ねぇトレーナー！絵本読んであげるね！

1二次元好きの匿名さん21/10/24(日) 22:58:03

むかしむかしあるところに、告白ができないまま長年寄り添っている老夫婦がおりました。
おばあさんが川辺でトレーニングしていると、上の方からどんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました。
おばあさんはイカダに乗って桃を吊り上げると、家に帰っておじいさんと2人で桃を食べました。そして桃太郎が生まれました。
やがてすくすくと成長した桃太郎は、やがて武勲と宝を目当てに鬼ヶ島へ進攻することを決めました。
犬ですよ！　猿です　雉デースをお供に進む桃太郎は、ついに海を越えれば鬼ヶ島というところまでやってきました。

鬼ヶ島に渡るために、まず空を飛べる雉に相談しました。
雉は言いました。
「このコンドルの背に乗りたいなら鬼の宝は全部よこせデース！」
桃太郎は宝物をおじいさんとおばあさんにプレゼントしたいので、諦めて猿に相談しました。

猿は言いました。仲間を集めて船を造ってあげましょうと。その代わり。
「桃太郎さん、尻を出しなさい」
どうしても鬼ヶ島に行きたい桃太郎は、迷った末に猿の言うことを聞きました。

猿のお陰で鬼ヶ島に渡った桃太郎でしたが、全てを対岸から見ていた鬼が言いました。
「あんな猿にお尻を貸すなんて……私のような一流と闘うのに貴女は相応しくないわ！　帰りなさい！」
桃太郎は後ろ足で吹っ飛ばされて元の場所に戻されてしまいました。

お尻を失っただけで、武勲も宝も手に入れることができなかったことに傷心する桃太郎。
するとそれまで静かだった犬が、桃太郎を優しく慰めて言いました。
「桃太郎さん。もうこんな辛い旅はやめて、私の故郷へ一緒に帰りませんか。お母ちゃんにも会ってほしいんです」
桃太郎は北海道に渡り、やがて犬と結婚していました。

さて、この話の中で一番悪いのはだれでしょう。
①宝を要求した雉
②体を要求した猿
③旅を諦めさせて連れ帰った犬
④諦めた桃太郎
⑤戦いもしなかった鬼