- 1二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:57:18
デジたんのトレーナーの家事力が著しく低い場合デジたんは通い妻化するのではと考えたので試しに概念を具現化しました。
『お邪魔しますー……っと。……今日もやる事が多そうですねぇ』
玄関のドアを閉めて、代わりにすぐ横の換気窓を開けて、リビングに足を踏み入れる。
あちこちに散らばったレースの書類を──ウマ娘ちゃん達のデータは特に気を付けて──踏まないように窓まで歩み寄って、カーテンを開けて朝日を浴びる。
今日はいいお洗濯日和になりそうだと独ごちて、あたしはエプロンの紐をぎゅっと締めるのでした。
事の発端は、半年ほど前。風邪を引いたと連絡を受けて、お見舞いに訪れたのがきっかけでした。
玄関を開けて目に付いたのは、使い古された鞄と、山積みになった教本とノートに、ゴミ袋いっぱいの栄養ドリンクの瓶。
そして、同じような光景がリビングにも広がっていて、その中央でソファに横になっているトレーナーさんの姿。
あたしが原稿の最後の追い込みをする時の部屋よりもヒドいその光景には、流石に絶句する他ありませんでした。
お見舞いの品を置いてすぐ帰る筈でしたが、結局その日は外泊して片付けに勤しむ事になりました。
回復したトレーナーさんに話を聞くと、半ば予想していた通り、普段からそうした生活を送っていたようでした。
それが発覚する前は、レース指導も何でも出来る完璧超人と思っていただけに、衝撃的な出来事として今でも鮮明に覚えています。 - 2二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:57:30
『……ふぅ。部屋の掃除はこんなところですかねぇ。』
それ以来、トレーナーさんの様子を見るために度々部屋にお邪魔することが増えました。
整理整頓はあたしの得意分野なので、一度片付けてもまたすぐに散らかってしまうトレーナーさんの部屋も、最初に来た時よりはかなりマシになりました。
今では毎週土曜になると、預かっている合鍵で部屋にお邪魔して、部屋を片付けて。朝ご飯の後は、ウマ娘ちゃん語りをしたり、部屋のテレビでレースの映像を一緒に見たり。
今日は天気も良いし、外に散歩に出掛けてウマ娘ちゃん達の姿を見にいくのも良いなと考えながら、寝室のドアをそっと開けます。
目覚ましのアラームが鳴るまで、あと5分少々。ベッドの中のトレーナーさんは、まだ夢の中のようです。
真横の机の上には、次のレースの分析資料と、あたしの『Make debut!』のライブの様子が描かれた写真立て。
その頃のあたしに、トレーナーさんの私生活を伝えたらどんな顔をするのかな、なんて空想に薄く笑みを浮かべた後に、そっと目覚ましのアラームをoffにして。
『起きて下さい、朝ですよ』と、布団を軽く揺するのでした。 - 3二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:58:37
依存しちゃうのでオッケーです
- 4二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:58:46
わざわざアラーム切るの好き
- 5二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 22:59:11
タキオンの世話もしてるしデジたんは嵌りそう
- 6二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:18:18
たわけの部屋よりはマシかな
- 7二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:22:36
ほう、これは・・・イイデスネェ
- 8二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 23:58:44
素晴らしい…
わざわざ自分で起こすのいいね - 9二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 00:06:51
- 10二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 00:13:16
いいですよ、続けて