、今はトニー屋が見ている、見た目で警戒されにくいからな」
「…ホンゴウじゃねえのか?」
「…ああ、ここからが重要な話だ、よく聞け麦わら屋」
「おそらく歌姫屋にはエレジア滅亡の記録を見たあとの記憶が無い、つまりこの国が滅びたのが赤髪屋の仕業だと思い込んだままだ」
「…なんだよそれ」
「記憶が無いというよりは認知が歪んでいる、自らがトットムジカを歌った罪の意識から逃れるためのある種の防衛反応だろう、今回のことも麦わら屋に赤髪屋から救ってもらったと認識している」
こんな感じの概念で誰かss書いてくれへん? - 2二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:06:20
- 3二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:07:01
頑張れ
- 4二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:07:10
- 5二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:08:16
鍋を煮込んで1を待つ!!!
- 6二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:08:51
Lだろサイズ的に…s(ストーリー)だけど
- 7二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:09:18
シャンクスに呪詛めいた言葉を吐くけどルフィには普通に接して来るウタに対して
ルフィがルフィエミュしようとしてバグるやつ来たな… - 8二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:09:23
書いてほしかったら、どういう感じの流れなのかとかのプロットとかを箇条書きです用意するとかが良いと思うんですがね
- 9二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:09:51
これシャンクスのメンタルさすがに壊れるんじゃ…
- 10二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:11:17
ルフィもお辛いぞ
せっかく親子の再会が出来て、しかもシャンクス達が本当にウタを愛してるのを実際に知ってるからこそ、やっと家族の時間を取り戻せるはずが、こんなことになってる - 11二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:11:40
次の夜まで残ってたらちょっと書くかもしれないけど
イッチも書いて釜に入れ - 12二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:13:10
基本アマチュアばっかりだから気にせず頑張って書けばいいんだ
- 13二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:13:33
麦わら帽子は被ってて大丈夫?
ウタ目覚めてシャンクス見て片腕なくなったのざまあ見ろとか嘲ったりしてない?
ヤソップにウソップ達家族を置き去りにしやがってとか怒ってない? - 14二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:18:01
ほんとうの記憶戻って自分がシャンクスたちにひどいこと言って後悔してるウタちゃんかぁ…
いいね - 15二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 01:25:05
生きてもウタは曇らされる
関係者も曇る
トットムジカは勝ち逃げ
はぁ~… - 16二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 08:12:34
「…12年放置してウタにはつらい思いをさせたんだ…このぐらい安いもんだ」
- 17二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 08:33:34
とりあえずサニー号に乗っけてチョッパーとローで地道にカウンセリングしていくしかないな
- 18二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 17:55:14
期待
- 1911(続けるかは知らん)22/11/02(水) 20:45:03
「…あ、ルフィ、来たのか」
部屋に入ったルフィをチョッパーが駆け寄って迎えた。
部屋の奥を見れば、ベッドの上で身体を起こすウタの姿がある。
「…ルフィ」
「ウタ、もう起きて大丈夫なのか?」
未だウタの顔色は健康なそれとは言えない状態だ。
「しばらくは安静にしないとだけど、ちゃんと栄養取って養生すれば大丈夫なはずだ」
「そっか、それなら良かった!!」
「…ルフィ、こっち来てくれる?」
「ん?おう」
言われるがままベッドの横に来たルフィに、ウタが手を伸ばした。
「…怖かった…!!」
そのまま背中に手を伸ばして抱きしめてくるウタに対し、ルフィはそのまま受け入れる。
「私…また『あいつら』が見えたときどうすればいいか分からなくて…ルフィがいなかったらどうなってたか…」
本人からすれば本物の恐怖と安堵に声を震わせるウタに抱きしめられながら、ルフィは顔を歪ませていた。
真相はそんなものではない。
だがそれを今のウタに伝えるすべはない。
部屋の外で立ち尽くすホンゴウやシャンクス達のために出来ることも今はない。
今はただ、目の前で震えながら涙を流す幼馴染を抱き返すことしか出来なかった。 - 20二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:03:21
辛ぇ…
- 21二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:05:12
- 22二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:03:17
- 23二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:05:23
- 24二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:05:38
- 25二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:06:14
記憶を失ってるわけじゃなくて記憶を長期で改竄されてるからプリンちゃん呼んでもどうしようもないっしょ
- 26二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:07:21
記憶改竄されてるならトットムジカを歌ったという記憶自体をすっぱ抜いても駄目か?
- 27二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:22:00
是非完走まで読みたい設定
- 28二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:25:04
- 29二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:26:28
トットムジカを歌った記憶が改ざんで上書きされて消えてるから残ってないんじゃね
- 30二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 23:30:27
夢の中で本来の記憶を映像のように目の当たりにする。(本人にとっては悪夢以外の何物でもない)
それが徐々に本当に記憶であると理解してしまう可能性がある。
そして、完全にルフィに激重依存症に陥る……うん、尊い。 - 31二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 08:36:24
保守するぜ
- 32二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 08:39:03
麦わら帽子についてはどう思ってるんだ……
- 33二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 08:58:33
概念的には好きだけど物語的にどう着地させるのか想像もつかん
- 34二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 17:39:07
まもも!!!
- 3511◆.pitCM.Fow22/11/03(木) 21:18:19
「…ルフィは、この後どうするの?」
落ち着いたウタがルフィに問いかけてくる。
落ち着いているように見えたが、声に僅かな震えがある。
置いていかれるのかどうか不安なのだろう。
「…ウタが回復するまでは島にいるつもりだぞ、その後はウタも考えたいだろ?」
「……うん」
今のウタは記憶の件を除いてもまだ精神的にも疲労が大きいと聞いた。
ひとまずしばらくはこの島で休んでほしいというのがルフィの確かな本音だった。
「…それなら、しばらくは一緒にいてくれるんだよね」
「ああ、お前が元気になるまでなるべく一緒にいてやる」
「…ありがとう、嬉しい」
そう言って静かに笑うウタだが、その目に迷いがあるのは明白だった。
今のウタには「海賊嫌い」の価値観が強く残ってしまっている。
ルフィやローは別としても、海賊への嫌悪感は小さくはない。
その状態ですぐに船に乗るかと聞くことはルフィには出来なかった。
「…助けてもらったのに、迷惑かけちゃってごめんね」
…願わくば、この島にいる間に記憶を取り戻してほしい、
そう願った。 - 36二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:02:08
サニー号には乗っていかないのか
- 37二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 06:16:38
保守
- 38二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 12:03:09
ほ
- 39二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 19:08:59
す
- 40◆.pitCM.Fow22/11/04(金) 19:26:34
お前らも保守だけじゃなくて自分の文投げてもええと思うで?
- 41二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 00:36:29
この後、どういう√になるんだろうか。
1.ウタのためにエレジアを麦わらの一味のナワバリにする
2.紆余曲折あって、本当の記憶が復活してシャンクスに謝りたいと一味入り
3.依存症が重症化してルフィに激重依存症となる。 - 42二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 00:37:22
1→3→2の順番を辿りそう
- 43二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 03:45:17
文章が苦手で書けん
- 44◆.pitCM.Fow22/11/05(土) 08:33:05
「……ルフィ、一つだけいい?」
「なんだ?」
「ちょっと、しゃがんでくれる?」
言われるがままにルフィがしゃがみ込むと、ウタの手が伸びてくる。
そのままルフィの頭の上…帽子の縁を取り、帽子をルフィの頭の後ろにやった。
紐で帽子が首からぶら下がる形になる。
「ウタ?」
「もう破ったりはしないよ…ルフィにとっては、大事な宝なんだもんね」
そう言って、ウタが顔を下げる。
「…でも、なるべくそうしててほしい…思い出しそうになるから」
誰を、とは聞かなかった。
分かりきった答えだろう。
ネズキノコを食べていたライブの時ともまた違う、憎悪と恐怖の混じった目を見てはルフィも何も言えなかった。
「…分かった、これで大丈夫か」
「うん…ごめんね」
そう謝るウタの頭に手を置く。
また、この帽子をウタの前で堂々と被れる時は来るのだろうか。 - 45二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 08:36:09
- 46二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 18:21:09
わかんね…
- 47二次元好きの匿名さん22/11/05(土) 18:30:21
他の人の書いている方法を見様見真似で書けばいいんじゃないか?
- 48二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 00:11:00
ほ
- 49二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:33:17
hs
- 50二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:14:38
保
- 51二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 08:38:11
保
- 52二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:07:36
ほし
- 53二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 23:50:00
文系の卒論3本半の量で草
- 54二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 04:54:56
私はどこで間違えたのだろうか?彼女の計画に見て見ぬふりをした時?忌々しいあの楽譜を始末しなかった時?彼女と彼等を引き裂いた時?国中に彼女の歌声を響かせた時?そもそも."彼等"を国を挙げて歓迎した時……?
あの事件から一ヶ月経った時の事だ。彼女はそれまでロー君、トニー君、ホンゴウさん達による手厚い看病、治療により衰弱しきっていた時よりだいぶ血色も良くなりもうじき目が覚めてもいいだろうと言われた時私達はその場で手を取り合うほど喜んだものだ。
彼女が目覚めるまでは
ルフィ君が席を外した時のことだった。何の前触れもなくウタが目覚めると私達はこぞって彼女のまわりに駆け寄った。ボーっとした顔でウタが周りを見回しシャンクスと目があった時突如目を見開き声にならない悲鳴をあげて自分の辺りにある物を構わず赤髪海賊団に投げつけた。花瓶、楽譜帳、彼等との日常が綴られた日記帳、ヘッドフォン………
これは明らかに様子がおかしい。ロー君とトニー君とホンゴウさんがウタを落ち着かせようと押さえつけた時事は起こった。ガリっと音がしホンゴウさんがよろける。
- 55二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 04:55:26
ウタがホンゴウさんを引っ掻いたのだ。フーッフーッと息を整えようとする間に人型になったトニー君がウタを押さつけその隙にロー君が精神安定剤を兼ねた睡眠薬を注射してくれた。程なくしてウタは朝見た時と同じように眠った。唯一違ったのは彼等なりに自分の娘の為に用意した病室の飾り付け等が見るに耐えない姿へと変わってしまった事だ。
「ゴードンさんあんたは何も悪くない」
船長はそう言って仲間達を引き連れて病室から去っていった。やめてくれ、わたしは君達に気を使われる資格なんてどこにも無いんだ。病室から離れていく彼等の背中はあの日と大きく違いとてもとても小さく見えた……
それから暫くしてウタが目覚めた。今度はゆっくりと目を開けるのでなく一瞬で覚醒するかのように目を開け体を起こし布団で胸元を守るように抱きしめながら周りを見回す。やがてウタが口を開いた。
「ねぇ……"あいつら"は?ゴードンさん……」
「あいつら……シャンクスのことかい?」
ウタのその言葉に一早く答えたのがいけなかったのだ。ウタは"シャンクス"を耳にするなり両手で耳を塞ぎガタガタと震え始めた。
その後ロー君とトニー君が診察を始めた。トニー君はルフィ君の仲間と知っていたのですぐに受け入れてくれたがロー君は少し手間取った。なんとかルフィ君の友達という事で納得し彼の診察も受けてくれた。
結論から言うとウタの記憶は改竄されていた。エレジアを滅ぼしたのは赤髪海賊団。おそらくトットムジカに関する罪に対するある種の防衛反応だとの事だ。それにしても海賊嫌いのウタのそれとは根本的に何か様子が違っていた。
変わったことがもう一つある。ウタが以前より増して私に懐いていることだ。医者二人からの見解では元々ある赤髪海賊団への愛情と言えるべき矢印が無意識のうちに私の方にも向けられてるとのことだ。
ウタが私の腕に抱きつき笑顔を見せた。その瞬間はっきりした。奇跡でも起こらない限り彼等はもう二度と親子にはなれないことだ。この地獄は私の弱い心が作った物だ。この笑顔は本来彼等に向けられるべきものなのに
願わくば彼女と父親があの日の頃までに戻ってくれるのならば……今の私にとってこれ以上の願いはない。
かつて一つの国をおさめていた哀れな男の備忘録 - 56二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 15:00:58
保
- 57二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 18:31:39
ルフィもどうすればいいんだか
- 58二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 18:31:58
悩みます
- 59二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 00:04:16
hs
- 6054です22/11/09(水) 11:24:44
保守代わりに一つ
今度は一味の誰かの視点からのを書くつもりです。今その為の長考しているところですね。その後ロー視点のも予定してます。 - 61二次元好きの匿名さん22/11/09(水) 22:29:57
ほ
- 62二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 08:09:06
保
- 63二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 18:40:23
- 64二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 01:44:52
保守
- 65二次元好きの匿名さん22/11/11(金) 13:28:12
保守
- 66二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 00:45:40
保守
- 67二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 06:58:38
とりあえず一つは終えましたので投下します。口調とか可笑しければ指摘してくれますと助かります。
歌姫ウタの新時代計画から暫く経った。ウチの船長の幼馴染はまだ目覚めなかった。
悲劇の現場となったここエレジアで俺達麦わらの一味と赤髪海賊団は一時同盟を結んだ形で滞在する事になった。思わぬ形で親父と邂逅した俺は当初気まずさを引きずったが今では普通に会話出来る位にはなった。ルフィから何度か話は聞いていたが俺の親父は俺の憧れる勇敢な海の戦士にぴったりな男だ。そんな親父を含む赤髪海賊団の娘のウタは俺にとって兄弟分の様なものだと勝手に思うようになった。
彼女の歌も勿論素晴らしいがそんな立場の彼女をルフィ同様ほっとける訳にはいかなかった。
事件から暫く経った今現在、ウタを狙う奴がしばしば来るようになった。海賊は勿論、海兵もまた然りだった。そいつらが来るたび俺達はウタを守る為向かってくる敵を迎撃していった。特に苦とも思わなかった。寧ろ親父の凄さを直に見る事が出来負けちゃいられねぇと更に奮い立たせる事ができた。 - 68二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 06:59:06
そうした日々を送りあの事件から一ヶ月程が経ち遂にウタが目覚めた。間の悪いというべきかルフィが席を外している時だったが今は気にする時じゃなかった。ウタが目を開けゆっくりとこっちを見ている。ウタが目覚めたら赤髪海賊団だけにして俺達は席を外そう。俺は予めそう打ち合わせをした他の仲間に目配せをしてそそくさと病室を出ようとしたときだった。
これまでの配信、そしてウタワールドで彼女と対面した時でも聞いたことのない俺達の耳を劈く(つんざく)ような悲鳴をあげた彼女がこちらに向けて物を投げ始めた。咄嗟に俺は目を瞑り腕を上げるがすぐに異変に気づき薄目を開ける。ウタは"赤髪海賊団にしか"物を投げつけてなかった…すぐそばにいた親父は何が起こってるのか訳が分からないと言いたげな悲しい顔をしていた。
そんな中チョッパー達、医者達は迅速に行動を起こしていた。今のウタは彼女自身にとっても危険な状態だ、一旦落ち着かせなければいけないという事が医者ではない俺でもよく分かった。ここでもう一つの衝撃が俺達を駆け抜けた。ウタがホンゴウさんを引っ掻いた。彼の左頬を思い切り。海軍と戦い怪我した俺を「よく頑張ったな。流石ヤソップの倅だ」と褒めて治療してくれた優しいホンゴウさんをだ。もう誰の目からも明らかだった。今のウタは赤髪海賊団に対して今までとは違う悍ましい物をむけていると。何とかチョッパーとローによってウタは暫しの眠りについた。恐ろしい沈黙がその場を支配していた。ふと親父を見ると腕から血が出ていた。俺の足元にある花と花瓶の破片から何が起こったか考えるまでもなかった。親父に何か切り出そうと口を開けた時だ - 69二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 07:00:08
「ゴードンさん、あんたは何も悪くない」
赤髪海賊団の船長でありウタの父親のシャンクスがそう言った。そして赤髪海賊団の仲間達に目配せしそのまま病室を出ていった。何か親父に声をかけなければ、俺はそう思ったが親父達の背中を見ると、とても出来なかった。そこにあったのは項垂れながら小さくなっていく悲しげな親達だった。勇敢な海の男達はそこにはなかった。
「…とにかく片付けましょ」
ナミがそう言いウタと医者二人以外、無残になった部屋を静かに綺麗にする事にした。そんな中俺は落ちた花をゆっくりと摘み見つめた。
〜なぁウソップ見てくれ!この花なウタがほんの小さい頃好きだって言ってた花なんだ!ここエレジアに生えてたとはなぁ〜
〜なら俺その花挿ける花瓶作ってやるよ!歌姫ウタもきっと喜ぶぞ!〜
俺は花をそのままポケットに入れ花瓶の破片を片付ける事にした。ルフィはいなくてよかったかもしれない。あいつがこんなの見たら、そう思うだけでより気が滅入った。
その後医者二人の見解によるとウタの記憶は改竄されていた。トットムジカの事を忘れエレジアを滅ぼしたのは本気で赤髪海賊団だと言う認識下にいるらしい。それを聞いた時俺は思わず城の壁を殴った。何でだよ!何でこんなことになったんだ!歯を食い縛る俺の背をナミがさすってくれる
ウタが目覚めて数日が経った今俺達麦わらの一味はウタに改めて挨拶することになった。他の皆はすんなりと受け入れられたが俺は今だ彼女との間に隔たりがあるように感じる。理由は分かりきっている。ウタは俺の中の親父の面影に恐怖を持っているんだ。
別に俺はそんな事は気にしてなかった。一番辛いのはそれにも気付いているウチの船長だからだ。憧れの人どころか自分のクルーにも怖がっている。そんな彼女をどうすればいいか分からない自分が情けないとでも思っているだろう。だから俺はウタとの会話を医者達の監督下で何度も試みる。船長の負担を少しでも軽く出来るように。そして叶うなら親父達との仲が元通りになるようにと思いながら - 70二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 18:56:29
保守
- 71二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 01:24:15
んー
- 72二次元好きの匿名さん22/11/13(日) 01:49:18
まさかのウソップとは…